JP3085785B2 - ボイラ給水加熱装置 - Google Patents

ボイラ給水加熱装置

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JP3085785B2 JP04162238A JP16223892A JP3085785B2 JP 3085785 B2 JP3085785 B2 JP 3085785B2 JP 04162238 A JP04162238 A JP 04162238A JP 16223892 A JP16223892 A JP 16223892A JP 3085785 B2 JP3085785 B2 JP 3085785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラ給水加熱装置に
関し、更に詳細には、起動時に脱気器出入口の給水温度
差を小さくできるようにしたボイラ給水加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】事業用発電プラントなどにおけるボイラ
給水加熱装置として、従来、図4に示されるようなもの
がある。すなわち、復水器1からボイラの節炭器2及び
水冷壁3への給水系統に順次低圧給水加熱器4、脱気器
5及び高圧給水加熱器6,7,8を設け、タービン9の
抽気が利用できる運転範囲(通常負荷運転中)において
は、低圧給水加熱器4及び高圧給水加熱器6,7,8と
も、タービン抽気と給水(復水)との熱交換を行い、プ
ラント効率の向上を図っている。
【0003】また、起動時においては、気水分離器10
からの蒸気及びドレンを用いて、高圧給水加熱のみ蒸気
及びドレンと給水との熱交換を行い、熱交換により昇温
した給水をボイラに通水加熱し、節炭器2、水冷壁3に
より燃焼ガスとの熱交換を行った後、気水分離器10に
導びき、その後、脱気器5、高圧給水加熱器6,7,8
の熱交換に供される蒸気及びドレンを除き、復水器1に
回収し、この復水器1にて海水と熱交換を行い、再び、
復水ポンプ11、復水ブースタポンプ12、低圧給水加
熱器4を経て、脱気器5、高圧給水加熱器6,7,8へ
と導くサイクルになっている。
【0004】なお、図4において、13は1次過熱器、
14は2次過熱器、15は給水ポンプ、16は脱気器再
循環ポンプ、17は高圧給水加熱器加熱蒸気弁、18は
脱気器加熱ドレン弁、19は脱気器加熱蒸気弁、20は
気水分離器圧力調整弁、21は気水分離器レベル調整
弁、22は復水再循環弁、23は脱気器水位調整弁であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上述べた
従来技術においては、タービン9の抽気との熱交換が可
能な運転領域までは、低圧給水加熱器4を通る給水を加
熱する熱源がなく、このため気水分離器10の蒸気及び
ドレンで加熱された脱気器5内の給水と低圧給水加熱器
4出口の給水との温度差、すなわち脱気器出入口の給水
温度差が大きくなりすぎる傾向がある。
【0006】そこで、従来は、脱気器出入口の給水温度
差を小さくするために、脱気器5の出口給水の一部を脱
気器再循環ポンプ16により低圧給水加熱器4の出口側
へ循環させ、これにより脱気器出入口の給水温度差を小
さくするような処置を行っている。
【0007】しかし、このような処置においては、ボイ
ラ本体(節炭器2、水冷壁3)を通して加熱された流体
の熱が、脱気器5、高圧給水加熱器6,7,8の加熱の
みに利用されるだけであり、プラント全体から見た時の
効率が悪いという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、非凝縮性ガスを低圧給水
加熱器に導入することなく、起動時に脱気器又は気水分
離器よりの熱源を利用して低圧給水加熱器出口給水の温
度を上げ、これにより脱気器出入口の給水温度差を小さ
くして、脱気器再循環の動力を低減し、プラント起動時
の効率の向上を図るようにしたボイラ給水加熱装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、復水器からボイラへの給水系統に順次
低圧給水加熱器、脱気器及び高圧給水加熱器を設け、前
記脱気器では気水分離器からの蒸気及びドレンで給水を
加熱するようにしたボイラ給水加熱装置において、起動
時に前記脱気器で加熱した給水の一部を前記低圧給水加
熱器に供給するバイパスラインを設けたものである。
【0010】
【作用】上記の手段によれば、起動時には、非凝縮性ガ
スを実質的に含まない脱気器で加熱した給水の一部がバ
イパスラインを通して低圧給水加熱器に供給されて、こ
の低圧給水加熱器を通過する給水を加熱し、これにより
低圧給水加熱器出口給水温度が上昇して、脱気器出口給
水温度との差が小さくなる。バイパスラインには非凝縮
性ガスが導入されず、低圧給水系にも持ち込まれないた
め、復水ポンプの容量アップにもならない。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の実施例
について詳細に説明する。なお、図1〜図3において、
図4に示したものと同一の部分には同一の符号を付し
て、重複する説明は省略する。
【0012】図1は本発明の第1実施例を示す。本実施
例によれば、脱気器5の貯水タンク部と低圧給水加熱器
4との間を結ぶバイパスライン31が図示のように設け
られ、起動時には、脱気器5で加熱した給水の一部がこ
のバイパスライン31を通して低圧給水加熱器4に供給
され、この低圧給水加熱器4を通過する給水を加熱した
後、ライン32を通して復水器1に戻されるようになっ
