JPH1147854A - 積層固着品のかしめ構造 - Google Patents
積層固着品のかしめ構造Info
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- JPH1147854A JPH1147854A JP20911697A JP20911697A JPH1147854A JP H1147854 A JPH1147854 A JP H1147854A JP 20911697 A JP20911697 A JP 20911697A JP 20911697 A JP20911697 A JP 20911697A JP H1147854 A JPH1147854 A JP H1147854A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の積層固着品のかしめ構造では、硬くて脆
い材料や極めて薄い材料を加工することができなかった
という点を改善する。また、従来は自動機によるかしめ
の際に、薄板をかしめに必要な圧力で保持し、かつ円滑
に送らなくてはならず、自動機の構造が複雑となり、か
つ送られる薄板も高い精度で加工しなくてはならなかっ
たという点を改善する。 【解決手段】積層固着品１を構成する薄板２に、それぞ
れの先端３ａ，３ａが下方に湾曲した一対の弾性片３，
３を左右対称に打ち抜き形成した。そして、このように
して形成された複数の薄板２を積層すると、下側の薄板
２の開口４に、上側の薄板２の弾性片３が挿入され、こ
の弾性片３が自身の弾性復元力で原状に復帰しようとす
ることにより、その側面３ｂが開口４の内側面４ａとせ
りあって積層された上下の薄板２，２が引きつけあい、
接合されるようにした。
い材料や極めて薄い材料を加工することができなかった
という点を改善する。また、従来は自動機によるかしめ
の際に、薄板をかしめに必要な圧力で保持し、かつ円滑
に送らなくてはならず、自動機の構造が複雑となり、か
つ送られる薄板も高い精度で加工しなくてはならなかっ
たという点を改善する。 【解決手段】積層固着品１を構成する薄板２に、それぞ
れの先端３ａ，３ａが下方に湾曲した一対の弾性片３，
３を左右対称に打ち抜き形成した。そして、このように
して形成された複数の薄板２を積層すると、下側の薄板
２の開口４に、上側の薄板２の弾性片３が挿入され、こ
の弾性片３が自身の弾性復元力で原状に復帰しようとす
ることにより、その側面３ｂが開口４の内側面４ａとせ
りあって積層された上下の薄板２，２が引きつけあい、
接合されるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモータコア
などの積層固着品のかしめ構造に関する。
などの積層固着品のかしめ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、モータコアなどを製造する場合に
は、絶縁処理された珪素鋼板などからなるシート材を所
定の形状に打ち抜くと共に、打ち抜かれた薄板を積層固
着するために、その所定位置に、例えば、特公昭３４−
２７６０号公報や、特開昭４９−３７１０３号公報、あ
るいは特開平７−１８５６９５号公報に示されるよう
に、連結用のかしめ部を同時に形成していた。
は、絶縁処理された珪素鋼板などからなるシート材を所
定の形状に打ち抜くと共に、打ち抜かれた薄板を積層固
着するために、その所定位置に、例えば、特公昭３４−
２７６０号公報や、特開昭４９−３７１０３号公報、あ
るいは特開平７−１８５６９５号公報に示されるよう
に、連結用のかしめ部を同時に形成していた。
【０００３】ここで、上記特公昭３４−２７６０号公報
記載のかしめ部は、図５に示すように、薄板５０の表面
にプレス加工で形成された凹部５１と、この凹部５１の
形成により薄板５０の裏面側に突出した凸部５２とから
なり、一つの薄板５０の上部に形成された凹部５１に、
他の薄板５０の下部に形成された凸部５２を嵌合させる
ことにより、薄板５０，５０同士を上下に重ね合わせて
その接合をはかるようにしたものである。ここにおい
て、凹部５１に凸部５２が嵌合するのは、薄板５０にプ
レス加工で凹部５１を形成すると、その裏面側に突出形
成される凸部５２は、薄板５０の厚みにより、その外寸
が上記凹部５１の内寸より、やや大きくなるためであ
る。
記載のかしめ部は、図５に示すように、薄板５０の表面
にプレス加工で形成された凹部５１と、この凹部５１の
形成により薄板５０の裏面側に突出した凸部５２とから
