JP3530237B2 - カメラ用レンズシャッタ - Google Patents

カメラ用レンズシャッタ

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JP3530237B2
JP3530237B2 JP26739794A JP26739794A JP3530237B2 JP 3530237 B2 JP3530237 B2 JP 3530237B2 JP 26739794 A JP26739794 A JP 26739794A JP 26739794 A JP26739794 A JP 26739794A JP 3530237 B2 JP3530237 B2 JP 3530237B2
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aperture
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャッタ羽根の開口口
径を規制することのできるカメラ用レンズシャッタに関
する。
【0002】
【従来の技術】カメラで撮影を行うに際し、露光用開口
の口径を規制して撮影を行えるようにするためには、カ
メラにシャッタ羽根とは別に絞り羽根を設けることが古
くから知られているが、そのような構成ではコスト的に
もスペース的にも不利なことから、最近では絞り羽根を
設けることなくシャッタ羽根のみによって、実質的に同
等な撮影が行えるように種々工夫がなされている。そし
て、その場合の構成としては、撮影に先立って所定の口
径位置にセットされる口径規制部材が、撮影時におい
て、シャッタ羽根の開き作動を阻止するようにしている
のが普通である。
【0003】他方、撮影時における露光量は、測光装置
によって測定された被写体光に応じて露光量制御回路に
よって決定されるが、その際、その都度の撮影における
シャッタ羽根の全開開口口径の大きさ、即ち口径規制部
材によって規制される口径の大きさに対して、その位置
において閉じ作動を行うまでのシャッタ羽根の待機時間
(露光時間の決定要素となるもので、本発明においては
以下、単に制御時間という)が決定される。そして、そ
の制御時間が経過すると露光量制御回路は電磁装置に信
号を発し、シャッタ羽根はこの電磁装置の作動によっ
て、閉じ作動が可能となる。その場合における電磁装置
としては、シャッタ羽根の開閉作動をその正逆転によっ
て行うようにしたモータの場合もあるし、閉じ作動をバ
ネ駆動によって行えるようにするためのモータや電磁石
の場合などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、この種のシャ
ッタにおいては、上記口径規制部材は、撮影に先立ち、
その都度、選択操作することによって所定の口径位置を
セットするものであり、しかも、そのセット位置情報が
露光量制御回路に入力されて上記の制御時間が決定され
るものであるから、例えば頻繁な選択操作等によって機
械的若しくは電気的な疲労を生じ、実際の口径情報が口
径規制部材のセット位置検出手段から露光量制御回路に
正しく入力されないような場合には、上記の制御時間、
ひいては露光時間が適切に得られず、適正な露光量での
撮影ができないという問題点があった。また、従来例に
おいては、シャッタ羽根が必ず口径規制部材のセット位
置まで開くという前提で、シャッタ羽根の開き作動の開
始に連動して既に上記の制御時間のカウントが開始され
ているため、シャッタ羽根が何らかの理由で所定の口径
位置を得ることが出来なかった場合には、適正な露光量
での撮影ができないという問題点があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、所
定の口径情報を、予め選択された位置にセットされてい
る口径規制部材から得るのではなく、シャッタ羽根の開
き作動中における複数の作動位置から得るようにして、
常にシャッタ羽根の実際の開口口径に基づく露光時間が
得られるようにしたカメラ用レンズシャッタを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラ用レンズシャッタは、初期位置か
らの往復作動によって露光開口を開閉する少なくとも1
枚のシャッタ羽根と、前記シャッタ羽根の開き作動の開
始前に前記シャッタ羽根の開き作動を所定の口径位置で
規制するように位置決め可能な口径規制部材と、前記シ
ャッタ羽根の開き作動中に複数の作動位置を検出する検
出手段と、少なくとも前記シャッタ羽根の閉じ作動を可
能にする電磁手段と、被写体光の測定結果に基づき前記
検出手段による各検出信号に対応した制御時間をその都
度その直前に決定された制御時間をキャンセルしつつ決
