JP3526068B2 - 車両の運転姿勢調整装置 - Google Patents

車両の運転姿勢調整装置

Info

Publication number
JP3526068B2
JP3526068B2 JP33707193A JP33707193A JP3526068B2 JP 3526068 B2 JP3526068 B2 JP 3526068B2 JP 33707193 A JP33707193 A JP 33707193A JP 33707193 A JP33707193 A JP 33707193A JP 3526068 B2 JP3526068 B2 JP 3526068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
driver
pedal
driving posture
steering wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33707193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07186792A (ja
Inventor
良洋 今野
尚宗 森内
敬人 横打
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP33707193A priority Critical patent/JP3526068B2/ja
Publication of JPH07186792A publication Critical patent/JPH07186792A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3526068B2 publication Critical patent/JP3526068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の運転姿勢調整装置
に係り、特に前後方向に位置調整可能にしたシートスラ
イド機構とブレーキペダルとを設けた車両の運転姿勢調
整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両においては、運転者の体
格により、ハンドル及び操作ペダル類に対しての操作姿
勢、すなわち運転姿勢が異なってくるが、従来より、運
転者の体格によらず、最適な運転姿勢がとれる様にする
工夫がなされている。
【0003】この様な最適な運転姿勢をとれる様にする
ためのシステムの最も一般的なものとしては、ハンドル
を上下動させる機構(チルト機構)と座席シートを前後
方向にスライドさせる機構と座席の背もたれをリクライ
ニングさせる機構とを備えたものが知られている。
【0004】しかしながら、上記のシステムにおいて
は、アクセルペダル、ブレーキペダル等の操作ペダル類
と運転者の腰との距離をシートを前後させて調整し、運
転者の肩の位置とハンドルとの距離を背もたれのリクラ
イニングにより調整するため、運転者の腕の長さや足の
長さ等の差により、運転者の上半身の姿勢が極端に寝そ
べった状態になったり、あるいは立ちすぎてしまったり
するという不具合があった。
【0005】近年、この様な問題点を解決するために、
例えば特開昭63−34254号公報に開示されている
様に、ハンドルのチルト及びシートの前後位置の調整と
背もたれのリクライニングだけでなく、更に操作ペダル
類を車体に対して前後方向に位置調整する機構を有する
システムが開発されている。このように、操作ペダル類
を前後方向に位置調整できる様にすれば、運転者は、上
半身の角度及び肩とハンドルとの距離をシートのスライ
ドとリクライニングにより調整し、腰と操作ペダル類と
の距離は操作ペダル側を動かして調整できるため、運転
者は、その体格によらず理想に近い運転姿勢をとること
が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、ブレーキペダルの位置調整のみを行
うものであって、シート前後スライドや、性別年齢身長
により規定される最適運転姿勢と、最適運転姿勢におけ
るアイラインなど、実際の運転状況に関しては問題意識
がない。そこで、運転姿勢を調整するために運転者の体
格差にかかわらずアイラインが一定になるようにシート
を駆動し、さらに車体の前後方向に移動可能に設けられ
たペダルとを設けておきペダルとシートとを連動させ
て、適正な運転姿勢に自動調整することが考えられる。
【0007】しかしながら、このように適正位置に調整
した場合であっても、運転者は長時間運転後、路面状況
の急変、気分転換などからステアリングのチルト角度と