なり、一つの薄板５０の上部に形成された凹部５１に、
他の薄板５０の下部に形成された凸部５２を嵌合させる
ことにより、薄板５０，５０同士を上下に重ね合わせて
その接合をはかるようにしたものである。ここにおい
て、凹部５１に凸部５２が嵌合するのは、薄板５０にプ
レス加工で凹部５１を形成すると、その裏面側に突出形
成される凸部５２は、薄板５０の厚みにより、その外寸
が上記凹部５１の内寸より、やや大きくなるためであ
る。
【０００４】また、特開昭４９−３７１０３号公報記載
のかしめ部は、上記と同様にして薄板２０，２０同士の
接合をはかる凹部２１と凸部２２を、図６に示すよう
に、逆台形状に形成したものである。
のかしめ部は、上記と同様にして薄板２０，２０同士の
接合をはかる凹部２１と凸部２２を、図６に示すよう
に、逆台形状に形成したものである。
【０００５】特開平７−１８５６９５号公報記載のもの
は、図７あるいは図８に示すように、積層される薄板３
０（または４０）に形成されるかしめ用の凹凸を、二段
の打ち出し部３１，３２（または４１，４２）を有する
ものとし、この二段の打ち出し部３１，３２（または４
１，４２）を、段部３３あるいは傾斜部４３で連続させ
たものである。
は、図７あるいは図８に示すように、積層される薄板３
０（または４０）に形成されるかしめ用の凹凸を、二段
の打ち出し部３１，３２（または４１，４２）を有する
ものとし、この二段の打ち出し部３１，３２（または４
１，４２）を、段部３３あるいは傾斜部４３で連続させ
たものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のかしめ
部は、それぞれ形状が異なるもののいずれも凹凸で形成
されていた。従って、積層された上下の薄板が、せりあ
う面積が小さく、かしめ力が弱いという問題点を有して
いた。
部は、それぞれ形状が異なるもののいずれも凹凸で形成
されていた。従って、積層された上下の薄板が、せりあ
う面積が小さく、かしめ力が弱いという問題点を有して
いた。
【０００７】また、薄板に凹凸を形成するためには、こ
の薄板が塑性変形し得るものでなくてはならず、積層固
着される薄板の材質が限定されるという問題点があっ
た。このことから、これらのかしめ構造では、近年開発
され、モータコアの材質などとして優れた特性を有する
ものの硬くて脆く、かつ極めて薄い（約０．１ｍｍ）新
素材を利用することができなかった。
の薄板が塑性変形し得るものでなくてはならず、積層固
着される薄板の材質が限定されるという問題点があっ
た。このことから、これらのかしめ構造では、近年開発
され、モータコアの材質などとして優れた特性を有する
ものの硬くて脆く、かつ極めて薄い（約０．１ｍｍ）新
素材を利用することができなかった。
【０００８】さらに上述した従来のかしめ構造では、積
層される薄板を自動機で連続的にかしめるためには、薄
板を所定の圧力でかつ自動送り可能に保持しなくてはな
らず、自動機の構造が複雑になると共に、送られる薄板
も高い精度で形成しなくてはならないという問題点があ
った。
層される薄板を自動機で連続的にかしめるためには、薄
板を所定の圧力でかつ自動送り可能に保持しなくてはな
らず、自動機の構造が複雑になると共に、送られる薄板
も高い精度で形成しなくてはならないという問題点があ
った。
【０００９】本発明は、上記従来の積層固着品のかしめ
構造が有していた問題点の解決を課題とする。
構造が有していた問題点の解決を課題とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のうち、請求項１記載の発明は、プレス加
工によって薄板に形成されたかしめ部を上下に係合させ
て薄板同士を連結し、積層固着品を組み立てるためのか
しめ構造において、上記かしめ部を、薄板の片側の面に
突出するように打ち抜き形成された弾性片と、この弾性
片の打ち抜きにより薄板に形成された開口とで構成し、
薄板を積層した際、一方の薄板に形成された弾性片が、
他方の薄板に形成された開口に挿入され、弾性片が自身
の弾性復元力で原状に復帰しようとすることにより、そ
の両側面が上記開口の内側面とせりあい、積層された上
下の薄板に、接合する方向の力が作用するようにしたこ
とを特徴とする。
めに、本発明のうち、請求項１記載の発明は、プレス加
工によって薄板に形成されたかしめ部を上下に係合させ
て薄板同士を連結し、積層固着品を組み立てるためのか
しめ構造において、上記かしめ部を、薄板の片側の面に
突出するように打ち抜き形成された弾性片と、この弾性
