JP3532797B2 - 亜鉛合金粉及びそれを用いたアルカリ電池 - Google Patents

亜鉛合金粉及びそれを用いたアルカリ電池

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ電池用亜
鉛合金粉として、負極活物質に用いられるもので、放電
性能を向上させたアルカリ電池用亜鉛合金粉および、こ
の亜鉛合金粉を用いたアルカリ電池に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り亜鉛及び亜鉛合金の形状は、通常アトマイズ法(エア
ーアトマイズ)により製造されたものは、粒度が35〜
200メッシュ程度でありイモ状の形状をしている。従
って、アルカリ電池の負極として電池に充填した時の粒
子間の接触度が放電性能に大きく影響してくる。
【0003】一般には、亜鉛合金粉の表面積を大きくす
ることが言われているが、このことにより自己放電によ
る水素ガス発生が増加する。
【0004】また、この表面積を大きくするには、上記
粒度において言うならば粒子の形状を偏平にし且つ、表
面の平滑性を減少することが考えられるが、現在のとこ
ろ粒度を小さくするしか方法がない。
【0005】いずれにせよ、粒子の接触度が大きく且
つ、自己放電による水素ガス発生が少ないアルカリ亜鉛
電池用亜鉛合金粉を未だ見い出していない。
【0006】本発明は、電池性能特にハイレート性能を
向上させるために粒子を偏平且つ表面の平滑性を減少さ
せることのできるアルカリ電池の負極活物質として用い
るのに好適な亜鉛合金粉及びそれを用いたアルカリ電池
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明によるアルカリ電池用亜鉛合金
は、アルカリ電池用亜鉛合金であって、Biを0.0
1〜0.1重量%、Inを0.01〜0.1重量%、M
gを0.0005〜0.03重量%および不可避的不純
物Pb,Cd,Cu等を含んでなると共に、タップ密度
が2.9〜3.3g/cm 3 の範囲であることを特徴と
する。
【0008】第二番目の発明によるアルカリ電池用亜鉛
合金粉は、アルカリ電池用亜鉛合金であって、Biを
0.01〜0.1重量%、Inを0.01〜0.1重量
%、Mgを0.0005〜0.03重量%、Pbを0.
001〜0.1重量%、Al,Ca,Snからなる1種
以上を0.0001〜0.1重量%および不可避的不純
物Cd,Cu等を含んでなると共に、タップ密度が2.
9〜3.3g/cm 3 の範囲であることを特徴とする。
【0009】第三番目の発明によるアルカリ電池用亜鉛
合金粉は、第一番目又は第二番目の発明において、粒子
形状が扁平化してなることを特徴とする。
【0010】第四番目の発明によるアルカリ電池用亜鉛
合金粉は、第一番目の発明において、アトマイズ法にお
ける亜鉛合金溶湯温度を430〜530℃としてなるこ
とを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】第五番目の発明によるアルカリ電池用亜鉛
合金粉は、第二番目の発明において、アトマイズ法にお
ける亜鉛合金溶湯温度を430〜460℃としてなるこ
とを特徴とする。
【0015】また、前述した課題を解決するための、第
六番目の発明によるアルカリ電池は、第一番目から第五
番目の発明のいずれかのアルカリ電池用亜鉛合金粉を負
極活物質に用いてなることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0017】本発明にかかるアルカリ電池の負極活物質
は、Biを0.01〜0.1 重量%、Inを0.01〜0.1 重量
%、Mgを0.0005〜0.03重量%および不可避的不純物P
b,Cd,Cu等を含んだ亜鉛合金粉である。
【0018】また、アルカリ電池の負極活物質として、
上記Biを0.01〜0.1 重量%、Inを0.01〜0.1 重量
%、Mgを0.0005〜0.03重量%において、Pbを0.001
〜0.1重量%及びAl,Ca,Snからなる1種以上を
0.0001〜0.1 重量%含んでなるようにしてもよい。
【0019】ここで、アルカリ電池の負極活物質は、B
iを0.01〜0.1 重量%、Inを0.01〜0.1 重量%、Mg
を0.0005〜0.03重量%としているが、より好ましくは、
Biを0.04〜0.06重量%、Inを0.04〜0.06重量%、M
