JP3536864B2 - ハロアルキル置換カルボニル化合物の製造方法 - Google Patents

ハロアルキル置換カルボニル化合物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有用な合成中間体であ
るハロアルキル置換カルボニル化合物の新規な製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロアルキル基のうち特にペルフルオロ
アルキル基置換カルボニル化合物を製造する方法として
は次の (1)〜(4) が知られていた。
【0003】(1) エナミン化合物にハロゲン化ペルフル
オロアルキル又は(ペルフルオロアルキル)ジベンゾチ
オフェニウムトリフラートを反応させ、続いて加水分解
する方法〔 J. Chem. Soc., Perkin I, 1977, 1365、Te
trahedron Lett., 31, 3579(1990) 、及び特開平3−1
97479号公報参照〕。
【0004】(2) アルキルエノールエーテル、トリアル
キルシリルエノールエーテル又はトリアルキルゲルミル
エノールエーテルにピリジン存在下で(ペルフルオロア
ルキル)フェニルヨードニウム塩又は(ペルフルオロア
ルキル)ジベンゾチオフェニウム塩を反応させ、又は、
触媒存在下でハロゲン化ペルフルオロアルキルを反応さ
せ、続いて、加水分解する方法〔Tetrahedron Lett.,2
3, 1471 (1982) 、Tetrahedron Lett., 31, 3579 (199
0) 、特開平3−197479号公報、Tetrahedron Lett., 3
1, 6391 (1990) 参照〕。
【0005】(3) アルケンに酸素雰囲気下で(ペルフル
オロアルキル)フェニルヨードニウムスルホナートを作
用させる方法〔Tetrahedron Lett., 23, 4101 (1982)
参照〕。
【0006】(4) ギ酸を溶媒としてアルキンに(ペルフ
ルオロアルキル)フェニルヨードニウムトリフラートを
反応させる方法〔Tetrahedron Lett., 23, 3579 (198
2) 参照〕。
【0007】しかしながら、これら従来技術のうち、
(1)及び(2) の方法は、反応収率において不十分である
こと、加水分解工程を必要とすること、当該加水分解工
程で脱HF化反応が伴いやすく、副生成物を生じやすいこ
と、ジ(ハロアルキル)置換カルボニル化合物が生成し
やすく、モノ(ハロアルキル)置換カルボニル化合物の
反応選択性が低いこと、又は出発原料化合物の入手困難
性の問題など、いづれかの欠点を有していた。又 (3)及
び(4) の方法は、使用範囲の限られた応用性に乏しい反
応から成り立つものであることのほか、特に前者の方法
は反応収率が低いという問題点を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した如く、従来技
術は、反応収率や反応選択性の不十分な工程を含む多段
階の化学変換工程を必要とするものや、反応物に対して
特異的な反応から成り立つものであり、そのため、収率
の一層の低下、反応条件及び操作の煩雑さあるいは適用
範囲の狭小化を招き、かつまた、一方では、出発原料に
入手の問題があるため、実際に工業的に実施するに当っ
ては甚だ不十分なものと言わざるを得なかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、入手容易なカルボニル化合物やエノール化
合物から直接にハロアルキル置換カルボニル化合物を収
率よく製造するという画期的でかつ汎用性のある方法を
見い出し、本発明を完成させた。
【0010】即ち、本発明は、一般式(I):
【化9】 (この一般式中、R1 は水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基、シロキシ基、ヒドロキシ基、アリール基、アリ
ールオキシ基、アミノ基、カルボキシ基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シロキシカ
ルボニル基、炭素環基又は複素環基であり、R2
3 、R4 及びR5 はそれぞれ水素原子、アルキル基、
アルコキシ基、シロキシ基、アリール基、アリールオキ
シ基、シリルチオ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、炭素
環基又は複素環基であり、R1 、R2 、R3 、R4及び
5 は種々の組み合せによりヘテロ原子を介在して又は
非介在で結合して環状構造を形成していてもよく、また
nは0又は1である。)で表わされるカルボニル化合物
と、塩基と、一般式(II):
【化10】 (この一般式中、R6 、R7 及びR8 はそれぞれアルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
シロキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、アシルオキシ
基、スルホニルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基又は炭素環基であり、R6 、R7 及びR8 は種々の
組み合せによりヘテロ原子を介在して又は非介在で結合
して環状構造を形成していてもよい。)で表わされるボ
ラン化合物と、一般式(III):
【化11】 で表わされるハロアルキルオニウム塩とを反応させるこ
とを特徴とする、一般式(IV):
【化12】 (この一般式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、Rf
及びnは前記したものと同じである。)で表わされるハ
ロアルキル置換カルボニル化合物の製造方法に係るもの
である。
【0011】また、本発明は、一般式(V):
【化13】 (この一般式中、R1 は水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基、シロキシ基、ヒドロキシ基、アリール基、アリ
ールオキシ基、アミノ基、カルボキシ基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シロキシカ
ルボニル基、炭素環基又は複素環基であり、R2
3 、R4 及びR5 はそれぞれ水素原子、アルキル基、
アルコキシ基、シロキシ基、アリール基、アリールオキ
シ基、シリルチオ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、炭素
環基又は複素環基であり、R1 、R2 、R3 、R4及び
5 は種々の組み合せによりヘテロ原子を介在して又は
非介在で結合して環状構造を形成していてもよく、R11
はシリル基又はアシル基であり、またnは0又は1であ
る。)で表わされるエノール化合物と、塩基と、一般式
(II):
【化14】 (この一般式中、R6 、R7 及びR8 はそれぞれアルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
シロキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、アシルオキシ
基、スルホニルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基又は炭素環基であり、R6 、R7 及びR8 は種々の
組み合せによりヘテロ原子を介在して又は非介在で結合
して環状構造を形成していてもよい。)で表わされるボ
ラン化合物と、一般式(III):
【化15】 で表されるハロアルキルオニウム塩とを反応させること
を特徴とする、一般式(IV):
【化16】 (この一般式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、Rf
及びnは前記したものと同じである。)で表わされるハ
ロアルキル置換カルボニル化合物の製造方法にも係るも
のである。
【0012】本発明の製造方法によれば、まず、前記一
般式(I)で表わされるカルボニル化合物は、工業的に
入手容易な化合物であり、又、有機合成化学における常
法により容易に製造されるものであり、たとえば、以下
のものが例示される。
【0013】CH3CHO、CH3C(CH3)=CHCHO 、CH3CH(CH3)CH
2CHO、CH3COCH3、CH3CH(CH3)COCH3、(CH3)3CCOCH3、HOC
H2C(CH3)2COCH3 、CH3C(CH3)=CHCH2CH2COCH3 、(CH3)2
C=CH(CH2)2CH(CH3)CH2CHO、CH3COPh 、(CH3)3SiOCH2COP
h、(CH3)3SiSCH2COPh、CH3SCH2COPh 、PhSCH2COPh、CF3
CH2COPh、C8F17CH2COPh、CF3CH(CH3)COPh、
【0014】
【化17】
【0015】CH3CH2COPh、CH3COOCH3 、CF3CH2COOC
2H5 、C2F5CH2COOC2H5、C6F13CH2COOCH3、C10F21CH2COO
CH3 、FCH2COOCH2CH3 、ClCH2COOC2H5、BrCH2COOC3H7
ICH2COOC2H5 、Cl2CHCOOPh、CH3OCH2COOPh、PhOCH2COOP
h 、CH3COCF3、CH3COCCl3 、CH3COCH2Cl、CH3COCHCl2
CH3COCH2Br、PhCH2COOH 、PhCH2COOSi(CH3)3、PhCH2COO
C2H5、PhCH(CH3)COOC2H5、PhCH(CF3)COOCH3 、PhCH(OC2
H5)COOCH3 、PhCH(OPh)COOCH3 、Ph2CHCOOCH3
【0016】
【化18】
【0017】CH3CH=CHCHO 、CH3CH=CHCOCH3 、CH3CH=CH
COPh、CH3CH2CH=CHCOPh 、(CH3)2C=CHCH2CH=CHCOPh、
【化19】 CH3C(CH3)=CHCOOPh 、PhCH2COCH3、PhCH(CH3)COCH3、Ph
CH(CF3)COCH3、CH3COCOOCH3 、CH3COCOOPh、CH3CH2COCO
OPh 、PhCH2COCOOC2H5、CH3CONH2、CH3CON(CH3)2、CH3C
BR>ONPh2 、CH3CH2CON(CH3)2 、PhCH2CON(CH3)2、(CH3)
2C=CH(CH2)2C(CH3)=CH(CH2)2COCH3 、(CH3)2CH(CH2)3C
H(CH3)(CH2)3CH(CH3)(CH2)3COCH3 、(CH3)2C=CH(CH2)2C
(CH3)=CH(CH2)2C(CH3)=CH(CH2)2COCH3 、(CH3)2C=CH(CH
2)2C(CH3)=CHCOOCH3
【0018】
【化20】
【0019】
【化21】
【0020】
【化22】
【0021】
【化23】
【0022】また、前記一般式(V)におけるR1 、R
2 、R3 、R4 、R5 は前記一般式(I)におけるもの
と同様であってよいが、R11としては次のシリル基又は
アシル基が例示される。
【0023】シリル基:(CH3)3Si- 、(CH3CH2)3Si-、(C
H3CH2CH2)3Si- 、[(CH3)2CH]3Si-、[(CH3)3C](CH3)2Si
-、Ph(CH3)2Si- 、Ph2(CH3)Si- 、
【化24】 アシル基:HCO-、CH3CO-、ClCH2CO-、CF3CO-、CH3CH2CO
- 、CF3CF2CO- 、CH3CH2CH2CO-、(CH3)2CHCO- 、CH3(CH
2)2CH2CO- 、(CH3)2CHCH2CO-、(CH3)3CCO-、PhCH2CO-、
PhCO- 、
【化25】
【0024】この一般式(V)で表されるエノール化合
物を例示すると、次の通りである。
【0025】CH2=C(CH3)OSi(CH3)3 、CH2=C(CH3)OSi(CH
2CH3)3、CH2=C(CH3)OSi(CH2CH2CH3)3 、CH2=C(CH3)OSi
(CH2CH2CH2CH3)3、CH2=C(CH3)OSi[CH(CH3)2]3、CH2=C(C
H3)OSi[CH2CH(CH3)2]3 、CH2=C(CH3)OSi(CH3)2[C(C
H3)3]、CH2=C(CH3)OSi(Ph)(CH3)2、CH2=C(CH3)OSiPh3
CH2=C(CH3)OCHO、CH2=C(CH3)OCOCH3、CH2=C(CH3)OCOCH2
Cl、CH2=C(CH3)OCOCF3、CH2=C(CH3)OCOC2H5 、CH2=C(CH
3)OCOC3H7 、CH2=C(CH3)OCOC4H9 、CH2=C(CH3)OCOPh 、
CH2=C(CH3)OCOCH2Ph、
【化26】
【0026】CH2=C(CF3)OSi(CH3)3 、CH2=C(C4F9)OSi(C
H3)3、CH2=CHOSi(CH3)3 、CH2=CHOCOCH3、CH=C(CH3)CH=
CHOSi(CH3)3 、CH3CH(CH3)CH=CHOSi(CH3)3、(CH3)3CC[O
Si(CH3)3]=CH2 、(C2H5)3SiOCH2C(CH3)2C[OSi(CH3)3]=C
H2、CH3C(CH3)=CHCH2CH2C[OSi(CH3)3]=CH2、(CH3)3SiOC
(Ph)=CH2、(CH3)3SiOCH=C(Ph)OSi(CH3)3、CH3SCH=C(Ph)
OSi(CH3)3 、PhSCH=C(Ph)OSi(Ph)(CH3)2、CF3CH=C(Ph)O
Si(CH3)3、C8F17CH=C(Ph)OSi(CH3)3、CF3C(CH3)=C(Ph)O
Si(CH3)3、CH2=C(OCOCH3)Ph 、
【化27】
【0027】CH2=C[OSi(CH3)3]2 、CH2=C(OCH2CH3)[OSi
(CH3)3] 、ClCH2=C[OSi(CH3)3]2 、CH3CH=C[OSi(CH3)3]
2 、PhCH=C[OSi(CH3)3]2、Ph2C=C[OSi(CH3)3]2、CF3CH=
C[OSi(CH3)3]2 、PhCH=C(OCH3)(OCOCH3)、Cl2C=C[OSi(C
H3)3]2、CH3OCH=C[OSi(CH3)3]2、Ph(CF3)C=C[OSi(CH3)2
(C4H9)]2、CH2=C(CH3)CH=C(OPh)[OSi(CH3)3]、CH2=C(CO
OCH3)[OSi(CH3)3]、CH2=C[N(CH3)2](OSiPh3)、
【化28】
【0028】
【化29】
【0029】
【化30】
【0030】また、前記一般式(II)で表わされるボラ
ン化合物は、工業的に入手容易な化合物であり、又は既
存の方法により容易に製造される〔たとえば、Methoden
DerOrganischen Chemie (Houben −Weyl), Band XIII/
3a OrganoborVerbindungenI,ed. by R. Koester, Georg
Thieme Verlag Stuttgart, New York(1982)参照〕もの
であり、例えば次の光学不活性な又は光学活性なボラン
化合物を例示することができる。
【0031】(CH3)3B 、(CH3CH2)3B、(CH3CH2CH2)3B 、
[(CH3)2CH]3B、[CH3(CH2)2CH2]3B、[(CH3)2CHCH2]3B 、
Ph3B、
【化31】
【0032】
【化32】
【0033】
【化33】
【0034】
【化34】
【0035】
【化35】
【0036】また、本発明で用いられるボラン化合物
は、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィド、
チオキサン、ピリジン、ジメチルピリジン、トリメチル
ピリジン、N−メチルモルホリン、エチルアミン、トリ
エチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、
トリフェニルホスフィン等との錯体として用いることも
できる。
【0037】前記一般式(III)で表わされるハロアルキ
ルオニウム塩は、ハロアルキル化剤として工業的に入手
可能な化合物であり、又は、既知の方法により容易に製
造できるものであり[Tetrahedron Lett., 31, 3579 (19
90) 、特開平3−197479号公報、J.Org. Chem. USSR,
20, 103 参照〕、例えば次のものが例示される。
【0038】
【化36】
【0039】
【化37】
【0040】
【化38】
【0041】本発明で用いられる塩基としては、KH、Na
H 、LiH 、CH3(CH2)2CH2Li、(CH3)3CLi 、CH3Li 、PhL
i、CH3MgCl 、CH3MgBr 、PhMgBr、(CH3)3COK 、LiN
H2 、NaNH2 、KNH2、LiN(CH3)2 、LiN(CH2CH3)2、LiN[C
H(CH3)2]2、NaN[CH(CH3)2]2、KN[CH(CH3)2]2 、LiN[Si
(CH3)3]2、NaN[Si(CH3)3]2、KN[Si(CH3)3]2
【化39】 KOSi(CH3)3、KF、CsF 、(CH3)4NF、(C2H5)4NF 、PhCH
2(CH2)3NF 、Ph4PF 、[(CH3)2N]3S[(CH3)3SiF2] 等を例
示することができる。更には、上記した塩基と前記一般
式(I)で示されるカルボニル化合物との反応から生成
する金属エノラートであってよい。
【0042】本発明の実施に当っては、本発明の反応を
