JP3536883B2 - メモリボードの検査方式 - Google Patents

メモリボードの検査方式

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信明 江田
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  • Dram (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システムバス上に
実装される増設メモリボードを検査するための検査方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、システムバス上に実装する増設
メモリボードの検査方式を示す。同図は、SRAM(ス
タティックRAM)メモリボードの検査方式を示し、C
PUボード1が接続されるシステムバス2に増設メモリ
ボード3を接続し、メモリボード3上のディップスイッ
チ4によってシステムバス2上のアドレス設定を行い、
検査員が1枚ずつ検査している。
【0003】メモリボード3の検査手順は、ディップス
イッチ4によって設定されたメモリボード3のアドレス
空間とCPUボード1からアドレスバッファ5を通して
入力されるアドレスをアドレスデコーダ6で比較し、ア
ドレスデコーダ6は両者が一致するアドレス空間になる
ときにアドレスバッファ5からのアドレスデータをデコ
ードしてメモリ7の全アドレス範囲にわたってアドレス
指定をする。
【0004】このアドレス指定に同期して、CPUボー
ド1から決められたパターンのデータをデータバッファ
8を通してメモリ7に書込み、その後に書込んだデータ
をメモリ7よりデータバッファ8を通してCPUボード
1に読み込み、書込みデータとの比較、すなわちライト
/リードベリファイ試験を行う。
【0005】図6は、増設DRAM(ダイナミックRA
M)メモリボードの検査方式を示す。CPUボード11
が接続されるシステムバス12に複数枚の増設メモリボ
ード13A,13B,13Cを接続し、CPU11がメ
モリボード(13Aを代表して示す)上のI/Oレジス
タ14によってシステムバス12上のアドレス空間を設
定する。
【0006】この検査は、SRAMと同様に、CPUボ
ード11からアドレスバッファ15を通して入力される
アドレスをアドレスレコーダ16で比較し、一致するア
ドレス空間になるときにメモリ17の全容量に対して決
められたパターンのデータをデータバッファ18を介し
てメモリ17に順次書込み、その後にデータを読出して
書込みデータとの一致確認を行う。
【0007】メモリ17に対する書込み/読み出し制御
は、コントロールバッファ19を通してコントローラ2
0に指令を与え、コントローラ20によりメモリ17の
行アドレス(RAS)を切り替える。また、コントロー
ラ20は、リフレッシュタイマ21による一定周期の起
動でメモリ17をリフレッシュ制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のSRAMメモリ
ボードの検査方式では、検査員がディップスイッチ4を
操作してメモリアドレス空間を設定する面倒な作業を必
要とするし、設定を間違える可能性がある。また、1つ
のCPUボードに対して1回に1枚のメモリボードしか
検査できない。
【0009】この点、DRAMメモリボードの検査方式
では、I/Oレジスタ14によるアドレス空間設定とコ
ントローラ20によるRASの切り替えをCPUボード
11で制御でき、1つのCPUボードによりメモリボー
ドを複数枚接続したまま順次検査することができる。
【0010】次に、両検査方式に共通の課題として、メ
モリ容量の増加に伴いその検査時間が長くなってきてい
る。例えば、1Mbyteの容量のメモリの検査をする
のに約30分かかっていたものが、メモリ容量が8Mb
yteでは単純に8倍の検査時間を要する。
【0011】特に、より精度よく検査をするために、ラ
イト/リードベリファイ試験の書込みパターンを増やせ
ば増やすほど検査時間が長くなる。
【0012】本発明の目的は、メモリボードの検査時間
を短縮した検査方式を提供することにある。
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】 本発明は、システムバス
上にDRAMメモリボードを接続し、CPUボードによ
るライト/リードベリファイ試験によりDRAMメモリ
ボードを検査する検査方式であって、前記DRAMメモ
リボードは、データバッファを通してメモリのアドレス
空間を設定できるI/Oレジスタ及びリフレッシュタイ
マのクロックをシステムバス上のクロックに切換えでき
るクロック切換I/Oレジスタを有してシステムバスに
複数枚を接続し、前記CPUボードは、前記各DRAM
