JP3527230B2 - 磁気メモリの駆動方法 - Google Patents
磁気メモリの駆動方法Info
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- G11C11/5607—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using magnetic storage elements
Description
駆動方法に関し、さらにこのメモリを用いた磁気ランダ
ムアクセスメモリ(MRAM)等の磁気メモリ装置に関
する。
は、トンネル(バリア)層とこれを挟持する一対の磁性
層を含んでいる。TMR素子では、一対の磁性層におけ
る磁化方向の相対角度の相違に基づくスピントンネル効
果が利用される。スピンバルブ型のTMR素子には、一
対の磁性層として、磁化が相対的に回転しにくい固定磁
性層と、磁化が相対的に回転しやすい自由磁性層とが含
まれている。自由磁性層は、情報が磁化方向として記録
されるメモリ層として機能する。
ス状に配置したMRAMでは、高集積化の進行に伴っ
て、以下の問題が生じることが予想されている。 1.素子間隔の減少に伴う磁気クロストークにより生じ
る記録エラー。 2.磁性体の微細化に伴う磁化反転磁界の増加および記
録電流の増大。 3.配線の微細化に伴う記録電流の制限。 4.配線の微細化に伴う抵抗上昇により生じる読み出し
時のS/Nの低下。
上に至るまでに高い集積度の達成は困難であると考えら
れている。
は、高集積化しても上記のような問題が生じにくく、多
値化が可能な磁気メモリに適した磁気メモリの駆動方法
を提供することにある。
メモリ層における磁化反転が、このメモリ層を厚さ方向
に通過する電流を含む複数の電流により生じる磁界によ
り行われる。この駆動方法を本発明の磁気メモリに適用
する場合は、上記電流が、上記2以上のメモリ層から選
ばれ、磁化反転の対象となる少なくとも1つの層を厚さ
方向に通過する。ただし、上記駆動方法は、基本的に
は、層の厚さ方向に電流を流しうるすべての磁気抵抗素
子、およびこれを用いた磁気メモリ、に適用が可能であ
り、TMR素子に限らず、いわゆるCPP(Current Pe
rpendicular to Plane)−GMR素子の駆動に用いても
よい。
きる。円滑な磁化反転は、集積度が高い磁気メモリにお
ける誤記録の低減に有効である。
メモリ層から選ばれる第1層群の抵抗変化ΔR1と第2
層群の抵抗変化ΔR2とが互いに相違する。これらメモ
リ層群に含まれるメモリ層の数に制限はないが、第1層
群および第2層群がともに1つのメモリ層から構成され
ていてもよい。
(ただし、ΔR1<ΔR2)、以下の関係式(1)が成立
することが好ましい。
出力の分離が容易となる。
素子(TMR素子)が層の厚さ方向に積層された形態で
あってもよい。TMR素子は、磁気メモリを構成するメ
モリ層とトンネル層とをそれぞれ少なくとも1つ含むこ
とになる。磁気メモリには、情報の書き込みのために2
以上の記録導線が配置される。この場合、上記2以上の
TMR素子から選ばれ、互いに隣接する一対のTMR素
子の間に、上記2以上の記録導線から選ばれる少なくと
も1本の記録導線が配置されていることが好ましい。T
MR素子と少なくとも1本の記録導線とが、交互に配置
されていることがより好ましい。記録導線とメモリ層と
の距離が小さくなると、磁化反転に要する電流量を削減
できるからである。
て、層の厚さ方向に積層された2以上のTMR素子を含
み、この2以上のTMR素子が、互いに出力が相違する
2つのTMR素子を含む。
するように記録導線を配置するとよい。N個のTMR素
子を含むメモリには、少なくとも(N+1)本の記録導
線を配置するとよい。ただし、Nは2以上の整数であ
る。
でいてもよいが、2以上のメモリ層を含んでいてもよ
い。このTMR素子は、磁気メモリを構成するメモリ層
から選ばれる少なくとも2つを含むことになる。このT
MR素子は、少なくとも2つのトンネル層を含んでいて
もよい。この場合、1つのTMR素子に含まれる少なく
とも2つのメモリ層に、磁化反転により生じる抵抗変化
が互いに相違する2つのメモリ層が含まれていてもよ
い。
おいて、層の厚さ方向に積層され、互いに出力が相違す
る少なくとも2つのメモリ層を含むTMR素子を備えて
いる。
違する2つのメモリ層を形成するためには、例えば、互
いに膜厚が相違する2つのトンネル層を形成するとよ
い。トンネル層の厚さに応じて、固定磁性層/トンネル
層/メモリ層(自由磁性層)として表記できる積層体の
トンネル抵抗は変化する。また、スピントンネル効果も
影響を受ける。トンネル抵抗が変化するため、磁化反転
に伴うトンネル抵抗変化率が一定であったとしても、抵
抗変化を変えることができる。トンネル層の膜厚の調整
は、メモリ層の磁化反転に伴う抵抗変化を制御する方法
の一つである。
メモリは、最大2N段階の抵抗変化を提供できる。ただ
し、Nは2以上の整数である。換言すれば、本発明の磁
気メモリは、最大で2N値のメモリとなりうる。
N、ΔRNの最小値をΔRmin、ΔRNの最大値をΔRmax
と表示したときに、以下の関係式(2)が成立すること
が好ましい。
示したときに、以下の関係式(3)が成立することが好
ましい。
厚さ方向に沿って定電流Iを通過させる場合には、N番
目のメモリ層の磁化反転に伴って出力変化IΔRが生じ
る。関係式(2)および/または(3)が成立すると、
多値化を実現しながら、各メモリ層の磁化反転に伴う出
力変化を分離しやすくなる。
ることが好ましく、検出素子にもよるが、50 mV以上が
適当である。
ないが、動作速度、出力、コスト等を考慮すると、2〜
10程度が好ましい。Nが大きくなり過ぎると、磁気メ
モリ全体の抵抗が高くなり、RC遅延等が無視できなく
なる。また、出力も低下し、積層数の増加に伴う層表面
のラフネスが大きくなって製造歩留まりが低下する。
磁化容易軸方向が互いに相違する一対のメモリ層が含ま
れることが好ましい。磁化容易軸方向がなす角度は20
°以上90°以下が好適である。磁化容易軸方向を調整
すると、各メモリ層の磁化反転を制御しやすくなり、誤
動作を防止しやすくなる。
と電気的に接続された非線形素子により制御するとよ
い。非線形素子の例には、例えばスイッチ素子、整流素
子が含まれる。2以上のTMR素子を直列に接続し、各
TMR素子の間に少なくとも1本の記録導線をTMR素
子と電気的に接続するように配置する場合、各記録導線
の間それぞれに、非線形素子、例えば整流素子を配置す
るとよい。各素子を導通する電流を制御しやすくなるか
らである。
装置(メモリデバイス)として用いる場合、複数のメモ
リを層の面内方向に配置するとよい。このメモリ装置
は、層の面内方向に隣接し、磁化容易軸方向が互いに相
違する一対のメモリ層を含むことが好ましい。上記と同
様、磁化容易軸方向がなす角度は20°以上90°以下
が好適である。上記磁気メモリは、さらに例えばシステ
ムLSIに利用できる。
転の対象とするメモリ層を、この層の厚さ方向に通過す
る電流が利用される。この第1電流に加えて、層の面内
方向に沿って流れ、上記磁化反転後の磁化方向に沿った
磁界を発生させる第2電流を用いてもよい。この場合
は、第1電流の印加を開始した後に、第2電流の印加を
開始するとよい。また、第1電流の印加を終了した後
に、第2電流の印加を終了するとよい。こうして電流印
加の開始および/または終了を調整すると、より円滑な
磁化反転を実現できる。第2電流により生じる磁界は、
メモリ層の面において、反転した後のメモリ層の磁化方
向と同一方向に作用することが好ましい。
方向に沿って流れる第3電流により生じる磁界をさらに
印加してもよい。この場合も、第3電流の印加を開始し
た後に、第2電流の印加を開始するとよい。また、第3
電流の印加を終了した後に、第2電流の印加を終了する
とよい。上記と同様、円滑な磁化反転のためである。
てもよく、同一の記録導線から分岐した電流としてもよ
い。第3電流から分岐して第1電流を供給する場合は、
第1電流が分岐する前の第3電流から生じる磁界と、第
1電流から生じる磁界とが、磁化反転の対象とするメモ
リ層における磁化方向を同一方向に回転させるように作
用させることが好ましい。
くとも、これら2つの層の間を伸長する導線を流れる電
流により生じる磁界を印加して、同時に反転させてもよ
い。
についてさらに説明する。
リに使用可能な磁気抵抗素子の構造を例示する。磁気抵
抗素子(TMR素子)は、少なくとも、1つのトンネル
層2と、この層2を挟持する2つの強磁性層1,3とを
含んでいる(図1(a))。このTMR素子では、自由
磁性層(メモリ層)3における磁化方向の変化に伴い、
この磁化方向と固定磁性層1の磁化方向との間に磁化相
対角の変化が生じる。磁化相対角の変化は、これらの層
1,2,3を一部に含む回路の電圧変化または電流変化
として検出される。
もよく、例えばさらにバイアストンネル層4と非磁性導
電層5とを積層しても構わない(図1(b))。バイア
ストンネル層4により、MR変化率のバイアス依存性を
改善できる。
由磁性層を含ませてもよい。このようなTMR素子とし
ては、固定磁性層/トンネル層/自由磁性層/トンネル
層/固定磁性層、自由磁性層/トンネル層/固定磁性層
/トンネル層/自由磁性層のような積層体を含む素子が
挙げられる。
または多軸異方性を有することにより、磁化方向が2安
定状態または多安定状態となる。そして、外部から印加
される磁界が消失した後にも、磁化方向を情報として記
憶する。通常、磁化相対角が大きくなるほど高い磁気抵
抗変化率(MR変化率)が得られるため、自由磁性層3
には、磁化方向の2安定状態を導入すること、即ち一軸
異方性を付与して1つの磁化容易軸を設定することが好
ましい。2安定状態を導入すると、自由磁性層3の磁化
方向は、外部磁界により、固定磁性層1の磁化方向と平
行(同一方向)または反平行(反対方向)との間を反転
する。
方性により導入できるが、これに限らず、他の方法によ
り付与してもよい。他の方法には、自由磁性層の磁界中
での熱処理、磁界中での成膜、斜め蒸着による異方性の
導入等が含まれる。
面において、高保磁力層、積層フェリ、反強磁性層等と
磁気的に結合させることにより、磁化方向を回転しにく
くすることが好ましい。
Pt, FeTaPt, FeCrPt等の保磁力が100 Oe以上である材料
から形成するとよい。反強磁性層は、PtMn、PtPdMn、Fe
Mn、IrMn、NiMn等のMn含有反強磁性材料から形成すると
よい。積層フェリは、磁性膜と非磁性膜の積層体である
が、磁性膜としては、例えばCoまたはFeCo, CoFeNi,CoN
i, CoZrTa, CoZrB CoZrNb等のCo合金を、非磁性膜とし
ては厚みが0.2〜1.1 nm程度のCu, Ag, Au, Ru, Rh, Ir,
Re, Osまたはこれらの金属の合金もしくは酸化物を、
それぞれ用いるとよい。
の界面近傍において、以下の材料により形成することが
好ましい。
合金またはNiFeCo合金;FeN, FeTiN, FeAlN, FeSiN,
FeTaN, FeCoN, FeCoTiN, FeCo(Al,Si)N, FeCoTaN等の式
TMAで示される化合物、ただし、TはFe, Co, Niから選ば
れる少なくとも1種、 MはMg, Ca, Ti, Zr, Hf, V, Nb,
Ta, Cr, Al, Si, Mg, Ge, Gaから選ばれる少なくとも
1種、AはN, B, O, F, Cから選ばれる少なくとも1
種;式(Co, Fe)Eで示される化合物、ただし、EはTi,
Zr, Hf, V, Nb, Ta, Cu, Bから選ばれる少なくとも1
種;FeCr, FeSiAl, FeSi,FeAl, FeCoSi, FeCoAl, FeC
oSiAl, FeCoTi, Fe(Ni)(Co)Pt, Fe(Ni)(Co)Pd, Fe(Ni)
(Co)Rh, Fe(Ni)(Co)Ir, Fe(Ni)(Co)Ru, FePt等に代表さ
れる式TL で示される化合物、ただし、TはFe,Co,Niから
選ばれる少なくとも1種、LはCu, Ag, Au, Pd, Pt, R
h, Ir, Ru, Os, Ru, Si, Ge, Al, Ga,Cr, Mo, W, V, N
b, Ta, Ti, Zr, Hf, La, Ce, Pr, Nd, Pm, Sm, Eu, Gd,
Tb, Dy, Ho, Er, Tm, Yb, Luから選ばれる少なくとも
1種;Fe3O4、式XMnSbで示される材料(ただし、XはN
i, Cu, Ptから選ばれる少なくとも1種), LaSrMnO, La
CaSrMnO, CrO2に代表されるハーフメタル材料;式QDJ
(ただし、QはSc, Y, ランタノイド, Ti, Zr, Hf, V,
Nb, Ta, Cr, Ni, Znから選ばれる少なくとも1種、Dは
V, Cr, Mn, Fe, Co, Niから選ばれる少なくとも1種、J
はC, N, O, F, Sから選ばれる少なくとも1種)、ある
いはGaMnN, AlMnN, GaAlMnN, AlBMnN等の式RDG (ただ
し、RはB, Al, Ga, Ga, Inから選ばれた1種、Dは上記
に同じ、GはC,N, O, P, Sから選ばれる少なくとも1
種)に代表される磁性半導体;ペロブスカイト型酸化
物、フェライト等のスピネル型酸化物、ガーネット型酸
化物;CaB6, CaMgB等のアルカリ土類金属の酸化物、
またはこれにLa等のランタノイドを添加した強磁性体。
には、絶縁体または半導体であれば特に制限はないが、
Mg, Ti, Zr, Hf, V, Nb, Ta, Crを含むIIa〜VIa族(新I
UPAC表示では2〜6族)元素、La, Ceを含む ランタノ
イド、Zn, B, Al, Ga, Siを含むIIb〜Ivb族(12〜1
4族)元素から選ばれる元素と、F, O, C, N, Bから選
ばれる少なくとも1種の元素との化合物が適当である。
代表的なトンネル層用絶縁体は、Alの酸化物、窒化物、
酸窒化物である。
形成された多層膜の一部となる(図2)。例えば図1
(b)に示した素子を挟持するように、一対の電極6,
9が配置され、これら電極間には層間絶縁膜8が配置さ
れる。
例えば、パルスレーザデポジション(PLD)、イオン
ビームデポジション(IBD)、クラスターイオンビー
ム、RF、DC、ECR(Electron Cyclotron Resonan
ce)、ヘリコン、ICP(Inductively Coupled Plasm
a)、対向ターゲット等の各種スパッタリング法、MB
E(Molecular Beam Epitaxy)、イオンプレーティング
法により成膜すればよい。これらいわゆるPVD(Phys
ical Vapor Deposition)法に加え、CVD(Chemical
Vapor Deposition)法、メッキ法、ゾル−ゲル法等を用
いても構わない。
なる薄膜前駆体を、所定の元素、分子、イオン、ラジカ
ルを含む適当な雰囲気内で反応させ、具体的にはフッ
化、酸化、炭化、窒化、硼化等して、作製してもよい。
薄膜前駆体として、F, O, C, N, Bを化学量論比以下の
割合で含む不定比化合物を用いても構わない。
膜する場合には、AlまたはAlOX(X≦1.5)を不活性ガ
ス雰囲気中またはAr+O2雰囲気中で成膜し、次いでO2ま
たはO 2+不活性ガス中で酸化させて成膜するとよい。酸
化等は、プラズマを発生させて行ってもよい。
導体プロセスやGMRヘッド作製プロセス等で用いられ
る手法を適用すればよい。この手法には、イオンミリン
グ、RIE(Reactive Ion Etching)、FIB(Focuse
d Ion Beam)等の物理的または化学的エッチング法、微
細パターン形成のためのステッパー技術、EB法等を用
いたフォトリソグラフィー技術が含まれる。電極等の表
面の平坦化のために、CMP(Chemical Mechanical Po
lishing)やクラスターイオンビームエッチングを用い
てもよい。
抵抗素子11,12,13を積層し、これらの素子の間
に、記録用の導線が配置される(図3(a),
(b))。なお、図3(a),(b)では、磁気抵抗素
子として、図1(b)に示した素子が使用されている。
互いに直列に接続された素子群を構成し、この素子群
は、スイッチ素子51であるMOSFETに接続される。スイ
ッチ素子に代えて、整流素子等、例えばダイオード、ク
ーロンブロッケイド素子、トンネルダイオード等を用い
てもよい。
は、隣接する素子群を電気的に分離する役割を担う。非
線形素子を配置しない場合には、センス感度を保持する
ために、最大個数1万個程度のメモリセル集合体を1ブ
ロックとして、他のブロックと電気的に切り離す設計を
するとよい。
は、ワード線31およびビット線21を使用すればよ
い。同様に、素子12に対してはビット線21とワード
線32が、素子13に対してはワード線32とビット線
22が使用される。このメモリでは、各素子を挟持する
ように、一対の記録導線(ワード線、ビット線)が配置
され、これら導線を流れる電流により生じる合成磁界が
各素子に印加される。
ト線21,22が伸長する方向とは互いに90°の角度
をなし、互いにいわゆる「ねじれ」の位置にある。この
メモリでは、ワード線31,32は各素子と電気的に絶
縁されている。しかし、ビット線21,22は各素子と
電気的に接続されており、情報を読み出すためのセンス
線としても使用される。なお、ワード線、ビット線等の
導線は、Cu,Al等により形成するとよい。
素子の間にワード線とビット線とを、交互に、かつ伸長
する方向が互いに直交するように介在させると、情報の
記録のための磁界を各素子に効率的に印加できる。
伸長する複数の導線から構成してもよい(図4)。図4
のメモリでは、ワード線31,32およびビット線2
1,22を、それぞれ2本の導線から構成している。こ
の形態は、単線路の記録導線を用いた形態(図3
(a),(b))と比較して、高い記録周波数(例えば
200MHz以上)を用いた情報の記録に適している。
なお、複線路からなる記録導線では、少なくとも1本の
導線を定電位、例えばグランド電位に保持しておくとよ
い。
時に行ってもよい。複数ビットの記録情報の書き込みを
行う場合は、記録導線を共用しない素子11,13を選
択すると磁気クロストーク等による誤記録を防止しやす
いが、記録導線を共用する素子11,12(12,1
3)の選択は、消費電力の観点から有利である。
大消費電力が電源の許容量を上回ることも想定される。
この場合には、記録電流の非発生時間において電源と並
列に配置したコンデンサを充電し、情報の書き込み時
に、電源とコンデンサとから同時に、またはコンデンサ
のみから記録電流を供給すればよい。
モリに書き込み可能な情報量について、以下に検討す
る。電圧検知を例にとると、磁気抵抗素子の出力変化は
ΔP(ΔP=I×ΔR:ΔRは抵抗変化量)と表示でき
る。素子11による出力変化をΔP1、素子12による
出力変化をΔP2(ΔP2=2ΔP1)、素子13による
出力変化をΔP3(ΔP3=3ΔP1)とすると、取りう
るメモリ値は7通りとなる(図5)。
ΔP1ではなく4ΔP1とすると、取りうるメモリ値は8
(23)通りとなる(図6)。
出可能な最小出力値以上とする必要がある。最小のΔP
(I×ΔRmin)は、50 mV以上とするとよい。出力検出
素子を安価に作製できるからである。
ら得られるメモリ値は、最大で2N- 1となる。これを実
現するためには、最小出力変化IΔRminに対し、最大
出力がIΔRmin×2N-1以上であることが好ましい。ま
た、M番目(ただし、Mは1以上(N−1)以下の整
数)に低い出力変化IΔRMに対し、M+1番目に低い
出力変化IΔRM+1が、IΔRM×2以上であることが好
ましい。
たは測定電流でのMR変化率と素子抵抗Rの積となる。
ΔRの調整は、素子抵抗Rの調整、例えばトンネル絶縁
層の膜厚の制御により容易に行うことができる。
が、電流検知の場合についても同様の関係を成立させれ
ばよい。
の素子内において複数のメモリ層を積層することによっ
ても、メモリの多値化は実現できる(図7)。
示した素子に、さらにトンネル層72、自由磁性層(メ
モリ層)73、バイアストンネル層74を積層すれば、
1つの素子内に2つのメモリ層3,73を含ませること
ができる。この素子では、固定磁性層1を中心として、
この両側に、トンネル層2,72、自由磁性層3、7
2、バイアストンネル層4,74が順次積層されてい
る。
互いに「ねじれ」の位置にあるビット線21とワード線
31とを用いて記録磁界を印加し、スイッチ素子51を
用いて、このメモリの選択を行うとよい。この磁気抵抗
素子を図3(a)、(b)に示したように積層してもよ
い。
合、各メモリ層への個別の書き込みを容易にするため
に、メモリ層の保磁力(磁化反転磁界)を変化させても
よい。保磁力の調整は、材料、膜厚、結晶構造の制御に
よって、さらにはメモリ層の多層化によって行えばよ
い。外部磁界が印加される方向を考慮しつつ、メモリ層
に形状異方性を与えてもよい。
モリ層3,73の保磁力が実質的に同一であっても、ビ
ット線21およびワード線31に対するメモリ層の位置
の相違を利用すれば、メモリ層への個別の書き込みは可
能である。メモリ層と記録導線との距離に応じて、磁化
反転に要する電流量は相違するからである。この操作の
具体例は、図15を参照して後述する。
以上であってもよい。しかし、記録導線との距離が大き
くなりすぎないように、固定磁性層、自由磁性層、トン
ネル層を含む積層体1〜4,72〜74の厚さは、500n
m以下が好適である。
増幅器を介して比較用メモリと接続することが好ましい
(図8)。このように、配線抵抗を含めた比較抵抗との
出力差を採用することにより、配線抵抗および基準素子
抵抗をキャンセルできる。この検出回路を用いると、高
S/N化が容易に実現できる。
トンネルダイオードに代表される整流素子52,53,
54を用いても、同様のメモリを実現できる(図9
(a),(b))。
4を、各記録導線の間に介在させているため、磁気抵抗
素子11,12,13の抵抗変化を個別に読み出すこと
ができる。このメモリでは、センス線としても用いられ
るビット線21,22とともに、ワード線31,32も
情報の読み出しに用いられる。素子11については、ワ
ード線31とビット線21との間の抵抗変化が、素子1
2については、ビット線21とワード線32との間の抵
抗変化が、素子13については、ワード線32とビット
線22との間の抵抗変化が、電圧または電流変化として
読み出される。この形態では、素子が電気的に分離され
ているため、S/Nの向上を図りやすい。
子51に代えて、整流素子52を用いてもよい(図1
0)。
成に限らず、素子またはメモリ層をさらに積層してもよ
く、適宜、配線を変更してもよい。
について説明する。
メモリ行を形成するように、マトリックス状に配置する
とよい(図11)。磁気メモリ101,102・・・20
1,202・・・301・・・303・・・は、ワード線31,
131,231・・・とビット線21,121,221・・・
との交点に配置される。これら記録導線への記録電流
は、それぞれに配置されたスイッチ素子70,170,
270・・・71,171,271・・・により制御される。
この制御は、いわゆる2電流一致方式により行われる。
図11に示した例では、スイッチ素子70,71のみが
on状態となって、ワード線31とビット線21とが交差
する位置に配置された磁気メモリ101が選択され、こ
のメモリ101に記録磁界が印加される。
を高速化する場合、あるいは記録導線の間隔を狭める
と、記録導線の間に誘導結合電流または容量性結合電流
が発生し、磁気クロストークが生じることがある。この
磁気クロストークを抑制するためには、記録導線の間
に、結合線81,181,281・・・91,191,2
91・・・を配置するとよい(図12)。
線の間それぞれに配置するとよい(図13)。即ち、例
えば、ビット線21,22の伸長方向に隣接する磁気メ
モリ101,201の間において、結合線81,82
は、それぞれ、ワード線31,131の間、ワード線3
2,132の間に配置される。結合線81,82によ
り、隣接する一対の磁気抵抗素子11,111(12,
112;13,113)における誤記録の発生を抑制で
きる。結合線は、所定の定電位、例えばグランド電位に
保持しておくとよい。
は、情報の記録のために一軸異方性を付与するとよい。
一軸異方性が付与された自由磁性層におけるスイッチン
グ磁界曲線は、4回対称である理想的な形状ではなく
(図14(a))、この曲線を磁化困難軸方向に引き伸
ばしたアステロイド曲線(図14(b))となることが
ある。この傾向は、軟磁性膜と高保磁力膜とを積層した
2層膜のように、膜面垂直方向における異方性が一様で
はないメモリ層、即ち少なくとも2つの磁性膜を含むメ
モリ層、において顕著となる。非磁性膜を挟む一対の磁
性膜が静磁結合した積層体からなるメモリ層において
は、スイッチング磁界曲線が多軸安定な形状になる場合
もある。
線を有する2つのメモリ層の磁化容易軸を互いに所定の
角度αだけ傾けると、一方のスイッチング曲線内であっ
て他方の曲線外である磁化反転領域が出現する(図17
(a))。図17(a)における点Aで示される磁界を
印加すると、スイッチング曲線がaで示されるメモリ層
においてのみ磁化反転が生じ、点Bで示される磁界を印
加すると、スイッチング曲線がbで示されるメモリ層に
おいてのみ磁化反転が生じる。
制しながら、所定のメモリ層への情報の記録を行うこと
ができる。なお、メモリ層の磁化容易軸が形状異方性に
依存している場合、磁化容易軸の角度αは、メモリ層3
a、3bの長手方向がなす角度により表示できる(図1
7(b))。この場合、角度αの好ましい範囲は20°
〜70°である。なお、便宜的に素子の面形状を矩形と
して示したが、素子の面形状が矩形に限られるわけでは
ない(図19(b)〜図19(e))。
チング曲線についても、2つのメモリ層の磁化容易軸を
互いに異ならせることにより、一方のメモリ層のみを磁
化反転できる磁界領域を出現させることができる(図1
5)。この場合、磁化容易軸がなす好ましい角度の範囲
は20°〜90°である。
列したメモリ装置において、互いに隣接するメモリ層の
磁化容易軸を互いに異なる方向、好ましくは20°〜9
0°、より好ましくは20°〜70°の角度をなす方向
とすると、磁気クロストークを抑制できる(図18)。
図18に示したMRAMでは、各メモリ層201,20
2,203・・・211,212,213・・・221,22
2,223・・・が、層の面内方向について隣接するメモ
リ層の磁化容易軸方向と20°〜70°の角度をなすよ
うに配置されている。
の厚さ方向)に隣接する磁化容易軸方向が互いに異なる
ように配置してもよい(図16)。図16に示したメモ
リ装置では、メモリ層がマトリックス状に配置された第
2段のメモリ層面120が、メモリ層がなす第1段およ
び第3段のメモリ層面110,130に挟持されてい
る。第2段のメモリ層面120に含まれるメモリ層12
1、122,123・・・221,222,223・・・32
1,322,323は、面内方向において隣接するメモ
リ層とのみならず、当該層と面垂直方向に隣接するメモ
リ層とも、磁化容易軸方向が互いに異なるように配置さ
れている。この配置によれば、メモリ層222は、これ
に隣接する上下左右すべてのメモリ層122,221,
223,322,212,232との間において、磁化
容易軸が互いに相違している。
が図14(b)で表される場合を想定して、磁化容易軸
がなす角度αが90°に設定されている。
矩形としたが(図19(a))、メモリ層の面形状はこ
れに限らない(図19(b)〜図19(e))。メモリ
層の形状を、頂角近傍が内側にせり出した曲線となるよ
うに変形した多角形(図19(b))、楕円(図19
(c))、内角が90°を超える多角形(図19
(d)、図19(e))とすると、メモリの角形形状や
情報保持の信頼性が向上する。
子をoff状態にして行われる。スイッチ素子をon状態と
するのは、センス電流を流してメモリ層の磁化状態に応
じた出力変化を読み出す場合である。
る電流を用いると、メモリ層における磁化が回転する方
向を決定することができる(図20(a))。図20
(a)では、メモリ層(自由磁性層)3の磁化を反転さ
せる際に、スイッチ素子51がon状態となって素子を層
の厚さ方向に通過する電流63が流れ、これに伴い、メ
モリ層を面内方向に囲む磁界43が発生する。この磁界
43は、メモリ層における磁化の回転をより円滑にす
る。ビット線21およびワード線31にもそれぞれ層の
面内方向に電流61,62を流し、磁界41,42を発
生させてもよい。
スイッチ素子51を流れる電流63の印加を開始(終
了)した後に、開始(終了)することが好ましい(図2
0(b))。電流63により発生する磁界43は磁化の
回転を誘導し、電流62により発生する磁界42は回転
する磁化を所定方向に向けるからである。なお、この磁
気抵抗素子では、センス線を兼用するビット線21から
スイッチ素子51へと電流が分岐して供給されるため、
電流61,63は同時に流れることになる。
リ層3の磁化方向33を横切る方向(層の短手方向)に
磁界41,43が印加されて磁化方向33が不安定とな
る(図20(c))。磁界41のみでは、磁化反転の基
点となる磁化の乱れは層の両端で生じるが、磁界43を
同時に印加することにより、一方の端部において磁化の
乱れがより生じやすくなる。この場合、磁化回転の方向
は、電流63が通過する方向に沿って見た時に、換言す
れば図20(a)の上方から見た時に、時計回り(右回
り)となる。こうして磁化方向の回転が始まる。
逆向き(反平行)の磁界42が印加され、時間T3では
磁界41,42の印加が終了して磁化方向33が決定づ
けられる(図20(c))。
(a)において、ワード線32を流れる電流62を逆向
きにするとよい。磁化の回転を左回り(反時計回り)と
する場合は、電流61,63の向きを逆にすればよい。
み出し動作は、電流63により行うことができる。
ッチ素子51に代えて、整流素子52を用いた場合(図
21(a)、(b))、これら素子を用いない場合(図
22(a),(b))において、同様である。図21
(b)、図22(b)は、センス電流64による読み出
し動作を示す。
のメモリ層を有する従来型のTMR素子に適用できる
が、層の厚さ方向に2以上のメモリ層が積層された磁気
メモリにも適用できる。この磁気メモリでは、メモリ層
の密度が高く、従来の駆動方法では所定のメモリ層にお
ける円滑な磁化反転が困難となることがあるから、上記
方法を適用したときの効果も大きい。
に基本回路を示したような、メモリ機能を搭載したプロ
グラマブルメモリ、あるいはリコンフィギュアブルメモ
リを作製できる。ここでは、図7に示したメモリ100
を用いた例を示したが、使用可能な磁気メモリはこれに
限らない。
の関係が成立する。ここで、RcはFET2のon抵抗であり、
Rvは合計4つのトンネル層を含む積層体の抵抗である。
所定のメモリ層における磁化方向が固定磁性層における
磁化方向と平行なときのRvをRvp、反平行なときのRvをR
vapとし、反平行の時の抵抗が相対的に高いとすると、
負荷回路とのゲート電圧Vdと、磁気抵抗素子の抵抗の関
係を Vd<Vo= Vi×(Rvap +Rc)/(Ri+Rvap+Rc) Vd>Vo= Vi×(Rvp +Rc)/(Ri+Rvp+Rc) のようにすることで、不揮発性リコンフィギュアブルメ
モリとして用いることができる。
いた場合は不揮発プログラマブル素子として、負荷回路
として表示回路を用いた場合は静止画像等の不揮発保存
のために使用できる。また、これら複数の機能を集積し
たシステムLSIとして用いることも可能である。な
お、図23のFETはそれぞれウエハ上に作製すること
が可能である。
モリは磁気シールドによりパッケージするとよい。MR
AM等のメモリ装置およびシステムLSI等について
も、同様に磁気シールドを加えることが好ましい。外部
からの磁気ノイズによる誤動作を抑制できるからであ
る。磁気シールドは、汎用の磁性材料により形成すれば
足りる。
うに3段の磁気抵抗素子からなる磁気メモリで集積メモ
リを作製した。集積メモリはセラミックパッケージに封
入し、パッケージ全体には、厚さ100μmのNiFe膜を磁気
シールドとしてメッキした。
ス状に配列し、さらに、メモリ列ごとに、比較のための
磁気メモリR1,R2,R3・・・を配置した(図2
4)。これらの磁気メモリも、3段からなる磁気抵抗素
子により構成した。磁気メモリは、256×256(磁
気抵抗素子の総数は256×256×3個)となるよう
に配列した。比較のための磁気メモリは256個配置し
た。
抗素子として、以下に示す積層構造を作製した。
9)/CoFe(3)/AlO(1.0)/NiFe(2)/ AlO(1.0)/CoFe(3)/Ru
(0.9)/CoFe(3)/PtMn(20)/Ta(3)/上部電極 ここで、カッコ内の数値は、単位はnmとする膜厚である
が、AlOの膜厚は、酸化前の金属Alの膜厚である(以下
において、同様)。
メモリ層はNiFeにより、それぞれ形成されている。PtMn
は、固定磁性層(CoFe/Ru/CoFe)の磁化を相対的に反転
しにくくするための反強磁性層である。
0)をそれぞれAlO(1.06)とした以外は、第1段目の素子
と同様にして作製した。
0)をそれぞれAlO(1.12)とした以外は、第1段目の素子
と同様にして作製した。
で1時間熱処理し、PtMnに一方向異方性を設定した。そ
の後、各素子における各層の面形状が、この一方向異方
性の向きが長手方向となるように加工した。即ち、図3
(a)における左右方向が各層の長手方向となるよう
に、素子の面形状を0.2μm×0.3μmとした。
CMOSの抵抗を除き、1段目が40mV、2段目が80 m
V、3段目が160 mVであった。
3段からなる一連の磁気メモリに3ビットずつメモリを
記録した。図3、図24を参照して説明すると、まず、
書き込むべき磁気メモリ101のスイッチ素子70,7
1をアドレッシングした。次いで、素子11,12の間
を伸長するビット線21に電流を流し、これらの素子に
対して、素子の短手方向に磁界を印加しながら、ワード
線31,32に同時に電流を流し、素子11,12の磁
化反転を一度に行った。このように2以上の素子の磁化
反転を同時に行ったのは、消費電力を削減するためであ
る。
13に対して短手方向に磁界を印加した後、ワード線3
2に電流を流し、素子13の磁化反転を行った。
す時間(電流のパルス幅)は、25 nsec(ナノ秒)であ
り、ビット線からの電流パルスが素子に到達した10 nse
c後にワード線からのパルスが到達するように制御し
た。
モリ101およびこれに対応する比較磁気メモリR1に
対応するスイッチ素子70,71,RSをアドレッシン
グした。次いで、磁気メモリ101および比較磁気メモ
リR1にセンス電流を流した。
Vrefを、図8に示した回路で増幅し、得られた出力値
が8通りのメモリ値のいずれであるかを判定した。
読み出すべき磁気メモリと比較磁気メモリとに分流す
る。スイッチ素子を追加する必要があるが、バイアスの
変動や読み取り電圧の最小値を引き下げるために、磁気
メモリと比較磁気メモリとを別回路としてもよい。
段にある磁気抵抗素子を同時に書き込んだ。ここでは、
素子101とともに、行または列方向に1つおきに素子
301・・・103・・・303・・・を選択した。このよう
に、行および列方向に隣接しない素子に同時に書き込む
と、磁気クロストークを抑制しながら、効率的な書き込
みが可能となり、消費電力も抑制できる。この場合は、
各配線に並列に設けたコンデンサ部(図示省略)の充放
電を利用することにより、電源の負担を軽減するとよ
い。
流を抑制する読み取りとを組み合わせると、書き込みの
信号と読み取りの信号とが時間軸に対して異なることに
なる。この場合は、シフトレジスタやバッファメモリを
用いて、入出力の信号を制御する回路を併用するとよ
い。
ような2つのメモリ層3,73を有する磁気抵抗素子か
らなる磁気メモリを、マトリックス状に配列して集積メ
モリを作製した。集積メモリには、実施例1と同様の磁
気シールドを施した。ただし、図7に示した層のうち、
両端のバイアストンネル層4,74の形成は省略した。
た(図24)。この集積メモリでは、メモリ総数が25
6×256×2個となる。この集積メモリを1つのフレ
ームとして、合計8フレームのMRAMを作製した。
(1.0)/CoFe(3)/Ru(0.8)/CoFe(3)/ PtMn(20)/CoFe(3)/Ru
(0.8)/CoFe(3)/AlO(1.06)/NiFe(2)/NiFeCr(4)/Ta(3)/上
部電極 この素子では、トンネル層がAlOにより、メモリ層がNiF
eにより、それぞれ形成されている。
熱処理と、一方向異方性を考慮した層の加工を行った
(図7における左右方向を層の長手方向とした)。
R変化率を測定したところ、2つのメモリ層(NiFe)の
保磁力は同程度であった。各メモリ層の磁化反転による
出力変化は、配線抵抗やCMOSの抵抗を除き、下部電極側
のメモリ層73について40mV、上部電極側のメモリ層3
について80mV程度であった。
に、形状異方性の大きさが異なるNiFe(6)およびNiFe(2)
を作製し、この多層膜におけるMR曲線から求めた値で
ある。
(3)/Ru(0.8)/CoFe(3)/ PtMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.8)/CoFe
(3)/AlO(1.06)/NiFe(2)/NiFeCr(4)/Ta(3)/上部電極 ワード線とビット線の合成磁界により、2つのメモリ層
3,73に個別に書き込みを行った。これらメモリ層の
磁化スイッチ曲線は、いずれも、ほぼ図14(a)に示
した形状である。しかし、メモリ層3,73とビット線
21またはワード線31との相対的な距離の相違によ
り、電流に基づく磁化スイッチ曲線は、相対的に近い記
録導線の方向に引き伸ばされた形状となる(図25)。
従って、点Aに相当する合成電流を印加すると、磁化反
転するのは磁化スイッチング曲線pを有するメモリ層3
のみである。点Bの合成電流の印加によると、磁化スイ
ッチング曲線qを有するメモリ層73のみにおいて磁化
方向が反転する。
含まれる複数のメモリ層から選択した任意のメモリ層へ
の書き込みが可能となる。
様にして行うことができる。また、このMRAMでは、
8つの基本フレームで同時に1素子ずつについて読み出
しを行うことにより、合計2×8ビットのメモリの読み
出しを同時に行うことができる。
たように3段の磁気抵抗素子からなる磁気メモリで集積
メモリを作製した。集積メモリには、実施例1と同様の
磁気シールドを施した。
した。磁気メモリは、256×256(磁気抵抗素子の
総数は256×256×3個)となるように配列し、こ
の磁気メモリ群を1フレームとして、合計8フレームの
MRAMを作製した。
てにおいて、以下のとおりとした。
9)/CoFe(3)/AlO(1.0)/Fe(2)/AlO(1.3) /Ta(3)/上部電極 この素子では、トンネル層がAlOにより、メモリ層がFe
により、それぞれ形成されている。Taに接するAlOはバ
イアストンネル層である。
熱処理と、一方向異方性を考慮した層の加工を行った
(図9(a)における左右方向を層の長手方向とし
た)。
向側からpin構造を有するダイオードを整流素子52,
53,54として作製した。ここで、pinの各層はCV
D法により成膜した。p層は、0.5%B2H6 / H2 = 100 scc
m、 H2=100 sccm 、SiH4=100 sccm の条件で作製し
た。i層はSiH4とH2により、n層は、0.5%PH3/H2=100 scc
m、 H2=100 sccm、 SiH4=50 sccm の条件で作製した。
ここで、「0.5%」はH2に対する割合を示す。なお、これ
らのダイオードと磁気抵抗素子または配線との間にはTi
バッファ層を形成した。
オード抵抗を除き、120mVであった。
して行った。
明する。まず、読み出すべき磁気メモリ101と比較磁
気メモリR1とをアドレッシングし、その後、ワード線
31,32をグランド電位に落とし、ビット線22とワ
ード線32との間、およびビット線21とワード線31
との間に同じ大きさのセンス電流を流した。以降は、実
施例1と同様にして、まず、素子11のメモリ値を判定
し、続いて素子12のメモリ値を判定した。こうして、
1つの磁気メモリ101を構成する2つの磁気抵抗素子
11,12のメモリ値を読み取った。
した2つのメモリ層を有する磁気抵抗素子で集積メモリ
を作製した。集積メモリには、実施例1と同様の磁気シ
ールドを施した。
した。磁気メモリは256×256(メモリ層の総数は
256×256×2個)となるように配列し、この磁気
メモリ群を1フレームとして、合計8フレームのMRA
Mを作製した。
/CoFe(3)/Ru(0.8)/CoFe(3)/ PtMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.
8)/CoFe(3)/AlO(1.06)/Fe(2)/AlO(1.3)/Ta(3)/上部電極 この素子では、トンネル層がAlOにより、メモリ層がFe
により、それぞれ形成されている。Taに接するAlOは、
バイアストンネル層である。
熱処理と、一方向異方性を考慮した層の加工を行った
(図10における左右方向を層の長手方向とした)。
R変化率を測定したところ、2つのメモリ層(Fe)の保
磁力は同程度であった。各メモリ層の磁化反転による出
力変化は、配線抵抗やダイオードの抵抗を除き、下部電
極側のメモリ層73について40mV、上部電極側のメモリ
層3について80mV程度であった。これらの出力変化は、
実施例2と同様にして求めた。
を構成するメモリ層について個別に情報を書き込んだ、
また、センス線を兼用するビット線21からワード線3
1へとセンス電流を流して、書き込んだ情報の読み出し
を行った。
ような多段の磁気抵抗素子からなる磁気メモリで集積メ
モリを作製した。ただし、ここでは、素子の段数は2と
した。集積メモリには、実施例1と同様の磁気シールド
を施した。
した。磁気メモリは、256×256(磁気抵抗素子の
総数は256×256×2個)となるように配列した。
素子として、以下に示す積層構造を作製した。
9)/CoFe(3)/AlO(1.0)/CoFe(0.5) /NiFe(2)/CoFe(0.5)/A
lO(1.0)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/PtMn(20) /Ta(3)/上
部電極 引き続き、第2段の磁気抵抗素子として、以下に示す積
層構造を作製した。
9)/CoFe(3)/AlO(1.06)/CoFe(0.5) /NiFe(2)/CoFe(0.5)/
AlO(1.06)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/IrMn(20)/Ta(3)/
上部電極 これらの素子では、トンネル層はAlOにより、メモリ層
はCoFe(0.5) /NiFe(2)/CoFe(0.5)により、それぞれ形成
されている。
と同様の条件でPtMnに一方向異方性を付与し、この一方
向異方性の方向が長手方向になるように、層の面形状を
0.2μm×0.3μmに加工した(図3(a)における左右方
向を長手方向とした)。
膜することにより、PtMnと直交するように一方向異方性
を設け、その後、この一方向異方性の方向が長手方向に
なるように、層の面形状を0.2μm×0.3μmに加工した
(図3(a)における左右方向を短手方向とした)。こ
うして得た集積メモリを「メモリA」とする。
を作製し、さらに第2段の素子として、AlO(1)をAlO(1.
06)とした以外は第1段と同様にして、「メモリB」を
作製した。ただし、ここでは、第1段と第2段との間に
おいて、一方向異方性の方向および層の長手方向は一致
させた(図3(a)における左右方向を長手方向とし
た)。
子の出力は、配線抵抗やCMOSの抵抗を除き、第1段
が60mV、第2段が120mVである。
の素子に、ビット線21により層の短手方向に磁界を印
加し、さらにワード線31から磁界を印加して、磁化反
転を行う操作を繰り返した。この繰り返し反転後の第2
段の素子におけるメモリの誤記録の確率を測定したとこ
ろ、メモリAでは10-8/回、メモリBでは10-6/回
であった。ただし、誤記録には、読み出しの際の誤差に
よるものも含まれる。
第1段の素子における長手方向と第2段の素子の長手方
向とが、互いに20°以上90°以下の角度をなしてい
ると、誤記録が明らかに低減した。面内方向に隣接する
素子の間においても、層の長手方向を互いに異ならせる
ことは、誤記録の減少に有効であった。
素子111,112,211,212と、第2段の素子
121,122,221,222とが厚さ方向に互いに
重ならないように配置すると、読み取り精度が向上し
た。
同様にして、集積メモリを作製した。 ・メモリI 第1段 下部電極/Ta(3)/PtMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/Al
O(1.0) /NiFe(2)/Ru(0.9)/NiFe(4)/AlO(1.0)/CoFe(3)/P
tMn(20) /Ta(3)/上部電極 第2段 下部電極/Ta(3)/IrMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/Al
O(1.06) /NiFe(2)/Ru( 0.9)/ NiFe(4)/AlO(1.06)/CoFe(3)/PtMn(20) /Ta(3)/上
部電極・メモリII 第1段 下部電極/Ta(3)/PtMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/Al
O(1.0) /NiFe(2)/Ru(0.9)/NiFe(2)/Ru(0.9)/NiFe(2)/Al
O(1.0)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3) /PtMn(20)/Ta(3)/上
部電極 第2段 下部電極/Ta(3)/IrMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/Al
O(1.06) /NiFe(2)/Ru(0.9)/NiFe(2)/Ru(0.9)/NiFe(2)/A
lO(1.06)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/PtMn(20)/Ta(3)/上
部電極 ・メモリIII 第1段 下部電極/Ta(3)/PtMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/Al
O(1.0) /NiFe(1)/CoFe(1) /AlO(1.0)/CoFe(3)/Ru(0.9)/
CoFe(3)/PtMn(20)/Ta(3)/上部電極 第2段 下部電極/Ta(3)/IrMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/Al
O(1.06) /NiFe(1)/CoFe(1)/AlO(1.06)/CoFe(3)/Ru(0.9)
/CoFe(3)/PtMn(20)/Ta(3)/上部電極 ・メモリIV 第1段 下部電極/Ta(3)/PtMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/Al
O(1.0)/NiFe(2) /AlO(1.0)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/
PtMn(20) /Ta(3)/上部電極 第2段 下部電極/Ta(3)/IrMn(20)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/Al
O(1.06)/NiFe(2) /AlO(1.06)/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe
(3)/PtMn(20) /Ta(3)/上部電極 メモリI〜IIIでは多層膜がメモリ層として用いられて
いる。メモリIにおいてメモリ層はNiFe(2)/Ru(0.9)/ N
iFe(4)であり、メモリIIにおいてメモリ層はNiFe(2)/Ru
(0.9)/ NiFe(4)/Ru(0.9)/ NiFe(4)であり、メモリIIIに
おいてメモリ層はNiFe(1)/CoFe(1)である。これに対
し、メモリIVにおけるメモリ層はNiFe(2)である。
後280℃、5kOeの雰囲気で1時間熱処理し、PtMnに一方
向異方性を付与した後、一方向異方性の方向が長手方向
になるように、各層の素子形状を0.2μm×0.3μmに加工
した(図3(a)の左右方向を長手とした)。
を磁界中で成膜することにより、PtMnと直交する一方向
異方性を設けた後、この一方向異方性の方向が長手方向
となるように、各層の素子形状を0.2μm×0.3μmに加工
した(図3(a)の左右方向を短手方向とした)。
除き、第1段が60mV、第2段が120mVであった。
素子に、ビット線21により層の短手方向に磁界を印加
し、さらにワード線31から磁界を印加して、磁化反転
を行う操作を繰り返した。この繰り返し反転後の第2段
の素子におけるメモリの誤記録の確率を測定したとこ
ろ、メモリI〜IIIでは10-8/回、メモリIVでは10-6/
回であった。ただし、誤記録には、読み出しの際の誤差
によるものも含まれる。
くとも2種の磁性膜または少なくとも2種の磁性膜と少
なくとも1種の非磁性膜との多層膜であると、スイッチ
ング磁化曲線は単純な4回対称から崩れることになる。
この結果、誤記録が減少したものと考えられる。
た構成の磁気抵抗素子をマトリックス状に配置したMR
AMを作製し、記録方法について検討した。
した。
/CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)/PtMn(20) /Ta(3)/上部電極 ここで、AlO(1.3)はバイアストンネル層4であり、Fe
(2)はメモリ層3であり、AlO(1.0)はトンネル層2であ
り、CoFe(3)/Ru(0.9)/CoFe(3)は固定磁性層1である。P
tMn(3)は、図示を省略する反強磁性層である。
で1時間熱処理し、PtMnに一方向異方性を付与した後、
この一方向異方性の方向が長手方向になるように、各層
の素子形状を0.1μm×0.15μmに加工した(図27の左
右方向を長手方向とした)。
て、ワード線31の上端とメモリ層3の下端との距離d
を40〜100nmの範囲で適宜変更した複数の素子を作製し
た。
電流61,62を流して、発生した合成磁界によりメモ
リ層の磁化反転を試みた。dが大きくなるにつれて磁化
反転は困難となった。
ところ、dの全範囲において、誤記録の確率は減少し
た。このとき、ビット線21を流れる分岐前の電流61
aによる磁界の向きと電流63による磁界の向きとは一
致させた。
の向きを逆方向として、分岐前の電流による磁界の向き
と電流による磁界の向きとを逆にしたところ、誤記録減
少の効果は得られなかった。分岐後よりも相対的に大き
い分岐前のビット線を流れる電流による磁界が、メモリ
層を垂直に流れる電流による反転アシスト効果の発揮を
妨げたためと考えられる。
化に適した磁気メモリを提供できる。また、磁気メモリ
のメモリ層における磁化反転を円滑化できる。円滑な磁
化反転は、集積度が高い磁気メモリにおける誤記録の低
減に有効である。
メモリに用いうる磁気抵抗素子の基本構成を示す断面図
である。
の基本構成を周辺の部材とともに示す断面図である。
リの一形態を示す断面図であり、互いに90°相違する
方向から観察した状態を示した図である。
図である。
するための図面である。
説明するための図面である。
のメモリ層を含む磁気抵抗素子を用いた形態を示す断面
図である。
の一例を示すための回路図である。
メモリのまた別の一形態を示す断面図である。
数のメモリ層を含む磁気抵抗素子を用いた別の形態を示
す断面図である。
列した磁気メモリ装置の一形態を示す平面図である。
す平面図である。
置関係を説明するための断面図である。
磁化スイッチング曲線の例を示す図である。
反転を可能とする合成磁界との関係を説明するための図
である。
層の磁化容易軸の相対的な関係を示すための平面図であ
る。
がなす角度αによる磁化スイッチング曲線の傾きを示
し、さらにこの場合の合成磁界による磁化反転を説明す
るための図である。
配置されたメモリ層の磁界容易軸の関係の一例を示す平
面図である。
面形状の例を示すための平面図である。
例を説明するための図面であり、(a)は磁気メモリの
断面図であり、(b)は記録電流と時間との関係を示す
図であり、(c)はメモリ層の平面図である。
の例を説明するための磁気メモリの断面図であり、
(a)は書き込み動作を、(b)は読み出し動作をそれ
ぞれ示す。
の例を説明するための磁気メモリの断面図であり、
(a)は書き込み動作を、(b)は読み出し動作をそれ
ぞれ示す。
Iの一例を示す回路図である。
磁気メモリ装置の別の一例を示す平面図である。
を通過する電流IBによる磁化反転を示すための磁化スイ
ッチング曲線である。
置の別の例を示す平面図である。
面図である。
スイッチ素子 101,102,103,201,202,203・・・
磁気メモリ 121,221 ビット線 131,231 ワード線 81,82,91,181,191,281,291
結合線
Claims (11)
- 【請求項1】 層の厚さ方向に積層された2以上のメモ
リ層と2以上のトンネル層とを含み、前記2以上のメモ
リ層が電気的に直列に接続され、前記2以上のメモリ層
から選ばれる少なくとも1つからなる第1層群における
磁化反転により生じる抵抗変化と、前記2以上のメモリ
層から選ばれる少なくとも1つからなる第2層群におけ
る磁化反転により生じる抵抗変化とが互いに相違する磁
気メモリの駆動方法であって、 前記2以上のメモリ層から選ばれる少なくとも1つの層
における磁化反転を、当該少なくとも1つの層を厚さ方
向に通過する電流を含む複数の電流により生じる磁界に
より行う磁気メモリの駆動方法。 - 【請求項2】 前記複数の電流が、前記厚さ方向に流れ
る電流を第1電流として、前記2以上のメモリ層の面内
方向に沿って流れ、前記磁化反転後の磁化方向に沿った
磁界を発生させる第2電流を含む請求項1に記載の磁気
メモリの駆動方法。 - 【請求項3】 前記第1電流の印加を開始した後に、前
記第2電流の印加を開始する請求項2に記載の磁気メモ
リの駆動方法。 - 【請求項4】 前記複数の電流が、前記面内方向であっ
て前記第2電流とは異なる方向に流れる第3電流をさら
に含み、前記第3電流の印加を開始した後に、前記第2
電流の印加を開始する請求項3に記載の磁気メモリの駆
動方法。 - 【請求項5】 前記複数の電流が、前記面内方向であっ
て前記第2電流とは異なる方向に流れる第3電流をさら
に含み、前記第3電流から分岐して前記第1電流が供給
される請求項2に記載の磁気メモリの駆動方法。 - 【請求項6】 前記2以上のメモリ層から選ばれる2つ
の層における磁化反転を、少なくとも、前記2つの層の
間を伸長する導線を流れる電流により生じる磁界を印加
して、同時に反転させる請求項1に記載の磁気メモリの
駆動方法。 - 【請求項7】 メモリ層を有する磁気メモリの駆動方法
であって、 前記メモリ層における磁化反転を、当該メモリ層を厚さ
方向に通過する電流を含む複数の電流により生じる磁界
により行う磁気メモリの駆動方法。 - 【請求項8】 前記複数の電流が、前記厚さ方向に流れ
る電流を第1電流として、前記メモリ層の面内方向に沿
って流れ、前記磁化反転後の磁化方向に沿った磁界を発
生させる第2電流を含む請求項7に記載の磁気メモリの
駆動方法。 - 【請求項9】 前記第1電流の印加を開始した後に、前
記第2電流の印加を開始する請求項8に記載の磁気メモ
リの駆動方法。 - 【請求項10】 前記複数の電流が、前記面内方向であ
って前記第2電流とは異なる方向に流れる第3電流をさ
らに含み、前記第3電流の印加を開始した後に、前記第
2電流の印加を開始する請求項9に記載の磁気メモリの
駆動方法。 - 【請求項11】 前記複数の電流が、前記面内方向であ
って前記第2電流とは異なる方向に流れる第3電流をさ
らに含み、前記第3電流から分岐して前記第1電流が供
給される請求項9に記載の磁気メモリの駆動方法。
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