シートのリクラインニング角度を運転者の上肢部に対し
てさらに調整したくなる場合があるので、これらの調整
に基づいて再度、ペダルの前後方向の移動量を下肢部に
合わせる必要がある、従って、本発明は上述した課題に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
運転姿勢を調整するために運転者の体格差にかかわらず
アイラインが一定になる運転姿勢にでき、さらにステア
リングのチルト角度とシートのリクラインニング角度を
運転者の上肢部に対してさらに調整した場合に、ペダル
の前後方向の移動量を最適に設定して運転者の下肢部に
対して調整することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上述した課題を解決し、目的を達成するため
に、本発明によれば、運転姿勢を調整するために運転者
の体格差にかかわらずアイラインが一定になるように
るために車体に対して移動可能に駆動されるシートと、
チルト角度が調整可能なステアリングと、前記車体の前
後方向に移動可能に駆動されるペダルとを設けてなり、
該ペダルと前記シートと前記チルト角度とを適正な運転
姿勢に調節した後に、前記チルト角度と前記シートのリ
クライニング角度とが運転者の上肢部に対してさらに調
整された場合に、前記シートと前記ペダルとを再調整
る車両の運転姿勢調節装置であって、運転者の肩の位置
から前記ステアリングのセンター位置の基準位置までの
距離Aに基づき、水平方向の移動量a1から前記シート
のリクライニングにより前後に倒れる水平方向の移動量
a2を引いた分を補正して得られる上肢運転姿勢特性図
から前記シートの前後方向の移動量Sを設定し、また前
記移動量Sに基づき、前記移動量a1から前記移動量a
2を引いた分を補正して得られる下肢運転姿勢特性図か
ら、前記ペダルの前後方向のペダル移動量を設定して前
記ペダルと前記シートを駆動して運転者の下肢部に対し
て調節するようにしている。
【0009】また、好ましくは、前記シートの調整スイ
ッチを前記ステアリングに設けたことでチルト調整とシ
ート調整の操作性を向上できるようにしている。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例の運転姿勢調
整装置について説明するのであるが、その前に、この運
転姿勢調整装置を利用した運転姿勢調整システムについ
て概略説明をする。
【0011】図1は、運転姿勢調整システムの概念を模
式的に示したものであり、車室10内おける運転者Dの
運転姿勢を示している。
【0012】図1において、斜線で示した領域EAは、
運転者Dがステアリングホイール12越しにインストル
メントパネル14に配置されたメータ類を視認できる範
囲を含むものであり、運転者のアイポイントの最適範囲
を示している。ステアリングホイール12とメータ類の
位置関係は、運転者のアイポイントが斜線で示した範囲
に入っているときには、運転者のアイポイントが車外の
景色を視認するにも略最適な位置に来る様に設定されて
いる。なお、ここで、ステアリングホイール12の高さ
はチルト機構により調整できるものであって、ステアリ
ング中心STGを基準にして上下矢印方向に調整できる
ものであり、運転者Dの肩の位置SPまでの距離をAに
している。
【0013】また、ヒップポイントとペダル中心位置ま
での距離をBに、ステアリングのチルトによるセンター
位置の基準位置からの水平方向の移動量をa1 、シート
16のリクライニングによりシートバッグが前後に倒れ
る水平方向の移動量をa2 、実際のペダルスライド量を
P、シートスライド量をSにした様子を示している。一
方、最も体格の大きい運転者と最も体格の小さい運転者
のアイポイントを図中の斜線の範囲内に単純に納めさえ
すれば良いのであれば、シート16を単に上下動させる
だけでも良いのであるが、通常は、体格の小さい運転者
は腕が短く、また体格の大きい運転者は腕が長いので、
これを補正するために本システムにおいては、シート1
6を上側に動かす場合には、同時に前方にも動かし、下
側に動かす場合には、同時に後方にも動かす様にしてい
る。このようにすれば、体格の大きい運転者の場合に
は、着座位置をヒップポイントHPTで示した様に、車
体後方の低い位置になり、アイポイントが斜線の範囲内
に入ると共に、上半身がハンドルから離れて、肘の角度
(エルボポント)を略最適な角度にできるようになる。
また、体格の小さい運転者の場合には、車体前方の高い
位置になり、アイポイントが斜線の範囲内に入ると共
に、上半身がハンドル12に近づいて肘の角度が略最適
な角度となる。なお、肘の角度の最適値は、通常105
