JP3349214B2 - 車両の運転姿勢調整装置 - Google Patents

車両の運転姿勢調整装置

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JP3349214B2
JP3349214B2 JP24331693A JP24331693A JP3349214B2 JP 3349214 B2 JP3349214 B2 JP 3349214B2 JP 24331693 A JP24331693 A JP 24331693A JP 24331693 A JP24331693 A JP 24331693A JP 3349214 B2 JP3349214 B2 JP 3349214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の車室形成部に配
されるシート部に着座する乗員が、シート部及びアクセ
ルペダル,ブレーキペダル等の操作ペダルの配置位置を
変化させて、運転姿勢を調整できるようにされる車両の
運転姿勢調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両における車室形成部に装備されるシ
ートは、特にそれが運転者用のものとされる場合、着座
した乗員が適正な運転姿勢を安定に維持できるものとさ
れることが望まれる。このような運転者用シートに着座
する乗員にとっての適正運転姿勢とは、その乗員のアイ
ポイントが、車両の前方視界,バックミラーを介して得
られる車両の後方視界、及び、左右フェンダーミラーあ
るいはドアミラーを介して得られる車両の左右側方視界
等の運転に必要な視界を容易、かつ、確実に得ることが
できる適正な位置に置かれるとともに、その乗員の手足
が、ステアリングホイールの操作,ステアリングコラ
ム,ダッシュボード,コンソール等に配された各種の操
作部の操作,シフトレバーの操作,ハンドブレーキの操
作、及び、アクセルペダル,ブレーキペダル,クラッチ
ペダル等の操作ペダルの操作等々を、容易、かつ、円滑
に行なうことができる姿勢であり、取分け、アクセルペ
ダル,ブレーキペダル,クラッチペダル等の操作ペダル
の操作を無理なく確実に行えることが重要である。
【0003】運転者用シートは、通常、車両の車室形成
部におけるフロア部分上に車両の前後方向に伸びて固定
されたレールを含むスライド機構を介して支持され、ス
ライド機構に備えられた操作レバー等の操作部材が操作
されることにより、スライド機構によって前後方向に移
動せしめられ、それにより配置位置調整が行われ得るも
のとされる。従って、運転者用シートに着座する乗員
は、自分の身体寸法に応じて、運転者用シートの配置位
置を主として操作ペダルの操作を無理なく確実に行える
ものとすべく調整することができることになる。しかし
ながら、このように車両の前後方向の配置位置調整が可
能とされる運転者用シートにあっても、その調整範囲は
車室形成部内における各部との位置関係から自ずと或る
範囲に制限されることになり、それゆえ、運転者用シー
トの配置位置及びその調整範囲は、通常、平均的体格及
びそれに比較的近い体格を有する乗員が想定されて設定
される。従って、運転者用シートに着座する乗員が、平
均的体格あるいは平均的体格に比較的近い体格でない体
格を有する場合には、運転者用シートの配置位置を調整
して適正なアイポイントの位置が得られる所望の運転姿
勢をとることが困難とされることになる虞がある。
【0004】このような車両の前後方向における配置位
置調整が可能とされた運転者用シートに伴われる不都合
を幾分たりとも軽減すべく、前後方向の配置位置調整の
みならず、車両の上下方向における配置位置調整も可能
とされた運転者用シートも知られている。斯かる前後方
向及び上下方向の夫々における配置位置調整が可能とさ
れた運転者用シートによれば、それに着座する乗員がア
イポイントを適正な位置に置くことができる配置位置調
整の可能性が拡大されるが、アクセルペダル,ブレーキ
ペダル,クラッチペダル等の操作ペダルの操作を無理な
く確実に行える運転姿勢がとれるか否かの観点からは、
効果的な改善が図られるとは言い難い。
【0005】また、例えば、特開昭63-34254号公報にも
示される如く、アクセルペダル,ブレーキペダル,クラ
ッチペダル等の操作ペダルであって、運転者用シートに
着座する乗員の足の長さに応じて車両の前後方向及び上
下方向に移動せしめられ得るようにされ、配置位置調整
が可能とされたものを装備した車両が提案されている。
斯かる配置位置調整が可能とされた操作ペダルを装備し
た車両にあっては、運転者用シートに着座した乗員が、
アイポイントの位置を変動させることなく、操作ペダル
に、所定の調整範囲内において、その操作を行い易い配
置位置をとらせることができることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如くに、車両における運転者用シート及び運転者用シー
トの前方に配される操作ペダルが、個々別々に、車両の
前後方向及び上下方向に所定の調整範囲をもって移動可
能とされ、夫々の配置位置調整が行われ得るものとされ
る場合には、運転者用シートに着座する乗員による、適
正なアイポイントの位置が得られ、かつ、操作ペダルの
操作を無理なく行えることになる所望の運転姿勢をとる
ための姿勢調整がなされるにあたっては、例えば、先
ず、運転者用シートの配置位置の前後方向及び上下方向
の調整が行われ、その後さらに、操作ペダルの配置位置
の前後方向及び上下方向の調整が行われることが必要と
される。それゆえ、運転者用シートに着座する乗員に、
その都度、煩雑で面倒な調整作業が課せられることにな
ってしまうという不都合がある。
【0007】また、車両における運転者用シートの配置
位置調整あるいは操作ペダルの配置位置調整が行われる
にあたっては、配置位置調整に伴う運転者用シートある
いは操作ペダルの配置位置の移動、特に、操作ペダルの
配置位置調整に伴う操作ペダルの配置位置の移動に起因
して、運転者の運転姿勢が一時的に乱されることになる
虞もあるので、配置位置調整に伴う運転者用シート及び
操作ペダルの夫々の配置位置の移動は、効率良く行われ
るものとされるべく考慮されることが必要である。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、車両の車室形
成部におけるフロア部分上に配置される運転者用シー
ト、及び、運転者用シートの前方に配されるアクセルペ
ダル,ブレーキペダル等の操作ペダルの夫々についての
配置位置調整によるものとされる、運転者用シートに着
座する乗員による適正なアイポイント位置をもって操作
ペダルの操作を無理なく確実に行えることになる所望の
運転姿勢をとるための姿勢調整が、例外的な場合を除い
て、乗員の身体寸法の如何にかかわらず、乗員にとって
煩雑で面倒な調整作業が要されることなく極めて容易
に、しかも、配置位置調整に伴う運転者用シート及び操
作ペダルの夫々の配置位置の移動が効率良く的確になさ
れるもとで行われることになる、車両の運転姿勢調整装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る車両の運転姿勢調整装置は、車両の車
室形成部におけるフロア部分上に配されるシート部をそ
の配置位置を車両の前後方向及び上下方向に移動可能と
して支持し、シート部に対して設定された第1の基準位
置以外の位置にシート部を移動させる配置位置調整、及
び、第1の基準位置にシート部を到達させる配置位置移
動のいずれをも行い得るものとされたシート可動支持機
構部と、シート部の前方に配された操作ペダル部をその
配置位置をシート部に向かう方向あるいはシート部から
離れる方向に移動可能として支持し、操作ペダル部に対
して設定された第2の基準位置以外の位置に操作ペダル
部を移動させる配置位置調整、及び、第2の基準位置に
操作ペダル部を到達させる配置位置移動のいずれをも行
い得るものとされたペダル可動支持機構部と、運転姿勢
調整のためのシート部及び操作ペダル部の配置位置調整
を開始もしくは終了させるべく操作される調整用操作部
とに加えて、シート部に乗員標準モデルが着座せしめら
れたとき、その乗員標準モデルのアイポイントが適正な
位置に置かれるとともに乗員標準モデルが適正な運転姿
勢に相当する姿勢をとるものとされることになる、シー
ト部及び操作ペダル部の適正配置位置に関する調整用デ
ータが格納されるメモリ手段,シート可動支持機構部に
調整用操作部の操作に応じてメモリ手段から得られる調
整用データに基づくシート部の配置位置調整及びシート
の配置位置移動を選択的に行わせるとともに、ペダル
可動支持機構部に調整用操作部の操作に応じてメモリ手
段から得られる調整用データに基づく操作ペダル部の配
置位置調整及び操作ペダル部の配置位置移動を選択的に
行わせる動作制御手段、及び、シート可動支持機構部に
より調整用データに基づくシート部の配置位置調整が行
われるとともにペダル可動支持機構部により調整用デー
タに基づく操作ペダル部の配置位置調整が行われる場合
と、シート可動支持機構部によりシート部の配置位置移
動が行われるとともにペダル可動支持機構部により操作
ペダル部の配置位置移動が行われる場合とで、シート部
の配置位置の移動速度及び操作ペダル部の配置位置の移
動速度を異ならせる移動速度制御手段を備えて構成され
る。
【0010】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る車両の運
転姿勢調整装置にあっては、動作制御手段が、例えば、
シート部に着座した乗員によって調整用操作部が運転姿
勢調整のためのシート部及び操作ペダル部の配置位置調
整を開始させるべく操作されるとき、それに応じて、メ
モリ手段に格納された調整用データを取り込み、シート
可動支持機構部及びペダル可動支持機構部に、取り込ま
れた調整用データに基づくシート部の配置位置調整及び
操作ペダル部の配置位置調整を夫々行わせるべく作動
し、さらに、シート可動支持機構部及びペダル可動支持
機構部に、夫々、シート部をその基準位置に到達させる
シート部の配置位置移動及び操作ペダル部をその基準位
置に到達させる操作ペダル部の配置位置移動を行わせる
べく作動する。そして、移動速度制御手段により、シー
ト可動支持機構部及びペダル可動支持機構部によって、
調整用データに基づくシート部の配置位置調整及び操作
ペダル部の配置位置調整が夫々行われる場合と、シート
の配置位置移動及び操作ペダル部の配置位置移動が夫
々行われる場合とで、シート部の配置位置の移動速度及
び操作ペダル部の配置位置の移動速度が、例えば、前者
の場合に比して前者の場合の方が速くなるように、異な
らしめられる。
【0011】このようにして行われる調整用データに基
づくシート部及び操作ペダル部についての配置位置調整
にあたり、調整用データが、シート部に着座せしめられ
た乗員標準モデルが、そのアイポイントが適正な位置に
置かれ、かつ、適正な運転姿勢に相当する姿勢をとるも
のとされるシート部及び操作ペダル部の適正配置位置に
関するものとされていることにより、シート部に着座し
た乗員が乗員標準モデルによりあらわされる体格から懸
け離れた体格を有していない限り、調整用データに基づ
くシート部及び操作ペダル部の夫々の配置位置調整中
に、その乗員が適正なアイポイント位置をもって操作ペ
ダル部の操作を無理なく確実に行えることになるシート
部の配置位置及び操作ペダル部の配置位置が得られる状
態があり、例えば、斯かる状態において乗員により調整
用操作部が運転姿勢調整のためのシート部及び操作ペダ
ル部の配置位置調整を終了させるべく操作されることに
よって、シート可動支持機構部及びペダル可動支持機構
部による調整用データに基づくシート部の配置位置調整
及び操作ペダル部の配置位置調整が終了せしめられる。
そして、上述の如くに、シート部をその基準位置に到達
させるシート部の配置位置移動及び操作ペダル部をその
基準位置に到達させる操作ペダル部の配置位置移動が
調整用データに基づくシート部の配置位置調整及び操作
ペダル部の配置位置調整の際におけるシート部の配置位
置の移動速度及び操作ペダル部の配置位置の移動速度と
は異なった、例えば、それらより速いものとされたシー
ト部の配置位置の移動速度及び操作ペダル部の配置位置
の移動速度をもって行われることにより、シート部及び
操作ペダル部の夫々の配置位置の移動が、迅速かつ的確
に効率良く行われる。
【0012】従って、本発明に係る車両の運転姿勢調整
装置によれば、シート部に着座した乗員による適正なア
イポイント位置をもって操作ペダル部の操作を無理なく
確実に行えることになる所望の運転姿勢をとるための姿
勢調整が、調整用データに基づいてシート部及び操作ペ
ダル部について行われる配置位置調整により、乗員にと
って煩雑で面倒な調整作業が要されることなく自動的
に、しかも、シート部及び操作ペダル部の夫々の配置位
置の移動が効率良く的確になされるもとで行われること
になる。そして、調整用データが、複数種の乗員標準モ
デルの夫々に対応するシート部及び操作ペダル部の適正
配置位置に基づいて得られるシート部及び操作ペダル部
ついての移動特性をあらわすものとして用意され、その
調整用データによりあらわされる移動特性に従ってシー
ト可動支持機構部及びペダル可動支持機構部によるシー
ト部及び操作ペダル部の配置位置調整が行われるように
されることにより、シート部に着座した乗員による適正
なアイポイント位置をもって操作ペダル部の操作を無理
なく確実に行える所望の運転姿勢をとるための姿勢調整
が、例外的な場合を除いて、乗員の身体寸法の如何にか
かわらず適切に行われる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る車両の運転姿勢調整装
置の一例を、それが装備された車両の車室形成部の部分
と共に示す。
【0014】図1に示される車両の車室形成部において
は、フロア部分11上に、シートクッション部12及び
シートバック部13を有した運転者用シート14が配置
され、また、運転者用シート14より車両の前方側の位
置に、2分割されたステアリングコラム15A及び15
Bにより支持されて、運転者用シート14に対向するス
テアリングホイール16が配され、さらに、運転者用シ
ート14の前方に、アクセルペダル17及びブレーキペ
ダル18が操作ペダル部として配されている。運転者用
シート14は、シートクッション部12の下側に設置さ
れたシート可動支持機構部20により、その配置位置が
車両の前後方向及び上下方向に移動可能とされて支持さ
れている。
【0015】アクセルペダル17は、ペダルアーム部1
7aを有していて、運転者用シート14に着座する乗員
(運転者)による踏込操作により揺動して踏込操作状態
に応じた踏込操作位置をとり、ペダルアーム部17aに
ケーブル部21を通じて連結された、車両に搭載された
エンジンにおける吸気通路に配されたスロットルバルブ
22の開度を制御するものとされている。そして、ダッ
シュパネル23に取り付けられたアクセルペダル可動支
持機構部24によって、揺動可能とされ、かつ、その配
置位置が車両の前後方向に移動可能とされて支持されて
いる。
【0016】また、ブレーキペダル18は、ペダルアー
ム部18aを有していて運転者による踏込操作により揺
動して踏込操作状態に応じた踏込操作位置をとり、ペダ
ルアーム部18aにケーブル部25を通じて連結され
た、車両に装備されたブレーキ装置を作動させる油圧を
形成するマスターシリンダ部26を制御するものとされ
ている。そして、ダッシュパネル23に取り付けられた
ブレーキペダル可動支持機構部27によって、揺動可能
とされ、かつ、その配置位置が車両の前後方向に移動可
能とされて支持されている。
【0017】シート可動支持機構部20,アクセルペダ
ル可動支持機構部24及びブレーキペダル可動支持機構
部27は、本発明に係る車両の運転姿勢調整装置の一例
を構成する主要構成要素となっている。そして、シート
可動支持機構部20は、運転者用シート14の配置位置
を車両の前後方向及び上下方向に夫々移動させるための
スライド機構及び昇降機構を含むものとされている。
【0018】シート可動支持機構部20におけるスライ
ド機構が形成されている部分にあっては、図1及び図2
の両者に示される如くに、フロア部分11に固定されて
車両の前後方向に伸び、フロア部分11に対して前方部
分が後方部分より高くなる傾斜を有するものとされた一
対の平行配置されたレール部30上に一対のスライド部
材31が夫々配されており、各スライド部材31は、レ
ール部30に沿い、レール部30により規制される範囲
内で車両の前後方向に移動し得るものとされている。一
対のスライド部材31は、連結板部材32によって相互
連結されており、そのうちの一方には、それに沿って伸
びるスクリュウ軸部材33が取り付けられている。この
スクリュウ軸部材33は、フロア部分11上に立てられ
た支持部材34により支持されることにより、支持部材
34を介してフロア部分11に対して固定された雌ねじ
部材35に螺合している。また、一対のスライド部材3
1のうちの一方でスクリュウ軸部材33が取り付けられ
たものには、スクリュウ軸部材33に所定の減速機構を
介して連結され、スクリュウ軸部材33を回動させるシ
ートスライド用モータ36が取り付けられている。
【0019】このように構成されるスライド機構におい
ては、シートスライド用モータ36が回転状態とされる
とき、その回転が減速機構を介してスクリュウ軸部材3
3に伝達され、スクリュウ軸部材33がシートスライド
用モータ36によって回動せしめられる。そして、スク
リュウ軸部材33がフロア部分11に対して固定された
雌ねじ部材35に螺合していることにより、スクリュウ
軸部材33の回動に伴って、スクリュウ軸部材33が取
り付けられた一対のスライド部材31のうちの一方及び
それに連結板部材32によって連結された他方が、夫
々、一対のレール部30上を車両の前方側にもしくは後
方側に向かって移動する。その際、一対のスライド部材
31の移動の向きは、シートスライド用モータ36の回
転方向(正転方向もしくは逆転方向)に応じて定めら
れ、また、移動範囲はスクリュウ軸部材33の長さに応
じて規制される。
【0020】一方、シート可動支持機構部20における
昇降機構が形成されている部分にあっては、図1及び図
2の両者に示される如くに、スライド機構を構成する一
対のスライド部材31の各々の前端部分31Fに前方部
分37Fが回動可能な状態をもって連結されたシートク
ッションフレーム部材37が設けられている。そして、
シートクッションフレーム部材37の後方部分37Rに
は、その左右両端部に夫々長孔38が形成された係合板
部39が設けられており、長孔38には、スライド機構
を構成する一対のスライド部材31により両端部が夫々
支持された回動軸部材40に固着されて設けられた一対
の屈曲アーム部材41の端部から突出するピン42が係
合せしめられている。また、一対のスライド部材31を
相互連結する連結板部材32上にシート昇降用モータ4
3が取り付けられており、さらに、シート昇降用モータ
43の回転が所定の減速機構を介して伝達されるスクリ
ュウ係合軸部材44が設けられていて、そのスクリュウ
係合軸部材44の先端部が、回動軸部材40に固着され
た係合板部材45に回動可能に連結されている。
【0021】このように構成される昇降機構において
は、シート昇降用モータ43が回転状態とされるとき、
その回転が減速機構を介してスクリュウ係合軸部材44
に伝達され、スクリュウ係合軸部材44がシート昇降用
モータ43により回動せしめられ、それによってその長
さ方向に進出もしくは後退せしめられる。それに伴っ
て、係合板部材45に回動可能に連結されたスクリュウ
係合軸部材44の先端部が、回動軸部材40に対して直
交する方向に変位し、係合板部材45を介して、回動軸
部材40が回動せしめられる。回動軸部材40が回動せ
しめられることにより、回動軸部材40に固着された一
対の屈曲アーム部材41の夫々が回動せしめられ、それ
に伴って、各屈曲アーム部材41の端部に設けられ、シ
ートクッションフレーム部材37の後方部分37Rにお
ける左右両端部の夫々における係合板部39に設けられ
た長孔38に係合するピン42が、上方もしくは下方に
移動せしめられる。それにより、ピン42は、係合板部
39に設けられた長孔38に係合した状態のもとで係合
板部39を上方もしくは下方に変位させ、従って、シー
トクッションフレーム部材37の後方部分37Rを、一
対のスライド部材31の各々の前端部分31Fに回動可
能な状態をもって連結された前方部分37Fに対して、
相対的に上方もしくは下方に移動させる。
【0022】即ち、シート昇降用モータ43の回転に応
じて、シートクッションフレーム部材37の後方部分3
7Rが、一対のスライド部材31の各々の前端部分31
Fに連結された前方部分37Fに対して、相対的に上方
もしくは下方に移動せしめられることになる。その際、
シートクッションフレーム部材37の後方部分37Rの
移動の向きは、スクリュウ係合軸部材44の進退状況、
従って、シート昇降用モータ43の回転方向(正転方向
もしくは逆転方向)に応じて定められ、また、移動範囲
は、屈曲アーム部材41の端部に設けられたピン42が
係合する係合板部39に設けられた長孔38の長さに応
じて規制される。
【0023】そして、昇降機構を構成するシートクッシ
ョンフレーム部材37は、運転者用シート14のシート
クッション部12がシートバック部13を伴った状態で
組み付けられるものとされ、それゆえ、運転者用シート
14の全体が、シートクッションフレーム部材37を含
んで構成される昇降機構、及び、シートクッションフレ
ーム部材37の前方部分37Fが回動可能に連結される
一対のスライド部材31を含んで構成されるスライド機
構によって、支持されていることになる。従って、スラ
イド機構を構成するシートスライド用モータ36が回転
状態とされ、一対のスライド部材31が車両の前後方向
に移動せしめられることにより、運転者用シート14の
全体が車両の前後方向に移動せしめられて、その前方に
配されたアクセルペダル17及びブレーキペダル18側
に対する進退動を行うものとされる。また、昇降機構を
構成するシート昇降用モータ43が回転状態とされ、ス
クリュウ係合軸部材44が進退せしめられて一対の屈曲
アーム部材41が回動せしめられ、その結果、シートク
ッションフレーム部材37の後方部分37Rが、一対の
スライド部材31の各々の前端部分31Fに連結された
前方部分37Fに対して、相対的に上方もしくは下方に
移動せしめられることにより、運転者用シート14が、
スライド機構上において、車両の上下方向に移動せしめ
られるものとされる。
【0024】斯かるもとで、運転者用シート14は、そ
の基準位置が、例えば、シートクッションフレーム部材
37の後方部分37Rが、スライド機構による前後方向
の移動範囲における最後端で、かつ、昇降機構による上
下方向の移動範囲における最下端となる位置をとること
になる位置とされる。そして、シートスライド用モータ
36とシート昇降用モータ43とが、同時にあるいは順
次回転状態とされることにより、運転者用シート14
が、基準位置から、シートクッションフレーム部材37
の後方部分37Rが車両の前方側に斜め上方に向かって
移動した位置をとることになる位置に移行せしめられ、
その後、さらにシートクッションフレーム部材37の後
方部分37Rが車両の前方側に斜め上方に向かって移動
せしめられる状態、あるいは、基準位置に向かって移動
する状態とされて、運転者用シート14の配置位置調整
が行われ、また、基準位置以外の位置から基準位置に戻
されるものとされる、運転者用シート14の配置位置移
動が行われる。
【0025】アクセルペダル17をその配置位置を車両
の前後方向に移動可能として支持するアクセルペダル可
動支持機構部24は、図3及び図4にも示される如く、
車室形成部の前方部分を形成するダッシュパネル23の
車室内側の面に取り付けられたブラケット部材50を有
しており、ブラケット部材50には、各々が車両の前後
方向に伸びるものとされた長孔51及び52と同じく車
両の前後方向に伸びる開口部53とが形成されており、
開口部53の後端には切起し部50aが設けられてい
る。そして、ブラケット部材50に、長孔51に係合す
るピン54及び長孔52に係合するピン55が設けられ
たペダル保持部材56が、長孔51に沿ったピン54の
移動及び長孔52に沿ったピン55の移動の範囲内にお
いて車両の前後方向に移動可能とされて組み付けられて
いる。ペダル保持部材56には、ブラケット部材50に
形成された開口部53を貫通する突出部56aが設けら
れている。突出部56aには雌ねじ部が形成されてい
て、その雌ねじ部に、開口部53に沿って伸びるスクリ
ュウ軸部材57が螺合しており、スクリュウ軸部材57
の後端部はブラケット部材50に設けられた切起し部5
0aにより回動可能に支持されている。スクリュウ軸部
材57の前端部には、ブラケット部材50に取り付けら
れたアクセルぺダル移動用モータ58が、所定の減速機
構を介して連結されている。
【0026】ペダル保持部材56には、アクセルペダル
17が、そのペダルアーム部17aがペダル保持部材5
6から突出する軸部材59により回動可能に支持され
て、揺動可能に保持されるべく取り付けられている。ア
クセルペダル17のペダルアーム部17aは、その上方
部分にケーブル部21の端部が連結されたものとされて
いる。
【0027】このように構成されるアクセルペダル可動
支持機構部24にあっては、アクセルペダル移動用モー
タ58が回転状態とされるとき、その回転が減速機構を
介してスクリュウ軸部材57に伝達され、スクリュウ軸
部材57がアクセルぺダル移動用モータ58により回動
せしめられる。それにより、スクリュウ軸部材57が螺
合する雌ねじ部が形成された突出部56aを有するペダ
ル保持部材56が、アクセルぺダル17を伴い、ブラケ
ット部材50に対し、それに形成された長孔51及び5
2の夫々に沿って車両の前後方向に移動せしめられる。
その際、ペダル保持部材56の移動の向きは、アクセル
ペダル移動用モータ58の回転方向(正転方向もしくは
逆転方向)に応じて定められ、また、移動範囲は長孔5
1及び52の夫々の長さに応じて規制される。
【0028】これよりして、アクセルぺダル移動用モー
タ58が回転状態とされることにより、ペダル保持部材
56により揺動可能に保持されたアクセルぺダル17の
配置位置が、ペダル保持部材56の移動範囲において車
両の前後方向に移動せしめられることになり、アクセル
ぺダル17が、図3に示される如くの、最も運転者用シ
ート14に対する離隔側に寄った前端位置をとる状態,
図4に示される如くの、最も運転者用シート14に対す
る近接側に寄った後端位置をとる状態、及び、前端位置
と後端位置との間の位置をとる状態におかれて、アクセ
ルぺダル17の配置位置調整が行われる。そして、アク
セルペダル17は、その基準位置が、例えば、前端位置
とされ、基準位置以外の位置から基準位置に戻されるも
のとされる、アクセルペダル17の配置位置移動が行わ
れる。
【0029】また、ブレーキペダル18を車両の前後方
向に移動可能に支持するブレーキペダル可動支持機構部
27は、図5及び図6にも示される如く、ダッシュパネ
ル23の車室内側の面に取り付けられたブラケット形成
部材61を有しており、ブラケット形成部材61には、
各々が車両の前後方向に伸びるものとされた長孔62及
び63と同じく車両の前後方向に伸びる開口部64とが
形成されており、開口部64の後端には切起し部61a
が設けられている。そして、ブラケット形成部材61
に、長孔62に係合するピン65及び長孔63に係合す
るピン66が設けられたペダル保持部材67が、長孔6
2に沿ったピン65の移動及び長孔63に沿ったピン6
6の移動の範囲内において車両の前後方向に移動可能と
されて組み付けられている。ペダル保持部材67には、
ブラケット形成部材61に形成された開口部64を貫通
する突出部67aが設けられている。突出部67aには
雌ねじ部が形成されていて、その雌ねじ部に、開口部6
4に沿って伸びるスクリュウ軸部材68が螺合してお
り、スクリュウ軸部材68の後端部はブラケット形成部
材61に設けられた切起し部61aにより回動可能に支
持されている。スクリュウ軸部材68の前端部には、ブ
ラケット形成部材61に取り付けられたブレーキぺダル
移動用モータ69が、所定の減速機構を介して連結され
ている。
【0030】ペダル保持部材67には、アクセルペダル
18が、そのペダルアーム部18aがペダル保持部材6
7に設けられた軸部材67bにより回動可能に支持され
た状態とされて、揺動可能に保持されるべく取り付けら
れている。そして、ペダル保持部材67により保持され
たブレーキペダル18のペダルアーム部18aにおける
中間部に、ケーブル部25が連結されている。
【0031】このように構成されるブレーキペダル可動
支持機構部27にあっては、ブレーキペダル移動用モー
タ69が回転状態とされるとき、その回転が減速機構を
介してスクリュウ軸部材68に伝達され、スクリュウ軸
部材68がブレーキぺダル移動用モータ69により回動
せしめられる。それにより、スクリュウ軸部材68が螺
合する雌ねじ部が形成された突出部67aを有するペダ
ル保持部材67が、ブレーキぺダル18を伴い、ブラケ
ット形成部材61に対し、それに形成された長孔62及
び63の夫々に沿って車両の前後方向に移動せしめられ
る。その際、ペダル保持部材67の移動の向きは、ブレ
ーキぺダル移動用モータ69の回転方向(正転方向もし
くは逆転方向)に応じて定められ、また、移動範囲は長
孔62及び63の夫々の長さに応じて規制される。
【0032】これよりして、ブレーキぺダル移動用モー
タ69が回転状態とされることにより、ペダル保持部材
67により揺動可能に保持されたブレーキぺダル18の
配置位置が、ペダル保持部材67の移動範囲において車
両の前後方向に移動せしめられることになり、ブレーキ
ぺダル18が、図5に示される如くの、最も運転者用シ
ート14に対する離隔側に寄った前端位置をとる状態,
図6に示される如くの、最も運転者用シート14に対す
る近接側に寄った後端位置をとる状態、及び、前端位置
と後端位置との間の位置をとる状態におかれて、ブレー
キぺダル18の配置位置調整が行われる。そして、ブレ
ーキぺダル18は、その基準位置が、例えば、前端位置
とされ、基準位置以外の位置から基準位置に戻されるも
のとされる、ブレーキぺダル18の配置位置移動が行わ
れる。
【0033】図1に示される例におけるシート可動支持
機構部20のスライド機構に含まれるシートスライド用
モータ36及び昇降機構に含まれるシート昇降用モータ
43,アクセルペダル可動支持機構部24に含まれるア
クセルぺダル移動用モータ58、及び、ブレーキペダル
可動支持機構部27に含まれるブレーキぺダル移動用モ
ータ69の夫々は、各々の回転状態に応じた検出出力信
号を送出するエンコーダが付設されたものとされる。シ
ートスライド用モータ36及びシート昇降用モータ43
の夫々に付設されたエンコーダからは、運転者用シート
14が基準位置をとるとき基準の検出出力信号が送出さ
れるとともに、運転者用シート14の配置位置が基準位
置から移動せしめられるとき、その移動を生じさせるシ
ートスライド用モータ36及びシート昇降用モータ43
の夫々の回転に応じた検出出力信号を送出する。従っ
て、シートスライド用モータ36及びシート昇降用モー
タ43の夫々に付設されたエンコーダから送出される基
準の検出出力信号とその後に送出される検出出力信号と
によって、運転者用シート14の基準位置に対する相対
配置位置が検知され得ることになる。
【0034】また、アクセルペダル可動支持機構部24
に含まれるアクセルぺダル移動用モータ58に付設され
たエンコーダからは、アクセルぺダル17が基準位置を
とるとき基準の検出出力信号が送出されるとともに、ア
クセルぺダル17の配置位置が基準位置から移動せしめ
られるとき、その移動を生じさせるアクセルぺダル移動
用モータ58の回転に応じた検出出力信号を送出する。
従って、アクセルペダル移動用モータ58に付設された
エンコーダから送出される基準の検出出力信号とその後
に送出される検出出力信号とによって、アクセルペダル
17の基準位置に対する相対配置位置が検知され得るこ
とになる。さらに、ブレーキペダル可動支持機構部27
に含まれるブレーキぺダル移動用モータ69に付設され
たエンコーダからは、ブレーキぺダル18が基準位置を
とるとき基準の検出出力信号が送出されるとともに、ブ
レーキぺダル18の配置位置が基準位置から移動せしめ
られるとき、その移動を生じさせるブレーキぺダル移動
用モータ69の回転に応じた検出出力信号を送出する。
従って、ブレーキペダル移動用モータ69に付設された
エンコーダから送出される基準の検出出力信号とその後
に送出される検出出力信号とによって、ブレーキペダル
18の基準位置に対する相対配置位置が検知され得るこ
とになる。
【0035】シートスライド用モータ36,シート昇降
用モータ43,アクセルぺダル移動用モータ58及びブ
レーキペダル移動用モータ69の夫々に付設されたエン
コーダから得られる検出出力信号は、図1に示される如
くに、例えば、ダッシュパネル23に取に付けられたア
クチュエータ駆動制御部70に供給される。そして、シ
ートスライド用モータ36,シート昇降用モータ43,
アクセルぺダル移動用モータ58及びブレーキペダル移
動用モータ69の夫々はアクチュエータ駆動制御部70
との電気的接続がなされており、アクチュエータ駆動制
御部70は、シートスライド用モータ36,シート昇降
用モータ43,アクセルぺダル移動用モータ58及びブ
レーキペダル移動用モータ69の夫々の回転状態を制御
し、それによって、運転者用シート14,アクセルペダ
ル17及びブレーキペダル18の夫々についての配置位
置調整及び配置位置移動が行われるようになす動作を行
い、その結果、運転姿勢調整が行われることになる。
【0036】さらに、図1に示されるステアリングホイ
ール16には、4個の押釦型の調整開始用操作部71,
調整終了用操作部72,調整開始用操作部73及び調整
終了用操作部74が配されていて、これらの操作部71
〜74もアクチュエータ駆動制御部70との電気的接続
がなされており、操作部71〜74の夫々が操作される
とき、アクチュエータ駆動制御部70がその操作に応じ
て動作し、運転姿勢調整が行われる。これらアクチュエ
ータ駆動制御部70及び操作部71〜74も、シート可
動支持機構部20,アクセルペダル可動支持機構部24
及びブレーキペダル可動支持機構部27と共に、本発明
に係る車両の運転姿勢調整装置の一例を構成する主要構
成要素となっている。
【0037】なお、ステアリングホイール16を支持す
る2分割されたステアリングコラム15A及び15B
は、自在継手により相互連結されているとともに、ステ
アリングホイール・チルト用モータ46を含んだステア
リングホイール・チルト調整機構部47が設けられたも
のとされており、ステアリングホイール・チルト調整機
構部47が作動せしめられるときには、固定されたステ
アリングコラム15Aに対してステアリングホイール1
6が取り付けられたステアリングコラム15Bが所定の
移動範囲内において揺動せしめられ、それによりステア
リングホイール16の高さ調整が行われる。さらに、ス
テアリングコラム15Bには、ステアリングホイール進
退モータ48を含んだステアリングホイール突出長調整
機構部49が設けられており、ステアリングホイール突
出長調整機構部49が作動せしめられるときには、ステ
アリングホイール16の車室内における突出長が調整さ
れる。ステアリングホイール・チルト用モータ46は、
アクチュエータ駆動制御部70との電気的接続がなされ
ており、アクチュエータ駆動制御部70は、ステアリン
グホイール・チルト用モータ46の回転状態の制御も行
う。
【0038】シートスライド用モータ36,シート昇降
用モータ43,ステアリングホイール・チルト用モータ
46,アクセルぺダル移動用モータ58,ブレーキペダ
ル移動用モータ69,調整開始用操作部71,調整終了
用操作部72,調整開始用操作部73及び調整終了用操
作部74の夫々とアクチュエータ駆動制御部70との接
続関係の一例は、図7に示される如くとされる。図7に
示される例にあっては、アクチュエータ駆動制御部70
が、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成さ
れる制御ユニット75,リード・オンリ・メモリ(RO
M)76,モータ駆動部77,78,79,80及び8
1を含むものとされている。アクチュエータ駆動制御部
70には、車両に設けられた車速センサ82,イグニッ
ション・スイッチ83,シートベルト・スイッチ84及
びドアロック・スイッチ85も接続されている。
【0039】車速センサ82は、車両の走行速度を検出
し、検出された車両の走行速度Vvをあらわす検出出力
信号SVを、アクチュエータ駆動制御部70における制
御ユニット75に供給する。イグニッション・スイッチ
83は、イグニッション・キーが差し込まれていると
き、オン状態をとって高レベルの検出出力信号SIを制
御ユニット75に供給し、イグニッション・キーが差し
込まれていないときには、オフ状態をとって低レベルの
検出出力信号SIを制御ユニット75に供給する。シー
トベルト・スイッチ84は、運転者用シート14に設け
られたシートベルトが使用されているとき、オン状態を
とって高レベルの検出出力信号STを制御ユニット75
に供給し、運転者用シート14に設けられたシートベル
トが使用されていないときには、オフ状態をとって低レ
ベルの検出出力信号STを制御ユニット75に供給す
る。さらに、ドアロック・スイッチ85は、運転者用シ
ート14側のドアがロックされた状態にあるとき、オン
状態をとって高レベルの検出出力信号SKを制御ユニッ
ト75に供給し、運転者用シート14側のドアがロック
解除された状態にあるとき、オフ状態をとって低レベル
の検出出力信号SKを制御ユニット75に供給する。
【0040】アクチュエータ駆動制御部70における制
御ユニット75には、車速センサ82,イグニッション
・スイッチ83,シートベルト・スイッチ84及びドア
ロック・スイッチ85から夫々送出される検出出力信号
SV,SI,ST及びSKに加えて、調整開始用操作部
71,調整終了用操作部72,調整開始用操作部73及
び調整終了用操作部74からそれらに対する操作に応じ
て夫々送出される動作指令信号CA,CB,CC及びC
D、及び、シートスライド用モータ36,シート昇降用
モータ43,アクセルぺダル移動用モータ58及びブレ
ーキペダル移動用モータ69からそれらの作動状態に応
じて夫々送出される検出出力信号SS,SL,SA及び
SBが供給される。そして、制御ユニット75からは、
読出制御信号CRがROM76に供給され、また、モー
タ制御信号CMS,CML,CMA,CMB及びCTL
が夫々モータ駆動部77,78,79,80及び81に
供給され、さらに、モータ回転制御信号CSS,CS
L,CSA及びCSBが夫々モータ駆動部77,78,
79及び80に供給される。
【0041】モータ駆動部77,78,79及び80に
あっては、モータ回転制御信号CSS,CSL,CSA
及びCSBに応じた制御が行われるもとに、モータ制御
信号CMS,CML,CMA及びCMBに夫々基づくモ
ータ駆動信号DS,DL,DA及びDBが得られ、それ
らが、シートスライド用モータ36,シート昇降用モー
タ43,アクセルぺダル移動用モータ58及びブレーキ
ペダル移動用モータ69に夫々供給される。また、モー
タ駆動部81にあっては、モータ制御信号CTLに基づ
くモータ駆動信号DTLが得られ、それが、ステアリン
グホイール・チルト用モータ46に供給される。
【0042】ROM76には、予め設定された調整用デ
ータDXが格納されており、ROM76から読出制御信
号CRに応じて調整用データDXが読み出されて制御ユ
ニット75に供給される。ROM76に格納される調整
用データDXは、運転者による運転姿勢調整が行われる
際に参照されるべき、運転者用シート14とアクセルペ
ダル17及びブレーキペダル18の夫々との配置位置関
係をあらわすものとされている。そして、調整用データ
DXの設定にあたっては、先ず、例えば、比較的大柄な
体格の男性に相当する乗員標準モデルA,平均的体格の
男性もしくは比較的大柄な体格の女性に相当する乗員標
準モデルB,比較的小柄な体格の男性もしくは平均的体
格の女性に相当する乗員標準モデルC、及び、比較的小
柄な体格の女性に相当する乗員標準モデルDが用意され
て、乗員標準モデルAが運転者用シート14に着座せし
められたとき、乗員標準モデルAのアイポイントが適正
な位置に置かれるとともに乗員標準モデルAが適正な運
転姿勢に相当する姿勢をとるものとされることになる運
転者用シート14の適正配置位置及びアクセルペダル1
7及びブレーキペダル18の夫々の適正配置位置,乗員
標準モデルBが運転者用シート14に着座せしめられた
とき、乗員標準モデルBのアイポイントが適正な位置に
置かれるとともに乗員標準モデルBが適正な運転姿勢に
相当する姿勢をとるものとされることになる運転者用シ
ート14の適正配置位置及びアクセルペダル17及びブ
レーキペダル18の夫々の適正配置位置,乗員標準モデ
ルCが運転者用シート14に着座せしめられたとき、乗
員標準モデルCのアイポイントが適正な位置に置かれる
とともに乗員標準モデルCが適正な運転姿勢に相当する
姿勢をとるものとされることになる運転者用シート14
の適正配置位置及びアクセルペダル17及びブレーキペ
ダル18の夫々の適正配置位置、及び、乗員標準モデル
Dが運転者用シート14に着座せしめられたとき、乗員
標準モデルDのアイポイントが適正な位置に置かれると
ともに乗員標準モデルDが適正な運転姿勢に相当する姿
勢をとるものとされることになる運転者用シート14の
適正配置位置及びアクセルペダル17及びブレーキペダ
ル18の夫々の適正配置位置が定められる。
【0043】次に、運転者用シート14に乗員標準モデ
ルAが着座せしめられた場合,運転者用シート14に乗
員標準モデルBが着座せしめられた場合,運転者用シー
ト14に乗員標準モデルCが着座せしめられた場合、及
び、運転者用シート14に乗員標準モデルDが着座せし
められた場合の夫々において設定された運転者用シート
14の適正配置位置、及び、アクセルペダル17及びブ
レーキペダル18の夫々の適正配置位置が、夫々、シー
ト可動支持機構部20におけるシートクッションフレー
ム部材37の後方部分37Rの、運転者用シート14が
基準位置にあるときの位置からの移動量であるシート移
動量XS、及び、アクセルペダル可動支持機構部24に
おけるペダル保持部材56及びブレーキペダル可動支持
機構部27におけるペダル保持部材67の夫々の、アク
セルペダル17及びブレーキペダル18の夫々が基準位
置にあるときの位置からの移動量であるペダル移動量X
Pをもってあらわされる。
【0044】そして、運転者用シート14に乗員標準モ
デルAが着座せしめられた場合,運転者用シート14に
乗員標準モデルBが着座せしめられた場合,運転者用シ
ート14に乗員標準モデルCが着座せしめられた場合、
及び、運転者用シート14に乗員標準モデルDが着座せ
しめられた場合の夫々におけるシート移動量XS及びペ
ダル移動量XPに基づいて、例えば、図8に示される特
性図において曲線によりあらわされる如くの、運転者用
シート14,アクセルペダル17及びブレーキペダル1
8の夫々の配置位置についての移動特性が求められ、斯
かる移動特性をあらわすものとして調整用データDXが
設定される。図8において、点P0は運転者用シート1
4,アクセルペダル17及びブレーキペダル18の夫々
が基準位置にある状態に対応し、点P1,P2,P3及
びP4は、夫々、運転者用シート14に乗員標準モデル
Aが着座せしめられた場合,運転者用シート14に乗員
標準モデルBが着座せしめられた場合,運転者用シート
14に乗員標準モデルCが着座せしめられた場合、及
び、運転者用シート14に乗員標準モデルDが着座せし
められた場合に対応している。
【0045】このようなもとで、運転者による運転姿勢
調整は、運転者により調整開始用操作部71もしくは7
3が操作されたとき開始される。その際、例えば、調整
開始用操作部71が操作されるときには、運転者用シー
ト14の配置位置とアクセルペダル17及びブレーキペ
ダル18の夫々の配置位置とが各々の基準位置から離れ
る方向に移動せしめられる状態のもとでの運転姿勢調整
が行われ、それに対して、調整開始用操作部73が操作
されるときには、運転者用シート14の配置位置とアク
セルペダル17及びブレーキペダル18の夫々の配置位
置とが各々の基準位置に向かう方向に移動せしめられる
状態のもとでの運転姿勢調整が行われるように設定され
る。そして、運転姿勢調整が行われているもとで、運転
者により調整終了用操作部72が操作されたときには、
調整開始用操作部71が操作されることにより開始され
た運転姿勢調整が終了せしめられ、また、運転者により
調整終了用操作部74が操作されたときには、調整開始
用操作部73が操作されることにより開始された運転姿
勢調整が終了せしめられる。
【0046】運転者用シート14,アクセルペダル17
及びブレーキペダル18は、後述される如くにして、運
転者の降車状態が検出されたとき、各々の基準位置に到
達すべく夫々の配置位置が移動せしめられる配置位置移
動が自動的に行われるものとされる。従って、運転者の
乗車直後に行われる運転姿勢調整に際しての運転者用シ
ート14,アクセルペダル17及びブレーキペダル18
の配置位置調整は、夫々、運転者用シート14,アクセ
ルペダル17及びブレーキペダル18の配置位置が各々
の基準位置から移動せしめられる態様をもって行われ
る。
【0047】調整開始用操作部71が操作されると、調
整開始用操作部71からその操作に応じて動作指令信号
CAが送出されてアクチュエータ駆動制御部70におけ
る制御ユニット75に供給される。制御ユニット75に
おいては、動作指令信号CAに応じて、ROM76に、
それに格納されている調整用データDXの読出しを指示
する読出制御信号CRが供給され、ROM76から調整
用データDXが読み出されて制御ユニット75に供給さ
れる。また、制御ユニット75においては、シートスラ
イド用モータ36に付設されたエンコーダからの検出出
力信号SSとシート昇降用モータ43に付設されたエン
コーダからの検出出力信号SLとに基づいて運転者用シ
ート14の基準位置に対する相対配置位置が検知され、
また、アクセルペダル移動用モータ58に付設されたエ
ンコーダからの検出出力信号SAに基づいてアクセルペ
ダル17の基準位置に対する相対配置位置が、さらに、
ブレーキペダル移動用モータ69に付設されたエンコー
ダからの検出出力信号SBに基づいてブレーキペダル1
8の基準位置に対する相対配置位置が夫々検知される。
そして、検知された運転者用シート14の配置位置とア
クセルペダル17及びブレーキペダル18の夫々の配置
位置とが、調整用データDXがあらわす移動特性に照合
され、運転者用シート14の配置位置を調整用データD
Xがあらわす移動特性に従って基準位置から離れる方向
に移動させるためのモータ制御信号CMS及びCML,
アクセルペダル17の配置位置を調整用データDXがあ
らわす移動特性に従って基準位置から離れる方向に移動
させるためのモータ制御信号CMA、及び、ブレーキペ
ダル18の配置位置を調整用データDXがあらわす移動
特性に従って基準位置から離れる方向に移動させるため
のモータ制御信号CMBが形成され、それらが、モータ
駆動部77,78,79及び80に夫々供給される。
【0048】斯かる際には、制御ユニット75からのモ
ータ制御信号CTL及びモータ回転制御信号CSS,C
SL,CSA及びCSBの送出はなされない。そして、
モータ駆動部77において、モータ制御信号CMSに基
づいて得られるモータ駆動信号DSが、シートスライド
用モータ36に所定のレベルVASを有する電機子電圧
及び所定のレベルIFSを有する界磁電流を供給するも
のとされ、モータ駆動部78において、モータ制御信号
CMLに基づいて得られるモータ駆動信号DLが、シー
ト昇降用モータ43に所定のレベルVALを有する電機
子電圧及び所定のレベルIFLを有する界磁電流を供給
するものとされ、モータ駆動部79において、モータ制
御信号CMAに基づいて得られるモータ駆動信号DA
が、アクセルペダル移動用モータ58に所定のレベルV
AAを有する電機子電圧及び所定のレベルIFAを有す
る界磁電流を供給するものとされ、さらに、モータ駆動
部80において、モータ制御信号CMBに基づいて得ら
れるモータ駆動信号DBが、ブレーキペダル移動用モー
タ69に所定のレベルVABを有する電機子電圧及び所
定のレベルIFBを有する界磁電流を供給するものとさ
れる。
【0049】それにより、シートスライド用モータ36
が、レベルVASを有する電機子電圧及びレベルIFS
を有する界磁電流に応じた所定の回転速度をもって回転
状態とされるとともに、シート昇降用モータ43が、レ
ベルVALを有する電機子電圧及びレベルIFLを有す
る界磁電流に応じた所定の回転速度をもって回転状態と
され、運転者用シート14の配置位置が、調整用データ
DXがあらわす移動特性に従って基準位置から離れる方
向に所定の移動速度Vssをもって移動せしめられる。
また、それとともに、アクセルペダル移動用モータ58
が、レベルVAAを有する電機子電圧及びレベルIFA
を有する界磁電流に応じた所定の回転速度をもって回転
状態とされ、アクセルペダル17の配置位置が、調整用
データDXがあらわす移動特性に従って基準位置から離
れる方向に所定の移動速度Vsaをもって移動せしめら
れ、同様に、ブレーキペダル移動用モータ69が、レベ
ルVABを有する電機子電圧及びレベルIFBを有する
界磁電流に応じた所定の回転速度をもって回転状態とさ
れ、ブレーキペダル18の配置位置が、調整用データD
Xがあらわす移動特性に従って基準位置から離れる方向
に所定の移動速度Vsbをもって移動せしめられる。そ
の結果、運転者用シート14の配置位置,アクセルペダ
ル17の配置位置及びブレーキペダル18の配置位置
が、夫々、運転者用シート14の基準位置,アクセルペ
ダル17の基準位置及びブレーキペダル18の基準位置
から離れる方向に移動せしめられ、各々の移動速度がV
ss,Vsa及びVsbとされたもとでの運転姿勢調整
が行われる状態とされる。このとき、運転者用シート1
4の配置位置とアクセルペダル17及びブレーキペダル
18の夫々の配置位置とは、互いに逆方向で相互に近接
する方向に移動することになる。
【0050】斯かるもとで、調整終了用操作部72が操
作されると、調整終了用操作部72からその操作に応じ
て動作指令信号CBが送出されてアクチュエータ駆動制
御部70における制御ユニット75に供給される。制御
ユニット75においては、動作指令信号CBに応じて、
モータ駆動部77,78,79及び80に対してなされ
る夫々モータ制御信号CMS,CML,CMA及びCM
Bの供給が停止され、それに応じて、モータ駆動部7
7,78,79及び80からのモータ駆動信号DS,D
L,DA及びDBの夫々シートスライド用モータ36,
シート昇降用モータ43,アクセルペダル移動用モータ
58及びブレーキペダル移動用モータ69への供給も停
止され、シートスライド用モータ36,シート昇降用モ
ータ43,アクセルペダル移動用モータ58及びブレー
キペダル移動用モータ69の夫々が停止状態とされる。
それにより、運転者用シート14,アクセルペダル17
及びブレーキペダル18の夫々の配置位置が固定され、
運転姿勢調整が終了せしめられる。
【0051】また、調整開始用操作部73が操作される
と、調整開始用操作部73からその操作に応じて動作指
令信号CCが送出されてアクチュエータ駆動制御部70
における制御ユニット75に供給される。制御ユニット
75においては、動作指令信号CCに応じて、ROM7
6に、それに格納されている調整用データDXの読出し
を指示する読出制御信号CRが供給され、ROM76か
ら調整用データDXが読み出されて制御ユニット75に
供給される。また、制御ユニット75においては、調整
開始用操作部71が操作された場合と同様にして、運転
者用シート14の基準位置に対する相対配置位置,アク
セルペダル17の基準位置に対する相対配置位置、及
び、ブレーキペダル18の基準位置に対する相対配置位
置が夫々検知され、検知された運転者用シート14の配
置位置とアクセルペダル17及びブレーキペダル18の
夫々の配置位置とが、調整用データDXがあらわす移動
特性に照合されて、運転者用シート14の配置位置を調
整用データDXがあらわす移動特性に従って基準位置に
向かう方向に移動させるためのモータ制御信号CMS及
びCML,アクセルペダル17の配置位置を調整用デー
タDXがあらわす移動特性に従って基準位置に向かう方
向に移動させるためのモータ制御信号CMA、及び、ブ
レーキペダル18の配置位置を調整用データDXがあら
わす移動特性に従って基準位置に向かう方向に移動させ
るためのモータ制御信号CMBが形成され、それらが、
モータ駆動部77,78,79及び80に夫々供給され
る。
【0052】斯かる際にも、制御ユニット75からのモ
ータ制御信号CTL及びモータ回転制御信号CSS,C
SL,CSA及びCSBの送出はなされない。そして、
調整開始用操作部71が操作された場合と同様にして、
モータ駆動部77,78,79及び80からモータ制御
信号CMS,CML,CMA及びCMBに基づいて得ら
れるモータ駆動信号DS,DL,DA及びDBが、夫
々、シートスライド用モータ36,シート昇降用モータ
43,アクセルペダル移動用モータ58及びブレーキペ
ダル移動用モータ69に所定のレベルを有する電機子電
圧及び所定のレベルを有する界磁電流を供給するものと
される。それにより、シートスライド用モータ36,シ
ート昇降用モータ43,アクセルペダル移動用モータ5
8及びブレーキペダル移動用モータ69の夫々が所定の
回転速度をもって回転状態とされ、運転者用シート14
の配置位置,アクセルペダル17の配置位置及びブレー
キペダル18の配置位置の各々が、夫々、運転者用シー
ト14の基準位置,アクセルペダル17の基準位置及び
ブレーキペダル18の基準位置に向かう方向に所定の移
動速度をもって移動せしめられるもとでの運転姿勢調整
が行われる状態とされる。このとき、運転者用シート1
4の配置位置とアクセルペダル17及びブレーキペダル
18の夫々の配置位置とは、互いに逆方向で相互に離隔
する方向に移動することになる。
【0053】このようなもとで、調整終了用操作部74
が操作されると、調整終了用操作部74からその操作に
応じて動作指令信号CDが送出されてアクチュエータ駆
動制御部70における制御ユニット75に供給される。
制御ユニット75においては、動作指令信号CDに応じ
て、モータ駆動部77,78,79及び80に対してな
される夫々モータ制御信号CMS,CML,CMA及び
CMBの供給が停止され、それに応じて、シートスライ
ド用モータ36,シート昇降用モータ43,アクセルペ
ダル移動用モータ58及びブレーキペダル移動用モータ
69の夫々が停止状態とされ、それにより、運転者用シ
ート14,アクセルペダル17及びブレーキペダル18
の夫々の配置位置が固定されて運転姿勢調整が終了せし
められる。
【0054】上述の如くにして、運転者用シート14,
アクセルペダル17及びブレーキペダル18の夫々が、
運転者のアイポイントが適正な位置に置かれるとともに
運転姿勢が適正なものとされることになる適正配置位置
をとるものとされる運転姿勢調整が、運転者にとって煩
雑で面倒な調整作業が不要とされるもとで極めて容易に
行われることになる。
【0055】また、制御ユニット75においては、車速
センサ82から送出される検出出力信号SV及びイグニ
ッション・スイッチ83,シートベルト・スイッチ84
及びドアロック・スイッチ85から夫々送出される検出
出力信号SI,ST及びSKに基づいて、運転者の降車
状態の検出が行われる。斯かる検出にあっては、車速セ
ンサ82からの検出出力信号SVがあらわす車速Vvが
零であり、かつ、イグニッション・スイッチ83からの
検出出力信号SI,シートベルト・スイッチ84からの
検出出力信号ST及びドアロック・スイッチ85からの
検出出力信号SKの夫々が低レベルとされる状態が、運
転者の降車状態として検出される。
【0056】そして、運転者の降車状態の検出がなされ
ると、制御ユニット75から、運転者用シート14を基
準位置に到達させるべくその配置位置を移動させるため
のものとされたモータ制御信号CMS及びCMLが夫々
モータ駆動部77及び78に供給されるとともに、アク
セルペダル17を基準位置に到達させるべくその配置位
置を移動させるためのものとされたモータ制御信号CM
Aがモータ駆動部79に、また、ブレーキペダル18を
基準位置に到達させるべくその配置位置を移動させるた
めのものとされたモータ制御信号CMBがモータ駆動部
80に夫々供給される。さらに、斯かる際には、制御ユ
ニット75から、モータ回転制御信号CSS,CSL,
CSA及びCSBがモータ駆動部77,78,79及び
80に夫々供給され、モータ駆動部77,78,79及
び80の夫々においてモータ回転制御信号CSS,CS
L,CSA及びCSBに応じた制御が行われる。
【0057】モータ駆動部77,78,79及び80の
夫々におけるモータ回転制御信号CSS,CSL,CS
A及びCSBに応じた制御が行われるもとでは、モータ
駆動部77において、そのときモータ制御信号CMSに
基づいて得られるモータ駆動信号DSが、モータ回転制
御信号CSSに応じた制御により、シートスライド用モ
ータ36にレベルVASより大なるレベルVAS’を有
する電機子電圧及びレベルIFSを有する界磁電流を供
給するものとされ,モータ駆動部78において、そのと
きモータ制御信号CMLに基づいて得られるモータ駆動
信号DLが、モータ回転制御信号CSLに応じた制御に
より、シート昇降用モータ43にレベルVALより大な
るレベルVAL’を有する電機子電圧及びレベルIFL
を有する界磁電流を供給するものとされ,モータ駆動部
79において、そのときモータ制御信号CMAに基づい
て得られるモータ駆動信号DAが、モータ回転制御信号
CSAに応じた制御により、アクセルペダル移動用モー
タ58にレベルVAAより大なるレベルVAA’を有す
る電機子電圧及び所定のレベルIFAを有する界磁電流
を供給するものとされ、さらに、モータ駆動部80にお
いて、そのときモータ制御信号CMBに基づいて得られ
るモータ駆動信号DBが、モータ回転制御信号CSBに
応じた制御により、ブレーキペダル移動用モータ69に
レベルVABより大なるレベルVAB’を有する電機子
電圧及び所定のレベルIFBを有する界磁電流を供給す
るものとされる。
【0058】それにより、シートスライド用モータ36
が、レベルVASより大なるレベルVAS’を有する電
機子電圧及びレベルIFSを有する界磁電流に応じて、
レベルVASを有する電機子電圧が供給される場合の回
転速度より高い回転速度をもって回転状態とされるとと
もに、シート昇降用モータ43が、レベルVALより大
なるレベルVAL’を有する電機子電圧及びレベルIF
Lを有する界磁電流に応じて、レベルVASを有する電
機子電圧が供給される場合の回転速度より高い回転速度
をもって回転状態とされ、運転者用シート14の配置位
置が、基準位置に向かって移動速度Vssより速い、例
えば、移動速度Vssの2倍程度とされる移動速度Vs
s’をもって移動せしめられる。また、それとともに、
アクセルペダル移動用モータ58が、レベルVAAより
大なるレベルVAA’を有する電機子電圧及びレベルI
FAを有する界磁電流に応じて、レベルVAAを有する
電機子電圧が供給される場合の回転速度より高い回転速
度をもって回転状態とされ、アクセルペダル17の配置
位置が、基準位置に向かって移動速度Vsaより速い、
例えば、移動速度Vsaの2倍程度とされる移動速度V
sa’をもって移動せしめられ、さらに、ブレーキペダ
ル移動用モータ69が、レベルVABより大なるレベル
VAB’を有する電機子電圧及びレベルIFBを有する
界磁電流に応じて、レベルVABを有する電機子電圧が
供給される場合の回転速度より高い回転速度をもって回
転状態とされ、ブレーキペダル18の配置位置が、基準
位置に向かって移動速度Vsbより速い、例えば、移動
速度Vsbの2倍程度とされる移動速度Vsb’をもっ
て移動せしめられる。このとき、運転者用シート14の
配置位置とアクセルペダル17及びブレーキペダル18
の夫々の配置位置とは、互いに逆方向で相互に離隔する
方向に移動することになる。
【0059】このような運転者用シート14,アクセル
ペダル17及びブレーキペダル18の夫々の配置位置の
移動の結果、運転者用シート14,アクセルペダル17
及びブレーキペダル18が夫々基準位置に到達すると、
シートスライド用モータ36に付設されたエンコーダか
ら基準の検出出力信号SSが,シート昇降用モータ43
に付設されたエンコーダから基準の検出出力信号SL
が,アクセルペダル移動用モータ58に付設されたエン
コーダから基準の検出出力信号SAが、そして、ブレー
キペダル移動用モータ69に付設されたエンコーダから
基準の検出出力信号SBが夫々制御ユニット75に供給
される。それにより、制御ユニット75においては、検
出出力信号SS,SL,SA及びSBの夫々に応じて、
モータ駆動部77,78,79及び80に対して夫々な
されるモータ制御信号CMS,CML,CMA及びCM
Bの供給、及び、モータ回転制御信号CSS,CSL,
CSA及びCSBの供給が停止され、それに応じて、シ
ートスライド用モータ36,シート昇降用モータ43,
アクセルペダル移動用モータ58及びブレーキペダル移
動用モータ69が停止状態とされて、運転者用シート1
4,アクセルペダル17及びブレーキペダル18の夫々
が各々の基準位置に置かれる状態とされる。
【0060】上述の如くにして、運転者の降車状態が検
出されたとき、運転者用シート14,アクセルペダル1
7及びブレーキペダル18の夫々が、その基準位置に到
達せしめられることになる配置位置移動が行われるもの
とされ、その際における配置位置の移動速度が、運転姿
勢調整のため調整用データDXに従って配置位置調整が
行われる場合に比して速いものとされることにより、運
転者用シート14,アクセルペダル17及びブレーキペ
ダル18が各々の基準位置に置かれる状態に戻される状
態が自動的にとられ、しかも、運転者用シート14の配
置位置の移動とアクセルペダル17及びブレーキペダル
18の夫々の配置位置の移動とが、相互に離隔する方向
とされることにより運転者用シート14に着座した運転
者に圧迫感を与える虞がないもとで、迅速かつ的確に効
率良く行われることになる。
【0061】さらに、運転者の降車状態の検出がなされ
たときには、制御ユニット75から、ステアリングホイ
ール・チルト調整機構部47にステアリングホイール1
6をその移動範囲内における最上方位置とるものとなす
動作を行わせるためのものとされたモータ制御信号CT
Lが、モータ駆動部81に供給される。それにより、モ
ータ駆動部81から、モータ制御信号CTLに基づいて
形成されたモータ駆動信号DTLが、ステアリングホイ
ール・チルト用モータ46に供給され、ステアリングホ
イール・チルト用モータ46が回転状態とされて、ステ
アリングホイール・チルト調整機構部47が作動状態を
とるものとされ、ステアリングホイール16がその移動
範囲内における最上方位置へと移動せしめられる。そし
て、ステアリングホイール16が最上方位置に達する
と、制御ユニット75からモータ駆動部81へのモータ
制御信号CTLの供給が停止され、それに伴って、ステ
アリングホイール・チルト用モータ46が停止状態とさ
れて、ステアリングホイール・チルト調整機構部47が
非作動状態をとるものとされる。
【0062】このようにして、運転者の降車状態の検出
がなされたとき、ステアリングホイール16がその移動
範囲内における最上方位置に置かれるものとされること
により、その後における運転者の降車動作及びさらにそ
の後の乗車動作が容易に行われることになる。
【0063】アクチュエータ駆動制御部70における制
御ユニット75は、前述の如くにして、運転者の降車状
態が検出されたとき、運転者用シート14,アクセルペ
ダル17及びブレーキペダル18の夫々を基準位置に到
達せしめられるべく配置位置移動が行われるものとなす
とともに、その際における運転者用シート14,アクセ
ルペダル17及びブレーキペダル18の夫々の配置位置
の移動速度を、運転者用シート14,アクセルペダル1
7及びブレーキペダル18の夫々が調整開始用操作部7
1もしくは73の操作に応じて運転姿勢調整のための調
整用データDXに従った配置位置調整が行われるものと
される場合に比して速いものとなす制御を行うにあたっ
ては、例えば、図9に示されるフローチャートによりあ
らわされる制御プログラムを実行する。
【0064】図9のフローチャートによりあらわされる
制御プログラムにあっては、スタート後、ステップ91
において、車速センサ82からの検出出力信号SVがあ
らわす車両の走行速度Vvが零であるか否かを判断す
る。その結果、検出出力信号SVがあらわす車両の走行
速度Vvが零である場合、即ち、車両が走行状態にない
場合には、ステップ92において、イグニッション・ス
イッチ83からの検出出力信号SIが低レベルか否かを
判断し、イグニッション・スイッチ83からの検出出力
信号SIが低レベルである場合には、ステップ93にお
いて、シートベルト・スイッチ84からの検出出力信号
STが低レベルか否かを判断し、シートベルト・スイッ
チ84からの検出出力信号STが低レベルである場合に
は、さらに、ステップ94において、ドアロック・スイ
ッチ85からの検出出力信号SKが低レベルか否かを判
断し、ドアロック・スイッチ85からの検出出力信号S
Kが低レベルである場合には、ステップ95において、
信号送出フラッグFCが“1”とされているか否かを判
断する。
【0065】ステップ95での判断の結果、信号送出フ
ラッグFCが“1”とされていない場合には、ステップ
96において、モータ回転制御信号CSS,CSL,C
SA及びSCBの夫々モータ駆動部77,78,79及
び80への送出を開始し、さらに、ステップ97におい
て、運転者用シート14,アクセルペダル17及びブレ
ーキペダル18の夫々を基準位置に到達させるべくその
配置位置を移動させるためのモータ制御信号CMS,C
ML,CMA及びMCBの夫々モータ駆動部77,7
8,79及び80への送出を開始する。その後、ステッ
プ98において、信号送出フラッグFCを“1”にし、
ステップ91に戻る。
【0066】一方、ステップ95での判断の結果、信号
送出フラッグFCが“1”とされている場合には、ステ
ップ99において、シートスライド用モータ36に付設
されたエンコーダからの検出出力信号SS,シート昇降
用モータ43に付設されたエンコーダからの検出出力信
号SL,アクセルペダル移動用モータ58に付設された
エンコーダからの検出出力信号SA及びブレーキペダル
移動用モータ69に付設されたエンコーダからの検出出
力信号SBに基づいて、運転者用シート14,アクセル
ペダル17及びブレーキペダル18の夫々が各々の基準
位置に到達したか否かを判断する。その結果、運転者用
シート14,アクセルペダル17及びブレーキペダル1
8の夫々が各々の基準位置に到達していない場合には、
ステップ91に戻り、また、運転者用シート14,アク
セルペダル17及びブレーキペダル18の夫々が各々の
基準位置に到達した場合には、ステップ100におい
て、モータ制御信号CMS,CML,CMA及びMCB
のモータ駆動部77,78,79及び80への送出を停
止し、さらに、ステップ101において、モータ回転制
御信号CSS,CSL,CSA及びSCBのモータ駆動
部77,78,79及び80への送出を停止する。その
後、ステップ102において、信号送出フラッグFCを
“0”にし、ステップ91に戻る。
【0067】また、ステップ94での判断の結果、ドア
ロック・スイッチ85からの検出出力信号SKが高レベ
ルである場合,ステップ93での判断の結果、シートベ
ルト・スイッチ84からの検出出力信号STが高レベル
である場合,ステップ92での判断の結果、イグニッシ
ョン・スイッチ83からの検出出力信号SIが高レベル
である場合、もしくは、ステップ91での判断の結果、
車速センサ82からの検出出力信号SVがあらわす車両
の走行速度Vvが零でない場合、即ち、車両が走行状態
にある場合には、ステップ103において、信号送出フ
ラッグFCが“1”とされているか否かを判断する。そ
の結果、信号送出フラッグFCが“1”とされている場
合には、ステップ100に進み、また、信号送出フラッ
グFCが“1”とされていない場合には、ステップ91
に戻る。
【0068】上述の図1に示される例においては、アク
セルペダル可動支持機構部24が、ブラケット部材50
に対して移動可能に取り付けられたペダル保持部材56
により揺動可能に保持されたアクセルぺダル17を、車
両の前後方向に移動させるものとされ、また、ブレーキ
ペダル可動支持機構部27が、ブラケット形成部材61
に対して移動可能に取り付けられたペダル保持部材67
により揺動可能に保持されたブレーキぺダル18を、車
両の前後方向に移動させるものとされているが、アクセ
ルペダル可動支持機構部24は、例えば、ブラケット部
材50に形成される長孔51及び52及び開口部53の
夫々が、前後方向に伸びるとともに、前端部が後端部よ
り高くなるように傾斜したものとされ、それよって、ア
クセルぺダル17を運転者用シート14に向かう方向に
移動させるときにはその上下方向の位置を低め、また、
運転者用シート14から離隔する方向に移動させるとき
にはその上下方向の位置を高めるようになすものとされ
てもよく、さらに、ブレーキペダル可動支持機構部27
も、例えば、ブラケット形成部材61に形成される長孔
62及び63及び開口部64の夫々が、前後方向に伸び
るとともに、前端部が後端部より高くなるように傾斜し
たものとされ、それよって、ブレーキぺダル18を運転
者用シート14に向かう方向に移動させるときにはその
上下方向の位置を低め、また、運転者用シート14から
離隔する方向に移動させるときにはその上下方向の位置
を高めるようになすものとされてもよい。
【0069】アクセルペダル可動支持機構部24及びブ
レーキペダル可動支持機構部27が夫々アクセルぺダル
17及びブレーキぺダル18を上述の如くに上下方向に
も移動させる場合には、アクセルぺダル17及びブレー
キぺダル18の夫々が、その移動に伴って踏角が運転者
による踏込動作が行われ易くなるように変化せしめられ
ることになる。
【0070】また、図1に示される例における運転者用
シート14とアクセルぺダル17及びブレーキぺダル1
8の夫々とは、図10において実線により示される如く
に(アクセルぺダル17は示されていない)、運転者用
シート14が、そのシートクッションフレーム部材37
の後方部分37Rがスライド機構による前後方向の移動
範囲における最後端でかつ昇降機構による上下方向の移
動範囲における最下端となる位置をとるものとされ、ま
た、アクセルぺダル17及びブレーキぺダル18の夫々
が、最も運転者用シート14に対する離隔側に寄った前
端位置をとるものとされて、各々の移動調整範囲内にお
いて相互間距離が最大となる位置に置かれた状態をもっ
て、各々の基準位置に置かれた状態とされる。そして、
調整開始用操作部71もしくは73の操作に応じた運転
姿勢調整は、運転者用シート14とアクセルぺダル17
及びブレーキぺダル18の夫々とが、図10において一
点鎖線により示され(アクセルぺダル17は示されてい
ない)、白抜矢印によってあらわされる如くに、各々の
基準位置から離れる方向に移動せしめられ、それによ
り、互いに逆で、相互に近接する方向に移動せしめられ
る状態、もしくは、各々の基準位置に向かう方向に移動
せしめられ、それにより、互いに逆で、相互に離隔する
方向に移動せしめられる状態とされて行われ、また、運
転者の降車状態の検出に応じた運転者用シート14,ア
クセルペダル17及びブレーキペダル18の夫々をその
基準位置に到達させる配置位置移動が、運転者用シート
14とアクセルペダル17及びブレーキペダル18との
夫々が、相互に離隔する方向に移動せしめられる状態と
されて行われる。
【0071】しかしながら、運転者用シート14,アク
セルぺダル17及びブレーキぺダル18は、必ずしも図
1に示される例における如くに設けられる必要はなく、
例えば、運転者用シート14とアクセルぺダル17及び
ブレーキぺダル18の夫々とが、各々の移動調整範囲内
において相互間距離が最小となる位置に置かれた状態を
もって各々の基準位置に置かれた状態とされ、調整開始
用操作部71もしくは73の操作に応じた運転姿勢調整
が、運転者用シート14とアクセルぺダル17及びブレ
ーキぺダル18の夫々とが、各々の基準位置から離れる
方向に移動せしめられ、それにより、互いに逆で、相互
に離隔する方向に移動せしめられる状態、もしくは、各
々の基準位置に向かう方向に移動せしめられ、それによ
り、互いに逆で、相互に近接する方向に移動せしめられ
る状態とされて行われ、また、運転者の降車状態の検出
に応じた運転者用シート14,アクセルペダル17及び
ブレーキペダル18の夫々についてのその基準位置に到
達せしめられることになる配置位置移動が、運転者用シ
ート14とアクセルペダル17及びブレーキペダル18
との夫々が、相互に近接する方向に移動せしめられる状
態とされて行われるようになされてもよい。
【0072】斯かる例にあっては、運転者の降車状態の
検出に応じた運転者用シート14,アクセルペダル17
及びブレーキペダル18の夫々についてのその基準位置
に到達せしめられることになる配置位置移動が、運転者
用シート14とアクセルペダル17及びブレーキペダル
18の夫々とが、相互に近接する方向に移動せしめられ
る状態とされて行われることになるので、その際、運転
者用シート14に着座した運転者に圧迫感を与える虞が
ある。そこで、運転者の降車状態の検出に応じて、運転
者用シート14,アクセルペダル17及びブレーキペダ
ル18の夫々が、その基準位置に到達せしめられる配置
位置移動が行われるものとされる際における運転者用シ
ート14,アクセルペダル17及びブレーキペダル18
の夫々の配置位置の移動速度が、運転姿勢調整のため調
整用データDXに従って配置位置調整が行われる場合に
比して遅いものとされる。
【0073】それゆえ、運転者の降車状態の検出がなさ
れたとき、制御ユニット75から、運転者用シート1
4,アクセルペダル17及びブレーキペダル18を各々
の基準位置に到達させるべく夫々の配置位置を移動させ
るためのものとされたモータ制御信号CMS,CML,
CMA及びCMBと、モータ回転制御信号CSS,CS
L,CSA及びCSBとが夫々供給されるモータ駆動部
77,78,79及び80が、モータ駆動部77におい
て、そのときモータ制御信号CMSに基づいて得られる
モータ駆動信号DSが、モータ回転制御信号CSSに応
じた制御により、シートスライド用モータ36にレベル
VASより小なるレベルVAS”を有する電機子電圧及
びレベルIFSを有する界磁電流を供給するものとさ
れ,モータ駆動部78において、そのときモータ制御信
号CMLに基づいて得られるモータ駆動信号DLが、モ
ータ回転制御信号CSLに応じた制御により、シート昇
降用モータ43にレベルVALより小なるレベルVA
L”を有する電機子電圧及びレベルIFLを有する界磁
電流を供給するものとされ,モータ駆動部79におい
て、そのときモータ制御信号CMAに基づいて得られる
モータ駆動信号DAが、モータ回転制御信号CSAに応
じた制御により、アクセルペダル移動用モータ58にレ
ベルVAAより小なるレベルVAA”を有する電機子電
圧及び所定のレベルIFAを有する界磁電流を供給する
ものとされ、さらに、モータ駆動部80において、その
ときモータ制御信号CMBに基づいて得られるモータ駆
動信号DBが、モータ回転制御信号CSBに応じた制御
により、ブレーキペダル移動用モータ69にレベルVA
Bより小なるレベルVAB”を有する電機子電圧及び所
定のレベルIFBを有する界磁電流を供給するものとさ
れる。
【0074】さらに、本発明に係る車両の運転姿勢調整
装置の他の例にあっては、調整開始用操作部71もしく
は73の操作に応じて、運転姿勢調整のための調整用デ
ータDXに従った運転者用シート14,アクセルぺダル
17及びブレーキぺダル18の夫々の配置位置調整が、
運転者用シート14とアクセルぺダル17及びブレーキ
ぺダル18の夫々とが、互いに逆で相互に近接する方向
に移動せしめられて行われるにあたり、アクチュエータ
駆動制御部70における制御ユニット75の制御動作に
より、シート可動支持機構部20が、運転者用シート1
4のアクセルぺダル17及びブレーキぺダル18側への
移動に伴って、運転者用シート14のシートクッション
部12における着座面部が車両のフロア部11に対して
なす角度を増加させるものとされる。斯かる例の場合に
は、運転姿勢調整の結果得られる運転姿勢が、より一層
適正なものとされることが期待される。
【0075】本発明に係る車両の運転姿勢調整装置のさ
らに他の例にあっては、運転者の降車状態の検出がなさ
れ、それに応じて、運転者用シート14,アクセルペダ
ル17及びブレーキペダル18の夫々についてのその基
準位置に到達せしめられることになる配置位置移動が行
われる際に、それに加えて、アクチュエータ駆動制御部
70における制御ユニット75の制御動作により、シー
ト可動支持機構部20が運転者用シート14のシートク
ッション部12における着座面部を予め設定された高さ
位置に維持する動作を行うものとされる。斯かる例の場
合には、運転者の降車状態の検出がなされた後における
乗員の降車動作及びさらにその後の乗車動作が、より一
層容易に行われることになる。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如くに、本発明
に係る車両の運転姿勢調整装置にあっては、例えば、シ
ート部に着座した乗員によって調整用操作部が運転姿勢
調整のためのシート部及び操作ペダル部の配置位置調整
を開始させるべく操作されるとき、それに応じて、メモ
リ手段に格納された調整用データに基づくシート部の配
置位置調整及び操作ペダル部の配置位置調整が行われる
とともに、それとは別にに、運転者の降車状態の検出に
応じて行われるシート部及び操作ペダル部の夫々につい
てのそれを基準位置に到達させるシート部の配置位置移
動及び操作ペダル部の配置位置移動が行われる。そし
て、調整用データに基づくシート部の配置位置調整及び
操作ペダル部の配置位置調整が行われる場合と、シート
の配置位置移動及び操作ペダル部の配置位置移動が行
われる場合とで、シート部の配置位置の移動速度及び操
作ペダル部の配置位置の移動速度が、例えば、前者の場
合に比して後者の場合の方が速くなるように、異ならし
められる。
【0077】このようなもとで、シート部及び操作ペダ
ル部についての配置位置調整に用いられる調整用データ
が、シート部に着座せしめられた乗員標準モデルが、そ
のアイポイントが適正な位置に置かれ、かつ、適正な運
転姿勢に相当する姿勢をとるものとされるシート部及び
操作ペダル部の適正配置位置に関するものとされている
ことにより、シート部に着座した乗員が乗員標準モデル
によりあらわされる体格から懸け離れた体格を有してい
ない限り、調整用データに基づくシート部及び操作ペダ
ル部の夫々の配置位置調整中に、その乗員が適正なアイ
ポイント位置をもって操作ペダル部の操作を無理なく確
実に行えることになるシート部の配置位置及び操作ペダ
ル部の配置位置が得られる状態があり、例えば、斯かる
状態において乗員により調整用操作部が運転姿勢調整の
ためのシート部及び操作ペダル部の配置位置調整を終了
させるべく操作されることによって、調整用データに基
づくシート部の配置位置調整及び操作ペダル部の配置位
置調整が終了せしめられる。そして、上述の如くに、例
えば、シート部を基準位置に到達させるシート部の配置
位置移動及び操作ペダル部を基準位置に到達させる操作
ペダル部の配置位置移動が、調整用データに基づくシー
ト部の配置位置調整及び操作ペダル部の配置位置調整の
際におけるシート部の配置位置の移動速度及び操作ペダ
ル部の配置位置の移動速度とは異なった、例えば、それ
らより速いものとされたシート部の配置位置の移動速度
及び操作ペダル部の配置位置の移動速度をもって行われ
ることにより、シート部及び操作ペダル部の夫々の配置
位置の移動が、迅速かつ的確に効率良く行われる。
【0078】従って、本発明に係る車両の運転姿勢調整
装置によれば、シート部に着座した乗員による適正なア
イポイント位置をもって操作ペダル部の操作を無理なく
確実に行えることになる所望の運転姿勢をとるための姿
勢調整が、調整用データに基づいてシート部及び操作ペ
ダル部について行われる配置位置調整により、乗員にと
って煩雑で面倒な調整作業が要されることなく自動的
に、しかも、シート部及び操作ペダル部の夫々の配置位
置の移動が効率良く的確になされるもとで行われること
になる。そして、調整用データが、複数種の乗員標準モ
デルの夫々に対応するシート部及び操作ペダル部の適正
配置位置に基づいて得られるシート部及び操作ペダル部
ついての移動特性をあらわすものとして用意され、その
調整用データによりあらわされる移動特性に従ってシー
ト可動支持機構部及びペダル可動支持機構部によるシー
ト部及び操作ペダル部の配置位置調整が行われるように
されることにより、シート部に着座した乗員による適正
なアイポイント位置をもって操作ペダル部の操作を無理
なく確実に行える所望の運転姿勢をとるための姿勢調整
が、例外的な場合を除いて、乗員の身体寸法の如何にか
かわらず適切に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の運転姿勢調整装置の一例
を、それが装備された車両の車室形成部の一部と共に示
す斜視図である。
【図2】図1に示される例におけるシート可動支持機構
部の一例の構成及び動作の説明に供される側面図であ
る。
【図3】図1に示される例におけるアクセルペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図4】図1に示される例におけるアクセルペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図5】図1に示される例におけるブレーキペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図6】図1に示される例におけるブレーキペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図7】図1に示される例における調整用操作部と、車
速センサ及び各種のスイッチと、アクチュエータ駆動制
御部と、シート可動支持機構部,アクセルペダル可動支
持機構部,ブレーキペダル可動支持機構部及びステアリ
ングホイール・チルト調整機構部の夫々におけるモータ
との接続関係を示すブロック接続図である。
【図8】図1に示される例における運転者用シートとア
クセルペダル及びブレーキペダルの夫々とについての配
置位置調整の説明に供される特性図である。
【図9】図1に示される例におけるアクチュエータ駆動
制御部に含まれた制御ユニットが実行する制御プログラ
ムの一例をあらわすフローチャートである。
【図10】図1に示される例における運転者用シートと
アクセルペダル及びブレーキペダルの夫々との配置位置
調整の説明に供される概念図である。
【符号の説明】
11 フロア部分 14 運転者用シート 16 ステアリングホイール 17 アクセルペダル 18 ブレーキペダル 20 シート可動支持機構部 21,25 ケーブル部 24 アクセルペダル可動支持機構部 27 ブレーキペダル可動支持機構部 30 レール部 31 スライド部材 33,57,68 スクリュウ軸部材 36 シートスライド用モータ 37 シートクッションフレーム部材 41 屈曲アーム部材 43 シート昇降用モータ 44 スクリュウ係合軸部材 46 ステアリングホイール・チルト用モータ 47 ステアリングホイール・チルト調整機構部 50 ブラケット部材 51,52,62,63 長孔 53,64 開口部 54,55,65,66 ピン 56,67 ペダル保持部材 58 アクセルペダル移動用モータ 61 ブラケット形成部材 69 ブレーキペダル移動用モータ 70 アクチュエータ駆動制御部 71,73 調整開始用操作部 72,74 調整終了用操作部 75 制御ユニット 76 ROM 77,78,79,80,81 モータ駆動部 82 車速センサ 83 イグニッション・スイッチ 84 シートベルト・スイッチ 85 ドアロック・スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−58206(JP,A) 特開 平3−42336(JP,A) 特開 昭63−34254(JP,A) 実開 昭63−69655(JP,U) 実開 昭62−151131(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/72 G05G 1/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の車室形成部におけるフロア部分上に
    配されるシート部を、該シート部の配置位置を上記車両
    の前後方向及び上下方向に移動可能として支持し、上記
    シート部に対して設定された第1の基準位置以外の位置
    に上記シート部を移動させる配置位置調整、及び、上記
    第1の基準位置に上記シート部を到達させる配置位置移
    動のいずれをも行い得るものとされたシート可動支持機
    構部と、 上記シート部の前方に配された操作ペダル部を、該操作
    ペダル部の配置位置を上記シート部に向かう方向あるい
    は上記シート部から離れる方向に移動可能として支持
    し、上記操作ペダル部に対して設定された第2の基準位
    置以外の位置に上記操作ペダル部を移動させる配置位置
    調整、及び、上記第2の基準位置に上記操作ペダル部を
    到達させる配置位置移動のいずれをも行い得るものとさ
    れたペダル可動支持機構部と、 運転姿勢調整のための上記シート部及び上記操作ペダル
    部の配置位置調整を開始もしくは終了させるべく操作さ
    れる調整用操作部と、 上記シート部に乗員標準モデルが着座せしめられたと
    き、該乗員標準モデルのアイポイントが適正な位置に置
    かれるとともに上記乗員標準モデルが適正な運転姿勢に
    相当する姿勢をとるものとされることになる、上記シー
    ト部及び上記操作ペダル部の適正配置位置に関する調整
    用データが格納されるメモリ手段と、 上記シート可動支持機構部に、上記調整用操作部の操作
    に応じて上記メモリ手段から得られる調整用データに基
    づく上記シート部の配置位置調整及び上記シート部の配
    置位置移動を選択的に行わせるとともに、上記ペダル可
    動支持機構部に、上記調整用操作部の操作に応じて上記
    メモリ手段から得られる調整用データに基づく上記操作
    ペダル部の配置位置調整及び上記操作ペダル部の配置位
    置移動を選択的に行わせる動作制御手段と、 上記シート可動支持機構部により上記調整用データに基
    づく上記シート部の配置位置調整が行われるとともに上
    記ペダル可動支持機構部により上記調整用データに基づ
    く上記操作ペダル部の配置位置調整が行われる場合と、
    上記シート可動支持機構部により上記シート部の配置位
    置移動が行われるとともに上記ペダル可動支持機構部に
    より上記操作ペダル部の配置位置移動が行われる場合と
    で、上記シート部の配置位置の移動速度及び上記操作ペ
    ダル部の配置位置の移動速度を異ならせる移動速度制御
    手段と、 を備えて構成される車両の運転姿勢調整装置。
  2. 【請求項2】メモリ手段が、複数種の乗員標準モデルの
    夫々に対応するシート部及び操作ペダル部の適正配置位
    置に基づいて得られるシート部及び操作ペダル部の配置
    位置についての移動特性をあらわす調整用データが格納
    されるものとされ、動作制御手段が、シート可動支持機
    構部及びペダル可動支持機構部に、調整用操作部の操作
    に応じて上記調整用データによりあらわされる移動特性
    に従った上記シート部の配置位置調整及び上記操作ペダ
    ル部の配置位置調整を夫々行わせるものとされることを
    特徴とする請求項1記載の車両の運転姿勢調整装置。
  3. 【請求項3】シート部の第1の基準位置と操作ペダル部
    の第2の基準位置とが、上記シート部及び上記操作ペダ
    ル部の夫々の移動範囲内において上記シート部と上記操
    作ペダル部との間の離隔距離が最大となる位置に設定さ
    れ、動作制御手段が、シート可動支持機構部及びペダル
    可動支持機構部に、夫々、調整用データに基づく上記シ
    ート部の配置位置調整及び上記操作ペダル部の配置位置
    調整を、上記シート部及び上記操作ペダル部を相互近接
    させる状態のもとで行わせることを特徴とする請求項1
    又は2記載の車両の運転姿勢調整装置。
  4. 【請求項4】移動速度制御手段が、シート部を第1の基
    準位置に到達させる上記シート部の配置位置移動及び操
    作ペダル部を第2の基準位置に到達させる上記操作ペダ
    ル部の配置位置移動が行われる際における上記シート部
    の配置位置の移動速度及び上記操作ペダル部の配置位置
    の移動速度を、夫々、調整用データに基づく上記シート
    部の配置位置調整及び上記操作ペダル部の配置位置調整
    が行われる際における上記シート部の配置位置の移動速
    度及び上記操作ペダル部の配置位置の移動速度より速い
    ものとなすことを特徴とする請求項3記載の車両の運転
    姿勢調整装置。
  5. 【請求項5】動作制御手段が、シート可動支持機構部及
    びペダル可動支持機構部に、夫々、調整用データに基づ
    くシート部の配置位置調整及び操作ペダル部の配置位置
    調整を、上記シート部及び上記操作ペダル部とを相互近
    接させる状態 のもとで行わせるに際して、上記シート可
    動支持機構部に、上記シート部の着座面部が車両のフロ
    ア面部に対してなす角度を増加させる動作を行わせる
    とを特徴とする請求項記載の車両の運転姿勢調整装
    置。
  6. 【請求項6】シート部の第1の基準位置と操作ペダル部
    の第2の基準位置とが、上記シート部及び上記操作ペダ
    ル部の夫々の移動範囲内において上記シート部と上記操
    作ペダル部との間の離隔距離が最小となる位置に設定さ
    れ、動作制御手段が、シート可動支持機構部及びペダル
    可動支持機構部に、夫々、調整用データに基づく上記シ
    ート部の配置位置調整及び上記操作ペダル部の配置位置
    調整を、上記シート部及び上記操作ペダル部を相互離隔
    させる状態のもとで行わせることを特徴とする請求項
    又は2記載の車両の運転姿勢調整装置。
  7. 【請求項7】移動速度制御手段が、シート部を第1の基
    準位置に到達させる上記シート部の配置位置移動及び操
    作ペダル部を第2の基準位置に到達させる上記操作ペダ
    ル部の配置位置移動が行われる際における上記シート部
    の配置位置の移動速度及び上記操作ペダル部の配置位置
    の移動速度を、夫々、調整用データに基づく上記シート
    部の配置位置調整及び上記操作ペダル部の配置位置調整
    が行われる際における上記シート部の配置位置の移動速
    度及び上記操作ペダル部の配置位置の移動速度より遅い
    ものとなすことを特徴とする請求項記載の車両の運転
    姿勢調整装置。
  8. 【請求項8】シート部に着座していた乗員についての降
    車状態を検出する降車状態検出手段が設けられ、動作制
    御手段が、上記降車状態検出手段により上記降車状態が
    検出されたとき、シート可動支持機構部に上記シート部
    を第1の基準位置に到達させる上記シート部の配置位置
    移動を行わせるとともに、ペダル可動支持機構部に操作
    ペダル部を第2の基準位置に到達させる上記操作ペダル
    部の配置位置移動を行わせることを特徴とする請求項
    又は2記載の車両の運転姿勢調整装置。
  9. 【請求項9】車状態検出手段により降車状態が検出さ
    れたとき、動作制御手段が、シート可動支持機構部に
    ート部の着座面部を予め設定された高さ位置に維持する
    動作を行わせることを特徴とする請求項記載の車両の
    運転姿勢調整装置。
  10. 【請求項10】降車状態検出手段により降車状態が検出
    されたとき、動作制御手段が、車両に備えられたステア
    リングホイール部を所定の移動範囲内において上下方向
    に変位させるステアリングホイール調整部に、上記ステ
    アリングホイール部を上記移動範囲内における上方側に
    変位させることを特徴とする請求項記載の車両の運転
    姿勢調整装置。
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