JPH0769107A - ドライビングポジション制御装置 - Google Patents

ドライビングポジション制御装置

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JPH0769107A
JPH0769107A JP22148693A JP22148693A JPH0769107A JP H0769107 A JPH0769107 A JP H0769107A JP 22148693 A JP22148693 A JP 22148693A JP 22148693 A JP22148693 A JP 22148693A JP H0769107 A JPH0769107 A JP H0769107A
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啓史 藤井
Morihiro Takada
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転席に着座する全ての運転者を最適なドラ
イビングポジションに切り換え保持することの出来るド
ライビングポジション制御装置を提供することにある。 【構成】インストルメントパネルに支持されるカメラ3
と、カメラ3からの顔画像を検査画像として取り込み、
検査画像に基づき運転者の左右の眼画像の座標(XL
i)、(XR,Yi)を求める画像処理装置5と、眼画
像の座標に基づき眼の上下位置Yinを演算し、設定さ
れた基準体形の運転者の眼の上下方向基準眼位置Ybに
対する今回計測の眼の上下位置の偏差dh=1−hnを
求め、同偏差に相当する運転者の体形に応じた運転姿勢
拘束位置にシート7及びステアリングハンドル19を制
御するポジションコントローラ6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両に装備されるシート
やステアリングハンドル等の運転者の姿勢を拘束するド
ライビングポジション制御装置、特に、運転者の体形を
計測して運転姿勢拘束手段を自動調整するドライビング
ポジション制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行時において、運転席に着座す
る運転者は車両の前方視界内にある路面上の安全を確認
すべく常にフロントウインドを通して前方を眼視し、ス
テアリングハンドルを操作して所望の方向への走行を続
けている。この場合、運転者はシートに着座し、ステア
リングハンドルを操作しつつフロントウインドより前方
視界の確認を行う。このため、運転者は前方視界を確認
する上で最も適した位置にアイポイントを保持すると共
に運転操作性の良い位置に着座する必要もある。即ち、
前方視界の確保が容易で運転操作性の良好な最適なドラ
イビングポジションに着座することが望まれている。し
かし、実際には運転者の体形や、運転者の着座するシー
トや、運転者が操作するステアリングハンドル位置等に
よって最適なドライビングポジションが異なり、実際に
各運転者が最も適した位置にアイポイントを保持できる
ようにドライビングポジションを保持するにはシートや
ステアリングハンドル等の運転姿勢拘束手段の調整を繰
返し行い、調整に多くの時間を要していた。
【0003】このため、運転者が交代する毎にドライビ
ングポジションを再調整することがわずらわしく、ドラ
イビングポジション操作を行わず走行したり、概略行っ
ただけで走行に入ることが多かった。そこで、このよう
な運転姿勢拘束手段の調整を自動化出来る装置が提案さ
れている。例えば、特定の運転者を登録し、その体形に
応じた最適なシート位置、ミラー位置及びステアリング
チルト位置を予めコントロールユニットに記憶処理して
おき、特定の運転者の乗車時に、その登録運転者信号を
入力すると自動的に各運転姿勢拘束手段が各拘束位置に
切り換え保持されるという装置が知られている。更に、
コントロールユニットに各運転姿勢拘束手段の標準位置
を記憶処理しておき、標準位置指令に応じてコントロー
ルユニットが運転姿勢拘束手段を標準位置に自動制御す
るという装置も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、運転姿
勢拘束手段の調整を自動化出来る装置の場合、特定の登
録運転者以外の非登録運転者には全く自動調整の役を果
たさず、更に、運転姿勢拘束手段を標準位置に自動制御
する装置の場合、標準体形より外れた体形の運転者にと
っては全く役に立たない装置となっており、問題と成っ
ている。本発明の目的は運転席に着座する全ての運転者
を最適なドライビングポジションに切り換え保持するこ
との出来るドライビングポジション制御装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
めに、本発明は車室のインストルメントパネル上に支持
され運転者の顔画像を写すカメラと、上記車室に装備さ
れ運転者の運転姿勢を拘束する運転姿勢拘束手段と、上
記カメラからの顔画像を選択的に検査画像として取り込
む画像データ記憶手段と、画像データ記憶手段からの検
査画像に基づき運転者の眼画像を抽出し、上記眼画像の
座標を求める画像処理手段と、上記眼画像の座標に基づ
き眼の上下位置を演算する上下位置演算手段と、設定さ
れた基準体形の運転者の眼の上下方向基準眼位置に対す
る今回計測の眼の上下位置の偏差を求め、同偏差に相当
する運転者の体形に応じた運転姿勢拘束位置に上記運転
姿勢拘束手段を制御する運転姿勢制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】画像データ記憶手段がカメラからの顔画像を選
択的に検査画像として取り込み、画像処理手段が画像デ
ータ記憶手段からの検査画像に基づき運転者の眼画像を
抽出し、その座標を求め、上下位置演算手段が眼画像の
座標に基づき眼の上下位置を演算し、運転姿勢制御手段
が設定された基準体形の運転者の上下方向基準眼位置に
対する今回計測の眼の上下位置との偏差を求め、同偏差
に相当する運転者の体形に応じた運転姿勢拘束位置に運
転姿勢拘束手段を制御することができる。
【0007】
【実施例】図1には本発明の一実施例としてのドライビ
ングポジション制御装置を示した。このドライビングポ
ジション制御装置は、図1及び図2に示す車室1のイン
ストルメントパネル2上に支持され運転者用のシート7
に着座した運転者の顔画像を写すカメラ3と、カメラ3
からの顔画像を検査画像として取り込み、運転者の左右
の眼画像の座標情報を求め保存する画像処理装置5と、
同画像処理装置に接続されると共に左右の眼画像の座標
(図7参照)に基づき眼の上下位置を演算し、更に、基
準体形の運転者の眼の上下方向基準眼位置に対する今回
計測の眼の上下位置との偏差に相当する運転者の体形に
応じた運転姿勢拘束位置に運転姿勢拘束手段としてのシ
ート7及びステアリング装置20を制御するドライビン
グポジションコントロールユニット(以後単にポジショ
ンコントローラと記す)6とを備える。ここで、車両の
シート7はフロア9に対してシートアジャスタ8を介し
シートクッション10が取付けられ、同シートクッショ
ン10には図示しないリクライニング装置を介してシー
トバック11が取り付けられる。シートクッション10
には前後スライド量を調整するスライドコントロール用
のアクチュエータ(以後単にスライドアクチュエータと
記す)12及び高さ量を調整するハイトコントロール用
のアクチュエータ(以後単にハイトアクチュエータ)1
3が装備され、これら両アクチュエータはパワーシート
コントローラ14に駆動制御される。なお、パワーシー
トコントローラ14は車両の図示しないメインスイッチ
のオフ信号をメインコントロールユニット15より受け
た際にシート7を所定の基準位置(図4に実線で示す位
置)に戻すように制御する。しかもパワーシートコント
ローラ14には図示しないマニュアルスイッチが連結さ
れ、同スイッチの切り換え操作に応じてシートを前後方
向にスライドし、上下方向に上下動調整することができ
る。
【0008】ここで、シートの基準位置は図4に示した
ように、通常の大人で比較的大きな体形を有する人がシ
ート7に着座した場合を想定し、その人にとって、アイ
ポイントIPが前方視界を最も確実に確保出来ると見做
せるシート位置として設定される。即ち、通常の大人で
比較的大きな体形を有する人がこの基準位置のシート7
に着座した際にはスライドコントロール及びハイトコン
トロールが不要となる位置であり、ここではその際のヒ
ップポイントをHPとして図4に示した。
【0009】ここで、スライドアクチュエータ12はシ
ート7をヒップポイントHPの移動軌跡で表すと図4の
符号ASで示すように調整でき、ハイトアクチュエータ
13はシート7をヒップポイントHPの移動軌跡で表す
と図4の符号AHで示すように調整でき、特にパワーシ
ートコントローラ14はポジションコントローラ6から
受ける後述の運転姿勢拘束位置信号であるハイト信号s
1及びスライド信号s2に応じてスライドアクチュエー
タ12及びハイトアクチュエータ13を駆動制御し、シ
ート7をヒップポイントHPの移動軌跡で表すと図4の
符号Bで示すように調整可能である。他方、ステアリン
グ装置20は車室前部のインストルメントパネル2の内
側であって、図示しない基体側のクロスメンバにチルト
コントロール及びテレスココントロール可能に装着され
る。ここでのチルトコントロール装置はステアリングハ
ンドル19の中心軸を上下方向に揺動させ、所定のチル
ト角θcに保持出来、そのチルト操作はステアリングコ
ントローラ16に制御されるチルトアクチュエータ17
により行われるという周知の構成を採る。テレスココン
トロール装置はステアリングハンドル19を車体の前後
方向に摺動させ、所定のテレスコ量に保持出来、そのテ
レスコ操作はステアリングコントローラ16に制御され
るテレスコアクチュエータ18により行われるという周
知の構成を採る。
【0010】なお、ステアリングコントローラ16は図
示しないメインスイッチのオフ信号を受けた際にステア
リングハンドル19を所定の基準位置(図4に実線で示
す位置)に戻すように制御すると共に図示しないマニュ
アルスイッチのオン操作に応じてステアリングハンドル
19をチルト角及びテレスコ量を自動調整する。ここで
のステアリングハンドル19の基準位置(図4に実線で
示す位置)は、通常の大人で比較的大きな体形を有する
人が基準位置のシート7に着座した場合を想定し、その
人にとって、アイポイントIPが前方視界を最も確実に
確保出来ると共にステアリングハンドル19を操作性良
く把持出来るステアリングハンドル位置として設定され
る。即ち、通常の大人で比較的大きな体形を有する人が
この基準位置のシート7に着座し基準位置のステアリン
グハンドル19を把持した際には同ハンドルのチルトコ
ントロール及びテレスココントロールは不要となる位置
である。ここで、チルトアクチュエータ17は駆動時に
ステアリングハンドル19を移動軌跡で表すと図4の符
号ACで示すように調整でき、テレスコアクチュエータ
18は駆動時にステアリングハンドル19を移動軌跡で
表すと図4の符号ATで示すように調整でき、特にステ
アリングコントローラ16はポジションコントローラ6
から受ける後述の運転姿勢拘束位置信号であるチルト信
号s3及びテレスコ信号s4に応じてチルトアクチュエ
ータ17及びテレスコアクチュエータ18を駆動制御
し、ステアリングハンドル19を図4中の2点鎖線で示
す位置にまで移動調整可能である。
【0011】インストルメントパネル2の上表皮に開口
を設けて取り付けられるカメラ3は基準位置にあるシー
ト7に着座した運転者の正面顔画像を、例えば図7に示
す画面A内に写すべく装備される。カメラ3からの顔画
像は画像処理装置5に入力される。画像処理装置5は周
知の画像処理機能を備え、特に、カメラからの顔画像を
選択的に静止した検査画像p1として順次取り込み収容
する画像データ記憶手段A1と、画像データ記憶手段A
1からの検査画像に基づき運転者の左右の眼画像を抽出
し、左右の眼画像の座標(XL,Yi)、(XR,Yi)を
求める画像処理手段A2としての機能を備える。即ち、
画像データ記憶手段A1は、カメラ3からの顔画像デー
タを所定時間毎に静止した検査画像p1として選択的に
取り込み、順次この検査画像p1の画像データを所定の
画像記憶装置内の最新検査画像データ収容エリアにファ
イルする。
【0012】画像処理手段A2は適時に最新検査画像デ
ータの収容エリアより最新検査画像(図7参照)のデー
タを取り込む。そして、図3に示すような特性に基づ
き、所定濃度値β1を下回る顔以外の領域E1と、所定
濃度値β1以上の顔と顔以外の境界線、顔の中の影にな
る境界領域E3とを区分処理する。この場合、ここでの
検査画像p1中に占める顔領域E2及び顔と顔以外の境
界領域E3は全体の約30%の割合と前以て判断されて
おり、この割合より大幅に異なる値を算出した時、その
値の示す領域は顔以外領域であるとし、「ノイズ」とし
て処理するようにしている。その上で、所定濃度値β1
以上の領域で最大域部分を顔の部分として確定して(図
8(a)にその時の処理により得られる画像信号が表す
と見做せる画像の一例を示す)、更に、濃度値の比較的
低い眼を含む部分を抽出し、画像領域以外の背景域を除
く(図8(b)にその時の処理により得られる画像信号
が表すと見做せる画像の一例を示す)。この後、確定し
た顔の部分の最大幅Lf(図5参照)を求め、眼を含ん
だ画像の縦方向における中心線Y0(顔中心線)より上
の領域を残し(図8(c)にその時の処理により得られ
る画像信号が表すと見做せる画像の一例を示す)、更
に、通常の眼の占める面積より所定量小さい面積以下及
び最大幅Lfの1/10以下の各小領域を削除し、更
に、顔の横方向における中心線X0からのずれ量が通常
の眼の位置におけるずれ量よりも大きくずれた位置の各
小領域を削除し、左右の眼の候補を取り出す。この後、
Y座標位置及び相対的な幅差の小さい組合せを2組抽出
し、これらの2組の各領域の内の下に位置する各領域を
左右の眼の領域(図8(d)にその時の処理により得ら
れる画像信号が表すと見做せる画像の一例を示す)とし
て決定し、左右の眼画像の座標(XL,Yi)、(XR
i)(図7参照)をポジションコントローラ6に出力
する。
【0013】ポジションコントローラ6は要部がマイク
ロコンピュータで構成され、上下位置演算手段A3とし
て左右の眼画像の座標(XL,Yi)、(XR,Yi)情報
及び眼を含んだ画像の縦方向における中心線Y0に基づ
き眼の上下位置hn(=h0+hi)を演算す。更に運
転姿勢制御手段A4として、設定された基準体形の運転
者、ここでは、設定された基準体形の運転者の上下方向
基準眼位置(図4の実線で示す位置)Pib(検査画像
p1上ではYb)に対する今回計測の眼の上下位置(図
4の二点鎖線で示す位置)Pin(検査画像上ではYi
n)の偏差dH=Yb−Yin(検査画像上ではdh=
1−hn)を求める。そしこの偏差dH(検査画像上で
はdh)に相当する運転者の体形に応じた運転姿勢拘束
位置に運転姿勢拘束手段(シート7及びステアリング装
置20)を制御すべくハイト信号s1、スライド信号s
2、チルト信号s3及びテレスコ信s4号を出力する。
【0014】ここで、運転姿勢制御手段A4は偏差dh
に相当する高さ方向調整量及びスライド調整量を算出す
るに当たり、図5に示すようなシート調整量マップM1
を用いる。このシート調整量マップM1は通常の大人で
比較的大きな体形を有する人が基準位置のシート7に着
座した場合を想定し、その人にとって、アイポイントI
Pが前方視界を最も確実に確保出来ると見做せる位置
(検査画像上ではdh=0)を基準位置として設定し、
その基準位置を1.0とし、それよりも小さな体形を有
する人の眼の下位置の偏差dh=1−hnに相当する値
をハイトコントロール調整量として横軸にプロットし、
同dhに相当する運転者の体形に適したスライド調整量
を縦軸にプロットした。このように運転姿勢制御手段A
4は基準位置のシートに着座する運転者の眼の上下方向
の偏差dh=1−hnに相当するハイトコントロール調
整量及びスライド調整量をシート調整量マップM1に沿
って算出し、同値に相当するハイト信号s1、スライド
信号s2を出力する。
【0015】同じく、運転姿勢制御手段A4は偏差dh
に相当するチルト調整量及びテレスコ調整量を算出する
に当たり、図6に示すようなステアリング調整量マップ
M2を用いる。このステアリング調整量マップM2は通
常の大人で比較的大きな体形を有する人が基準位置のシ
ート7に着座した場合を想定し、その人にとって、ステ
アリングハンドル19を最も把持し易い位置、即ちチル
ト調整量及びテレスコ調整量が0となる位置を基準位置
として、その基準位置を1と設定している。そして、そ
れよりも小さな体形を有する人の眼の下位置の偏差dh
=1−hnに相当する値を横軸にプロットし、同偏差d
hに相当する運転者の体形に適したチルト調整量及びテ
レスコ調整量を縦軸にプロットした。このように運転姿
勢制御手段A4は基準位置のシートに着座する運転者の
眼の上下方向の偏差dh=1−hnに相当するチルト調
整量及びテレスコ調整量をステアリング調整量マップM
2に沿って算出し、同値に相当するチルト信号s3及び
テレスコ信号s4を出力する。このような画像処理装置
5、ポジションコントローラ6、パワーシートコントロ
ーラ14、ステアリングコントローラ16は共に車両の
メインコントロールユニット15に対して信号の授受が
可能なように連結される。
【0016】次に、ポジションコントローラ6の図示し
ないROMに書き込まれているドライビングポジション
制御処理を図9の制御フローと共に説明する。ここで、
図9のドライビングポジション制御処理は所定の一制御
周期毎にポジションコントローラ6及びこれに連動する
画像処理装置5、パワーシートコントローラ14、ステ
アリングコントローラ16によって行われる。ここで
は、ステップs1乃至s2においてキーオンか否か判断
し、キーオン時には後述の姿勢確定フラグがオンか否か
判断しオンでは処理を終了させ、オフではステップs3
に進む。
【0017】ステップs3ではシート着座情報の入力を
待ち、しかも、入力後に所定時間の経過を待つ。この所
定時間はシート着座後の運転者が通常、運転者が正面を
眼視すべく体を安定させるに要する時間が適宜設定され
る。
【0018】この着座後の所定時間が経過するとステッ
プs4において、シート7が基準位置(図4に実線で示
す位置)に保持され、ステアリングハンドル19が基準
位置(図4に実線で示す位置)に保持されているか否か
を図示しない各位置センサの信号に基づき判定し、各基
準位置に無いと、ステップs6に進み、Yesではステ
ップs5に進む。
【0019】ステップs6では、各基準位置にシート7
及びステアリングハンドル19を切り換え保持すべく、
パワーシートコントローラ14及びステアリングコント
ローラ16を介して各アクチュエータ12,13,1
7,18を駆動制御し、この周期での制御を終了する。
ステップs5では、眼の抽出、即ち、画像処理装置5に
より、シート7に着座する運転者の顔画像を順次検査画
像として取り込み、その左右の眼画像を特定する。更
に、ステップs7では特定された左右の眼画像より最新
の左右の眼画像の座標(XL,Yi)、(XR,Yi)を求
め、これらデータより上下方向基準眼位置Ybと今回の
眼の上下方向位置Yinとの偏差dh=1−hnを算出
する。ステップs8に達すると、ここではシート調整量
マップM1に沿って、偏差dhに応じたハイトコントロ
ール調整量及びスライド調整量を演算する。ステップs
9に達すると、ここではステアリング調整量マップM2
に沿って、偏差dhに応じたチルト調整量及びテレスコ
調整量を演算する。
【0020】この後、ステップs10,s11では、ま
ず、ハイトコントロール調整量及びスライド調整量に相
当するハイト信号s1、スライド信号s2をパワーシー
トコントローラ14に出力し、シート高さ、及び、スラ
イド量を目標値に修正する。そして、シート高さ及びス
ライド量が目標値に達っするのを待ち、ステップs11
に進む。ステップs12,s13では、まず、チルト調
整量及びテレスコ調整量に相当するチルト信号s3及び
テレスコ信号s4をステアリングコントローラ16に出
力し、チルト量及びテレスコ量を目標値に修正する。そ
して、チルト量及びテレスコ量が目標値に達っするのを
待ち、達するとステップs14に進む。
【0021】このステップs14では車速が所定値Vs
を上回ったか否かを判断し、上回る、即ち、走行に入る
とステップs15に進んで姿勢確定フラグをオンしてか
らこの1制御周期での制御を終了させ、走行に入る前は
そのままこの1制御周期での制御を終了させる。このス
テップs14,s15の処理では、運転者が走行に入る
前までは体を動かす比率が大きいことより、車速が所定
値Vsを上回るまでは目標値へのシート及びステアリン
グ装置の修正を繰返し、しかも、一旦走行に入ると、以
後の更新をキャンセルして姿勢の安定化を図るというこ
とを可能としている。これにより、シート7は自動的
に、その時の運転者にとってアイポイントIPが前方視
界を最も確実に確保出来ると見做せる位置に調整され、
同時にその人にとって、ステアリングハンドル19を最
も把持し易い位置に切り換え保持されることとなる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、運転者
の顔画像を検査画像とし、検査画像に基づき運転者の左
右の眼画像を抽出し、その座標を求め、その座標に基づ
き眼の上下位置を演算し、基準体形の運転者の上下方向
基準眼位置に対する今回計測の眼の上下位置との偏差を
求め、同偏差に相当する運転者の体形に応じた運転姿勢
拘束位置にシートやステアリングハンドルのような運転
姿勢拘束手段を制御するので、運転席に着座する全ての
運転者を最適なドライビングポジションに容易に切り換
え保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのドライビングポジシ
ョン制御装置の概略全体構成図である。
【図2】図1のドライビングポジション制御装置が装備
された車両の室内の要部斜視図である。
【図3】図1中の画像処理装置が行う顔画像の濃度値に
よる分布特性を説明する線図である。
【図4】図1中のドライビングポジション制御装置が行
うドライビングポジション制御に用いるシート及びステ
アリング装置の位置説明図である。
【図5】図1中のドライビングポジション制御装置が用
いるシート調整量マップの特性線図である。
【図6】図1中のドライビングポジション制御装置が用
いるステアリング調整量マップの特性線図である。
【図7】図1のドライビングポジション制御装置が行う
検査画像中の眼座標と眼距離を説明するための図。
【図8】図1のドライビングポジション制御装置が行う
検査画像の処理課程過程における処理により得られると
見做せる画像図であって、(a)は運転者の顔画像確定
時の図、(b)は背景排除時の図、(c)は小領域排除
時の図、(d)は眼画像抽出時の図である。
【図9】図1のドライビングポジション制御装置が行う
ドライビングポジション制御処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 車室 2 インストルメントパネル 3 カメラ 5 画像処理装置 6 ポジションコントローラ 7 シート 9 フロア 12 スライド用アクチュエータ 13 ハイトアクチュエータ 14 パワーシートコントローラ 15 メインコントローラ 16 ステアリングコントローラ 17 チルトコントローラ 18 テレスココントローラ 19 ステアリングハンドル 20 ステアリング装置 A1 画像データ記憶手段 A2 画像処理手段 A3 上下位置演算手段 A4 運転姿勢制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室のインストルメントパネル上に支持さ
    れ運転者の顔画像を写すカメラと、上記車室に装備され
    運転者の運転姿勢を拘束する運転姿勢拘束手段と、上記
    カメラからの顔画像を選択的に検査画像として取り込む
    画像データ記憶手段と、画像データ記憶手段からの検査
    画像に基づき運転者の眼画像を抽出し、上記眼画像の座
    標を求める画像処理手段と、上記眼画像の座標に基づき
    眼の上下位置を演算する上下位置演算手段と、設定され
    た基準体形の運転者の眼の上下方向基準眼位置に対する
    今回計測の眼の上下位置の偏差を求め、同偏差に相当す
    る運転者の体形に応じた運転姿勢拘束位置に上記運転姿
    勢拘束手段を制御する運転姿勢制御手段とを備えたドラ
    イビングポジション制御装置。
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