JP3525003B2 - 釣り竿 - Google Patents

釣り竿

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JP3525003B2
JP3525003B2 JP34272995A JP34272995A JP3525003B2 JP 3525003 B2 JP3525003 B2 JP 3525003B2 JP 34272995 A JP34272995 A JP 34272995A JP 34272995 A JP34272995 A JP 34272995A JP 3525003 B2 JP3525003 B2 JP 3525003B2
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英二 菅谷
裕幸 森
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ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣り竿に関し、特に
釣り竿先端部を改良した釣り竿に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】従来から、釣り竿先端部
に結着された釣り糸が操作中に糸絡みが生じないよう
に、釣り竿先端部を支軸部材とその外側に回動自在に嵌
着した回転部材とで構成して、釣り竿および釣り糸の各
方向の引張り回転力に無理なく対応できるようにしてい
る。
【0003】このような構成を有する釣り竿として、実
開平3−12755号公報に開示されているものがあ
る。この釣り竿は、支持部材と回転部材の少なくとも一
方をファインセラミックスで構成して耐摩耗性を向上さ
せたものである。
【0004】しかしながら、この釣り竿は、回転部材に
水分が付着すると回転力が落ちてしまうために、回転性
が充分でなく、釣り竿および釣り糸の各方向の引張り回
転力に無理なく対応することができない。この場合、支
軸部材と回転部材との間にオイルを注入して回転性を向
上させることが考えられるが、オイルを使用すると、釣
り竿使用中に水中にオイルが流れ出して水面に油膜がで
きたり、魚が逃げたりするばかりか、砂やゴミが付着し
易くなり、逆に回転性を低下させてしまう。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、釣り竿および釣り糸の各方向の引張り回転力に無
理なく対応できるために充分な回転性を発揮する先端部
を有する釣り竿を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端に支軸体
を有する竿管と、前記支軸体に回動自在に嵌着された回
転体と、前記支軸体と前記回転体との間の摺動面に設け
られ、塗布法、メッキ法及び蒸着法からなる群から選ば
れた被覆方法により設けられた固体潤滑性層とを具備す
ることを特徴とする釣り竿を提供する。
【0007】本発明においては、回転体の外側に柔軟性
部材が取り付けられ、回転体と柔軟性部材との間に、柔
軟性部材を保護する保護体が設けられていることが好ま
しく、回転体には、釣り糸結着部を有し、撥水性材料か
らなる柔軟性部材が取り付けられていることが好まし
い。
【0008】本発明において、固体潤滑性層とは、支軸
体または回転体に塗布や蒸着により形成する層だけでな
く、支軸体と回転体との間に介在させる別体の固体潤滑
性部材をも含む意味である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して具体的に説明する。
【0010】図1は本発明の釣り竿の一実施形態の一部
を示す部分破断断面図である。図中1は穂先竿管を示
す。この穂先竿管1の先端部には、一端が閉塞した円筒
形状を有する竿管取付部2aと、竿管取付部2aに一体
に形成された主軸部2bと、主軸部の先端に設けられ、
後述する回転体の抜けを防止するための半球状の抜止め
部2cとを有する支軸体2が取り付けられている。この
支軸体2は、穂先竿管1の先端部を竿管取付部2aの開
口した端部に嵌挿させることにより穂先竿管1に取り付
けられている。
【0011】支軸体2には、円筒形状を有する回転体3
が主軸部2bを覆うように回動自在に嵌着されている。
すなわち、支軸体2の外周面と回転体3の内周面がそれ
ぞれ摺接面となり、両摺接面の摺動により回転体3が回
動するように構成されている。また、この回転体3は、
支軸体2の抜止め部2cにより抜け落ちないようになっ
ている。支軸体2の外周面と回転体3の内周面との間に
は、固体潤滑性層4が形成されている。
【0012】回転体3の外側には、一端が閉塞し、その
一端部に釣り糸結着部5aを有する柔軟性部材5が接着
等の方法により固定されている。また、柔軟性部材5の
釣り糸結着部5aには、釣り糸6が取り付けられてい
る。
【0013】穂先竿管1は、カーボン繊維、ガラス繊
維、アラミド繊維、アルミナ繊維等の強化繊維を特定方
向に引き揃え、これにエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や
ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミド
樹脂等の熱可塑性樹脂を含浸させてなる繊維強化プリプ
レグを巻回し、加熱・加圧して硬化させることにより構
成される。この穂先竿管1の表面には塗装を施して、撥
水性表面や耐摩耗表面にすることが好ましい。
【0014】支軸体2を構成する材料としては、ステン
レス鋼、チタン等の金属や、セラミックス等を用いるこ
とができる。また、支軸体2の各部分、すなわち竿管取
付部、主軸部、抜止め部は、一体で構成しても良く、各
部分を別体として形成して接着やカシメ等により取り付
けても良い。回転体3を構成する材料としては、ステン
レス鋼等の金属、セラミックス、繊維強化プリプレグ、
繊維強化金属等の複合材料等を用いることができる。な
お、支軸体2の外周面および回転体3の内周面には、必
要に応じて潤滑性が向上するような処理、例えば摩擦係
数の小さい材料を被覆する処理等を施しても良い。
【0015】固体潤滑性層4を構成する材料としては、
四フッ化エチレン系樹脂、三フッ化塩化エチレン系樹
脂、アクリルシリコーン樹脂、フッ化黒鉛等の撥水性材
料や、黒鉛、二硫化モリブデン、タングステン、タンタ
ル、ジルコニウム、ポリエチレン、ポリプロピレン、お
よびこれらの材料と金属、セラミックスとを混合した材
料等を用いることができる。また、固体潤滑性層4は、
薄いシート状部材等に上記材料を被覆して構成しても良
い。また、固体潤滑性層4を構成する材料としては、非
粘性材料や負荷が作用しても変形しない固体材料であれ
ば使用することができる。なお、固体潤滑性層4を構成
する材料には、水に溶け出すような材料、例えばグリー
ス等は固体であっても不適当である。
【0016】固体潤滑性層4を設ける方法としては、支
軸体2の外周面および/または回転体3の内周面に上記
材料を塗布法、メッキ法、蒸着法等により被覆する方法
や、薄いシート状部材等に上記材料を被覆したものを支
軸体2と回転体3との間に接着または回動状態に嵌着す
る方法等が挙げられる。特に、フッ素複合メッキを用い
た場合には、支持体2と回転体3との間に撥水性の固体
潤滑性層を形成することができ、水分が浸入しても優れ
た回転性を維持することができるので好ましい。
【0017】また、固体潤滑性層4は、図2(A)に示
すように、軸長方向において回転体3を受ける部分に設
けても良い。このようにすることにより、釣り竿に強い
張力が加わっても優れた回転性を維持することができ
る。
【0018】回転体3に固体潤滑性層4を設ける場合に
は、図2(B)に示すように、回転体3の内周面上に設
ける。このように、回転体3全体を単一材料で構成せず
に、回転体3の本体を高強度材料で構成し、これに固体
潤滑性層4を形成することにより、回転体3の補強およ
び潤滑性を効率良く向上させることができ、しかも小
型、軽量化を図ることができる。
【0019】また、固体潤滑性層として、図2(C)に
示すように、軸長方向において回転体3を受ける部分に
第1の磁石7aを配設し、支軸体2の主軸部2bの回り
に回転体3として第2の磁石7bを配設して、回転体3
と支持体2との間で反発力を働かせるように構成しても
良い。このようにすることにより、竿先方向または竿元
方向に張力が作用しても、磁力で反発するので、摩擦抵
抗を低減することができる。なお、第1の磁石7aは、
竿元側のみに設けても良く、竿先側のみに設けても良
く、また径方向に磁力が作用するように設けても良い。
【0020】この固体潤滑性層4は、穂先竿管1と支軸
体2の竿管取付部2aとの間のように非回転部分に設け
ても良い。
【0021】柔軟性部材5は、リリヤン、ゴム、糸束等
で構成する。柔軟性部材5の釣り糸結着部5aと抜止め
部2cとの間の距離Lは、釣り竿屈曲時に柔軟性部材5
の柔軟性により、先端部(釣り糸結着部)が回転体3の
位置に来る程度に充分に長いことが好ましい。例えば、
回転体3の長さの3〜6倍の長さであることが好まし
い。
【0022】上記構成を有する釣り竿は、釣り竿先端の
釣り糸結着部分の回転が円滑であり、回転性が向上す
る。また、固体潤滑性層を設けているので、負荷が作用
しても変形せず、支軸体と回転体との間に水分が浸入し
ても材料成分が流れ出すことがない。したがって、使用
環境の変化に対応することができ、優れた回転性を長期
間にわたって維持することができる。
【0023】図3は本発明の釣り竿の他の実施形態の一
部を示す部分破断断面図である。図3において図1と同
一の部分は同一の符号を付してその説明は省略する。
【0024】この実施形態においては、柔軟性部材5内
の回転体3に、柔軟性部材5を保護する保護体8を取り
付けている。すなわち、保護体8は、その端部を回転体
3と柔軟性部材5との間に挟み込むことにより固定され
ている。このとき、回転体3と柔軟性部材5とは接着等
の方法により固定する。この保護体8の屈曲している先
端部分には、水抜き穴8aが形成されている。
【0025】保護体8としては、ゴムや柔軟性を有する
合成樹脂で一体的に成形したものや、極細繊維等を編ん
だ編組、極細繊維等を束ねたもの等の屈曲性を有するも
のを用いることができる。保護体8の軟らかさは、柔軟
性部材5より硬く、回転体3よりも軟らかいことが好ま
しい。また、図3に示すように、先端部に丸みを付けた
り、柔軟性部材5よりも軟質の材料からなる部材を取り
付けることにより、柔軟性部材5の破れや破損を確実に
防止することができる。
【0026】また、保護体の長さL1 を柔軟性部材が自
由に屈曲する長さL2 の1/2以下、好ましくは1/3
以下にすることにより、保護体8の屈曲の影響を少なく
することができ、魚信伝達性が低下することがない。な
お、この保護体の長さL1 は、支軸体2の主軸部2bお
よび抜止め部2cの長さとほぼ同じ長さであっても良
い。
【0027】この実施形態において、柔軟性部材5およ
び保護体8を撥水性材料で構成したり、柔軟性部材5お
よび保護体8に撥水性材料を塗布したり、含浸させたり
することにより、竿先部分が水中に浸漬されても、水切
れが良いので、優れた回転性を維持することができ、操
作時の水抵抗を低減させることができ、さらに水の付着
量を少なくして釣り竿の持重りを防止することができ
る。したがって、釣り竿の操作性が向上する。
【0028】上記実施形態においては、回転体3を円筒
形状に形成し、支軸体2を中実軸としているが、中実軸
の先端を抜止め部に回転自在に取り付け、抜止め部を中
実軸の外側に配設する円筒体に固着し、中実軸の後端を
穂先竿管に固定するように構成しても良い。
【0029】上記実施形態においては、釣り竿先端部の
回転機構について説明しているが、本発明は、釣り竿の
他の部分、例えば(1)前後の竿管を引き出し、収納自
在に形成した長さ調整機構の前後竿管の摺動面、(2)
リールシートのねじ部分や移動フートの摺動面、(3)
前後竿管の継合い面、(4)竿尻部品や尻栓部品等の回
転部分や摺動部分等に適用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の釣り竿は、
先端に支軸体を有する竿管と、支軸体に回動自在に嵌着
された回転体と、支軸体と回転体との間の摺接面に設け
られた固体潤滑性層とを具備するので、釣り竿および釣
り糸の各方向の引張り回転力に無理なく対応できるため
に充分な回転性を発揮させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣り竿の一実施形態の一部を示す部分
破断断面図。
【図2】(A)は本発明の釣り竿の支軸体の他の例を示
す断面図、(B)は本発明の釣り竿の回転体を示す断面
図、(C)は本発明の釣り竿の支軸体の他の例を示す断
面図。
【図3】本発明の釣り竿の他の実施形態の一部を示す部
分破断断面図。
【符号の説明】
1…穂先竿管、2…支軸体、2a…竿管取付部、2b…
主軸部、2c…抜止め部、3…回転体、4…固体潤滑性
層、5…柔軟性部材、5a…釣り糸結着部、6…釣り
糸、7a…第1の磁石、7b…第2の磁石、8…保護
体、8a…水抜け穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−95837(JP,A) 特開 平7−188500(JP,A) 特開 平7−41788(JP,A) 実開 平2−83756(JP,U) 実開 昭57−113857(JP,U) 実開 平3−27965(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 87/00 - 87/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に支軸体を有する竿管と、前記支軸
    体に回動自在に嵌着された回転体と、前記支軸体と前記
    回転体との間の摺動面に設けられ、塗布法、メッキ法及
    び蒸着法からなる群から選ばれた被覆方法により設けら
    た固体潤滑性層とを具備することを特徴とする釣り
    竿。
  2. 【請求項2】 前記回転体の外側に柔軟性部材が取り付
    けられ、前記回転体と柔軟性部材との間に、柔軟性部材
    を保護する保護体が設けられている請求項1記載の釣り
    竿。
  3. 【請求項3】 釣り糸結着部を有し、撥水性材料からな
    る柔軟性部材が前記回転体に取り付けられている請求項
    1記載の釣り竿。
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