gを0.005 〜0.025 重量%とするのがよい。これは、後
述する実施例の「表1」に示すように、Mg添加量を増
やし過ぎると水素ガス発生が増加する為であり、Bi,
Inは、水素ガス発生を抑制する効果があり、上述の範
囲で充分な効果が得られたことからである。
【0020】ここで、本発明で上記タップ密度は、添加
金属元素のBi,Mgにより大きく変化するものであ
り、タップ密度が2.9 〜3.3 /cm3の範囲とするのがよ
い。上記タップ密度の範囲にするためには、Bi,Mg
は必須である。
【0021】また、アトマイズ法における亜鉛合金熔湯
の温度は、後述する実施例に示すように、430℃〜5
30℃とすることで上記タップ密度の範囲とするように
している。
【0022】なお、Pbを0.001 〜0.1 重量%及びA
l,Ca,Snからなる1種以上を0.0001〜0.1 重量%
含んでなる場合には、後述する実施例に示すように、4
30℃〜460℃とすることで上記タップ密度の範囲と
するようにしている。
【0023】本発明では、所定配合のBi,Mgを添加
することで、得られた亜鉛合金粉の粒子の形状が偏平化
し、且つ表面の平滑性を減少させることが可能となっ
た。これにより、粒子形状及び表面の平滑性に起因する
パラメータを、例えば落下時間で表すと19〜22秒と
なる。また、後述する実施例に示すSEM写真(図6参
照)から明らかなように、形状が偏平化を呈したものと
なる。
【0024】ここで、偏平化を示す指標としての上記落
下時間の測定装置及び方法について説明する。図1に示
すように、測定器10は支持台11に設けられた支持棒
12には、漏斗支持器13が上下動自在に設けられてお
り、該漏斗支持器13には漏斗14が支持されている。
上記測定装置は例えばJIS J 2504に規定の嵩比重測定器
を用いることができる。該漏斗14は内部の角度(α)
が60°(±0.3°)の形状の円錐状となっており、そ
の開口径(D)を50φmmとし、排出穴径(d)を5
φmm(+0.02)とし、排出穴高さ(h)を5.7mm
としている。上記装置10を用い、漏斗13の内部に亜
鉛金属粉を所定量投入し、該所定量の亜鉛金属粉が漏斗
出口からコップ15内に全量が排出される時間を計測す
るものである。なお、上記漏斗14の材質はステンレス
製のものを使用した。
【0025】測定の手順を以下に示す。 上記測定器10(漏斗開口径(D):50φmm、漏
斗穴径(d):5φmm)を用いて漏斗落下部分の穴1
6を指で押さえ、その中に亜鉛合金粉100gを入れ
る。 穴15を塞いでいた指を離すと同時にストップウォッ
チで亜鉛合金粉の全量が排出される所要時間を計る。 この際測定した落下時間により亜鉛合金粉の滑り性が
数値で表すことができる。
【0026】すなわち、角度(α)が60°で開口部径
(D)が50mm、穴径(d)が5mm、穴高さ(h)
が5.7mmの漏斗を用い、該漏斗内に亜鉛合金粉を10
0gを投入し、その全量が排出される時間を測定するこ
とにより、亜鉛合金粉の形状の相違を評価することがで
きる。
【0027】ここで、亜鉛合金粉の形状の偏平なもの及
び表面の平滑性の減少したものは、粒子間の接触の程度
を増加させ滑り抵抗が増大させるので、この結果、落下
所要時間は長くなる。このように落下時間が長いもの即
ち、表面平滑性を減少させた粒子は、粒子間の接触度が
増加し、放電時の抵抗が低くなる結果、電池性能特にハ
イレート性能が向上すると考えられる。
【0028】本発明のように、上記添加金属を所定の範
囲内とするとともに、上記温度範囲内において亜鉛合金
熔湯とすることで、後述する実施例に示すように、目的
とするアルカリ電池の負極活物質である亜鉛合金粉とす
ることが可能とする。
【0029】
【実施例】以下本発明の効果を示す好適な一実施例を説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】後述する「表2」に示すような組成の亜鉛
合金熔湯を430〜560℃としてエアーアトマイズし
てアルカリ電池用亜鉛合金粉を製造した。また、アルカ
リ電池の負極活物質である亜鉛合金粉としてアルカリマ
ンガン電池を作製した。
【0031】このようにして得られた亜鉛合金粉を使っ
て水素ガス発生試験を行い、その結果を「表1」に示
す。なお、「表1」においては、「表2」で示す実施例
3,7,12及び比較例6,9についての測定結果を示
した。尚、ガス発生試験は、電解液として濃度40重量