片の打ち抜きにより薄板に形成された開口とで構成し、
薄板を積層した際、一方の薄板に形成された弾性片が、
他方の薄板に形成された開口に挿入され、弾性片が自身
の弾性復元力で原状に復帰しようとすることにより、そ
の両側面が上記開口の内側面とせりあい、積層された上
下の薄板に、接合する方向の力が作用するようにしたこ
とを特徴とする。
【００１１】請求項２記載の発明は、上記請求項１記載
のかしめ構造において、弾性片が、基端側と先端側の二
カ所で開口の内側面とせりあい、積層された薄板の位置
ずれが防止されるようにしたことを特徴とする。
のかしめ構造において、弾性片が、基端側と先端側の二
カ所で開口の内側面とせりあい、積層された薄板の位置
ずれが防止されるようにしたことを特徴とする。
【００１２】請求項３記載の発明は、上記請求項１記載
のかしめ構造において、かしめ部が、薄板の任意の位置
に左右対称に設けられた一対の弾性片と、この弾性片に
対応して形成された一対の開口とで構成され、積層され
た薄板の位置ずれが防止されるようにしたことを特徴と
する。
のかしめ構造において、かしめ部が、薄板の任意の位置
に左右対称に設けられた一対の弾性片と、この弾性片に
対応して形成された一対の開口とで構成され、積層され
た薄板の位置ずれが防止されるようにしたことを特徴と
する。
【００１３】請求項４記載の発明は、上記請求項１記載
のかしめ構造において、薄板から突出した弾性片の突出
寸法が、少なくとも二枚の薄板の厚さよりも大きく、開
口のみが設けられた薄板を介在させて、薄板同士が連結
されるようにしたことを特徴とする。
のかしめ構造において、薄板から突出した弾性片の突出
寸法が、少なくとも二枚の薄板の厚さよりも大きく、開
口のみが設けられた薄板を介在させて、薄板同士が連結
されるようにしたことを特徴とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づき詳細に説明する。
態に基づき詳細に説明する。
【００１５】図１は、本発明のかしめ構造でかしめられ
る積層固着品を構成する薄板２の加工説明図である。図
示したようにプレス機の上下に対向した上型６と下型７
との間に、積層固着品を構成する一枚の薄板２を位置決
めして配置し、上型６を所定位置まで下降させることに
より、薄板２に所定形状のかしめ部５を形成するように
している。このかしめ部５は、薄板２の任意の個所を、
一辺（図３に符号３ｃで示す）を残すようにして略コの
字形に打ち抜き、形成した弾性片３と、この弾性片３の
打ち抜きにより薄板２に形成された開口４とからなる。
る積層固着品を構成する薄板２の加工説明図である。図
示したようにプレス機の上下に対向した上型６と下型７
との間に、積層固着品を構成する一枚の薄板２を位置決
めして配置し、上型６を所定位置まで下降させることに
より、薄板２に所定形状のかしめ部５を形成するように
している。このかしめ部５は、薄板２の任意の個所を、
一辺（図３に符号３ｃで示す）を残すようにして略コの
字形に打ち抜き、形成した弾性片３と、この弾性片３の
打ち抜きにより薄板２に形成された開口４とからなる。
【００１６】上記弾性片３は、側面視略ハの字型に左右
対称に一対設けられ、それぞれの弾性片３，３は、先端
３ａが下向きに湾曲した形状に形成されている。
対称に一対設けられ、それぞれの弾性片３，３は、先端
３ａが下向きに湾曲した形状に形成されている。
【００１７】ここにおいて、一般にプレス加工により、
打ち抜かれた部材は、材料の延びや端部に生じたばりな
どにより、その外寸が打ち抜かれた個所の内寸よりもや
や大きくなる性質がある。従って、上記のプレス加工に
よっても、打ち抜かれた弾性片３の幅（図３において符
号Ｌａで示す）は、開口４の幅（図３において符号Ｌｂ
で示す）よりもやや大きくなる。
打ち抜かれた部材は、材料の延びや端部に生じたばりな
どにより、その外寸が打ち抜かれた個所の内寸よりもや
や大きくなる性質がある。従って、上記のプレス加工に
よっても、打ち抜かれた弾性片３の幅（図３において符
号Ｌａで示す）は、開口４の幅（図３において符号Ｌｂ
で示す）よりもやや大きくなる。
【００１８】このようにして形成された薄板２を積層す
ると、図２に示すように上側に位置した薄板２の弾性片
３は、下側に位置した薄板２の開口４に挿入されること
となる。この弾性片３は、自身の弾性復元力により、徐
々に元の状態に戻ろうとするが、この時、弾性片３の幅
Ｌａは、上述したように、開口４の幅Ｌｂよりも大きい
ので、弾性片３の両側の側面３ｂが、開口４の内側面４