定し且つその制御時間のカウントを開始するようにし該
カウント終了後に前記シャッタ羽根の閉じ信号を前記電
磁手段に与える露光量制御手段とを備えている。
【0007】また、好ましくは、本発明のカメラ用レン
ズシャッタは、前記検出手段が、前記シャッタ羽根に設
けられた複数のスリット端面を順次検出することによっ
て前記シャッタ羽根の開き作動位置を連続的に検出する
光電検出手段であって、且つ前記検出手段は、前記シャ
ッタ羽根の閉じ作動時にもその作動位置を順次検出し、
それを前記シャッタ羽根の開き作動時における検出数と
比較することによって前記シャッタ羽根の初期位置への
復帰を確認する確認手段を備えるようにする。
【0008】更に、好ましくは、本発明のカメラ用レン
ズシャッタは、前記口径規制部材を、開き作動位置を検
出されるシャッタ羽根の枢着軸と同心軸上に枢着するよ
うにする。
【0009】
【作用】撮影に先立って口径規制部材を回転させ、所望
の口径位置にセットする。レリーズボタンを押してシャ
ッタをレリーズすると、シャッタ羽根が開き作動を開始
する。シャッタ羽根の作動位置は、口径規制部材によっ
て停止されるまで検出手段によって連続的に複数回検出
される。検出手段は検出毎にその情報を露光量制御回路
に送り、露光量制御回路は、その都度その口径に応じた
露光時間が得られるように所定の制御時間を決定し、カ
ウントを開始する。この制御時間は、検出手段からの次
の信号が入ったときにキャンセルされ、その後は新しく
決定された制御時間のカウントを開始する。
【0010】露光量制御回路は、次の信号が所定時間経
過しても入らない場合には、シャッタ羽根が停止したも
のと判断し、最後の口径信号に応じた制御時間経過後
に、カウント終了信号を電磁装置に与える。それによっ
て、電磁装置はシャッタ羽根の閉じ作動を開始させる。
このように、シャッタ羽根の開口情報は、口径規制部材
からではなく、直接シャッタ羽根から得るようにしてい
るので、常に正確な露光制御が行われる。
【0011】
【実施例】第1実施例 本発明の第1実施例を図1乃至図7を用いて説明する。
図1は、本実施例の平面図であって、作動の初期状態を
示すものであり、図2は図1に示した各部材の重なり関
係を理解し易くするための断面説明図である。図3はシ
ャッタ羽根の途中開口状態を示す平面図であり、図4は
シャッタ羽根の全開状態を示す平面図である。図5及び
図6は本実施例のフローチャートであり、図7は本実施
例のタイミングチャートである。
【0012】先ず、本実施例の構成を、主に図1,図2
を用いて説明する。シャッタ地板は合成樹脂で成形され
た表地板1と裏地板2で構成され、それらの間にシャッ
タ羽根3,4の羽根室が形成されている。両地板1,2
には光軸0を中心とした円形状の開口1a,2aが形成
されているが、開口1aの方の直径が小さく、この開口
1aが露光用開口となされている。シャッタ羽根3,4
は、表地板1の羽根室側に設けられた軸1b,1cに枢
着されている。シャッタ羽根3の先端には二つのスリッ
トが設けられることにより端面3a,3b,3c,3
d,3e,3fが形成されている。
【0013】開閉レバー5は腕部5a,5bを有し、表
地板1の軸1dに枢着されてれている。腕部5aにはピ
ン5c,5dが植設されており、ピン5cは表地板1に
形成された孔1eを貫通し、羽根室内において、シャッ
タ羽根3,4に設けられている図示していない周知のス
ロットに嵌合している。バネ6は、その一端を開閉レバ
ー5のピン5dに掛け、他端を表地板1に植設されたピ
ン1fに掛けており、開閉レバー5に時計方向への回動
習性を与えている。
【0014】表地板1にはモータ7が取り付けられてい
る。このモータ7の固定子は、上コイル枠7aと下コイ
ル枠7bとで構成され、図2に示すように両者間にはコ
イル7cが卷回されている。上コイル枠7aの内部には
棒状の磁性体7dが埋設されており、周囲にはヨーク7
eが取り付けられている。モータ7の回転子7fは永久
磁石で構成され、上コイル枠7aと下コイル枠7bとに
軸受けされている。作動ピン8は回転子7fに一体的に
取り付けられ、開閉レバー5の腕部5bに接触し得るよ
うになされている。
【0015】裏地板2には口径規制部材9が回転可能に
取り付けられており、そのピン9aは羽根室内に貫入し
て、シャッタ羽根3の端面3aの延長部と当接するよう
になされている。また、表地板1には、光電検出器とし
て良く知られているフォトリフレクタ10が取り付けら
れている。明示していないが、このフォトリフレクタ1
0には発光部と受光部とが内蔵され、発光部から出射し
た光は、表地板1に設けられた孔1gから羽根室内に入
り、裏地板2に設けられた反射板11によって反射さ
