JPH1054501A - 排ガス熱回収装置とその運転方法 - Google Patents

排ガス熱回収装置とその運転方法

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JPH1054501A
JPH1054501A JP20963096A JP20963096A JPH1054501A JP H1054501 A JPH1054501 A JP H1054501A JP 20963096 A JP20963096 A JP 20963096A JP 20963096 A JP20963096 A JP 20963096A JP H1054501 A JPH1054501 A JP H1054501A
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JP
Japan
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exhaust gas
temperature
heat exchange
exchange device
gas heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP20963096A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Fukumoto
富美男 福本
Kazuyuki Maruishi
和幸 丸石
Shosuke Miyake
祥介 三宅
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス中に硫黄分が含有されている場合に
は、プラント起動時も含めた排ガス熱交換装置の伝熱管
の低温腐食を簡単な設備を用いて防止すること。 【解決手段】 ボイラプラントの脱気器5からの高温水
を排ガス熱交換装置1の入口へ循環させる高温循環系統
8を設け、ボイラプラント起動時など、低温側伝熱管の
表面温度を酸露点温度が低いときに高温循環系統8から
排ガス熱交換装置1内に高温水を供給し、排ガス熱交換
装置1の低温側伝熱管メタル温度を高めることにより、
低温腐食を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラなどにより
排出される高温排ガスの熱を回収する排ガス熱回収装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排ガス熱回収装置は図2に示すよ
うに、図示しないボイラプラントからの排ガスは排ガス
熱交換装置1に導入されて、排ガス熱交換装置1内の給
水管を加熱する構成である。ボイラプラントへの給水は
低圧給水加熱器4で加熱された後、脱気器5で脱気さ
れ、ボイラ給水ポンプ7により図示しないボイラに供給
される。
【0003】ボイラプラントへの給水の一部は排ガス熱
交換装置1へ供給されて加熱された後、脱気器5に送ら
れる。また、排ガス熱交換装置1で加熱された給水の一
部は復水器ブロー系統6に用いられる。さらに、排ガス
熱交換装置1で加熱された給水の一部は熱交換装置再循
環ポンプ3により排ガス熱交換装置1の入口へ戻す再循
環系統2を有している。
【0004】ボイラプラントで重油などを燃焼して生成
した排ガス中には硫黄分が含有されているが、このよう
な高濃度の硫黄含有排ガスを用いる場合を含め、ボイラ
プラントの起動および停止過程を含むすべての運転状態
を考慮すると、従来の排ガス熱交換装置1の低温側の伝
熱管の低温腐食への対策が十分でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の排ガス熱交換装
置の系統では、排ガス温度も十分に高くないボイラプラ
ントの起動過程においては、排ガス熱交換装置1の給水
など内部流体温度も低いことから、排ガス熱交換装置1
の低温伝熱管のメタル温度が露点温度以下となり、低温
側伝熱管の低温腐食が進行する可能性がある。特に、排
ガス中に硫黄分が含有されている場合には、排ガス熱交
換装置1の低温伝熱管での露点温度が酸露点となるため
低温腐食の発生温度が高くなる。
【0006】従来の排ガス熱交換器系統の構成において
は、プラント起動時に排ガス温度が低く、排ガス熱交換
装置1での熱回収量が十分でないため、排ガス熱交換装
置1の出口流体を熱交換装置再循環ポンプ3、熱交換器
再循環系統2によって再循環しても、低温腐食防止上必
要な温度まで入口流体温度を上昇させることができず、
排ガス熱交換装置1の低温側伝熱管の低温腐食による減
肉を避けることができなかった。
【0007】特公平3−22521号公報には、排熱回
収ボイラの節炭器における低温腐食を防止するために、
蒸発器の水ドラムから節炭器の入口に高温水を供給する
管路を設け、節炭器が排ガス中の硫黄分の露点以下の温
度になるように節炭器の給水入口温度を調節する技術が
記載されている。
【0008】しかし、上記特許公報に記載された発明は
節炭器の入口に供給される高温水は蒸発器の水ドラムか
ら供給される高圧水であるので、減圧処理して節炭器に
導入する必要があり、減圧処理するだけ、余分の設備、
エネルギーロスがある。
【0009】本発明の課題は、排ガス中に硫黄分が含有
されている場合には、プラント起動時も含めた排ガス熱
交換装置の伝熱管の低温腐食を簡単な設備を用いて防止
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって解決される。すなわち、給水を脱気器で脱
気した後、ボイラへ供給する蒸気ボイラプラントに設け
られる排ガスの保有熱を熱交換装置により熱回収する排
ガス熱回収装置において、脱気器の出口から熱交換装置
の入口へ高温の給水を循環する高温循環系統を設けたこ
と排ガス熱回収装置、または、給水を脱気器で脱気した
後、ボイラへ供給する蒸気ボイラプラントに設けられる
排ガスの保有熱を熱交換装置により熱回収する排ガス熱
回収装置において、脱気器と熱交換装置との間に高温の
給水を循環させる高温循環系統を設け、排ガス温度が低
い時には、熱交換装置の伝熱管内流体温度を酸露点以上
にするように高温循環系統に高温水を循環供給する排ガ
ス熱回収装置の運転方法である。
【0011】図2に示す従来技術において、排ガス温度
が低いプラントの起動時には、排ガス熱交換装置1の低
温側伝熱管の腐食を低減するために排ガス熱交換装置1
の伝熱管内流体温度を酸露点温度以上に保ち、伝熱管温
度が酸露点以下とならないようにするための系統構成が
必要となる。
【0012】このため、プラントの起動過程においては
従来よりも高温の流体を排ガス熱交換装置の入口部へ導
くことが必要となる。しかし、特公平3−22521号
公報に開示された発明のように高圧高温部の流体(蒸発
器5の水ドラム2内の水)を循環させると圧力差による
バルブ損傷等の問題が発生することから、循環流体は排
ガス熱交換装置の管内流体と同等の圧力であることが要
求される。このため、圧力が同等である高温流体を循環
させることにより、低温側伝熱管の管内流体温度を上昇
させるものである。
【0013】本発明では圧力が同等である高温流体とし
てボイラプラントの脱気器からの高温流体を用い、これ
を循環させることにより、排ガス熱交換装置の入口流体
温度を高く保ち、排ガス熱交換装置の低温側伝熱管メタ
ル温度を高めることにより、低温側伝熱管の表面温度を
酸露点温度以上に保ち、低温腐食を防止するものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明の一実施例の排ガス熱交換系統の構成を図
1に示す。図1は蒸気タービン・ボイラからなる火力発
電プラントの給水系統への排ガス保有熱の熱回収系統を
示す。
【0015】図2に示す従来の排ガス熱交換系統構成に
比べ、図1に示す構成は高温循環系統である起動用熱交
換装置給水系統8、高温循環ポンプ9及び熱交換装置給
水バイパス系統10を追加した系統構成となる。すなわ
ち、図示しないボイラプラントからの排ガスは排ガス熱
交換装置1に導入されて、排ガス熱交換装置1内の給水
管を加熱する。ボイラプラントへの給水は低圧給水加熱
器4で加熱された後、脱気器5で脱気され、ボイラ給水
ポンプ7により図示しないボイラに供給される。また、
ボイラプラントへの給水の一部は排ガス熱交換装置1へ
供給されて加熱された後、脱気器5に送られる。また、
排ガス熱交換装置1で加熱された給水の一部は復水器ブ
ロー系統6に用いられる。
【0016】排ガス熱交換装置1で加熱された給水の一
部は熱交換装置再循環ポンプ3により排ガス熱交換装置
1の入口へ戻す再循環系統2と低圧給水加熱器4で加熱
された給水を熱交換装置1をバイパスさせて脱気器5に
給水するバイパス系統10を設けている。さらに、脱気
器5から図示しないボイラへ給水する高温給水系統から
分岐させて排ガス熱交換装置1へ給水する熱交換装置給
水系統8と高温循環ポンプ9を設けている。
【0017】ボイラプラントの起動時には、低圧給水加
熱器4側の流体温度は40℃程度と低いことから脱気器
5の出口流体の100℃以上の高温流体を高温循環系統
8と高温循環ポンプ9を通じて排ガス熱交換装置1へ給
水する。
【0018】この時、低圧給水加熱器4側から排ガス熱
交換装置1への給水は停止する。このような給水供給系
統を構成することで排ガス熱交換装置1の伝熱管メタル
温度を高く保つことができる。
【0019】その後、排ガス温度が上昇するにつれて、
排ガス熱交換装置1への高温循環系統8からの給水を低
圧加熱器4側からの給水に徐々に切り替える。この給水
の切り替え過程においては、熱交換装置再循環系統2お
よび熱交換装置給水バイパス系統10も運用することで
排ガス熱交換装置1の入口給水温度を制御し、系統切り
替え時の温度急変を防止する。
【0020】
【発明の効果】本発明において、排ガス中に硫黄分が含
有され、酸露点が100℃以上となる場合においても、
すべてのプラント運用状態で排ガス熱交換装置の伝熱管
メタル温度を100℃以上に保つことができるため、低
温腐食を防止することができる。このため、プラントの
信頼性も向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の排ガス熱交換系統の構成
を示す。
【図2】 従来の排ガス熱交換系統の系統構成を示す。
【符号の説明】
1 排ガス熱交換装置 2 再循環系統 3 熱交換装置再循環ポンプ 4 低圧給水加熱
器 5 脱気器 6 復水器ブロー
系統 7 ボイラ給水ポンプ 8 熱交換装置給
水系統 9 高温循環ポンプ 10 バイパス系

