JP3524691B2 - 排熱回収ボイラ - Google Patents

排熱回収ボイラ

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JP3524691B2 JP21568696A JP21568696A JP3524691B2 JP 3524691 B2 JP3524691 B2 JP 3524691B2 JP 21568696 A JP21568696 A JP 21568696A JP 21568696 A JP21568696 A JP 21568696A JP 3524691 B2 JP3524691 B2 JP 3524691B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、起動時の復水中の
溶存酸素濃度の低減を迅速に行なうことでできるように
した排熱回収ボイラに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の排熱回収ボイラの1例を、図2に
示す。1,2,3は、それぞれ低圧,中圧,高圧節炭器
であって、それらの出口側は、それぞれライン14,1
5,16によって図示省略の低圧ドラム,中圧ドラム,
高圧ドラムへ接続されている。蒸気タービンからの排気
がライン13より導入される復水器4の出口側のライン
17には、復水器ポンプ9が設けられており、同ライン
17は脱気器5Aの入口側に接続されている。脱気器5
Aの出口側に接続されたライン18は、低圧節炭器1の
入口側に接続されると共に、同ライン18が分岐し低圧
節炭器循環ポンプ10が設けられたライン19は、低圧
節炭器1の出口側のライン14に接続されている。 【0003】前記ライン19の低圧節炭器循環ポンプ1
0の下流側より中圧給水ポンプ11が設けられたライン
20が分岐し、同ライン20は中圧節炭器2の入口側に
接続されている。また、前記ライン20の中圧給水ポン
プ11の上流側から高圧給水ポンプ12が設けられたラ
イン21が分岐し、同ライン21は高圧節炭器3の入口
側に接続されている。 【0004】前記中圧節炭器2の出口側のライン15か
ら中圧節炭器再循環ライン7が分岐し、また前記高圧節
炭器3の出口側のライン16から高圧節炭器再循環ライ
ン8が分岐し、これらのライン7,8は復水器4の入口
側に接続されている。 【0005】この排熱回収ボイラでは、起動時には、中
圧節炭器2及び高圧節炭器3の出口側から中圧節炭器再
循環ライン7及び高圧節炭器再循環ライン8を通って復
水器4に再循環水が再循環され、この再循環水は、復水
器4に直接回収されて同復水器4の真空度で一部脱気さ
れ、更に系統内の脱気器5Aで脱気された上、低圧,中
圧,高圧節炭器1,2,3へ循環される。 【0006】前記の脱気器5Aを有する従来の排熱回収
ボイラでは、起動時の水中の溶存酸素の低減に要する時
間はそれ程長いものではなかった。 【0007】しかし、最近の排熱回収ボイラでは、系統
内に脱気器を設けず、溶存酸素飽和の補給水の供給時
に、主系統外に設置された補助脱気器を経由して補給水
の補給を行なう方式が採用されている。 【0008】即ち、図3に示すように、復水器4の出口
側の復水ポンプ9を備えたライン17の復水ポンプ9の
下流側から補助脱気器5を備えた復水再循環ライン6が
分岐し、同ライン6は復水器4に接続されている。な
お、この図3に示される排熱回収ボイラのその他の構成
は、図2に示されるものと異なるところはない。 【0009】この図3に示される排熱回収ボイラでは、
溶存酸素飽和の補給水が復水器4に補給される時に系統
外に設置された補助脱気器5を通って復水器4内の水を
再循環させて脱気を行っている。 【0010】このような図3に示される方式において
は、定格運転ではタービンからの循環水中の溶存酸素は
ほとんどなく、系統に入ってくる溶存酸素は補給水から
のみとなるため、脱気器の処理容量が従来の方法より小
さくなること、また系統内に脱気器を設ける場合には、
給水ポンプ起動に必要な吸い込み圧力及び脱気器タンク
容量の確保などが必要なくなることなどのメリットがあ
る。なお、排熱回収ボイラの場合は、従来の火力発電ボ
イラで必要な低圧及び高圧ヒータを有していないためヒ
ータドレンの回収ラインからの溶存酸素の漏れ込みの可
能性が皆無であり、これが系統内から脱気器はずすこと
を可能にしている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示され
る従来の排熱回収ボイラでは、起動前に系統に供給され
る水張りラインからの水は脱気することができず、系統
には溶存酸素飽和の水で水張りされることになる。この
ために、起動時の復水器への水張り時及び復水再循環工
程では、復水器の真空度と補助脱気器によって復水の脱
気を行なっているので、短時間で溶存酸素濃度は規定値
まで減少する。しかし、次の工程である節炭器再循環工
程では、復水器の真空度による脱気効果によってのみ脱
気されるだけである。すなわち、ユニット起動時に復水
再循環工程から中圧節炭器再循環工程にはいると復水の
溶存酸素濃度が規定値をオーバーし、規定値に入るまで
時間を要する。次に、高圧節炭器再循環工程にはいる
と、同様な現象が生じ、最終的な定格出力になるまでか
なりの時間を要することになる。 【0012】従来は、この定格出力までの時間は特に制
限は無かったが、最近ガスタービンの起動とともに排熱
回収ボイラに連携した蒸気タービンも急速起動が要求さ
れるようになり、このような起動時の定格出力になるま
でに時間がかかることは望ましくない。 【0013】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる排熱回収ボイラを提供しようとするものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明は、復水器の出口
側と入口側を接続し補助脱気器が設けられた補給水脱気
用の復水再循環ラインを備えた排熱回収ボイラにおい
て、復水器より復水が供給される中圧節炭器と高圧節炭
器の出口側にそれぞれ接続された中圧再循環ラインと高
圧節炭器再循環ラインを、前記補助脱気器の入口側に接
続したことを特徴とする。 【0015】本発明では、排熱回収ボイラの起動時にお
いては、中圧節炭器及び高圧節炭器内の溶存酸素が飽和
状態の水は、それぞれ中圧節炭器再循環ライン及び高圧
節炭器再循環ラインを経て補助脱気器で脱気された上復
水器へ供給され、かつ、復水器で脱気される。この脱気
された復水は、中圧節炭器及び高圧節炭器へと再循環さ
れる。 【0016】従って、復水器へ回収された後の復水中の
溶存酸素濃度が起動時の基準値(80μg/l)以下に
なる時間が短縮され、起動時間の短縮を図ることができ
る。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1に
よって説明する。本実施の形態は、図3に示される従来
の排熱回収ボイラを次のように変更したものであり、図
3において変更のない部分は図1におけると同一の符号
を付してその説明を省略する。 【0018】即ち、本実施の形態では、中圧節炭器2の
出口側に接続された中圧節炭器再循環ライン7と高圧節
炭器3の出口側に接続された高圧節炭器再循環ライン8
を復水再循環ライン6に設けられた補助脱気器5の入口
側に接続するようにした。 【0019】本実施の形態は以上の構成を備えているの
で、起動時には、中圧節炭器2と高圧節炭器3内の水
は、復水再循環ライン6に設けられた補助脱気器5で脱
気された上復水器4へ供給されて脱気されることにな
る。 【0020】前記補助脱気器5は、容量的には補給水の
脱気能力しかなく、中圧節炭器2及び高圧節炭器3の水
の再循環量に対しては能力的に不十分であるが、補助脱
気器5と復水器4とにおいて脱気を行なうことによっ
て、復水器4へ回収された後の復水の溶存酸素濃度を起
動時の基準値80μg/l以下にする時間を短縮するこ
とができ、起動時間の短縮を図ることができる。 【0021】図1に示す本実施の形態と図3に示す従来
の排熱回収ボイラの起動時の復水の溶存酸素濃度低減効
果の確認を行なった結果を、図4に示す。図4に示すよ
うに、本実施の形態では、従来の装置では溶存酸素濃度
が基準値80μg/lに達する時間が約6時間であるの
に対して2時間であり、1/3の時間の短縮を図ること
ができた。 【0022】 【発明の効果】本発明は、排熱回収ボイラの起動時の、
復水の溶存酸素濃度低減に要する時間短縮に効果があ
り、その結果、プラントの起動時間の短縮を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の一形態の説明図である。 【図2】系統内に脱気器を有する従来の排熱回収ボイラ
の説明図である。 【図3】系統内に脱気器を有しない従来の排熱回収ボイ
ラの説明図である。 【図4】前記本発明の実施の一形態と図3に示す従来の
排熱回収ボイラにおける復水の溶存酸素濃度と時間の関
係を示すグラフである。 【符号の説明】 1 低圧節炭
器 2 中圧節炭
器 3 高圧節炭
器 4 復水器 5 補助脱気
器 6 復水再循
環ライン 7 中圧節炭
器再循環ライン 8 高圧節炭
器再循環ライン 9 復水ポン
プ 10 低圧節炭
器循環ポンプ 11 中圧給水
ポンプ 12 高圧給水
ポンプ 13,14,15,16,19,20,21 ライン

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 復水器の出口側と入口側を接続し補助脱
    気器が設けられた補給水脱気用の復水再循環ラインを備
    えた排熱回収ボイラにおいて、復水器より復水が供給さ
    れる中圧節炭器と高圧節炭器の出口側にそれぞれ接続さ
    れた中圧節炭器再循環ラインと高圧節炭器再循環ライン
    を、前記補助脱気器の入口側に接続したことを特徴とす
    る排熱回収ボイラ。
JP21568696A 1996-08-15 1996-08-15 排熱回収ボイラ Expired - Fee Related JP3524691B2 (ja)

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JPS5843302A (ja) * 1981-09-08 1983-03-14 バブコツク日立株式会社 廃熱回収ボイラの制御方法
JPS59164885A (ja) * 1983-03-10 1984-09-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 復水の脱気および復水への冷却水漏洩の検出方法

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