JP3527203B2 - 単結晶製造装置および単結晶製造方法 - Google Patents

単結晶製造装置および単結晶製造方法

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JP3527203B2
JP3527203B2 JP2000552322A JP2000552322A JP3527203B2 JP 3527203 B2 JP3527203 B2 JP 3527203B2 JP 2000552322 A JP2000552322 A JP 2000552322A JP 2000552322 A JP2000552322 A JP 2000552322A JP 3527203 B2 JP3527203 B2 JP 3527203B2
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邦彦 永井
紘平 小平
啓之 田中
英樹 坂本
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東洋通信機株式会社
紘平 小平
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(技術分野) 本発明は単結晶製造技術に属し、特に引き下げ法により
単結晶を製造する製造装置および製造方法に関するもの
である。
【0002】(背景技術) 近年、タンタル酸リチウムLiTa03(以下、LTと
記す。)、ニオブ酸リチウムLiNb03(以下、LN
と記す。)、四硼酸リチウムLi247(以下、LB
Oと記す。)、ランガサイトLa3Ga5SiO14(以
下、LGSと記す。)等の酸化物の単結晶を用いて各種
の表面波デバイスが生産されている。これらの単結晶
は、水晶基板に比べて大きな電気機械結合係数を有する
圧電結晶であって、LBO、LGSにあっては零温度係
数の切断角度が存在することから、表面波デバイスにこ
れらの単結晶基板を用いることにより、携帯電話機器等
の端末が小型化、高機能化等されるようになった。ま
た、LT、LNの結晶は、化学量論組成においてLiと
Taが1:1、LiとNbが1:1の割合となる。この
ような組成の結晶は格子に欠陥やずれがなく理想的な結
晶構造となり、結晶中の屈折率が一定であり乱反射も生
じないため、光学用の材料としても適している。上記単
結晶の育成法には大きく分けて次の3つの方法がある。
すなわち、チョクラルスキー法(CZ法)、バーチカル
ブリッジマン法(VB法)、および引き下げ法である。
チョクラルスキー法(CZ法、回転引上げ法)は図6に
示すように、結晶化しようとする原料を白金坩堝41に
入れ、電気炉42内にて原料を融点以上に昇温し融解さ
せ、その融液43に棒状の種子結晶44の下端部を浸け
てゆっくり回転させながら引き上げることにより、種子
結晶44の下端部から結晶45を成長させる方法であ
る。
【0003】バーチカルブリッジマン法は、図7に示す
ように、結晶化しようとする原料を白金坩堝51に入
れ、電気炉52内にて原料を融点以上に昇温し融解させ
た後、白金坩堝51の一端に板状の種子結晶53を入
れ、電気炉52内に温度勾配を形成した状態で、白金坩
堝51を種子結晶53側を先端にして高温側から低温側
に徐々に移動させることにより、種子結晶53側より順
次結晶を成長させる方法である。引き下げ法は、本願に
係る発明者の一人が文献(Journal of the Ceramic Soc
iety of Japan105[7] 1997)に発表した単結晶成長法で
あり、図8に示すように、底に細孔610aを設けた白
金坩堝61の中に多結晶原料を入れ、この白金坩堝61
の上側を原料の融点以上、下側を原料の融点以下に保っ
た電気炉62内の最も温度勾配が急峻な位置に配置して
原料を融解させ、白金坩堝61の細孔61aから重力に
よって流出した原料融液に棒状の種子結晶63の上端を
接触させた状態で、種子結晶63を回転させながら引き
下げることによって結晶させる方法である。この引き下
げ法は、白金坩堝61の底の細孔61aから漏れ出た原
料融液の白金坩堝61に対する濡れ性および表面張力を
利用して、白金坩堝61と種子結晶63との間に原料融
液を保持しつつ結晶育成を行う。一般的には、LN、L
T、LGS等の単結晶は回転引上げ法(CZ法)で育成
されており、LBOについては、バーチカルブリッジマ
ン法(VB法)による育成が主流であるが、CZ法によ
っても育成が可能である。しかしながら、CZ法に代表
される従来の単結晶育成法には次のような問題点があっ
た。
【0004】原材料の融点の関係で、LNの育成には白
金製の坩堝が、LT、LGSの育成にはイリジウム製の
坩堝が一般的に必要となる。また結晶寸法の関係では、
たとえば、直径3インチの結晶を育成するには約4kg
の坩堝が、4インチの結晶を育成するには約5kgの坩
堝がそれぞれ必要となり、育成温度を一定に保持するた
めにアフターヒータを使用すれば更に1〜2kgの白金
またはイリジウム等の貴金属が必要となる。このように
高価な貴金属を多量に使用するため、コスト的にも大き
な負担となっている。また、坩堝から引き上げて育成す
る単結晶に加え、かなりの余剰量を坩堝内に溶解し、そ
れら全量を融点以上に維持する必要がある所謂バッチ方
式であるため、引き上げ結晶の大口径化、長尺化には限
度があり、さらに大型化に応じてヒータなどによる電力
消費が大幅に増大する。また、LN、LT等の結晶は広
い固溶領域を有し、化学組成と調和溶融(congruent me
lt)組成が異なるため、育成の初期と終期で組成変動を
起こしやすい。たとえば、縦軸を温度とし、横軸を酸化
リチウム(Li02)のモル比(%)とすると、LTの
状態図(相図)は図9に示すようになる。この組成が変
動した単結晶を用いてSAWデバイスを製作した場合、
伝搬速度や圧電定数にバラツキが生じ、製品の歩留まり
低下をきたすことになる。また、CZ法においては坩堝
へ原料を投入する前処理として、五酸化タンタルTa2
5と炭酸リチウムLi2CO3との原料混合、焼結、粉
砕、プレスなど、反応処理や高温による処理を行うた
め、蒸気圧の高い酸化リチウムLi20等の蒸発によ
り、原料調製段階で組成変動が生じ、さらに、結晶育成
過程における特定物質の蒸発による結晶の組成変動も生
じる。また、CZ法においては種子付けを行った後、シ
ョルダ部の形成を経て、直胴部の育成を行うという手順
で単結晶ロッドの育成が行われるが、直胴部の育成に長
時間を要し、しかも径寸法ばらつきの小さい直胴部を得
るためには高価なADC(Automatic Diameter Contro
l)装置を必要とするため製造コストが高くなる。
【0005】また、LN、LT等の結晶は、図9からも
わかるように、液相から固相に変化する最も高い温度点
T1で調和溶融組成にて結晶化することになる。CZ法
で結晶を育成する場合、LiとNbにした融液を坩堝に
入れて種子結晶を引き上げる際、育成の初期は結晶化し
やすいコングルーエント(congruent)な組成で結晶
(LiよりNbの組成が多い結晶)の育成が進む。とこ
ろが、坩堝内には予めLiとNbとを1:1にて混合し
てあるから、結晶育成が進むに従って融液中のNbがL
iに比べて少なくなる。すると、徐々に結晶化する際
に、コングルーエントな組成よりもLiの含有量が多い
結晶が育成されることになる。つまり、一つの結晶中に
組成の異なる部位が生成されることになる。したがっ
て、CZ法は、予め融液をコングルーエントな組成にし
ておき、コングルーエントな結晶を育成する際に用いる
のが一般的であるが、その際融液が常に均一な組成にな
っているとは限らないため組成のばらつきが生じやす
い。この点についてはブリッジマン法も同様であって、
予め必要な材料をすべて坩堝内に入れておく必要がある
以上ばらつきは避けられない。このため、CZ法やブリ
ッジマン法でコングルーエントな組成以外の組成、すな
わちインコングルーエントな組成(化学量論組成をはじ
めとする)の結晶を育成することは困難であった。
【0006】ちなみに、LN、LTにおいてコングルー
エントな組成とは以下のとおりである。 Li/(Li+Nb)×100≒48% Li/(Li+Ta)×100≒48% したがって、これまではインコングルーエントな組成
(例えばLN、LTではLiの組成比48.5〜50.