収率よく進行させるために、前記一般式(I)で表わさ
れるカルボニル化合物又は一般式(V)で表されるエノ
ール化合物に塩基を作用させた後、前記一般式(II)で
表わされるボラン化合物の存在下に、前記一般式(III)
で表わされるハロアルキルオニウム塩を反応させること
が好ましい。
【0043】本発明で用いられる前記一般式(II)のボ
ラン化合物の使用量は、触媒量から大過剰の範囲で選ぶ
ことができるが、反応を収率よく進行させるためには、
一般式(I)のカルボニル化合物又は一般式(V)のエ
ノール化合物1モルに対して0.1モル〜10モルが好まし
く、さらに好ましくは 0.2モル〜5モルである。
【0044】なお、本発明で使用するカルボニル化合物
又はエノール化合物に、本発明の反応条件下に本発明の
反応点以外にボラン化合物との反応点がある場合は、本
発明の反応を収率よく進行させるためには、後者の反応
点に消費される量のボラン化合物を追加すればよい。
【0045】また、一般式(III)で表わされるハロアル
キルオニウム塩の使用量は、一般式(I)で表わされる
カルボニル化合物又は一般式(V)で表されるエノール
化合物1モルに対して通常、 0.5モル〜3モルである
が、経済的観点から 0.8〜2.2モルが好ましい。なお、
一般式(V)で表わされるエノール化合物のうち、R11
がアシル基の場合は、エノール化合物1モルに対して用
いる塩基の量は、通常、0.5モル〜4モルであり、経済
的観点から 0.8モル〜3.2 モルが好ましい。
【0046】本発明で使用する塩基の使用量は、一般式
(I)で表わされるカルボニル化合物又は一般式(V)
で表されるエノール化合物1モルに対し通常、 0.8モル
以上であるが、経済的にかつ反応を収率よく進行させる
ためには 0.9モル〜2.2 モルが好ましい。
【0047】なお、本発明で使用されるカルボニル化合
物又はエノール化合物に本発明の反応条件下に本発明の
反応点以外に活性水素がある場合は、本発明の反応を収
率よく進行させるためには、その活性水素に消費される
塩基の量を追加すればよい。
【0048】また、本発明の反応の実施に当っては、溶
媒の使用が好ましく、例えば、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリジノン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、ヘキサメチルホスホ
リックトリアミド、ヘキサエチルホスホリックトリアミ
ド、ベンゼン、トルエン等、又は、これらの混合溶媒を
例示することができる。
【0049】本発明を実施する際の反応の温度は、一般
に、−120 ℃〜+100 ℃の範囲から選ぶことができる。
本反応を収率よく進行させるために一般式(I)で表わ
されるカルボニル化合物又は一般式(V)で表されるエ
ノール化合物に塩基を作用させるときは、−120 ℃〜+
50℃の範囲であり、好ましくは−100 ℃〜室温の範囲で
あり、また、一般式(II)で表わされるボラン化合物の
存在下に一般式(III)で表わされるハロアルキルオニウ
ム塩を反応させるときの反応温度は、通常−120 ℃〜+
100 ℃、好ましくは−100 ℃〜+80℃の範囲から選ぶこ
とができる。
【0050】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。
【0051】実施例1
【化40】
【0052】水素化カリウム48mg(1.20mmol)を無水テト
ラヒドロフラン(THF)に懸濁し、氷冷下、シクロヘ
キサノン 124μl(1.20mmol)を滴下し、室温に戻して1
時間攪拌した。反応溶液をドライアイス−アセトン浴で
−78℃に冷却し、これに2−フェニルベンゾ−1,3−
ジオキサ−2−ボロール 235mg(1.20mmol)を加え、−78
℃で1時間攪拌後、同温度で(トリフルオロメチル)ジ
ベンゾチオフェニウムトリフルオロメタンスルホナート
402mg(1.00mmol)を加えた。攪拌しながら 2.5時間かけ
て、0℃まで浴温を上昇させた。
【0053】反応溶液に希塩酸を加え、エーテルで2回
抽出し、水洗、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥して濃縮した。これをシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィー(Hexane/ether=20/1)により精製して、α
−(トリフルオロメチル)シクロヘキサノンを84mg(収
率85%)得た。生成物の構造確認は標準サンプルとの比
較により行なった。なお、ビス(トリフルオロメチル)
シクロヘキサノンの生成は認められなかった。
【0054】実施例2〜28 実施例1と同様の操作で、下記表のように種々のカルボ
ニル化合物をハロアルキル化した。同表には、使用した
カルボニル化合物、ハロアルキルオニウム塩、ボラン化
合物と塩基、それらの反応溶媒、反応温度、反応時間、
並びに生成したハロアルキル置換カルボニル化合物の収
率を示した。
【0055】下記表において、収率の項で、かっこ内の
数値は単離収率を示し、その他は反応後の反応溶液を19
F-NMR 解析することにより決定したものである。生成物
の構造確認は、単離した生成物のスペクトル解析によ
り、又は、標準サンプルとの比較により行なった。
【0056】実施例19、20においては、溶媒として、ボ
ラン化合物に対し等モルのヘキサメチルホスホリックト
リアミド(HMPA)を添加したテトラヒドロフラン
(THF)を用いた。実施例21〜23において使用したボ
ラン化合物は、光学活性な(+)−1,2−ジフェニル
−1,2−エタンジオールとPhB(OH)2又は3−ニトロフ
ェニルボロニックアシッドとから常法に従い調製した光
学活性なボラン化合物である。
【0057】同様に実施例24、27で使用したボラン化合
物は、光学活性な(+)−酒石酸ジイソプロピルとPhB
(OH)2とから常法に従い調製した。
【0058】実施例25で使用したボラン化合物は、光学
活性な(+)−1,2−ジフェニル−1,2−エチレン
ジアミンから、文献の方法に従い合成した文献既知のp-
Tol-SO2NHCH(Ph)CH(Ph)NHSO2-p-Tol〔文献:J. Am. Che
m. Soc.,111 ,5493-5495(1989)参照〕をPhBCl2と常法に
従い反応させて調製した。
【0059】実施例23、24、25の反応生成物の光学異性
体の生成割合を光学活性体分析用の液体クロマトグラフ
ィーで調べたところ、一方の光学異性体がそれぞれ3%
ee、7%ee、25%eeで生成していることが判明した。
【0060】
【化41】
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】
【表8】
【0069】
【表9】
【0070】
【表10】
【0071】実施例29
【化42】
【0072】水素化カリウム50mg(1.25mmol)をTHF
1.0ml に懸濁させ、氷冷下、これに98%の1,1,1,
3,3,3−ヘキサメチルジシラザン 262μl(1.25mm
ol)を滴下し、室温で2時間攪拌した。この溶液を、ド
ライアイス−アセトン浴で−78℃に冷却した17β−アセ
トキシ−3−トリエチルシロキシ−3,5−アンドロス
タジエン555mg(1.25mmol)のTHF1.0ml 溶液に滴下
し、攪拌を続けながら15分かけて室温まで温度を上げ
た。
【0073】その後、ドライアイス−アセトン浴で再び
−78℃に冷却後、これに2−フェニル−1,3−ジオキ
サ−2−ボロール245mg(1.25mmol)を加え、同温度で1
時間攪拌した。つづいて、同温度で(トリフルオロメチ
ル)ジベンゾチオフェニウムトリフルオロメタンスルホ
ナート418mg(1.04mmol)を加えて、攪拌をつづけながら
2.5時間かけて−78℃から0℃まで徐々に浴温を上昇さ
せた。
【0074】その後、反応液を19F-NMR 法により分析し
たところ、17β−アセトキシ−6α−トリフルオロメチ
ル−4−アンドロステ−3−オン(α−異性体)及び17
β−アセトキシ−6β−トリフルオロメチル−4−アン
ドロステ−3−オンがそれぞれ8%、27%で生成してい
ることが判明した。生成物の構造決定は常法の後処理に
より単離した生成物をスペクトル解析することにより決
定した。なお、19F-NMR データを次に示す。
【0075】19F-NMR(重アセトニトリル中、CFCl3 内部
標準)δ(ppm): α−異性体:67.3(d,J=6.8Hz, α−CF3)、 β−異性体:65.2(d,J=12.1Hz,β−CF3)。
【0076】実施例30
【化43】
【0077】1−シクロヘキセニルアセテート169mg(1.
2mmol)を溶かしたTHF2mlの溶液を0℃に冷却し、攪
拌しながら、これにメチルリチウム−ジエチルエーテル
溶液(1.42mol/l)1.76ml(メチルリチウム;2.5mmol)を
滴下した。
【0078】0℃で30分間、つづいて、室温で10分間攪
拌を続けた後、−30℃に冷却して、これに2−フェニル
−1,3−ジオキサ−2−ボロール490mg(2.5mmol)を加
えた。−30℃で10分間、つづいて、室温まで昇温して50
分間攪拌を続けた後、−78℃に冷却した。
【0079】攪拌しながら、これに(トリフルオロメチ
ル)ジベンゾチオフェニウムトリフルオロメタンスルホ
ナート402mg(1.0mmol)を加えて、 2.5時間かけて0℃ま
で徐々に昇温させた。その後、反応液を19F-NMR 法によ
り分析したところ、α−(トリフルオロメチル)シクロ
ヘキサノンが41%の収率で生成していた。
【0080】実施例31
【化44】
【0081】乾燥テトラヒドロフラン 1.8mlに懸濁させ
た水素化カリウム71mg(1.78mmol)に、氷浴下、プロピ
オフェノン 236μl(1.78mmol)を滴下し、室温にもどし
て45分間攪拌した。
【0082】この溶液を、−78℃の乾燥テトラヒドロフ
ラン 2.2mlに懸濁した光学活性なO,O’−2,2’−
ジオキシ−1,1’−ビナフチルフェニルボラン(上記
反応式参照)約1.85mmolに滴下した。
【0083】氷浴下で30分間、次いで室温で30分間攪拌
した後、再び−78℃に冷却して、これにS−(トリフル
オロメチル)ジベンゾチオフェニウムトリフルオロメタ
ンスルホナート 595mg(1.48mmol)を加えた。ゆっくり
室温にもどして室温で34時間攪拌した。
【0084】反応液を19F−NMRで定量したところ、
2−(トリフルオロメチル)プロピオフェノンが38%の
収率で生成していた。
【0085】常法に従い、生成物を単離した。物性値は
実施例17で得られたものと同一であった。
【0086】この生成物を水素化ホウ素ナトリウムで還
元して、1−フェニル−1−ヒドロキシ−2−(トリフ
ルオロメチル)プロパンとして、これを光学活性分析用
の液体クロマトグラフィーで調べたところ、一方の光学
異性体が12%eeで生成していることが判明した。
【0087】なお、本実施例で用いた光学活性なO,
O’−2,2’−ジオキシ−1,1’−ビナフチルフェ
ニルボランは、乾燥塩化メチレン 2.5mlに溶かした
(S)−1,1’−ビス〔2−(トリメチルシリルオキ
シ)ナフタレン〕 796mg(1.85mmol)に、氷冷下、ジク
ロロフェニルボラン 240μl(1.85mmol)を滴下し、室
温で2時間攪拌した後、真空ポンプで濃縮乾固して得
た。
【0088】実施例32
【化45】
【0089】乾燥テトラヒドロフラン 1.5mlに懸濁させ
た水素化カリウム72mg(1.80mmol)に、氷浴下、プロピ
オフェノン 239μl(1.80mmol)を滴下し、室温にもどし
て30分間攪拌した。
【0090】これを−78℃に冷却し、これに光学活性な
O,O’−3,3’−ジフェニル−2,2’−ジオキシ
−1,1’−ビナフチルフェニルボラン(上記反応式参
照)約1.80mmolの乾燥テトラヒドロフラン 1.9ml溶液を
滴下した。−78℃で30分間攪拌した後、氷冷下で30分間
攪拌した。
【0091】再び−78℃に冷却して、S−(トリフルオ
ロメチル)ジベンゾチオフェニウムトリフルオロメタン
スルホナート 603mg(1.50mmol)を加え、攪拌しながら
反応温度を−78℃から0℃に3時間をかけて上昇させ
た。
【0092】この反応液を19F−NMRで定量したとこ
ろ、2−(トリフルオロメチル)プロピオフェノンが47
%の収率で生成していた。
【0093】常法に従い、生成物を単離した。物性値は
実施例17で得られたものと同一であった。
【0094】実施例31で述べた方法により生成物の光学
純度を求めたところ、一方の光学異性体が56%eeで生成
していた。
【0095】なお、本実施例で用いた光学活性なO,
O’−3,3’−ジフェニル−2,2’−ジオキシ−
1,1’−ビナフチルフェニルボランは、乾燥塩化メチ
レン 3.8mlに溶かした(S)−1,1’−ビス(2−ト
リメチルシリルオキシ−3−フェニルナフタレン) 1.0
9g(1.88mmol)に、氷冷下、ジクロロフェニルボラン 2
34μl(1.88mmol)を滴下し、室温で2時間攪拌した後、
溶媒を留去し、 110℃の油浴上、減圧下(約1mmHg)で
9時間加熱することによって得た。
【0096】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、一般式
(I)のカルボニル化合物又は一般式(V)のエノール
化合物を塩基と一般式(II)のボラン化合物と一般式
(III)のハロアルキルオニウム塩によって直接ハロアル
キル化し、一般式(IV)のハロアルキル置換カルボニル
化合物に変換しているので、有用な合成中間体であるハ
ロアルキル置換カルボニル化合物を収率よく製造するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 67/343 C07C 67/343 69/63 69/63 69/65 69/65 69/732 69/732 Z 69/734 69/734 Z 69/76 69/76 Z 69/96 69/96 233/09 233/09 Z 323/22 323/22 C07D 521/00 C07D 521/00 C07F 7/08 C07F 7/08 Q 7/18 7/18 H J M Q R // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 49/00 C07C 45/00 C07C 67/00 C07C 69/00 C07C 233/00 C07C 323/00 C07D 521/00 C07F 7/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): 【化1】 (この一般式中、R1 は水素原子、アルキル基、アルコ
    キシ基、シロキシ基、ヒドロキシ基、アリール基、アリ
    ールオキシ基、アミノ基、カルボキシ基、アルコキシカ
    ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シロキシカ
    ルボニル基、炭素環基又は複素環基であり、R2
    3 、R4 及びR5 はそれぞれ水素原子、アルキル基、
    アルコキシ基、シロキシ基、アリール基、アリールオキ
    シ基、シリルチオ基、アルキルチオ基、アリールチオ
    基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、炭素
    環基又は複素環基であり、R1 、R2 、R3 、R4及び
    5 は種々の組み合せによりヘテロ原子を介在して又は
    非介在で結合して環状構造を形成していてもよく、また
    nは0又は1である。)で表わされるカルボニル化合物
    と、塩基と、 一般式(II): 【化2】 (この一般式中、R6 、R7 及びR8 はそれぞれアルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
    シロキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、アシルオキシ
    基、スルホニルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
    オ基又は炭素環基であり、R6 、R7 及びR8 は種々の
    組み合せによりヘテロ原子を介在して又は非介在で結合
    して環状構造を形成していてもよい。)で表わされるボ
    ラン化合物と、 一般式(III): 【化3】 で表わされるハロアルキルオニウム塩とを反応させるこ
    とを特徴とする、 一般式(IV): 【化4】 (この一般式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、Rf
    及びnは前記したものと同じである。)で表わされるハ
    ロアルキル置換カルボニル化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(I)で表わされるカルボニル化合
    物に塩基を作用させた後、一般式(II)で表わされるボ
    ラン化合物の存在下に、一般式(III)で表わされるハロ
    アルキルオニウム塩を反応させる、請求項1に記載した
    製造方法。
  3. 【請求項3】一般式(V): 【化5】 (この一般式中、R1 は水素原子、アルキル基、アルコ
    キシ基、シロキシ基、ヒドロキシ基、アリール基、アリ
    ールオキシ基、アミノ基、カルボキシ基、アルコキシカ
    ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シロキシカ
    ルボニル基、炭素環基又は複素環基であり、R2
    3 、R4 及びR5 はそれぞれ水素原子、アルキル基、
    アルコキシ基、シロキシ基、アリール基、アリールオキ
    シ基、シリルチオ基、アルキルチオ基、アリールチオ
    基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、炭素
    環基又は複素環基であり、R1 、R2 、R3 、R4及び
    5 は種々の組み合せによりヘテロ原子を介在して又は
    非介在で結合して環状構造を形成していてもよく、R11
    はシリル基又はアシル基であり、またnは0又は1であ
    る。)で表されるエノール化合物と、塩基と、 一般式(II): 【化6】 (この一般式中、R6 、R7 及びR8 はそれぞれアルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
    シロキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、アシルオキシ
    基、スルホニルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
    オ基又は炭素環基であり、R6 、R7 及びR8 は種々の
    組み合せによりヘテロ原子を介在して又は非介在で結合
    して環状構造を形成していてもよい。)で表わされるボ
    ラン化合物と、 一般式(III): 【化7】 で表わされるハロアルキルオニウム塩とを反応させるこ
    とを特徴とする、 一般式(IV): 【化8】 (この一般式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、Rf
    及びnは前記したものと同じである。)で表わされるハ
    ロアルキル置換カルボニル化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】一般式(V)で表わされるエノール化合物
    に塩基を作用させた後、一般式(II)で表わされるボラ
    ン化合物の存在下に、一般式(III)で表わされるハロア
    ルキルオニウム塩を反応させる、請求項3に記載した製
    造方法。
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