JP3529116B2 - 水田圃場の均一な土層を形成する作業機 - Google Patents

水田圃場の均一な土層を形成する作業機

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茂明 長門
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は水田圃場の均一な土層を
形成する方法及び、この作業に適した作業機に関し、さ
らに詳しくは、水田圃場が均一な土環境であるようにす
るための作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】ロータリ耕耘機を主流にしているわが国
の農業事情では圃場表面を水平にすることは極めて至難
である。なぜならば、ロータリ耕耘機では、表面からの
深さが作業基準であり、土の硬度差が耕深を変化させ
る、さらにロータリによる土の攪拌により雑草の種もつ
いでに攪拌して増殖してしまい、これにより余計な除草
剤を必要としている。 【0003】圃場表面の土壌はロータリ攪拌や、風によ
り、さらには排水環境によって1年の間にかなり移動し
ており、毎年この移動を修正することが必要になる。し
かしながら、表面の均平化は行われているものの、土層
全域の作土環境を均一化すること、言い換えると移動し
た土壌の修正はほとんど行われていない。 【0004】次に、如何なる改善改良が必要であるかに
ついて少しく述べることにする。水田には大きく分類し
て湿田、乾田、漏水田3つに分けることができる。最も
理想的な水田は乾田であるがこの乾田は「昔乾田今湿
田」と云われているように現在の農村ではほとんど見る
ことができない。 【0005】乾田の場合には,代掻きを施しても、水田
用水の減水深(沈降速度)が1日当たり15〜20ミリ
で土壌全体に酸素(O2 )を均一に供給することができ
るのである。 【0006】これに対して、湿田の場合には代掻きを行
う度に土の粒度が小さくなりすぎ、水田用水の減水深
(沈降速度)が極めて遅いか、ほとんど無い。そのため
に、土壌に酸素(O2 )を供給することができず、呼吸
障害を発生させて稲の十分な成育を期待することができ
ない。 【0007】では、乾田と、湿田とがどのようにして形
成されるかは圃場を整備する上で表面近くの作土層が移
動させられたか否かの問題に帰着する。理想的には整備
の途中において置き土や、張り土が形成されないことが
必要であるが、水田土壌について認識が乏しい者が整備
作業を行うと、土木的手法による工事となって表面の均
平化にとらわれどうしても置き土や、張り土が形成され
るのである。 【0008】それでは、理想的な水田とはどのようなも
のを云うのかということになるが、それは水田の表面で
なく作土層の下、通常耕盤層といわれる層、いわゆる鋤
床が水平状態であることが要求されるのである。 【0009】ところが、わが国の農業では水田の表面が
水平であることに今まで力を注いできたのである。これ
は表面を水平にすることは比較的容易に行えるために目
的を達成したかに見えるのであるが、極端な場合、作土
層がまったく無くても表面が水平な水田にすることがで
きるのであって、これにより水管理が容易になり、これ
に肥料を施せば収量の増加が望まれると信じられていた
のである。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、見せかけの理想的な水田であって収量が増加するわ
けではない。にもかかわらず水田の表面の水平化にこだ
わって作業が進められてきたのは、水平の意味を表面に
対してと誤解されていたか、認識が過っていたのが原因
している。 【0011】したがって、単なる水田表面の水平化では
十分な収量の稲作は不可能であるが、水田の表面の水平
化ではなく、鋤床を水平に保って耕盤層を天地返しする
ことにより作土層の深さも均一にすることができれば、
水管理が容易になるばかりでなく、雑草繁茂を抑えて稲
