JP3532666B2 - 野菜移植機の苗取出装置 - Google Patents
野菜移植機の苗取出装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、野菜移植機の苗
取出装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、野菜移植機の一形態として、苗載
台を機体の進行方向に対して直交方向に左右横送り可能
に構成し、同苗載台上に載置した苗トレイから苗株を苗
取出爪により取り出して植付爪に供給し、同植付爪によ
り畝上に植付可能に構成したものがある。 【０００３】かかる野菜移植機の苗載台は間歇的に左右
横送りされており、同苗載台の僅かな停止時に苗取出爪
が苗トレイのセル中に突入し、苗株を挟持して引抜くよ
うにしている。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うに苗載台を間歇的に横送りする構造では、例えば、苗
取出爪や植付爪を二連に配設して苗株を千鳥状に植付け
ようとした場合、一方の苗取出爪と他方の苗取出爪とで
は取出動作のタイミングに位相差を設けているので、苗
株を苗トレイから効率的に取り出すことが困難であっ
た。 【０００５】本発明は、上記課題を解決することのでき
る野菜移植機を提供することを目的としている。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、苗載台を機体
の進行方向に対して直交方向に左右横送り可能に構成す
るとともに、同苗載台に対して苗取出爪を対向状態に配
設し、同苗取出爪により前記苗載台上に載置した苗トレ
イから苗株を取り出して植付爪に供給し、同植付爪によ
り畝上に植付可能に構成した野菜移植機において、前記
苗載台を連続的に横送り可能に構成するとともに、苗取
出爪を、連続的に横送りされる苗トレイに追随できるよ
うに左右方向へ変位・復帰自在に構成したことを特徴と
する野菜移植機に係るものである。 【０００７】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面に基
づき以下に説明する。 【０００８】図１は本発明に係る野菜移植機Ｙの側面
図、図２は同野菜移植機Ｙの平面図である。 【０００９】図１及び図２に示すように、野菜移植機Ｙ
は、ベースフレーム１の前方上部にエンジン２を搭載す
るとともに、同エンジン２に伝動ベルト3aで連動する発
電機３を搭載している。 【００１０】また、エンジン２の後方にミッションケー
ス４を配設し、同ミッションケース４には、左右伝動ケ
ース5,5 を上下揺動可能に支持するとともに、同左右伝
動ケース5,5 に左右の駆動輪となる後輪6,6 を取付けて
いる。 【００１１】また、前記ベースフレーム１の前部に、左
右支持軸7a,7b を介して左右のアクスルフレーム7,7 を
上下揺動可能に支持するとともに、同アクスルフレーム
7,7に左右の前輪8,8 を取付けている。９は畝Ｇに沿っ
て転動する一対のガイド輪であり、前記支持軸7a,7b に
遊転可能に支持されている。 【００１２】さらに、ベースフレーム１の後端には、中
間フレーム11を介して後部フレーム12を連設しており、
同後部フレーム12上であって、前記ミッションケース４
の後方に苗載台13を具備する苗供給装置Ａを配設すると
ともに、左右の後輪6,6 の間には植付爪31を具備する苗
植付装置Ｂを配設し、さらに、同苗植付装置Ｂの上方に
は、苗取出爪37を具備する苗取出装置Ｃを配設してい
る。これらの苗供給装置Ａ、苗植付装置Ｂ、苗取出装置
Ｃにより移植装置を構成している。 【００１３】上記苗載台13は、機体の進行方向に対して
直交方向に左右横送り可能に構成され、苗取出爪37は、
苗載台13に対して対向状態に配設している。 【００１４】さらに、本実施形態では、上記苗供給装置
Ａを共有しながら、苗植付装置Ｂ及び苗取出装置Ｃを機
体の進行方向に対して二連に並設し、苗株ａを畝Ｇ上に
千鳥植え可能に構成している。 【００１５】すなわち、苗株ａを苗供給装置Ａの苗トレ
イ14から苗取出装置Ｃの二つの苗取出爪37,37 によって
一定の位相差を維持しながら交互に取出し、取出した各
苗株ａを苗植付装置Ｂの二つの植付爪31,31 にそれぞれ
供給して畝Ｇに千鳥状に移植するようにしている。 【００１６】なお、図１中、14a は苗トレイ14に多数形
成された苗株ａを収容するセル、15は前記苗植付装置Ｂ
の下方に設けた覆土輪、16は後部フレーム12の後端に連
設した操向ハンドル、17は主変速レバー18や株間変速レ
バー19を支持する操作盤、20は植付深さ調節レバー、21
は左右サイドクラッチレバー、22は昇降レバー、23は植
付クラッチレバー、32は畝Ｇに付設するマルチフィルム
に植付孔を穿孔する作孔装置、33は同作孔装置32が具備
する作孔体である。 【００１７】上記構成の野菜移植機Ｙにおいて、本発明
の要旨となるのは、前記苗載台13を連続的に横送り可能
に構成するとともに、苗取出爪37を苗載台13に対向状態
に配設し、かつ、同苗取出爪37を、連続的に横送りされ
る苗トレイ14に追随できるように左右方向へ変位・復帰
自在に構成したことにあり、以下に詳述する。 【００１８】苗供給装置Ａは、前記苗載台13の他、同苗
載台13の左側に配設した縦送りチェーン24等からなる苗
縦送り機構25と、苗載台13の後部に配設した搬送ねじ軸
26等からなる苗載台横送り機構27とを具備して苗載台13
を連続的に左右往復可能に構成している。なお、苗載台
横送り機構27は、苗載台13の右側に配設した横送り駆動
ケース29に連動連結している。 【００１９】また、苗載台13の左右移動終端時に、同苗
載台13に載置した苗トレイ14の縦送りを行うようにして
いる。 【００２０】苗植付装置B,B は、ミッションケース４に
植付伝動ケース30,30 を介して取付けており、それぞ
れ、開閉自在な分割された爪体31a,31b からなるホッパ
形の植付爪31,31 を具備している。 【００２１】苗取出装置C,C は、左右一対の苗取出爪37
をそれぞれ具備しており、同苗取出爪37,37 は、連続的
に左右往復移動する苗載台13上の苗トレイ14から１株分
の苗株ａを一定の位相差を維持しながらそれぞれ取出
し、この取り出した苗株ａを、苗植付装置Ｂの植付爪3
1,31 に放出供給し、操向ハンドル16の操作による機体
の走行中に、畝Ｇに進行方向に一定間隔毎で苗株ａの移
植を順次行うもので、植付けられた苗株ａは千鳥状にな
る。 【００２２】上記した苗供給装置Ａ、苗植付装置Ｂ、苗
取出装置Ｃの駆動は、エンジン２からの出力によるもの
であって、図２に示すように、ミッションケース４の上
方に、図示しない植付クラッチを内蔵するとともに、連
動軸38c を介して連動連結する左右の植付クラッチケー
ス38,38 を並設する一方、ミッションケース４の出力軸
4aに無段変速ベルト39と変速プーリ40とを介して左側の
植付クラッチケース38の入力軸38a を連動連結してい
る。 【００２３】また、右側の植付クラッチケース38の出力
軸38b には、第一伝達チェーン42を介してカウンター軸
43を回転自在に連結するとともに、同カウンター軸43は
第二伝達チェーン44を介して、前記横送り駆動ケース29
の入力軸29a に連動連結している。 【００２４】また、図３に示すように、苗取出爪37は、
苗取出駆動機構Ｄの駆動軸41と前記植付クラッチケース
38の出力軸38b とを連動連結して駆動するように構成し
ている。 【００２５】そして、苗取出駆動機構Ｄは、前記駆動軸
41にロータリケース45及びクランクアーム46及びカム軸
47を介して左右一対の苗取出爪37を連結支持する苗取出
アーム48と、前記クランクアーム46の回転時に苗取出ア
ーム48を図示しないガイド溝に沿って苗取出位置及び苗
放出位置に直線及び揺動案内するアームガイド板49とを
具備している。 【００２６】そして、前記苗取出アーム48に、一端側に
おいて揺動板53を介して苗取出爪37を一体支持させると
ともに、後端側に設けたガイド体（図示せず）をアーム
ガイド板49に設けた案内溝に係合させ、駆動軸41を中心
としてクランクアーム軸46aを公転させるとともに、駆
動軸41を中心とする直線軌跡に沿ってカム軸47を移動さ
せて、根取出爪37を所定の軌跡で駆動させるようにして
いる。 【００２７】このように、苗植付装置Ｂ及び苗取出装置
Ｃを機体の進行方向に対して二連に並設するとともに、
苗載台13を連続的に左右往復移動させるようにしたの
で、本野菜移植機Ｙでは苗株ａの千鳥植えが可能となる
が、苗トレイ14は間歇的な横移動ではなく、苗取出爪37
が苗トレイ14のセル14a 内に突入して苗株ａを挟持し、
抜き取るまでの間も連続的に左右往復移動しているの
で、苗取出爪37、特にその先端部がセル14a の側壁14b
に接触干渉するおそれがある。 【００２８】そこで、苗取出爪37を、連続的に横送りさ
れる苗トレイ14に追随できるように左右方向へ変位・復
帰自在に構成している。 【００２９】すなわち、図３に示すように、アームガイ
ド板49を、並設した二組の連結杆50及びカラー51を介し
て前記ロータリケース45を取付けた取付板52に支持させ
るとともに、連結杆50,50 とアームガイド板49及び取付
板52との間にスプリングＳを介設している。S1は連結杆
50,50 に設けたスプリング受けである。なお、スプリン
グＳのバネ力は、苗取出爪37が苗トレイ14のセル14a 内
にあるときに、苗載台13の左右への連続的な動きに追随
して同苗取出爪37がスライド可能に適宜設定されてい
る。 【００３０】かかる構成により、苗取出駆動機構Ｄが機
体進行方向に対して左右変位・復帰自在となり、苗取出
爪37は、その先端部がセル14a の側壁14b に接触干渉し
ても連続的に横送りされる苗トレイ14に追随してスライ
ドするとともに、自動的に元位置に復帰することができ
て苗株ａの取出しに支障をきたすことなく円滑に行え
る。 【００３１】したがって、苗株ａの千鳥植えが可能とな
り、また、苗載台13は間歇運転でない連続的な左右往復
移動を行うので苗トレイ14の送りも円滑に行える。 【００３２】なお、苗取出爪37を、連続的に横送りされ
る苗トレイ14に追随できるように左右方向へ変位・復帰
自在に構成したものであれば、具体的な構成は上記構成
に限るものではなく、例えば、苗取出爪37を首振り自在
に構成することなども考えられる。 【００３３】 【発明の効果】本発明では、苗載台を機体の進行方向に
対して直交方向に左右横送り可能に構成するとともに、
同苗載台に対して苗取出爪を対向状態に配設し、同苗取
出爪により前記苗載台上に載置した苗トレイから苗株を
取り出して植付爪に供給し、同植付爪により畝上に植付
可能に構成した野菜移植機において、前記苗載台を連続
的に横送り可能に構成するとともに、苗取出爪を、連続
的に横送りされる苗トレイに追随できるように左右方向
へ変位・復帰自在に構成したことにより以下の効果を奏
する。 【００３４】苗取出爪が機体進行方向に対して左右変位
・復帰自在となり、同苗取出爪の先端が苗トレイに接触
干渉しても苗トレイに追随するので苗株の取出しに支障
をきたすことなく円滑に行えて苗株の千鳥植えが可能と
なる。 【００３５】また、苗載台は間歇運転でない連続的な左
右往復移動を行うので苗トレイの送りも円滑となる。
取出装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、野菜移植機の一形態として、苗載
台を機体の進行方向に対して直交方向に左右横送り可能
に構成し、同苗載台上に載置した苗トレイから苗株を苗
取出爪により取り出して植付爪に供給し、同植付爪によ
り畝上に植付可能に構成したものがある。 【０００３】かかる野菜移植機の苗載台は間歇的に左右
横送りされており、同苗載台の僅かな停止時に苗取出爪
が苗トレイのセル中に突入し、苗株を挟持して引抜くよ
うにしている。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うに苗載台を間歇的に横送りする構造では、例えば、苗
取出爪や植付爪を二連に配設して苗株を千鳥状に植付け
ようとした場合、一方の苗取出爪と他方の苗取出爪とで
は取出動作のタイミングに位相差を設けているので、苗
株を苗トレイから効率的に取り出すことが困難であっ
た。 【０００５】本発明は、上記課題を解決することのでき
る野菜移植機を提供することを目的としている。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、苗載台を機体
の進行方向に対して直交方向に左右横送り可能に構成す
るとともに、同苗載台に対して苗取出爪を対向状態に配
設し、同苗取出爪により前記苗載台上に載置した苗トレ
イから苗株を取り出して植付爪に供給し、同植付爪によ
り畝上に植付可能に構成した野菜移植機において、前記
苗載台を連続的に横送り可能に構成するとともに、苗取
出爪を、連続的に横送りされる苗トレイに追随できるよ
うに左右方向へ変位・復帰自在に構成したことを特徴と
する野菜移植機に係るものである。 【０００７】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面に基
づき以下に説明する。 【０００８】図１は本発明に係る野菜移植機Ｙの側面
図、図２は同野菜移植機Ｙの平面図である。 【０００９】図１及び図２に示すように、野菜移植機Ｙ
は、ベースフレーム１の前方上部にエンジン２を搭載す
るとともに、同エンジン２に伝動ベルト3aで連動する発
電機３を搭載している。 【００１０】また、エンジン２の後方にミッションケー
ス４を配設し、同ミッションケース４には、左右伝動ケ
ース5,5 を上下揺動可能に支持するとともに、同左右伝
動ケース5,5 に左右の駆動輪となる後輪6,6 を取付けて
いる。 【００１１】また、前記ベースフレーム１の前部に、左
右支持軸7a,7b を介して左右のアクスルフレーム7,7 を
上下揺動可能に支持するとともに、同アクスルフレーム
7,7に左右の前輪8,8 を取付けている。９は畝Ｇに沿っ
て転動する一対のガイド輪であり、前記支持軸7a,7b に
遊転可能に支持されている。 【００１２】さらに、ベースフレーム１の後端には、中
間フレーム11を介して後部フレーム12を連設しており、
同後部フレーム12上であって、前記ミッションケース４
の後方に苗載台13を具備する苗供給装置Ａを配設すると
ともに、左右の後輪6,6 の間には植付爪31を具備する苗
植付装置Ｂを配設し、さらに、同苗植付装置Ｂの上方に
は、苗取出爪37を具備する苗取出装置Ｃを配設してい
る。これらの苗供給装置Ａ、苗植付装置Ｂ、苗取出装置
Ｃにより移植装置を構成している。 【００１３】上記苗載台13は、機体の進行方向に対して
直交方向に左右横送り可能に構成され、苗取出爪37は、
苗載台13に対して対向状態に配設している。 【００１４】さらに、本実施形態では、上記苗供給装置
Ａを共有しながら、苗植付装置Ｂ及び苗取出装置Ｃを機
体の進行方向に対して二連に並設し、苗株ａを畝Ｇ上に
千鳥植え可能に構成している。 【００１５】すなわち、苗株ａを苗供給装置Ａの苗トレ
イ14から苗取出装置Ｃの二つの苗取出爪37,37 によって
一定の位相差を維持しながら交互に取出し、取出した各
苗株ａを苗植付装置Ｂの二つの植付爪31,31 にそれぞれ
供給して畝Ｇに千鳥状に移植するようにしている。 【００１６】なお、図１中、14a は苗トレイ14に多数形
成された苗株ａを収容するセル、15は前記苗植付装置Ｂ
の下方に設けた覆土輪、16は後部フレーム12の後端に連
設した操向ハンドル、17は主変速レバー18や株間変速レ
バー19を支持する操作盤、20は植付深さ調節レバー、21
は左右サイドクラッチレバー、22は昇降レバー、23は植
付クラッチレバー、32は畝Ｇに付設するマルチフィルム
に植付孔を穿孔する作孔装置、33は同作孔装置32が具備
する作孔体である。 【００１７】上記構成の野菜移植機Ｙにおいて、本発明
の要旨となるのは、前記苗載台13を連続的に横送り可能
に構成するとともに、苗取出爪37を苗載台13に対向状態
に配設し、かつ、同苗取出爪37を、連続的に横送りされ
る苗トレイ14に追随できるように左右方向へ変位・復帰
自在に構成したことにあり、以下に詳述する。 【００１８】苗供給装置Ａは、前記苗載台13の他、同苗
載台13の左側に配設した縦送りチェーン24等からなる苗
縦送り機構25と、苗載台13の後部に配設した搬送ねじ軸
26等からなる苗載台横送り機構27とを具備して苗載台13
を連続的に左右往復可能に構成している。なお、苗載台
横送り機構27は、苗載台13の右側に配設した横送り駆動
ケース29に連動連結している。 【００１９】また、苗載台13の左右移動終端時に、同苗
載台13に載置した苗トレイ14の縦送りを行うようにして
いる。 【００２０】苗植付装置B,B は、ミッションケース４に
植付伝動ケース30,30 を介して取付けており、それぞ
れ、開閉自在な分割された爪体31a,31b からなるホッパ
形の植付爪31,31 を具備している。 【００２１】苗取出装置C,C は、左右一対の苗取出爪37
をそれぞれ具備しており、同苗取出爪37,37 は、連続的
に左右往復移動する苗載台13上の苗トレイ14から１株分
の苗株ａを一定の位相差を維持しながらそれぞれ取出
し、この取り出した苗株ａを、苗植付装置Ｂの植付爪3
1,31 に放出供給し、操向ハンドル16の操作による機体
の走行中に、畝Ｇに進行方向に一定間隔毎で苗株ａの移
植を順次行うもので、植付けられた苗株ａは千鳥状にな
る。 【００２２】上記した苗供給装置Ａ、苗植付装置Ｂ、苗
取出装置Ｃの駆動は、エンジン２からの出力によるもの
であって、図２に示すように、ミッションケース４の上
方に、図示しない植付クラッチを内蔵するとともに、連
動軸38c を介して連動連結する左右の植付クラッチケー
ス38,38 を並設する一方、ミッションケース４の出力軸
4aに無段変速ベルト39と変速プーリ40とを介して左側の
植付クラッチケース38の入力軸38a を連動連結してい
る。 【００２３】また、右側の植付クラッチケース38の出力
軸38b には、第一伝達チェーン42を介してカウンター軸
43を回転自在に連結するとともに、同カウンター軸43は
第二伝達チェーン44を介して、前記横送り駆動ケース29
の入力軸29a に連動連結している。 【００２４】また、図３に示すように、苗取出爪37は、
苗取出駆動機構Ｄの駆動軸41と前記植付クラッチケース
38の出力軸38b とを連動連結して駆動するように構成し
ている。 【００２５】そして、苗取出駆動機構Ｄは、前記駆動軸
41にロータリケース45及びクランクアーム46及びカム軸
47を介して左右一対の苗取出爪37を連結支持する苗取出
アーム48と、前記クランクアーム46の回転時に苗取出ア
ーム48を図示しないガイド溝に沿って苗取出位置及び苗
放出位置に直線及び揺動案内するアームガイド板49とを
具備している。 【００２６】そして、前記苗取出アーム48に、一端側に
おいて揺動板53を介して苗取出爪37を一体支持させると
ともに、後端側に設けたガイド体（図示せず）をアーム
ガイド板49に設けた案内溝に係合させ、駆動軸41を中心
としてクランクアーム軸46aを公転させるとともに、駆
動軸41を中心とする直線軌跡に沿ってカム軸47を移動さ
せて、根取出爪37を所定の軌跡で駆動させるようにして
いる。 【００２７】このように、苗植付装置Ｂ及び苗取出装置
Ｃを機体の進行方向に対して二連に並設するとともに、
苗載台13を連続的に左右往復移動させるようにしたの
で、本野菜移植機Ｙでは苗株ａの千鳥植えが可能となる
が、苗トレイ14は間歇的な横移動ではなく、苗取出爪37
が苗トレイ14のセル14a 内に突入して苗株ａを挟持し、
抜き取るまでの間も連続的に左右往復移動しているの
で、苗取出爪37、特にその先端部がセル14a の側壁14b
に接触干渉するおそれがある。 【００２８】そこで、苗取出爪37を、連続的に横送りさ
れる苗トレイ14に追随できるように左右方向へ変位・復
帰自在に構成している。 【００２９】すなわち、図３に示すように、アームガイ
ド板49を、並設した二組の連結杆50及びカラー51を介し
て前記ロータリケース45を取付けた取付板52に支持させ
るとともに、連結杆50,50 とアームガイド板49及び取付
板52との間にスプリングＳを介設している。S1は連結杆
50,50 に設けたスプリング受けである。なお、スプリン
グＳのバネ力は、苗取出爪37が苗トレイ14のセル14a 内
にあるときに、苗載台13の左右への連続的な動きに追随
して同苗取出爪37がスライド可能に適宜設定されてい
る。 【００３０】かかる構成により、苗取出駆動機構Ｄが機
体進行方向に対して左右変位・復帰自在となり、苗取出
爪37は、その先端部がセル14a の側壁14b に接触干渉し
ても連続的に横送りされる苗トレイ14に追随してスライ
ドするとともに、自動的に元位置に復帰することができ
て苗株ａの取出しに支障をきたすことなく円滑に行え
る。 【００３１】したがって、苗株ａの千鳥植えが可能とな
り、また、苗載台13は間歇運転でない連続的な左右往復
移動を行うので苗トレイ14の送りも円滑に行える。 【００３２】なお、苗取出爪37を、連続的に横送りされ
る苗トレイ14に追随できるように左右方向へ変位・復帰
自在に構成したものであれば、具体的な構成は上記構成
に限るものではなく、例えば、苗取出爪37を首振り自在
に構成することなども考えられる。 【００３３】 【発明の効果】本発明では、苗載台を機体の進行方向に
対して直交方向に左右横送り可能に構成するとともに、
同苗載台に対して苗取出爪を対向状態に配設し、同苗取
出爪により前記苗載台上に載置した苗トレイから苗株を
取り出して植付爪に供給し、同植付爪により畝上に植付
可能に構成した野菜移植機において、前記苗載台を連続
的に横送り可能に構成するとともに、苗取出爪を、連続
的に横送りされる苗トレイに追随できるように左右方向
へ変位・復帰自在に構成したことにより以下の効果を奏
する。 【００３４】苗取出爪が機体進行方向に対して左右変位
・復帰自在となり、同苗取出爪の先端が苗トレイに接触
干渉しても苗トレイに追随するので苗株の取出しに支障
をきたすことなく円滑に行えて苗株の千鳥植えが可能と
なる。 【００３５】また、苗載台は間歇運転でない連続的な左
右往復移動を行うので苗トレイの送りも円滑となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る苗取出装置を具備する野菜移植機
の側面図である。 【図２】同野菜移植機の平面図である。 【図３】同苗取出装置の説明図である。 【符号の説明】 Ｙ 野菜移植機 ａ 苗株 13 苗載台 14 苗トレイ 31 植付爪 37 苗取出爪
の側面図である。 【図２】同野菜移植機の平面図である。 【図３】同苗取出装置の説明図である。 【符号の説明】 Ｙ 野菜移植機 ａ 苗株 13 苗載台 14 苗トレイ 31 植付爪 37 苗取出爪
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平５−41913（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−194211（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A01C 1/00 - 11/02 303
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 苗載台(13)を機体の進行方向に対して直
交方向に左右横送り可能に構成するとともに、同苗載台
(13)に対して苗取出爪(37)を対向状態に配設し、同苗取
出爪(37)により前記苗載台(13)上に載置した苗トレイ(1
4)から苗株(a) を取り出して植付爪(31)に供給し、同植
付爪(31)により畝(G) 上に植付可能に構成した野菜移植
機において、 前記苗載台(13)を連続的に横送り可能に構成するととも
に、苗取出爪(37)を、連続的に横送りされる苗トレイ(1
4)に追随できるように左右方向へ変位・復帰自在に構成
したことを特徴とする野菜移植機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21624895A JP3532666B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 野菜移植機の苗取出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21624895A JP3532666B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 野菜移植機の苗取出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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| JPH0956218A (ja) | 1997-03-04 |
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