JP3536661B2 - 回折格子パターンを有するラベル - Google Patents
回折格子パターンを有するラベルInfo
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Description
表される回折格子パターンを設けた各種ラベルで、特
に、印刷又はラベルプリンターによりラベル上に記録さ
れる情報記録部の堅牢性を向上させた回折格子パターン
を有するラベルに関するものである。
よる回折格子パターンを設けた各種ラベルが知られてい
る。このラベル上に情報等を記録する方法として、印刷
方式の他に感熱転写、インクジェットや箔押し方式、さ
らにはレーザーマーキング方式がある。このレーザーマ
ーキング方式は、回折格子パターンをより明るく鮮明に
するための金属蒸着層を、透明プラスチック基材面より
YAG若しくはCO2 等のレザービームの照射により非
接触で溶融し印字パターンとする技術である。すなわ
ち、ラベルの金属蒸着層に非接触で記録できる方式で、
ホログラムに代表される回折格子パターンを有するラベ
ルへの用途の他、例えば、ホログラム付カード、IDカ
ード、パスポート等への固有情報を印字することによっ
て改ざん防止性が著しく高いことからセキュリティ保持
には有効である。しかし、溶融される金属蒸着層の上面
を保護している透明プラスチック基材の種類によって、
適正なレザー発振装置とその発振出力の選択が必要とな
るので、初期投資コストやランニングコストの高さ、メ
ンテナンス作業が複雑である等の問題があった。
ラベル表面に記録する印刷方式や感熱転写等の前記の各
種方式では、ラベル表面の不純物が原因で記録された情
報の堅牢性、例えばセロハンテープ剥離性に問題があっ
た。
等に代表される回折格子パターンを設けた各種ラベルに
おいて、原反のエージング中に原反内からブリードして
くると考えられる低分子材料が原因で、従来はラベルに
印刷やラベルプリンターで文字や番号等を付与した場
合、セロハンテープ剥離、耐摩擦性に弱かった。そこで
本発明は、ラベル表面に熱可塑性樹脂等からなる薄膜層
を設けることにより不純物をマスクして、印刷適性やラ
ベルプリンター適性を付与すると共に、記録された情報
の堅牢性をより向上させた回折格子パターンを有するラ
ベルを提供することを目的とする。
め、本発明は、透明プラスチック基材の一方の面に、回
折格子パターン形成層、回折格子パターン、金属蒸着
層、粘着剤層あるいは回折格子パターン形成層、金属蒸
着層、回折格子パターン、粘着剤層あるいは金属蒸着
層、回折格子パターン、粘着剤層を積層し、他方の面に
情報記録部を設けた回折格子パターンを有するラベルに
おいて、前記情報記録部と基材との間に熱可塑性樹脂か
らなる透明薄膜層を設けたことを特徴とする回折格子パ
ターンを有するラベルである。
たは軟化点が、40℃以上であることを特徴とするもの
である。
3.0μmの範囲としたことを特徴とするものである。
明する。図1は、本発明の一実施例における回折格子パ
ターンを有するラベルを断面で表した説明図であり、図
2は、他の実施例における回折格子パターンを有するラ
ベルの説明図である。本発明の回折格子パターンを有す
るラベルは、透明なポリエチレンテレフタレート等から
なる基材11の一方の面に、回折格子パターン形成層1
2、回折格子パターン13、金属蒸着層14、粘着剤層
15を積層し、他方の面に情報記録部20を設けた回折
格子パターンを有するラベル10であり、前記情報記録
部20と基材11表面との間に熱可塑性樹脂からなる透
明な薄膜層18を設けたことを特徴とする回折格子パタ
ーンを有するラベルである。すなわち、このラベル表面
に熱可塑性樹脂等からなる薄膜層18を設けることによ
りラベル表面の不純物をマスクすることができ、同時に
印刷適性及びラベルプリンター適性が付与され。この結
果、情報記録部20の密着が向上し堅牢性を一段と高め
たラベルが得られる。
してきた低分子材料等の不純物をマスクして情報記録部
20の密着力をより向上させることを目的としたもの
で、従って、薄膜層には適度の粘性を有する材料を用い
ることが望ましく、そのガラス転移点(以下、TGと記
す)または軟化点の低い材料がよいが、一方でこのラベ
ルを巻取り加工する場合や枚葉加工で積み重ねた場合
に、原反裏面へのブロッキングの発生を防止するため、
TGまたは軟化点は40℃以上が好ましい。
以上、好ましくは0.5μm〜3.0μmであり、3.
0μm以上ではコスト的に無意味である。また2.0μ
m未満であると均一に塗布することが困難であり、かつ
消しゴムによる改ざん防止効果が得られないので、消し
ゴム性を考慮すると0.5μm以上であることがさらに
望ましい。この材料としては、ポリエステル、ポリエス
テルウレタン、エポキシ、アクリル等の透明な熱可塑性
樹脂の単独またはその混合物を使用することがよい。具
体的には、ガラス転移点又は軟化点が40℃以上の材料
を選択するとよく、例えば東洋紡績(株)製、商品名.
