JP3526405B2 - Pll回路およびそれを用いたpwmコンバータ装置 - Google Patents

Pll回路およびそれを用いたpwmコンバータ装置

Info

Publication number
JP3526405B2
JP3526405B2 JP15974398A JP15974398A JP3526405B2 JP 3526405 B2 JP3526405 B2 JP 3526405B2 JP 15974398 A JP15974398 A JP 15974398A JP 15974398 A JP15974398 A JP 15974398A JP 3526405 B2 JP3526405 B2 JP 3526405B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
output
power supply
voltage
control circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15974398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11356050A (ja
Inventor
芳信 糀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP15974398A priority Critical patent/JP3526405B2/ja
Publication of JPH11356050A publication Critical patent/JPH11356050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3526405B2 publication Critical patent/JP3526405B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rectifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流電力を高力
率で直流電圧に変換するPWMコンバータの制御等に用
いられる、位相情報検出のためのPLL回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば、平成4年電気学会D,
112巻8号に記載されたPWMコンバータ装置の構成
図である。図に示すように、主回路1構成において、三
相交流電源2(以下、電源2と称す)とPWMコンバー
タ回路3とを交流リアクトル(ACL)4を介して接続
し、電源2からの交流電力をPWMコンバータ回路3に
より直流電力に変換し、直流側に電圧リプルを平滑する
フィルタコンデンサ5を配置し、フィルタコンデンサ5
を介して直流負荷6に給電する。また、制御回路7構成
において、直流電圧の出力基準発生器8からの出力基準
とフィルタコンデンサ5の電圧フィードバックとの差を
加算器9で演算し、これを電圧コントローラ(VC)1
0で増幅する。PLL回路11では電源2の電源電圧位
相を検出し、2相/3相変換回路12では電圧コントロ
ーラ(VC)10の出力とPLL回路11からの基準出
力波(sin ωt,cos ωt)とにより、PWMコンバータ
回路3が出力すべき電圧(eu,ev,ew)を決定す
る。PWMパルス発生回路13では2相/3相変換回路
12の出力より、PWMコンバータ回路3が出力すべき
パルスパターンを決定し、各パルスをゲート回路14に
より増幅してPWMコンバータ回路3の各素子に与え
る。
【0003】図11は、従来のPLL回路11内部の構
成図である。図に示すように、ゼロクロス検出回路15
により、電源2の電源電圧(Vsu,Vsv,Vsw)の零点
を検出してゼロクロス点で短いパルスを出力する。三相
の場合にはPLL回路11の制御タイミングを増やすた
め、三相全ての信号が使用され、3倍あるいは6倍周波
のクロックとして使用される。このクロックを位相比較
器16において、PLL回路11の出力となるフィード
バック信号17と位相比較して位相差に比例した幅のパ
ルスを出力し、これをローパスフィルタ18で平滑して
位相差に比例した直流電圧を得る。V/fコンバータ1
9はローパスフィルタ18の直流電圧出力に比例した周
波数でクロックを発振し、これをカウンタ20で分周し
そのカウンタ20出力をフィードバック信号17として
位相比較器16に入力する。
【0004】この位相比較器16への入力に同期したカ
ウンタ20出力が、PLL回路11の出力であり、また
入力電圧のゼロクロス検出回路15の出力と比較してP
LL回路11のフィードバック制御を行うフィードバッ
ク信号17となる。このPLL回路11の出力(カウン
タ20出力)から、波形パターンを記憶させたROM2
1によりディジタル信号を発生させ、それをD/A変換
器22でアナログ量に変換して基準出力波(sin ωt,co
s ωt)を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のPLL回路11
は以上のように構成され、図11に示すPLL回路11
内のローパスフィルタ18では、伝達関数F(S)は、
F(S)=(R2/R1)/(1+ST), T=CR2
S=jω となる。このため、ローパスフィルタ18の
出力特性は、時定数T=CR2だけの時間遅れを生じる
ものである。このローパスフィルタ18は位相比較器1
6からの出力を平滑化するもので、その性能を補償する
ため、時定数Tの大きさを確保する必要があり、時定数
Tを小さくして時間遅れを低減するには限界があった。
このため従来のPLL回路11では、電源2が通常の商
用一定周波数の場合には安定した制御が行えるが、周波
数が変動する発電機やインバータを用いた場合、ローパ
スフィルタ18の応答が遅れ、PLL回路11の制御が
不安定となる。図12は、t1時に周波数がf1からf2
に変動したときのローパスフィルタ18の出力特性23
を示すもので、図に示すように、時定数T=CR2で出
力の応答が遅れる。また、商用周波数を用いる場合で
も、地域により周波数が50Hzと60Hzとに異なる
ため、ローパスフィルタ18の時定数を変更することな
く上記双方の周波数で最適で安定したPLL回路11の
制御を得るのは困難であった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るために成されたものであって、交流電源の周波数が変
動する場合にも、上記周波数の変動に早期に追従し、安
定した制御を可能にして上記交流電源の位相情報を検出
するPLL回路を提供することを目的とする。またこの
PLL回路を制御回路に有して制御性を向上し、信頼性
の向上したPWMコンバータ装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる請求項
1記載のPLL回路は、電源電圧位相情報を発生させる
電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の出力がフィード
バック信号として入力され、交流電源からの位相信号と
比較する位相比較器と、上記位相比較器からの出力を平
滑するローパスフィルタとを有して、上記交流電源の上
記電源電圧位相情報を検出する回路構成であって、上記
交流電源からの位相信号が入力されフィードフォワード
信号を出力するフィードフォワード制御回路を設け、上
記ローパスフィルタの出力と上記フィードフォワード信
号とを加算して上記電圧制御発振器に入力するものであ
る。
【0008】この発明に係わる請求項2記載のPLL回
路は、フィードフォワード制御回路を、入力周波数に比
例した直流電圧を得るf/Vコンバータで構成したもの
である。
【0009】この発明に係わる請求項3記載のPLL回
路は、フィードフォワード制御回路を、位相信号である
パルス列を積分する積分器と比例要素とで構成したもの
である。
【0010】この発明に係わる請求項4記載のPLL回
路は、フィードフォワード制御回路を、位相信号から基
本波を抽出する第2のローパスフィルタと該第2のロー
パスフィルタの出力を入力として動作する微分回路と該
微分回路の出力を入力として動作する整流回路と該整流
回路の出力を入力として動作するRCフィルタ回路とで
構成したものである。
【0011】この発明に係わる請求項5記載のPLL回
路は、フィードフォワード制御回路を、位相信号から周
期を測定するタイマと、上記周期から周波数を演算する
演算器と、該演算結果をアナログ変換して出力するD/
A変換器とで構成したものである。
【0012】この発明に係わる請求項6記載のPLL回
路は、フィードフォワード制御回路を、周波数に比例す
る回転数で回転する同期電動機と、該回転数に比例する
直流電圧を出力する直流発電機とで構成したものであ
る。
【0013】この発明に係わる請求項7記載のPWMコ
ンバータ装置は、主回路および制御回路から成り、上記
主回路は交流電源からの交流電力を高力率で直流電圧に
変換するPWMコンバータ回路で構成され、上記制御回
路に、請求項1〜6のいずれかに記載のPLL回路を有
し、該PLL回路により上記交流電源の電源電圧位相情
報を検出して上記制御回路の制御基準として用いるもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図を用いて説明する。図1は、この発明
の実施の形態1によるPLL回路24内部の構成図であ
り、図2は、このPLL回路24を制御回路に用いたP
WMコンバータ装置の構成図である。図1に示すよう
に、ゼロクロス検出回路26により、三相交流電源25
(以下、電源25と称す)の電源電圧(Vsu,Vsv,V
sw)の零点を検出してゼロクロス点で短いパルスを出力
する。三相の場合にはPLL回路24の制御タイミング
を増やすため、三相全ての信号が使用され、3倍あるい
は6倍周波のクロックとして使用される。この位相信号
としてのクロックを位相比較器27において、PLL回
路24の出力である電源電圧位相情報となるフィードバ
ック信号28と位相比較して位相差に比例した幅のパル
スを出力し、これをローパスフィルタ29で平滑して位
相差に比例した直流電圧V1を得る。フィードフォワー
ド制御回路としてのf/Vコンバータ30は、ゼロクロ
ス検出回路26から出力された電源25の位相信号とし
てのクロックが入力され、入力周波数fに比例した直流
電圧V2をフィードフォワード信号31として出力す
る。この直流電圧V2とローパスフィルタ29の出力の
直流電圧V1とを加算器32で加算し、V/fコンバー
タ34は加算器32の直流電圧出力に比例した周波数で
クロックを発振し、これをカウンタ35で分周しそのカ
ウンタ35出力をフィードバック信号28として位相比
較器27に入力する。
【0015】この様に、V/fコンバータ34およびカ
ウンタ35で構成される電圧制御発振器33はPLL回
路24の出力である電源電圧位相情報36を発生し、こ
れをフィードバック信号28として位相比較器27にお
いて電源25からの位相信号と比較し、位相比較器27
の出力は、ローパスフィルタ29で平滑する。一方、電
源25からの位相信号はフィードフォワード制御回路と
してのf/Vコンバータ30にも入力し、フィードフォ
ワード信号31を出力し、このフィードフォワード信号
31をローパスフィルタ29出力と加算して電圧制御発
振器33に入力し、電源電圧位相情報36を得る。この
場合、電源電圧位相情報36は、カウンタ35の出力か
ら、波形パターンを記憶させたROM37によりディジ
タル信号を発生させ、それをD/A変換器38でアナロ
グ量に変換して電源電圧位相情報36aとしての基準出
力波(sinωt,cos ωt)を出力し、実際のPLL回路2
4の出力として用いる。
【0016】一方、PWMコンバータ装置は、図2に示
すように、交流電源25からの交流電力を高力率で直流
電圧に変換する主回路39、および上述したPLL回路
24により交流電源25の電源電圧位相情報36aとし
ての基準出力波(sin ωt,cos ωt)を検出して制御基
準として用いる制御回路40で構成される。主回路39
構成において、電源25とPWMコンバータ回路41と
を交流リアクトル(ACL)42を介して接続し、電源
25からの交流電力をPWMコンバータ回路41により
直流電力に変換し、直流側に電圧リプルを平滑するフィ
ルタコンデンサ43を配置し、フィルタコンデンサ43
を介して直流負荷44に給電する。また、制御回路40
構成において、直流電圧の出力基準発生器45からの出
力基準とフィルタコンデンサ43の電圧フィードバック
との差を加算器46で演算し、これを電圧コントローラ
(VC)47で増幅する。2相/3相変換回路48では
電圧コントローラ(VC)47の出力とPLL回路24
からの基準出力波(sin ωt,cos ωt)とにより、PW
Mコンバータ回路41が出力すべき電圧(eu,ev,e
w)を決定する。ここで、sin ωtは電源25に同期した
基準波、cosωtは電源より90度進んだ基準波であり、
この2つの位相のずれた信号により、eu,ev,ew
決定する。PWMパルス発生回路49では2相/3相変
換回路48の出力より、三角波比較などの方法を用いて
PWMコンバータ回路41が出力すべきパルスパターン
を決定し、各パルスをゲート回路50により増幅してP
WMコンバータ回路41の各素子に与える。この様なP
LL回路24を用いた制御により、PWMコンバータ回
路41では、電源25に対して力率=1で運転が行われ
る。
【0017】この実施の形態1では、PLL回路24に
フィードフォワード制御回路としてのf/Vコンバータ
30を設け、電源25からの位相信号をf/Vコンバー
タ30にも入力してフィードフォワード信号31を出力
し、このフィードフォワード信号31をローパスフィル
タ29出力と加算して電圧制御発振器33に入力し、電
源電圧位相情報36を得る。通常、f/Vコンバータ3
0は極めて高速に周波数から直流電圧に変換する。図3
は、t1時に周波数がf1からf2にステップ的に変動し
たときのf/Vコンバータ30の出力特性51を示すも
ので、図に示すように、遅れ時間τで周波数の変化に追
従する。この遅れ時間τは、f/Vコンバータ30の変
換時間τで、μsecオーダの短い時間であるため、入
力電源25の周波数の変化に高速に追従したフィードフ
ォワード信号31が得られる。このため、フィードバッ
ク信号28を入力して、位相比較器27およびローパス
フィルタ29を用いたフィードバック制御では、入力周
波数変動に対して、f/Vコンバータ30の動作遅れで
発生する偏差εのみを補正するように追従すれば良く、
ローパスフィルタ29の応答が遅くても、微小な偏差分
の追従は十分可能になる。
【0018】この様に、フィードフォワード制御回路と
してのf/Vコンバータ30を設けたため、PLL回路
24は、入力周波数が変動しても早期に追従することが
可能になり、最適で安定した制御が行える。また、周波
数が、例えば50Hzと60Hzとに異なる様な場合で
も、ローパスフィルタ29を用いたフィードバック制御
では、f/Vコンバータ30の動作遅れで発生する偏差
εのみを補正すれば良いため、ローパスフィルタ29の
時定数を変更する必要がなく、1個の時定数で広範囲の
周波数領域に適用できる。また、PWMコンバータ装置
の制御回路40に、上記のようなf/Vコンバータ30
を設けたPLL回路24を有することにより、発電機や
インバータを用いた様な入力電源の周波数が変動する場
合にも、制御性および信頼性を向上することができる。
【0019】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2によるPLL回路24内部の構成図である。上記
実施の形態1で用いたフィードフォワード制御回路30
の替わりに、図に示すように、積分器53と比例要素5
4とでフィードフォワード制御回路52を構成する。ゼ
ロクロス検出回路26から出力された電源25の位相信
号として、例えば図5(a)に示すような6fのパルス
列とすると、積分器53の出力電圧Vcは、図5(b)
に示すように、Vc=Tw・6f・Vp(Tw;ゼロク
ロス検出回路26出力パルス幅,Vp;高さ)となり、
入力周波数fに比例した出力が得られ、これに比例要素
54として適当なゲインKをかけることにより、入力周
波数fに比例した直流電圧V2をフィードフォワード信
号31として出力する。図4で示す積分器53の時定数
τ=C22の値として、パルス列の周期T=1/6fの
5倍程度の数値に設定しておけば、入力電源25の周波
数の変化に高速に追従したフィードフォワード信号31
が得られ、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0020】実施の形態3.図6は、この発明の実施の
形態3によるPLL回路24内部の構成図である。上記
実施の形態1で用いたフィードフォワード制御回路30
の替わりに、図に示すように、ゼロクロス検出回路26
から出力された矩形波における高調波成分をカットする
2次のローパスフィルタ56(以下、第2のローパスフ
ィルタ56と称す)と、微分回路57とダイオード等を
用いた整流回路58と、整流回路58出力を平滑するR
Cフィルタ回路59とでフィードフォワード制御回路5
5を構成する。
【0021】このフィードフォワード制御回路55によ
り、ゼロクロス検出回路26から出力された電源25の
位相信号(パルス列)から入力周波数fに比例した直流
電圧V2をフィードフォワード信号31として出力する
変換を図7を用いて以下に示す。まず、ゼロクロス検出
回路26からの出力パルス列(図7(a))から、第2
のローパスフィルタ56の周波数特性を上記ゼロクロス
検出回路26からの出力クロックより少し高いところで
カットオフするように設定することにより、基本波成分
(例えば6f成分)と直流分とのみを抽出し(図7
(b))、これを微分回路57を通すことにより周波数
に比例した出力を得る(図7(c))。これを整流回路
58を通して整流し(図7(d))、RCフィルタ回路
59で平滑することにより、周波数に比例した直流出力
を得る(図7(e))。これにより、入力電源25の周
波数の変化に早期に追従できるフィードフォワード信号
31が得られ、上記実施の形態1と同様の効果を奏す
る。
【0022】実施の形態4.図8は、この発明の実施の
形態4によるPLL回路24内部の構成図である。上記
実施の形態1で用いたフィードフォワード制御回路30
の替わりに、図に示すように、ゼロクロス検出回路26
の出力クロックの周期Tを測定するタイマ61と周期T
からクロック周波数(例えば6f=1/T)を演算する
演算器としてのマイクロプロセッサ62とこの演算結果
をアナログ量に変換して出力するD/Aコンバータ63
とでフィードフォワード制御回路60を構成する。この
フィードフォワード制御回路60により、ゼロクロス検
出回路26から出力された電源25の位相信号(パルス
列)から入力周波数fに比例した直流電圧V2をフィー
ドフォワード信号31として出力する。これにより、入
力電源25の周波数の変化に早期に追従できるフィード
フォワード信号31が得られ、上記実施の形態1と同様
の効果を奏する。
【0023】実施の形態5.図9は、この発明の実施の
形態5によるPLL回路24内部の構成図である。上記
実施の形態1で用いたフィードフォワード制御回路30
の替わりに、図に示すように、ゼロクロス検出回路26
の出力クロックの周波数に回転数が比例する同期電動機
(ACM)65とこの回転数に出力の直流電圧が比例す
る直流発電機(DCG)66とでフィードフォワード制
御回路64を構成する。上記同期電動機(ACM)65
と直流発電機(DCG)66との回転軸を連結すること
により、これらで構成されたフィードフォワード制御回
路64により、ゼロクロス検出回路26から出力された
電源25の位相信号(パルス列)から入力周波数fに比
例した直流電圧V2をフィードフォワード信号31とし
て出力する。これにより、入力電源25の周波数の変化
に早期に追従できるフィードフォワード信号31が得ら
れ、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。なお、電
源25が発電機で回転数計等の出力を有する場合には、
直流発電機の入力に、上記回転数計の出力を用いても良
い。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、PL
L回路に、交流電源からの位相信号が入力されフィード
フォワード信号を出力するフィードフォワード制御回路
を設け、ローパスフィルタの出力と上記フィードフォワ
ード信号とを加算して上記電圧制御発振器に入力して電
源電圧位相情報を発生させるようにしたため、入力周波
数が変動しても早期に追従することが可能になり、最適
で安定した制御が行えると共に、ローパスフィルタの時
定数を変更することなく広範囲の周波数領域に適用でき
る。
【0025】またこの発明によると、フィードフォワー
ド制御回路を、入力周波数に比例した直流電圧を得るf
/Vコンバータで構成したため、上記のような、入力周
波数変動に対して早期に追従して安定した制御が行える
効果を確実に達成できる。
【0026】またこの発明によると、フィードフォワー
ド制御回路を、位相信号であるパルス列を積分する積分
器と比例要素とで構成したため、上記のような、入力周
波数変動に対して早期に追従して安定した制御が行える
効果を確実に達成できる。
【0027】またこの発明によると、フィードフォワー
ド制御回路を、位相信号から基本波を抽出する第2のロ
ーパスフィルタと該第2のローパスフィルタの出力を入
力として動作する微分回路と該微分回路の出力を入力と
して動作する整流回路と該整流回路の出力を入力として
動作するRCフィルタ回路とで構成したため、上記のよ
うな、入力周波数変動に対して早期に追従して安定した
制御が行える効果を確実に達成できる。
【0028】またこの発明によると、フィードフォワー
ド制御回路を、位相信号から周期を測定するタイマと、
上記周期から周波数を演算する演算器と、該演算結果を
アナログ変換して出力するD/A変換器とで構成したた
め、上記のような、入力周波数変動に対して早期に追従
して安定した制御が行える効果を確実に達成できる。
【0029】またこの発明によると、フィードフォワー
ド制御回路を、周波数に比例する回転数で回転する同期
電動機と、該回転数に比例する直流電圧を出力する直流
発電機とで構成したため、上記のような、入力周波数変
動に対して早期に追従して安定した制御が行える効果を
確実に達成できる。
【0030】またこの発明によると、交流電源からの交
流電力を高力率で直流電圧に変換するPWMコンバータ
装置の制御回路に、請求項1〜6のいずれかに記載のP
LL回路を有し、該PLL回路により上記交流電源の電
源電圧位相情報を検出して上記制御回路の制御基準とし
て用いるため、上記交流電源が周波数変動を有する場合
にも、制御性および信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるPLL回路の
構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるPWMコンバ
ータ装置の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるPLL回路の
効果を説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるPLL回路の
構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるPLL回路の
動作を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるPLL回路の
構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3によるPLL回路の
動作を説明する図である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるPLL回路の
構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態5によるPLL回路の
構成図である。
【図10】 従来のPWMコンバータ装置の構成図であ
る。
【図11】 従来のPLL回路の構成図である。
【図12】 従来のPLL回路の問題点を説明する図で
ある。
【符号の説明】
24 PLL回路、25 交流電源、27 位相比較
器、28 フィードバック信号、29 ローパスフィル
タ、30 フィードフォワード制御回路としてのf/V
コンバータ、31 フィードフォワード信号、32 加
算器、33 電圧制御発振器、36,36a 電源電圧
位相情報、39 主回路、40 制御回路、41 PW
Mコンバータ回路、52,55,60,64 フィード
フォワード制御回路、53 積分器、54 比例要素、
56 第2のローパスフィルタ、57 微分回路、58
整流回路、59 RCフィルタ回路、61 タイマ、
62 演算器としてのマイクロプロセッサ、63 D/
A変換器、65 同期電動機、66 直流発電機。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧位相情報を発生させる電圧制御
    発振器と、該電圧制御発振器の出力がフィードバック信
    号として入力され、交流電源からの位相信号と比較する
    位相比較器と、上記位相比較器からの出力を平滑するロ
    ーパスフィルタとを有して、上記交流電源の上記電源電
    圧位相情報を検出するPLL回路において、上記交流電
    源からの位相信号が入力されフィードフォワード信号を
    出力するフィードフォワード制御回路を設け、上記ロー
    パスフィルタの出力と上記フィードフォワード信号とを
    加算して上記電圧制御発振器に入力することを特徴とす
    るPLL回路。
  2. 【請求項2】 フィードフォワード制御回路を、入力周
    波数に比例した直流電圧を得るf/Vコンバータで構成
    したことを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】 フィードフォワード制御回路を、位相信
    号であるパルス列を積分する積分器と比例要素とで構成
    したことを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  4. 【請求項4】 フィードフォワード制御回路を、位相信
    号から基本波を抽出する第2のローパスフィルタと該第
    2のローパスフィルタの出力を入力として動作する微分
    回路と該微分回路の出力を入力として動作する整流回路
    と該整流回路の出力を入力として動作するRCフィルタ
    回路とで構成したことを特徴とする請求項1記載のPL
    L回路。
  5. 【請求項5】 フィードフォワード制御回路を、位相信
    号から周期を測定するタイマと、上記周期から周波数を
    演算する演算器と、該演算結果をアナログ変換して出力
    するD/A変換器とで構成したことを特徴とする請求項
    1記載のPLL回路。
  6. 【請求項6】 フィードフォワード制御回路を、周波数
    に比例する回転数で回転する同期電動機と、該回転数に
    比例する直流電圧を出力する直流発電機とで構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  7. 【請求項7】 主回路および制御回路から成り、上記主
    回路は交流電源からの交流電力を高力率で直流電圧に変
    換するPWMコンバータ回路で構成され、上記制御回路
    に、請求項1〜6のいずれかに記載のPLL回路を有
    し、該PLL回路により上記交流電源の電源電圧位相情
    報を検出して上記制御回路の制御基準として用いること
    を特徴とするPWMコンバータ装置。
JP15974398A 1998-06-08 1998-06-08 Pll回路およびそれを用いたpwmコンバータ装置 Expired - Lifetime JP3526405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15974398A JP3526405B2 (ja) 1998-06-08 1998-06-08 Pll回路およびそれを用いたpwmコンバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15974398A JP3526405B2 (ja) 1998-06-08 1998-06-08 Pll回路およびそれを用いたpwmコンバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11356050A JPH11356050A (ja) 1999-12-24
JP3526405B2 true JP3526405B2 (ja) 2004-05-17

Family

ID=15700311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15974398A Expired - Lifetime JP3526405B2 (ja) 1998-06-08 1998-06-08 Pll回路およびそれを用いたpwmコンバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3526405B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011015493A (ja) 2009-06-30 2011-01-20 Fuji Electric Holdings Co Ltd 分散型電源装置
JP5510802B2 (ja) * 2010-02-23 2014-06-04 株式会社デンソー 車両用発電機
JP5079055B2 (ja) 2010-06-28 2012-11-21 三菱電機株式会社 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11356050A (ja) 1999-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9819294B2 (en) Inverter control apparatus and control method thereof
US5850132A (en) Apparatus used with AC motors for compensating for turn on delay errors
US4523267A (en) Power converter control circuit
JPH044835B2 (ja)
JPS62268363A (ja) 非循環電流方式サイクロコンバ−タの制御装置
JPH09201058A (ja) Ac/dc変換装置
JP3681941B2 (ja) 電源高調波抑制装置
WO2020100478A1 (ja) モータ制御装置及びモータ制御方法
JP3526405B2 (ja) Pll回路およびそれを用いたpwmコンバータ装置
JP3236985B2 (ja) Pwmコンバータの制御装置
JP2002084743A (ja) スイッチング電源装置
JP2579119B2 (ja) 誘導電動機のベクトル制御装置
JP2006166664A (ja) 電圧形インバータの制御方法
JP3513028B2 (ja) 三相無整流子電動機の制御装置
JP3354465B2 (ja) 電力変換装置
JP2781602B2 (ja) 電力変換器の制御装置及びそのシステム
JP3261952B2 (ja) Pwmコンバータ制御装置
JPH09205773A (ja) Pwm制御自励式整流装置
JPS6159074B2 (ja)
JPH0713440Y2 (ja) 交流電源装置
JP3314793B2 (ja) 位置決め制御装置
Chan et al. Sliding-mode controlled induction motor drive using gain-adaptive phase-locked loop speed control
JPS6056397B2 (ja) 無整流子電動機
JPH0731192A (ja) 可変速駆動システムの制御方法及び装置
JPH0521999Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term