JP3528730B2 - 圧接端子金具 - Google Patents
圧接端子金具Info
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- H01R4/24—Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands
- H01R4/2416—Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members having insulation-cutting edges, e.g. of tuning fork type
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- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
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Description
するものである。
起こしによりブレードを内側へほぼ直角に突出させて、
その一対のブレードの互いに対向する内向き端縁を圧接
刃としたものがある。かかる圧接端子金具を製造するに
際しては、所定厚さの平板状をなす導電性金属板材の表
面にメッキ処理を施した後、その金属板材を所定形状に
打ち抜くことで壁部の一部にコ字形のスリットで囲まれ
たブレードを形成し、この平板状の金属板材に曲げ加工
を施すことで壁部を立ち上げるとともにブレードを内曲
げしてその圧接刃同士が対向するように成形する。
触される対向端面は、打ち抜きの際の破断面であること
から、メッキ処理による表面保護がなされていないた
め、そのまま芯線に接触させると接触信頼性等の点で問
題がある。そこで、後メッキ処理として、破断面(対向
端面)にメッキ処理を施すことが一般に行われている
が、後メッキ処理を行うことは工程数が増えることを意
味するため、コストが高くつくという問題がある。
子金具が考案され、その一例が特開昭50−11459
2号公報に開示されている。この圧接端子金具は、一対
の側壁に対して内側へプレスにより打ち出し加工を施し
て圧接刃を成形したものである。圧接刃は、側壁からV
字形のブレードを突き出させ、そのブレードの突出端縁
を刃先としたものである。圧接刃の間に電線を押し込む
と、その電線の樹脂被覆がブレードのV字の縁部により
切開され、露出した芯線に対して刃先が接触する。この
刃先となるV字の突出端縁は、打ち抜きの前にメッキ処
理された側壁の内面をそのまま内側へ押し出したもので
あるから、メッキがそのまま残されており、したがっ
て、後メッキは不要となっている。
って形成した圧接刃の場合には、そのブレードは電線の
圧接方向に視て「I字形」をなすことから、圧接時に電
線の樹脂被覆に対してブレードが一枚刃のように当接す
るようになり、圧接抵抗が比較的小さい。ところが、打
ち出しによって成形した圧接刃の場合、ブレードが電線
の圧接方向に視て「V字形」をなすので、圧接抵抗が大
きいという不具合がある。
字をなす圧接刃において圧接抵抗を低減することを目的
としている。
に対向する一対の圧接刃の間に電線をその軸線と直交す
る方向に押し込んで圧接するものであって、前記圧接刃
は、側壁の一部を内側へ曲げ加工することにより前記電
線の押込み方向に視てV字形に突出する2枚のブレード
と、この両ブレードの突出端縁の電線押込み方向に沿っ
た刃先とを備えてなり、前記両圧接刃の間に押し込まれ
た前記電線の樹脂被覆を前記ブレードの縁部で切開して
芯線を前記刃先に接触させるようになっており、前記V
字を構成する2枚のブレードの縁部を、前記電線の押込
み時における前記樹脂被覆への当接タイミングが互いに
異なるように配した圧接端子金具であって、前記一対の
圧接刃の双方において、夫々、前記V字を構成する2枚
のブレードの縁部が、前記電線の押込み時における前記
樹脂被覆への当接タイミングが互いに異なるように配さ
れ、前記一対の圧接刃の間では、前記電線の押込み方向
に視て互いに平行となる前記縁部同士が前記樹脂被覆に
対して同じタイミングで当接する構成とされているとこ
ろに特徴を有する。
て、前記V字を構成する2枚のブレードの縁部が、前記
電線の軸線方向に視て前記側壁から前記刃先へ向かって
前記電線を誘い込む方向に傾斜しており、前記2枚のブ
レードの縁部の傾斜角度を互いに相違させることで前記
樹脂被覆への当接タイミングが互いに異なるようにした
構成とした。
ードが同時に樹脂被覆を切開するのではなく、先に樹脂
被覆に当接した一方のブレードが一枚刃のように切開す
るので、切開時の抵抗が小さくて済む。また、樹脂被覆
に対して1枚のブレードが一枚刃のように当接する動作
は、一対の圧接刃の双方で行われるので、一枚刃状の当
接動作がいずれか一方の圧接刃だけでしか行われない場
合に比べて、抵抗が小さくて済む。しかも、一方の圧接
刃において電線に先に当たる側の縁部と、他方の圧接刃
において電線に先に当たる側の縁部とが、電線の押込み
方向に視てV字形の位置関係となる場合(例えば、左側
の圧接刃における前側の縁部と、右側の圧接刃における
前側の縁部との組み合わせの場合)には、樹脂被覆を切
開するときに、樹脂被覆の弾性復元力により各縁部にお
いて夫々電線が斜め方向に押圧され、この両縁部からの
逆V字方向(例えば、左側の圧接刃における前側の縁部
からは斜め右前方、右側の圧接刃における前側の縁部か
らは斜め左前方)の押圧力が合わさって、電線が軸方向
(例えば、前方)へ押動されることが懸念される。しか
し、本発明では、一方の圧接刃において電線に先に当た
る側の縁部と、他方の圧接刃において電線に先に当たる
側の縁部とが、電線の押込み方向に視て互いに平行とな
る位置関係(例えば、左側の圧接刃における後側の縁部
と、右側の圧接刃における前側の縁部との組み合わせ)
となるようにしたので、この両縁部があたかも一枚刃の
ように樹脂被覆を切開することになり、この両縁部から
電線に作用する押圧力は軸方向において相殺されること
になる。したがって、電線が軸線方向にずれる虞はな
い。
置ずれしていても、電線を正規の位置へ矯正することが
できる。
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。尚、以下の説明において、前後方向については、図
1〜図3における左側を前側とする。また、上下方向に
ついては、図1及び図2を基準とする。左右方向につい
ては、図4及び図5を基準とするとともに、図3におけ
る上側を右側とする。本実施形態の圧接端子金具は、表
面にメッキ処理の施された導電性の平坦状の金属板材1
0をプレスにより所定形状に打ち抜き、ここに、打ち出
し加工を施すとともに曲げ加工を施して製造されてい
る。圧接端子金具の前端側は角筒状の嵌合部11とさ
れ、ここには図示しない相手側端子金具が挿入されるよ
うになっている。また、後端側は電線接続部12とされ
ており、電線接続部12は、略前半部分が圧接部13と
され、後半部分(圧接端子金具の後端部)が圧着部14
とされている。圧着部14は、底壁15から立ち上がる
一対のカシメ片14Aからなり、ここに電線16が圧着
される。
R,17L(以下の説明では、いずれか一方の圧接刃を
特定しない場合、及び両圧接刃を総称する場合には、単
に17とする)を前後二対設けて構成されている。各圧
接刃17R,17Lは、側壁18R,18L(以下の説
明では、いずれか一方の側壁を特定しない場合、及び両
側壁を総称する場合には、単に18とする)に打ち出し
加工を施して成形されたものであり、上方から(圧接刃
17に対する電線16の押込み方向)視てV字形に側壁
18から突出する2枚のブレード19RFと19RR及
びブレード19LFと19LR(以下の説明では、いず
れか一つのブレードを特定しない場合、及び全てのブレ
ードを総称する場合には、単に19とする)と、この両
ブレード19RFと19RR及びブレード19LFと1
9LRの突出端縁の上下方向(電線押込み方向)に沿っ
た刃先20R,20L(以下の説明では、いずれか一方
の刃先を特定しない場合、及び両刃先を総称する場合に
は、単に20とする)とからなる。かかる圧接刃17
R,17Lは、その刃先20R,20L同士を所定の間
隔(電線16の芯線16Bの外径よりも少し小さい寸
法)を空けて対向させた状態で配されている。この一対
の圧接刃17R,17Lの間には、電線16が、その軸
線を上下方向に向けた状態でその軸線と直交するように
上から押し込まれる。押し込まれた電線16は、その樹
脂被覆16Aがブレード19の上側の縁部21RF,2
1RR,21LF,21LR(以下の説明では、いずれ
か一つの縁部を特定しない場合、及び全ての縁部を総称
する場合には、単に21とする)によって切開されると
ももに、その切開部分に刃先20R,20Lが進入して
芯線16Bに対して挟むように接触するようになってい
る。
16Aを切開するためのブレード19の縁部21の形態
について詳しく説明する。圧接刃17は、曲げ加工前の
展開状態(図6を参照)において、側壁18となる部分
にプレスによる打ち出し加工を施して成形されている。
ここで、側壁18について説明すると、側壁18と底壁
15との折り目23F,23C,23Rには、圧接刃1
7の形成される領域に亘るスリット22が形成されてお
り、このスリット22により側壁18への打ち出し加工
時に底壁15に歪みが生じることを回避している。
には、左右方向の3本の折り目23F,23C,23R
が前後に同じ間隔を空けて設定されている。この3本の
折り目23F,23C,23Rは左右の側壁18R,1
8L間で対称である。前後両側の折り目23F,23R
と中央の折り目23Cとの間の2つの領域は、夫々、圧
接刃17を構成するブレード19となり、また、中央の
折り目23Cは圧接刃17の刃先20となる。
なる部分のうち圧接刃17の形成される領域には、三角
山形の切欠部24R,24Lが形成されており、この切
欠部24R,24Lの2つの傾斜した縁部がブレード1
9の縁部21となる。各切欠部24R,24Lは、前後
方向において非対称な形状であると同時に、左右に対応
するもの同士の間でも非対称である。即ち、右側(図6
の上側)の切欠部24Rにおいて、前側(図6の左側)
の縁部21RFの前端は、側壁18Rの側縁における前
側の折り目23Fとの交点に連なり、後端は中央の折り
目23Cに連なる。一方、後側の縁部21RRについて
は、その前端は中央の折り目23C(前側の縁部21R
Fの後端)と連なるが、後端については、側壁18Rの
側縁における後側の折り目23Rとの交点よりもさらに
後方の位置に連なる。したがって、この右側の切欠部2
4Rの2つの縁部21RF,21RRのうち、前側の縁
部21RFが前後方向線となす傾斜角度αは、後側の縁
部21RRの傾斜角度βよりも大きくなっている。そし
て、この大きい傾斜角度αの前側の縁部21RFは、後
側の縁部21RRよりも先に電線16の樹脂被覆16A
に当接してこれを切開する。
については、前側の縁部21LFの前端は、側壁18L
の側縁における前側の折り目23Fとの交点よりもさら
に前方の位置に連なり、後端は中央の折り目23Cに連
なる。また、後側の縁部21LRの前端は、中央の折り
目23C(前側の縁部21LFの後端)と連なり、後端
は側壁18Lの側縁における後側の折り目23Rとの交
点に連なる。したがって、この左側の2つの縁部21L
F,21LRのうち、前側の縁部21LFが前後方向線
となす傾斜角度βは、後側の縁部21LRの傾斜角度α
よりも小さくなっている。そして、大きい傾斜角度αの
後側の縁部21LRが、前側の縁部21LFよりも先に
電線16の樹脂被覆16Aに当接してこれを切開する。
R,24L同士は、底壁15の幅方向中心線と中央の折
り目23Cとの交点Pに関して点対称となっている。し
たがって、右側の前側の縁部21RFと左側の後側の縁
部21LRとは互いに傾斜角度αが同じであり、右側の
後側の縁部21RRと左側の前側の縁部21LFとは互
いに傾斜角度βが同じである。さて、かかる展開形状の
側壁18R,18Lに対し、各折り目23F,23C,
23Rに治具(図示せず)を宛ってプレスにより打ち出
し加工を行って圧接刃17R,17Lを形成し、その
後、側壁18R,18Lを底壁15に対して直角曲げす
ることで圧接部13が形成される。形成された圧接部1
3を上から視ると、図3示すように、傾斜角度αの大き
い縁部21RF,21LR同士と傾傾斜角度βの小さい
縁部21RR,21LF同士が、夫々、互いに対角線上
に位置する。尚、打ち出し加工に際しては、前方から視
たときの各縁部21の水平線に対する傾斜角度α,β
は、夫々、上記展開状態における傾斜角度α,βと同じ
角度となるように成形されている。
する際には、図4に示すように、電線16が、傾斜角度
αの大きい右側の前側の縁部21RFと左側の後側の縁
部21LRとに当接する。この当接している2つの縁部
21RF,21LRは、図3に示すように、上から視て
(電線16の押込み方向に視て)互いに平行であって、
あたかも一枚刃のように位置している。そして、この状
態から電線16を両圧接刃17R,17Lの間に押し込
むと、樹脂被覆16Aが、まず、この傾斜角度αの大き
い2つの縁部21RF,21LRによって切開され、そ
れに続いて、傾斜角度βの小さい2つの縁部21RR,
21LFによっても樹脂被覆16Aが切開される。そし
て、この切開された部分に刃先20R,20Lが食い込
むように進入して芯線16Bに対して左右両側から挟む
ように接触する。
被覆16Aを切開するときは、V字を構成する2枚のブ
レード19が同時に樹脂被覆16Aを切開するのではな
く、先に樹脂被覆16Aに当接した一方のブレード19
が一枚刃のように切開するので、切開時の抵抗(圧接抵
抗)を小さくすることができる。また、この樹脂被覆1
6Aに対して1枚のブレード19が一枚刃のように当接
する動作は、左右に対応する一対の圧接刃17R,17
Lの双方で行われるので、一枚刃状の当接動作がいずれ
か一方の圧接刃17R,17Lだけでしか行われない場
合に比べると、圧接抵抗が小さくて済む。
6の軸線方向に視て側壁18から刃先20へ向かって電
線16を誘い込む方向に傾斜しているので、電線16が
幅方向に位置ずれしていても、電線16を正規の位置
(幅方向中央位置)へ矯正し、切開動作の不良や圧接刃
17と芯線16Bとの接触不良を回避することができ
る。また、圧接の際に、右側の圧接刃17Rにおいて先
に電線16に当接する側の縁部と、左側の圧接刃17L
において先に電線16に当接する側の縁部とが、電線1
6の押込み方向に視てV字形の位置関係となる場合(例
えば、右側の圧接刃17Rにおける前側の縁部21RF
と、左側の圧接刃17Lにおける前側の縁部21LFで
ある場合)には、樹脂被覆16Aを切開するときに樹脂
被覆16Aの弾性復元力により各縁部において夫々電線
16が斜め方向に押圧され、この両縁部からの逆V字方
向(例えば、右側の圧接刃17Rにおける前側の縁部2
1RFからは斜め左前方、左側の圧接刃17Lにおける
前側の縁部21LFからは斜め右前方)の押圧力が合わ
さって、電線16が軸方向(例えば、前方)へ押動され
ることが懸念される。しかし、本実施形態では、右側の
圧接刃17Rにおいて電線16に先に当たる側の縁部2
1RFと、左側の圧接刃17Lにおいて電線16に先に
当たる側の縁部21LRとが、電線16の押込み方向に
視て互いに平行となる位置関係となるようにしたので、
この両縁部21RF,21LRがあたかも一枚刃のよう
に樹脂被覆16Aを切開することになり、この両縁部2
1RF,21LRから電線16に作用する押圧力は軸方
向において相殺されることになる。したがって、電線1
6が軸線方向にずれる虞はない。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではV字を構成する2枚のブレード
の縁部が共に電線押込み方向に対して傾斜しているが、
本発明によれば、いずれか一方又は両方を電線押込み方
向に対して直交させ、双方の縁部の底壁からの高さを異
ならせるようにしてもよい。
たときにブレードの縁部は刃先において同じ高さで合致
するとともに側壁においては高さが異なるようにした
が、本発明によれば、双方の縁部は刃先における高さが
異なるとともに側壁において同じ高さとなるようにして
もよく、刃先と側壁の双方において互いに異なる高さと
なるようにしてもよい。尚、刃先と側壁の双方において
互いに異なる高さとする場合には、電線の軸線方向に視
て双方の縁部が途中で交差するようにしてもよい。
傾斜角度を異ならせることによって樹脂被覆への当接タ
イミングを異ならせたが、本発明によれば、2枚のブレ
ードが同じ傾斜角度であって、底壁からの高さを互いに
異ならせてもよい。
2のX−X線断面図
面図
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに対向する一対の圧接刃の間に電線
をその軸線と直交する方向に押し込んで圧接するもので
あって、前記圧接刃は、側壁の一部を内側へ曲げ加工す
ることにより前記電線の押込み方向に視てV字形に突出
する2枚のブレードと、この両ブレードの突出端縁の電
線押込み方向に沿った刃先とを備えてなり、前記両圧接
刃の間に押し込まれた前記電線の樹脂被覆を前記ブレー
ドの縁部で切開して芯線を前記刃先に接触させるように
なっており、 前記V字を構成する2枚のブレードの縁部を、前記電線
の押込み時における前記樹脂被覆への当接タイミングが
互いに異なるように配した圧接端子金具であって、 前記一対の圧接刃の双方において、夫々、前記V字を構
成する2枚のブレードの縁部が、前記電線の押込み時に
おける前記樹脂被覆への当接タイミングが互いに異なる
ように配され、 前記一対の圧接刃の間では、前記電線の押込み方向に視
て互いに平行となる前記縁部同士が前記樹脂被覆に対し
て同じタイミングで当接する構成とされている ことを特
徴とする圧接端子金具。 - 【請求項2】 前記V字を構成する2枚のブレードの縁
部が、前記電線の軸線方向に視て前記側壁から前記刃先
へ向かって前記電線を誘い込む方向に傾斜しており、前
記2枚のブレードの縁部の傾斜角度を互いに相違させる
ことで前記樹脂被覆への当接タイミングが互いに異なる
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の圧接端子金
具。
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