バイロン600等を挙げることができる。
宜添加することも耐摩擦性を向上させるために有効であ
る。
ける場合は、前記の熱可塑性樹脂にイソシアネート、メ
ラミン等の適宜の硬化剤を添加し硬化させても密着力は
低下しない。
明する。 <実施例1>図1に基づき実施例1を説明する。透明な
ポリエチレンテレフタレート(PET)基材11の片面
に、アクリル、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、或い
はエポキシ、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂の溶
融樹脂をグラビアコート等の公知の手段で塗布、乾燥さ
せて回折格子パターン形成層12を設け、この回折格子
パターン形成層12面に予め用意した回折格子パターン
のスタンパーでエンボスすることにより回折格子パター
ン13を形成し、この面に金属蒸着層14を施して、さ
らにこの面に粘着剤をグラビアコート等の公知の手段で
塗布、乾燥させて回折格子パターンを有するラベル材を
得た。次いで、前記基材11の他方の面上に溶融したポ
リエステル樹脂を、厚さ0.5μmに塗布、乾燥させて
透明な薄膜層18を形成し、この薄膜層18の一部領域
に印刷方式により模様と文字の情報記録層20を設けて
回折格子パターンを有するラベルを得た。この印刷方式
による情報記録部上に粘着セロハンテープを貼り付け、
強制的に剥離させたが情報記録層は剥離しなかった。
する。図2に示すように、ラベル材としては、回折格子
パターン13を金属蒸着層14面にスタンパーにより形
成したもので、他は実施例1と同様にして得たものであ
る。次いで、前記基材11の他方の面上に溶融したアク
リル樹脂を、厚さ1.0μmに塗布、乾燥させて透明な
薄膜層18を形成し、さらに、この薄膜層18の一部領
域に転写リボンを用いて熱転写により文字と番号の情報
記録層20を設けて回折格子パターンを有するラベルを
得た。この熱転写による情報記録部上に粘着セロハンテ
ープを貼り付け、強制的に剥離させたが情報記録部は剥
離せず、また、耐摩耗試験として、学振試験機にて50
0g/cm2 の荷重をかけてカナキン綿布で1000回
往復しても情報記録部に問題はなかつた。
ルは、ラベル表面に透明な熱可塑性樹脂などからなる薄
膜層を設けることにより、ラベル面にブリードしてきた
低分子材料等の不純物がマスクされ、同時に印刷適性お
よびラベルプリンター適性が付与され、ラベル上に記録
される情報記録層の密着力を高めるとともに、堅牢性を
一段と向上させたことによりラベルに情報を記録する場
合、印刷方式、感熱転写等の公知の手段が可能となり、
低コスト、低ランニングコスト、負担の軽いメンテナン
スで実現される等の、種々の優れた効果を奏する。
有するラベルを断面で表した説明図である。
を有するラベルを断面で表した説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】透明プラスチック基材の一方の面に、回折
格子パターン形成層、回折格子パターン、金属蒸着層、
粘着剤層を順次積層した構成と、あるいは回折格子パタ
ーン形成層、金属蒸着層、回折格子パターン、粘着剤層
を積層してなり、他方の面に情報記録部を設けた回折格
子パターンを有するラベルにおいて、前記情報記録部と
基材との間に熱可塑性樹脂からなる透明薄膜層を設けた
ことを特徴とする回折格子パターンを有するラベル。 - 【請求項2】前記熱可塑性樹脂が、ガラス転移点または
軟化点が40℃以上であることを特徴とする請求項1に
記載の回折格子パターンを有するラベル。 - 【請求項3】前記薄膜層の膜厚を、0.5μm〜3.0
μmの範囲としたことを特徴とする請求項1又は2に記
載の回折格子パターンを有するラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11388498A JP3536661B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 回折格子パターンを有するラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11388498A JP3536661B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 回折格子パターンを有するラベル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11305666A JPH11305666A (ja) | 1999-11-05 |
JP3536661B2 true JP3536661B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=14623549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11388498A Expired - Fee Related JP3536661B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 回折格子パターンを有するラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3536661B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1645943B2 (en) | 2003-07-14 | 2021-01-13 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Forgery preventing label and method of manufacturing the same |
CN100441413C (zh) * | 2007-03-07 | 2008-12-10 | 深圳市润天智图像技术有限公司 | 一种输出分辨率可调的打印设备 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH09207428A (ja) * | 1996-02-02 | 1997-08-12 | Canon Inc | 立体画像形成媒体、及び同媒体を用いた立体画像形成方法 |
JP3411151B2 (ja) * | 1996-04-24 | 2003-05-26 | 王子製紙株式会社 | インクジェット記録体 |
-
1998
- 1998-04-23 JP JP11388498A patent/JP3536661B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11305666A (ja) | 1999-11-05 |
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