ている。したがって、低圧給水加熱器4の出口給水温度
は上昇し、脱気器5の出口給水温度との差が小さくなる
ので、脱気器出口給水の一部を脱気器再循環ポンプ16
により低圧給水加熱器4の出口側へ循環させる必要がな
くなる。良く知られているように、脱気器5は、タービ
ンで仕事をした蒸気が復水器で凝縮されてできた水(い
わゆる復水)と、補助蒸気などとして外部に流出する系
統水の量を補うために復水器に補給される補給水とに
は、溶存酸素及び炭酸ガス等の非凝縮性ガスが少なから
ず存在しており、この非凝縮性ガスがボイラや付属装置
に電気的又は化学的腐食を生じさせる恐れがあるため、
非凝縮性ガスを除去するための装置として組み込まれて
いる。上述のバイパスライン31を図示のように脱気器
5の貯水タンク部に接続することにより、低圧給水加熱
器4に非凝縮性ガスが導入されることがなくなる。
【0013】なお、上記したバイパスライン31には低
圧給水加熱器圧力調整弁33が設けられ、脱気器5の給
水が低圧給水加熱器4に入る時の給水圧力を調整するよ
うになっている。
【0014】次に、図2は本発明の第2実施例を示す。
本実施例によれば、気水分離器10の蒸気を脱気器5に
供給するライン40の途中部分と低圧給水加熱器4との
間を結ぶバイパスライン41が設けられ、起動時には、
気水分離器10から脱気器5に供給される蒸気の一部が
このバイパスライン41を通して低圧給水加熱器4に供
給され、この低圧給水加熱器4を通過する給水を加熱し
た後、ライン42を通して復水器1に戻されるようにな
っている。したがって、上記した第1実施例と同様に、
低圧給水加熱器4の出口給水温度は上昇し、脱気器5の
出口給水温度との差が小さくなるので、脱気器出口給水
の一部を脱気器再循環ポンプ16により低圧給水加熱器
4の出口側へ循環させる必要がなくなる。
【0015】なお、上記したバイパスライン41には低
圧給水加熱器圧力調整弁43が設けられ、気水分離器1
0の蒸気が低圧給水加熱器4に入る時の蒸気圧力を調整
するようになっている。
【0016】次に、図3は本発明の第3実施例を示す。
本実施例によれば、気水分離器10のドレンを復水器1
に戻すライン50の途中部分と低圧給水加熱器4との間
を結ぶバイパスライン51が設けられ、起動時には、気
水分離器10から復水器1に戻されるドレンの一部がこ
のバイパスライン51を通して低圧給水加熱器4に供給
され、この低圧給水加熱器4を通過する給水を加熱した
後、ライン52を通して復水器1に戻されるようになっ
いる。したがって、上記した第1,第2実施例と同様
に、低圧給水加熱器4の出口給水温度は上昇し、脱気器
5の出口給水温度との差が小さくなるので、脱気器出口
給水の一部を脱気器再循環ポンプ16により低圧給水加
熱器4の出口側へ循環させる必要がなくなる。
【0017】なお、上記したバイパスライン51には低
圧給水加熱器圧力調整弁53が設けられ、気水分離器1
0のドレンが低圧給水加熱器4に入る時のドレン圧力を
調整するようになっている。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ボ
イラ給水加熱装置において、起動時には、非凝縮性ガス
を実質的に含まない脱気器で加熱した給水の一部をバイ
パスラインを通して低圧給水加熱器に供給して、この低
圧給水加熱器を通過する給水を加熱し、これにより低圧
給水加熱器出口給水温度を上昇させ、脱気器出口給水温
度との差を小さくしているので、脱気器出口給水の一部
を脱気器再循環ポンプにより低圧給水加熱器の出口側へ
循環させる必要がなくなり、脱気器再循環の動力を低減
して、プラント起動時の効率の向上を図ることができる
という効果が奏される。また、非凝縮性ガスを実質的に
含まない流体が低圧給水加熱器に送られるため、それに
付随して、復水器の復水ポンプの容量アップが避けら
れ、コストアップも回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るボイラ給水加熱装置の一実施例
を示す、発電プラント起動時の系統図である。
【図2】 本発明に係るボイラ給水加熱装置の他の実施
例を示す、発電プラント起動時の系統図である。
【図3】 本発明に係るボイラ給水加熱装置の更に他の
実施例を示す、発電プラント起動時の系統図である。
【図4】 従来のボイラ給水加熱装置を示す、発電プラ
ント起動時の系統図である。
【符号の説明】
1…復水器、2…ボイラの節炭器、3…ボイラの水冷
壁、4…低圧給水加熱器、5…脱気器、6,7,8…高
圧給水加熱器、10…気水分離器、11…復水ポンプ、
31,41,51…バイパスライン、32,42,52
…ライン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】復水器からボイラへの給水系統に順次低圧
    給水加熱器、脱気器及び高圧給水加熱器を設け、前記脱
    気器では気水分離器からの蒸気及びドレンで給水を加熱
    するようにしたボイラ給水加熱装置において、起動時に
    前記脱気器で加熱した給水の一部を前記低圧給水加熱器
    に供給するバイパスラインを設けたことを特徴とするボ
    イラ給水加熱装置。
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JP5388884B2 (ja) * 2010-01-29 2014-01-15 中国電力株式会社 発電設備におけるタービンの熱回収装置および熱回収方法
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