JP3528545B2 - 複合成形品の成形方法 - Google Patents

複合成形品の成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂から成る基
材の表面の一部が表皮材により覆われた複合成形品を相
対する一対の金型を用いて成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来合成樹脂から成る基材の表面の一部
が表皮材により覆われた複合成形品は自動車内装部品、
家電製品、室内家具等に広く利用されており、これを成
形する方法として、1)予め成形された基材の表面に表
皮材を被せ接着剤で接着する方法、2)基材を金型プレ
スにより成形する際に表皮材を予め金型内にセットして
おき、基材成形と同時に表皮材が基材に一体的に貼着さ
れるようにする方法、が採用されている。しかし上記
1)の方法では基材の成形と表皮材の成形貼着が別々の
工程で行われるため多くの設備を必要とすると共に成形
完了までに時間が掛り、また接着剤を用いるため作業環
境を著しく悪くする等の問題があり近年は特別の事情が
ある場合を除いて実施されなくなっている。一方上記
2)の方法はこのような問題がないことから広く実施さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記2)の方法により
複合成形品を得ようとする場合次のような問題がある。
基材の露出部と表皮材で覆われた部分との境目ラインを
常に一定に保つのが難しく、予め裁断された表皮材端末
を金型の所定位置に正確に合わせてセットすることは手
間と神経を使う内容になり熟練を要するものであった。
このため表皮材の正確なセットができなかったことによ
る製品の不良が多く発生する等の経済上での問題があっ
た。本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、基材
の一部を表皮材により覆った複合成形品を品質よく確実
に成形し、経済的にも有利になる成形方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明における複合成形品の成形方法は、基材にお
ける表面の一部が表皮材により覆われた複合成形品を、
相対する一対の金型を用いて成形する方法であって、前
記相対する一対の金型の一方に表皮材をセットする工程
と、前記一対の金型を近づけて前記表皮材を一対の金型
の成形面に絞り込むと共に接触支持させた後前記表皮材
のセットを解除する工程と、前記一対の金型内に内装さ
れた表皮材切断保持手段を金型の成形面より突出させて
表皮材を所望の形状に切断すると共に表皮材の切断端末
を堅く弾性保持する工程と、前記切断された表皮材の不
要部分を取り除いた後前記一対の金型の成形面間におい
て残された表皮材の背面位置及び残る金型の成形面間に
熱可塑性樹脂を供給する工程と、前記一対の金型をさら
に型閉めして前記供給された熱可塑性樹脂を押し広げて
全体にゆきわたらせる工程と、前記表皮材切断保持手段
による表皮材の保持を解除しながら前記一対の金型を最
終型閉めして前記熱可塑性樹脂を成形すると共に表皮材
を一体貼着する工程と、から成ることを特徴とするもの
である。
【0005】 本発明は上記のような解決手段を採用す
ることにより表皮材を金型内にセット保持した状態で所
定ラインに沿って裁断し、基材の成形と同時に表皮材と
基材との貼着を行うようになり、成形される複合成形品
の品質が常に安定し、作業設備も少なくなり経済的にも
有利なものになる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1は、金型装置の縦断面図
であり、図2は図1におけるAーA矢視図である。金型
装置は可動金型1と固定金型2により構成され、可動金
型1は可動ダイベース3の前面に凹み状の成形面4を形
成した凹型5が取付けられており、凹型5の上部位置に
はシリンダ6の作動により見切り面に出没される表皮材
セットピン7が設けられていて、上部所定位置に穴を明
けた表皮材Sを係止吊り下げできる(図1参照)ように
されている。一方固定金型2は固定ダイベース2Aの前
面に架台8を介して前記凹型5に対応した成形面9を有
する凸型10が取り付けられている。
【0007】また凸型10にはシリンダで成る付勢手段
14、14にプレート15を介して取付けられて、その
先端が常時は凸型10の表面と一致する位置にされてい
る表皮材切断保持手段16が設けられていて該表皮材切
断保持手段16の先端は、基材と表皮材Sとの境目ライ
ンに沿った突起状の切断刃17(図2参照)と切断後の
表皮材Sの外周部を保持する保持面18が形成されてい
る。さらに前記プレート15の背部にはガイドピン19
が固着されていて、該ガイドピン19に対応する架台8
位置にはガイドピン19を通す通し穴20が明けられて
いる。なお架台8における前記プレート15の後部位置
には表皮材切断保持手段16の後退位置(先端が凸型1
0の表面と一致する位置)を決める停止ブロック23が
取付けられている。また固定金型2には固定ダイベース
2A、架台8から凸型10を貫通して成形面9に通じ、
熱可塑性樹脂を成形面4、9間に供給する樹脂供給手段
24が設けられていて、樹脂供給手段24は樹脂通路2
5と、それを取り巻くヒータ26と、先端部に設けたバ
ルブゲート27により構成され前記切断された表皮材S
の背面部と残りの成形面4、9間に適宜開口されてい
る。
【0008】このように構成された金型装置により複合
成形品を成形する手順を説明する。可動金型1における
シリンダ6が伸長作動して表皮材セットピン7を見切り
面から突出させ、この表皮材セットピン7に表皮材Sの
穴部を係止吊り下げした状態にセットする。次に可動金
型1が固定金型2方向に接近移動されてゆき、表皮材S
が固定金型2の凸型10により可動金型1側の凹み状の
成形面に絞り込みされて固定金型2と可動金型1との間
位置で表皮材Sが接触支持される。次にシリンダ6が縮
引作動して表皮材セットピン7を後退させて表皮材Sの
係止が解除された後可動金型1の接近移動がさらに進め
られ所定のところまで可動金型1が接近した時点で可動
金型1の接近移動を一時停止させる。次に固定金型2側
の表皮材切断保持手段16の付勢手段14が作動して切
断刃17が固定金型2の凸型10の表面から突出され表
皮材Sに押し当てられて表皮材Sを所定形状に切断する
と共に保持面18と可動金型1の成形面4とにより強く
保持される。次に切断された表皮材の端材を手作業によ
り取り除いた後可動金型1がさらに移動接近されて表皮
材Sが固定金型2の凸型10により可動金型1側の凹み
状の成形面にさらに絞り込みされてゆく。一方表皮材切
断保持手段16はシリンダで成る付勢手段14が可動金
型1の接近移動圧力に押されて後退され、表皮材Sは破
れることなく絞り込まれる。
【0009】さらに可動金型1の型閉めを進め型間隔が
15mm程度になった時点で可動金型1の移動を一時停
止し、樹脂供給手段24により熱可塑性樹脂を樹脂通路
25を介して表皮材Sの背部及び残りの成形面4、9間
に供給し、バルブゲート27を閉じた後型閉めを進め型
閉じを終える。この際型間隔が所定の値(10〜3mm
程度)になった時点で表皮材切断保持手段16は付勢手
段14、14の縮引作動により強制的に後退されてプレ
ート15が停止ブロック23に当り後退端に位置され
る。そして供給された熱可塑性樹脂は型閉めにより成形
面あるいは表皮材Sの背面により押圧されて型閉めの進
行に伴い金型の成形面4、9間に押し広げられる。また
表皮材切断保持手段16の後退タイミングを上記のよう
にしたことにより、樹脂がある程度表皮材Sと凸型10
の成形面9の間に行き渡り、表皮材Sを可動金型1側に
押圧固定しているため表皮材Sのずれは発生しない。な
お樹脂の供給は表皮材切断保持手段16の保持面18を
境とし表皮材Sの存在する部分に供給された樹脂が表皮
材が存在しない部分に供給された樹脂より先行して保持
面18に到着するようにバルブゲート27の調整により
樹脂の供給量をコントロールしておく。このようにする
ことにより表皮材の表側に樹脂が回り込むことを防止で
きる。その後所定時間成形品の冷却をし型開きを行い成
形品の取り出しを行う。
【0010】なお上記実施例においては、表皮材Sの切
断を突起状の切断刃17により当て切りして行っている
が図3のように凹状を成すシェア切り用切断刃17、1
7で行うようにしてもよい。さらに表皮材Sの切断端部
を基材に木目込み状態に装着させる場合は図4、図5に
示すように表皮材切断保持手段16の保持面18を凹み
溝状の凹面18Aに形成し、対応する可動金型1側にこ
れに対応する凸面18Bを設け、切断刃17Aを凸面1
8Bの端部又は凹面18Aの端部に設けるようにすれば
表皮材Sの端部は溝受け状に保持され、樹脂との成形貼
着時に木目込み状態に装着される。
【0011】
【発明の効果】本発明は上記の説明から明らかなよう
に、表皮材を一対の金型内にセットした後型内の所定位
置で所定形状に切断して保持し、保持された表皮材の背
面部及び残りの部分に基材となる熱可塑性樹脂を供給し
て押圧成形するものであるから、表皮材の切断成形から
基材の成形と表皮材の貼着までを型内で全て済ませるこ
とができ成形のための設備を最小限にできるとともに表
皮材の貼着を精度よく確実に成すことができるようにな
り製品不良がなくなる等その効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する金型装置の縦断面図であ
る。
【図2】図1におけるAーA矢視図である。
【図3】表皮材切断保持手段の別の例を示す概要図であ
る。
【図4】表皮材切断保持手段のさらに別の例を示す概要
図である。
【図5】表皮材切断保持手段のさらなる別の例を示す概
要図である。
【符号の説明】
1 可動金型 2 固定金型 14 付勢手段 16 表皮材切断保持手段 17 切断刃 18 保持面 24 樹脂供給手段 27 バルブゲート S 表皮材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 101:12 B29K 101:12 B29L 9:00 B29L 9:00 (56)参考文献 特開 平9−11344(JP,A) 特開 平8−244068(JP,A) 特開 平8−183048(JP,A) 特開 平8−174557(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/14 B29C 33/12 B29C 45/16 B29C 45/28 B29C 45/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材における表面の一部が表皮材により
    覆われた複合成形品を、相対する一対の金型を用いて成
    形する方法であって、前記相対する一対の金型の一方に
    表皮材をセットする工程と、前記一対の金型を近づけて
    前記表皮材を一対の金型の成形面に絞り込むと共に接触
    支持させた後前記表皮材のセットを解除する工程と、前
    記一対の金型内に内装された表皮材切断保持手段を金型
    の成形面より突出させて表皮材を所望の形状に切断する
    と共に表皮材の切断端末を堅く弾性保持する工程と、前
    記切断された表皮材の不要部分を取り除いた後前記一対
    の金型の成形面間において残された表皮材の背面位置及
    び残る金型の成形面間に熱可塑性樹脂を供給する工程
    と、前記一対の金型をさらに型閉めして前記供給された
    熱可塑性樹脂を押し広げて全体にゆきわたらせる工程
    と、前記表皮材切断保持手段による表皮材の保持を解除
    しながら前記一対の金型を最終型閉めして前記熱可塑性
    樹脂を成形すると共に表皮材を一体貼着する工程と、か
    ら成ることを特徴とする複合成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記表皮材切断保持手段による表皮材の
    保持を該表皮材の背面側に凹み溝を形成すると共に表面
    側に該凹み溝に対応する突起を形成した凹凸面により保
    持することを特徴とする請求項1記載の複合成形品の成
    形方法。
  3. 【請求項3】 前記供給される熱可塑性樹脂が一対の金
    型の型閉めにより押し広げられて前記表皮材の背面にあ
    る樹脂が残りの金型の成形面間にある樹脂に先行して前
    記表皮材の端部に到達するように調整されて供給される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複合成形
    品の成形方法。
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