れ、その反射光が受光部に入射するようになされてい
る。露光量制御回路12は、測光回路13から被写体光
の情報が入力され、フォトリフレクタ10からシャッタ
羽根3の位置情報が入力されるようになされており、そ
れらの情報からシャッタ羽根3,4の閉じ作動信号をモ
ータ7に発するようになされている。
【0016】図1は、シャッタの初期状態を示したもの
であるが、この状態においては、回転子7fのN極が磁
性体7dに吸引されているため、回転子7fには時計方
向に回転力が付与されており、開閉レバー5は、作動ピ
ン8によりバネ6の力に抗して反時計方向に押されてい
る。そのため、シャッタ羽根3,4は夫々軸1b,1c
において相対的に閉じ方向に作動するように力を受けて
いるが、シャッタ羽根3の先端部が表地板1のピン1h
に当接することにより、その作動が阻止されている。
尚、表地板1には、全開時において、シャッタ羽根3の
開き作動に対してストッパの役目をするピン1iが設け
られている。
【0017】次に、図3乃至図7も参照しながら上記の
構成をした本実施例の作動を説明するが、それに先立っ
て、図5乃至図7の見方について説明をしておく。先
ず、図5及び図6は、図5における線端a,b,c,d
が夫々図6における線端a,b,c,dに接続されるも
のとして描かれている。本実施例に用いられているモー
タ7は、コイル7cに正方向へ電流を流すと回転子7f
は図1において時計方向へ回動し、その後、逆方向へ流
すと反時計方向へ回動するようになされている。それ
故、符号IM1はコイル7cに正方向へ電流を流すため
の信号を示しており、IM1onとはコイル7cに正方向
への電流を流し始めることを意味している。同様にし
て、IM2はコイル7cに逆方向へ電流を流すための信
号を示している。
【0018】また、符号Trgは、フォトリフレクタ10
から発せられるシャッタ羽根3の作動位置検出信号を示
しており、図7における符号PRは、フォトリフレクタ
を意味している。符号TAEは、露光量制御回路12に
よって決定され且つカウントされる制御時間を意味し、
例えばTAE(2)は検出信号Trg(2)に対応した制
御時間を示しているが、この時の制御時間は一定ではな
く、撮影毎に被写体光に応じて様々であることは言うま
でもない。更に、図7の最下段に示したシャッタ羽根の
開口特性図において、符号Fは、シャッタ羽根の開口口
径を示しており、F(3)は、フォトリフレクタ10が
検出信号Trg(3)を発してから検出信号Trg(4)を
発する前にシャッタ羽根の作動が停止し、その位置で口
径が規制されたことを示している。
【0019】図1は、撮影開始前の状態を示しており、
前にも述べたように回転子7fのN極が磁性体7dに吸
引されていることによって、作動ピン8が開閉レバー5
をバネ6の力に抗して反時計方向へ押しているが、シャ
ッタ羽根3,4の閉じ方向への作動はシャッタ羽根3が
ピン1hに当接することによって抑止されている。撮影
に先立って、口径規制部材9を回転させ所望の口径位置
にセットする。この状態でカメラのレリーズボタンを押
すと、その初期段階において露光量制御回路12の電源
が閉じ、フォトリフレクタ10,測定回路13,比較回
路14が使用状態となり、以後、図5,図6,図7に示
すチャートに沿って作動が行われる。尚、この場合にお
ける各部のタイミングは、図7において点線で示されて
いるようにして行われる。
【0020】最初に、露光量制御回路12からの信号I
M1によってモータ7のコイル7cに正方向の電流が供
給され、回転子7fが図1において反時計方向へ回動を
開始する。そのため、開閉レバー5は、バネ6によって
作動ピン8に追従して時計方向へ回動し、シャッタ羽根
3,4に開き作動を開始させる。シャッタ羽根3,4が
ピンホールの位置に達する前に、先ずシャッタ羽根3の
端面3aが孔1gの位置に達し、フォトリフレクタ10
の光路を遮断するので、フォトリフレクタ10はTrg
(1)の信号を発する。露光量制御回路12は、その信
号と測定回路13が測定した被写体光とを勘案し、制御
時間TAE(1)のカウントを開始する。
【0021】その後、シャッタ羽根3,4は開き作動を
続け、露光用開口1aを開いて行く。そして、シャッタ
羽根3の端面3bが孔1gの位置に達すると、今度はフ
ォトリフレクタ10の光路が開放されるので、フォトリ
フレクタ10はTrg(2)の信号を発する。すると、露
光量制御回路12は、制御時間TAE(1)をカウント
途中でキャンセルし、新たに信号Trg(2)と測定回路
13の測定した被写体光とを勘案し、制御時間TAE
(2)のカウントを開始する。以下、同様にして、フォ
トリフレクタ10が端面3cを検出して信号Trg(3)
を発した後、シャッタ羽根3,4の開き作動は、シャッ
