JP2001033846A - カメラ用シャッタ - Google Patents

カメラ用シャッタ

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JP2001033846A
JP2001033846A JP11210666A JP21066699A JP2001033846A JP 2001033846 A JP2001033846 A JP 2001033846A JP 11210666 A JP11210666 A JP 11210666A JP 21066699 A JP21066699 A JP 21066699A JP 2001033846 A JP2001033846 A JP 2001033846A
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voltage
circuit
shutter
time
motor drive
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JP11210666A
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Nobuaki Watabe
伸昭 渡部
Yoshiyuki Ozeki
義行 大関
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Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】永久磁石回転子を有する電流制御式モータでシ
ャッタ羽根の開閉作動を行わせるようにした起動性の優
れたカメラ用レンズシャッタを提供すること。 【解決手段】製作時における個体差調整によって、所定
のシャッタの開き作動時間(立上り時間)が得られるよ
うに、電圧調整回路10が調整されているが、シャッタ
の開き作動開始時には、電圧選択回路11が定電圧回路
9の電圧を選択していて、モータ駆動回路12には、電
圧調整回路10の調整電圧の大小に関係なく、それらの
調整電圧よりも高い電圧が印加され、その後、開口部1
aのピンホール前に、フォトリフレクタ4によるシャッ
タ羽根2の位置検出信号によって、電圧選択回路11
が、電圧調整回路10からの調整電圧を選択して、シャ
ッタ羽根2,3が所定の開き作動時間で開き作動を行う
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円形をしている露
光開口をシャッタ羽根の往復作動によって開閉する、通
常、レンズシャッタと称されているカメラ用シャッタに
関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラは電動化が進み、レンズシ
ャッタの場合には、シャッタ羽根の開閉作動を、モータ
で行わせるようにしたものが多くなってきた。また、そ
の場合に使用されるモータとしては、ステッピングモー
タのほか、電流の通電方向によって永久磁石回転子の回
転方向が決められ且つ所定の角度範囲内においてだけ回
転することの可能な電流制御のモータが用いられてい
る。その電流制御のモータは、業界ではムービングマグ
ネット型モータと称されることが多く、ステッピングモ
ータに比較して、駆動力は劣るが、制御系が簡単であっ
て低コスト化と小型化に向いているという特徴がある。
本発明は、そのような電流制御のモータによってシャッ
タ羽根の開閉作動を行わせるカメラ用シャッタに関する
ものであるが、その種のモータについても種々の構成が
提案されており、その典型的なものが、実公平6−24
815号公報と、特開平11―98800号公報に記載
されている。
【0003】また、この種のモータは、駆動力が余り強
くないため、永久磁石回転子やシャッタ羽根などの製作
上のバラツキ(個体差)によって、シャッタ羽根の開閉
作動が、極めて影響を受け易くなっている。そのため、
上記の実公平6−24815号公報にも記載されている
ように、個々のシャッタの制御系に調整回路を設けてお
き、製作過程において、モータ駆動回路に供給される電
流や電圧を調整し、シャッタ羽根のピンホールから全開
までの開き作動時間(立上り時間)を設計基準に近似さ
せるようにする(個体差調整)ことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のモ
ータは、ステッピングモータに比較して、駆動力が小さ
いだけではなく、起動力も弱いという問題点がある。そ
のため、僅かな負荷条件の違いにも影響され、ゴミや汚
れによってもスムーズに起動せず、折角、上記のような
調整が行なわれていても、露光制御を適正に行なえなく
なってしまうことがある。そこで、その問題を克服する
方法として、モータへの供給電流を可成り大きくするこ
とが考えられるが、カメラ内部における諸機能の電動化
に伴って、シャッタ駆動のために用いられる消費電力に
も相当に制約を受けていることと、また、小型で消費電
力の少ないことがこの種のモータの特徴でもあることか
ら、そのようにすることは極めて困難な状況にある。
【0005】更に、この種のモータを用いたシャッタの
場合には、起動性に与える別の問題点を抱えている。そ
れは、この種のモータを用いるシャッタの場合には、カ
メラの不使用時におけるシャッタ羽根の閉鎖状態を、回
転子の永久磁石の磁力によって維持させるようにすると
いうことである。即ち、モータが非通電状態であって
も、回転子と固定子との間に作用する永久磁石回転子の
吸引力が、回転子を回転させるように作用させておき、
それを所定のストッパによって阻止した状態にし、閉鎖
状態を維持させるようにしている。従って、その場合に
は、シャッタ羽根の開き作動を、その吸引力に逆って作
動させることになるので、その起動力の弱さが益々問題
となってしまう。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、製
作時にシャッタ羽根の開き作動時間のバラツキに応じ
て、定電圧回路からモータ駆動回路に印加される電圧を
調整しておき、シャッタ羽根の開き作動時においては、
その作動の開始からピンホールになる前までの所定の時
間だけ、モータ駆動回路に対して定電圧回路から直接電
圧を印加し、モータの起動性の弱点を補うようにした電
流制御のモータで駆動するカメラ用シャッタを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラ用シャッタは、往復作動によって
露光開口を開閉する所定枚数のシャッタ羽根と、通電方
向によって異なる方向へ所定の角度範囲だけ回転する永
久磁石回転子を有していて前記シャッタ羽根に開閉作動
を行わせるモータと、前記シャッタ羽根の開き速度を測
定するために該シャッタ羽根の複数の作動位置を検出す
る検出手段と、前記シャッタ羽根の開き作動時と閉じ作
動時とで前記モータに対して異なる方向の電流を供給す
るモータ駆動回路と、露光条件に対応したタイミングで
閉じ信号を出力する露光制御回路と、所定の電圧を前記
モータ駆動回路に印加し得る定電圧回路と、シャッタの
製作時において前記検出手段の検出結果に基づいて前記
定電圧回路から前記モータ駆動回路に印加される電圧を
調整し得る電圧調整回路と、前記シャッタ羽根の開き作
動時において作動を開始してからピンホールになる前ま
での所定時間は前記モータ駆動回路に前記定電圧回路か
ら直接電圧を印加し該所定時間後は前記電圧調整回路で
調整された電圧を前記モータ駆動回路へ印加させる電圧
選択回路とが備えられているようにする。また、本発明
のカメラ用シャッタにおいては、前記所定時間を、前記
検出手段が前記シャッタ羽根の最初の位置検出を行なう
時点までの時間であるようにすると制御系の構成が簡略
化される。また、本発明のカメラ用シャッタにおいて
は、前記所定時間を、前記検出手段が前記シャッタ羽根
の最初の位置検出を行う時点よりも前の時点までの時間
であるようにすると、露光精度の確保が容易になる。更
に、本発明のカメラ用シャッタにおいては、前記電圧選
択回路が、前記露光制御回路からの閉じ信号によって、
前記モータ駆動回路に対し前記定電圧回路から直接電圧
を印加するようにすると、閉じ作動を急速に行わせるこ
とが可能になって、露光精度が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図示した
二つの実施例によって説明する。尚、図1及び図2は第
1実施例を説明するためのものであって、図3は第2実
施例を説明するためのものあるが、図1に示された構成
は、第2実施例の説明においても適用される。
【0009】[第1実施例]図1において、シャッタ地
板1は、その中央部に露光開口を規制するための開口部
1aを有していて、その背面側に配置された図示してい
ない補助地板との間に羽根室を形成している。また、そ
の補助地板も平面形状はシャッタ地板1と類似の形状を
していて、開口部1aと重なる位置に開口部1aと同じ
形状の開口部を有している。更に、シャッタ地板1に
は、羽根室まで貫通した長孔1bと窓部1cとが形成さ
れていて、羽根室内には、二つの軸1d,1eと二つの
ストッパ1f,1gが設けられている。
【0010】シャッタ羽根2,3は、羽根室内に配置さ
れている。そのうち、シャッタ羽根2は、軸1dに回転
可能に取り付けられていて、長孔2aと、被検出部2b
と、先端部2cとを有している。また、他方のシャッタ
羽根3は、軸1eに回転可能に取り付けられていて、長
孔3aと、被検出部3bと、先端部3cとを有してい
る。
【0011】シャッタ地板1の表面側(カメラに組み込
まれたときの被写体側)には、光検出器と電流制御のモ
ータとが取り付けられているが、それらの構成は何れも
周知であるため、図面を煩雑にせず且つそれらの基本構
成だけを理解できるようにするために、何れも概略的に
示してある。先ず、本実施例の光検出器は、フォトリフ
レクタ4であって、その発光部4aと受光部4bとを長
孔1bに臨ませている。そして、発光部4aから出射さ
れた光は、羽根室内に設けられた図示していない反射手
段によって反射され、その反射光を受光部4bが受光す
るようになっている。
【0012】また、本実施例のモータは、2極に着磁さ
れた永久磁石の回転子5と、固定子のコイル6と、固定
子に取り付けられた磁性体部材7とを有していて、回転
子5から径方向へ張り出したところに駆動ピン5aが設
けられている。そして、この駆動ピン5aは、窓部1c
から羽根室内に挿入されていて、シャッタ羽根2,3の
長孔2a,3aに嵌合しており、回転子5の回転方向に
応じて、シャッタ羽根2,3に開き作動を行わせたり、
閉じ作動を行わせるようになっている。
【0013】更に、このモータの制御系は、電源8と、
定電圧回路9と、電圧調整回路10と、電圧選択回路1
1と、モータ駆動回路12と、露光制御回路13と、情
報処理回路14とを有しており、電圧選択回路11は、
モータ駆動回路12に対して、定電圧回路9を直接接続
させたり、電圧調整回路10を介して接続させることが
可能になっている。また、当然のことながら、電圧調整
回路10を介して接続された場合の方が、定電圧回路9
を直接接続した場合よりも、モータ駆動回路12に印加
される電圧は低くなる。尚、図1における各回路間の矢
印は、情報伝達方向を示したものである。
【0014】次に、図2のタイミングチャートも加え
て、本実施例の作動を説明する。図1はシャッタの閉鎖
状態を示している。このとき、コイル6には通電されて
いない。しかしながら、回転子5には、永久磁石の磁力
によって反時計方向へ回転する力が付与されている。そ
れは、回転子5のS極の周辺中央部が、回転子5の回転
軸と磁性体部材7を結ぶ線上に位置するように、永久磁
石の磁力によって吸引力が働いているからである。
【0015】そして、その反時計方向への回転力は、駆
動ピン5aを介してシャッタ羽根2,3に伝えられ、シ
ャッタ羽根2を軸1dにおいて反時計方向へ回転させ、
シャッタ羽根3を軸1eにおいて時計方向へ回転させる
ように働いているが、シャッタ羽根2,3の先端部2
c,3cがストッパ1f,1gに接触しているので、こ
の閉鎖状態が維持されている。尚、回転子5に付与され
ている反時計方向への回転を阻止するために、駆動ピン
5aを窓部1cの上方の縁に接触させるようにしても構
わない。
【0016】撮影に先立って、図示していない電源スイ
ッチが閉じられると、被写体輝度やフィルム感度などの
情報によって露光制御回路13が制御時間(通常、露光
秒時,電気秒時などともいい、有効露出時間のことでは
ない)のカウントを開始し得るようになるほか、種々の
警告回路などが働くようになる。また、このとき、フォ
トリフレクタ4に対しても通電されるので、発光部4a
から出射した光は羽根室内の反射手段によって反射さ
れ、その反射光が受光部4bに入射する状態となる。図
2においては、このような入射状態を、便宜的に「通
光」と称し、入射しない状態を「遮光」と称して示して
ある。尚、上記の制御時間は、撮影中における被写体輝
度の変化に対応して変化し得るようにもなっている。
【0017】次に、シャッタをレリーズすると、図示し
ていない自動焦点調節装置が働いてピント合わせが行な
われ、それが終了すると、シャッタ羽根の開き作動開始
信号が情報処理回路14からモータ駆動回路12に与え
られる。そのとき、電圧選択回路11が、モータ駆動回
路12を定電圧回路9に直接接続させているので、モー
タ駆動回路12は、電圧調整回路10によって調整され
た電圧よりも高い電圧を印加されることになり、コイル
6に対しては、その電圧に対応した電流を順方向に供給
することになる。従って、回転子5は、シャッタ羽根等
に予期しない多少の摩擦力や密着力があっても好適に起
動されて時計方向へ回転し、駆動ピン5aによって、シ
ャッタ羽根2,3に開き作動を開始させる。
【0018】シャッタ羽根2,3が開き作動を開始する
と、開口部1aをピンホール状態にするまでの間に、シ
ャッタ羽根2の被検出部2bがフォトリフレクタ4の光
路を遮断する。そして、その遮断開始の検出信号による
情報処理回路14からの信号によって、電圧選択回路1
1は、モータ駆動回路12に電圧調整回路10を接続
し、予め製作時における立上り時間の個体差調整によっ
て調整された電圧を、モータ駆動回路12に印加するよ
うにし、また、露光制御回路13は、露光秒時のカウン
トを開始する。従って、その後、モータ駆動回路12
は、それまでよりも低い調整電圧によってモータを回転
させることになるが、その通電方向は変わらない。尚、
図2におけるコイル6についてのグラフは、通電方向と
通電時間を示すものであるが、印加される電圧の差を、
高さの差として示してある。
【0019】そして、シャッタ羽根2,3が、開口部1
aを略ピンホールにした状態になると、シャッタ羽根2
の被検出部2bは、フォトリフレクタ4の遮光状態を解
き、次には、シャッタ羽根3の被検出部3bがフォトリ
フレクタ4の光路を遮断し、その後、開口部1aを全開
にする直前には、その遮光状態を解くことになる。この
ようにして行なわれるシャッタ羽根2,3の開き作動
は、その後、開口部1aを全開にした後、駆動ピン5a
が窓部1cの下方の縁に当接して停止するが、図2から
分かるように、そのような停止状態になっても、コイル
6に対する通電は続けられている。
【0020】次に、露光制御回路13による露光秒時の
カウントが終了すると、その終了信号が電圧選択回路1
1に与えられ、モータ駆動回路12には、直接、定電圧
回路9の電圧が印加され、また、コイル6に対しては、
モータ駆動回路12から逆方向への通電が行なわれる。
そのため、回転子5は、開き作動のときよりも急速に反
時計方向へ回転され、駆動ピン5aによってシャッタ羽
根2,3を作動させて開口部1aを閉鎖させ、シャッタ
羽根2,3の先端部2c,3cがストッパ1f,1gに
当接することによって停止される。他方、シャッタ羽根
2,3が閉じ作動を行うとき、フォトリフレクタ4が四
つの位置信号を検出することになるが、それらのうちの
所定の一つを検出してから所定の時間が経過すると、情
報処理回路14からの信号によってコイル6に対する通
電が断たれ、一連の作動が終了する。
【0021】次に、本実施例の製作時における立上り時
間の個体差調整の仕方について説明するが、以下の説明
に用いる電圧値は、あくまでも説明を分かり易くするた
めに用いただけのものである。本実施例の場合には、定
電圧回路9の電圧は1.5Vとする。また、設計基準の
立上り時間は、モータ駆動回路12に対して1.3Vの
電圧を印加した場合で定められている。また、実際の立
上り時間を測定するには、特別な測定器を用意しなけれ
ばならないことから、本実施例においては、立上り時間
の測定対象を、シャッタ羽根2の被検出部2bによるフ
ォトリフレクタ4の遮光終了時点から、シャッタ羽根3
の被検出部3bによるフォトリフレクタ4の遮光終了時
点までの時間とし、その設計基準時間をtx(図2参
照)としている。
【0022】そこで、製作時における測定において、開
き作動の開始当初は、上記したように、モータ駆動回路
12に対し1.5Vの定電圧を印加し、シャッタ羽根2
の被検出部2bによるフォトリフレクタ4の遮光開始の
時点からは、1.3Vの電圧を印加するようにする。そ
して、上記のようにして定義した立上り時間を測定し、
その測定値が設計基準の立上り時間txよりも短い場合
には、電圧調整回路10からの印加電圧を1.3Vより
も低くし、設計基準の立上り時間txよりも長い場合に
は、印加電圧を1.3Vよりも高くして、設計基準の立
上り時間txが得られるようにする。
【0023】ところで、従来は、開き作動の開始当初か
ら、モータ駆動回路12に対し1.3Vの電圧を印加
し、電圧調整作業を行なっていた。ところが、この種の
モータは、既に説明したように駆動力と起動性に難があ
る。従って、開き作動時における僅かな負荷の変動に対
して、立上り時間が微妙に影響を受け易い。そのため、
そのような不安定な作動を行なう状態で電圧調整を行な
うと、調整の確認作業を何回も行なってみる必要があっ
て調整作業時間が長くかかってしまうということがあ
る。しかしながら、本実施例の場合には、開き作動の開
始時には、1.3Vの設計基準電圧よりも高い1.5V
の定電圧で起動されるため、起動が確実に行なわれ、個
体差の調整作業が極めて容易となる。
【0024】尚、本実施例においては、シャッタ羽根
2,3の開き作動において、モータ駆動回路12に対す
る調整電圧の印加の開始と、露光制御回路13の露光秒
時のカウントの開始とを、フォトリフレクタ4の最初の
遮光開始信号で行なうようにしているが、それらの開始
のタイミングは必ずしも同一時機である必要はなく、ま
た、それらの開始信号を、同一の検出手段で検出する必
要もない。しかし、何れの開始時機も、原則としてピン
ホール前であることが必要である。
【0025】[第2実施例]次に、図3のタイミングチ
ャートを用いて第2実施例を説明する。また、既に述べ
たように、図1に示された構成は本実施例にも適用され
るので、その構成についての第1実施例の説明は、本実
施例に援用されるものとする。従って、本実施例の説明
は作動の説明を中心にして行うことにするが、その場合
にも、第1実施例と共通する事項については簡略的に説
明することにする。
【0026】そこで、本実施例の作動を説明する。本実
施例においても、シャッタの閉鎖状態は、図1に示した
通りであり、この状態は、既に説明したようにして、永
久磁石回転子5の磁力を利用して維持されている。ま
た、撮影に先立って、電源スイッチが閉じられた場合も
第1実施例の場合と同じであって、このとき、フォトリ
フレクタ4には通電されていて、「通光」状態となって
いる。
【0027】撮影に際して、シャッタをレリーズする
と、シャッタ羽根の開き作動開始信号が情報処理回路1
4からモータ駆動回路12に与えられる。本実施例の場
合にも、このとき、電圧選択回路11は、モータ駆動回
路12を定電圧回路9に直接接続させているので、モー
タ駆動回路12は、電圧調整回路10によって調整され
た電圧よりも高い電圧を印加され、その電圧に対応した
順方向の電流を、コイル6に供給する。従って、回転子
5は、好適に起動されて時計方向へ回転し、駆動ピン5
aによって、シャッタ羽根2,3に開き作動を開始させ
る。
【0028】本実施例と第1実施例の相違点は、フォト
リフレクタ4の最初の遮光開始信号を検出する前に、電
圧選択回路11が、モータ駆動回路12に電圧調整回路
10を接続し、予め製作時における立上り時間の個体差
調整によって調整された電圧を、モータ駆動回路12に
印加するようにしたことである。即ち、図3に示すよう
に、モータのコイル6に順方向への電流が通電され始め
てから、フォトリフレクタ4の最初の遮光開始信号が検
出されるまでの時間を〓tとし、後述するようにして予
め定められた時間をtyとした場合、コイル6に対する
通電開始からの時間が〓t−tyとなったときに、情報
処理回路14からの信号によって、電圧選択回路11
が、電圧調整回路10を、モータ駆動回路12に接続す
るようになっている。
【0029】このようにして、回転子5が調整電圧によ
って回転され始めてからty時間経過すると、シャッタ
羽根2の被検出部2bがフォトリフレクタ4の光路を遮
断し、その遮断開始の検出信号によって、露光制御回路
13は、露光秒時のカウントを開始する。そして、シャ
ッタ羽根2,3が、開口部1aを略ピンホールにしたと
きに、シャッタ羽根2の被検出部2bは、フォトリフレ
クタ4を通光状態にし、次には、シャッタ羽根3の被検
出部3bがフォトリフレクタ4を遮断状態にした後、再
度通光状態とする。このようにして、シャッタ羽根2,
3が、開口部1aを全開にした後、駆動ピン5aが窓部
1cの下方の縁に当接して停止する。
【0030】シャッタ羽根2,3の閉じ作動は、第1実
施例の場合と全く同様にして行なわれる。即ち、露光制
御回路13による露光秒時のカウントが終了すると、そ
の終了信号が電圧選択回路11に与えられ、モータ駆動
回路12には、直接、定電圧回路9の電圧が印加され、
また、コイル6に対しては、モータ駆動回路12から逆
方向への通電が行なわれる。そのため、回転子5は、開
き作動のときよりも急速に反時計方向へ回転され、シャ
ッタ羽根2,3が開口部1aを閉鎖させる。そして、シ
ャッタ羽根2,3の作動停止後、第1実施例の場合と同
様にしてコイル6に対する通電が断たれ、次の撮影の待
機状態となる。
【0031】本実施例においても、製作時における立上
り時間の個体差調整は、設計基準の立上り時間をtxと
して、第1実施例の場合と同様にして行なわれる。従っ
て、モータは、設計基準電圧よりも高い定電圧で起動さ
れるから、その起動は確実に且つ安定して行なわれ、個
体差調整の作業が極めて容易となる。そして、このよう
な起動力は、個体差調整が行なわれたことによって左右
されるものではないから、撮影時において、ゴミや汚れ
に起因する摩擦力の変動や密着力(接着力)の発生があ
ったとしても、開き作動の起動が良好に得られることに
なる。
【0032】また、本実施例においては、第1実施例と
は異なり、露光制御回路13の露光秒時のカウントが開
始されるよりもty時間早く、モータ駆動回路12に対
する印加電圧を、定電圧から調整電圧に落としている。
それは、モータ駆動回路12へ印加する電圧が変わると
き、その差が少ない場合には影響が少ないが、その差が
大きい場合には、回転子5の駆動力の移行がスムーズに
行なえず、それがシャッタ羽根2,3の開き作動に微妙
に影響を与えてしまうことがあるからである。そのた
め、本実施例においては、印加電圧が変わり、シャッタ
羽根2,3の作動が安定する時点以後に、露光制御回路
13による露光秒時のカウントが開始されるようにして
いる。従って、その時間tyは、電圧の調整範囲,モー
タの駆動力,負荷の大きさなど、種々の仕様を勘案して
最終的に決められることになる。
【0033】更に、上記の各実施例においては、閉じ作
動時においても、モータを定電圧で駆動させている。こ
れは、上記のような電流制御のモータを用いた場合に
は、電圧調整回路10によって設計基準通りの立上り時
間txを得ることができても、その調整電圧で閉じ作動
を行わせたとき、必ずしも設計基準通りの閉じ作動を行
わせることができないからである。また、電圧調整回路
10による調整範囲の設定次第では、その閉じ作動時間
(立下り時間)のバラツキが許容できないほど大きくな
ってしまうことがあるからである。そして、詳細な説明
は省略するが、その原因の一つは、シャッタ閉鎖状態
を、永久磁石回転子の磁力によって維持させていること
にある。そのため、上記の各実施例においては、閉じ作
動を定電圧で行なわせ、調整電圧の場合よりも急速に作
動させて、立下り時間のバラツキ幅を抑えるようにして
いる。しかしながら、本発明は、そのようにシャッタ閉
鎖状態を、永久磁石回転子の磁力によって維持させるよ
うにしたシャッタに限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は、製作時にシャ
ッタ羽根の開き作動時間のバラツキに応じて、モータ駆
動回路に印加される電圧を調整しておくが、シャッタ羽
根の開き作動開始時においては、モータ駆動回路に対し
て、その調整電圧を印加せず、調整電圧よりも高い電圧
を定電圧回路から直接印加するようにし、ピンホールに
なる前までの所定の時間経過後に、調整電圧を印加する
ようにしたから、モータの起動は、調整電圧の大小に関
係なく、それらよりも大きな所定の電圧で確実に行なわ
れ、起動性に弱点を有する電流制御のモータを用いるカ
メラ用シャッタにとって極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の説明図である。
【図2】第1実施例の作動を説明するためのタイミング
チャートである。
【図3】第2実施例の作動を説明するためのタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 1a 開口部 1b,2a,3a 長孔 1c 窓部 1d,1e 軸 1f,1g ストッパ 2,3 シャッタ羽根 2b,3b 被検出部 2c,3c 先端部 4 フォトリフレクタ 4a 発光部 4b 受光部 5 回転子 6 シャッタ地板 5a 駆動ピン 6 コイル 7 磁性体部材 8 電源 9 定電圧回路 10 電圧調整回路 11 電圧選択回路 12 モータ駆動回路 13 露光制御回路 14 情報処理回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月4日(1999.8.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】本実施例と第1実施例の相違点は、フォト
リフレクタ4の最初の遮光開始信号を検出する前に、電
圧選択回路11が、モータ駆動回路12に電圧調整回路
10を接続し、予め製作時における立上り時間の個体差
調整によって調整された電圧を、モータ駆動回路12に
印加するようにしたことである。即ち、図3に示すよう
に、モータのコイル6に順方向への電流が通電され始め
てから、フォトリフレクタ4の最初の遮光開始信号が検
出されるまでの時間をΔtとし、後述するようにして予
め定められた時間をtyとした場合、コイル6に対する
通電開始からの時間がΔt−tyとなったときに、情報
処理回路14からの信号によって、電圧選択回路11
が、電圧調整回路10を、モータ駆動回路12に接続す
るようになっている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 33/16 H02K 33/16 B Fターム(参考) 2H002 BC11 FB21 FB84 GA70 2H081 AA52 BB17 BB33 DD02 2H100 BB01 BB08 5H633 BB03 GG02 GG16 GG21 GG22 HH03 HH06 JA06 JA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復作動によって露光開口を開閉する所
    定枚数のシャッタ羽根と、通電方向によって異なる方向
    へ所定の角度範囲だけ回転する永久磁石回転子を有して
    いて前記シャッタ羽根に開閉作動を行わせるモータと、
    前記シャッタ羽根の開き速度を測定するために該シャッ
    タ羽根の複数の作動位置を検出する検出手段と、前記シ
    ャッタ羽根の開き作動時と閉じ作動時とで前記モータに
    対して異なる方向の電流を供給するモータ駆動回路と、
    露光条件に対応したタイミングで閉じ信号を出力する露
    光制御回路と、所定の電圧を前記モータ駆動回路に印加
    し得る定電圧回路と、シャッタの製作時において前記検
    出手段の検出結果に基づいて前記定電圧回路から前記モ
    ータ駆動回路に印加される電圧を調整し得る電圧調整回
    路と、前記シャッタ羽根の開き作動時において作動を開
    始してからピンホールになる前までの所定時間は前記モ
    ータ駆動回路に前記定電圧回路から直接電圧を印加し該
    所定時間後は前記電圧調整回路で調整された電圧を前記
    モータ駆動回路へ印加させる電圧選択回路とが備えられ
    ていることを特徴とするカメラ用シャッタ。
  2. 【請求項2】 前記所定時間を、前記検出手段が前記シ
    ャッタ羽根の最初の位置検出を行なう時点までの時間で
    あるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメ
    ラ用シャッタ。
  3. 【請求項3】 前記所定時間を、前記検出手段が前記シ
    ャッタ羽根の最初の位置検出を行う時点よりも前の時点
    までの時間であるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のカメラ用シャッタ。
  4. 【請求項4】 前記電圧選択回路が、前記露光制御回路
    からの閉じ信号によって、前記モータ駆動回路に対し前
    記定電圧回路から直接電圧を印加するようにしたことを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用シ
    ャッタ。
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