JP3524459B2 - 画像形成装置、フェースプレートの製造方法及び画像形成装置の製造方法 - Google Patents

画像形成装置、フェースプレートの製造方法及び画像形成装置の製造方法

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/10Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes
    • H01J31/12Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen
    • H01J31/123Flat display tubes
    • H01J31/125Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection
    • H01J31/127Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection using large area or array sources, i.e. essentially a source for each pixel group

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線を利用した
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CRT(Cathode Ray Tu
be)をはじめとする画像形成装置は、より一層の大型
化が求められ研究が盛んに行なわれている。また大型化
に伴い装置の薄型化・軽量化・低コスト化が重要な課題
となっている。
【0003】しかしながら、CRTは高電圧で加速した
電子を偏向電極で偏向し、フェースプレート上の蛍光体
を励起するため、大型化を行なうと原理的に奥行きが必
要となり、薄型・軽量のものを提供することが困難であ
る。
【0004】発明者らは上記の問題を解決し得る画像形
成装置として、表面伝導型電子放出素子、ならびにこの
表面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装置について
研究を行なってきた。
【0005】発明者らは、たとえば図11に示す電気的
な配線方法によるマルチ電子ビ−ム源の応用を試みてき
た。図11は、表面伝導型電子放出素子をマトリクス配
線接続した回路図である。すなわち、表面伝導型放出素
子を2次元的に多数個配列し、これらの素子を図示のよ
うに単純マトリクス状に配線したマルチ電子ビ−ム源で
ある。
【0006】図中、4001は表面伝導型放出素子を模
式的に示したもの、4002は行方向配線、4003は
列方向配線である。また、4004は抵抗である。な
お、図示の便宜上、6×6のマトリクスで示している
が、マトリクスの規模はむろんこれに限ったわけではな
く、所望の画像表示を行うのに足りるだけの素子を配列
し配線するものである。
【0007】また、図12はこのマルチ電子ビ−ム源を
用いた画像形成装置の構造であり、従来の画像表示装置
の表示パネルの一部を切り欠いて示した斜視図である。
図12に示される画像形成装置は、マルチ電子ビ−ム源
4021を備えたリアプレート4005と外枠4007
と、蛍光体膜4008と導電性部材(メタルバック)4
009とを有するフェースプレート4006と、からな
る構造である。
【0008】また、フェースプレート4006上に配置
した導電性部材(メタルバック)4009には高圧導入
端子4011を通じて高圧電源4010により数kVか
ら数十kVの高電圧が印加されている。
【0009】表面伝導型放出素子4001を単純マトリ
クス配線したマルチ電子ビ−ム源4021においては、
所望の電子ビ−ムを出力させるため、行方向配線400
2および列方向配線4003に適宜の電気信号を印加す
る。
【0010】たとえば、マトリクスの中の任意の1行の
表面伝導型放出素子4001を駆動するには、選択する
行の行方向配線4002には選択電圧Vsを印加し、同
時に非選択の行の行方向配線4002には非選択電圧V
nsを印加する。
【0011】これと同期して列方向配線4003に電子
ビ−ムを出力するための駆動電圧Veを印加する。
【0012】この方法によれば、選択する行の表面伝導
型放出素子4001には、Ve−Vsの電圧が印加さ
れ、また非選択行の表面伝導型放出素子4001にはV
e−Vnsの電圧が印加される。Ve,Vs,Vnsを
適宜の大きさの電圧にすれば選択する行の表面伝導型放
出素子4001だけから所望の強度の電子ビ−ムが出力
され、また列方向配線の各々に異なる駆動電圧Veを印
加すれば、選択する行の素子の各々から異なる強度の電
子ビ−ムが出力される。
【0013】また、表面伝導型放出素子4001の応答
速度は高速であるため、駆動電圧Veを印加する時間の
長さを変えれば、電子ビ−ムが出力される時間の長さも
変えることができる。
【0014】上記のような電圧印加によりマルチ電子ビ
ーム源4021から出力された電子ビームは、高電圧V
aを印加されている導電性部材(メタルバック)400
9に照射され、ターゲットである蛍光体膜(画像形成部
材)4008を励起して発光させる。したがって、たと
えば画像情報に応じた電圧信号を適宜印加すれば、画像
表示装置となる。
【0015】上記画像形成装置は、導電性部材(メタル
バック)4009に高電圧Vaを印加し、リアプレート
4005とフェースプレート4006との間に電界を生
じさせ電子を加速し、蛍光体を励起させ発光させる事に
より画像を形成する。
【0016】ここで、画像形成装置の薄型化を実現する
ためには、画像形成装置の厚さを薄くしなければなら
ず、そのためリアプレート4005とフェースプレート
4006との距離を小さくしなければならない。
【0017】リアプレート4005とフェースプレート
4006との間隔は数mm程度に設定されるため、リア
プレート4005とフェースプレート4006の間には
1kV/mm以上の高い電界が生じる事になる。
【0018】上記導電性部材(メタルバック)4009
は、蛍光体膜全体に高電圧Vaを印加し、また蛍光体の
帯電を防止し、また蛍光体から後方(リアプレート方
向)に出た光を鏡面効果により前方に取り出すという目
的を持つ。そのため、上記導電性部材(メタルバック)
4009は連続膜であるのが好ましい。
【0019】またメタルバックとしての導電性部材40
09は、加速された電子がメタルバックとしての導電性
部材4009を通過して蛍光体を励起しなければならな
いので、非常に薄い膜状であることが要求される。しか
しながら蛍光体は一般に粉体であり、したがって蛍光体
膜はポーラスになり表面にはかなりの凹凸が存在する。
【0020】また、特に、前記蛍光体膜として3原色
(赤、青、緑)の蛍光体を設ける場合には、各色の蛍光
体間の混色を防止する目的や、各色蛍光体間の間隔を規
定するためや、電子ビーム位置が多少ずれても色ずれを
起こさないようにするためや、外光を吸収し画像のコン
トラストを向上する、などの理由で、一般に、各色蛍光
体間に黒色の間隔規定部材(ブラックマトリクスあるい
はブラックストライプ)が設けられる。この間隔規定部
材の表面にもかなりの凹凸が存在する。
【0021】以上の理由から、蛍光体膜上に、直接上記
導電性部材(メタルバック)を成膜したのでは連続膜に
ならないので、一般的に上記導電性部材(メタルバッ
ク)作製前にフィルミング工程が用いられている。
【0022】フィルミング工程とは蛍光体層の表面にア
クリルなどの樹脂フィルムを作製し、蛍光体層の表面を
平坦化する工程である。
【0023】そして、平坦化されたフィルム上に真空蒸
着法などで導電性部材を成膜する事により、上記導電性
部材(メタルバック)を連続膜として作製することがで
きる。また上記樹脂膜は、導電性部材(メタルバック)
を作製した後に、焼成によって熱分解して除去する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た工程により、導電性部材(メタルバック)4009を
作製するために、導電性部材(メタルバック)4009
の蛍光体膜や間隔規定部材に対する付着力は弱くなって
しまう。
【0025】すなわち、作製プロセス中に存在した樹脂
フィルム層が焼成工程により熱分解されて取り除かれる
ので、蛍光体や間隔規定部材の材料や構造によっては、
導電性部材(メタルバック)4009と、蛍光体膜40
08や間隔規定部材との間に隙間が生じ、導電性部材
(メタルバック)4009と蛍光体膜や間隔規定部材と
の接触部がほとんど存在しないといった箇所が生じる事
がある。
【0026】そのため、リアプレート4005とフェー
スプレート4006との間の電界強度が大きくなると、
以下のような問題が生じる。
【0027】すなわち、メタルバックとしての導電性部
材4009は、数kVから数十kVの高電圧Vaが印加
されており、一方のリアプレート4005はほぼGND
電位である。そのため、導電性部材(メタルバック)4
009にはクーロン引力が発生する。
【0028】このように、導電性部材(メタルバック)
4009と蛍光体膜4008との接触部が少ない(メタ
ルバックが浮いた状態である)と、導電性部材(メタル
バック)と蛍光体膜との接触部1箇所あたりにかかる力
が増大する。その結果、上記クーロン力により導電性部
材(メタルバック)4009が剥離され、リアプレート
側に剥がれ落ちてしまう場合があった。
【0029】その結果、導電性部材(メタルバック)4
009が剥がれ落ちた部分の画素が表示されなくなるこ
とにより画質が劣化したり、リアプレート側に剥がれ落
ちた導電性部材(メタルバック)4009が原因とな
り、電子が放出されなくなったり、リアプレート400
5とフェースプレート4006との間で放電が起こった
りすることで画像形成装置としての機能を損なう場合が
あった。
【0030】本発明は上記問題点を鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、導電性膜の剥がれな
どによる放電を防止することが可能な画像形成装置を提
供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る画像形成装置は、電子放出素子を有す
るリアプレートと、多数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と
該蛍光体層上に配置された導電性膜とを有するフェース
プレートとを備え、前記リアプレートと前記フェースプ
レートとの間に、4.5kV / mmよりも大きく8 . 3k
/ mmよりも小さい電界強度が印加される画像形成装
置であって、前記蛍光体層の平均厚さをd、前記蛍光体
粒子の平均粒径をrpとした時に、前記蛍光体層の厚さ
Dが、いずれの場所においてもd−rp≦D≦d+r
を満たすことを特徴とする。
【0032】また、前記蛍光体層は、蛍光体粒子の集合
体からなる蛍光体膜と該蛍光体膜に隣接する間隔規定部
材とを含むことを特徴とする
【0033】また、前記蛍光体膜の平均厚さをtp、前
記間隔規定部材の平均厚さをtbとした時に、tp−r
p≦tb≦tp+rpを満たすことを特徴とする。
【0034】また、前記間隔規定部材は、第1の間隔規
定部材と該第1の間隔規定部材とは異なる材料からなる
第2の間隔規定部材とからなり、前記第2の間隔規定部
材は、前記第1の間隔規定部材上に積層されてなること
を特徴とする。
【0035】また、前記第2の間隔規定部材は、粒子の
集合体からなり、前記第2の間隔規定部材を構成する粒
子の平均粒径をrzとした時に、0.5×rp<rz<
2×rpを満たすことを特徴とする。
【0036】
【0037】また、前記間隔規定部材は、隣接する蛍光
体膜に覆われていることを特徴とする。
【0038】
【0039】
【0040】また、前記蛍光体膜は、3色の蛍光体膜を
有し、前記間隔規定部材を覆う前記蛍光体膜は、前記3
色のうちの1色の蛍光体膜により、前記間隔規定部材の
8割以上を占めることを特徴とする。
【0041】また、前記蛍光体膜のうちの互いに隣接す
る蛍光体膜は、相異なる2種類の蛍光膜からなり、前記
2種類の蛍光膜が、前記間隔規定部材を覆う面積比は、
(4〜9.5):(6〜0.5)の範囲であることを特
徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0043】また、以下の図面において、前述の従来技
術の説明で用いた図面に記載された部材、及び既述の図
面に記載された部材と同様の部材には同じ番号を付す。
【0044】(第1の実施形態)まず、本発明に係る画
像形成装置の第1の実施形態について図8及び図9を参
照して説明する。図8は、本発明が好ましく適用される
画像形成装置の一例の斜視図であり、説明の都合上、本
発明に係る画像形成装置の第1の実施形態の表示パネル
の一部分を切り欠いて示した斜視図である。
【0045】また、図9は、本発明が好ましく適用可能
なフェースプレートの一例であり、図8に示される表示
パネルのフェースプレートの蛍光体配列を示した平面図
である。
【0046】フェースプレート1007は平板状の透明
な基板であり、第1の主面と第2の主面とを有する。そ
して、第1の主面上に蛍光体膜あるいは、蛍光体膜と間
隔規定部材からなる蛍光体層1000が形成され、この
蛍光体層1000上に導電性膜(メタルバック)100
9が配置される。ここで、上記蛍光体膜とは、蛍光体粒
子の集合体を指す。
【0047】図9に示される図は、図8のフェースプレ
ート1007をリアプレート1005側から見た模式図
であり、説明の都合上、導電性膜(メタルバック)10
09は取り除いている。本発明においても、好ましく
は、従来技術で示したように間隔規定部材1010を用
いる。
【0048】図9の(a)、図9の(b)は蛍光体膜1
008間の間隔規定部材1010をマトリクス状に配置
した、所謂ブラックマトリクスの場合を示している。図
9の(c)は間隔規定部材1010をストライプ状に配
置した、所謂ブラックストライプの場合を示す。
【0049】間隔規定部材1010は、コントラストを
向上できれば何色であってもよいが、好ましくは黒色で
ある。また、黒色のものを用いる場合には、少なくとも
フェースプレート1007に接する面を黒色にしていれ
ばよく、必ずしも間隔規定部材1010全てが黒色部材
から構成される必要はない。本発明においては、図9に
示したいずれの配列形態であっても良い。
【0050】また、図9に示した構造に限らず、その他
の配列形態であってもよい。さらには、本発明はカラー
表示だけでなく、モノクロ表示の画像形成装置にも好ま
しく適用可能である。
【0051】1008は蛍光体膜であり、蛍光体粒子の
集合体であり、フェースプレート1007の第1の主面
上に配置される。1009は連続膜により形成される導
電性膜(メタルバック)であり、好ましくは金属膜であ
り、さらに好ましくはアルミニウムの膜である。
【0052】また、上記導電性膜1009の膜厚は、数
百Å以上数千Å以下であり、好ましくは100Å以上1
000Å以下であり、さらに好ましくは、200Å以上
500Å以下である。
【0053】また、上記導電性膜1009に印加される
電圧は、放電や、蛍光体の発光輝度などを考慮して1k
V以上20kV以下であり、好ましくは6kV以上15
kV以下である。
【0054】1010は間隔規定部材であり、例えばガ
ラスと黒色顔料との混合物からなるが、材料は特に限定
されるものではない。間隔規定部材1010は、絵素間
または画素間に配置されている。ここで、カラー表示の
場合、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の蛍光体
膜を必要とし、これら3原色の蛍光体膜がなんらかの規
則性をもって配列形成される。
【0055】本発明において、この各色の蛍光体からな
るそれぞれの領域を、「絵素」と呼ぶ。また、本発明に
おいて、カラー表示の画像形成装置における「画素」と
は、隣接するRGB3つの絵素を1単位とする領域を指
す。一方、モノクロ表示の場合には、単色の蛍光体のみ
使用するため、上記絵素と上記画素とは特に区別しな
い。
【0056】本発明の画像形成装置においては、そのフ
ェースプレート1007の第1の主面上に配置される蛍
光体層1000及び該蛍光体層上に配置される導電性部
材(メタルバック)1009を有しており、該蛍光体層
1000の平均高さ(厚み)をdとし、上記蛍光体層を
構成する蛍光体粒子の平均粒径をrp、該蛍光体層の膜
厚をDとした際に、上記蛍光体層のいずれの場所におい
ても、 D−rp≦d≦D+rp 式(1) を満たすものである。
【0057】ここで、本発明における、「平均粒径」と
は、メジアン径Dmedであり、この径より大きい粒子
と小さい粒子の数が同等であるとする。以降で用いる
「平均粒径」も上記メジアン径で表される値である。
【0058】また、本発明における、ある構成部材の
「平均高さ(平均厚さ)」とは、1画素内の該構成部材
を触針式表面粗さ計で測定した断面形状の平均線の位置
と、基準面との差である。
【0059】特に構成部材を限定せずに対象領域が複数
の構成部材からなる場合は、各構成部材の平均高さを測
定し、さらに全構成部材の平均高さを平均したものを対
象領域の平均高さとする。
【0060】また、蛍光体層とは少なくとも蛍光体粒子
からなる蛍光体膜を含む層を指し、蛍光体膜に隣接する
構成部材がある場合、該構成部材も含めて蛍光体層と呼
ぶ。
【0061】以下、図面を用いて、本発明に係る画像形
成装置の第1から第4の実施形態についてさらに具体的
に説明する。
【0062】図1は、本発明に係る画像形成装置の第1
の実施形態が具備するフェースプレートを表す図であ
り、本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態のフェ
ースプレート及び導電性膜としてのメタルバックを示す
模式的断面図である。
【0063】また、図2の(a)から(d)に、図1に
示されるフェースプレート及びメタルバックの作成工程
の模式的断面図を示す。
【0064】図1に示すように、本発明の第1の実施形
態の画像形成装置は、フェースプレート1007の第1
の主面上に、蛍光体膜1008が配置されている。蛍光
体膜1008は蛍光体粒子の集合体である。1009は
連続膜により形成される導電性膜(メタルバック)であ
る。1010は間隔規定部材である。
【0065】そして、本発明の第1の実施形態では、上
記蛍光体膜1008の平均厚さをtp(μm)、該蛍光
体膜1008に隣接する間隔規定部材1010の平均厚
さをtb(μm)、蛍光体粒子の平均粒径をrp(μ
m)とすると、前記間隔規定部材の平均厚さtbが、 tp−rp<tb<tp+rp 式(2) を満たす。
【0066】また、本発明の第1の実施形態の画像形成
装置は、前記式(1)をも満たす。
【0067】(第2の実施形態)次に、本発明に係る画
像形成装置の第2の実施形態について説明する。本発明
のフェースプレートは、また、図3の(e)に示すよう
な形態であっても良い。図3は、本発明の第2の実施形
態の画像形成装置のフェースプレート及びメタルバック
の作成工程の模式的断面図である。
【0068】図3に示すように、本発明第2の画像形成
装置は、フェースプレート1007の第1の主面に凹部
1011が複数形成されており、この凹部1011に蛍
光体粒子が充填され、蛍光体膜1008が配置されてい
る。そして、蛍光体膜1008間に間隔規定部材101
0が配置されている。
【0069】また、凹部1011の最下層(底面)から
蛍光体膜1008の上面(表面)までの平均高さ(平均
厚さ)と、前記凹部1011の最下層(底面)に相当す
る位置から間隔規定部材1010の上面(表面)までの
平均高さ(平均厚さ)との差が、蛍光体粒子の平均粒径
以下である。
【0070】(第3の実施形態)次に、本発明に係る画
像形成装置の第3の実施形態について説明する。本発明
のフェースプレートは、また、図4の(d)に示すよう
な形態であっても良い。図4は、本発明の第3の実施形
態の画像形成装置のフェースプレート及びメタルバック
の作成工程の模式的断面図である。
【0071】図4の(d)に示すように、フェースプレ
ート1007は第1の間隔規定部材1010を有し、該
間隔規定部材1010上に、該間隔規定部材1010と
は異なる材料の第2の間隔規定部材1012が積層され
た構成であってもよい。
【0072】そして、この第3の構成においては、フェ
ースプレート1007の第1の主面から蛍光体膜100
8の上面(表面)までの平均高さ(平均厚さ)と、フェ
ースプレート1007の第1の主面から第2の間隔規定
部材1012の上面(表面)までの平均高さ(平均厚
さ)との差が、蛍光体粒子の平均粒径以下である。
【0073】また、上記第2の間隔規定部材1012
は、その拡散反射率が70%以上である事が好ましい。
このようにすることにより、蛍光体から出た光が第2の
間隔規定部材に吸収されず、第2の主面側に効率よく取
り出す事が出来、画像形成装置の輝度が向上する。
【0074】上記第2の間隔規定部材1012を構成す
る材料としては、酸化マグネシウムや、窒化ボロンが好
ましい。
【0075】また、本発明の導電性膜(メタルバック)
1009を作製する工程において、導電性膜(メタルバ
ック)1009が被覆された樹脂フィルムが、バルクも
しくは非常に粒径の小さい粒子からなる部材上に形成さ
れていると、樹脂フィルムの焼成の際に、該樹脂が熱分
解することにより発生するガスが抜け難くなる。
【0076】その結果、導電性膜(メタルバック)10
09の浮きを発生し易くなる。また、逆に導電性膜(メ
タルバック)1009が被覆された樹脂フィルムが、非
常に粒径の大きな粒子からなる部材上に形成されている
と(フィルムの平坦度が低いと)、焼成後に導電性膜
(メタルバック)1009と蛍光体膜1008(あるい
は蛍光体膜および間隔規定部材)との接触部が非常に少
なくなる。
【0077】その結果、クーロン引力により導電性膜
(メタルバック)1009がはがれ易くなってしまう。
【0078】そこで、上記第2の間隔規定部材1012
を粒子の集合体で構成することが好ましい。そして、第
2の間隔規定部材1012を構成する粒子の平均粒径を
rz(μm)とし、蛍光体の平均粒径をrp(μm)と
すると、 0.5×rp<rz<2×rp 式(3) を満たすことが好ましい。
【0079】このような構成とすることによって、焼成
の際に導電性膜(メタルバック)1009の浮きが発生
し難く、しかも導電性膜(メタルバック)1009と蛍
光体膜1008(あるいは蛍光体膜および間隔規定部
材)との接触面積を十分に確保できるので、クーロン引
力が生じた際に導電性膜(メタルバック)1009がは
がれ難くなる。
【0080】(第4の実施形態)また、本発明の画像形
成装置のフェースプレートは、図5の(d)、図6の
(e)、図7の(e)に示すような形態であっても良
い。
【0081】図5、図6、図7は、本発明の第4の実施
形態の画像形成装置のフェースプレート及びメタルバッ
クの作成工程の模式的断面図である。
【0082】図5の(d)、図6の(e)、図7の
(e)に示すように、フェースプレートは間隔規定部材
1010を有し、該間隔規定部材1010上を、隣接す
る蛍光体膜の一方または双方で覆う構成とすることが好
ましい。
【0083】そして、本発明第4の画像形成装置におい
ては、フェースプレート1007の第1の主面から蛍光
体膜1008,1008’,1008’’の上面(表
面)までの平均高さ(平均厚さ)と、フェースプレート
の第1の主面から間隔規定部材1010上に配置された
蛍光体膜1008,1008’,1008’’の上面
(表面)までの平均高さ(平均厚さ)との差が、蛍光体
粒子の平均粒径以下である。
【0084】そして、上記間隔規定部材の上面を、隣接
する2色の蛍光体膜で覆う場合には、上記間隔規定部材
の上面を占める2色の蛍光体膜の面積比が(4〜9.
