JP3531660B2 - 積層鉄心のカシメ構造 - Google Patents

積層鉄心のカシメ構造

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JP3531660B2
JP3531660B2 JP08433697A JP8433697A JP3531660B2 JP 3531660 B2 JP3531660 B2 JP 3531660B2 JP 08433697 A JP08433697 A JP 08433697A JP 8433697 A JP8433697 A JP 8433697A JP 3531660 B2 JP3531660 B2 JP 3531660B2
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徳夫 鳥巣
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、鉄心片どおしをカシメ
用突起を用いて積層固着してなる積層鉄心のカシメ構造
に関する。 【0002】 【従来の技術】通常、モーターコア等に用いられる積層
鉄心は、電磁鋼板など所定厚みの帯状鋼板を順送り金型
によって数工程を順次経由させて打抜き成形を施した
後、最終ステーションである外形切離し及び積層工程
(以下、ブランキング工程)にて、外形を切離した鉄心
片に設けられている複数のカシメ用突起の凹部と凸部と
を順次に嵌合させながら所定の枚数だけ積層固着して完
成する。そして、前記のように鉄心片どうしを固着させ
るカシメ用突起には、鉄心片の表面側に形成された凹部
が中央打ち出し部と、この中央打ち出し部と鉄心片とを
連結する傾斜打ち出し部とで構成される逆台形状を有す
るものが広く採用されている。 【0003】 【この発明が解決しようとする課題】ところが、前記の
ような逆台形状のカシメ用突起を設けられた鉄心片を厚
み方向に積層していくと、図2のように鉄心片1aに形
成されたカシメ用突起2の凹部3側に形成された傾斜打
ち出し部4と、これに嵌合する他方の鉄心片1bのカシ
メ用突起2の凸部5側に形成された傾斜打ち出し部6と
が干渉してしまい、積層した鉄心片1a、1bの上下間
に隙間7が発生する。 【0004】この隙間が存在すると、ブランキング工程
における積厚制御に誤差が生じ、所定の枚数の積層がな
されないという不具合を生じるほか、組み立てられたモ
ーターコア等の積層鉄心においては、隙間部分で磁束密
度が低下してしまい、モーターの電気特性に悪影響を及
ぼすという問題がある。 【0005】そこで従来では、この隙間をなくすため、
傾斜打ち出し部の傾斜角度をほぼ90°に設定すること
により、カシメ突起の相対向する傾斜角度を平行に近づ
けることで鉄心片上下間の隙間を可能な限り予め小さく
形成しておきながら、カシメ用パンチの押圧力により、
凹部側ならびに凸部側の傾斜打ち出し部どおしの干渉部
分を押し潰して隙間を微小に形成する方法が周知であ
る。 【0006】しかしながら、前記カシメ突起のように傾
斜打ち出し部の相対向する傾斜角度を大きく設定するほ
ど、積層された鉄心片間の隙間は小さくなっていくが、
これに反比例して、鉄心片どおしのカシメ力は低下す
る。 【0007】さらに、前記傾斜打ち出し部の相対向する
角度を大きく設定するほど、カシメ用パンチの押圧力に
対する傾斜打ち出し部の抵抗力が増すため、前記干渉部
の押し潰しが十分になされず、隙間を微小に形成するこ
とができないという問題が生じている。 【0008】本発明は前記実情に鑑みてなされたもので
あって、積層した鉄心片間の隙間を従来のカシメ用パン
チの押圧力でも極微小に形成することができるととも
に、積層された鉄心片どおしが強固なカシメ力を保持し
た、優れた電気特性と品質の積層鉄心が得られるカシメ
構造を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴とするところは、プレス加工によって打抜き成
形された鉄心片に、表面側の凹部と、裏面側の凸部とか
らなるカシメ用突起を設け、前記凸部を順次に他の鉄心
片の凹部に嵌合圧着させて積層する積層鉄心のカシメ構
造であって、前記凹部は、鉄心片面と平行に形成された
中央打ち出し部と、この中央打ち出し部と前記鉄心片面
とを連結する傾斜打ち出し部とで構成される逆台形状を
有し、前記傾斜打ち出し部が相対向して40°〜75°
の角度で形成され、かつ、前記中央打ち出し部のカシメ
深さが板厚の70%〜100%で形成され、かつ、前記
傾斜打ち出し部の傾斜長さが板厚の29%〜62%で形
成されていることを特徴とする積層鉄心のカシメ構造に
ある。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明は、図1に示すように鉄心
片1に形成したカシメ用突起2の凹部3側の傾斜打ち出
し部4が相対向する傾斜打ち出し部となす角度を60°
で形成し、カシメ深さを板厚の80%で形成しているた
め、カシメ用パンチの押圧力に対する前記傾斜打ち出し
部4を介して積層する際の抵抗力が減少し、カシメ用パ
ンチの押圧力を上げることなく、鉄心片間の隙間を極微
小に形成することができるとともに、積層固着された鉄
心片どおしのカシメ力がより強固になるので、積層鉄心
の電気特性が向上し、また、積層鉄心の厚み精度が優れ
ている。 【0011】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明による鉄心片のカシメ構造を示す
図である。なお、図2の従来技術と同一箇所には同一符
号を付してある。 【0012】図1の鉄心片1は、無方向電磁鋼鈑である
JIS500A600を材料に用い、これに打抜き成形
を施した後、外形抜きされて得られたものであり、カシ
メ用突起2は鉄心片1面と平行に形成された中央打ち出
し部8と、この中央打ち出し部8と前記鉄心片1面とを
連結する傾斜打ち出し部4とで構成される逆台形状を有
しており、この実施例では前記傾斜打ち出し部4は、相
対向する傾斜打ち出し部4間の傾斜角度αを60°、カ
シメ深さZを板厚の80%で形成し、傾斜長さLを板厚
のほぼ46%にて形成されている。 【0013】この実施例によれば、鉄心片を積層すると
きもカシメ用突起2の凹部3側傾斜打ち出し部4間の傾
斜角度αが60°と従来より小さく形成してあるため、
カシメ用パンチの押圧力に対する前記傾斜打ち出し部4
の抵抗力が大幅に低減する。従って、従来のカシメ用パ
ンチの押圧力でも、鉄心片の凹部側および凸部側の傾斜
打ち出し部どおしの干渉部を十分に押し潰すことがで
き、よって鉄心片間の隙間を極微小に形成することがで
きる。 【0014】鉄心片間の隙間が極微小に形成されること
により、積厚制御に誤差を生じず鉄心片が正確な枚数だ
け積層される。また、モーターコア等の積層鉄心では電
気特性が向上する。 【0015】板厚の80%のカシメ深さを形成している
と同時に、前記干渉部の押し潰し時に積厚方向への引き
延ばし作用も生じることから、組み合わされた鉄心片ど
おしのカシメ状態が良好且つ強固である。 【0016】前記実施例では使用する材料でのカシメ構
造の最適値として、傾斜打ち出し部4の相対向する傾斜
角度を60°、カシメ深さZを板厚の80%としている
が、これに限らず、カシメ深さを板厚の70%〜100
%で設定する場合、カシメ用突起の中央打ち出し部と傾
斜打ち出し部との連結部に破断を生じさせず、積層する
鉄心片どおしのカシメ力を低下させないためには傾斜打
ち出し部の相対向する傾斜角度を40°以上にする必要
があり、また、従来同様のカシメ用パンチの押圧力でも
って、鉄心片凹部側および凸部側の傾斜打ち出し部どお
しの干渉部を十分に押し潰し、鉄心片間の隙間を極微小
に形成するためには75°以下とする必要がある。 【0017】また、前記実施例では傾斜長さLは傾斜角
度αが60°のとき板厚のほぼ46%で形成されている
が、この傾斜長さLは傾斜角度と相関関係にあるため、
傾斜打ち出し部4が相対向して40°〜75°の範囲で
変更されるとき、傾斜長さLも板厚の29%〜62%の
範囲で変更されることになる。 【0018】また、前記カシメ用突起は、平面形状を四
角形あるいは円形にて形成することができる。 【0019】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来のカ
シメ用パンチの押圧力でも鉄心片間の隙間を完全に消滅
させることができるとともに、積層された鉄心片どうし
のカシメ力が強固であり、また、積層鉄心の電気特性に
優れ、厚み精度も良好である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による鉄心片のカシメ構造図 【図2】従来技術による鉄心片のカシメ構造図 【符号の説明】 1、1a、1b、鉄心片 2、カシメ用突起 3、凹部 4、凹部側傾斜打ち出し部 5、凸部 6、凸部側傾斜打ち出し部 7、隙間 8、中央打ち出し部 α、傾斜角度 L、傾斜長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/18 H02K 15/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 プレス加工によって打抜き成形された鉄
    心片に、表面側の凹部と、裏面側の凸部とからなるカシ
    メ用突起を設け、前記凸部を順次に他の鉄心片の凹部に
    嵌合圧着させて積層する積層鉄心のカシメ構造であっ
    て、 前記凹部は、鉄心片面と平行に形成された中央打ち出し
    部と、この中央打ち出し部と前記鉄心片面とを連結する
    傾斜打ち出し部とで構成される逆台形状を有し、 前記傾斜打ち出し部が相対向して40°〜75°の角度
    で形成され、 かつ、前記中央打ち出し部のカシメ深さが板厚の70%
    〜100%で形成され、 かつ、前記傾斜打ち出し部の傾斜長さが板厚の29%〜
    62%で形成されていることを特徴とする積層鉄心のカ
    シメ構造。
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