JP3531784B2 - 気流式分級装置 - Google Patents

気流式分級装置

Info

Publication number
JP3531784B2
JP3531784B2 JP15313397A JP15313397A JP3531784B2 JP 3531784 B2 JP3531784 B2 JP 3531784B2 JP 15313397 A JP15313397 A JP 15313397A JP 15313397 A JP15313397 A JP 15313397A JP 3531784 B2 JP3531784 B2 JP 3531784B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airflow
secondary air
chamber
air
classification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15313397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10323623A (ja
Inventor
信康 牧野
賢一 上原
智行 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP15313397A priority Critical patent/JP3531784B2/ja
Publication of JPH10323623A publication Critical patent/JPH10323623A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3531784B2 publication Critical patent/JP3531784B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録等の分野における静電像を現像するためのトナーを分
級するのに適した気流式分級装置に関する。この気流式
分級装置は、また、一般的な小粒径粒子の分級に使用さ
れる。
【0002】電子写真法、静電気写真法等の画像形成法
では静電潜像を現像するためにトナーが使用されてい
る。最終製品が微細粒子であることが要求される静電潜
像のトナー製造における原料固体粒子を、粉砕および分
級して最終製品を得るには、結着剤樹脂、着色剤(染
料、顔料、磁性体等)等の所定材料を溶融混練し、冷却
して個化させた後粉砕し分級する。電子写真トナーなど
の微粒子粉体を分級するためには、一般的に旋回気流を
利用する気流式分級装置が用いられ、例えば図9に示さ
れるようなディスパージョンセパレータ(DS型:例え
ば日本ニューマチック社製)が使用される。
【0003】図9に示される現行の気流式分級装置は、
上から分散室(5)、本体ケーシング(1)、分級室
(4)、さらに下部ケーシング(2)、ホッパー(3)
から構成されている。分散室(5)の上部外周面に、一
次空気流および粉体材料供給のための分散室流入口
(6)が、周面からの流入口として接続されている。分
散室(5)内の下に中央が高い円錐上のセンターコア
(7)が取り付けられており、このセンターコア(7)
の下縁外周囲には環状の粗粉排出口(10)が形成され
ている。分級室(4)の下部周壁外周部には、二次空気
流が流入するための流路が羽形状をした二次空気流入口
(12)(ルーバーともよばれる)が具備されており、
粉体材料を分散させると共に、旋回速度を加速させるよ
うに構成されている。
【0004】気流式分級方式の分級原理は、分級室内に
おいて流入する二次空気流が粉体材料を旋回状に反自由
流動させる際、該粉体材料中の粗粒子と微粒子に対して
働く遠心力および向心力が異なることを利用するもので
ある。従って分級室内では分散された粗粒子や微粒子が
再凝集することなく、速やかに粗粒子と微粒子に分級さ
れることが望ましく、そのための多くの技術が提案され
ている。
【0005】例えば、特開平6−121940号公報に
は、分級室の周囲に配置され、内部にエアーが供給され
るエアー室と、該エアー室内の開口部にて上下方向にそ
れぞれ併設されており、それぞれが分級室の半径方向に
対する傾斜角度が等しくなっている複数のルーバー板を
有するルーバーにおいて、上側のルーバーにおける隣接
ルーバー板の間隙を、下側のルーバーにおける隣接ルー
バー板の間隙よりも狭くすることにより、分散室に流入
する二次空気流の分散を高めることが記載されており、
特開平6−154709号公報には、円帯状の基台全周
上に分級室の半径方向に対して所定角度で立設された複
数のルーバー板を有する中空円柱状ルーバーと該ルーバ
ーを覆うように配置され上下に摺動可能な円筒部材とか
らなり、該円筒部材が上方向に摺動することにより前記
ルーバー板の下部分が覆われて、二次エアーの流入位置
が露出されている上部分のみを介することにより上昇
し、これにより、分散室に流入する二次空気流を強くな
るように調整することが記載されており、実公平7−2
1260号公報には、ルーバー板とルーバー板の間に設
けたガイドベーンの角度を調節する機構を設けることに
より、分散室に流入する二次空気流の圧力管理を行うこ
とが記載されており、実開平6−52970号号公報に
は、隣接するルーバー間の流通路に、圧力測定孔を設
け、この圧力測定孔に接続した導管に圧力測定器を取付
け、これによって流通路内の圧力を測定し、該測定圧力
と入口側の大気圧との差に基いて分級室内における分級
点の高さを調節することが記載されている。また、我々
の考案に係る登録実用新案第3015458号公報に
は、円筒状の旋回整流器であって、二次空気流を取り入
れるためのスリットを分級機内壁面に対して接線方向に
設置しスリットの幅を分級室の内壁円半径の1/20以
下とする等、スリットの開口面積を増減可能とする流量
調節機構を設けることにより、分級室内部に理想的な半
自由渦を形成し、二次空気流の流量などを気流分級機を
運転しながら調節可能とすることが記載されている。
【0006】しかしながら、従来の気流式分級装置で
は、分級室に流入する二次空気量を正確に管理すること
が難しい。また流量の一定化を計るために、高精度な羽
根(ルーバー)の隙間調整が要求される。すなわち、二
次空気流入量は、入口となる羽根の調整バラツキ(含む
壁面抵抗)や、外気の雰囲気状態(温湿度影響)および
分級継続による羽根形状面への粒子付着等によって変動
してしまう。これにより分級室内の二次空気流入量が定
まらず(風速・風量調整不可)、分級を決定づける旋回
および自由流動に影響を及ぼす。すなわち分級室内旋回
粒子の再凝集やカットポイントに変動が生じる。再凝集
して見かけ上粗粒子となると、粒子は製品側に回収され
る。また二次エアー流入量が低下すると、分級室内の旋
回力低下によって超微粒子までもが粗粒子側に混入して
しまい、製品は高精度な粒径分布を得られない。その結
果、電子写真で画像を形成する際の画像品質を低下させ
てしまう。また上記分級法では、分級室に流入する二次
空気流より生ずる風切り音が高く、騒音として装置稼働
に支障をきたしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、上記従来技術の問題に鑑み、分級室の周辺部よ
り流入する二次空気流の流量管理ならびに環境改善を含
め、分級室内の旋回流安定化を計る新規かつ優れた分級
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明の
(1)「一次空気供給口及びその排気口を有し粉体材料
が空気中に分散された状態を維持する分散室と、周辺部
に二次空気を分級室内に供給するための1箇所或いは複
数箇所の二次空気供給口及びその排気口を有する分級室
とを備え、前記分散室内で前記粉体材料が分散された後
に分級室内に供給される前記二次空気によって、前記粉
体材料が分級室内で粗粒子及び微粒子に分級される気流
式分級装置であって、少なくとも前記二次空気供給口を
覆うケーシングを有し、かつ、前記二次空気供給口に二
次空気流の流量管理機能を設けたことを特徴とする気流
式分級装置」、(2)「前記少なくとも二次空気供給口
を覆うケーシングが、渦巻きケーシングであることを特
徴とする前記(1)項記載の気流式分級装置」、(3)
「ケーシング材料として、少なくとも1部にケーシング
吸音材質を使用したことを特徴とする前記(1)項又は
(2)項記載の気流式分級装置」、(4)前記分級室の
周辺部から流入する二次空気流として、加圧空気或いは
圧縮エアーが使用されることを特徴とする前記(1)項
乃至(3)項のうちの何れかに記載の気流式分級装
置」、(5)「前記周辺部から流入する二次空気流とし
て、気流式分級装置より生じるブロワーの排気流が使用
されることを特徴とする前記(1)項乃至(4)項のう
ちの何れかに記載の気流式分級装置」、(6)「前記周
辺部から流入する二次空気流のための調湿機構を設けた
ことを特徴とする前記(1)項乃至(5)項のうちの何
れかに記載の気流式分級装置」、(7)「前記分散室に
供給される一次空気流と分散室上部の一次排気流と、分
級室に供給する二次空気流の圧力、または通過風量を管
理し調整する機能を設けたことを特徴とする前記(1)
項乃至(6)項のうちの何れかに記載の気流式分級装
置」及び(8)「前記ケーシングに多分割機能を設けた
ことを特徴とする前記(1)項乃至(6)項のうちの何
れかに記載の気流式分級装置」により達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明を詳細
に説明する。図1は本発明に係る気流式分級装置の1例
を示し、図2はその1要部の断面A−A′を示し、図3
は他の1要部を示し、図4は別の1要部を示し、図5は
本発明に係る気流式分級装置の他の1例を示し、図6は
本発明に係る気流式分級装置のさらに他の1例を示し、
図7は本発明に係る気流式分級装置のさらに他の1例を
示し、図8は、本発明に係る気流式分級装置のさらに他
の1例を示す。図9は現行の気流式分級装置の1例を示
す。図1に示す気流式分級装置は、分散室(5)、本体
ケーシング(1)、分級室(4)、さらに下部ケーシン
グ(2)、ホッパー(3)内を貫通する微粉排出口
(8)等から構成されているが、分散室(5)の上部外
周面に、一次空気供給口として、一次空気流および粉体
材料供給のための分散室流入口(6)が、周面からの流
入手段として接続されており、また、一次空気排気口と
して働く渦巻きケーシング(17)が中央頂部に設けら
れている。分散室(5)内の下に中央が高い円錐上のセ
ンターコア(7)が取り付けられており、このセンター
コア(7)の下縁外周囲には環状の粗粉排出口(10)
が形成されている。この粗粉排出口(10)は、下に位
置する分級室(4)の二次空気排気口としても作用す
る。分級室(4)の下部周壁外周部には、二次空気流が
流入するための二次空気供給口の1部として、流路が羽
形状をしたルーバー(12)が具備されており、粉体材
料を分散させると共に、旋回速度を加速させるように構
成されている。分級室(4)の断面A−A′は図2に詳
しく示され、ここで、符号(12a)は各ルーバー(1
2)の間隙を表わす。分級室(4)の周辺部より流入す
る二次空気流入口となるルーバー(12)の外周にはケ
ーシング(13)が設けられている。さらにこのケーシ
ングの一端には二次空気取入口(14)が1ケ所あるい
は複数個設けられ、この二次空気取入口(14)はルー
バー(12)と共に本発明における二次空気流入口を構
成する。前記二次空気取入口(14)の壁面には空気流
入量(14a)を測定できる流量計(15)ならびに空
気流入量の調整バルブ(16)が設けられている。ここ
で、符号(14a)は二次空気の空気流を模式的に表わ
したものである。
【0010】ケーシング(13)は、具体的には、図4
に示されるようなものであり得るが、この例のケーシン
グ(13)は二次エアー空気取入口(14)と同じ材質
の材料により一体に構成されており、かつ、ケーシング
ブロック(13a)及びケーシングブロック(13b)
の2つのブロックに分割されている。3つ以上の複数の
ブロックに分割することも無論可能でありかつ分級機を
設置する際、取り扱いしやすい機構を備えたものとなる
ので好ましい。また、無論、別の材質の材料により構成
された後に接合或いは結合されたものとすることもでき
る。
【0011】この例に示される気流式分級装置において
は、ルーバー(12)の隙間の高精度な調整を行わなく
ても、二次空気量はケーシング(13)によって管理で
きるため、分級室(4)内の旋回流の状態管理が可能と
なり、安定した分級状態を常に保持することが可能とな
る。このルーバー(12)の外周を覆うケーシング(1
3)とルーバーの関係は、ルーバー径(d1)(半径)
に対し、ケーシング径(d2)は1:1.1〜1.5の
範囲、ルーバー高さ(h1)に対し、ケージング高さ
(h2)は1:1.5〜5.0の範囲が望ましい。範囲
以下の場合は十分な二次空気流入を得ることができな
い。また範囲を越える場合は、ケーシング装置が大きく
なり設置スペースおよび取り扱いに支障をきたすため好
ましくない。
【0012】図5に示される気流式分級装置例において
は、ケーシングは渦巻き状をなした渦巻きケーシング
(17)を形成し、図1〜3に示される気流式分級装置
例と同様に空気流入量を測定できる流量計(15)なら
びに空気流入量の調整バルブ(16)が設けられてい
る。二次空気取入口(18)より流入する二次空気流は
渦巻きケーシング(17)の曲率半径の差によってルー
バー(12)へ、より均一に流入され、分級室(4)内
の旋回気流が安定し、分級状態をさらに保持することが
可能となる。
【0013】この渦巻きケーシング(17)の形状は、
分級室(4)の中心点と渦巻きケーシング(17)の内
周で最小径となる曲率半径(d3)と、渦巻きケーシン
グの最大径で分級室の中心点とを結ぶ曲率半径(d4)
との比で1:1〜1.3の範囲が二次空気流入風速に準
じた最良状態となる。またルーバー(12)と渦巻きケ
ーシングとの関係は図1〜4に示される気流式分級装置
例の場合と同様であるが、この場合ルーバー径ととして
の半径の定義は前記(d3)が適用される。
【0014】本発明は、気流式分級装置における運転時
のノイズ防止手段を包含する。すなわち、これら図4に
示されるケーシング及び図5に示されるケーシングの材
質として、少なくとも1部に吸音性のもの、吸音性に優
れた防音材を使用することが好ましい。そのような材料
としてはカルム吸音材等を挙げることができる。従来の
気流式分級装置ではルーバーから分級装置へ流入する
際、二次空気流は風切り音を生じ、製造ノイズとして環
境を害するものであった。本発明におけるような吸音性
のもので構成されたケーシングとした分級装置とするこ
とにより、分級室内の安定化と同時に作業環境面でも有
効な効果が得られる。実際にカルム吸音材を用いてケー
シングを構成したところ、分級室の周囲より1m離れた
地点の騒音が10dB減少した。
【0015】また本発明は、気流式分級装置における効
率的な運転、換言すれば気流式分級装置の小型化のため
の手段を包含する。すなわち、分級機内の旋回気流流速
に対し、現行の気流式分級装置では、ルーバーからの流
入風量を確保するために、図3に示される隙間(12
a)に相当する隙間を広げているため、ルーバーの二次
空気流入速度は、分級機内旋回速度の比で1/4から1
/2と低下する。図1・乃至図5に示される本発明の気
流式分級装置においては、二次エアー空気取入口(1
4)より流入する空気流(大気流)(14a)にコンプ
レッサー等の圧縮空気流を用いることで、図3に模式的
に示されるように、ルーバー隙間(12a)が狭い状態
においても、一定流入風量の確保を可能としている。ま
た、調整バルブ(16)による圧縮空気圧の調整によっ
て、ルーバー流入風速を分級室内の旋回気流風速に比し
1/4〜3とする調整が可能となる(最大値音速以
下)。圧縮空気圧力は49〜980Kpaの範囲が望ま
しい。例えば、ルーバーの流入量を変動させない条件
で、ルーバー隙間を狭めて、行き流入風速が分級室旋回
流速以上に達する条件にて分級を行うことにより、ルー
バー内壁面の旋回粒子は加速度が増加するため、粒子同
士がほぐれやすくなり、分級精度を向上させることがで
きる。
【0016】図6に示される気流式分級装置例において
は、図4に示されるケーシングと同様、ケーシング(1
3)は二次エアー空気取入口(14)と一体に構成され
ており、また、二次エアー空気取入口(14)を経てケ
ーシング(13)内を流れルーバー(12)から流入さ
れる空気流入流量として、分級装置全体を操作するブロ
ワー(19)の排気吐出空気流(20)を用いる。該吐出空
気流(20)の排気温度範囲は15〜50℃であった。粗
粉は粗粉回収器(23)に回収され、超微粉はホッパー
(3)内を貫通する微粉排出口(8)を経て超微粉捕集
装置(22)に導かれ、そこで捕集処理される。この分
級装置においては、排気熱の影響により気流中の湿度は
低下する(40〜60%範囲)ので、分級室内旋回粒子
の液架橋力が低下する。よって、分級室内の安定化と同
時に粒子の再凝集防止としても有効な効果が得られる。
【0017】図7に示される気流式分級装置例において
は、ケーシングからの二次空気取入口(14)からの流
入空気流のために調湿機構(21)が設けられており、
この調湿機構(21)は、具体的には例えば、温度範囲
で5〜20℃、湿度25〜60%以内の能力を有するも
のである。このような調湿機構を具備させることによ
り、調湿の結果気流中の含水分量が低下する。すなわ
ち、分級室内旋回粒子の液架橋力が低下するため、分級
室内の安定化と同時に、粒子の再凝集防止としても有効
な効果が得られる。
【0018】図8に示される気流式分級装置例において
は、二次エアー空気取入口(14)からの空気流量管理
手段(15)に加え、分散室流入口(6)と排出口(1
7)およびブロワー(19)の排気吐出路に空気通過流
量を管理する(算出)できる流量計(24)をそれぞれ
設け、通過空気流の収支バランスを管理できる機構を有
する。この分級装置によれば、空気流の収支が常時管理
できるので、分級システム安定化に有効な効果が得られ
る。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細かつ
具体的に説明する。 実施例1(図1の分級装置に関連) スチレンアクリル共重合樹脂75重量%とポリエステル
樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物
をロールミルにて溶融混練し、冷却個化した後ハンマー
ミルにて粗粉砕した。次にこの粗粉砕物をジェットミル
にて重粉砕粒子径7.0μmに微粉砕して微粉砕物を得
た。この微粉砕物を図1に示した気流式分級機で分級を
行った。その際、条件として分級機全体の吸引風量に対
し70%に当たる二次空気流入量をケーシング部二次エ
アー取入口(14)より与え、3時間稼働したところ、
重量粉砕粒子径7.35μm、4μm以下の極微粒子で
個数含有率8%を得た。
【0020】比較例1 図9に示す現行の分級装置にて実施例1と同等の条件で
分級を行ったところ、重量粉砕粒子径7.45μm、4
μm以下のごく微粒子で個数含有率8.5%を得た。
【0021】実施例2(図5の分級装置に関連) スチレンアクリル共重合樹脂75重量%とポリエステル
樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物
をロールミルにて溶融混練し、冷却個化した後ハンマー
ミルにて粗粉砕した。次にこの粗粉砕物をジェットミル
にて重量粉砕粒子径7.0μmに微粉砕して微粉砕物を
得た。この微粉砕物を図5に示した気流式分級機で分級
を行った。その際、条件として分級機全体の吸引風量に
対し70%に当たる二次空気流入量を渦巻きケーシング
部二次エアー取入れ口18より与えて3時間稼働したと
ころ、重量粉砕粒子径7.30μm、4μm以下の極微
粒子で個数含有率7%を得た。
【0022】実施例3(圧縮空気流を用いた分級装置に
関連) スチレンアクリル共重合樹脂75重量%とポリエステル
樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物
をロールミルにて溶融混練し、冷却個化した後ハンマー
ミルにて粗粉砕した。次にこの粗粉砕物をジェットミル
にて重量粉砕粒子径7.0μmに微粉砕して微粉砕物を
得た。この微粉砕物を図1、図3に示した気流式分級機
で分級を行った。その際、条件として分級機全体の吸引
風量に対し70%に当たる二次空気流入量をケージング
部二次エアー取入れ口より588Kpaで与え、ルーバ
ーの隙間を実施例1の場合よりも開口面積比で1/4と
し、3時間稼働したところ、重量粉砕粒子径7.20μ
m、4μm以下の極微粒子で個数含有率7%を得た。
【0023】実施例4(図6の分級装置に関連) スチレンアクリル共重合樹脂75重量%とポリエステル
樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物
をロールミルにて溶融混練し、冷却個化した後ハンマー
ミルにて粗粉砕した。次にこの粗粉砕物をジェットミル
にて重量粉砕粒子径7.0μmに微粉砕して微粉砕物を
得た。この微粉砕物を図1に示した気流式分級機で分級
を行った。その際、条件として全体の吸引風量に対し7
0%に当たる二次空気流入量に図6に示される分級装置
のブロワー排気流を用い、この時の温湿度は二次空気取
入れ口で25℃・50%であった。以下条件は実施例1
の態様と同等で、3時間稼働したところ、重量粉砕粒子
径7.35μm、4μm以下の極微粒子で個数含有率7
%を得た。
【0024】実施例5(図7の分級装置に関連) スチレンアクリル共重合樹脂75重量%とポリエステル
樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物
をロールミルにて溶融混練し、冷却個化した後ハンマー
ミルにて粗粉砕した。次にこの粗粉砕物をジェットミル
にて重量粉砕粒子径7.0μmに微粉砕して微粉砕物を
得た。この微粉砕物を図1に示した気流式分級機で分級
を行った。その際、条件として全体の吸引風量に対し7
0%に当たる二次空気流入量を図7に示した調湿機構を
有する装置で二次空気取入れ口温度で15℃、湿度40
%に調整し、以下条件は実施例1と同等で3時間稼働し
たところ、重量粉砕粒子径7.25μm、4μm以下の
極微粒子で個数含有率7%を得た。
【0025】実施例6(図8の分級装置に関連) スチレンアクリル共重合樹脂75重量%とポリエステル
樹脂10重量%とカーボンブラック15重量%の混合物
をロールミルにて溶融混練し、冷却個化した後ハンマー
ミルにて粗粉砕した。次にこの粗粉砕物をジェットミル
にて重量粉砕粒子径7.0μmに微粉砕して微粉砕物を
得た。この微粉砕物を図7に示した気流式分級機で分級
を行った。その際、条件として全体の吸引風量に対し常
時70%を二次空気取入れ口14より吸引し、また分散
室排出口17からは常時、10%の空気流を排出、分散
室流入口6は常時30%を吸引し、分級装置ブロワーや
排気風量を調整管理した。以下条件は実施例1と同等で
10時間稼働したところ、重量粉砕粒子径7.25μ
m、4μmの極微粒子の含有率7%を安定して得た。
【0026】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明の気流式分級装置は、分級室内に流入
する二次空気流の流入流量が均一化されることで、分級
室内の旋回気流が安定し、分級効率化が計られ、加え
巻きケーシングを用いたものとすることにより、ルー
バー周囲より流入する二次エアー流量がさらに均一化さ
れ、分級室内の旋回気流がより安定し、分級効率化が計
られ、ケーシングを吸音材質のものとすることにより、
分級に際し分級効率化は元より、作業環境面でも優れた
性能が発揮され、ケーシングを多数分割機能を具備させ
ることにより、高精度分級に際し、作業の簡素化・簡略
化(合理化)が計られ、圧縮空気を用いた装置とするこ
とにより、二次エアー流量の管理が容易に行われると共
に、分級室内の旋回粒子の分散作用が働くため、粒子の
二次凝集が解消され、二次空気流として気流式分級装置
より生じるブロワーの排気流が使用されるものとするこ
とにより、優れた分級室性能を得ると同時に、分級に要
するエネルギーの有効化が達成でき、二次空気流のため
の調湿機構を設けたものとすることにより、分級室内の
旋回粒子の分散作用が格段に向上し、分級の高効率化の
安定および維持が計られ、分散室に供給される一次空気
流と分散室上部の一次排気流と、分級室に供給する二次
空気流の圧力、または通過風量を管理し調整する機能を
設けたことにより、分級精度の安定化と制御維持が達成
されるという極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気流式分級装置の1例を示す。
【図2】本発明に係る図1の気流式分級装置の1要部の
断面A−A′を示す。
【図3】本発明に係る気流式分級装置の他の1要部例を
示す。
【図4】本発明に係る気流式分級装置の1要部例を示
す。
【図5】本発明に係る他の気流式分級装置の1例を示
す。
【図6】本発明に係るさらに他の気流式分級装置の1例
を示す。
【図7】本発明に係るさらに他の気流式分級装置の1例
を示す。
【図8】本発明に係るさらに他の気流式分級装置の1例
を示す。
【図9】従来の気流式分級装置の1例を示す。
【符号の説明】
1 本体ケーシング 2 下部ケーシング 3 ホッパー 4 分級室 5 分散室 6 分散室流入口 7 センターコア 8 微粉排出口 10 粗粉排出出口 11 セパレータコア 12 二次エアー流入口(ルーバー) 12a ルーバー隙間 13 ケーシング 13a ケーシングブロック 13b ケーシングブロック 14 二次エアー取入れ口 14a 空気流 15 流量計 16 調整バルブ 17 渦巻きケージング 18 二次エアー取入口 19 ブロワー 20 排気吐出空気流 21 調湿機 22 超微分補集装置 23 粗粉回収器 24 流量計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−102282(JP,U) 実開 平4−5250(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 1/00 - 15/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次空気供給口及びその排気口を有し粉
    体材料が空気中に分散された状態を維持する分散室と、
    周辺部に二次空気を分級室内に供給するための1箇所或
    いは複数箇所の二次空気供給口及びその排気口を有する
    分級室とを備え、前記分散室内で前記粉体材料が分散さ
    れた後に分級室内に供給される前記二次空気によって、
    前記粉体材料が分級室内で粗粒子及び微粒子に分級され
    気流式分級装置であって、少なくとも前記二次空気供
    給口を覆うケーシングを有し、かつ、前記二次空気供給
    口に二次空気流の流量管理機能を設けたことを特徴とす
    る気流式分級装置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも二次空気供給口を覆うケ
    ーシングが、渦巻きケーシングであることを特徴とする
    請求項1記載の気流式分級装置。
  3. 【請求項3】 前記分級室の周辺部から流入する二次空
    気流として、加圧空気或いは圧縮エアーが使用されるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の気流式分級装置。
  4. 【請求項4】 前記周辺部から流入する二次空気流とし
    て、気流式分級装置より生じるブロワーの排気流が使用
    されることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか
    に記載の気流式分級装置。
  5. 【請求項5】 前記周辺部から流入する二次空気流のた
    めの調湿機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至4
    のうちの何れかに記載の気流式分級装置。
  6. 【請求項6】 前記分散室に供給される一次空気流と分
    散室上部の一次排気流と、分級室に供給する二次空気流
    の圧力、または通過風量を管理し調整する機能を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れかに記載
    の気流式分級装置。
JP15313397A 1997-05-28 1997-05-28 気流式分級装置 Expired - Fee Related JP3531784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15313397A JP3531784B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 気流式分級装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15313397A JP3531784B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 気流式分級装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10323623A JPH10323623A (ja) 1998-12-08
JP3531784B2 true JP3531784B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=15555727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15313397A Expired - Fee Related JP3531784B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 気流式分級装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3531784B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8668091B2 (en) 2008-02-15 2014-03-11 Ricoh Company, Ltd. Air classifier

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015353A (ja) * 2001-06-28 2003-01-17 Kyocera Chemical Corp 非磁性一成分トナーの製造方法
DE102006053356B4 (de) * 2006-11-10 2011-03-17 Calcarb Ag Verfahren zur Herstellung feiner mineralischer Pulverprodukte
JP5322618B2 (ja) * 2008-12-17 2013-10-23 キヤノン株式会社 トナーの製造システム及び気体供給装置
JP2012045477A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Ricoh Co Ltd 分級装置及び分級方法、並びにトナー及びその製造方法
JP4982601B2 (ja) * 2010-09-24 2012-07-25 マテハンエンジ株式会社 気流分離装置
JP6108202B2 (ja) * 2012-09-24 2017-04-05 株式会社リコー 分級装置、トナー製造方法及び粉砕分級装置
KR102476045B1 (ko) * 2014-08-29 2022-12-08 가부시키가이샤 닛신 세이훈 구루프혼샤 사이클론 장치 및 분급 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8668091B2 (en) 2008-02-15 2014-03-11 Ricoh Company, Ltd. Air classifier

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10323623A (ja) 1998-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5016823A (en) Air current classifier, process for preparing toner, and apparatus for preparing toner
JP4972577B2 (ja) 気流式分級装置
US8096492B2 (en) Pulverizing and coarse powder classifying apparatus and fine powder classifying apparatus
JP3531784B2 (ja) 気流式分級装置
JP5610132B2 (ja) 気流式分級装置及び微小粒子製造装置
JP4644061B2 (ja) 気流式分級装置、小粒径粒子の製造装置、および小粒径粒子の製造方法
JP3517692B2 (ja) 気流式分級装置
JP7137378B2 (ja) 気流分級装置
JPS5949855A (ja) 竪型ミル
JP3482504B2 (ja) 空気分級装置
JPH08173909A (ja) 分級装置
JP3731077B2 (ja) 気流式分級装置
JP4011279B2 (ja) 分級装置およびこれを用いたトナー製造方法
JP6238104B2 (ja) 分級装置及び粉砕分級装置
JP3606710B2 (ja) 気流式ds分級装置
JP2014184425A (ja) 気流式分級装置
JP3278326B2 (ja) 気流式分級装置及びトナーの製造方法
JP3448716B2 (ja) 渦流式空気分級機
JP3502215B2 (ja) 気流式分級装置
JP3493489B2 (ja) 気流式分級システム
JP2001201890A (ja) トナーの製造方法
JPH01203087A (ja) 気流分級機
JP3278325B2 (ja) 気流式分級装置及びトナーの製造方法
JPH0534977A (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法
JP3544060B2 (ja) 気流式分級装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees