JPH0810309B2 - 電動式露光調整装置 - Google Patents

電動式露光調整装置

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JPH0810309B2
JPH0810309B2 JP30939686A JP30939686A JPH0810309B2 JP H0810309 B2 JPH0810309 B2 JP H0810309B2 JP 30939686 A JP30939686 A JP 30939686A JP 30939686 A JP30939686 A JP 30939686A JP H0810309 B2 JPH0810309 B2 JP H0810309B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 この発明はカメラ及びその交換レンズ等に装備するた
めのシヤツター乃至絞り装置の如き露光装置に関する。
〔発明の背景〕
レンズ非交換型の35mmカメラは一般にコンパクトカメ
ラと称されており、この形式のカメラには露光装置とし
てシヤツターと絞りとが兼用になっているレンズシヤツ
ター装置が搭載されている。最近のコンパクトカメラに
搭載されているレンズシヤツター装置は直接式電磁駆動
構造となっており、このような直接式電磁駆動構造のレ
ンズシヤツター装置においてはシヤツター羽根(すなわ
ち絞り羽根)を担持しているセクターリングそれ自身が
電磁駆動装置(すなわちモーター)のロータとなってい
る。また、実用化はされていないが、レンズ鏡筒と、同
程度の直径のリング形回転子を有した円筒形(もしくは
リング形)のステツピングモーターでセクターリングを
回転させる形式のレンズシヤツター装置も提案されてい
る(たとえば、特開昭58-17428号公報参照)。
これらの公知のレンズシヤツター装置では、絞り羽根
(セクター)を担持しているセクターリングがそれに直
接に結合されたモータで駆動されるにで、セクターリン
グを任意の角度だけ回転させ、且つ位置決めさせるため
に複雑な機械的機構を必要とせず、従って小型且つ軽量
であるとともに電子制御に適している。
一方、コンパクトカメラよりも大口径のレンズを装備
し且つレンズ交換ができる一眼レフレツクスカメラ(以
後は一眼レフと略記する)では、カメラ本体内にフオー
カルプレーンシヤツターが搭載され、レンズ鏡筒(すな
わち交換レンズ)内には絞り装置が装備された構造とな
っており、該絞り装置はカメラ本体内に設けられた絞り
駆動装置から連動レバーを介して機械的に駆動されるよ
うに構成されている。このような構造の従来の一眼レフ
においては、カメラ本体内の絞り駆動装置の機械的構造
が複雑であるばかりでなく、該連動レバーをも含めて該
絞り装置に関連するレンズ鏡筒内の機械的構造が複雑で
あるため、レンズ鏡筒をも含めたカメラ全体の重量が重
く、且つカメラ全体の体積も大きいという欠点があっ
た。また、該絞り装置に対する動力伝達が複雑な機械的
動力伝達機構を介して行われるため、制御動作の応答性
が悪く、且つ、電子制御には不適であった。
それ故、従来の一眼レフにおいては、絞り装置を改善
することによってカメラ全体の重量を低減させるととも
に高速で作動し且つ制御応答性のよい絞り装置を実現す
ることが必要であった。
カメラ本体及び交換レンズの重量と体積とを減少しう
るとともに高速で作動し且つ制御応答性のよい絞り装置
を実現するためには、一眼レフの絞り装置もコンパクト
カメラのそれと同じく、直接式電動型絞り装置として構
成されることが望ましい。
しかしながら、従来、コンパクトカメラに装備されて
いるレンズシヤツターの電磁駆動装置は前記したように
絞り羽根を担持している環状円板それ自身(もしくは該
環状円板と一体の同径の環状円板)がロータとなってい
るのでロータ自身の慣性が非常に大きく(周知のよう
に、回転体の直径をDとし、重力加速度をGとすると、
回転体の慣性質量はGD2に比例するので、Dの大きな環
状円板をロータとしている前記の電磁駆動装置のロータ
の慣性質量は非常に大きい)従って、起動性及び制御応
答性が悪く、しかも、ステータ用コイルが該環状円板と
同じ有効直径の環状コイルとなっているので巻き数を多
くすることができないため高いアンペアターンが得られ
ず、従って小さな起動トルクしか得られない、等の欠点
があった。従って、コンパクトカメラのように小口径レ
ンズのための絞り駆動用モータとしては実用可能である
が、該電磁駆動装置の構造を一眼レフ用大口径絞り装置
のモータとして採用することは不可能であった。すなわ
ち、前記電磁駆動装置と同じ構造大口径絞り装置用モー
タを設計した場合、そのロータの慣性質量が非常に大き
くなる割りに起磁力を大きくすることができないため、
ロータを起動させることが困難となり、容易に脱調が起
ってロータは停止位置で振動したまま回転しない状態が
頻発することになる。
従って、従来のコンパクトカメラに装備されているレ
ンズシヤツター装置と同じ構造の絞り装置では大口径レ
ンズ用の電動式絞り装置を実現することはできないこと
が判明している。
〔発明の目的〕
この発明の目的は、コンパクトカメラよりも大口径の
カメラ及びレンズに適用しうる電動式露光装置を提供す
ることである。特に、本発明の目的は、絞り孔等の光路
孔の開孔状態を検出するための開口状態検出手段を具備
した電動式露光調整装置を提供することである。
〔発明の概要〕
この発明による電動式露光調整装置は、光路孔(絞り
孔)よりも外側の位置に配置されたステツプモーターの
駆動軸の出力回転で遮光羽根(絞り羽根)の回転部材を
歯車伝達機構を介して駆動するように構成されると共
に、該遮光羽根による該光路孔の開閉状態を検知するた
めの開孔状態検出手段を有しており、この開孔状態検出
手段は絞りが開放状態になった際に、ステツプモータの
出力回転により回転する部材により、弾性付勢されるス
イツチ片を該弾性付勢に抗して当接移動させて、絞りの
開放状態位相を検知するスイツチ構成を設け、更にこの
スイツチ片の当接移動時をステツプモータの通電位相に
合致設定した電動式露光調整装置を特徴とする。
〔実施例〕
以下、図面に従って実施例を詳細に説明する。
第1図は電磁駆動絞り装置を分解して俯瞰図で示す。
また組立てた形態は第2図で示す。
付番1は導電部材の環状地板で中央に撮影光の通路す
る開口を有する。地板1の1部に軸受1aを有している。
2は鏡筒の中心を通る光軸と平行に配置したロータ軸
で、軸2にはロータマグネツト3が固着されており、前
記軸受1aに軸支される一方、その先端にピニオンギヤー
4が結合されている。ロータ軸の他方は扇面状の軸受板
5にもうけられた軸受5aに嵌合され、ロータマグネツト
3を回転自在に支持している。このロータマグネツト3
は例えばプラスチツク・マグネツトで作られ外周は分割
的に且つ交互に複数着磁がなされ、また異方配向されて
いるものとする。6と7はステータで、各ステータはフ
オーク状の極歯6aと7aをそれぞれ数本づつ具え、図では
両ステータを離して描いているが、実際には極歯6aと7a
が互いに接触しない様に入り組んでいるものとする。ま
た極歯6aと7aはロータ3の表面から等間隔を保つ様に円
弧に沿って配置されるものとする。尚、ロータ3を挟ん
で対向的に設けられる別のステータ8,9も同様の形態と
する。
従ってロータ3の着磁縞は、6〜9の各極歯6a〜9aに
対向している。10と11は光軸と平行に配置した鉄心で、
外周にコイル12,13が巻かれている。さらに鉄心10の一
端はステータ7の穴7bを介して軸受板5の穴5bにカシメ
られている。同様に鉄心10の他端はステータ6の穴6bを
介して地板穴1bにカシメられている。別の鉄心11も同様
ステータ8,9の穴8b,9bを介して軸受板5の穴5c及び地板
1の穴1cにカシメられている。これら鉄心を光軸方向に
配置しても、鉄心が磁気的に飽和しない様な径にしてあ
る。
一方、地板1にはフレキシブルプリンタ板18の弧状部
分が接着され接点にはコイルの接続線12a,13aが半田付
けされている。
また地板1には、絶縁部材で形成されたスイツチ取付
台51が、周知の方法にて溶着されている。50は導電部材
のバネであり、前記スイツチ取付台51のピン部51aに挿
入され、一端が前記スイツチ取付台51の突起部51bに、
他の一端はスイツチピン52にバネ性に抗して掛けられて
いる。
また、該バネ50の一端にはリード線50aが半田付けさ
れ、該リード線50aはフレキシブルプリンタ板18の接点
に半田付けされている。前記スイツチピン52は加締め部
が偏心している偏心ピンであり、前記地板1に回転可能
に加締められ、外周にはV溝が複数本形成されている。
またスイツチピン52は導電部材(表面に金メツキが施さ
れている)であり、加締めることにより前記地板1と常
時導通され、その地板1は前記フレキシブルプリンタ板
18のグランド接点に半田付けされている。即ち、前記バ
ネ50と前記スイツチピン52の接触でスイツチを構成して
いる。このスイツチは絞りが開放状態か否かを検出する
スイツチとなる。
次に絞り装置の配置を説明する。環状のカム板15には
周知の複数本の絞りカム15aが切られており、各絞り羽
根16のダボ16aが嵌合している。一方絞り羽根16の裏面
ダボ16bは光軸を中心に回転する回転リング17にもうけ
られた複数個の穴17aに夫々嵌合している。回転リング1
7は外形17bとカム板15に4箇所設けられた離間用凸部の
内面15bと嵌合し、カム板15に対して回転自在になって
いる。17cは回転リング17の周縁に同心円状に切られた
ラツクで、前記ピニオンギヤ4とかみ合っている。尚、
回転リング17に弧状のスリツトを開け、スリツトの外周
に近い縁にラツクを切っても良い。17dは前記地板1に
設けた長穴1eに挿入され、絞りが開放状態となった時に
前記バネ50と前記スイツチピン52との接触を断ちスイツ
チがOFFするよう、バネ50の一端と衝突させる突起部で
ある。19はビスで、カム板15の凸部dにあけられた長穴
15c(同様4ケ所)を介して回転リング17をはさみ、地
板1のタツプ穴1dに締め付けられている。この長穴15c
によってカム板15を光軸中心に回転位置調整可能として
いる。この調整で絞り口径を基準値に合わせる。回転リ
ング17の突起部17eは、前記カム板15の凸部15dの1つ15
d1に対向して回転リング17の回転を制限している。また
反対方向の回転制限は前記回転リング17の周縁に設けた
ラツク端面17fと凸部端面15eとで行っている。
続いて、第1図、第2図で示した電磁駆動絞り装置の
動作説明を第3,4,5図で行う。第3図の(イ)〜(ニ)
はローターマグネツト3とステータ6〜9との位置関係
を示した図である。第3図の(イ)は、コイル12,13に
通電していない状態である。この様な状態のときはロー
タマグネツト3の極がステータを介して磁路を形成する
ため、ステータ6,7に対してロータマグネツト3の極が
対向して停止している。その際ステータ8,9とロータマ
グネツト3の極又は対向しないで半ピツチ(=1/2P)ず
れて停止しているものとする。
この位置関係になる様にステータ6,7とステータ8,9と
は1/2Pずれる様に配置しておき、これを式で示すとθ=
nP+1/2Pとなる。第2図の(イ)にあるPとはロータマ
グネツト3の着磁ピツチで、ステータ6,7又はステータ
8,9のピツチと一致させておく。
第3図の(ロ)の状態はコイル12に逆方向(↑方
向)、コイル13に正方向(↓方向)の通電を行った時の
図で、各々の状態を,Aとする。同様にコイル12に正方
向はB、コイル13に逆方向の通電を行った場合にはと
して以下説明を行う。
コイル12にを通電するとステータ6にはN、ステー
タ7にはSが発生し、同様にコイル13にAを通電すると
ステータ8にN、ステータ9にSが発生する。このため
ロータマグネツト3の外周に予め着磁された各極と各々
のステータ極歯に発生した極とが反発又は引き付け合い
ロータマグネツト3が反時計方向に回転する。この時ス
テータ6,7及びステータ8,9と1/2ピツチずれており、そ
れらステータ6,7,8,9にに対向してロータマグネツト3
の極がバランスを保とうとする。つまり第3図の(ロ)
の様な通電を行うと図(イ)に対してロータマグネツト
3が反時計方向に1/4ピツチ動き安定して止まることに
なる。次に図(ハ)の通電を行うとしよう。この場合は
コイル12の通電を切り、コイル13にのみA通電を行う。
このときステータ8にはN極、ステータ9にはS極が発
生するためロータマグネツト3の極と引きつけ合い、図
(ロ)に対してさらに1/4ピツチ反時計方向に回転する
ことになる。第3図の(ニ)図はコイル12にB、コイル
13にA通電を行った場合の図で(ロ)〜(ハ)と原理は
同様なので動作説明は省略する。
以上説明した様な動作原理にもとづいて、第4図にコ
イル通電のタイミングチヤートを示す。第4図の横軸は
パルス数(又は時間)、縦軸には通電がONかOFFかを示
してあり、そのタイミングチヤートに通電方向A,B,,
の状態を表記し、最下段には第3図のロ,ハ,ニの状
態と対応して示してある。A,B,,の組合せの状態が
第4図に記してあり、A〜までの8通りの組合せが
できる。このときの1通りの組合せを1パルスにカウン
トする様にしてある。つまり9パルス以後はまた1パル
ス目の位相分を通電することによりロータマグネツト3
を任意の角度まで回転させることができる。
この原理にもとづいたステツピングモータを駆動源と
して絞りが動く状態を第1図にもとづいて説明する。ま
ずロータマグネツト3が回転するとピニオンギヤ4が回
転し、さらに回転リング17が光軸を中心として回転する
ことになる。
ここでピニオンギヤ4とラツク17cは減速機構を構成
し、ロータマグネツト3のトルクが比較的小さくても十
分回転リング17を回転させ得る。回転リング17の各穴17
aにダボ16bの嵌合した絞り羽根16は固定のカム板15との
相対移動をするので各絞り羽根16の先端は径方向に移動
する。これらの作用は従来からあるメカニカル絞りと同
じ動作なので詳細は省略する。回転リング17の回転角は
ロータマグネツト3が等間隔で回転するため等回転角動
作をする。従って、カム板15のカムミゾ15aの形状を適
当に設定することにより回転リング17の回転角と絞りの
段数とを合わせることができる。具体的に言えば、ロー
タマグネツト3が1ステツプ進んだとき絞り口径が1/8
段変化する様な関係に設定する。つまりロータマグネツ
ト3を8ステツプ駆動すると絞りが1段分変化する関係
になる。
第5図は、カメラの測光システムで測光してから絞り
が絞られるまでをブロツク図で示したものである。カメ
ラの測光回路30で測光された光量をフイルム感度、シヤ
ツタスピード、絞り値の要素を考慮して周知の様に演算
し、絞り段数を決定する。これは光量設定回路31によっ
て行われる。絞り段数はクロツク回路32と分配回路33に
よってステツプモータの駆動ステツプ数に変換される。
このステツプ数に応じてステツプモータドライバ回路34
でコイル12、コイル13のどちら方向に通電するかを決定
することにより、ステツプモータを任意の量だけ回転さ
せることができる。つまり指定絞り口径に合わせること
が可能になる。絞り羽根を戻す場合には、第3図で説明
した動作を逆に行えばロータマグネツト3は時計方向に
回転し、開放状態にもどすことが可能になる。35はシヤ
ツタ駆動回路で、光量設定回路31の出力に基づいて制御
される。
他方、バネ50とスイツチピン52とは絞りが開放状態で
OFF、小絞り状態でONするスイツチを構成している。こ
のスイツチは、カメラが開放測光を行う構造の為、開放
状態になっているか否かの判別を必要とし、この判別を
目的としたスイツチである。例えば外的衝撃等により羽
根が小絞り側に動いてしまった時には測光を禁止し、絞
り羽根を戻してから再び測光を行う機能を果たす。
第6図は第3図で説明した1−2相駆動ステツプモー
ターのローターマグネツト3の停止位置と絞り口径との
関係を示した図で絞り開放径を旋盤口径で決定するタイ
プを対象としている。
はステツピングモータに通電しなくても止まれる安
定位置つまり1相通電位置(「○」)位置、は2つの
コイルに同時通電して止まれる位置 とする。は絞りが開放状態で待機している位置、は
開放口径を決定している旋盤口径、は開放状態検出ス
イツチが切り換わる位置、はの切り換わり可能な範
囲、はメカニカルなストツパー位置でこれ以上ステツ
プモーターが回れない位置である。本実施例ではと
との間隙を絞りの1/8段相当としている。開放状態検出
スイツチの目的からすると絞りの状態が開放口径になっ
ているか、もしくは絞り羽根が小絞り側に出ているかの
判別をすれば良い。しかしこれらの信号はメカニカルに
信号を作り出す機構、例えば電気的接片方式やパターン
上をブラシが切り換わる方法で行うのが一般的である
為、なかなか思う位置(旋盤径の位置)に合わせるこ
とは困難となる。
その為上記スイツチの切り換わり位置に調整範囲を
もたせ、調整を容易にしてある。この範囲は旋盤径よ
りさらに開放側の相位置と旋盤径より小絞り側の相
との間で切り換わる様にしてある。つまり旋盤径より羽
根が小絞り側に動いて無通電状態で安定して止まる前に
少なくともSWが切り換わり、旋盤径より開放側では相
の安定位置以前に切り換われば、開放状態か否かの判別
が出来ることになる。この方式により上記スイツチ切り
換わり範囲を1/4段以下におさめる為の調整が容易にな
ると共に、高信頼性のある電磁駆動絞りを可能としてい
る。実際調整する場合なる位置を2相通電することに
より作り出し、その電気的安定位置で切り換わり位置を
セツトするようにしている。
次に第7図で開放状態検出スイツチの作動を説明す
る。
第7図(a)〜(c)は絞りが小絞り側にある時の状
態図である。なお第7図(a)は、要部平面図,第7図
(b)は側面図,第7図(c)は第7図(b)をA方向
から見た要部側面図である。
この場合は、回転リング17の突起部17dがバネ50に当
接していない為、バネ50とスイツチピン52の接触は保た
れている。すなわち、開放状態検出スイツチはON状態で
あり、絞りが小絞り側にあることを検知している。そこ
で絞りを開放側に戻していくと突起部17dは矢印方向に
回転し、バネ50に当接することになる。その図が第7図
(d)(平面図)である。またこの第7図(d)の位置
が第6図でのの位置に相当する。なお第7図(d)に
て2点鎖線にて示した突起部位置17′dはステツプモー
タの通電時のロータマグネツト位置、すなわち通電位相
位置を示している。すなわち開放状態検出スイツチの切
り換わり位置である。
そして、さらに第7図(d)の状態から突起部17dを
矢印方向にバネ50のバネ力に抗して回転させるとバネ50
とスイツチピン52の接触が断たれ開放状態検出スイツチ
はOFF状態となり、絞りが開放であることを検知する。
その状態図が第7図(e)(平面図)である。なお第7
図(d)の17′dに示す2点鎖線位置から第7図(e)
への回転リング17の回動はステツプモータのロータマグ
ネツト3の1ステツプ通電移動に対応して描いてあり、
又、第7図(e)の位相は該ロータ3の通電時の位相で
ある。本実施例の開放状態検出スイツチのON-OFF作動は
以上の説明の通りであり、絞りを再び絞る時はその逆と
なる。尚第7図(b),(c)で拡大して示したように
スイツチピン52の外周にV溝を形成させているが、それ
はバネ50とスイツチピン52の接触点を複数(2つ)に
し、接触の信頼性(ゴミ等のはさみ込みによる接触不良
等)を向上させる為のものである。
またスイツチの切換タイミングの調整は偏心ピンであ
るスイツチピン52を回転させ突起部17dがバネ50に当接
するタイミングを変えて行うものである。
上述した本実施例の開放状態検出スイツチ構成の特徴
は、絞り羽根の開放状態検出をバネ50とスイツチピン52
が接触しているか否かで検出するという簡単な構成で可
能とした。
また、絞り開放時にバネ50とスイツチピン52の接触を
断ってスイツチをOFFさせる構造にしたことから、開放
状態となる時だけバネ50の負荷をステツプモーター(ロ
ータマグネツト3の駆動に対して)が受ける構造とな
る。即ち、常時ステツプモーターに負荷がかからない
為、例えば“ブラシと基板でスイツチを構成すると常時
ブラシの摺動摩擦の負荷がかかり、ステツプモータ駆動
力の損失となる”という問題が生じない為、性能の良い
ステツプモーターを提供できる。特にステツプモーター
の駆動部がレンズ鏡筒内に収納する時の鏡筒スペース制
限によりコンパクトにせざるを得ない場合、ステツプモ
ーターの出力としては非常に弱いものとなり、少しの負
荷でもモーター自体に悪影響を及ぼす。そこでこのよう
な電磁駆動絞り装置に、本考案実施例の開放状態検出ス
イツチを搭載すればその効果は絶大なものとなる。
又、上述のように上記スイツチ構成(バネ50とスイツ
チピン52)における絞り開放検知位相(第7図(e))
を、ステツプモータにおけるロータマグネツト3の通電
時位相(第3図参照)に合わせてあるの、極めて精度の
高い開放状態検知が行える。
例えば、ステツプモータの通電位相位置を、第7図
(d)の実線にて示した突起部17d位置に合わせると、
ロータマグネツト3のステツプ回転時の振動により、バ
ネ50とスイツチピン52との接触、非接触が生じ(チヤタ
リング)、安定したスイツチ動作が得られないことにな
り、本実施例はこの問題を未然に解決している。
なお、本実施例では回転リング17によりスイツチをON
-OFFさせる構成としたが、ステツプモーターのロータ軸
2の回転を直接受けてスイツチをON-OFFさせる構成とし
ても本発明が成立することは当然のことである。
第8図,第9図は本発明の開放状態検出スイツチ構造
の他の実施例を示す。変更点はバネ50がバネ50′、スイ
ツチ取付台51がスイツチ取付台51′であり、その他の部
品はすべて変更なしであるので説明は省略する。
バネ50′はスイツチピン52に対して複数(図では2
つ)の接触部を持つ接片であり、スイツチ取付台51′に
インサート成形されている。この構造であれば1つの接
片にゴミ等がはさまり接触不良をおこしても、もう片方
の接片が接触している為高信頼性のスイツチ構成となり
得る。
尚この開放状態検出スイツチの作動は第9図(a),
(b)が第7図(d)に、第9図(c)が第7図(e)
に対応する為、説明は省略する。尚、第9図(a)は要
部平面図,第9図(b)は側面図,第9図(c)は要部
平面図である。
ここで第9図(c)のように開放状態を検出した時、
バネ50′は突起部17dの端面の曲面B部を完全に乗り上
げ、バネ50′による回転方向の分力がかからないように
し、衝撃によりバネ50がスイツチピン52に再び接触しな
いように(17dが時計方向に回転しないように)安定し
て保持する役目をする。
なお、本実施例においてのローターマグネツト4は小
径の円柱体であることから、起動性が良く、又、停止も
容易である。又、ステータ7〜10を励磁するコイル13,1
4は、公知のレンズシヤツター装置の電磁駆動手段の励
磁コイルと異なり、密に巻くことができるので、磁束密
度を高くすることができ、又、磁気飽和を防止すること
ができる。すなわち、ロータマグネツト4の起動トルク
が大きくなるので、容易に起動でき、高速応答性が良
い。又、回転リング31が減速大歯車を兼ねているので、
ローターマグネツト4の高速回転を大トルクの低速回転
に変換することができ、従って一眼レフ用の大口径の絞
り装置を構成することができる。
なお、実施例では本発明を絞り装置に適用した場合の
みを示したが、本発明をシヤツター装置として実施して
もよいことは当然である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は一眼レフ及びその交換
用レンズを従来よりも小型且つ軽量に構成ができ、特に
は絞り装置等の露光調整装置の開孔状態の検出が極めて
正確に行うことのできる電動式露光調整装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明実施例の電磁駆動絞りユニツトの分解斜
視図。第2図は第1図の電磁駆動絞りユニツトの組立
図。第3図はステツプモーターの原理図。第4図はステ
ツプモーターの通電タイミング図。第5図はステツプモ
ーターの駆動回路ブロツク図。第6図は本発明実施例の
ステツプモーターのモーター停止位置関係図。第7図
(a)〜(e)は本発明実施例の絞り開放状態検出手段
の作動図。第8図は本発明の他の実施例の電磁駆動絞り
ユニツトの組立図。第9図(a)〜(c)は本発明の他
の実施例の絞り開放状態検出手段の作動図。 1は環状地板、2は軸(ローター軸)、3はローターマ
グネツト、4はピニオンギヤ、6,7,8,9はステータ、12,
13はコイル、15はカム板、16は絞り羽根、17は回転リン
グ、50(50′)はバネ、51(51′)はスイツチ取付台、
52はスイツチピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 弘明 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 安藤 武彦 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の遮光羽根を担持すると共に該遮光羽
    根によって開閉される光路孔を中心部に有した環状の回
    転部材と、該回転部材の中心線に対して偏心した中心軸
    線を有すると共に該光路孔より外側の位置に配置された
    該回転部材の回転駆動用のステツプ・モーターと、該ス
    テツプ・モーターの駆動軸の出力回転を前記回転部材に
    伝達する歯車機構と、前記光路孔が前記遮光羽根によっ
    て変化し、絞りが開放状態になった際に、前記回転部
    材、前記歯車機構等の前記ステツプ・モーターの出力回
    転にて回転する部材により、弾性付勢されるスイツチ片
    を該弾性付勢に抗して当接移動させて、前記絞りの開放
    状態位相を検知するスイツチ構成を設け、更に、前記ス
    イツチ片の当接移動時を前記ステツプ・モーターの通電
    位相に合致設定したことを特徴とする電動式露光調整装
    置。
JP30939686A 1986-11-21 1986-12-26 電動式露光調整装置 Expired - Lifetime JPH0810309B2 (ja)

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JP5373499B2 (ja) * 2009-07-31 2013-12-18 日本電産コパル株式会社 カメラ用フォーカルプレンシャッタ

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