生育は少量でも施肥効果が向上し、気象の変化にも強
く、安定した増収のシステムに改革されるのである。 【0012】ところが、稲作の農耕歴史上では作土層の
下、通常耕盤層と云われる部分を水平にする発想は薄
く、もっぱら地上部の生育管理に多くの労力が集中され
ている。 【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、通常耕盤層と云われる部分を水平にする発想に
基づいて、稲作に適した水田環境を整えることに適した
作業機を提供することを目的とするものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めになされた本発明にかかるボトム作業機は、少なくと
も二つの水平検出手段をもち、そのうちの一つは、ボト
ムが取り付けられるフレームに取り付けられた左右方向
の水平センサであって、残る一つは、前記ボトムのリバ
ース運動の際、前記フレームの回転中心となる支持軸の
延長線上に配置された前後方向の水平センサであり、前
記前後方向の水平センサからの信号により、前端部はト
ラクタのもつリフト機構により制御され、前記左右方向
の水平センサからの信号により、後端部はゲージホィー
ル、またはヒールの上げ下げによって姿勢制御され、ボ
トムが作業進行方向ならびに作業幅方向いずれにも水平
姿勢を保ちながら耕起反転作業をすることで鋤床が水平
面になるように構成したことを特徴としている。 【0015】 【作用】本発明は、水田の表土環境を均一にするために
ボトム作業機による耕起反転作業の際に鋤底が水平に形
成されるようにし、そのために、ボトム作業機は作業進
行方向前端部と、後端部とにおいて高さ制御を行うこと
ができ、これによりボトムが作業中、常に水平姿勢を保
持することができる。 【0016】 【実施例】以下、本発明の実施例について作業機を説明
しながらその方法について説明を加える。まず、添付し
た図1ないし、図4は耕盤層(鋤床)を水平に耕起する
ための作業機を代表して示すリバ−シブル形式のボトム
プラウ作業機(以下、作業機と略称する)を示してお
り、符号10はその作業機全体を示し、この作業機10
はリバ−ス運動によっても姿勢の変化のないフロントフ
レ−ム11と、このフロントフレ−ム11に対して回転
させられるリバ−スフレ−ム21とによって構成されて
いる。前記フロントフレ−ム11はトラクタの備えるア
ッパリンクULを装着するためのマスト12をもち、そ
の下端部において左右作業幅方向に広がるロアリンクR
Lを装着するための下部フレ−ム13をもっている。 【0017】このフロントフレ−ム11に対して回転主
軸を介してリバ−スフレ−ム21が取り付けられてい
て、リバ−スフレ−ム21は前記マスト12に上端部が
枢着されているリバ−スシリンダ14の下端部が連結さ
れて、その伸縮によりリバ−スフレ−ム21を反転でき
るようになっている。このリバ−スフレ−ム21は作業
幅方向に沿っている主フレ−ム221をもち、この主フ
レ−ム221に対して(作業幅に対して)斜交状態に配
置されているボトム223を取り付けるための取付けフ
レ−ム222をもち、この取付けフレ−ム222に対し
てその上下にボトム223が8個取り付けられて、ボト
ム8連の作業機を構成している。 【0018】この取付けフレ−ム222は前記主フレ−
ム221から後方に伸びる2本の支持ア−ム224をも
っていて、この支持ア−ム224の後端部おいて前記取
付けフレ−ム222が支持されている。 【0019】そして、フロントフレ−ム11と前記取付
けフレ−ム222とはリバ−ス運動の際に回転中心とな
る支持軸21Aにより支持されており、この支持軸21
Aの延長線上に支持ア−ム31Aが配置されていて、そ
の先端部に水平センサ31が設けてあり、作業機10の
水平状態を電気的な信号として検出することができるよ
うになっている。また、取付けフレ−ム222にも水平
センサ32が取付けられており、この水平センサ32は
取付けフレ−ム222の上下両面にあって、リバ−スし
たとき切り換えて使用することができるようになってい
て、常態では上側に位置する水平センサ32からの出力
により作業機10の左右方向の水平状態を検出すること
ができるようになっている。これらの水平センサ31、
32から出力された信号は制御ボックス34(マイコ
ン)において処理されて後で説明する油圧回路の切換
45を開閉制御するようになっている。さらに、ボトム
フレ−ム222の最後尾位置には、ゲ−ジホィ−ル41
があって、このゲジホィ−ル41は取付けフレ−ム2
22に対してスウィングア−ム42の先端部に回転自在
に取り付けられており、このスウィングア−ム42は制
御シリンダ43の伸縮により対地角度(θ)を変化さ
せ、言い換えると、取付けフレ−ム222の後端部の地
上高を制御することができるようになっている。言い換
えると、ゲ−ジホィ−ル41を制御することで作業機1
0の左右方向の水平状態と共に、前後方向の水平状態を
制御することができる。前記水平センサ31から得た信
号はトラクタが備えるリフト制御機構の油圧回路に送ら
れる。前記制御シリンダ43には複動型、単動型いずれ
でもよいが、ここでは、単動型のものが用いられてお
り、伸長は圧縮ばね43Aにより行われ圧油を供給する
ことにより収縮できる構成になっている。この場合、圧
油室43のリタ−ン回路を省略し、ピストンにおいて
一方弁を用いて代用させることもできる。 【0020】以上はゲ−ジホィ−ル41の高さを調節す
ることで、ボトム223の高さを選択する形式のものを
説明したが、図3、図4に示すように、ゲ−ジホィ−ル
41に代えてヒ−ル411を用いることもできる。すな
わち、制御シリンダ431のロッド431Aの端部をく
型をしたヒ−ル支持部材412、413の中心位置に連
接し、これらのヒ−ル支持部材412、413にそれぞ
れヒ−ル411をピン411Aにより取り付け、これら
のヒ−ル411を前記ボトム223のうち最も後端部に
位置するボトム223Zのランドサイドに対して、ピン
223Yに対して取り付け、その枢着点より前側の部分
においてストッパ223Xに当たりトウ部分が浮き上が
るのを抑えている。 【0021】したがって、ヒ−ル411が接地した状態
で制御シリンダ431Aを伸長させると、ヒ−ル411
をつっ張り材としてボトムを取り付けてある取付けフレ
−ム222の後端部がせり上げられる。この状態はボト
ム群が尻下がり状態のときに行われ、全体として水平の
状態が保持される。逆に、ボトム群が尻上り状態である
ことが検出されると、前記制御シリンダ431を収縮さ
せることにより接地しているヒ−ル411を若干下げた
状態にすることで、その分ボトム群の尻を下げることで
全体の水平状態を保持する。これらの制御は前記ゲ−ジ
ホィ−ル41の制御の場合と同様であって、水平センサ
31、32により得られた信号によりトラクタのもつ水
平制御回路、あるいは前記ゲ−ジホィ−ル41、あるい
はヒ−ル411の制御により作業機10の水平状態が制
御され、これにより鋤底Sが水平になるように制御され
る。 【0022】また、トラクタが備えるロアリンクRLに
はリフト機構50を形成するリフトロッド51の端部が
連結されており、枢着点52の反対側にはリフトア−ム
53が伸び、このリフトア−ム53の端部にリフトシリ
ンダ54のロッド54Aが連接され、このリフトシリン
ダ54の伸縮運動によって、リフトア−ム53を回転さ
せることでリフトロッド51を介してロアリンクRLを
上下させることができるようになっている。 【0023】前記リフトシリンダ54は、前記水平セン
サ31からの信号により制御されるのであって、トラク
タが備える駆動源は油圧ポンプP36からの圧油により
駆動される。すなわち、制御マイコンを含む制御ボック
に入力され、この制御ボックス34において作業機1
0の前部を上げ、下げして水平を保持、言い換えると、
ボトム223により形成される鋤床が水平になるように
制御される。この制御には、制御ボックス34からの信
号を受けて圧油の流れを切り換える切換弁35が用いら
れ、これによりポンプ36から、流量制御弁37を経て
前記リフトシリンダ54に圧油が供給される。この流量
制御弁37も前記制御ボックス34からの信号を受けて
その開度が制御される。 【0024】図6は、水平センサ32の信号を制御ボッ
クス44により処理し、ゲ−ジホィ−ル41、ヒ−ル4
11の制御することで作業機10の左右方向の水平を制
御することを可能にしている。 【0025】また、前記ゲ−ジホィ−ル41を上下させ
ることで作業機10の左右方向の水平姿勢を制御する。
すなわち、作業機10が前上がり状態のときは、リフト
シリンダ54を伸長させて(リフトロッド51を介し
て)作業機10の前部を下げ、左右方向の水平状態がこ
れと共にゲ−ジホィ−ル41を支えるスウィングア−ム
42の対地角度θ(水平面との角度)を大きくすること
で作業機10の後部を高くする方向に制御し、全体とし
て作業機10が水平状態、言い換えると、ボトム223
により形成される鋤床Bが水平状態になるべく制御す
る。 【0026】前記ゲ−ジホィ−ル41を上下動させる機
構も前記リフト機構同様に、水平センサ32から得た水
平信号により制御回路44から駆動圧油の流量をコント
ロ−ルするのであって、油圧ポンプ(前記油圧ポンプと
同一)からの圧油を切換弁45、流量制御弁46を経て
制御シリンダ43に対して供給する。スウィングア−ム
42を回転させることによりゲ−ジホィ−ル41の対地
角度θを小さくする場合には、前記制御シリンダ43を
収縮させることによって行い、シリンダ内の圧油室43
Xに圧油を供給する。このとき圧油室43Yには圧縮ば
ね43Aがあって、ピストンに対して押し作用をしてい
るのでこの圧縮ばね43Aの抵抗力を越える圧力の油圧
を加える。言い換えると、作業機10の左端部を上げる
必要のときは制御シリンダ43を伸長し、逆に左端部を
下げるときには制御シリンダ43を収縮することで姿勢
制御を行う。この制御は作業機10の前後方向の水平制
御にも用いることができる。すなわち前記対地角度が大
きくなれば作業機10の後端部が上り、逆に前記対地角
度が小さくなれば作業機10の後端部を下げることにな
る。 【0027】この圧縮ばね43Aは常時ピストンを押し
ているので、圧力室43Xの圧油を解放するだけでピス
トンは押されて、制御シリンダ43は伸長し、加えて、
リバ−ス運動をするために作業機10をリフトすると、
前記スウィングア−ム42はゲ−ジホィ−ル41が接触
していた地面の制約から解除されるので、ゲ−ジホィ−
ル41を含む自重により常時ゲ−ジホィ−ル41が接地
する方向に回転させられることになる。 【0028】このような操作は水平センサ31、32か
らの信号により制御されるのであって、作業機10の姿
勢を検出して、その状態をトラクタのオペレータに表示
されるのであり、最も原始的にはそのオペレータが手動
により前記制御シリンダ43あるいはリフト機構50の
リフトシリンダ54の伸縮により行うことができるので
あるが、本発明の実施例によれば自動的制御を可能にし
ている。 【0029】以上の説明では鋤底Sを水平にするため
に、作業機10の姿勢を制御するものを示したが、作業
機10を用いて耕起反転した後の表面土を均平にする作
業機、いわゆる均平作業機60について説明する。この
均平作業機60は作業機のフレ−ム61に作業進行方向
先頭からタインあるいはディスク形式の砕土機62、均
平板63、スプリングコイル形式の鎮圧機64を備える
もので、この鎮圧機64のフレ−ム65は鎮圧機64
左右両端においてその回転中心軸を支えるア−ム65A
をもち、前記フレ−ム65はフレ−ム61に対して枢着
ピン66により垂直面内で回転できるように支持されて
いる。さらに、フレ−ム65の水平部にマスト65Bが
あって、このマスト65Bに後で詳しく説明する伸縮シ
リンダ67のロッド67Aの端部が取り付けられてお
り、前記フレ−ム61に対して枢着ピン66により作業
進行方向の垂直面内でフレ−ム65が上下動することが
許容されている。この伸縮シリンダ67の伸縮により鎮
圧機64を支える支持ア−ム64Aの対地角度θに変化
を与えることで、前記均平板63の地表面からの高さを
制御する。 【0030】この均平作業機60においてもトラクタに
より牽引されるものであるから、アッパリンクULを取
り付けるためのマスト68をもち、さらにはアリンク
RLを取り付ける一対の装着プレ−ト612が適当な間
隔を空けて配置されており、その両者の空間にフレ−ム
61の作業進行方向前方に張り出して設けてあるア−ム
型の支持プレ−ト613が前記空間内挿入されヒッチピ
ン611により一点支持されていて、水平面内で自由に
回転することができるようになっている。このヒッチピ
ン611の位置はロアリンクRLの位置より前方に位置
していて、トラクタTの曲線走行にすることができるよ
うになっている。したがって、一区画の圃場内では枕地
を形成することなく連続作業を可能にしている。 【0031】前記伸縮シリンダ67の伸縮制御にはフレ
−ム61に立設してある受光器33が受光する水平信号
Hが用いられ、その制御は前述の作業機10におけるゲ
−ジホィ−ル41の対土角度、言い換えると、ゲ−ジホ
ィ−ル41の高さ制御と同様に行うことができ、図2に
おけるスウィングア−ム42に代えて支持ア−ム65A
の対地角度θが制御されるのであり、鎮圧機64を形成
するコイルが前記ゲ−ジホィ−ル41と同様の機能を果
たしている。 【0032】この均平作業機60には圃場の適当な場所
に立設してあるレ−ザ発光器34から発光される受光す
る受光器33xが設けてあって、水平信号Hを基準とし
て描く水平面内に常に前記受光器33があれば均平作業
機60は一定の水平面内で作業を行うことができる。す
なわち、均平板63が所定深さより深い位置にあるとき
は伸縮シリンダ67を伸長させて鎮圧機64を形成する
コイル64を深い位置、言い換えると、スウィングア−
ム65Aの対地角度θを大きくすることで均平板63の
位置を上昇させる。 【0033】また、均平板63が所定深さより浅い位置
にあるときには、前述とは逆にスウィングア−ム65A
の対地角度θを小さくすることでに、均平板63の位置
を低くする。この操作は伸縮シリンダ67を収縮させる
ことで、スウィングア−ム65Aの対地角度θを小さく
する。このような操作を繰り返しながらトラクタにより
均平作業機60を牽引して圃場の表面を均平にする。 【0034】以上の説明では、鎮圧機64を上下動させ
て均平板63の位置を制御する形式のものを挙げたが、
12に示すように、伸縮シリンダ69を用いて直接均
平板63を上下動させる形式にすることも可能であり、
伸縮シリンダ69のロッド69Aが均平板63を支持す
る支持部材63Aから張り出した腕部材63Bに取り付
けられ、この腕部材63Bはフレ−ム61に設けてある
ガイド63Cに沿って上下動される構成になっている。
この腕部材63Bの上下動方向と一致して受光器33
配置されている。この実施例では、鎮圧機64の高さを
調節するためにマスト65Bとマスト68との間にタ−
ンバックル69Xを設け、クランクハンドル69Yによ
り鎮圧機64の高さを調節する。 【0035】以上説明した砕土機62は支持軸621が
フレ−ム61に枢着支持されている支持ア−ム622の
自由端622Aに支持されており、フレ−ム61の姿勢
に拘束されることなく重力に従った動きをすることがで
きるようになっている。したがって、表土の形状にした
がった動きをして砕土効果を一層確実なものにしてい
る。図12に示すタイン形式の砕土機にあってはタイン
を支持軸621に取り付ければ、ディスク形式の砕土機
同様な作業を期待することができる。 【0036】また、図8、図10に示すように、均平板
63の左右何れかの端部にはシリンダ631のロッド6
31Aが取付けられており、シリンダ631の伸張、収
縮により均平板63の進行方向に対する角度を調節する
ことができる。これにより、進行方向の左右の何れかに
土寄せ作業を行うことができる。 【0037】次に、以上説明した作業機を用いた水田の
均平作業について説明する。作業目的となる水田(図1
3)に作業機10を用いて耕起反転作業を施す(図1
4)のであって、この場合作業機10によれば鋤床Sが
必ず水平状態となり、表面が畦に近い程盛り上がってい
るがこれは後の作業により平らにされる。この鋤床Sが
水平状態にされる重要性は従来の技術の欄で述べたので
割愛するが、本発明における方法中最も重要な作業であ
り、これにより均一環境の水田を提供することが可能に
なり、これにより作柄の均一化を図ることが可能にな
る。 【0038】さらに、均平作業機60を用いて同時に粗
砕土、鎮圧を同時に行いながら連続的に水田表面を均平
にする均平作業も行う(図15)。 【0039】次に説明する水田(図16)は、地上差が
存在する圃場A、Bを規模拡大に伴って1枚の圃場に形
成する場合を示し、中間部に畦AZがあり、この畦AZ
を除去して水田規模を拡大する場合には、畦AZを除
き、B部分を耕起反転する。このとき耕深をA部分より
深くしておく(図17)。そして上層部になった下層部
の土を乾かしてから粗砕土しながら上の部分をAに移動
させて粗整地する(図18)。 【0040】さらに、A、Bの両部分鋤底Sが共通し
て水平になるようにボトム作業機を用いて耕起反転(図
19)し、その後、全体が均平になるように本発明の均
平作業機60を用いて仕上げを行う。 【0041】図20、図21は従来の均平機Kを用いた
均平作業の実際を示し、圃場表面H絶対水平面とαだけ
傾斜している場合には、トラクタTの状態が傾き、これ
により均平機Kも必然的にαだけ傾斜した状態になるた
めに均平作業は4回も5回も繰り返しながら行う必要が
ある。その原因は砕土機62がフレ−ムに対して固定的
であることが挙げられる。したがって均平作業において
均平板63がαだけ傾斜した状態で作業をすることにな
り、何度もかけ直しを余儀なくされる。 【0042】これに対して、本発明の均平作業機60に
よれば、図22、図23に示すように、フレ−ム61に
対して砕土機62がその支持軸621により両端部が上
下動することができるように支持されているので、フレ
−ム61の姿勢に拘束されず水平状態を保持して作業を
することができので、水平に近い状態で砕土作業を行う
ことができ、均平板63は前記αより小さい角度におい
て削りとり作業をすることができる。したがって、おお
むね2度掛け程度で圃場表面を均平にすることが可能で
ある。 【0043】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の作業機によれば、水田耕起作業において、鋤底を水平
状態にして表土を耕すことができるので、表面の環境が
凹凸をもつものであっても、最終的には土層が均一化さ
れた水平な水田とすることができ、圃場のどの部分にお
いても均一な作柄を期待するころができ、これにより収
量の増産によりコストの低廉化を図ることができる。 【0044】また、とくに、ボトム作業機の場合、前部
と後部とにおいて高さ制御を行うことができるので、鋤
底の水平化を容易に実施することができる共にプラウ効
果により作土の乾きが早く、次の作業工程を開始するこ
とができ、さらには、均平作業機にあっては確実正確に
表土の能率よく均平化を図ることができ、とくに、砕土
機が作業機のフレ−ムに対してその両端部が自由に上下
動することができる構成であるので、常に水平が保持さ
れるフレ−ムに取り付けられた均平板は圃場表面の傾斜
に影響されることが極めて少なく水平に近い状態で作業
をすることができる。したがって、わが国水田の改良、
規模拡大などに寄与でき、これによりコスト低減、収量
の安定化、品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明のボトム作業機の平面図である。 【図2】 本発明のボトム作業機の側面図である。 【図3】 本発明のボトム作業機のほかの実施例の平面
図である。 【図4】 本発明のボトム作業機のほかの実施例の側面
図である。。 【図5】 本発明のボトム作業機のリフト機構の制御回
路図である。 【図6】 本発明のボトム作業機のゲ−ジホィ−ルの制
御回路図である。 【図7】 本発明の均平作業機の側面図である。 【図8】 本発明の均平作業機の一部の平面図である。 【図9】 本発明の均平作業機の一部拡大平面図であ
る。 【図10】 図9における均平板の角度変更を示す説明
平面図である。 【図11】 ほかの実施例による均平作業機の側面図で
ある。 【図12】 ほかの実施例による均平作業機の側面図で
ある。 【図13】 本発明を施す水田の断面図である。 【図14】 本発明を施す水田の耕起反転を施した水田
の断面図である。 【図15】 本発明を施す水田の粗砕土の後耕起均平作
業を施した状態の断面図である。 【図16】 水田の規模拡大に伴う対象水田の断面図で
ある。 【図17】 同じく水田中間畦を除去した状態の断面図
である。 【図18】 同じく水田を耕起反転した状態の断面図で
ある。 【図19】 作業完了の状態を示す水田の断面図であ
る。 【図20】 従来の作業機による作業状態のトラクタの
背面図である。 【図21】 従来の作業機による作業状態の均一平作業
機の背面図である。 【図22】 本発明作業機による作業状態のトラクタの
背面図である。 【図23】 本発明作業機による作業状態の均一平作業
機の背面図である。 【符号の説明】 10 ボトム作業機 11 フロントフレ−ム 12 マスト 13 下部フレ−ム 14 リバ−スシリンダ 221 主フレ−ム 222 取付けフレ−ム 223 ボトム 224 支持ア−ム 31 水平センサ 32 水平センサ 33 受光器 33 レ−ザ発光 34 制御回路 35 切換弁 41 ゲ−ジホィ−ル411 ヒ−ル 42 スウィングア−ム 43 制御シリンダ 43X 圧油室 43Y 圧油室 43A 圧縮ばね 45 切換弁 46 流量制御弁 50 リフト機構 51 リフトロッド 52 枢点 53 リフトア−ム 54 リフトシリンダ 54A ロッド 60 均平作業機 61 フレ−ム 62 砕土機 621 支持軸 622 支持ア−ム 622A 自由端 63 均平板 631 シリンダ 64 鎮圧機 65 フレ−ム 66 枢着ピン 67 伸縮シリンダ 68 マスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−41534(JP,A) 特開 昭62−210904(JP,A) 特開 昭57−29202(JP,A) 実開 昭55−114506(JP,U) 米国特許3887012(US,A) 欧州特許出願公開494516(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 13/00 A01B 17/00 A01B 63/111 A01B 63/16 A01B 35/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも二つの水平検出手段をもち、
    そのうちの一つは、ボトムが取り付けられるフレームに
    取り付けられた左右方向の水平センサであって、残る一
    つは、前記ボトムのリバース運動の際、前記フレームの
    回転中心となる支持軸の延長線上に配置された前後方向
    の水平センサであり、 前記前後方向の水平センサからの信号により、前端部は
    トラクタのもつリフト機構により制御され、 前記左右方向の水平センサからの信号により、後端部は
    ゲージホィール、またはヒールの上げ下げによって姿勢
    制御され、 ボトムが作業進行方向ならびに作業幅方向いずれにも水
    平姿勢を保ちながら耕起反転作業をすることで鋤床が水
    平面になるように構成したことを特徴とするボトム作業
    機。
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