°前後が疲労度が少ない点で良いとされており、本シス
テムにおいても、運転者のアイポイントが斜線の範囲内
に入ったときには、自動的に肘の角度が105°前後と
なる様に、シート16の移動方向が設定される。
【0014】一方、本システムにおいては、運転者の運
転姿勢を理想的な姿勢に近づけるために、シートの前後
方向の移動と共に、アクセルペダル32やブレーキペダ
ル34といった操作ペダルをも移動させる様にしてい
る。すなわち、体格の小さい運転者は、腰からつま先ま
での距離も短いと考えられるので、シート16を前方に
動かすと共に、操作ペダルも運転者に近づく方向に移動
(移動量p、但し、p=Pcos θp )させるように構成
されている。
【0015】体格の大きい運転者Dは、腰からつま先ま
での距離も長いと考えられるので、シート16をストロ
ークs(但し、s=Scos θs )分まで動かすと共に、
操作ペダルを運転者から離れる方向に移動させるように
している。
【0016】なお、通常、体格の小さい運転者は足の大
きさが小さく、体格の大きい運転者は足の大きさが大き
いと考えられるので、操作ペダルの移動機構(不図示)
は、この足の大きさに対応して操作ペダルの高さが変化
する様に配慮されている。すなわち、操作ペダルは運転
者に近づくように移動するときには、体格の小さい運転
者の足の大きさに対応するべく、斜め下方に動き、ま
た、反対方向に移動するときには、体格の大きい運転者
の足の大きさに対応するべく、斜め上方に動く様に構成
されている。
【0017】また、本システムにおいては、ステアリン
グ12に設けられたポジション調整スイッチ24を操作
して、最適な運転姿勢がとれる様に、後述する機構によ
りシート16と操作ペダルとが電動で動く様にされてい
るが、このように、調整ボタンの操作で最適な運転姿勢
がとれる様にするためには、シート16とペダルが、あ
る一定の関係で同時に且つ連係的に動く必要がある。す
なわち、運転者のアイポイントが図の斜線の範囲内に入
り、ハンドルを握ったときの肘の角度が略105°程度
になる位置にシート16が移動した時点では、同時にペ
ダルの位置も運転者に最適な位置に移動している必要が
ある。
【0018】次に、図2は、本運転姿勢調整システムの
全体構成を示すブロック図である。図2において、運転
姿勢調整システムの全体動作を制御するためのPCユニ
ット92には、アクセルペダル32とブレーキペダル3
4とこれらの移動機構に配置されたペダルポジシヨンス
イッチ100,101、モータ44,60、ポジシヨン
センサ102,104、リミットスイッチ106,10
8が接続されている。これらの内アクセルペダル32側
に配置されたペダルポジシヨンスイッチ100は、アク
セルペダル32に運転者の足が接触しているか否かを検
出するスイッチであり、ブレーキペダル34に配置され
たペダルポジシヨンスイッチ101は、ブレーキペダル
34に運転者の足が接触しているか否かを検出するスイ
ッチである。また、モータ44,60はアクセルペダル
32及びブレーキペダル34を車体前後方向に移動させ
るための駆動源である。またポジシヨンセンサ102,
104は、夫々アクセルペダル32及びブレーキペダル
34の車体前後方向の移動距離を検出するためのセンサ
である。更にリミットスイッチ106,108は、夫々
アクセルペダル32及びブレーキペダル34が、その移
動ストロークの端部に来たことを検出するスイッチであ
る。
【0019】次に、PCユニット92には、エンジンを
始動するためのイグニッションスイッチ(以下IGスイ
ッチ)112、シート16とシートの移動機構74に設
けられたモータ82、リクライニング角度を検出できか
つ前後方向の位置を検出するポジシヨンセンサ114、
リミットスイッチ116も接続されている。モータ82
は前述した様に、シート16を車体前後方向に移動させ
るための駆動源である。また、ポジシヨンセンサ114
はシート16の車体前後方向の移動距離を検出するセン
サであり、リミットスイッチ116は、シート16がそ
の移動ストロークの端部に来たことを検出するためのス
イッチである。
【0020】また、PCユニット92には、さらに前述
したステアリングホイール12をチルトさせるためのチ
ルトモータ118、ステアリングホイール12のチルト
位置を検出するためのポジシヨンセンサ120、及びス
テアリングホイール12がチルトストロークの端部にあ
ることを検出するリミットスイッチ122も接続されて
いる。
【0021】更に、ポジシヨン調整スイッチ24、車速
を検出するための車速センサ124、シートベルトが装
着された状態か解除された状態かを検出するためのシー
トベルトアンカースイッチ126、及びドアがロック状
態かアンロック状態かを検出するドアロックスイッチ1
28もPCユニット92に接続されている。
【0022】次に、以上の様に構成された運転姿勢調整
システムにおける運転姿勢の調整方法について、図3に
示すフローチャートであって運転が終了して、運転者が
車から降りる時の動作について説明する。
【0023】まず、運転が終了して、運転者が車から降
りる時のルーチンは、基本的には、運転者が次の運転を
開始する時のために、シートポジシヨン及びペダルポジ
シヨンをイニシャル状態に戻しておくためのルーチンで
ある。
【0024】まず、運転が終了して運転者がステツプS
2においてIGスイッチ112をOFFするとステツプ
S4に進み、ポジシヨン調整スイッチ24がONされて
いるか否かを判断する。
【0025】ステツプS4において、もしポジシヨン調
整スイッチ24がONされている場合には、後述するポ
ジシヨン調整ルーチン(図4参照)に入る。一方、ポジ
ション調整スイッチ24がOFFされている場合にはス
テツプS6に進む。
【0026】ステツプS6では、今まで運転していた状
態のシート16とペダル32,34のポジシヨンを記憶
する。
【0027】次に、ステツプS8では車速が0であるか
否かを判断する。車速が0でない場合には車速が0にな
るまで待機する。通常は、IGスイッチ112を切った
状態なので車速は0であり、ステツプS10に進む。
【0028】ステツプS10〜ステツプS14は、運転
者が車から降りようとしているか否かを判断するステッ
プである。
【0029】ステツプS10では、シートベルトアンカ
ースイッチ126がOFFであるか否かを判断する。も
しONであれば、運転者はまだシート16に座っている
状態なのでステツプS8に戻る。もしOFFであれば運
転者はシート16から離れたか、あるいは離れようとし
ている状態であるのでステツプS12に進む。
【0030】ステツプS12では、ドアロックスイッチ
128がOFFであるか否かを判断する。もしONであ
れば、すなわちドアがロックされている状態であれば、
運転者はまだシート16に座っている状態なのでステツ
プS8に戻る。もしOFFであれば、運転者は車から降
りようとしている状態なのでステツプS14に進む。
【0031】更にステツプS14では、イグニッション
キー(IGキー)を抜いたか否かを判断する。もしIG
キーを抜いていない場合には、もう一度運転する可能性
があるので、ステツプS8に戻る。もしIGキーを抜い
ている場合には、運転者は車から降りようとしていると
確定し、ステツプS16に進む。
【0032】ステツプS16〜ステツプS20は、運転
者が車から降り易い様に、また、次の運転を開始すると
きの運転姿勢調整の準備のために、シート16及びペダ
ル32,34をイニシャル位置に戻すステップである。
【0033】まず、ステツプS16では、シート16及
びペダル32,34をイニシャル位置に戻すだけの動作
であるため、運転姿勢を調整するときの様な微調整は必
要ないので、モータの回転速度を2倍速に設定する。
【0034】ステツプS18ではシート16を最後端に
スライドさせる。
【0035】これと略同時に、ステツプS20では、ペ
ダル32,34を最前端にスライドさせる。
【0036】次にステツプS22で運転者が運転席のド
アを開けると、運転者が車から降り易い様にステツプS
24においてステアリングホイール12を最上端にチル
トさせる。
【0037】ステツプS26では、シート16、ペダル
32,34、ステアリングホイール16のリミットスイ
ッチ116,106,108,122がONしたか否か
を判断する。これらのリミットスイッチがまだONして
いない場合には、シート16、ペダル32,34、ステ
アリングホイール12の移動を継続する。リミットスイ
ッチ116,106,108,122がONした場合に
は、シート16、ペダル32,34、ステアリングホイ
ール12が移動ストロークの端部まで移動されたと判断
し、ステツプS28に進み、各モータ82,44,6
0,118を停止させる。
【0038】ステツプS30では、運転者は運転席のド
アを閉めてこのルーチンを終了する。
【0039】次に、乗車開始時のルーチンについて図4
のフローチャートを参照して説明する。このルーチン
は、運転者が再び車を運転しようとするときに、降車時
に記憶されている運転ポジシヨンに、シート位置とペダ
ル位置を復帰させるためのルーチンである。
【0040】まず、ステツプS32で、運転者は、車に
乗り込むために運転席のドアを開き運転席に着座した
後、ドアを閉める。
【0041】ステツプS34では、IGキーを挿入した
か否かを検出する。まだ、IGキーを挿入していない場
合には挿入するまで待機し、挿入された場合にはステツ
プS36に進む。
【0042】ステツプS36ではステアリングホイール
12をイニシャル位置から通常の運転位置であるセット
位置まで下方にチルトさせる。
【0043】ステツプS38では、シート16を、運転
終了時のルーチン(図4参照)のステツプS6において
記憶しているセット位置へスライドさせる。
【0044】ステツプS40では、同様に、ペダル3
2,34を、運転終了時のルーチンのステツプS6にお
いて記憶しているセット位置へスライドさせる。
【0045】なお、上記のステツプS36〜ステツプS
40では、各モータ82,44,60,118は、降車
時に設定された通り2倍速で移動する。
【0046】ステツプS42では、ステアリングホイー
ル12、シート16、及びペダル32,34が上記のセ
ット位置まで移動したかをポジシヨンセンサー120,
114,102,104の検出信号から判断する。セッ
ト位置まで移動していない場合には、ステアリングホイ
ール12、シート16、ペダル32,34の移動を継続
し、これらがセット位置まで移動した後にステツプS4
4に進んで、各モータ82,44,60,118を停止
させる。
【0047】ステツプS46では、モータの回転速度を
2倍速から1倍速に設定してこのルーチンを終了する。
【0048】次に、運転者が変わったときにおいて、運
転ポジシヨンを設定し直したいとき等に実際に運転姿勢
を調整するためのポジシヨン設定ルーチンについて図5
のフローチャートを参照して説明する。
【0049】まず、初期状態として、シートが移動スト
ロークの後方端にあり、ペダルが移動ストロークの前方
端にあるものとする。
【0050】ステツプS50で運転者がポジシヨン調整
スイッチ24をONすると、ステツプS52では、車速
が0か否かを判断する。
【0051】ステツプS52で車速が0、すなわち車が
停止している場合にはステツプS54進む。
【0052】ステツプS54ではペダルポジシヨンスイ
ッチ100,101がONされているか否かを判断す
る。もしペダルポジションスイッチ100,101がO
Nされている場合には、運転者の足がペダル32,34
に触れていること、すなわち運転者が意図する運転ポジ
シヨンに近い位置にペダル32,34が来ているものと
判断して、ステツプS56に進み、ポジシヨンの微調整
のために、モータの回転速度を1/2倍速とする。
【0053】ステツプS58及びステツプS60では、
上記の様に1/2倍速に設定された状態でモータ82,
44,60を回転させ、シート16を前方にスライドさ
せると共に、ペダル32,34を後方にスライドさせ
る。
【0054】そして、ステツプS70では、運転者は、
自分に丁度良い運転ポジシヨンにシート16とペダル3
2,34が移動したところでポジシヨン調整スイッチ2
4をOFFし、ステツプS72でモータ82,44,6
0が停止されてこのルーチンを終了する。
【0055】一方、ステツプS54でペダルポジシヨン
スイッチ100,101がOFFされている、すなわち
運転者の足がペダル32,34に触れていない場合に
は、モータ82,44,60の回転速度は1倍速のまま
に保たれる。すなわち、運転者は、都合によりペダル3
2,34に触れるか触れないかで、シート16とペダル
32,34の移動速度を1/2倍速と1倍速とに選択す
ることができる。
【0056】そして、運転者の足がペダル32,34に
触れていない場合にはステツプS66及びステツプS6
8に進み、1倍速でシート16を前方にスライドさせる
と共に、1倍速でペダル32,34を後方にスライドさ
せる。
【0057】そして、ステツプS70では、運転者は、
自分に丁度良い運転ポジシヨンにシート16とペダル3
2,34が移動したところでポジシヨン調整スイッチ2
4をOFFする。
【0058】また、ステツプS52で、車速が0でない
場合には、車が走っている状態でシートとペダルが大き
く動きすぎたのでは、運転に支障をきたす場合が考えら
れるので、ステツプS62で、シート16とペダル3
2,34の移動距離にリミットを設ける。本システムに
おいては、例えばこのリミット距離を50mmに規定す
る。そして、モーター82,44,60を駆動して、シ
ート16及びペダル32,34をこのリミット距離だけ
移動させる。
【0059】ステツプS64ではポジシヨンセンサー1
14,102,104により、シート16とペダル3
2,34がリミット位置まで移動したか否かを検出す
る。もし、シート16とペダル32,34がリミット位
置まで移動している場合にはステツプS72に進み、モ
ーター82,44,60を停止させる。また、シート1
6とペダル32,34がリミット位置まで移動していな
い場合には、ステツプS66に進み、ステツプS66〜
ステツプS72のルーチンを実行する。
【0060】以上の様にして、運転終了時のドライビン
グポジシヨンのリセット動作、運転開始時のポジシヨン
の復帰動作、及びポジシヨンの調整動作が行われる。
【0061】次に、上記のようにして適正位置に調整し
た場合であっても、運転者は長時間運転後、都面状況の
急変、気分転換などからステアリングのチルト角度とシ
ートのリクラニング角度を運転者の上肢部に対してさら
に調整したくなる場合があるので、こらの調整に基づい
て再度、ペダルの前後方向の移動量を下肢部に合わせる
制御が行われる。この制御について図6のフローチャー
トと図7の上肢運転姿勢特性と図8の下肢運転姿勢特
に基づいて述べる。
【0062】先ず、図7は上肢運転姿勢特性であり上
記のポジションコントロールユニット92のROMにマ
ップとして記憶されている。本図において、縦軸に距離
Aであるショルダーポイントとステアリング中心までの
距離をとり、横軸にシートスライドのストロークSをと
って、上肢運転姿勢特性を実線で示している。そして図
中の曲線上に示されたAF、AM05等の記号を付した
点は、以下のようなことを意味している。すなわち、A
F05とは、欧米人型女性の体格の小さいほうから5%
をカバーする体型モデルに適合するシート位置を示して
おり、また、AM50とは、欧米人型男性の体格の小さ
いほうから50%をカバーする体型モデルに適合するシ
ート位置を示している。以下同様に、AF50…欧米人
型女性の体格の小さいほうから50%をカバーする体型
モデル、AM90…欧米人型男性の体格の小さいほうか
ら90%をカバーする体型モデルである。
【0063】そして、図中の破線で示した曲線は、ステ
アリングのチルト角度とシートのリクラインニング角度
を運転者の上肢部に対してさらに調整した結果、上記ス
テアリングのチルトによるセンター位置の基準位置から
の水平方向の移動量a1 からシート16のリクライニン
グによりシートバッグが前後に倒れる水平方向の移動量
2 を引いた分を補正して得られた曲線であって、ステ
アリングのチルト角度とシートのリクラインニング角度
を再度調整した場合には、この破線曲線に基づいて補正
が行われる。
【0064】一方、図8は下肢運転姿勢特性であり、
同様にポジションコントロールユニット92のROMに
マップとして記憶されている。本図において、縦軸に距
離pであって、ペダルのスライドストローク距離をと
り、横軸にシートストロークSをとって下肢運転姿勢特
性を実線で示す一方、この曲線上にAF、AM05等の
記号を付している。本図において、ステアリングのチル
トによるセンター位置の基準位置からの水平方向の移動
量aからシート16のリクライニングによりシートバ
ックが前後方向に倒れる水平方向の移動量aを引いた
分を補正して得られた破線図示の曲線に基づいてペダル
のスライド量を決定する。
【0065】再度、図6のフローチヤートを参照して、
調整スイッチ24が操作されて制御が開始されるとステ
ツプS80においてステアリング12のチルト角度とシ
ート16のリクラインニング角度を運転者Dの上肢部に
対してさらに調整したかどうかの判断がなされて、再セ
ット有りの場合には、ステツプS81に進み再セットな
しの場合には元に戻り、再セットを待つ。また、ステツ
プS80には図3のフローチヤートにおいてステツプS
4から分岐した場合においても制御を行う。
【0066】これに続く、ステツプS81においては、
ステアリングホイール12のチルト角度調整が再度され
たことをポジションセンサ120により検出してステア
リングのチルトによるセンター位置の基準位置からの水
平方向の移動量a1 を得る。このステツプに続いて、ス
テツプS82に進みポジションセンサ114によってシ
ート16のリクライニングによりシートバッグが前後に
倒れる水平方向の移動量をa2 を得る。続く、ステツプ
S83では、図7に示した上肢運転姿勢特性図をマップ
として記憶しているROMから再度調整された結果に基
づいて、破線図示の曲線になるようにシート16をスラ
イドする。このステツプS83に続いてステツプS84
〜86において、図8に示した下肢運転姿勢特性図をマ
ップとして記憶しているROMから再度調整された結果
に基づいて、破線図示の曲線になるようにペダルをスラ
イドさせる。
【0067】以上説明した様に制御することにより、運
転者の体格差にかかわらずアイラインが一定になる運転
姿勢にでき、さらにステアリングのチルト角度とシート
のリクラインニング角度を運転者の上肢部に対してさら
に調整した場合においても、ペダルの前後方向の移動量
を最適に設定して運転者の下肢部に対して最適な状態に
調整することができる。
【0068】なお、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
あって、上記の実施例にのおいてはa1 値からa2 値を
減じた場合を示したがステアリングのチルト角度とシー
トのリクライニング角度の基準位置からの倒し方向に応
じて、適宜補正値を変更することは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の車両の運転
姿勢調整装置によれば、運転姿勢を調整するために運転
者の体格差にかかわらずアイラインが一定になる運転姿
勢にでき、さらにステアリングのチルト角度とシートの
リクラインニング角度を運転者の上肢部に対してさらに
調整した場合に、ペダルの前後方向の移動量を最適に設
定して運転者の下肢部に対して調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートとペダルの連係的な動きを実現するため
の、シートの移動距離とペダルの移動距離との関係を表
す図である。
【図2】運転姿勢調整システムの概念を模式的に示した
ブロック図である。
【図3】運転姿勢調整システムの制御フローチヤートで
ある。
【図4】運転姿勢調整システムの制御フローチヤートで
ある。
【図5】運転姿勢調整システムの制御フローチヤートで
ある。
【図6】運転姿勢調整システムの制御フローチヤートで
ある。
【図7】運転姿勢調整システムにおける上肢運転姿勢マ
ップ図である。
【図8】運転姿勢調整システムにおける下肢運転姿勢マ
ップ図である。
【符号の説明】
12 ステアリングホイール 16 シート 32 アクセルペダル 34 ブレーキペダル 92 ポジシヨンコントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−58206(JP,A) 実開 昭62−151131(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転姿勢を調整するために運転者の体格
    差にかかわらずアイラインが一定になるようにするため
    車体に対して移動可能に駆動されるシートと、チルト
    角度が調整可能なステアリングと、前記車体の前後方向
    に移動可能に駆動されるペダルとを設けてなり、該ペダ
    ルと前記シートと前記チルト角度とを適正な運転姿勢に
    調節した後に、前記チルト角度と前記シートのリクライ
    ニング角度とが運転者の上肢部に対してさらに調整され
    た場合に、前記シートと前記ペダルとを再調整する車両
    の運転姿勢調節装置であって、運転者の肩の位置から前記ステアリングのセンター位置
    の基準位置までの距離Aに基づき、水平方向の移動量a
    1から前記シートのリクライニングにより前後に倒れる
    水平方向の移動量a2を引いた分を補正して得られる上
    肢運転姿勢特性図から前記シートの前後方向のシート移
    動量を設定し、また前記シート移動量に基づき、前記移
    動量a1から前記移動量a2を引いた分を補正して得ら
    れる下肢運転姿勢特性図から、 前記ペダルの前後方向の
    ペダル移動量を設定して前記ペダルと前記シートを駆動
    して運転者の下肢部に対して調節することを特徴とする
    車両の運転姿勢調節装置。
  2. 【請求項2】 前記シートの調節スイッチを前記ステア
    リングに設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両
    の運転姿勢調節装置。
JP33707193A 1993-12-28 1993-12-28 車両の運転姿勢調整装置 Expired - Fee Related JP3526068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33707193A JP3526068B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 車両の運転姿勢調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33707193A JP3526068B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 車両の運転姿勢調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07186792A JPH07186792A (ja) 1995-07-25
JP3526068B2 true JP3526068B2 (ja) 2004-05-10

Family

ID=18305159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33707193A Expired - Fee Related JP3526068B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 車両の運転姿勢調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3526068B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4538902B2 (ja) * 2000-06-06 2010-09-08 株式会社デンソー 車両用ステアリング機構の制御装置
JP2004210208A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Nissan Motor Co Ltd 車両用操舵装置
JP4534624B2 (ja) * 2004-06-24 2010-09-01 日産自動車株式会社 車両用シート装置および車両用シートの調整方法
JP4586507B2 (ja) * 2004-11-22 2010-11-24 日産自動車株式会社 運転姿勢制御装置
JP5251199B2 (ja) * 2008-03-26 2013-07-31 マツダ株式会社 運転姿勢調整装置
JP6450977B2 (ja) * 2015-07-07 2019-01-16 トヨタ紡織株式会社 シート位置調整システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07186792A (ja) 1995-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8145388B2 (en) Automatic driving position adjustment control system and method
JP6654481B2 (ja) 車両用シート装置
RU2686283C1 (ru) Сиденье для транспортного средства
CA3038778A1 (en) Method for adjusting switch position, and operation device for vehicle
JP3526068B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP4012574B2 (ja) 走行車座席構成要素の調整方法
WO2006099428A2 (en) System and method for positioning a vehicle operator
JP3174207B2 (ja) 車両用ブレーキペダル構造
JP3265087B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP3145430B2 (ja) 自動車のドライビングポジション調整装置
JP4258598B2 (ja) 運転操作装置
JPH0769107A (ja) ドライビングポジション制御装置
JP3265086B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JPH04138939A (ja) 自動車のドライビングポジション調整装置
JPH11255045A (ja) 車両のステアリングとシートの位置調整装置
JP2006290099A (ja) 運転姿勢調整装置及び方法
JP3349214B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP2006232135A (ja) 運転姿勢制御装置及び方法
JP2006096084A (ja) 車両の制動支援装置
JP5521280B2 (ja) 車両用運転姿勢調整装置及び車両用運転姿勢調整方法
JP4604724B2 (ja) 車両用シート装置および車両の前下方視界確保方法
JPH0655568B2 (ja) 車両シートのサイドサポート制御方法およびサイドサポート装置
JPH04166455A (ja) エアバッグ装着座席における位置制御装置
JP3303716B2 (ja) 車両用シート姿勢制御装置
JP3313477B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees