JP3354465B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3354465B2
JP3354465B2 JP35309097A JP35309097A JP3354465B2 JP 3354465 B2 JP3354465 B2 JP 3354465B2 JP 35309097 A JP35309097 A JP 35309097A JP 35309097 A JP35309097 A JP 35309097A JP 3354465 B2 JP3354465 B2 JP 3354465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、信号波と搬送波
との比較に基づき電気弁を開閉制御し直流電力を交流電
力に変換する電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は、例えば「Electroly
tic Capacitor−less PWM Inv
erter」(IPEC―Tokyo,1990,P.
131−138)に示された3相インバータの制御回路
を本発明と同一の形式に書き改めたブロック図であり、
図において、101は発振器、102はカウンタ、10
3は3相正弦波のデータを記憶させてあるROM、10
4、105、106はディジタル値とアナログ入力値と
を乗算し、その結果をアナログ値として出力する乗算型
DA変換器、107、108、109は比較器、110
は加減算器、111は比例積分演算を行うPI演算器、
112は三角波発生器である。
【0003】次に動作について説明する。発振器101
の出力するクロックをカウンタ102にて分周し、カウ
ンタを3相インバータの出力電圧指令値の基本周波数で
動作させる。カウンタをアドレスとしてROM103か
ら3相の正弦波データをそれぞれ乗算型DA変換器10
4、105、106に与える。乗算型DA変換器10
4、105、106の出力は、それぞれ比較器107、
108、109に与えられ、三角波発生器112の出力
する三角波と比較する。この比較信号Cu、Cv、Cw
により、3相フルブリッジ構成のインバータを駆動す
る。インバータの出力電圧振幅VLを出力電圧振幅指令
値VLと一致させるため、加減算器110にて誤差を
求め、PI演算器111にてこの誤差を増幅し、乗算型
DA変換器104、105、106のアナログ入力値と
している。従って、出力電圧振幅VLが出力電圧振幅指
令値VLより低い場合は、乗算型DA変換器104、
105、106の出力は増加し、出力電圧振幅VLが出
力電圧振幅指令値VLより高い場合は、乗算型DA変
換器104、105、106の出力は減少する。これよ
り、三角波の振幅Vtと乗算型DA変換器の出力振幅V
rとの割合a(=Vr/Vt)が変化する。図23は、
一般的に三角波比較PWMと呼ばれているインバータの
制御手法であり、この場合インバータの出力電圧は上記
aに比例することが知られている。よって、定常的には
出力電圧振幅VLが出力電圧振幅指令値VLと一致す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の3相電力変換装
置の制御回路は以上のように構成されているので、演算
増幅器などに比べて極めて高価である乗算型DA変換器
が3個使用されており、制御回路のコストが高いという
問題点があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、特にその制御回路の構成を安
価に実現することができる電力変換装置を得ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電力変換
装置は、信号波と搬送波との比較に基づき電気弁を開閉
制御し直流電力を2以上の相数の交流電力に変換する電
力変換装置において、上記信号波は振幅が一定の上記相
数の信号波とし、上記電力変換装置の指令値と出力値と
の偏差に基づき上記搬送波の振幅を制御する搬送波制御
手段を備え、この搬送波制御手段からの搬送波と上記各
相信号波との比較に基づき電気弁を開閉制御するように
し、かつ、その搬送波制御手段は、振幅が一定の搬送波
を発生する搬送波発生回路、電力変換装置の指令値と出
力値との偏差を入力として動作する比例積分演算回路、
この比例積分演算回路からの出力のPU値Xを1から減
算した値(1−X)を上記搬送波発生回路からの搬送波
に乗算する乗算回路を備えたものである。
【0007】請求項2に係る電力変換装置は、3相正弦
波信号と搬送波との比較に基づき電気弁を開閉制御し直
流電力を3相交流電力に変換する電力変換装置におい
て、振幅が一定の1相分の正弦波信号を発生する正弦波
信号発生回路、上記電力変換装置の指令値と出力値との
偏差に応じた制御出力と上記正弦波信号発生回路からの
1相分の正弦波信号とを乗算し第1の正弦波信号として
出力する乗算回路、この乗算回路からの第1の正弦波信
号の位相を90度進めた第2の正弦波信号を作成する9
0度移相回路、および上記第1の正弦波信号と第2の正
弦波信号との2相信号を3相に変換して上記3相正弦波
信号として出力する2相/3相変換回路を備え、その9
0度移相回路は、第1の正弦波信号を入力として動作す
るデルタ変調回路、およびこのデルタ変調回路の積分器
への入力信号の低域周波数成分のみを導出して第2の正
弦波信号として出力する低域通過フィルタを備えたもの
である。
【0008】また、請求項に係る電力変換装置は、そ
の90度移相回路を、それぞれ積分要素で模擬したL
(リアクトル)とC(コンデンサ)との直列体からなり
その出力と入力とを一致させるフィードバック制御系を
備えたLC模擬回路で構成し、第1の正弦波信号を上記
LC模擬回路における上記Cの電圧信号に対応させるこ
とにより上記LC模擬回路における上記Cの電流信号を
第2の正弦波信号として出力するようにしたものであ
る。
【0009】また、請求項に係る電力変換装置は、そ
の90度移相回路を、積分要素で模擬したL(リアクト
ル)からなりその出力と入力とを一致させるフィードバ
ック制御系を備えたL模擬回路で構成し、第1の正弦波
信号を上記L模擬回路における上記Lの電流信号に対応
させることにより上記L模擬回路における上記Lの電圧
信号を第2の正弦波信号として出力するようにしたもの
である。
【0010】請求項に係る電力変換装置は、3相正弦
波信号と搬送波との比較に基づき電気弁を開閉制御し直
流電力を3相交流電力に変換する電力変換装置におい
て、振幅が一定の1相分の正弦波信号を発生する正弦波
信号発生回路、上記電力変換装置の指令値と出力値との
偏差に応じた制御出力と上記正弦波信号発生回路からの
1相分の正弦波信号とを乗算し第1の正弦波信号として
出力する乗算回路、この乗算回路からの第1の正弦波信
号の位相を120度遅らせた第2の正弦波信号を作成す
る120度移相回路、および上記第1の正弦波信号と第
2の正弦波信号とから上記3相正弦波信号を作成する3
相正弦波演算回路を備え、その120度移相回路を、そ
れぞれ積分要素で模擬したL(リアクトル)とC(コン
デンサ)との直列体および乗算要素で模擬し上記Cと並
列に接続されたR(抵抗)からなりその出力と入力とを
一致させるフィードバック制御系を備えたLCR模擬回
路で構成し、第1の正弦波信号を上記LCR模擬回路に
おける上記Cの電圧信号に対応させることにより上記L
CR模擬回路における上記Lの電流信号を極性反転させ
た信号を第2の正弦波信号として出力するようにしたも
のである。
【0011】また、請求項に係る電力変換装置は、そ
の120度移相回路を、積分要素で模擬したL(リアク
トル)と乗算要素で模擬したR(抵抗)との直列体から
なりその出力と入力とを一致させるフィードバック制御
系を備えたLR模擬回路で構成し、第1の正弦波信号を
上記LR模擬回路における上記Lの電流信号に対応させ
ることにより上記LR模擬回路における入力電圧信号を
極性反転させた信号を第2の正弦波信号として出力する
ようにしたものである。
【0012】また、請求項に係る電力変換装置は、請
求項またはにおいて、そのフィードバック制御系
は、それを構成するPI(比例積分)演算器の出力側に
入力指令値を加算する指令値フィードフォワード制御系
を備えたものである。
【0013】また、請求項に係る電力変換装置は、請
求項またはにおいて、そのフィードバック制御系
は、その入力指令値と出力値との偏差を入力として動作
するI(積分)演算器、および上記出力値を入力として
動作するP(比例)演算器を備えてなるIP制御系とし
たものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明す
る。図1において、1は3相インバータであり、例えば
高周波スイッチングの可能なトランジスタやIGBT等
の電気弁である自己消弧型素子により構成され、図2の
ような3相フルブリッジインバータで、それぞれのアー
ムが出力周波数(例えば60Hz)の10倍から数10
0倍程度の高周波でスイッチングを行い、直流電源2の
直流電圧を正弦波の基本波を含んだ矩形波状の高周波交
流電圧に変換する。3、4、5はリアクトル、6、7、
8はコンデンサである。リアクトル3、4、5とコンデ
ンサ6、7、8にて3相の低域通過フィルタを構成して
おり、3相インバータ1の発生した矩形波状の交流電圧
から高調波を除去し、正弦波の出力電圧を得て、負荷9
へ給電する。
【0015】10はドライブ回路であり、電圧制御回路
13より出力されるディジタル信号Cu、Cv、Cwよ
り、3相インバータ1のアームのスイッチングを行うも
のである。例えばU相については、Cuが1の時は図2
のU相アームのトランジスタQ1をオン、トランジスタ
Q2をオフ、Cuが0の時はトランジスタQ1をオフ、
トランジスタQ2をオンとする。11は電圧センサであ
り、3相出力電圧ベクトルの瞬時振幅あるいは平均値振
幅VLを求め、電圧制御回路13へのフィードバック信
号としている。12は出力電圧の振幅指令値VLを出
力する電圧指令値発生回路である。
【0016】図3は電圧制御回路13の構成を示したブ
ロック図であり、図において、101は発振器、102
はカウンタ、103は3相正弦波のデータを記憶させて
あるROM、113、114、115はディジタル値を
アナログ値に変換して出力するDA変換器、107、1
08、109は比較器、110、116は加減算器、1
11は比例積分演算を行うPI演算器、117は定数1
を出力する定数器、118は発振器、119はUP/D
OWNカウンタ、120はディジタル値とアナログ入力
値とを乗算し、その結果をアナログ値として出力する乗
算型DA変換器であり、110、111、116、11
7、118、119、120により搬送波制御手段とし
ての三角波発生器を構成している。
【0017】次に図3に基づき電圧制御回路13の動作
を説明する。従来例では出力電圧振幅を制御する際に、
三角波と比較する3相正弦波信号の振幅VrをPI演算
器111の出力にて調整していたのに対し、本実施の形
態では三角波の振幅Vtを調整することにより行ってい
る。三角波比較PWMでは、三角波の振幅Vtと乗算型
DA変換器の出力振幅Vrとの割合である変調率a(=
Vr/Vt)に比例して出力電圧が得られる。ここで三
角波の振幅を(1−X)倍すると、 a=Vr/{Vt(1−X)} (1) となる。(1)式はXが小さい場合には近似的に a=(Vr/Vt)×(1+X) (2) となる。従って、出力電圧を増減するには、Xを増減す
れば良いことがわかる。
【0018】正弦波信号と三角波とを比較してインバー
タを制御した際に、計算値通りに出力電圧が得られない
原因としては、インバータスイッチング素子のスイッチ
ング遅れ、フィルタリアクトルの電圧降下等があるが、
通常、10%以内の変調率補正で、出力電圧振幅VLと
出力電圧振幅指令値VLとを一致させることができ
る。従って、三角波の振幅を(1)式にて操作する場合
も、Xは0.1以内となり、(2)式の近似が成立す
る。
【0019】そこで、図3に示すように、発振器101
の出力するクロックをカウンタ102にて分周し、カウ
ンタを3相インバータの出力電圧指令値の基本周波数で
動作させる。カウンタをアドレスとしてROM103か
ら3相の正弦波データをそれぞれDA変換器113、1
14、115に与える。DA変換器113、114、1
15からは振幅が一定の3相正弦波信号が出力され、そ
れぞれ比較器107、108、109に与えられ、乗算
型DA変換器120の出力する三角波信号と比較され
る。この比較信号Cu、Cv、Cwにより、3相フルブ
リッジ構成のインバータを制御する。インバータの出力
電圧振幅VLを出力電圧振幅指令値VLと一致させるた
め、加減算器110にて誤差を求め、PI演算器111
にてこの誤差を増幅して信号Xを得る。加減算器116
と定数器117にて(1−X)信号を求め、乗算型DA
変換器120にて三角波を(1−X)倍する。従って、
比較器107、108、109に与えられる三角波の振
幅は、出力電圧振幅VLが出力電圧振幅指令値VLより
低い場合は小さく、出力電圧振幅VLが出力電圧振幅指
令値VLより高い場合は大きくなり、定常的には出力
電圧振幅VLが出力電圧振幅指令値VLと一致する。ま
た、三角波の振幅を操作するための(1−X)信号は演
算増幅器等により安価に構成できる。
【0020】以上のように、従来例では三角波PWMで
の電圧制御を3相正弦波信号の振幅を乗算型DA変換器
3個にて操作していたのに対し、本実施の形態では安価
な回路で三角波の振幅を操作する(1−X)信号を作成
し、この(1−X)信号により三角波の振幅を操作する
ための乗算型DA変換器を1個のみ使用する構成とした
ので、制御回路を低コストにすることができる。
【0021】実施の形態2. 上記実施の形態1では、3相正弦波の振幅を操作する代
わりに、三角波の振幅を操作するよう構成したが、本実
施の形態では正弦波1相分の振幅を操作し、この正弦波
から3相の正弦波信号を得る構成について説明する。
【0022】以下、この発明の実施の形態2を図4に基
づいて説明する。図4は電圧制御回路13の構成を示し
たブロック図であり、図において、101は発振器、1
02はカウンタ、103は正弦波1相分のデータを記憶
させてあるROM、104はディジタル値とアナログ入
力値とを乗算し、その結果をアナログ値として出力する
乗算型DA変換器、107、108、109は比較器、
110は加減算器、111は比例積分演算を行うPI演
算器、112は三角波発生器である。121はΔ(デル
タ)変調器、122は低域通過フィルタ、123は2相
の信号から3相の信号を出力する2相/3相変換回路で
ある。
【0023】次に動作について説明する。。発振器10
1の出力するクロックをカウンタ102にて分周し、カ
ウンタを3相インバータの出力電圧指令値の基本周波数
で動作させる。カウンタをアドレスとしてROM103
から正弦波データを乗算型DA変換器104に与える。
インバータの出力電圧振幅VLを出力電圧振幅指令値VL
と一致させるため、加減算器110にて誤差を求め、
PI演算器111にてこの誤差を増幅し、乗算型DA変
換器104のアナログ入力値としている。従って、出力
電圧振幅VLが出力電圧振幅指令値VLより低い場合
は、乗算型DA変換器104の出力は増加し、出力電圧
振幅VLが出力電圧振幅指令値VLより高い場合は、乗
算型DA変換器104の出力は減少する。乗算型DA変
換器104の出力V1(第1の正弦波信号)から、Δ変
調器121および低域通過フィルタ122により、第1
の正弦波信号V1より90度位相の進んだ第2の正弦波
信号V2を得る(後述)。そして、2相/3相変換回路
123は第1および第2の正弦波信号V1、V2を基に、
次の演算を行うことにより3相の正弦波信号を得る。 Vu=V1 (3) Vv=(-1/2)×V1−(√3/2)×V2 (4) Vw=(-1/2)×V1+(√3/2)×V2 (5)
【0024】2相/3相変換回路123の出力は、それ
ぞれ比較器107、108、109に与えられ、三角波
発生器112の出力する三角波と比較する。この比較信
号Cu、Cv、Cwにより、3相フルブリッジ構成のイ
ンバータを制御する。V1は出力電圧振幅VLと出力電圧
振幅指令値VLとが一致するよう操作されており、こ
のV1からVu、Vv、Vwが作成されているので、3
相ともに変調率aが制御され、定常的には出力電圧振幅
VLが出力電圧振幅指令値VLと一致する。
【0025】図5(a)はΔ変調器121のブロック図
であり、201はサンプラ、202は加減算器、203
は比較器、204は1サンプル遅延器、205は1bi
tのDA変換器、206は積分時定数Tの積分器であ
る。Δ変調器121は一定サンプリング毎にサンプラ2
02を動作させ、入力信号と積分器206の出力信号と
の誤差を加減算器202にて求め、誤差の正負に応じて
比較器203により1、0の信号を出力するものであ
る。比較器203の出力を1サンプル遅延器204によ
り1サンプル時間だけ遅延させ、DA変換器205にて
1、0の信号を例えば1、―1の信号に変換し、これを
積分器206にて積分する。
【0026】図5(b)はΔ変調器121の動作波形例
を示すものである。ここで、入力信号V1が積分器20
6の出力より大きければ、比較器203は1を出力し、
DA変換器205より1サンプリング間1が出力され、
積分器206の出力は増加していく。もし、逆に入力信
号V1が積分器206の出力より小さければ、比較器2
03は0を出力し、DA変換器205より、1サンプリ
ング間−1が出力され、積分器206の出力は減少す
る。従って、図に示すように、入力信号に対して積分器
206の出力は、その差が最小になるように動作する。
【0027】サンプリング周波数が入力信号に対して十
分に高ければ、積分器206の出力に含まれる高調波成
分が低減し、入力電圧とほぼ等しくなる。一般的に、Δ
変調器はアナログ入力信号V1に応じたディジタル信号
VDを得る用途で使われている。但し、ここでは、積分
器206の出力がΔ変調器の入力V1と等しくなること
から、積分器206への入力信号VΔがΔ変調器の入力
信号V1に対して90度位相進みとなることを利用す
る。例えば、信号V1の周波数が60Hzの場合は、積
分器206の積分時定数Tを1/(2π×60)とする
ことにより、信号V1とVΔの基本波成分は振幅が同
一、位相差90度の信号となる。但し、VΔは振幅1、
―1のパルス出力であるため、低域通過フィルタ122
にてその高調波成分を除去する。サンプリング周波数を
高く(例えば10kHz以上)選定すれば、低域通過フ
ィルタ122の基本波に対する影響もほとんど無く、第
1の正弦波信号V1に対して90度位相を進めた第2の
正弦波信号V2が得られる。
【0028】以上のように、従来例では三角波PWMで
の電圧制御のため3相正弦波信号の振幅を乗算型DA変
換器3個にて操作していたのに対し、ここでは、正弦波
1相分の振幅を乗算型DA変換器1個にて操作し、Δ変
調器にて90度位相の進んだ信号を発生してから、2相
/3相変換回路にて3相の正弦波信号を作成し、三角波
と比較しているので、制御回路を低コストにすることが
できる。
【0029】実施の形態3.上記実施の形態2では、正
弦波1相分の振幅を操作し、Δ変調器にて90度位相の
進んだ信号を発生してから、2相/3相変換回路にて3
相の正弦波信号を作成していたのに対し、本実施の形態
ではその出力電圧を瞬時値制御するLC(R)模擬回路
より90度位相の進んだ信号を得る構成について説明す
る。
【0030】以下、この発明の実施の形態3を図6に基
づいて説明する。上記実施の形態2と異なる点は、Δ変
調器121、低域通過フィルタ122の代わりに、90
度移相回路124がある点である。移相回路を通常のア
ナログフィルタにて構成する場合、入力信号の変化に対
して応答時間が比較的長くなるが、ここではLC(R)
フィルタモデルを作成し、その出力電圧を瞬時に制御す
るフィードバック構成のLC模擬回路を設けることによ
り、応答時間の短い90度移相回路124を実現してい
る。これより、正弦波1相分の振幅が変化すると、瞬時
に3相の正弦波信号の振幅を同様に変化させることがで
きる。
【0031】図7にLC(R)フィルタモデルの説明図
を示す。VAはLC(R)フィルタへの入力電圧であ
り、IAはリアクトル(L)301の電流、VCはコンデ
ンサ(C)302の電圧、ICはコンデンサ302の電
流、ILは抵抗負荷(R)303の電流である。
【0032】図8に図7の回路のベクトル図を示す。コ
ンデンサ電圧VCを1とすると、Cを1puに設定すれ
ば、コンデンサ電流ICはVCに対して90度位相が進
み、その大きさは1となる。そこで、コンデンサ電圧V
Cを入力VI(V1)と一致させるよう、LC(R)フィ
ルタモデルにフィードバック制御系を備えたLC模擬回
路を構成し、VIから90度進んだ信号を得る。
【0033】図9に90度移相回路124のブロック図
を示す。354はリアクトル301を模擬する積分器、
356はコンデンサ302を模擬する積分器、357は
負荷抵抗303を模擬する係数器であり、353、35
5は加減算器である。点線より右側が、図7で示した回
路を模擬している。ここで、Cは1pu、Lは0.1〜
0.2pu、RはLC(R)フィルタのダンピングファ
クタが良くなるよう0.5〜1pu程度に選定する。こ
こで、入力信号VIとコンデンサ電圧VCとの誤差を加減
算器351にて求め、この誤差をPI演算器352にて
増幅し、LC(R)フィルタへの入力信号VAとする。
PI演算器352は、電圧制御応答が数千〜数万rad
/secとなるように選定する。これにより、コンデン
サ電圧は高速に入力信号VIに追従し、コンデンサ電流
ICはコンデンサ電圧より90度位相が進んだ信号とな
る。従って、コンデンサ電流ICは入力信号(第1の正
弦波信号)V1に対しても90度位相が進んだ信号とな
り、これを90度移相回路124の出力信号(第2の正
弦波信号)V2とする。信号V2が得られてからは、上記
実施の形態2と同様にして3相の正弦波信号を作成し、
三角波と比較してインバータを駆動する。
【0034】以上のように、90度移相回路124を演
算増幅器等で容易に構成できる回路とし、その応答を高
速にすることができたので、上記実施の形態2よりも更
に制御回路を低コストにすることができる。
【0035】実施の形態4. なお、上記実施の形態3では、90度移相回路124を
PI演算器352を備えたLC模擬回路の瞬時電圧制御
系から構成する場合について述べたが、図10に示すよ
うに、PI演算器352の出力に90度移相回路124
への入力信号VIを加算器358にて加算し、これをL
C(R)フィルタモデルへの入力信号VAとする、指令
値フィードフォワード構成をとることにより、電圧制御
系の応答を更に改善することができ、90度移相回路1
24の即応性が増し、正弦波1相分の振幅の操作に対
し、3相の正弦波信号が瞬時に応答する。
【0036】なお、図7、図9、図10ではR(抵抗)
を含めた模擬回路としているが、このRはなくても90
度移相の機能自体は損なわれない。
【0037】実施の形態5. 上記実施の形態3では、正弦波1相分の振幅を操作し、
90度位相回路124にて90度位相の進んだ信号を発
生してから、2相/3相変換回路にて3相の正弦波信号
を作成していたのに対し、本実施の形態ではLC(R)
フィルタモデルの出力電圧を瞬時値制御する回路より直
接120度位相の遅れた信号(V相分)を得る構成につ
いて説明する。
【0038】以下、この発明の実施の形態5を図11に
基づいて説明する。図11は電圧制御回路13の構成を
示したブロック図であり、図において、上記実施の形態
3と異なる点は乗算型DA変換器104の出力である第
1の正弦波信号Vu(U相分指令)から120度移相回
路125を介して第2の正弦波信号(V相分指令)Vv
を得、VuとVvとから3相正弦波演算回路としての加
減算器126により下記演算を行いW相分指令Vwを作
成している点である。 Vw=−Vu−Vv (6)
【0039】120度移相回路125は、上記実施の形
態3と同様なLC(R)フィルタモデルを作成し、その
出力電圧を瞬時値制御するフィードバック構成を備えた
LCR模擬回路とすることにより、応答時間の短い12
0度移相回路を実現している。図12にこのLC(R)
フィルタモデルのベクトル図を示す。コンデンサ電圧V
Cを1とすると、Cを(√3/2)pu、Rを0.5p
uに設定すれば、リアクトル電流IAはVCに対して60
度位相が進み、その大きさは1となる。従って、−IA
はコンデンサ電圧VCを120度遅らせた信号となる。
そこで、コンデンサ電圧VCを120度移相回路125
の入力信号Vuと一致させるようフィードバック制御系
を構成し、Vuから120度遅れた信号を得る。
【0040】図13に120度移相回路125のブロッ
ク図を示す。上記実施の形態3と異なる点は、Cを(√
3/2)pu、Rを0.5puに選定し、リアクトル電
流IAを係数器359にて−1倍したものを、120度
移相回路125の出力信号Vvとしている点である。こ
れより、コンデンサ電圧は高速に入力信号Vuに追従
し、リアクトル電流IAはコンデンサ電圧VCより60度
位相が進んだ信号となる。従って、リアクトル電流IA
を−1倍した信号は入力信号(第1の正弦波信号)Vu
に対して120度位相が遅れた信号(第2の正弦波信
号)Vvとなり、信号VuとVvから信号Vwを加減算
器126にて容易に求めることができる。
【0041】以上のように、120度移相回路125を
演算増幅器等で容易に構成できる回路とし、その応答を
高速にすることができたのに加え、2相/3相変換回路
を不要とすることができたので、上記実施の形態3より
も更に制御回路を低コストにすることができる。
【0042】実施の形態6. なお、上記実施の形態5では、120度移相回路125
をPI演算器352によるLC(R)フィルタモデルの
瞬時電圧制御系から構成する場合について述べたが、図
14に示すように、PI演算器352の出力に120度
移相回路125への入力信号Vuを加算器358にて加
算し、これをLC(R)フィルタモデルへの入力信号V
Aとする、指令値フィードフォワード構成をとることに
より、電圧制御系の応答を更に改善することができ、1
20度移相回路125の即応性が増し、正弦波1相分の
振幅の操作に対し、3相の正弦波信号が瞬時に応答す
る。
【0043】実施の形態7. なお、上記実施の形態3では、90度移相回路124を
LC(R)フィルタモデルの瞬時電圧制御系から構成す
る場合について述べたが、本実施の形態ではリアクトル
モデルの電流を瞬時値制御してなるL模擬回路により9
0度位相が進んだ信号を得る構成について説明する。
【0044】図15にリアクトルモデルの説明図を示
す。VAはリアクトル(L)401への印加電圧であ
り、IAはリアクトル(L)401の電流である。図1
6に図15の回路のベクトル図を示す。VAを1とする
と、Lを1puに設定すれば、リアクトル電流IAはVA
に対して90度位相が遅れ、その大きさは1となる。そ
こで、リアクトル電流IAを90度移相回路124の入
力VIと一致させるようフィードバック制御系を構成
し、リアクトル電流IAから90度進んだリアクトルへ
の印加電圧VAを得る。
【0045】図17に90度移相回路(L模擬回路)1
24のブロック図を示す。453はリアクトル401を
模擬する積分器であり、点線より右側が、図15で示し
た回路を模擬している。ここで、Lを1puに選定す
る。また、入力信号VIとリアクトル電流IAとの誤差を
加減算器451にて求め、この誤差をPI演算器452
にて増幅し、リアクトルへの印加電圧VAとする。PI
演算器452は、電流制御応答が数千〜数万rad/s
ecとなるように選定する。これより、リアクトル電流
は高速に入力信号VIに追従し、リアクトルへの印加電
圧VAはリアクトル電流より90度位相が進んだ信号と
なる。従って、リアクトルへの印加電圧は入力信号VI
に対しても90度位相が進んだ信号となり、これを90
度移相回路124の出力信号(第2の正弦波信号)V2
とする。V2が得られてからは、上記実施の形態3と同
様にして3相の正弦波信号を作成し、三角波と比較して
インバータを駆動する。
【0046】以上のように、90度移相回路を上記実施
の形態3よりも更にシンプルに構成することができ、制
御回路を低コストにすることができる。
【0047】実施の形態8. なお、上記実施の形態7では、90度移相回路124を
PI演算器452によるリアクトルモデルの瞬時電流制
御系から構成する場合について述べたが、図18に示す
ように、誤差を増幅する積分器454、リアクトル電流
を増幅する比例演算器455、これらの信号を加減算す
る加減算器456によるIP制御系として構成し、加減
算器456の出力をリアクトルモデルへの印加電圧VA
としている。
【0048】一般に、PI制御系では制御応答が比例項
(P)により設けられ、定常偏差を無くすことを目的と
した積分項(I)は安定性のため応答の遅いものとな
る。これに対し、図18に示すIP制御系では、積分項
(I)により制御応答が設計されるので、応答の速い積
分器となり外乱に対する電流制御系の応答を更に改善す
ることができ、90度移相回路の即応性が増し、正弦波
1相分の振幅の操作に対し、3相の正弦波信号が瞬時に
応答する。
【0049】実施の形態9. なお、上記実施の形態5では、120度移相回路125
をLC(R)フィルタモデルの瞬時電圧制御系から構成
する場合について述べたが、本実施の形態ではリアクト
ルモデルの電流を瞬時値制御してなるLR模擬回路によ
り120度位相が進んだ信号を得る構成について説明す
る。
【0050】図19にリアクトルモデルの説明図を示
す。VAはリアクトルモデルへの印加電圧であり、IAは
リアクトル(L)401の電流、402はリアクトルに
直列接続された抵抗Rである。図20に図19の回路の
ベクトル図を示す。VAを1とすると、LとRの直列回
路を力率0.5に設定すれば、リアクトル電流IAはVA
に対して60度位相が進み、その大きさは1となる。従
って、−VAはリアクトル電流IAを120度遅らせた信
号となる。そこで、リアクトル電流IAを120度移相
回路125の入力信号(第1の正弦波信号)Vuと一致
させるようフィードバック制御系を構成し、リアクトル
電流IAから120度遅れた信号(第2の正弦波信号)
−VAを得る。
【0051】図21に120度移相回路(LR模擬回
路)125のブロック図を示す。453はリアクトル4
01を模擬する積分器、458は抵抗402を模擬する
係数器、457は加減算器であり、点線より右側が図1
9で示した回路を模擬している。ここで、力率を0.5
とするために、Lを(√3/2)pu、Rを0.5pu
に選定する。また、入力信号Vuとリアクトル電流IA
との誤差を加減算器451にて求め、この誤差をPI演
算器452にて増幅し、リアクトルモデルへの印加電圧
VAとする。PI演算器452は、電流制御応答が数千
〜数万rad/secとなるように選定する。これよ
り、リアクトル電流は高速に入力信号Vuに追従し、リ
アクトルモデルへの印加電圧VAを係数器459にて−
1倍した信号は、リアクトル電流より120度位相が遅
れた信号となる。従って、−VAは入力信号Vuに対し
ても120度位相が遅れた信号となり、これを120度
移相回路125の出力信号(第2の正弦波信号)Vvと
する。Vvが得られてからは、上記実施の形態5と同様
にして3相の正弦波信号を作成し、三角波と比較してイ
ンバータを駆動する。
【0052】以上のように、120度移相回路を上記実
施の形態5よりも更にシンプルに構成することができ、
制御回路を低コストにすることができる。
【0053】実施の形態10. なお、上記実施の形態9では、120度移相回路125
をPI演算器452によるリアクトルモデルの瞬時電流
制御系から構成する場合について述べたが、図22に示
すように、誤差を増幅する積分器454、リアクトル電
流を増幅する比例演算器455、これらの信号を加減算
する加減算器456によるIP制御系として構成し、加
減算器456の出力をリアクトルモデルへの印加電圧V
Aとすることにより、電流制御系の応答を更に改善する
ことができ、120度移相回路の即応性が増し、正弦波
1相分の振幅の操作に対し、3相の正弦波信号が瞬時に
応答する。
【0054】また、上記実施の形態1では、三角波をU
P/DOWNカウンタ119と乗算型D/A変換器12
0を用いて作成しているが、アナログ回路で作成した三
角波に対しても、同様に(1−X)信号を乗算して三角
波の振幅を操作するように構成すれば同様の効果を得る
ことができる。
【0055】また、上記実施の形態1ないし10では、
パルス幅変調の搬送波を三角波として構成しているが、
搬送波は三角波だけでなく一般に使用されている、のこ
ぎり波、正弦波等でも、勿論良い。
【0056】また、上記実施の形態1では、3相インバ
ータに適用しているが、2相以上の多相インバータにも
同様の考え方で適用することができ、同等の効果を奏す
る。また、上記実施の形態2ないし10では、3相の正
弦波電圧指令値を作成する場合について説明している
が、3相の電力変換器であれば正弦波電流指令値を作成
する場合についても同様の構成をとることができる。更
に、以上の各実施の形態では、いずれも各回路要素の組
合せにより発明を構成しているが、同様の機能をコンピ
ュータ上で動作するソフトウェアで実現するようにして
もよいことは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る電力変換
装置は、信号波と搬送波との比較に基づき電気弁を開閉
制御し直流電力を2以上の相数の交流電力に変換する電
力変換装置において、上記信号波は振幅が一定の上記相
数の信号波とし、上記電力変換装置の指令値と出力値と
の偏差に基づき上記搬送波の振幅を制御する搬送波制御
手段を備え、この搬送波制御手段からの搬送波と上記各
相信号波との比較に基づき電気弁を開閉制御するように
し、かつ、その搬送波制御手段は、振幅が一定の搬送波
を発生する搬送波発生回路、電力変換装置の指令値と出
力値との偏差を入力として動作する比例積分演算回路、
この比例積分演算回路からの出力のPU値Xを1から減
算した値(1−X)を上記搬送波発生回路からの搬送波
に乗算する乗算回路を備えたので、相数の如何にかかわ
らず、指令値と出力値との偏差に基づく振幅の制御を行
う対象が単一の搬送波の信号のみで済み、この振幅制御
に係る構成が簡便安価となり、搬送波の振幅制御を確実
に実現することができる。
【0058】請求項2に係る電力変換装置は、3相正弦
波信号と搬送波との比較に基づき電気弁を開閉制御し直
流電力を3相交流電力に変換する電力変換装置におい
て、振幅が一定の1相分の正弦波信号を発生する正弦波
信号発生回路、上記電力変換装置の指令値と出力値との
偏差に応じた制御出力と上記正弦波信号発生回路からの
1相分の正弦波信号とを乗算し第1の正弦波信号として
出力する乗算回路、この乗算回路からの第1の正弦波信
号の位相を90度進めた第2の正弦波信号を作成する9
0度移相回路、および上記第1の正弦波信号と第2の正
弦波信号との2相信号を3相に変換して上記3相正弦波
信号として出力する2相/3相変換回路を備え、かつ、
その90度移相回路は、第1の正弦波信号を入力として
動作するデルタ変調回路、およびこのデルタ変調回路の
積分器への入力信号の低域周波数成分のみを導出して第
2の正弦波信号として出力する低域通過フィルタを備え
たので、指令値と出力値との偏差に基づく振幅の制御を
行う対象が1相分の正弦波信号のみで済み、この振幅制
御に係る構成が簡便安価となり、正弦波信号の90度移
相を確実に実現することができる。
【0059】また、請求項に係る電力変換装置は、そ
の90度移相回路を、それぞれ積分要素で模擬したL
(リアクトル)とC(コンデンサ)との直列体からなり
その出力と入力とを一致させるフィードバック制御系を
備えたLC模擬回路で構成し、第1の正弦波信号を上記
LC模擬回路における上記Cの電圧信号に対応させるこ
とにより上記LC模擬回路における上記Cの電流信号を
第2の正弦波信号として出力するようにしたので、簡便
安価な構成で、正弦波信号の90度移相を確実に実現す
ることができる。
【0060】また、請求項に係る電力変換装置の90
度移相回路を、積分要素で模擬したL(リアクトル)か
らなりその出力と入力とを一致させるフィードバック制
御系を備えたL模擬回路で構成し、第1の正弦波信号を
上記L模擬回路における上記Lの電流信号に対応させる
ことにより上記L模擬回路における上記Lの電圧信号を
第2の正弦波信号として出力するようにしたので、簡便
安価な構成で、正弦波信号の90度移相を確実に実現す
ることができる。
【0061】請求項係る電力変換装置は、3相正弦波
信号と搬送波との比較に基づき電気弁を開閉制御し直流
電力を3相交流電力に変換する電力変換装置において、
振幅が一定の1相分の正弦波信号を発生する正弦波信号
発生回路、上記電力変換装置の指令値と出力値との偏差
に応じた制御出力と上記正弦波信号発生回路からの1相
分の正弦波信号とを乗算し第1の正弦波信号として出力
する乗算回路、この乗算回路からの第1の正弦波信号の
位相を120度遅らせた第2の正弦波信号を作成する1
20度移相回路、および上記第1の正弦波信号と第2の
正弦波信号とから上記3相正弦波信号を作成する3相正
弦波演算回路を備え、その120度移相回路を、それぞ
れ積分要素で模擬したL(リアクトル)とC(コンデン
サ)との直列体および乗算要素で模擬し上記Cと並列に
接続されたR(抵抗)からなりその出力と入力とを一致
させるフィードバック制御系を備えたLCR模擬回路で
構成し、第1の正弦波信号を上記LCR模擬回路におけ
る上記Cの電圧信号に対応させることにより上記LCR
模擬回路における上記Lの電流信号を極性反転させた信
号を第2の正弦波信号として出力するようにしたので、
指令値と出力値との偏差に基づく振幅の制御を行う対象
が1相分の正弦波信号のみで済み、この振幅制御に係る
構成が簡便安価となり、正弦波信号の120度移相を確
実に実現することができる。
【0062】また、請求項に係る電力変換装置は、そ
の120度移相回路を、積分要素で模擬したL(リアク
トル)と乗算要素で模擬したR(抵抗)との直列体から
なりその出力と入力とを一致させるフィードバック制御
系を備えたLR模擬回路で構成し、第1の正弦波信号を
上記LR模擬回路における上記Lの電流信号に対応させ
ることにより上記LR模擬回路における入力電圧信号を
極性反転させた信号を第2の正弦波信号として出力する
ようにしたので、簡単安価な構成で、正弦波信号の12
0度相を確実に実現することができる。
【0063】また、請求項に係る電力変換装置は、そ
のフィードバック制御系は、それを構成するPI(比例
積分)演算器の出力側に入力指令値を加算する指令値フ
ィードフォワード制御系を備えたので、模擬回路の制御
対応が向上する。
【0064】また、請求項に係る電力変換装置は、そ
のフィードバック制御系は、その入力指令値と出力値と
の偏差を入力として動作するI(積分)演算器、および
上記出力値を入力として動作するP(比例)演算器を備
えてなるIP制御系としたので、模擬回路の制御応答が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電力変換装
置を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に用いる電力変換器
の一例を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における電力変換装
置の電圧制御回路を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における電力変換装
置の電圧制御回路を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に用いるΔ変調器の
構成および動作を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における電力変換装
置の電圧制御回路を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に用いるLC(R)
フィルタモデルを示す回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に用いるLC(R)
フィルタモデルを示すベクトル図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に用いる90度移相
回路を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に用いる90度移
相回路を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態5における電力変換
装置の電圧制御回路を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態5に用いるLC
(R)フィルタモデルのベクトル図である。
【図13】 この発明の実施の形態5に用いる120度
移相回路を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態6に用いる120度
移相回路を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態7に用いるリアクト
ルモデルを示す回路図である。
【図16】 この発明の実施の形態7に用いるリアクト
ルモデルのベクトル図である。
【図17】 この発明の実施の形態7に用いる90度移
相回路を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態8に用いる90度移
相回路を示すブロック図である。
【図19】 この発明の実施の形態9に用いるリアクト
ルモデルを示す回路図である。
【図20】 この発明の実施の形態9に用いるリアクト
ルモデルのベクトル図である。
【図21】 この発明の実施の形態9に用いる120
移相回路を示すブロック図である。
【図22】 この発明の実施の形態10に用いる120
度移相回路を示すブロック図である。
【図23】 従来方式の電力変換装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 3相インバータ、2 直流電源、11 電圧セン
サ、12 電圧指令値発生回路、13 電圧制御回路、
104,120 乗算型DA変換器、107,108,
109 比較器、110,116 加減算器、111,
PI 演算器、112 三角波発生器、117 定数
器、118 発振器、121 Δ変調器、122 低域
通過フィルタ、123 2相/3相変換回路、124
90度移相回路、125 120度移相回路、206
積分器、301(354),401(453) リアク
トル、302(356) コンデンサ、303(35
7),402(458) 抵抗、Q1〜Q6 トランジ
スタ、VL 出力電圧振幅指令値、VL 出力電圧振
幅、V1,Vu 第1の正弦波信号、V2,Vv 第2の
正弦波信号。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号波と搬送波との比較に基づき電気弁
    を開閉制御し直流電力を2以上の相数の交流電力に変換
    する電力変換装置において、 上記信号波は振幅が一定の上記相数の信号波とし、上記
    電力変換装置の指令値と出力値との偏差に基づき上記搬
    送波の振幅を制御する搬送波制御手段を備え、この搬送
    波制御手段からの搬送波と上記各相信号波との比較に基
    づき電気弁を開閉制御するようにし、かつ、 上記搬送波制御手段は、振幅が一定の搬送波を発生する
    搬送波発生回路、電力変換装置の指令値と出力値との偏
    差を入力として動作する比例積分演算回路、この比例積
    分演算回路からの出力のPU値Xを1から減算した値
    (1−X)を上記搬送波発生回路からの搬送波に乗算す
    る乗算回路を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 3相正弦波信号と搬送波との比較に基づ
    き電気弁を開閉制御し直流電力を3相交流電力に変換す
    る電力変換装置において、 振幅が一定の1相分の正弦波信号を発生する正弦波信号
    発生回路、上記電力変換装置の指令値と出力値との偏差
    に応じた制御出力と上記正弦波信号発生回路からの1相
    分の正弦波信号とを乗算し第1の正弦波信号として出力
    する乗算回路、この乗算回路からの第1の正弦波信号の
    位相を90度進めた第2の正弦波信号を作成する90度
    移相回路、および上記第1の正弦波信号と第2の正弦波
    信号との2相信号を3相に変換して上記3相正弦波信号
    として出力する2相/3相変換回路を備え 上記90度移相回路は、上記第1の正弦波信号を入力と
    して動作するデルタ変調回路、およびこのデルタ変調回
    路の積分器への入力信号の低域周波数成分のみを導出し
    て上記第2の正弦波信号として出力する低域通過フィル
    タを備えたことを特徴とする 電力変換装置。
  3. 【請求項3】 3相正弦波信号と搬送波との比較に基づ
    き電気弁を開閉制御し直流電力を3相交流電力に変換す
    る電力変換装置において、 振幅が一定の1相分の正弦波信号を発生する正弦波信号
    発生回路、上記電力変換装置の指令値と出力値との偏差
    に応じた制御出力と上記正弦波信号発生回路からの1相
    分の正弦波信号とを乗算し第1の正弦波信号として出力
    する乗算回路、この乗算回路からの第1の正弦波信号の
    位相を90度進めた第2の正弦波信号を作成する90度
    移相回路、および上記第1の正弦波信号と第2の正弦波
    信号との2相信号を3相に変換して上記3相正弦波信号
    として出力する2相/3相変換回路を備え、 上記90度移相回路を、それぞれ積分要素で模擬したL
    (リアクトル)とC(コンデンサ)との直列体からなり
    その出力と入力とを一致させるフィードバック制御系を
    備えたLC模擬回路で構成し、上記第1の正弦波信号を
    上記LC模擬回路における上記Cの電圧信号に対応させ
    ることにより上記LC模擬回路における上記Cの電流信
    号を上記第2の正弦波信号として出力するようにしたこ
    とを特徴とする 電力変換装置。
  4. 【請求項4】 3相正弦波信号と搬送波との比較に基づ
    き電気弁を開閉制御し直流電力を3相交流電力に変換す
    る電力変換装置において、 振幅が一定の1相分の正弦波信号を発生する正弦波信号
    発生回路、上記電力変換装置の指令値と出力値との偏差
    に応じた制御出力と上記正弦波信号発生回路からの1相
    分の正弦波信号とを乗算し第1の正弦波信号として出力
    する乗算回路、この乗算回路からの第1の正弦波信号の
    位相を90度進めた第2の正弦波信号を作成する90度
    移相回路、および上記第1の正弦波信号と第2の正弦波
    信号との2相信号を3相に変換して上記3相正弦波信号
    として出力する2相/3相変換回路を備え、 上記90度移相回路を、積分要素で模擬したL(リアク
    トル)からなりその出力と入力とを一致させるフィード
    バック制御系を備えたL模擬回路で構成し、上記第1の
    正弦波信号を上記L模擬回路における上記Lの電流信号
    に対応させることにより上記L模擬回路における上記L
    の電圧信号を上記第2の正弦波信号として出力するよう
    にしたことを特徴とする 電力変換装置。
  5. 【請求項5】 3相正弦波信号と搬送波との比較に基づ
    き電気弁を開閉制御し直流電力を3相交流電力に変換す
    る電力変換装置において、 振幅が一定の1相分の正弦波信号を発生する正弦波信号
    発生回路、上記電力変換装置の指令値と出力値との偏差
    に応じた制御出力と上記正弦波信号発生回路からの1相
    分の正弦波信号とを乗算し第1の正弦波信号として出力
    する乗算回路、この乗算回路からの第1の正弦波信号の
    位相を120度遅らせた第2の正弦波信号を作成する1
    20度移相回路、および上記第1の正弦波信号と第2の
    正弦波信号とから上記3相正弦波信号を作成する3相正
    弦波演算回路を備え、 上記120度移相回路を、それぞれ積分要素で模擬した
    L(リアクトル)とC(コンデンサ)との直列体および
    乗算要素で模擬し上記Cと並列に接続されたR(抵抗)
    からなりその出力と入力とを一致させるフィードバック
    制御系を備えたLCR模擬回路で構成し、上記第1の正
    弦波信号を上記LCR模擬回路における上記Cの電圧信
    号に対応させることにより上記LCR模擬回路における
    上記Lの電流信号を極性反転させた信号を上記第2の正
    弦波信号として出力するようにしたことを特徴とする
    力変換装置。
  6. 【請求項6】 3相正弦波信号と搬送波との比較に基づ
    き電気弁を開閉制御し直流電力を3相交流電力に変換す
    る電力変換装置において、 振幅が一定の1相分の正弦波信号を発生する正弦波信号
    発生回路、上記電力変換装置の指令値と出力値との偏差
    に応じた制御出力と上記正弦波信号発生回路からの1相
    分の正弦波信号とを乗算し第1の正弦波信号として出力
    する乗算回路、この乗算回路からの第1の正弦波信号の
    位相を120度遅らせた第2の正弦波信号を作成する1
    20度移相回路、および上記第1の正弦波信号と第2の
    正弦波信号とから上記3相正弦波信号を作成する3相正
    弦波演算回路を備え、 上記120度移相回路を、積分要素で模擬したL(リア
    クトル)と乗算要素で模擬したR(抵抗)との直列体か
    らなりその出力と入力とを一致させるフィードバック制
    御系を備えたLR模擬回路で構成し、上記第1の正弦波
    信号を上記LR模擬回路における上記Lの電流信号に対
    応させることにより上記LR模擬回路における入力電圧
    信号を極性反転させた信号を上記第2の正弦波信号とし
    て出力するようにしたことを特徴とする 電力変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項3または5記載の電力変換装置に
    おいて、 フィードバック制御系は、それを構成するPI(比例積
    分)演算器の出力側に 入力指令値を加算する指令値フィ
    ードフォワード制御系を備えたことを特徴とする 電力変
    換装置。
  8. 【請求項8】 請求項4または6記載の電力変換装置に
    おいて、 フィードバック制御系は、その入力指令値と出力値との
    偏差を入力として動作するI(積分)演算器、および上
    記出力値を入力として動作するP(比例)演算器を備え
    てなるIP制御系としたことを特徴とする 電力変換装
    置。
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