0%)の結晶を得るためには、他の手法を用いざるを得
なかった。たとえば「二重坩堝法」なる単結晶育成法が
知られているが、周知のように、育成できる結晶の直径
が小さく、1インチ程度が限度といわれている。LN、
LTをSAWデバイス等の圧電材料や光学材料として使
用する分野においては、生産性の面からさらに大きな単
結晶が求められており、組成の安定した1インチ超の大
きな結晶を安価に育成できる単結晶育成法の開発が要望
されていた。また、バーチカルブリッジマン法は、現在
LBO単結晶を育成する標準的な方法となっているが、
LBO単結晶を一回育成する度毎に白金坩堝を新たに用
意しなければならず、製造コストが高くなるという問題
がある。本発明は、上記の事情に鑑み創案されたもので
あって、その解決すべき課題は、化学組成が安定であ
り、大口径且つ長尺の単結晶を安価に製造することがで
きる単結晶製造装置および単結晶製造方法を提供するこ
とにある。
【0007】(発明の開示) 請求項1に記載の発明に係る単結晶製造装置は、電気炉
内に原料を溶かすための坩堝を配置してこれを当該原料
の融点以上の温度に保ち、坩堝の底部に形成された細孔
から漏れ出た原料融液に種子結晶の上端部を接触させた
状態で種子結晶を回転させながら引き下げることによっ
て結晶を成長させる単結晶製造装置において、前記坩堝
内に上方から粉末原料(粉末状態の原料)を供給する粉
末原料供給手段と、この粉末原料供給手段より投入され
た粉末原料を受け、融解させてから前記坩堝の液溜部に
導くプリメルトプレートとを備えたことを特徴としてい
る。上記のように構成された単結晶製造装置によれば、
粉末原料供給手段によりプリメルトプレート上に粉末原
料を供給し、プリメルトプレート上で粉末原料を融解さ
せて原料融液を生成し、この原料融液を坩堝の液溜部に
導入することにより、坩堝内に原料融液を連続的に供給
して、坩堝の底の細孔からの原料融液の流出量をほぼ一
定に保ちつつ結晶育成を行うことができるので、大口径
且つ長尺の単結晶が容易に得られる。また、粉末原料か
ら結晶を育成させるまでのプロセスが連続的に行われる
ため、組成の安定した単結晶が得られる。また、白金坩
堝等の高価な構成要素は初期投資するだけで半永久的に
使用できるので製造コストを安価にできる。また、請求
項2記載の発明に係る単結晶製造装置は、請求項1にお
ける粉末原料供給手段が、粉末原料を収容する粉末原料
槽と、この粉末原料槽内の粉末原料中へ乾燥気体を導入
する乾燥気体導入手段と、この粉末原料槽から前記プリ
メルトプレート上に粉末原料を移送するための原料移送
手段とを有するものであること特徴としている。上記の
ように構成された単結晶製造装置によれば、粉末原料中
に乾燥空気を導入して原料粉末の湿気を除去することに
より、湿気による原料粉末の凝集を防ぎ、プリメルトプ
レート上に成分比一定の粉末原料を安定に供給できる。
【0008】また、請求項3記載の発明に係る単結晶製
造装置は、請求項2におけるプリメルトプレートが、坩
堝と共に電気炉内に配置されており、原料移送手段は、
プリメルトプレート上に粉末原料を移送すべくその一端
側が粉末原料槽に他端側が電気炉内に挿入された移送管
と、この移送管を外部から冷却する冷却手段とを備えた
ものであることを特徴としている。上記のように構成さ
れた単結晶製造装置によれば、坩堝とプリメルトプレー
トとを一つの電気炉で加熱できるので装置構成を簡略化
することができるとともに、電気炉外部から電気炉内の
プリメルトプレート上に粉末原料を移送する移送管を冷
却することにより、移送管の途中で粉末原料が融解する
のを防ぎ移送管の詰まりを防止できる。また、請求項4
記載の発明に係る単結晶製造装置は、電気炉内に原料を
溶かすための坩堝を配置してこれを当該原料の融点以上
の温度に保ち、坩堝の底部に形成された細孔から漏れ出
た原料融液に種子結晶の上端部を接触させた状態で種子
結晶を回転させながら引き下げることによって結晶を成
長させる引き下げ法を用いた単結晶製造装置において、
粉末原料(粉末状態の原料)を融解させて原料融液を生
成するための原料融解槽と、この原料融解槽に粉末原料
を供給する粉末原料供給手段と、当該原料融解槽内の原
料融液を前記坩堝内に導入する原料融液導入手段とを備
えたことを特徴としている。上記のように構成された単
結晶製造装置によれば、粉末原料供給手段により原料融
解槽に粉末原料を供給し、原料融解槽内で粉末原料を融
解させて原料融液を生成し、この原料融液を原料融液導
入手段により坩堝内に導入することにより、坩堝内に原
料融液を供給しつつ結晶育成中を行うことができるの
で、結晶育成の始めから終わりまで坩堝内の融液量をほ
ぼ一定に保ち、坩堝の底の細孔からの原料融液の流出量
をほぼ一定に保ちつつ結晶育成を行うことができる。
【0009】また、請求項5記載の発明に係る単結晶製
造装置は、請求項4における粉末原料供給手段が、粉末
原料を収容する粉末原料槽と、この粉末原料槽内の粉末
原料中へ乾燥気体を導入する乾燥気体導入手段と、この
粉末原料槽から原料融解槽へ粉末原料を移送するための
原料移送手段とを有するものであることを特徴としてい
る。上記のように構成された単結晶製造装置によれば、
粉末原料中に乾燥空気を導入して原料粉末の湿気を除去
することにより、湿気による原料粉末の凝集を防ぎ、原
料融解槽へ成分比一定の粉末原料を安定に供給できる。
また、請求項6記載の発明に係る単結晶製造装置は、請
求項5における原料融解槽が、坩堝と共に電気炉内に配
置されており、原料移送手段は、原料融解槽へ粉末原料
を移送すべくその一端側が粉末原料槽に他端側が電気炉
内に挿入された移送管と、この移送管を外部から冷却す
る冷却手段とを備えたものであることを特徴としてい
る。上記のように構成された単結晶製造装置によれば、
坩堝と原料融解槽とを一つの電気炉で加熱できるので装
置構成を簡略化することができるとともに、電気炉外部
から電気炉内の原料融解槽に粉末原料を移送する移送管
を冷却することにより、移送管の途中で粉末原料が融解
するのを防ぎ移送管の詰まりを防止できる。
【0010】また、請求項7記載の発明に係る単結晶製
造装置は、請求項6記載の原料融解槽が、坩堝よりも高
い位置に配置されており、原料融液導入手段は、原料融
解槽の底部に形成された孔から漏れ出て流下する原料融
液をその表面を伝わらせて坩堝内へ案内する案内部材を
備えたものであることを特徴としている。上記のように
構成された単結晶製造装置によれば、原料融解槽の底部
から漏れ出た原料融液を案内部材の表面を伝わらせて自
重により降下させて坩堝内へ供給しつつ、この原料融液
中に残存する水分や不純物を坩堝に入る前に電気炉の熱
で蒸発させて除去することができる。また、請求項8記
載の発明に係る単結晶製造方法は、電気炉内に原料を溶
かすための坩堝を配置してこれを当該原料の融点以上の
温度に保ち、坩堝の底部に形成された細孔から漏れ出た
原料融液に種子結晶の上端部を接触させた状態で種子結
晶を回転させながら引き下げることによって結晶を成長
させる単結晶製造方法において、前記電気炉内の元気坩
堝の内部または上方にプリメルトプレートを設け、前記
電気炉外部の粉末原料槽から移送管を通して当該プリメ
ルトプレート上に粉末原料を適量ずつ供給し、当該プリ
メルトプレート上で粉末原料を融解させてから前記坩堝
の液溜部に導入することにより、前記坩堝内に原料融液
を連続的に供給して、前記坩堝の底の細孔からの原料融
液の流出量をほぼ一定に保ちつつ結晶育成を行うように
したことを特徴としている。上記の方法によれば、大口
径且つ長尺の単結晶が容易に得られる。また、粉末原料
から結晶を育成させるまでのプロセスを連続的に行うた
め、組成の安定した単結晶が得られる。
【0011】また、請求項9記載の発明に係る単結晶製
造方法は、電気炉内に原料を溶かすための坩堝を配置し
てこれを当該原料の融点以上の温度に保ち、坩堝の底部
に形成された細孔から漏れ出た原料融液に種子結晶の上
端部を接触させた状態で種子結晶を回転させながら引き
下げることによって結晶を成長させる単結晶製造方法に
おいて、前記電気炉内の前記坩堝の上方に原料融解槽を
設け、前記電気炉外部の粉末原料槽から移送管を通して
当該原料融解槽内に粉末原料を適量ずつ供給し、当該原
料融解槽内で粉末原料を融解させてから前記坩堝の液溜
部に導入することにより、前記坩堝内に原料融液を連続
的に供給して、前記坩堝の底の細孔からの原料融液の流
出量をほぼ一定に保ちつつ結晶育成を行うようにしたこ
とを特徴としている。上記の方法によれば、大口径且つ
長尺の単結晶が容易に得られる。また、粉末原料から結
晶を育成させるまでのプロセスを連続的に行うため、組
成の安定した単結晶が得られる。また、請求項10記載
の発明に係る単結晶製造方法は、請求項8または請求項
9記載の方法において使用する粉末原料が、リチウム
(Li)粉末とニオブ(Nb)粉末とを混合してなる粉
末原料であって、当該粉末原料中のリチウムとニオブの
和に対するリチウムの組成比が48.5〜50.0%で
あることを特徴としている。上記の方法によれば、リチ
ウムとニオブの和に対するリチウムの組成比が48.5
〜50.0%、直径が1.2インチ以上である非調和溶
融組成のニオブ酸リチウム(LiNb03)単結晶を製
造することができる。
【0012】また、請求項11記載の発明に係る単結晶
製造方法は、請求項8または請求項9記載の方法におい
て使用する粉末原料が、リチウム(Li)粉末とタンタ
ル(Ta)粉末とを混合してなる粉末原料であって、当
該粉末原料中のリチウムとタンタルの和に対するリチウ
ムの組成比が48.5〜50.0%であることを特徴と
している。上記の方法によれば、リチウムとタンタルの
和に対するリチウムの組成比が48.5〜50.0%、
直径が1.2インチ以上である非調和溶融組成のタンタ
ル酸リチウム(LiTa03)単結晶を製造することが
できる。
【0013】(発明を実施するための最良の形態) 以下、図面に示す実施の形態により本発明をより詳細に
説明する。 [第1の実施の形態] 図1(a)は本発明に係る単結晶製造装置の実施の形態
の一例を示す概略全体構成図である。この例では、L
T、ルチル結晶(Ti02)や各種光学活性結晶など比
較的高融点(1300゜C〜1900゜C)の物質の単結晶を製
造する場合について説明する。図1(a)において10
は電気炉、20は粉末原料供給装置、30は結晶引き下
げ装置である。電気炉10は円筒形状の石英管10aに
周囲に高周波誘導加熱コイル10bを配置してなり、電
気炉10内上部には白金製の坩堝2が、下部にはアフタ
ーヒータ13が設けられている。また、坩堝2内の上部
開口部近傍には傘形状(あるいはドーム状)のプリメル
トプレート3が設けられている。プリメルトプレート3
は白金やイリジウム等の耐熱性および耐食性に優れた金
属で形成されており、図示しない支持部材を介して周縁
部数ヵ所が坩堝2に連結されて定位置に保持されてい
る。これら坩堝2、プリメルトプレート3およびアフタ
ーヒータ13は何れも金属で形成されているため、高周
波誘導加熱コイル10bの発生する電磁波により加熱さ
れる。高周波誘導加熱コイル10bは上下方向に複数の
コイル要素に分割されており、上側のコイル要素は坩堝
2およびプリメルトプレート3をTi02の融点以上の
温度(例えば、1900゜C)に加熱している。下側のコイ
ル要素は、アフターヒータ13をTi02の融点未満の
温度(例えば、1800゜C)に加熱している。アフターヒ
ータ13は、坩堝2の下面より育成された単結晶を周囲
から輻射熱により非接触で加熱することにより、結晶温
度の急激な低下による結晶欠陥の発生を防止するととも
に、結晶の歪みを除去するアニール効果を有する。
【0014】電気炉10を構成する石英管10aの上側
階開口部は断熱材で形成された蓋体10cで閉塞されて
いる。また、石英管10aの下端には、有底円筒状の石
英容器10dが接続されており、石英容器10dを囲繞
する円筒状の断熱壁10eを介して電気炉10全体が図
示しない支持体により直立姿勢に保持されている。粉末
原料供給装置20は、粉末原料5pを収容する粉末原料
槽6と、図示しない粉末原料供給源から粉末原料槽6内
に粉末原料5pを導入するための原料導入管7と、図示
しない乾燥気体発生源から粉末原料槽6内の粉末原料5
p中に乾燥気体(乾燥空気、窒素、アルゴン、ヘリウ
ム、等)を導入するための乾燥気体導入管8と、粉末原
料槽6から原料融解槽3へ粉末原料5pを移送するため
の原料移送装置21とを有している。また、粉末原料供
給装置20には、撹拌機31が備わっており、粉末原料
槽6内に配置した撹拌用プロペラ32をモータ33で回
転させることにより、粉末原料槽6内の粉末原料5pを
強制的に撹拌するようになっている。原料移送装置21
は、プリメルトプレート3へ粉末原料5pを移送すべく
その上端側が粉末原料槽6の底部6aに下端側が電気炉
10内に挿入された移送管9と、この移送管9を冷却す
るための冷却ジャケット11と、粉末原料5pを強制移
送すべく移送管9の途中に設けられた粉末供給ポンプ1
2とを有する。移送管9および冷却ジャケット11は、
電気炉10の蓋体10cの中央部に形成された貫通孔内
に挿入されている。冷却ジャケット11は、移送管9の
外周を取り囲むようにして設けられており、その内部を
通過する冷媒により移送管9を外部から冷却することに
より、移送管9内を電気炉10からの熱に抗して結晶原
料の融点温度未満に保っている。結晶引き下げ装置30
は、種子結晶4を保持するための保持部15aをその上
端部に有する円柱状の回転ロッド15と、この回転ロッ
ド15を鉛直姿勢に保持して軸回転させつつ上下に移動
させる回転引き下げ装置16とからなる。回転ロッド1
5は、石英容器10dの底部を貫通して設けられてお
り、回転ロッド15と石英容器10dとの摺接部はシー
ル部材17により気密にシールされている。石英容器1
0dの下端近傍側壁には、石英管10a、蓋体10c、
および石英容器10dにより形成される処理室内に結晶
成長雰囲気を制御するためのガス(例えば、N2とその
2〜3重量部のO2との混合ガス、またはArガス)を
導入する制御ガス導入口18が設けられている。処理室
内に導入された雰囲気制御ガスは蓋体10cに形成され
た排気口19より排気され図示しない回収装置により回
収されるようになっている。
【0015】図1(b)に上記坩堝2とプリメルトプレ
ート3の構造を示す。図示するように、原料移送装置2
1の移送管9を通して電気炉10内に導入された粉末原
料5pは、プリメルトプレート3上に落下する。プリメ
ルトプレート3は電気炉10の誘導加熱コイル10bの
発生する電磁波によって結晶原料の融点温度以上に加熱
されているので、プリメルトプレート3上で粉末原料は
融解し、原料融液となって坩堝2の液溜部に滴下する。
坩堝2の底部は漏斗状(逆円錐形状)に形成されるとと
もに、底部中央およびその周辺部には同一口径(例え
ば、0.5mm)複数の細孔2a、2a、・・が設けら
れており、複数の細孔2a、2a、・・から原料融液5
mを流出させることにより、坩堝2の下面全体を有効に
利用して育成中の結晶18の上面との間に原料融液5m
aを保持しつつ結晶育成を行える構造になっている。し
たがって、プリメルトプレート3上に供給する原料粉末
5pの量を制御して、プリメルトプレート3上から坩堝
2の液溜部に滴下する原料融液5mの流量を一定に保ち
つつ原料融液5mを連続供給することにより、坩堝2の
底の細孔2a、2a、・・からの原料融液5mの流出量
をほぼ一定に保ちつつ連続して結晶育成を行うことがで
きる。また、坩堝2と結晶18の上面(結晶界面)との
間に存在する原料融液5maの厚さは、主としてプリメ
ルトプレート3からの原料融液5mの供給量、原料融液
5mの粘性、坩堝2の温度、結晶成長速度、結晶18の
温度等を考慮して、炉内温度、回転ロッド15の回転お
よび下降速度を制御することにより最適な厚さに決定さ
れる。すなわち、原料融液5maの自然対流、すなわち
坩堝2と結晶18との温度差による対流を考慮した上
で、回転ロッド15の回転による遠心力に起因する強制
対流を発生させることによって、坩堝2と結晶18の上
面との間に常に最適量の原料融液5maを保持すること
ができる。以上のように構成された単結晶製造装置1に
よれば以下のようにして単結晶を製造することができ
る。
【0016】まず、電気炉10の上側のコイル要素によ
る加熱温度を結晶材料の融点温度以上の所定温度、下側
のコイル要素による加熱温度を結晶材料の融点温度未満
の所定温度にそれぞれ設定して炉内の加熱を開始し、炉
内が設定温度になったらその状態を維持する。冷却ジャ
ケット11には冷媒を常時流し、粉末原料槽6内の粉末
原料5p中には乾燥気体導入管8を通して乾燥気体を常
時導入しておく。その後、粉末供給ポンプ12を作動さ
せ、粉末原料槽6から移送管9を通してプリメルトプレ
ート3の上面中央部に粉末原料5pを所定量ずつ供給す
る。このとき粉末原料5pは乾燥気体導入管8より導入
される乾燥気体および撹拌機31のプロペラ32により
粉末原料槽6内で撹拌されつつ移送管9を通して供給さ
れる。プリメルトプレート3上に供給された粉末原料5
pは融点温度以上に加熱されて融解し原料融液5mとな
る。そして、原料融液5mはプリメルトプレート3の上
面を伝って流下した後、プリメルトプレート3の周縁部
から滴下する。これにより、坩堝2の底部に原料融液5
mが導入されていく。坩堝2内に原料融液5mが溜まる
と、坩堝2の底部の複数の細孔2a、2a、・・から原
料融液5mが漏出し始める。この状況は電気炉10の石
英管10aを通して観察することができるので、原料融
液5mの漏れ出しが確認されたら、回転引き下げ装置1
6により回転ロッド15を上昇させ、回転ロッド15に
保持されている種子結晶4の先端(上端)を坩堝2の下
面を濡らしている原料融液5mに接触させる。その後、
種子結晶4の先端を原料融液5mに接触させた状態を維
持しつつ、回転引き下げ装置16により回転ロッド15
を一定の向きに回転させながら下降させることにより、
種子結晶4の先端から結晶18を成長させていく。
【0017】その際、プリメルトプレート3上への粉末
原料5pの供給量を制御して坩堝2の液溜部への原料融
液5mの供給量を制御しつつ、回転ロッド15の下降速
度を制御することにより、まず単結晶ロッドのショルダ
部を成長させる。そして、ショルダ部が所望の径になっ
たら、以後はその径を保つべく回転ロッド15の下降速
度を制御しつつ、利用価値の高い直胴部を時間をかけて
育成していき、直胴部が最適寸法に育ったら、粉末供給
ポンプ12を停止させる。上記結晶育成の際、直胴部の
育成開始時から終了時まで坩堝2内の原料融液5mの量
をほぼ一定に保って、坩堝2の底の細孔2a、2a、・
・からの原料融液5mの流出量をほぼ一定に保ちつつ結
晶育成を行う。このように坩堝2の底の細孔2a、2
a、・・からの原料融液5mの流出量をほぼ一定に保つ
ことにより、育成中の結晶18の上面に単位時間あたり
に供給される原料融液5mの量が結晶育成中ほぼ一定に
保たれる。したがって、本実施の形態の単結晶製造装置
1によれば以下のような優れた利点を有する。すなわ
ち、育成中の結晶18の上面に単位時間あたりに供給さ
れる原料融液5mの量を結晶育成中ほぼ一定に保つこと
ができるので、粉末原料槽6からプリメルトプレート3
へ粉末原料5pを連続的に供給しつつ結晶を育成するこ
とにより、利用価値の高い直胴部を大口径且つ長尺に形
成することができる。また、原料融液の粘性や坩堝2に
対する濡れ性などを坩堝2の底部の複数の細孔2a、2
a、・・の数、位置、大きさ、坩堝2の底形状等を適切
に設定することで育成結晶の直径をさらに大きくするこ
とが可能である。また、粉末原料槽6に入れる粉末原料
5pとして、Ti02の粉末だけでなく、その他の粉末
も自由に選択できるので、非晶質焼結体を原料として使
用するバーチカルブリッジマン法と比較して原料コスト
を安くできる。また、チョクラルスキー法と同様に棒状
種子を使用できることも製造コストを削減する上で有利
である。
【0018】また、粉末原料5pから結晶を育成させる
までのプロセスが連続的に行われるため、組成の安定し
た単結晶が得られる。そのためLN、LT、LGS等の
所望の化学組成の結晶を育成することが可能となる。ま
た、融解時に組成変動を起こしやすい原料を使用する際
には、予め融解時の組成変動を見越して原料粉末5pの
成分比率を調整しておくことにより、組成変動のない均
一な結晶を育成することができる。また、白金製の坩堝
2等の高価な構成要素は初期投資するだけで半永久的に
使用できるので製造コストを安価にできる。また、粉末
原料槽6内の粉末原料5p中に乾燥空気を導入して原料
粉末5pの湿気を除去するようにしたので、湿気による
原料粉末5pの凝集を防ぎ、プリメルトプレート3上へ
成分比一定の粉末原料5pを安定に供給できる。また、
電気炉10の外部から電気炉10内のプリメルトプレー
ト3上に粉末原料5pを移送する移送管9を冷却するよ
うにしたので、移送管9の中で粉末原料5pが融解する
のを防いで移送管9の詰まりを防止してプリメルトプレ
ート3上に粉末原料5pを安定に供給できる。また、電
気炉10内をArガス等などで満たすことにより安定な
雰囲気中で結晶成長処理を実施できるので、化学組成の
安定な結晶を育成できる。また、上記電気炉10、粉末
原料供給装置20、原料移送装置21、結晶引き下げ装
置30等をコンピュータ制御することにより良質な単結
晶を自動育成することも可能である。なお、上記実施の
形態では、Ti02など高融点物質の単結晶を製造する
のに適した装置構成の例を示したが、原材料の融点温度
が低い場合は高周波加熱方式の電気炉の代わりに抵抗加
熱式の電気炉を用いても単結晶の育成製造が可能であ
る。また、上記においてはプリメルトプレート3の製造
例として、傘形状すなわち上側に凸構造とした場合を示
したが、これに限るものではなく、たとえば図2に示す
ように、皿状すなわち下側に凸構造としてもよい。この
場合、原料移送装置21の移送管9を通してプリメルト
プレート3′上に粉末原料5pが供給されるに従って、
プリメルトプレート3が原料融液5mで満たされ、プリ
メルトプレート3から溢れ出た原料融液5mが坩堝2の
液溜部に滴下される。
【0019】また、図3に示すように、皿状に形成した
プリメルトプレート3″の底部に孔3aを形成し、この
孔3aから漏れ出て流下する原料融液5mを白金線14
などの案内部材の表面を伝わらせて坩堝2内へ案内する
ように構成してもよい。このようにすれば、プリメルト
プレート3″内で生成された時点では原料融液5m中に
残存していた水分や不純物が白金線14を伝わる間に電
気炉の熱で原料融液5m中から蒸発除去されるので、気
泡や不純物を含まない高品質の結晶を育成することがで
きる。図1〜図3に示したプリメルトプレートの構造は
一例に過ぎず、その他の多種多様な構造のものを使用す
ることができる。要するに、プリメルトプレートの材料
金属に対する材料融液の濡れ性や、材料融液の粘性等を
考慮して最適な構造のものを適宜選択して使用すればよ
い。また、図4に示すように、粉末原料移送管9の上端
部を二股に分岐した構造とし、それぞれの分岐管に粉末
原料槽6A、6Bを接続して、原料導入管7A、7B、
乾燥気体導入管8A、8B、粉末供給ポンプ12A、1
2B、撹拌機31A、31Bなどを配設し、2種類の粉
末原料A、Bを粉末原料移送管9内で混合しつつ電気炉
10内のプリメルトプレート3上に供給するようにして
もよい。このようにすれば、例えば、主原料である粉末
原料Aに添加剤である粉末原料Bを断続的または連続的
に添加しつつプリメルトプレート3上に原料供給できる
ので、成分比率を調整しながら任意の組成の単結晶を育
成することが可能となる。また、LN、LBO等の多元
系単結晶は原料融解時の蒸気圧が原料成分毎に異なるた
め、長時間原料融液を放置しておくと組成変動が生じ、
育成結晶の組成変動を引き起こしたり、原料融液の粘性
変化により均一な結晶育成が不可能となる場合が多い
が、図4の構成を用いれば、原料融解時の組成変動に応
じて主原料に対する添加剤の分量をその場で微調整でき
るので、組成変動のない均一な結晶を育成することがで
きる。例えば、Bi12GeO20(BGO)やBi12Si
20(BSO)等では原材料を溶融した際に組成の一部
が揮発しやすく、調和溶融組成付近に広い固溶域を有す
るため、従来のCZ法では一定の組成が得られにくいと
されてきたが、本発明により均一な組成の結晶を得るこ
とが可能となる。逆に、図4の装置を用いることによ
り、一つの結晶内に組成勾配を有する、あるいは組成の
異なる部位を積層した結晶を育成することも可能とな
る。
【0020】[第2の実施の形態] 図5(a)は本発明に係る単結晶製造装置の別の実施の
形態を示す概略全体構成図である。この例では、LBO
単結晶を製造する場合について説明する。図5(a)に
おいて60は電気炉、70は粉末原料供給装置、80は
結晶引き下げ装置である。電気炉60は円筒形状の3つ
の電気炉要素60a、60b、60cを上下に積み重ね
て連結した構造になっており、電気炉60内の下部には
白金坩堝2が、上部には白金製の原料融解槽(以下、プ
リメルト坩堝という。)61が設けられている。また、
プリメルト坩堝61と白金坩堝2との間には、プリメル
ト坩堝61で生成されたLBOの原料融液5mを白金坩
堝2内に導入するための案内部材である白金棒62が設
けられている。電気炉60の最上部の電気炉要素60a
はプリメルト坩堝61をLBOの融点以上の温度(例え
ば、995゜C)に加熱している。中間部の電気炉要素
60bは白金坩堝2をLBOの融点以上の温度(例え
ば、970゜C)に加熱している。また、最下部の電気
炉要素60cはLBOの融点よりも低い温度(例えば、
690゜C)に設定されている。これにより中間部から
最下部にかけて緩やかな温度勾配が形成され、育成され
た結晶の歪みを除去するアニール効果を有する。また、
電気炉60の側壁には、白金坩堝2の下部近傍すなわち
結晶成長部を炉外から目視により観察できるように覗き
窓63が設けられている。この覗き窓63は耐熱ガラス
にて気密に閉塞されている。粉末原料供給装置70は、
LBOの粉末原料5pを収容する粉末原料槽76と、図
示しない粉末原料供給源から粉末原料槽6内に粉末原料
5pを導入するための原料導入管77と、図示しない乾
燥気体発生源から粉末原料槽76内の粉末原料5p中に
乾燥気体(乾燥空気、窒素、アルゴン、ヘリウム、等)
を導入するための乾燥気体導入管78と、粉末原料槽7
6から原料融解槽61へ粉末原料5pを移送するための
原料移送装置71とを有している。
【0021】原料移送装置71は、原料融解槽61へ粉
末原料5pを移送すべくその上端側が粉末原料槽76の
底部76aに接続され、下端側が電気炉60内に挿入さ
れた移送管79と、この移送管79を冷却するための冷
却ジャケット81と、粉末原料5pを強制移送すべく移
送管79の途中に設けられた粉末供給ポンプ82とを有
する。移送管79および冷却ジャケット81は、電気炉
60の上蓋60dの中央部に形成された貫通孔63内に
挿入されており、移送管79の下端部は原料融解槽61
内に達している。冷却ジャケット81は、移送管79の
外周を取り囲むようにして設けられており、その内部を
通過する冷媒により移送管79を外部から冷却すること
により、移送管79内を電気炉60からの熱に抗してL
BOの融点温度未満に保っている。結晶引き下げ装置8
0は、種子結晶14を保持するための保持部15aをそ
の上端部に有する円柱状の回転ロッド15と、この回転
ロッド15を鉛直姿勢に保持して軸回転させつつ上下に
移動させる回転引き下げ装置16とからなる。
【0022】図5(b)に上記プリメルト坩堝61およ
び白金棒62の部分の構造を、図5(c)に白金坩堝2
の構造を示す。図5(b)に示すように、プリメルト坩
堝61の底部には中央に孔61aが開いており、この孔
61aに白金棒62の上端部が挿入されている。孔61
aの径は白金棒62の径よりも若干大きく設定されてお
り、孔61aから漏れ出た原料融液5mが白金棒62の
表面を伝って流下することにより白金坩堝2内へ自然に
案内される仕組みになっている。図5(c)に示すよう
に、白金坩堝2の底部は漏斗状(逆円錐形状)に形成さ
れるとともに、底部中央およびその周辺部には同一口径
(例えば、0.5mm)複数の細孔2a、2a、・・が
設けられており、複数の細孔2a、2a、・・から原料
融液5mを流出させることにより、白金坩堝2の下面全
体を有効に利用して育成中の結晶18の上面との間に原
料融液5mを保持しつつ結晶育成を行える構造になって
いる。以上のように構成された単結晶製造装置50によ
れば以下のようにしてLBO単結晶を製造することがで
きる。
【0023】まず、電気炉60の電気炉要素60aおよ
び60bの温度をLBOの融点温度以上、電気炉要素6
0cの温度をLBOの融点温度未満にそれぞれ設定して
炉内の加熱を開始し、炉内が設定温度になったらその状
態を維持する。冷却ジャケット81には冷媒を常時流
し、粉末原料槽76内の粉末原料5p中には乾燥気体導
入管78を通して乾燥気体を常時導入しておく。その
後、粉末供給ポンプ12を作動させ、粉末原料槽76か
ら移送管79を通してプリメルト坩堝61内に粉末原料
5pを所定量供給する。プリメルト坩堝61内に供給さ
れた粉末原料5pは電気炉60により加熱されて融解
し、原料融液5mとなってプリメルト坩堝61の底部の
孔61aから漏れ出し始める。そして、この原料融液5
mが白金棒62の表面を伝って流下することにより、白
金坩堝2内に原料融液5mが導入されていく。白金坩堝
2内に原料融液5mが溜まると、白金坩堝2の底部の複
数の細孔2a、2a、・・から原料融液5mが漏出し始
める。この状況は電気炉60の覗き窓63を通して観察
することができるので、原料融液5mの漏れ出しが確認
されたら、回転引き下げ装置16により回転ロッド15
を上昇させ、回転ロッド15に保持されている種子結晶
14の先端(上端)を白金坩堝2の下面を濡らしている
原料融液5mに接触させる。
【0024】その後、種子結晶14の先端を原料融液5
mに接触させた状態を維持しつつ、回転引き下げ装置1
6により回転ロッド15を一定の向きに所定の速度(例
えば、30rpm)で回転させながら一定の速度(例え
ば、0.75mm/h)で下降させることにより、種子
結晶14の先端から結晶18を成長させていく。その
際、プリメルト坩堝61内への粉末原料5pの供給量を
制御して白金坩堝2内への原料融液5mの導入量を制御
することにより、結晶育成の始めから終わりまで白金坩
堝2内の原料融液5mの量をほぼ一定に保って、白金坩
堝2の底の細孔2a、2a、・・からの原料融液5mの
流出量をほぼ一定に保ちつつ結晶18の育成を行う。こ
のように白金坩堝2の底の細孔2a、2a、・・からの
原料融液5mの流出量をほぼ一定に保つことにより、育
成中の結晶18の上面に単位時間あたりに供給される原
料融液5mの量が結晶育成中ほぼ一定に保たれる。した
がって、本実施の形態の単結晶製造装置1によれば以下
のような優れた利点を有する。すなわち、育成中の結晶
18の上面に単位時間あたりに供給される原料融液5m
の量を結晶育成中ほぼ一定に保つことができるので、粉
末原料槽6からプリメルト坩堝61へ粉末原料5pを連
続的に供給しつつ結晶を育成することにより、直胴部を
多く有する長寸のLBO単結晶を得ることができる。
【0025】また、粉末原料槽76に入れる粉末原料5
pとして、LBOの粉末や、Li2OとB23との混合
粉末など自由に選択できるので、非晶質LBO焼結体を
原料として使用するバーチカルブリッジマン法と比較し
て原料コストを安くできる。また、チョクラルスキー法
の同様に棒状種子を使用できることも製造コストを削減
する上で有利である。また、LBO等の多元系単結晶は
原料融解時の蒸気圧が原料成分毎に異なるため、原料融
液の組成変動が生じ、育成結晶の組成変動が引き起こし
たり、原料融液の粘性変化により均一な結晶育成が不可
能となる場合が多いが、本実施の形態の単結晶製造装置
50によれば、予め原料融解時の組成変動を見越して原
料粉末5pの成分比率を調整しておくことにより、組成
変動のない均一な結晶を育成することができる。また、
粉末原料槽76内の粉末原料5p中に乾燥空気を導入し
て原料粉末5pの湿気を除去するようにしたので、湿気
による原料粉末5pの凝集を防ぎ、プリメルト坩堝61
へ成分比一定の粉末原料5pを安定に供給できる。
【0026】また、電気炉60の外部から電気炉60内
のプリメルト坩堝61に粉末原料5pを移送する移送管
79を冷却するようにしたので、移送管79の中で粉末
原料5pが融解するのを防いで移送管79の詰まりを防
止してプリメルト坩堝61に粉末原料5pを安定に供給
できる。また、プリメルト坩堝61の底部に形成された
孔61aから漏れ出て流下する原料融液5mを白金棒6
2の表面を伝わらせて白金坩堝2内へ案内するようにし
たことにより、プリメルト坩堝61内で生成された原料
融液5m中に残存していた水分や不純物を白金坩堝2に
入る前に電気炉の熱で蒸発除去できるので、気泡や不純
物を含まない高品質の結晶を育成することができる。ま
た、電気炉60の側壁に覗き窓63を設けて結晶育成部
をその場で観察できるようにしたので、種付け部やショ
ルダ部の制御が容易である。また、白金坩堝2の底部の
複数の細孔2a、2a、・・の数、位置、大きさ、白金
坩堝2の底形状、テーパ角度θ(図5(c)参照)等を
適切に設定することで育成結晶の直径を大きくすること
が可能である。また、上記電気炉60、粉末原料供給装
置70、原料移送装置71、結晶引き下げ装置80等を
コンピュータ制御することにより良質なLBO単結晶を
自動育成することも可能である。なお、上記実施の形態
ではLBOの単結晶を製造する場合を例にとり説明した
が、上記構成の単結晶製造装置1は、光アイソレータの
材料に使用されるルチル、シンチレータの材料に使用さ
れるBGO、BSO、非線形光学材料の一種であるCL
BO、圧電・光学材料として知られるLN、LT、等の
単結晶製造用としても応用できるものである。
【0027】[実施例] [実施例1] 第1および第2の実施の形態に示した方法により、ニオ
ブ酸リチウム(LiNb03)単結晶を育成した。粉末
原料5pには、リチウム(Li)粉末とニオブ(Nb)
粉末とを混合してなる粉末原料を使用した。粉末原料5
p中のリチウムとニオブの和に対するリチウムの組成比
は48.5〜50.0%とした。その結果、いずれの実
施の形態の方法によっても、直径が1.2インチ以上、
具体的には直胴部の直径が2インチ、長さが100mm
の非調和溶融組成のニオブ酸リチウム単結晶を育成する
ことができた。得られた結晶18中のリチウムとニオブ
の和に対するリチウムの組成比は48.5〜50.0%
であった。また、キュリー点を各所で測定したところ、
そのばらつきは±2℃であることが確認され、結晶18
の均一性が実証された。
【0028】[実施例2] 第1および第2の実施の形態に示した方法により、タン
タル酸リチウム(LiTa03)単結晶を育成した。粉
末原料5pには、リチウム(Li)粉末とタンタル(T
a)粉末とを混合してなる粉末原料を使用した。粉末原
料5p中のリチウムとタンタルの和に対するリチウムの
組成比は48.5〜50.0%とした。その結果、いず
れの実施の形態の方法によっても、直径が1.2インチ
以上、具体的には直胴部の直径が2インチ、長さが10
0mmの非調和溶融組成のタンタル酸リチウム単結晶を
育成することができた。得られた結晶18中のリチウム
とタンタルの和に対するリチウムの組成比は48.5〜
50.0%であった。また、キュリー点を各所で測定し
たところ、そのばらつきは±2℃であることが確認さ
れ、結晶18の均一性が実証された。上記二つの実施例
では試作した製造装置の構造上、直胴部の直径2イン
チ、長さ100mmが限界であったが、さらに大きな製
造装置を用いることにより、直胴部の直径2インチ以
上、長さ100mm以上の結晶が得られることがこの実
験により確認できた。なお、本発明はLN、LT、LB
Oのみならず、他の単結晶の育成にも適用可能である。
たとえば、GaAsやInPなどの化合物半導体にも本
発明は適用可能であり、所望の組成を有する大径の結晶
を育成する上で有効であろう。また、調和溶融組成を持
たない結晶いわゆる分解溶融型結晶にあっては、その性
質から従来のCZ法やVB法では溶融した原材料の組成
が所望の比率になっていても、結晶化の初期段階では目
的とする組成とは別のものが結晶化し、結晶の成長が進
むにしたがってようやく所望の組成で結晶化されるとい
う現象が起こるため、従来はフラックス法等、小径のも
のしか得られない育成速度の遅い非効率的な手法に頼ら
ざるを得なかったが、本発明を用いればBi12TiO20
(BTO)、KNbO3と云った分解溶融型結晶であっ
ても所望の組成を有する大径の結晶を効率的に育成する
ことが可能となる。
【0029】以上説明したように、本発明は以下のよう
な優れた効果を奏するものである。請求項1記載の発明
では、引き下げ法を用いた単結晶製造装置において、プ
リメルトプレート上に粉末原料を供給し、プリメルトプ
レート上で粉末原料を融解させて原料融液を生成し、こ
の原料融液を坩堝の液溜部に導入するようにしたことに
より、坩堝内に原料融液を連続供給しつつ結晶育成を行
うことができるので、大口径且つ長尺の単結晶を容易に
得られるようになり、また、粉末原料から結晶を育成さ
せるまでのプロセスを連続的に行うことで組成の安定し
た単結晶が得られる。また白金坩堝等の高価な構成要素
は初期投資するだけで半永久的に使用できるので製造コ
ストを安価にできる。また、請求項2記載の発明では、
粉末原料中に乾燥空気を導入して原料粉末の湿気を除去
するようにしたことにより、湿気による原料粉末の凝集
を防ぎ、プリメルトプレート上に成分比一定の粉末原料
を安定に供給できるので、組成のより安定した高品質の
単結晶を育成することができる。また、請求項3記載の
発明では、坩堝とプリメルトプレートを一つの電気炉で
加熱できるので装置構成を簡略化することができる。ま
た、電気炉外部から電気炉内のプリメルトプレート上に
粉末原料を移送する移送管を冷却するように構成したの
で、移送管の中で粉末原料が融解して詰まりが発生する
の防いでプリメルトプレート上に粉末原料を安定に供給
できる。
【0030】また、請求項4記載の発明では、引き下げ
法を用いた単結晶製造装置において、粉末原料供給手段
により原料融解槽に粉末原料を供給し、原料融解槽内で
粉末原料を融解させて原料融液を生成し、この原料融液
を原料融液導入手段により坩堝内に導入することによ
り、坩堝内に原料融液を連続的に供給しつつ結晶育成を
行えるようにしたので、LBOなど融液の粘性が大きい
物質の単結晶を低コストで容易に且つ良質に製造でき
る。また、請求項5記載の発明では、粉末原料中に乾燥
空気を導入して原料粉末の湿気を除去するようにしたの
で、湿気による原料粉末の凝集を防ぎ、原料融解槽へ成
分比一定の粉末原料を安定に供給できる。また、請求項
6記載の発明では、坩堝と原料融解槽とを一つの電気炉
で加熱できるので装置構成を簡略化することができる。
また、電気炉外部から電気炉内の原料融解槽に粉末原料
を移送する移送管を冷却するように構成したので、移送
管の中で粉末原料が融解して詰まりが発生するの防いで
原料融解槽へ粉末原料を安定に供給できる。また、請求
項7記載の発明では、原料融解槽の底部に形成された孔
から漏れ出て流下する原料融液を案内部材の表面を伝わ
らせて坩堝内へ案内するようにしたことにより、原料融
解槽内で生成された原料融液中に残存していた水分や不
純物を坩堝に入る前に電気炉の熱で蒸発除去できるの
で、気泡や不純物を含まない高品質の結晶を育成するこ
とができる。
【0031】また、請求項8記載の発明では、引き下げ
法を用いた単結晶製造方法において、電気炉内の坩堝の
内部または上方にプリメルトプレートを設け、電気炉外
部の粉末原料槽から移送管を通してプリメルトプレート
上に粉末原料を適量ずつ供給し、プリメルトプレート上
で粉末原料を融解させてから坩堝の液溜部に導入するこ
とにより、坩堝内に原料融液を連続的に供給して、坩堝
の底の細孔からの原料融液の流出量をほぼ一定に保ちつ
つ結晶育成を行うようにしたので、大口径且つ長尺の単
結晶が容易に得られる。また、粉末原料から結晶を育成
させるまでのプロセスを連続的に行うため、組成の安定
した単結晶が得られる。また、請求項9記載の発明で
は、引き下げ法を用いた単結晶製造方法において、電気
炉内の坩堝の上方に原料融解槽を設け、電気炉外部の粉
末原料槽から移送管を通して原料融解槽内に粉末原料を
適量ずつ供給し、原料融解槽内で粉末原料を融解させて
から坩堝の液溜部に導入することにより、坩堝内に原料
融液を連続的に供給して、坩堝の底の細孔からの原料融
液の流出量をほぼ一定に保ちつつ結晶育成を行うように
したので、大口径且つ長尺の単結晶が容易に得られる。
また、粉末原料から結晶を育成させるまでのプロセスを
連続的に行うため、組成の安定した単結晶が得られる。
また、請求項10記載の発明によれば、リチウムとニオ
ブの和に対するリチウムの組成比が48.5〜50.0
%、直径が1.2インチ以上である非調和溶融組成のニ
オブ酸リチウム単結晶を製造することができる。また、
請求項11記載の発明によれば、リチウムとタンタルの
和に対するリチウムの組成比が48.5〜50.0%、
直径が1.2インチ以上である非調和溶融組成のタンタ
ル酸リチウム単結晶を製造することができる。 [図面の簡単な説明]
【図1】(a)は本発明に係る単結晶製造装置の実施の
形態の一例を示す概略全体構成図、(b)は(a)に示
す単結晶製造装置の部分拡大断面図である。
【図2】本発明に係る単結晶製造装置の別の実施の形態
を示す要部断面図である。
【図3】本発明に係る単結晶製造装置の別の実施の形態
を示す要部断面図である。
【図4】本発明に係る単結晶製造装置の別の実施の形態
を示す要部断面図である。
【図5】(a)は本発明に係る単結晶製造装置の別の実
施の形態を示す概略全体構成図、(b)、(c)は
(a)に示す単結晶製造装置の部分拡大断面図である。
【図6】従来の単結晶製造装置の一例を示す説明図であ
る。
【図7】従来の単結晶製造装置の一例を示す説明図であ
る。
【図8】従来の単結晶製造装置の一例を示す説明図であ
る。
【図9】タンタル酸リチウムの状態図である。
【符号の説明】
1 単結晶製造装置、2 坩堝、2a 細孔、3 プリ
メルトプレート、3a 孔、4 種子結晶、5p 粉末
原料、6 粉末原料漕、7 原料導入管、8 乾燥気体
導入管、9 移送管、10 電気炉、10a、10b
誘導加熱コイル、10c 蓋体、11 冷却ジャケット
(冷却手段)、12 粉末供給ポンプ、15 回転ロッ
ド、16 回転引き下げ装置、20 粉末原料供給雄
地、21 原料移送装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 啓之 神奈川県高座郡寒川町小谷二丁目1番1 号 東洋通信機株式会社内 (72)発明者 坂本 英樹 神奈川県高座郡寒川町小谷二丁目1番1 号 東洋通信機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−290390(JP,A) 特開 昭61−68397(JP,A) 特開 平9−328400(JP,A) 特開 昭53−134778(JP,A) 特開 平5−310500(JP,A) 特開 平6−16500(JP,A) 特開 平6−191996(JP,A) 特開 平8−157298(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 CA(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気炉内に原料を溶かすための坩堝を配
    置してこれを当該原料の融点以上の温度に保ち、坩堝の
    底部に形成された細孔から漏れ出た原料融液に種子結晶
    の上端部を接触させた状態で種子結晶を回転させながら
    引き下げることによって結晶を成長させる単結晶製造装
    置において、 前記坩堝内に上方から粉末原料を投入する粉末原料供給
    手段と、この粉末原料供給手段からの粉末原料を受け、
    融解させてから前記坩堝の液溜部に導くプリメルトプレ
    ートとを備えたことを特徴とする単結晶製造装置。
  2. 【請求項2】 前記粉末原料供給手段は、粉末原料を収
    容する粉末原料槽と、この粉末原料槽内の粉末原料中へ
    乾燥気体を導入する乾燥気体導入手段と、この粉末原料
    槽から前記プリメルトプレート上に粉末原料を移送する
    ための原料移送手段とを有することを特徴とする請求項
    1記載の単結晶製造装置。
  3. 【請求項3】 前記プリメルトプレートは、前記坩堝と
    共に前記電気炉内に配置されており、前記原料移送手段
    は、前記プリメルトプレート上に粉末原料を移送すべく
    その一端側が前記粉末原料槽に連結され他端側が前記電
    気炉内に挿入された移送管と、この移送管を外部から冷
    却する冷却手段とを備えていることを特徴とする請求項
    2に記載の単結晶製造装置。
  4. 【請求項4】 電気炉内に原料を溶かすための坩堝を配
    置してこれを当該原料の融点以上の温度に保ち、坩堝の
    底部に形成された細孔から漏れ出た原料融液に種子結晶
    の上端部を接触させた状態で種子結晶を回転させながら
    引き下げることによって結晶を成長させる単結晶製造装
    置において、 粉末原料を融解させて原料融液を生成するための原料融
    解槽と、この原料融解槽に粉末原料を供給する粉末原料
    供給手段と、当該原料融解槽内の原料融液を前記坩堝内
    に導入する原料融液導入手段とを備えたことを特徴とす
    る単結晶製造装置。
  5. 【請求項5】 前記粉末原料供給手段は、粉末原料を収
    容する粉末原料槽と、この粉末原料槽内の粉末原料中へ
    乾燥気体を導入する乾燥気体導入手段と、この粉末原料
    槽から前記原料融解槽へ粉末原料を移送するための原料
    移送手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の
    単結晶製造装置。
  6. 【請求項6】 前記原料融解槽は、前記坩堝と共に前記
    電気炉内に配置されており、前記原料移送手段は、前記
    原料融解槽へ粉末原料を移送すべくその一端側が前記粉
    末原料槽に他端側が前記電気炉内に挿入された移送管
    と、この移送管を外部から冷却する冷却手段とを備えて
    いることを特徴とする請求項5に記載の単結晶製造装
    置。
  7. 【請求項7】 前記原料融解槽は、前記坩堝よりも高い
    位置に配置されており、前記原料融液導入手段は、前記
    原料融解槽の底部に形成された細孔から漏れ出て流下す
    る原料融液をその表面を伝わらせて前記坩堝内へ案内す
    る案内部材を備えていることを特徴とする請求項6に記
    載の単結晶製造装置。
  8. 【請求項8】 電気炉内に原料を溶かすための坩堝を配
    置してこれを当該原料の融点以上の温度に保ち、坩堝の
    底部に形成された細孔から漏れ出た原料融液に種子結晶
    の上端部を接触させた状態で種子結晶を回転させながら
    引き下げることによって結晶を成長させる単結晶製造方
    法において、 前記電気炉内の前記坩堝の内部または上方にプリメルト
    プレートを設け、前記電気炉外部の粉末原料槽から移送
    管を通して当該プリメルトプレート上に粉末原料を適量
    ずつ供給し、当該プリメルトプレート上で粉末原料を融
    解させてから前記坩堝の液溜部に導入することにより、
    前記坩堝内に原料融液を連続的に供給して、前記坩堝の
    底の細孔からの原料融液の流出量をほぼ一定に保ちつつ
    結晶育成を行うようにしたことを特徴とする単結晶製造
    方法。
  9. 【請求項9】 電気炉内に原料を溶かすための坩堝を配
    置してこれを当該原料の融点以上の温度に保ち、坩堝の
    底部に形成された細孔から漏れ出た原料融液に種子結晶
    の上端部を接触させた状態で種子結晶を回転させながら
    引き下げることによって結晶を成長させる単結晶製造方
    法において、 前記電気炉内の前記坩堝の上方に原料融解槽を設け、前
    記電気炉外部の粉末原料槽から移送管を通して当該原料
    融解槽内に粉末原料を適量ずつ供給し、当該原料融解槽
    内で粉末原料を融解させてから前記坩堝の液溜部に導入
    することにより、前記坩堝内に原料融液を連続的に供給
    して、前記坩堝の底の細孔からの原料融液の流出量をほ
    ぼ一定に保ちつつ結晶育成を行うようにしたことを特徴
    とする単結晶製造方法。
  10. 【請求項10】 前記粉末原料は、リチウム(Li)粉
    末とニオブ(Nb)粉末とを混合してなる粉末原料であ
    って、当該粉末原料中のリチウムとニオブの和に対する
    リチウムの組成比が48.5〜50.0%であることを
    特徴とする請求項8または請求項9記載の単結晶製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記粉末原料は、リチウム(Li)粉
    末とタンタル(Ta)粉末とを混合してなる粉末原料で
    あって、当該粉末原料中のリチウムとタンタルの和に対
    するリチウムの組成比が48.5〜50.0%であるこ
    とを特徴とする請求項8または請求項9記載の単結晶製
    造方法。
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