%の水酸化カリウム水溶液に酸化亜鉛を飽和させたもの
を5mlを用い、亜鉛合金粉を10gを用いて45℃で3
日間のガス発生速度(μl/g・d)を測定した。
【0032】
【表1】
【0033】これらの亜鉛合金粉を負極活物質として図
2に示すアルカリマンガン電池を用いて電池性能を評価
した。図2のアルカリマンガン電池は、正極缶1の内部
に設けた正極2と、セパレーター3と、亜鉛合金粉をポ
リアクリル酸ナトリウムでゲル化した負極4と、該負極
の負極集電子5と、封口キャップ6と、ガスケット7及
び負極端子8とで構成されている。
【0034】このアルカリマンガン電池を用いて放電電
極10Ω、20℃及び1500mA、20℃の放電条件に
より終止電圧0.9Vまでの放電持続時間を測定し、従来
の負極活物質を用いた後述する比較例3の測定値を10
0とした相対指数で示した。その結果を下記「表2」,
「表3」に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】「表2」から判るように、Mg50ppm ,
Bi500ppm ,In500ppm からなる実施例1〜4
の亜鉛合金粉と、Mg100ppm ,Bi500ppm ,I
n500ppm からなる実施例5〜9の亜鉛合金粉、及び
実施例10〜13のMg250ppm ,Bi500ppm ,
In500ppm からなる亜鉛合金粉の場合は、比較例1
〜4に示すAl50ppm ,Bi500ppm ,In500
ppm からなる亜鉛合金粉と、比較例5〜7のBi500
ppm ,In500ppm からなる亜鉛合金粉、及び比較例
8〜10のMg500ppm ,Bi500ppm ,In50
0ppm からなる亜鉛合金粉に較べて、電池性能特にハイ
レート性能(1500mA放電持続時間相対指数)におい
て良好な特性を示していることが判明した。
【0038】また、「表3」から判るように、Mg50
ppm ,Bi500ppm ,In500ppm からなるもの
に、Al(50ppm ),Pb(500ppm ),Ca(1
30ppm ),Sn(500ppm )を各々添加した場合に
おいても電池性能特にハイレート性能(1500mA放電
持続時間相対指数)において良好な特性を示しているこ
とが判明した。
【0039】これらは、図3(タップ密度と1500m
A放電持続時間との関係図であり、比較例1〜4のもの
を100とした時の1500mAの放電持続時間を放電
性能指数とした。)及び図4(タップ密度と10Ω抵抗
放電持続時間との関係図であり、比較例1〜4のものを
100とした時の10Ωの放電持続時間を放電性能指数
とした。)からも明白である。その中でも、実施例1,
5,6,7,11,14〜17においては、特にハイレ
ート性能が従来品(比較例3)より明らかに高くなるた
め、アルカリ電池の電池性能に著しい貢献をなすもので
あることが実証された。
【0040】このように、本発明のように、熔湯温度を
調整することで、亜鉛合金粉のタップ密度を変化させる
ことができる。本実施例から明らかなように、熔湯温度
が低い方がタップ密度は減少し、一方熔湯温度が高い方
がタップ密度は増加する傾向を示す。
【0041】また、Mg添加量によってタップ密度は変
化した。下記「表4」に示すようにMg添加量が増える
程タップ密度は減少してくる。このタップ密度を低くす
れば、ハイレート性能が向上する反面、ローレイト性能
がタップ密度が2.9 g/cm3 未満で著しく低下するように
なる。これは、亜鉛合金粉の流れ性が極端に悪くなり電
池へのゲル充填がうまくできなくなることによるもので
ある。従って、上述のように範囲を特定する必要があ
る。なお、Pb及びAl,Ca,Snからなる1種以上
を添加する場合には、「表」に示すように、430℃
〜460℃とすることでタップ密度が2.9 〜3.3 /cm3
範囲となることが判明した。
【0042】
【表4】
【0043】次に亜鉛合金粉の顕微鏡写真(SEM)に
基づき、本発明の優位性について説明する。本発明で
は、タップ密度が2.9 〜3.3 g/cm3 としており、その結
果亜鉛合金粉の粒子形状が「図6」に示すように、偏平
化且つ平滑性が減少していることが観察された。一方、
比較例2,3のものはいわゆるイモ状形状を呈している
ことが観察された。
【0044】一般に形状に関する指標として見掛密度が
よく用いられているが、電池の負極作製には、ゲル化し
て充填されるためより現実性のあるタップ密度を用いて
