JP3527038B2 - 低温焼成セラミックス、該セラミックスから成る配線基板 - Google Patents
低温焼成セラミックス、該セラミックスから成る配線基板Info
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Description
クス、そのセラミックスを絶縁基板に用いてなる配線基
板に関する。より詳細には、低温で焼成できるため、C
u,Ag等の金属によるメタライズ配線層の形成が可能
で、且つ、靱性、強度特性等に優れ、特に半導体素子等
を搭載した配線基板パッケージ用等の用途に好適に使用
出来る低温焼成セラミックス、該セラミックスを絶縁基
板として用いて成る配線基板に関する。
板は、絶縁基板の表面或いは内部にメタライズ配線層が
配設された構造から成る。又、このような配線基板を用
いた回路機器の代表的例として、半導体素子、特にLS
I(大規模集積回路素子)等の半導体集積回路素子を収
容した半導体素子収納用パッケージが挙げられる。
にアルミナセラミックス等の電気絶縁用材料から成り、
上面中央部に半導体素子を搭載する絶縁基板と、半導体
素子に接続され、素子の周囲から下面にかけて導出され
るタングステン、モリブデン等の高融点金属から成る複
数個のメタライズ配線層と、絶縁基板の側面または下面
に形成され、メタライズ配線層が電気的に接続される複
数個の接続端子と、蓋体とから構成され、絶縁基板上面
に蓋体をガラス、樹脂等の封止材を介して接合させ、絶
縁基板と蓋体とから成る容器内部に半導体を気密に封止
することによって形成される。
絶縁基板としては、これまでアルミナやムライトなどの
燒結体が用いられていたが、最近では、低温で燒結が可
能で、配線層として比較的安価なCuやAg等を用いる
ことが出来ることから、ガラスーセラミックスなどの燒
結体から成る絶縁材料が種々提案され(例えば、特開昭
50ー119814号、特開昭58ー176651号、
特公平3ー59029号、特公平3ー37758号
等)、又、使用されている。
於ける絶縁基板として従来使用されているアルミナ、ム
ライトなどのセラミックスは、200MPa以上の高強
度を有し、然もメタライズ配線層などを多層化した場合
でも信頼性が高く有用であるが、焼成温度が1500℃
以上と高く、このため、主として溶融点の関係から、導
体材料として導体抵抗が低く、且つ安価なCu,Ag等
の金属を使用することが出来ないと云う欠点があった。
イト等のセラミックスの上記した欠点が回避されたセラ
ミック材料として、ホウケイ酸系ガラスなどのガラス成
分とアルミナ、シリカ、マグネシアなどのフィラーとか
ら成る複合材料からなり、Cuなどの金属と同時焼成が
可能な低温焼成材料が使用されるようになってきてい
る。しかしながら、従来のこれらガラスセラミック複合
材料等の低温焼成材料は一般的に強度が150MPa程
度と低く、靱性も1.5MPa・m 1/2程度と低いため
に取扱いに注意を払う必要があり、また、過酷な条件下
では使用に耐えないという問題があった。
題点に対して検討を重ねた結果、ガラスとフィラーとの
混合物を焼成して得られる燒結体中に特定アスペクト比
のエンスタタイト結晶を生成、含有させることにより、
その靱性及び強度特性を顕著に向上させることが出来る
ことを見い出し、この知見に基き本発明を完成するに至
った。本発明によれば、ガラスとフィラーとの混合物を
焼成して得られる燒結体であって、該燒結体が平均アス
ペクト比3以上のエンスタタイト結晶を5体積%以上含
有することを特徴とする低温焼成セラミックスが提供さ
れる。又、本発明によれば、絶縁基板の表面乃至内部に
メタライズ配線層が配設された配線基板であって、絶縁
基板が、上記低温焼成セラミックスから成ることを特徴
とする配線基板が提供される。
とフィラーとの混合物を焼成して得られ、その焼成体中
に、ミクロ組織構造として、平均アスペクト比3以上の
針状乃至柱状形状のエンスタタイト結晶が5体積%以
上、分散状に存在していることが顕著な特徴である。こ
の特定形状のエンスタタイト結晶が5体積%以上含有さ
れていることにより、本発明のセラミックスはクラック
伝播の偏向等により燒結体の靱性が向上し、強度も高く
なる。
は、ミクロ組織構造的に見た微細欠陥点等その材料中で
最も弱い点からまず極微小な亀裂が発生し、この微細亀
裂が伝播して広がり破壊に至るものであるが、この亀裂
は、通常、一般のセラミックスに於いては急速に一気に
伝播する傾向を有する。ガラス、陶磁器等の通常のセラ
ミックスが靱性に劣り脆性破壊に弱いのはこのためであ
ると考えられている。
針状乃至柱状形状のエンスタタイト結晶で強度的に補強
されているだけでなく、該針状乃至柱状結晶がセラミッ
クス中に分散状に存在しているため亀裂伝播がこの結晶
の位置で偏向されたり、停止されたりすること等により
亀裂の急速な直線的広がりが阻害され、このため優れた
破壊靱性及び強度を示すものと考えられる。又、更に本
発明のセラミックスは製品のハンドリング性、信頼性に
も優れている。
ガラスとフィラーとの混合物を焼成して得られ、その焼
成物(燒結体)中に平均アスペクト比3以上の針状乃至
柱状のエンスタタイト(MgO・SiO2)結晶を5体
積%以上、分散状に生成させたものであるが、この燒結
セラミックスは比較的低温度での燒結が可能であると共
に得られたセラミックスの破壊靱性、強度が従来品に比
べて著しく高いという特性を有する。燒結体中に存在す
るエンスタタイト結晶の平均アスペクト比は3以上であ
れば本発明の燒結体の優れた諸特性を充分に達成できる
が、平均アスペクト比は4以上、特に4.5乃至5.5
の範囲にあることがより好ましい。アスペクト比が3以
下、即ち、粒状、短柱状、塊状等の形状の結晶では、例
えエンスタタイト結晶が存在していても本発明の燒結体
の優れた破壊靱性、強度は十分には得られない。
存在割合は特性向上の点から5体積%以上であることが
重要である。また、5乃至70体積%の範囲にあること
が好ましく、10乃至60重量%にあることが特に好ま
しい。前記特定エンスタタイト結晶の含有率が極端に少
ない場合には、本発明のセラミックスの有する優れた諸
特性を達成することが難しい。
用いられるガラス成分としては、従来から公知のガラス
が使用でき、例えば、ホウケイ酸亜鉛系ガラス、ホウケ
イ酸鉛ガラス等が用いられる他、焼結体の高熱膨張化の
点では、ガラス成分としては、40〜400℃における
熱膨張係数が6〜18ppm/℃のリチウム珪酸系ガラ
ス、PbO系ガラス、BaO系ガラス、ZnO系ガラス
等の高熱膨張係数のガラスも使用することができる。な
お、上記ガラス成分の熱膨張係数は、結晶化ガラスの場
合には、焼成温度で熱処理した後の熱膨張係数を指すも
のであり、線熱膨張係数を意味する。
を5〜30重量%、特に5〜20重量%の割合で含有す
るものであり、焼成後に高熱膨張係数を有するリチウム
珪酸を析出させることができる。また、上記のリチウム
珪酸ガラスとしては、Li2O以外にSiO2 を必須の
成分として含むが、SiO2 はガラス全量中、60〜8
5重量%の割合で存在し、SiO2 とLi2 Oとの合量
がガラス全量中、65〜95重量%であることがリチウ
ム珪酸結晶を析出させる上で望ましい。また、これらの
成分以外に、Al2 O3 、MgO、TiO2 、B
2 O3 、Na2 O、K 2 O、P2 O5 、ZnO、F等が
配合されていてもよい。なお、このリチウム珪酸ガラス
中には、B2 O3 は1重量%以下であることが望まし
い。
とし、さらにB2 O3 、SiO2 のうちの少なくとも1
種を含有するガラス粉末であり、焼成後にPbSi
O3 、PbZnSiO4 等の高熱膨張の結晶相が析出す
るものが好適に使用される。とりわけPbO(65〜8
5重量%)−B2 O3 (5〜15重量%)−ZnO(6
〜20重量%)−SiO2 (0.5〜5重量%)−Ba
O(0〜5重量%)からなる結晶性ガラスや、PbO
(50〜60重量%)−SiO2 (35〜50重量%)
−Al2 O3 (1〜9重量%)からなる結晶性ガラスが
望ましい。
量%以上含有するガラスであり、焼成後にZnO・Al
2 O3 ・ZnO・nB2 O3 等の高熱膨張係数の結晶相
が析出し得るものであり、ZnO以外の他成分として、
SiO2 (60重量%以下)、Al2 O3 (60重量%
以下)、B2 O3 (30重量%以下)、P2 O5 (50
重量%以下)、アルカリ土類酸化物(20重量%以
下)、Bi2 O3 (30重量%以下)等の少なくとも1
種を含み得る。特に、ZnO10〜50重量%−Al2
O3 10〜30重量%−SiO2 30〜60重量%から
なる結晶性ガラスやZnO−10〜50重量%−SiO
2 5〜40重量%−Al2 O3 0〜15重量%−BaO
0〜60重量%−MaO0〜35重量%からなる結晶性
ガラスが好適に使用される。
を10重量%以上含有し、焼成後にBaAl2 Si2 O
8 、BaSi2 O5 、BaB2 Si2 O8 などの結晶相
が析出するものが採用される。BaO以外の成分として
は、Al2 O3 、SiO2 、B2 O3 、P2 O5 、アル
カリ土類酸化物、アルカリ金属酸化物等を含む場合もあ
る。
針状乃至柱状のエンスタタイト(MgO・SiO2 )を
析出させる上で、エンスタタイトの他、フォルステライ
ト(2MgO・SiO2 )等の粉末を添加することがで
きる。なお、フォルステライトからエンスタタイトに変
換させるためには、他フィラーとして非晶質SiO2、
クオーツ(石英)、クリストバライト、トリジマイト等
のSiO2 系フィラーとともに添加して、フォルステラ
イトとSiO2 とを反応させてエンスタタイトを生成析
出させることができる。その他、フィラー成分として
は、上記以外に、MgO、ZrO2 、ペタライト(Li
AlSi4 O10)等公知のセラミックフィラーを用いる
ことができる。
膨張係数を8〜18ppm/℃に高める上では、フィラ
ーとして、40〜400℃における熱膨張係数が6pp
m/℃以上のセラミックフィラーを配合することが望ま
しい。熱膨張係数が6ppm/℃以上のセラミックフィ
ラーとしては、前記ZrO2 、MgO、ペタライト以外
に、フォルステライト(2MgO・SiO2 )、スピネ
ル(MgO、Al2 O 3 )、ウォラストナイト(CaO
・SiO2 )、モンティセラナイト(CaO・MgO・
SiO2 )、ネフェリン(Na2 O・Al2 O3 ・Si
O2 )、リチウムシリケート(Li2 O・SiO2 )、
ジオプサイド(CaO・MgO・2SiO2 )、メルビ
ナイト(2CaO・MgO・2SiO2 )、アケルマイ
ト(2CaO・MgO・2SiO2 )、カーネギアイト
(Na2 O・Al2 O3 ・2SiO2 )、エンスタタイ
ト(MgO・SiO2 )、ホウ酸マグネシウム(2Mg
O・B2 O3 )、セルシアン(BaO・Al2 O3 ・2
SiO2 )、B2 O3 ・2MgO・2SiO2 、ガーナ
イト(ZnO・Al2 O3 )CaTiO3 、BaTiO
3 、SrTiO3 、TiO2 等が挙げられる
10〜90体積%、フィラーを10〜90体積%の割合
で配合されたものであることが望ましく、特にガラス2
0〜80体積%、フィラー20〜80体積%の割合で配
合されるのが低温焼結性および焼結体強度を高める上で
望ましい。
乃至柱状のエンスタタイト結晶を析出させるためには、
必ずしもこれに限定されるものではないが、前述したよ
うなフィラー成分としてエンスタタイト、またはフォル
ステライトとSiO2系フィラーとを配合したガラスセ
ラミック組成物を形成後、830乃至900℃の温度範
囲内で最適焼成温度よりも低い温度で一次的に保持する
ことにより、エンスタタイト、または反応によって生成
したエンスタタイトを針状乃至柱状に粒成長させること
ができる。その後、900乃至1050℃の最適焼成温
度で焼成することにより、緻密化を図ることができる。
この時、上記の一次的な保持を行わずに最適焼成温度ま
で昇温してしまうと、針状または柱状に成長する前に緻
密化してしまい、針状化乃至柱状化が阻害されてしま
い、アスペクト比が3以上のエンスタタイト結晶を生成
させることができなくなる場合がある。
た成分からなるガラス成分とフィラー成分との混合物に
対して、適当な成形の有機樹脂バインダーを添加した
後、所望の成形手段、例えば、金型プレス、冷間静水圧
プレス、射出成形、押出し成形、ドクターブレード法、
カレンダーロール法、圧延法等により任意の形状に成形
する。
まず、成形のために配合したバインダー成分を除去す
る。バインダーの除去は、700℃前後の大気または窒
素雰囲気中で行われるが、配線導体として例えばCuを
用いる場合には、100〜700℃の水蒸気を含有する
窒素雰囲気中で行われる。この時、成形体の収縮開始温
度は700〜850℃程度であることが望ましく、かか
る収縮開始温度がこれより低いとバインダーの除去が困
難となる。
気中で行われるが、前述した通り、830乃至900℃
温度で一次的に保持して針状乃至柱状エンスタタイトの
結晶を成長させた後、850乃至1050℃の温度で焼
成することが望ましい。これにより相対密度90%以上
までは緻密化される。この時の焼成温度が1050℃を
越えるとCuなどのメタライズ配線層との同時焼成でメ
タライズ層が溶融してしまう。なお、Cu等の配線導体
と同時焼成する場合には、非酸化性雰囲気中で焼成され
る。
ク焼結体中には、針状乃至柱状のエンスタタイト結晶以
外に、ガラス成分から生成した結晶相、ガラス成分とフ
ィラー成分との反応により生成した結晶相、あるいはフ
ィラー成分、あるいはフィラー成分が分解して生成した
結晶相等が存在し、これらの結晶相の粒界にはガラス相
が存在する場合もある。
成セラミックスは、誘電率が6以下であることが望まし
く、さらには、40〜400℃における熱膨張係数が8
〜18ppm/℃とすると、配線基板やパッケージとし
てPCボードなどの外部電気回路基板への実装した際
の、熱膨張差に起因する熱応力の発生を抑制することが
できる。
板として用いた本発明の配線基板及びその配線基板を用
いた半導体素子収納用パッケージの実装構造を、添付図
面に基き具体的に説明する。
発明の半導体素子収納用パッケージの実装構造の一例を
示す図であり、図1、図2はボールグリッドアレイ(B
GA)型パッケージの例を示す。この半導体素子収納用
パッケージは絶縁基板の表面或いは内部にメタライズ配
線層が配設された、いわゆる配線基板を基礎的構造とす
るものである。
ージ、Bは外部電気回路基板である。図1の半導体素子
収納用パッケージAは、絶縁基板1と蓋体2とメタライ
ズ配線層3と接続端子4及びパッケージの内部に収納さ
れる半導体素子5により構成され、絶縁基板1及び蓋体
2は半導体素子5を内部に気密に収容するためのキャビ
ティ6を構成する。
面中央部には半導体素子5が接着剤を介して接着固定さ
れる。又、絶縁基板1には半導体素子5の周辺から下面
にかけて複数個のメタライズ配線層3が被着形成されて
おり、更に絶縁基板1の下面には図2に示すように多数
の接続端子4が設けられており、接続端子4はメタライ
ズ配線層3と電気的に接続されている。この接続端子4
は、電極パッド7に対して半田(錫ー鉛合金)などのロ
ウ材からなる突起状端子8が取着された構造からなる。
含む材料からなるガラスーエポキシ樹脂の複合材料など
から構成される絶縁体9の表面に配線導体として、C
u,Au,Al,Ni,Pb−Snなどの金属からなる
配線導体10が被着形成された一般的なプリント基板で
ある。
Aを外部電気回路基板Bに実装するには、パッケージA
の絶縁基板1下面の電極パッド7に取着されている半田
からなる突起状端子8を外部電気回路基板Bの配線導体
10上に載置当接させ、しかる後、約250乃至400
℃の温度で加熱することにより、半田などのロウ材から
なる突起状端子自体が溶融し、配線導体10に接合させ
ることによって外部電気回路基板B上に実装させる。こ
の時、配線導体10の表面には端子4とのロウ材による
接続を容易に行うためロウ材が被着形成されていること
が望ましい。
接続端子として、電極パッド7に対して高融点材料から
なる球状端子11を低融点ロウ材12によりロウ付けし
たものが適用できる。この高融点材料は、ロウ付けに使
用される低融点ロウ材よりも高融点であることが必要
で、ロウ付け用ロウ材が例えばPb40重量%ーSn6
0重量%の低融点半田からなる場合、球状端子は例えば
Pb90重量%ーSn10重量%の高融点半田や、C
u,Ag,Ni,Al,Au,Pt,Feなどの金属に
より構成される。
基板1下面の電極パッド7に取着されている球状端子1
1を外部電気回路基板Bの配線導体10に載置当接さ
せ、しかる後、球状端子11を半田などの低融点ロウ材
13により配線導体10に当設させて外部電気回路基板
B上に実装することが出来る。又、低融点のロウ材とし
てAu−Sn合金を用いて接続端子を外部電気回路基板
に接続しても良く、更に上記球状端子に替えて柱状の端
子を用いてもよい。
して、フィラーとして、クオーツ、クリストバライトの
少なくともいずれかを含む表に示すフィラーを表に示す
割合で添加混合し、この混合物をさらに粉砕した後、有
機バインダーを添加して、十分に混合した後、得られた
混合物を1軸プレス法により、3.5×15mmの形状
の成形体に成形した。そして、この成形体を700℃の
N2 +H2 O雰囲気中で脱バインダー処理した後、表2
及び表3に示す条件で焼成した。
い、いずれの試料においてもエンスタタイトの析出を確
認した。そして、焼結体表面を鋭面研磨し、エンスタタ
イト結晶の平均アスペクト比(長径/短径)を求めた。
して、JISR1601に基づき4点曲げ抗折強度を測
定した。また、破壊靱性については、IF法に従って求
めた。また、40〜400℃の熱膨張係数を測定し表2
及び表3に示した。
m、厚さ2mmに加工し、JISC2141の手法で誘
電率を求めた。測定はLCRメータ(Y.H.P428
4A)を用いて行い、1MH2 ,1.0Vrsmの条件
で25℃における静電容量を測定し、この静電容量から
25℃における誘電率を測定し表2及び表3に示した。
た、表2における各原料組成物を用いて、ドクターブレ
ード法により厚み500μmのグリーンシートを作製
し、このシート表面にCuメタライズペーストをスクリ
ーン印刷法に基づき塗布した。また、グリーンシートの
所定箇所にスルーホールを形成しその中にもCuメタラ
イズペーストを充填した。そして、メタライズペースト
が塗布されたグリーンシートをスルーホールの位置に合
わせを行いながら6枚積層し圧着した。この積層体を7
00℃でN2 +H2 O中で脱バインダ後、各焼成温度で
窒素雰囲気中でメタライズ配線層と絶縁基板とを同時に
焼成し配線基板を作製した。
ッドに図1に示すようにPb90重量%、Sn10重量
%からなる球状半田ボールを低融点半田(Pb37%−
Sn63%)により取着した。なお、接続端子は、1c
m2 当たり30端子の密度で配線基板の下面全体に形成
した。
シ基板からなる40〜800℃における熱膨張係数が1
3ppm/℃の絶縁体の表面に銅箔からなる配線導体が
形成されたプリント基板表面に実装した。実装は、プリ
ント基板の上の配線導体と配線基板の球状端子とを位置
合わせし、低融点半田によって接続実装した。
基板をプリント基板表面に実装したものを大気の雰囲気
にて−40℃と125℃の各温度に制御した恒温槽に試
験サンプルを15分/15分の保持を1サイクルとして
最高1000サイクル繰り返した。そして、各サイクル
毎にプリント基板の配線導体とパッケージ用配線基板と
の電気抵抗を測定し電気抵抗に変化が現れるまでのサイ
クル数を測定し、1000サイクル後も変化のないもの
をOK、変化のあったものをNGと表記した。
料NO.に加えて、試料NO.3も本発明の範囲外であ
る。表2及び表3より明らかなように、平均アスペクト
比が3以上のエンスタタイト結晶を5体積%以上含む本
発明の焼結体は、平均アスペクト比3未満の焼結体(試
料No.1,5,12,14,17,19,22)およ
びエンスタタイト結晶量が5体積未満の焼結体(試料N
o.3)に比較して、強度および靭性の点でいずれも優
れた特性を示した。また、熱サイクル試験の結果によれ
ば、焼結体の40〜400℃の熱膨張係数が8ppm/
℃以上の焼結体を用いた配線基板は、1000サイクル
までの試験に十分に耐えるものであった。
で焼成出来るためAg、Cu金属を用いたメタライズ配
線層の形成が可能で、且つ靱性、強度特性に優れ、電子
機器等の配線基板用絶縁基板材料として特に好適であ
る。又、このセラミックスを絶縁基板として用いた半導
体素子収納用パッケージ、及びその実装構造は高集積大
型パッケージに於いても高度の信頼性を有する。
導体素子収納用パッケージの実装構造を説明する図面
(断面図)
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラスとフィラーとの混合物を焼成して
得られる燒結体であって、該燒結体が平均アスペクト比
3以上のエンスタタイト結晶を5体積%以上含有するこ
とを特徴とする低温焼成セラミックス。 - 【請求項2】 絶縁基板の表面乃至内部にメタライズ配
線層が配設された配線基板であって、前記絶縁基板が、
ガラスとフィラーの混合物を低温焼成して得られ、燒成
物中に平均アスペクト比が3以上のエンスタタイト結晶
相を5体積%以上含有する低温焼成セラミックスから成
ることを特徴とする配線基板。
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