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水を脱気器で脱気した後、ボイラへ供
    給する蒸気ボイラプラントに設けられる排ガスの保有熱
    を熱交換装置により熱回収する排ガス熱回収装置におい
    て、 脱気器の出口から熱交換装置の入口へ高温の給水を循環
    する高温循環系統を設けたことを特徴とする排ガス熱回
    収装置。
  2. 【請求項2】 給水を脱気器で脱気した後、ボイラへ供
    給する蒸気ボイラプラントに設けられる排ガスの保有熱
    を熱交換装置により熱回収する排ガス熱回収装置におい
    て、 脱気器と熱交換装置との間に高温の給水を循環させる高
    温循環系統を設け、排ガス温度が低い時には、熱交換装
    置の伝熱管内流体温度を酸露点以上にするように高温循
    環系統に高温水を循環供給することを特徴とする排ガス
    熱回収装置の運転方法。
JP20963096A 1996-08-08 1996-08-08 排ガス熱回収装置とその運転方法 Pending JPH1054501A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105318343A (zh) * 2014-05-30 2016-02-10 三菱日立电力系统株式会社 排烟处理装置和该排烟处理装置的运转方法
CN107023815A (zh) * 2017-04-25 2017-08-08 广东电网有限责任公司电力科学研究院 600mw燃煤锅炉间接烟气换热器的温度控制方法
CN107036071A (zh) * 2017-05-26 2017-08-11 中国能源建设集团广东省电力设计研究院有限公司 烟气换热器的进水温度的调节方法及其调节装置

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