いる。これは、「図5」に示すようにサンプルによって
は、見掛密度とタップ密度の相関性のないものもあり、
最適な指標として用いることとした。
【0045】また、粒子形状及び表面の平滑性を落下時
間で表すと、上述した測定方法によれば、19〜22秒
の範囲であった。これにより、落下時間が長いと形状が
より偏平化しており、また表面の平滑性が減少している
ことが推察される。反対に落下時間が短いことは、形状
が球状化しており、また表面の平滑性が増加していると
言える。このように、特異な組成で且つ、特異な製造条
件下でこのような特性が達成できた。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、粒子を
偏平且つ表面の平滑性を減少させることしたので、電池
性能特にハイレート性能を向上させることができ、アル
カリ電池の負極活物質として用いるのに好適な亜鉛合金
粉を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】亜鉛合金粉の落下時間の測定装置の概略図であ
る。
【図2】アルカリマンガン電池の断面図である。
【図3】タップ密度と1500mA放電持続時間との関
係図である。
【図4】タップ密度と10Ω抵抗放電持続時間との関係
図である。
【図5】見掛密度とタップ密度との関係図を示す。
【図6】顕微鏡写真(複写図面)図である。
【符号の説明】
1 正極缶 2 正極 3 セパレーター 4 負極 5 負極集電子 6 封口キャップ 7 ガスケット 8 負極端子 10 測定器 11 支持台 12 支持棒 13 漏斗支持器 14 漏斗 15 コップ 16 穴
フロントページの続き (72)発明者 松尾 誠 山口県下関市彦島田の首町1−4−13 (72)発明者 小山 昭 山口県下関市彦島迫町5−4−30 (56)参考文献 特開 平4−289661(JP,A) 特開 平4−296450(JP,A) 特開 平9−235636(JP,A) 特開 昭62−123653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/42 B22F 1/00 B22F 5/00 C22C 18/00 H01M 4/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ電池用亜鉛合金であって、Bi
    を0.01〜0.1重量%、Inを0.01〜0.1重
    量%、Mgを0.0005〜0.03重量%および不可
    避的不純物Pb,Cd,Cu等を含んでなると共に、タ
    ップ密度が2.9〜3.3g/cm 3 の範囲であること
    を特徴とするアルカリ電池用亜鉛合金粉。
  2. 【請求項2】 アルカリ電池用亜鉛合金であって、Bi
    を0.01〜0.1重量%、Inを0.01〜0.1重
    量%、Mgを0.0005〜0.03重量%、Pbを
    0.001〜0.1重量%、Al,Ca,Snからなる
    1種以上を0.0001〜0.1重量%および不可避的
    不純物Cd,Cu等を含んでなると共に、タップ密度が
    2.9〜3.3g/cm 3 の範囲であることを特徴とす
    アルカリ電池用亜鉛合金粉。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 粒子形状が扁平化してなることを特徴とするアルカリ電
    池用亜鉛合金粉。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 アトマイズ法における亜鉛合金溶湯温度を430〜53
    0℃としてなることを特徴とするアルカリ電池用亜鉛合
    金粉。
  5. 【請求項5】 請求項において、 アトマイズ法における亜鉛合金溶湯温度を430〜46
    0℃としてなることを特徴とするアルカリ電池用亜鉛合
    金粉。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかのアル
    カリ電池用亜鉛合金粉を負極活物質に用いてなることを
    特徴とするアルカリ電池。
JP20731999A 1999-05-21 1999-07-22 亜鉛合金粉及びそれを用いたアルカリ電池 Expired - Lifetime JP3532797B2 (ja)

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