JP3046084U - 積層固着品のかしめ構造 - Google Patents

積層固着品のかしめ構造

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JP3046084U
JP3046084U JP1997007034U JP703497U JP3046084U JP 3046084 U JP3046084 U JP 3046084U JP 1997007034 U JP1997007034 U JP 1997007034U JP 703497 U JP703497 U JP 703497U JP 3046084 U JP3046084 U JP 3046084U
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thin
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Inventor
正治 是枝
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日本磁性材工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の積層固着品のかしめ構造では、硬くて脆
い材料や極めて薄い材料を加工することができなかった
という点を改善する。また、従来は自動機によるかしめ
の際に、薄板をかしめに必要な圧力で保持し、かつ円滑
に送らなくてはならず、自動機の構造が複雑となり、か
つ送られる薄板も高い精度で加工しなくてはならなかっ
たという点を改善する。 【解決手段】薄板2を側面視略ハの字形に打ち抜いて、
一対の弾性片3,3を開口4,4と共に形成した。そし
て、この薄板2を積層すると、一方の薄板2に形成され
た一対の弾性片3,3が、他方の薄板2に形成された一
対の開口4,4にそれぞれ嵌入し、薄板2,2同士が二
カ所でかしめられて、積層状態で連結されるようにし
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えばモータコアなどの積層固着品のかしめ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、モータコアなどを製造する場合には、絶縁処理された珪素鋼板などから なるシート材を所定の形状に打ち抜くと共に、打ち抜かれた薄板を積層固着する ために、その所定位置に、例えば、特公昭34−2760号公報や、特開昭49 −37103号公報、あるいは特開平7−185695号公報に示されるように 、連結用のかしめ部を同時に形成していた。
【0003】 ここで、上記特公昭34−2760号公報記載のかしめ部は、図5に示すよう に、薄板50の表面にプレス加工で形成された凹部51と、この凹部51の形成 により薄板50の裏面側に突出した凸部52とからなり、一つの薄板50の上部 に形成された凹部51に、他の薄板50の下部に形成された凸部52を嵌合させ ることにより、薄板50,50同士を上下に重ね合わせてその接合をはかるよう にしたものである。ここにおいて、凹部51に凸部52が嵌合するのは、薄板5 0にプレス加工で凹部51を形成すると、その裏面側に突出形成される凸部52 は、薄板50の厚みにより、その外寸が上記凹部51の内寸より、やや大きくな るためである。
【0004】 また、特開昭49−37103号公報記載のかしめ部は、上記と同様にして薄 板20,20同士の接合をはかる凹部21と凸部22を、図6に示すように、逆 台形状に形成したものである。
【0005】 特開平7−185695号公報記載のものは、図7あるいは図8に示すように 、積層される薄板30(または40)に形成されるかしめ用の凹凸を、二段の打 ち出し部31,32(または41,42)を有するものとし、この二段の打ち出 し部31,32(または41,42)を、段部33あるいは傾斜部43で連続さ せたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来のかしめ部は、それぞれ形状が異なるもののいずれも凹凸で形成 されていた。従って、積層された上下の薄板が、せりあう面積が小さく、かしめ 力が弱いという問題点を有していた。
【0007】 また、薄板に凹凸を形成するためには、この薄板が塑性変形し得るものでなく てはならず、積層固着される薄板の材質が限定されるという問題点があった。こ のことから、これらのかしめ構造では、近年開発され、モータコアの材質などと して優れた特性を有するものの硬くて脆く、かつ極めて薄い(約0.1mm)新 素材を利用することができなかった。
【0008】 さらに上述した従来のかしめ構造では、積層される薄板を自動機で連続的にか しめるためには、薄板を所定の圧力でかつ自動送り可能に保持しなくてはならず 、自動機の構造が複雑になると共に、送られる薄板も高い精度で形成しなくては ならないという問題点があった。
【0009】 本考案は、上記従来の積層固着品のかしめ構造が有していた問題点の解決を課 題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案のうち、請求項1記載の考案は、プレス 加工によって薄板に形成されたかしめ部を上下に係合させて薄板同士を連結し、 積層固着品を組み立てるためのかしめ構造において、上記かしめ部を、薄板を側 面視略ハの字形に打ち抜いて形成した左右一対の弾性片と、この弾性片の打ち抜 きにより薄板に形成された左右一対の開口とで構成し、薄板を積層した際、一方 の薄板に形成された一対の弾性片が、他方の薄板に形成された一対の開口にそれ ぞれ嵌入し、薄板同士が二カ所でかしめられ、連結されるようにした。
【0011】 請求項2記載の考案は、プレス加工によって薄板に形成されたかしめ部を上下 に係合させて薄板同士を連結し、積層固着品を組み立てるためのかしめ構造にお いて、上記かしめ部を、薄板を側面視略逆への字形に打ち抜いて形成した弾性片 と、この弾性片の打ち抜きにより薄板に形成された開口とで構成し、薄板を積層 した際、一方の薄板に形成された弾性片の山形に突出した個所が、他方の薄板に 形成された開口に嵌入し、弾性片が先端側と基端側の二カ所でかしめられること により、薄板同士が連結されるようにしたものである。
【0012】 請求項3記載の考案は、上記請求項1または請求項2記載の考案の構成を有す る積層固着品のかしめ構造において、かしめ部が設けられた薄板間に、開口のみ が設けられた薄板が介挿されたことを特徴とする。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
【0014】 図1は、本考案のかしめ構造でかしめられる積層固着品を構成する薄板2の加 工説明図である。図示したようにプレス機の上下に対向した上型6と下型7との 間に、積層固着品を構成する一枚の薄板2を位置決めして配置し、上型6を所定 位置まで下降させることにより、薄板2に所定形状のかしめ部5を形成するよう にしている。このかしめ部5は、薄板2の任意の個所を、一辺(図3に符号3c で示す)を残すようにして略コの字形に打ち抜き、形成した弾性片3と、この弾 性片3の打ち抜きにより薄板2に形成された開口4とからなる。
【0015】 上記弾性片3は、側面視略ハの字形に左右対称に一対設けられ、それぞれの弾 性片3,3は、先端3aが下向きに湾曲した形状に形成されている。
【0016】 ここにおいて、一般にプレス加工により、打ち抜かれた部材は、材料の延びや 端部に生じたばりなどにより、その外寸が打ち抜かれた個所の内寸よりもやや大 きくなる性質がある。従って、上記のプレス加工によっても、打ち抜かれた弾性 片3の幅(図3において符号Laで示す)は、開口4の幅(図3において符号L bで示す)よりもやや大きくなる。
【0017】 このようにして形成された薄板2を積層すると、図2に示すように上側に位置 した薄板2の弾性片3は、下側に位置した薄板2の開口4に挿入されることとな る。この弾性片3は、自身の弾性復元力により、徐々に元の状態に戻ろうとする が、この時、弾性片3の幅Laは、上述したように、開口4の幅Lbよりも大き いので、弾性片3の両側の側面3bが、開口4の内側面4aとせりあい、結果と してこの弾性復元力は、下側の薄板2を上側の薄板2側に引きつけるように作用 する。
【0018】 このように本考案のかしめ構造では、かしめ部5が上下に重ねられた薄板2, 2同士を引きつけあうように作用するので、複数の薄板2,2…を積層した場合 も同様に、上下に位置した薄板2,2同士が、それぞれ互いに引きつけあい、こ のようにして複数の薄板2,2…を積層したモータコアなどの積層固着品1が組 み立てられるものである。
【0019】 なお、図2では、二枚の薄板2,2の積層状態を示しているが、本考案の積層 固着品1のかしめ構造を用いて組み立てられる積層固着品1は、上述したように 薄板2が同様に上下に重ね合わされ、連結されれば良く、積層する薄板2の枚数 は、任意である。なお、この時、積層する薄板2の厚さや枚数により、上側に位 置した弾性片3の湾曲が徐々に小さくなり、上述した所定の機能を果たさなくな る虞れがある場合は、所定枚数ごとに、開口4のみを設けた薄板2を挟み込めば 良く、あるいはまた、所定の枚数ごとにかしめ部5を設ける位置を変更しても良 い。このようにすれば、上述した上下の薄板2,2同士が引きつけられる弾性片 3の機能を損なうことなく、薄板2を所定の厚さに積層し、一体的にかしめ付け ることができる。
【0020】 図4は、本考案の他の実施形態による積層固着品11の断面図である。図示し たようにこの場合は、薄板12を下方に打ち抜いて形成された弾性片13を側面 視略逆への字形とし、その先端側(図4において右側)を上向きに湾曲させてい る。従って、この薄板12を積層すると、弾性片13は、下方に山形に突出した 個所が開口14に嵌入する。つまり、弾性片13は、先端側(図4において右側 )と基端側(図4において左側)の二カ所で、開口14を挿通し、それぞれの個 所で開口14の内側面とせりあうこととなる。従って、弾性片13の両側面と開 口14の内側面とのせりあい力が強く、積層された薄板12,12は、より強固 に連結されることとなる。また、弾性片13が二カ所で開口14を上下に挿通し ているので、弾性片13が開口14に正対し、積層された薄板12,12の位置 ずれが防止される。
【0021】 さらにまた、この実施形態による積層固着品11では、図示したように下側に 開口17のみが設けられた薄板16を配することにより、弾性片3が積層固着品 11から突出する寸法を小さくすることも可能である。
【0022】 以上のようにして本考案の積層固着品1(11)のかしめ構造では、打ち抜き 形成された弾性片3(13)の弾性復元力を利用して薄板2,2(12,12) 同士を連結し、モータコアなどを組み立てるようにしている。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のうち、請求項1記載の考案は、打ち抜き形成さ れた弾性片の弾性復元力を利用して薄板同士を連結するようにしているので、従 来のもののように、かしめ付けのために強い圧力を要さない。よって、自動機に よる連続かしめ付けが容易に行えることとなる。しかも、この際、薄板の送り圧 力が一定の値となるように厳密に調節する必要がないので、自動機の送り部や薄 板の成形に高い寸法精度を要さない。さらに、このかしめ部は、従来のもののよ うに凹凸で構成されていないので、硬くて脆い材料や、従来の方法ではかしめら れなかった極めて薄い材料を加工し、積層固着品を組み立てることができる。よ って、種々の新素材の使用が可能となり、モータコアなどにこれらの新素材を用 いれば、その電気的特性の改善がはかられるという効果がある。さらにまた、一 対の弾性片がそれぞれ開口に嵌入するので、積層された薄板の位置ずれが防止さ れるという効果も奏する。
【0024】 請求項2記載の考案は、弾性片を基端側と先端側の二カ所で開口の内側面とせ りあうように、略への字形に形成することにより、上記請求項1記載の考案と同 様の効果を奏する積層固着品のかしめ構造が、面積をとらず、かつ簡単な構成で 実現できるという効果がある。
【0025】 請求項3記載の考案は、積層される薄板の間に、開口のみが設けられた薄板を 介在させることにより、薄板をいくらでも所望の枚数だけ積層することができ、 上記請求項1または請求項2記載の考案の効果を奏する各種の積層固着品の製造 が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る積層固着品を構成する薄板の加工
説明図である。
【図2】本考案の実施形態による積層固着品の要部側面
図である。
【図3】図2に示した積層固着品の上面図である。
【図4】本考案の他の実施形態による積層固着品の断面
図である。
【図5】従来例による積層固着品の断面図である。
【図6】他の従来例による積層固着品の断面図である。
【図7】かしめ部の従来例を示した薄板の断面図であ
る。
【図8】かしめ部の他の従来例を示した薄板の断面図で
ある。
【符号の説明】
1,11 積層固着品 2,12 薄板 3,13 弾性片 3b 側面 4,14 開口 4a 内側面 5,15 かしめ部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス加工によって薄板に形成されたか
    しめ部を上下に係合させて薄板同士を連結し、積層固着
    品を組み立てるためのかしめ構造であって、 上記かしめ部は、薄板を側面視略ハの字形に打ち抜いて
    形成された左右一対の弾性片と、この弾性片の打ち抜き
    により薄板に形成された左右一対の開口とからなり、 薄板を積層した際、一方の薄板に形成された一対の弾性
    片が、他方の薄板に形成された一対の開口にそれぞれ嵌
    入し、薄板同士が二カ所でかしめられ、連結されるよう
    になされたことを特徴とする積層固着品のかしめ構造。
  2. 【請求項2】 プレス加工によって薄板に形成されたか
    しめ部を上下に係合させて薄板同士を連結し、積層固着
    品を組み立てるためのかしめ構造であって、 上記かしめ部は、薄板を側面視略逆への字形に打ち抜い
    て形成された弾性片と、この弾性片の打ち抜きにより薄
    板に形成された開口とからなり、 薄板を積層した際、一方の薄板に形成された弾性片の山
    形に突出した個所が、他方の薄板に形成された開口に嵌
    入し、弾性片が先端側と基端側の二カ所でかしめられる
    ことにより、薄板同士が連結されるようになされたこと
    を特徴とする積層固着品のかしめ構造。
  3. 【請求項3】 かしめ部が設けられた薄板間に、開口の
    みが設けられた薄板が介挿されたことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の積層固着品のかしめ構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003289635A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心
JP2009510375A (ja) * 2005-10-04 2009-03-12 フェデラル−モーグル コーポレイション シートメタル接続部
JP2012035298A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Toyota Motor Corp 溶接構造及び溶接方法
JP2013115969A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp 積層鉄心及びその製造方法

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