ａとせりあい、結果としてこの弾性復元力は、下側の薄
板２を上側の薄板２側に引きつけるように作用する。
ると、図２に示すように上側に位置した薄板２の弾性片
３は、下側に位置した薄板２の開口４に挿入されること
となる。この弾性片３は、自身の弾性復元力により、徐
々に元の状態に戻ろうとするが、この時、弾性片３の幅
Ｌａは、上述したように、開口４の幅Ｌｂよりも大きい
ので、弾性片３の両側の側面３ｂが、開口４の内側面４
ａとせりあい、結果としてこの弾性復元力は、下側の薄
板２を上側の薄板２側に引きつけるように作用する。
【００１９】このように本発明のかしめ構造では、かし
め部５が上下に重ねられた薄板２，２同士を引きつけあ
うように作用するので、複数の薄板２，２…を積層した
場合も同様に、上下に位置した薄板２，２同士が、それ
ぞれ互いに引きつけあい、このようにして複数の薄板
２，２…を積層したモータコアなどの積層固着品１が組
み立てられるものである。
め部５が上下に重ねられた薄板２，２同士を引きつけあ
うように作用するので、複数の薄板２，２…を積層した
場合も同様に、上下に位置した薄板２，２同士が、それ
ぞれ互いに引きつけあい、このようにして複数の薄板
２，２…を積層したモータコアなどの積層固着品１が組
み立てられるものである。
【００２０】なお、図２では、二枚の薄板２，２の積層
状態を示しているが、本発明の積層固着品１のかしめ構
造を用いて組み立てられる積層固着品１は、同様にして
薄板２が上下に重ね合わされ、連結されれば良く、積層
する薄板２の枚数は、任意である。なお、この時、積層
する薄板２の厚さや枚数により、上側に位置した弾性片
３の湾曲が徐々に小さくなり、上述した所定の機能を果
たさなくなる虞れがある場合は、積層される薄板２の所
定枚数ごとに、開口のみを設けた薄板を挟み込めば良
く、あるいはまた、薄板２の所定の枚数ごとにかしめ部
５を設ける位置を変更しても良い。このようにすれば、
上述した上下の薄板２，２同士が引きつけられる弾性片
３の機能を損なうことなく、薄板２を所定の厚さに積層
し、一体的にかしめ付けることができる。
状態を示しているが、本発明の積層固着品１のかしめ構
造を用いて組み立てられる積層固着品１は、同様にして
薄板２が上下に重ね合わされ、連結されれば良く、積層
する薄板２の枚数は、任意である。なお、この時、積層
する薄板２の厚さや枚数により、上側に位置した弾性片
３の湾曲が徐々に小さくなり、上述した所定の機能を果
たさなくなる虞れがある場合は、積層される薄板２の所
定枚数ごとに、開口のみを設けた薄板を挟み込めば良
く、あるいはまた、薄板２の所定の枚数ごとにかしめ部
５を設ける位置を変更しても良い。このようにすれば、
上述した上下の薄板２，２同士が引きつけられる弾性片
３の機能を損なうことなく、薄板２を所定の厚さに積層
し、一体的にかしめ付けることができる。
【００２１】図４は、本発明の他の実施形態による積層
固着品１０の断面図である。図示したようにこの場合
は、薄板１２を下方に打ち抜いて形成された弾性片１３
の先端側（図４において右側）を上向きに湾曲させてい
る。従って、この薄板１２を積層すると、弾性片１３
は、一度他の薄板１２の開口１４内に入った後、先端が
この開口１４から出るように戻る。つまり、弾性片１３
は、先端側（図４において右側）と基端側（図４におい
て左側）の二カ所で、開口１４を挿通し、それぞれの個
所で開口１４の内側面とせりあうこととなる。従って、
両者のせりあい力が強く、積層された薄板１２，１２
は、より強固に連結されることとなる。また、弾性片１
３が二カ所で開口１４を上下に挿通しているので、弾性
片１３が開口１４に正対した状態で係合するので、積層
された薄板１２，１２の位置ずれが防止される。
固着品１０の断面図である。図示したようにこの場合
は、薄板１２を下方に打ち抜いて形成された弾性片１３
の先端側（図４において右側）を上向きに湾曲させてい
る。従って、この薄板１２を積層すると、弾性片１３
は、一度他の薄板１２の開口１４内に入った後、先端が
この開口１４から出るように戻る。つまり、弾性片１３
は、先端側（図４において右側）と基端側（図４におい
て左側）の二カ所で、開口１４を挿通し、それぞれの個
所で開口１４の内側面とせりあうこととなる。従って、
両者のせりあい力が強く、積層された薄板１２，１２
は、より強固に連結されることとなる。また、弾性片１
３が二カ所で開口１４を上下に挿通しているので、弾性
片１３が開口１４に正対した状態で係合するので、積層
された薄板１２，１２の位置ずれが防止される。
【００２２】さらにまた、この実施形態による積層固着
品１１では、図示したように下側に開口１７のみが設け
られた薄板１６を配することにより、弾性片１３が積層
固着品１１から突出する寸法を小さくすることもでき
る。なお、この場合、弾性片１３は少なくとも二枚の薄
板１２の厚さよりも大きい寸法で、薄板１２の表面に突
出していることとする。
品１１では、図示したように下側に開口１７のみが設け
られた薄板１６を配することにより、弾性片１３が積層
固着品１１から突出する寸法を小さくすることもでき
る。なお、この場合、弾性片１３は少なくとも二枚の薄
板１２の厚さよりも大きい寸法で、薄板１２の表面に突
出していることとする。
【００２３】以上のようにして本発明の積層固着品１
（または１１）のかしめ構造では、打ち抜き形成された
弾性片３（または１３）の弾性復元力を利用して薄板
２，２（または１２，１２）同士を連結し、モータコア
などを組み立てるようにしている。
（または１１）のかしめ構造では、打ち抜き形成された
弾性片３（または１３）の弾性復元力を利用して薄板
２，２（または１２，１２）同士を連結し、モータコア
などを組み立てるようにしている。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項１記載の発明は、打ち抜き形成された弾性片の弾性
復元力を利用して薄板同士を連結するようにしているの
で、従来のもののように、かしめ付けのために強い圧力
を要さない。よって、自動機による連続かしめ付けが容
易に行えることとなる。しかも、この際、薄板の送り圧
力が一定の値となるように厳密に調節する必要がないの
で、自動機の送り部や薄板の成形に高い寸法精度を要さ
ない。さらに、このかしめ部は、従来のもののように凹
凸で構成されていないので、硬くて脆い材料や、従来の
方法ではかしめられなかった極めて薄い材料を加工し、
積層固着品を組み立てることができる。よって、種々の
新素材の使用が可能となり、モータコアなどにこれらの
新素材を用いれば、その電気的特性の改善がはかられる
という効果がある。
求項１記載の発明は、打ち抜き形成された弾性片の弾性
復元力を利用して薄板同士を連結するようにしているの
で、従来のもののように、かしめ付けのために強い圧力
を要さない。よって、自動機による連続かしめ付けが容
易に行えることとなる。しかも、この際、薄板の送り圧
力が一定の値となるように厳密に調節する必要がないの
で、自動機の送り部や薄板の成形に高い寸法精度を要さ
ない。さらに、このかしめ部は、従来のもののように凹
凸で構成されていないので、硬くて脆い材料や、従来の
方法ではかしめられなかった極めて薄い材料を加工し、
積層固着品を組み立てることができる。よって、種々の
新素材の使用が可能となり、モータコアなどにこれらの
新素材を用いれば、その電気的特性の改善がはかられる
という効果がある。
【００２５】請求項２記載の発明は、弾性片が基端側と
先端側の二カ所で開口の内側面とせりあうようにするこ
とにより、上記請求項１記載の発明の効果に加えて、薄
板同士がより強固に連結されると共に、その位置ずれも
防止されるという効果がある。
先端側の二カ所で開口の内側面とせりあうようにするこ
とにより、上記請求項１記載の発明の効果に加えて、薄
板同士がより強固に連結されると共に、その位置ずれも
防止されるという効果がある。
【００２６】請求項３記載の発明は、左右対称の一対の
弾性片と、この弾性片に対応して形成される開口とでか
しめ部を構成することにより、上記請求項１記載の発明
の効果に加えて、薄板同士がより強固に連結されると共
に、その位置ずれも防止されるという効果がある。
弾性片と、この弾性片に対応して形成される開口とでか
しめ部を構成することにより、上記請求項１記載の発明
の効果に加えて、薄板同士がより強固に連結されると共
に、その位置ずれも防止されるという効果がある。
【００２７】請求項４記載の発明は、積層される薄板の
間に、開口のみが設けられた薄板を介在させることによ
り、薄板をいくらでも所望の枚数だけ積層することがで
き、上記請求項１記載の発明の効果を奏する各種の積層
固着品の製造が可能になる。また、積層固着品の表面か
ら連結用の弾性片が飛び出す寸法を小さくすることがで
き、このかしめ構造を用いて組み立てられた積層固着品
の品質を向上させることができるという効果もある。
間に、開口のみが設けられた薄板を介在させることによ
り、薄板をいくらでも所望の枚数だけ積層することがで
き、上記請求項１記載の発明の効果を奏する各種の積層
固着品の製造が可能になる。また、積層固着品の表面か
ら連結用の弾性片が飛び出す寸法を小さくすることがで
き、このかしめ構造を用いて組み立てられた積層固着品
の品質を向上させることができるという効果もある。
【図１】本発明に係る積層固着品を構成する薄板の加工
説明図である。
説明図である。
【図２】本発明の実施形態による積層固着品の要部側面
図である。
図である。
【図３】図２に示した積層固着品の上面図である。
【図４】本発明の他の実施形態による積層固着品の断面
図である。
図である。
【図５】従来例による積層固着品の断面図である。
【図６】他の従来例による積層固着品の断面図である。
【図７】かしめ部の従来例を示した薄板の断面図であ
る。
る。
【図８】かしめ部の他の従来例を示した薄板の断面図で
ある。
ある。
１，１１ 積層固着品 ２，１２ 薄板 ３，１３ 弾性片 ３ｂ 側面 ４，１４ 開口 ４ａ 内側面 ５，１５ かしめ部
Claims (4)
- 【請求項１】 プレス加工によって薄板に形成されたか
しめ部を上下に係合させて薄板同士を連結し、積層固着
品を組み立てるためのかしめ構造であって、 上記かしめ部は、薄板の片側の面に突出するように打ち
抜き形成された弾性片と、この弾性片の打ち抜きにより
薄板に形成された開口とからなり、 薄板を積層した際、一方の薄板に形成された弾性片が、
他方の薄板に形成された開口に挿入され、弾性片が自身
の弾性復元力で原状に復帰しようとすることにより、そ
の両側面が上記開口の内側面とせりあい、積層された上
下の薄板に、接合する方向の力が作用するようになされ
たことを特徴とする積層固着品のかしめ構造。 - 【請求項２】 弾性片が、基端側と先端側の二カ所で開
口の内側面とせりあい、積層された薄板の位置ずれが防
止されるようにしたことを特徴とする請求項１記載の積
層固着品のかしめ構造。 - 【請求項３】 かしめ部が、薄板の任意の位置に左右対
称に設けられた一対の弾性片と、この弾性片に対応して
形成された一対の開口とで構成され、積層された薄板の
位置ずれが防止されるようにしたことを特徴とする請求
項１記載の積層固着品のかしめ構造。 - 【請求項４】 薄板から突出した弾性片の突出寸法が、
少なくとも二枚の薄板の厚さよりも大きく、開口のみが
設けられた薄板を介在させて、薄板同士が連結されるよ
うにしたことを特徴とする請求項１記載の積層固着品の
かしめ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20911697A JPH1147854A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 積層固着品のかしめ構造 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20911697A JPH1147854A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 積層固着品のかしめ構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1147854A true JPH1147854A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16567562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20911697A Pending JPH1147854A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 積層固着品のかしめ構造 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1147854A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US9421735B2 (en) | 2007-09-12 | 2016-08-23 | Yazaki Corporation | Method for joining metal sheets |
-
1997
- 1997-08-04 JP JP20911697A patent/JPH1147854A/ja active Pending
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