タ羽根3の端面3aの延長部がピン9aに当接すること
によって停止する。この状態が図3に示されている。
【0022】この状態においては、露光量制御回路12
には、所定時間経過後も次の信号Trg(4)が入って来
ないため、制御時間TAE(3)のカウントは最後まで
続けられ、その終了信号をIM1off,IM2onの工程で
モータ7に与える。その結果、コイル7cには逆方向へ
の電流が流され、回転子7fは図3において時計方向へ
回動する。その過程において、作動ピン8は腕部5bを
押し、開閉レバー5をバネ6に抗して反時計方向へ回動
させ、シャッタ羽根3,4に露光用開口1aの閉じ作動
を行わせる。
【0023】シャッタ羽根3,4の閉じ作動は、シャッ
タ羽根3がピン1fに当接することによって図1の状態
で終了するが、モータ7のコイル7cに供給される電流
は尚も流れており、シャッタ羽根3,4が露光用開口1
aを全開した位置から図1の状態に戻るのに必要な時
間、即ち図7に示した時間Xms経過後に遮断される。そ
して、その後、回転子7はそのN極が磁性体7dに吸引
されることによって、シャッタ羽根3,4をそれらの閉
鎖位置に保持することになる。
【0024】図4には、シャッタ羽根3,4が露光用開
口1aを全開している状態が示されているが、これは口
径規制部材9を全開位置にセットしたため、シャッタ羽
根3がピン1iに当接するまで作動した場合を示してい
る。この場合には、露光量制御回路12は、図5,図6
に示した全工程を辿ることになる。また、図7において
は、各部の作動は実線で示したタイミングで行われるこ
とになる。その他の作動は全て前記の場合と同じなの
で、重複を避けるためにその説明を省略する。尚、露光
量制御回路12が複雑且つ高級になるが、口径規制部材
9を全開位置にセットした場合であっても、適正露光量
を得るために、シャッタ羽根3,4が全開位置に達する
前に、モータ7にIM1off,IM2onのための信号を与
えるようにすることも可能である。
【0025】第2実施例 本発明の第2実施例を図8乃至図13を用いて説明す
る。図8は、本実施例の平面図であって、作動の初期状
態を示すものであり、図9は図8に示した各部材の重な
り関係を理解し易くするための断面説明図である。図1
0はシャッタ羽根の途中開口状態を示す平面図であり、
図11はシャッタ羽根の全開状態を示す平面図である。
図12及び図13は本実施例のフローチャートであり、
図12における線端a,b,c,d,eが図13におけ
る線端a,b,c,d,eに接続されるものとして描か
れたものである。第1実施例の説明に用いた図7のタイ
ミングチャートはそのまま本実施例にも適用する。
【0026】本実施例の構成は、第1実施例の構成と殆
ど同じであるため、同一部品,同一機能を有するものに
は同一符号を付け、その説明を省略する。従って、第1
実施例の構成と異なる点を図8及び図9を用いて説明す
る。第1実施例においては、口径規制部材9は環状に形
成され、裏地板2に、光軸0を中心にして回動可能に取
り付けられているが、本実施例における口径規制部材9
はレバー状に形成されており、しかもシャッタ羽根3の
支軸1bに回動可能に取り付けられている。また、比較
回路14が設けられており、フォトリフレクタ10から
シャッタ羽根3の作動位置検出情報が入力され、シャッ
タ羽根3,4の開き作動と閉じ作動とを比較し、両作動
情報に差異のある場合には、ランプ15を点灯させるよ
うになされている。
【0027】シャッタ羽根3,4の開口口径を所望の大
きさに選択して撮影したい場合には、撮影に先立って、
口径規制部材9を所望の口径規制位置にセットする。そ
の結果、シャッタ羽根3,4は、その開き作動におい
て、シャッタ羽根3の端面3aの延長部が口径規制部材
9のピン9aに当接することにより、所望の口径位置で
停止される。その状態が図10に示されている。露光用
開口1aを全開させて撮影したい場合には、図11に示
すように、ピン9aがシャッタ羽根3と当接し得ない位
置に口径規制部材9をセットする。この場合には、シャ
ッタ羽根3,4の開き作動は、シャッタ羽根3がピン1
iに当接することにより停止される。
【0028】本実施例における構造上の特徴は、口径規
制部材9が、第1実施例においては環状であるのに対し
てレバー状にした点と、特にそれをシャッタ羽根3の支
軸1bに対し同心的に枢支した点にある。第1実施例の
ように口径規制部材9を環状にした場合には、それ自体
を環状に製作しなくてはならないだけでなく、裏地板2
にも、光軸0を中心にした円形の受け部を設けなければ
ならず、また口径規制部材9を環状にしたことにより、
限られたスペースの地板に他部品を取り付けるに際し制
約を受けるという問題点があるが、本実施例のような構
成にすれば、それらの問題点は無くなる。
【0029】また、第1実施例においては、シャッタ羽
根3は、選択された口径の大きさに応じてピン9aに当
接する場所が変わるので、設計・製作上、端面3aの延
長部の形状精度を得るのが大変であるが、本実施例のよ
うな構成にすれば、シャッタ羽根3は常に一定の場所で
ピン9aに当接することになり、設計・製作上、極めて
有利となる。従って、本実施例においては、図8におい
て明白に示されているように、口径規制部材9はシャッ
タ羽根3と同様に軸1bに枢着されているが、特にこの
ような同じ軸とする必要はなく、同心上に配置された軸
であれば別の軸に枢着するようにしても構わない。ま
た、上記のような本実施例における効果を期待しなくて
よい場合には、レバー状の口径規制部材9を、特にシャ
ッタ羽根3と同心軸上に枢着する必要がなく、露光用開
口1aの側部における適宜な場所に枢着するだけでも構
わない。
【0030】次に、第1実施例との作動上の相違点につ
いて説明する。図5,図6と図11,12とを比較して
見れば分かるように、本実施例の場合には、フォトリフ
レクタ10が、シャッタ羽根3の開き作動時に検出した
信号数と、閉じ作動時に検出した信号数とを比較回路1
4によって比較確認し、それらの信号数に差異がある場
合にはシャッタ羽根3,4が初期状態に復帰していない
と判断し、ランプ15を点灯させるようにしたものであ
る。
【0031】即ち、第1実施例の場合は、図7において
閉じ作動時におけるIM2on信号が出たあと、所定の時
間Xms後にIM2off 信号が出るだけで、実際にシャッ
タ羽根3,4が初期状態に復帰したかどうかをモニター
していない。また、フォトリフレクタ10の検出した信
号PRが“明”になった時を初期状態と判断するように
すると、シャッタ羽根3,4が復帰途中の“明”のとき
に何らかの理由で停止した場合にも初期状態に復帰した
と誤認させてしまう。
【0032】本実施例の場合には、閉じ作動時における
IM2on信号が出たあと、所定の時間(Xms)タイマー
を働かせ、開き作動時における信号数のカウントダウン
を行い、そのタイマー作動終了時においても尚且つ検出
信号数が開き作動時の検出信号数に一致しないとき、即
ち図10に示す場合にはN=3がN=0にならない場合
にはエラー信号を発し、シャッタ羽根3,4が初期状態
に復帰していないことをランプ15で表示させるように
している。勿論、このランプ15による表示は、エラー
信号が出たときだけ点灯しないようにしても構わない。
以上の説明以外の作動については、第1実施例の場合と
同じなので、その説明を省略する。
【0033】以上、二つの実施例について説明したが、
本発明はこれらの実施例の一部を組み換えて実施するこ
とを妨げるものではない。即ち、図1乃至図4に示した
構造のものを図12,図13に示したフローチャートの
ように作動させてもよいし、図8乃至図11に示した構
造のものを図5,図6に示したフローチャートのように
作動させても構わない。また、各実施例においては、シ
ャッタ羽根の作動位置を反射光検出型の光電検出器であ
るフォトリフレクタによって検出しているが、それに代
えて直接光検出型の光電検出器を用いてもよいし、また
シャッタ羽根の作動位置信号をシャッタ羽根から直接得
るのではなく、シャッタ羽根と同一的な作動を行う部
材、例えば各実施例の場合には開閉レバー5から得るよ
うにしても構わない。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、口径規
制部材によって予めシャッタ羽根の開口口径を選択でき
るようにしたカメラ用レンズシャッタにおいて、シャッ
タ羽根の口径情報を該口径規制部材から得るのではな
く、シャッタ羽根の開き作動中における複数の作動位置
から得るようにしたので、常にシャッタ羽根の実際の開
口口径に対応した露光時間が得られ、適正な露光制御を
行うことができる。また、シャッタ羽根の開き作動時に
おける検出信号数に対し、閉じ作動時における検出信号
数を比較することによって、シャッタ羽根の初期位置へ
の復帰を確認できるようにすることが可能であるし、更
に、口径規制部材を、位置検出されるシャッタ羽根の支
軸と同心軸上に軸支させることにより、設計・製作上極
めて有利なシャッタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の初期状態を示す平面図で
ある。
【図2】図1に示した各部材の重なり関係を分り易くす
るための断面説明図である。
【図3】シャッタ羽根の途中開口状態を示す第1実施例
の平面図である。
【図4】シャッタ羽根の全開状態を示す第1実施例の平
面図である。
【図5】第1実施例の制御順序を示すフローチャートの
前半部を示すものである。
【図6】第1実施例の制御順序を示すフローチャートの
後半部を示すものであり、線端a,b,c,dが図5に
おける線端a,b,c,dに接続される。
【図7】第1実施例の作動関係を示すタイミングチャー
トである。
【図8】本発明の第2実施例の初期状態を示す平面図で
ある。
【図9】図8に示した各部材の重なり関係を分り易くす
るための断面説明図である。
【図10】シャッタ羽根の途中開口状態を示す第2実施
例の平面図である。
【図11】シャッタ羽根の全開状態を示す第2実施例の
平面図である。
【図12】第2実施例の制御順序を示すフローチャート
の前半部を示すものである。
【図13】第2実施例の制御順序を示すフローチャート
の後半部を示すものであり、図12における線端a,
b,c,d,eが図12における線端a,b,c,d,
eに接続される。
【符号の説明】
0 光軸 1 表地板 1b,1c,1d 軸 1e,1g 孔 1f,1h,1i,5c,5d,9a ピン 2 裏地板 3,4 シャッタ羽根 5 開閉レバー 6 バネ 7 モータ 7c コイル 7d 磁性体 7f 回転子 8 作動ピン 9 口径規制部材 10 フォトリフレクタ 11 反射板 12 露光量制御回路 13 測光回路 14 比較回路 15 ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 7/00 - 7/28 G03B 9/00 - 9/54

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期位置からの往復作動によって露光開
    口を開閉する少なくとも1枚のシャッタ羽根と、前記シ
    ャッタ羽根の開き作動の開始前に前記シャッタ羽根の開
    き作動を所定の口径位置で規制するように位置決め可能
    な口径規制部材と、前記シャッタ羽根の開き作動中に複
    数の作動位置を検出する検出手段と、少なくとも前記シ
    ャッタ羽根の閉じ作動を可能にする電磁手段と、被写体
    光の測定結果に基づき前記検出手段による各検出信号に
    対応した制御時間をその都度その直前に決定された制御
    時間をキャンセルしつつ決定し且つその制御時間のカウ
    ントを開始するようにし該カウント終了後に前記シャッ
    タ羽根の閉じ信号を前記電磁手段に与える露光量制御手
    段と、を備えていることを特徴とするカメラ用レンズシ
    ャッタ。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記シャッタ羽根に設
    けられた複数のスリット端面を順次検出することによっ
    て前記シャッタ羽根の開き作動位置を連続的に検出する
    光電検出手段であることを特徴とする請求項1に記載の
    カメラ用レンズシャッタ。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記シャッタ羽根の開
    き作動時と閉じ作動時に、その作動位置を順次検出し、
    閉じ作動時における検出数を開き作動時における検出数
    と比較することによって前記シャッタ羽根の初期位置へ
    の復帰を確認するようにした確認手段を備えていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用レンズシ
    ャッタ。
  4. 【請求項4】 前記口径規制部材は、シャッタ地板に、
    光軸を中心にして回転可能に取り付けられていることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用レ
    ンズシャッタ。
  5. 【請求項5】 前記口径規制部材は、露光用開口の側部
    において、シャッタ地板に回転可能に取り付けられてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカ
    メラ用レンズシャッタ。
  6. 【請求項6】 前記口径規制部材は、開き作動位置を検
    出されるシャッタ羽根の枢着軸と同心軸上に枢着されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の
    カメラ用レンズシャッタ。
  7. 【請求項7】 前記電磁手段は、回転子の往復回動によ
    り前記シャッタ羽根の開閉作動を可能にするモータであ
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のカ
    メラ用レンズシャッタ。
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