メモリボードのメモリヘのデータ書込み時には前記I/
Oレジスタに同じアドレスを設定し、かつ前記クロック
切換I/Oレジスタをシステムバス上のクロック側に切
換え、前記リフレッシュタイマをリセットした後に各D
RAMメモリボードのメモリに同じデータを同時に書込
み、データ読出し時には前記I/Oレジスタに異なるア
ドレスを設定してDRAMメモリボード別にデータを順
次読み出してデータの一致確認を行う手段を備えたこと
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は、本発明の実施形態を示すS
RAMメモリボードの検査方式であり、図5と同等の回
路要素は同一符号で示す。
【0016】図1において、システムバス2には複数枚
(図示では3枚)のSRAMメモリボード3A,3B,
3Cが接続される。各メモリボード3A,3B,3C
は、3Aに代表して示すように、従来のディップスイッ
チに代えて、I/Oレジスタ9を設ける。コントロール
バッファ10は、CPUボード1とメモリ7との間の書
込み/読み出し制御信号を与える。
【0017】この構成において、メモリ7のアドレス設
定は、CPUボード1からデータバッファ8を通してI
/Oレジスタ9に設定することにより、検査員による設
定操作を不要にする。また、同一バス上に複数枚のメモ
リボードが実装されるもCPUボード1の制御により、
各メモリボードのアドレスを同一又は異なるものに自由
に設定できるようにする。
【0018】本実施形態の検査方式を説明する。まず、
CPUボード1からデータバッファ8を通してI/Oレ
ジスタ9にアドレスをセットする。次に、アドレスデコ
ーダ6は、CPUボード1からアドレスバッファ5を通
して出力されるアドレスとI/Oレジスタ9の設定アド
レスとを比較し、その一致を確認する。この確認が得ら
れたことでメモリ7のアドレス設定がなされ、コントロ
ールバッファ10を通したメモリ書込み制御でデータバ
ッファ8を通したデータがメモリ7に書込まれる。
【0019】ここで、書込み時でのI/Oレジスタ6の
アドレス設定は、各メモリボード3A,3B,3Cをす
べて同一アドレスに設定する。これにより、メモリのラ
イト/リードベリファイ試験の際、複数枚のメモリボー
ド3A,3B,3Cに同じデータを同時に書込むことが
できる。これは、複数枚のメモリボード3A,3B,3
Cを1枚ずつ書込むのに比べて書込み時間を枚数分の1
に減らし、トータルの検査時間を短縮できることを意味
する。
【0020】メモリボード3A,3B,3Cからのデー
タ読出し時には、CPUボード1から各メモリボード3
A,3B,3Cの占有アドレスが重ならないように、各
メモリボードのI/Oレジスタ9のアドレスを再設定
し、各メモリボードからの読出しデータを順次比較して
その一致を確認することで検査を終了する。
【0021】したがって、本実施形態によれば、SRA
Mメモリボードのライト/リードベリファイ試験による
検査には、同じシステムバスに複数枚のメモリボードを
接続し、CPUボード1のソフトウェアによりメモリボ
ードのアドレスをI/Oレジスタに設定し、データの書
込み時には各メモリボードに同じデータを同時に書込
み、データ読み出し時には各メモリボード別に読み出し
てデータの一致確認を行うため、以下の効果がある。
【0022】(a)アドレスをソフトウェアで設定する
ため、従来のディップスイッチによる設定で起きるアド
レス設定を間違えることがないし、検査員の作業負担を
軽減できる。
【0023】(b)複数枚のメモリボードを同時に検査
することができ、メモリボードを1枚1枚差し替える作
業が不要になり、検査員の介在作業時間が軽減される。
【0024】(c)同一システムバス上のメモリボード
に同時にデータを書込むことにより、メモリボードの検
査時間を短縮できる。
【0025】(第2の実施形態)前記実施形態ではSR
AMメモリボードの検査方式であり、この方式はSRA
Mがほぼ同一のアクセスタイムになるため実現できるも
のである。
【0026】しかし、大容量で安価なDRAMメモリボ
ードの試験に適用する場合、DRAMはリフレッシュサ
イクルがランダムに挿入されるため、データの書込み時
にメモリボードからCPUボードに同じタイミングでA
CK信号を返すことができない。
【0027】図6の構成において、複数枚のDRAMメ
モリボードに同時にデータ書込みを行おうとする場合の
タイムチャートを図2に示す。図2において、CPUボ
ード11からのライト(書込み)信号MWT、ライトデ
ータDATAに対し、DRAMメモリボード13A,1
3Bが応答する場合、DRAMメモリボード13Aはリ
フレッシュサイクルが重なり、リフレッシュ用のRAS
信号を出力した後にメモリライトに対するRAS信号を
出力し、その後にACK信号をCPUボード11に返
す。DRAMメモリボード13Bは、リフレッシュサイ
クルと重ならないため、直ちにメモリライト用のRAS
信号を出力し、ACK信号を直ちに返す。
【0028】このように、DRAMメモリボードの検査
にSRAMメモリボードの検査方式を利用しようとする
と、DRAMメモリボード同士のアクセスタイミングが
ずれるため、同時のデータ書き込みを行うことができな
い。
【0029】本実施形態は、複数枚のDRAMメモリボ
ードに同時のデータ書き込みを可能にして検査時間を短
縮するものであり、図3にDRAMメモリボードの検査
方式を示す。
【0030】同図が図6と異なる部分は、メモリボード
13A,13B,13Cにクロック切換I/Oレジスタ
22を設けた点にある。このクロック切換I/Oレジス
タ22は、リフレッシュタイマ21のクロックをリフレ
ッシュタイマ用水晶発振器21Aとシステムバス上のバ
スクロック(BCLK)の切換え機能を持つ。この切換
えは、CPUボード11からデータバッファ18を通し
て設定される。
【0031】この構成によるメモリボード13A,13
B,13Cの検査には、クロック切換I/Oレジスタ2
2の設定をバスクロックを使用するよう設定し、システ
ムバスをリセットする。
【0032】これにより、メモリボード13A,13
B,13Cのそれぞれのリフレッシュタイマ21が同時
にリセットされ、その後の各タイマ動作はバスクロック
の計数によりバスクロックに同期したリフレッシュタイ
ミングになり、各メモリボードの同時の書込み動作が可
能となる。
【0033】この様子を図4に示し、CPUボード11
からのライト信号MWT、ライトデータDATAに対
し、DRAMメモリボード13A,13Bが応答する場
合、DRAMメモリボード13A,13Bはほぼ同時に
リフレッシュがなされ、その後にほぼ同時にメモリライ
トがなされ、リフレッシュとメモリアクセスタイミング
が一致し、同時の書込みが可能となる。
【0034】したがって、本実施形態においても複数枚
のDRAMメモリボードのライト/リードベリファイ試
験に、各DRAMメモリボードに対して同時の同じデー
タの書込みを行い、各DRAMメモリボードからの順次
データの読出しと一致確認を行うことができ、検査時間
を短縮できる。
【0035】
【0036】
【発明の効果】以上のとおり、 本発明によれば、DRA
Mメモリボードの検査には、アドレス空間設定用のI/
Oレジスタの他にクロック切換I/Oレジスタを設け、
検査時にはリフレッシュタイマのクロックをシステムバ
ス上のクロックに切換えるようにしたため、リフレッシ
ュタイマによるタイミングにずれを無くした複数枚のD
RAMメモリボードの並行したデータ書込みが可能とな
り、検査時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すSRAMメモリボード
の構成図。
【図2】DRAMメモリボードのリフレッシュの重なり
を説明するタイムチャート。
【図3】本発明の他の実施形態を示すDRAMメモリボ
ードの構成図。
【図4】実施形態におけるデータ書込みタイムチャー
ト。
【図5】従来のSRAMメモリボードの構成図。
【図6】従来のDRAMメモリボードの構成図。
【符号の説明】
1、11…CPUボード 2、12…システムバス 3、3A…SRAMメモリボード 7…メモリ 9、14…I/Oレジスタ 13A、13B、13C…DRAMメモリボード 22…クロック切換I/Oレジスタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムバス上にDRAMメモリボード
    を接続し、CPUボードによるライト/リードベリファ
    イ試験によりDRAMメモリボードを検査する検査方式
    であって、 前記DRAMメモリボードは、データバッファを通して
    メモリのアドレス空間を設定できるI/Oレジスタ及び
    リフレッシュタイマのクロックをシステムバス上のクロ
    ックに切換えできるクロック切換I/Oレジスタを有し
    てシステムバスに複数枚を接続し、 前記CPUボードは、前記各DRAMメモリボードのメ
    モリヘのデータ書込み時には前記I/Oレジスタに同じ
    アドレスを設定し、かつ前記クロック切換I/Oレジス
    タをシステムバス上のクロック側に切換え、前記リフレ
    ッシュタイマをリセットした後に各DRAMメモリボー
    ドのメモリに同じデータを同時に書込み、データ読出し
    時には前記I/Oレジスタに異なるアドレスを設定して
    DRAMメモリボード別にデータを順次読み出してデー
    タの一致確認を行う手段を備えたことを特徴とするメモ
    リボードの検査方式。
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