5):(6〜0.5)である事が好ましい。さらには、
上記面積比が(6〜9.5):(4〜0.5)である事
が好ましい。
【0085】また、同一色の蛍光体膜で、上記間隔規定
部材の上面の8割以上を占める事が好ましい。
【0086】このような構成とする事により、蛍光体膜
(あるいは蛍光体膜と間隔規定部材)との接触面積の大
きい導電性部材(メタルバック)を作製し易くなり、さ
らにフェースプレートの作製工程が単純となり、製造コ
ストを削減する事が出来る。
【0087】また本発明の第4の実施形態の画像形成装
置においては、図7の(e)に示す様に、フェースプレ
ート1007に凹部1016が形成されており、該凹部
に上記間隔規定部材1010が充填される形態とするこ
とが、より平滑性を向上する点で好ましい。
【0088】この図7の(e)に示す形態においては、
フェースプレート1007の第1の主面(凹部1016
以外の面)から蛍光体膜1008,1008’,100
8’’の上面(表面)までの平均高さ(平均厚さ)と、
フェースプレートの第1の主面から間隔規定部材101
0上に配置された蛍光体膜1008,1008’,10
08’’の上面(表面)までの平均高さ(平均厚さ)と
の差が、蛍光体粒子の平均粒径以下である。
【0089】また、本発明においては、さらに、上記蛍
光体層のいずれの場所でも20μm×20μmの範囲内
の該蛍光体層の膜厚の最大値と最小値との差が、用いる
蛍光体の平均粒径以下であることが好ましい。
【0090】以上説明した本発明に係る各実施形態によ
れば、以下の問題点を解決できる。即ち、1)導電性膜
(メタルバック)1009を作製する工程において、蛍
光体膜1008および間隔規定部材1010の高さの差
が大きいと、フィルミング工程の際に樹脂材料が蛍光体
膜もしくは間隔規定部材の低い部分に多く溜まり、上記
樹脂の膜厚が厚くなってしまう。
【0091】2)この樹脂上に導電性部材の連続膜を作
製した後に、焼成して前記樹脂材料を除去しようとする
と、熱分解により生じるガスの量が前記樹脂の膜厚の厚
い部分で多くなり、メタルバックの浮きが発生してしま
う。
【0092】上記問題点を解決できる本発明によれば、
導電性膜(メタルバック)1009の、蛍光体層100
0(蛍光体膜、又は蛍光体膜と間隔規定部材)に対する
付着力を向上できる。その結果、放電などを抑制し、安
定な画像形成を長時間に渡って行える信頼性の高い画像
形成装置が実現できる。
【0093】以上説明した本発明の画像形成装置によれ
ば、導電性膜(メタルバック)1009は、蛍光体層1
000(蛍光体膜、又は蛍光体膜と間隔規定部材)と十
分な付着力で接触しており、例えば上記導電性膜(メタ
ルバック)のいずれの場所においても20μm×20μ
mの範囲内に、上記接触部分が2点以上存在する、もし
くは接触面積を3割以上確保することができる。
【0094】また、以上説明した本発明によれば、リア
プレートとフェースプレートの間の電界強度が1kV/
mm以上の画像形成装置において、導電性膜(メタルバ
ック)とフェースプレート(蛍光体層)との接触部が適
度に存在するため、クーロン引力が働いた時に接触部1
個所あたりに加わる力が小さくなり、導電性膜(メタル
バック)のはがれが抑制され、前記電界強度が6kV/
mmまで印加しても耐久性・信用性に優れた画像形成装
置が得られる。
【0095】また、以上説明した本発明によれば、蛍光
体膜若しくは間隔規定部材の低い部分に樹脂材料が溜ま
ることなく、したがって導電性膜(メタルバック)の浮
きが生じにくくなる。その結果、導電性膜(メタルバッ
ク)と、蛍光体層との接触面積を多くとれるので、より
一層、クーロン力による導電性膜(メタルバック)のは
がれが抑制できる。
【0096】(実施例1)次に、図1および図2および
図9により、本発明の主題であるフェースプレートおよ
びメタルバックの構成について実施例1として説明す
る。
【0097】厚さ2.8mmのソーダライムガラスによ
るフェースプレート1007を洗浄・乾燥させた。その
後、ガラスペーストおよび黒色顔料を含んだ黒色顔料ペ
ーストを用い、図9の(a)のパターンでスクリーン印
刷法によりフェースプレート1007の第1の主面上に
間隔規定部材1010を作製し、ブラックマトリクスと
した(図2の(a))。
【0098】尚、上記ブラックマトリクス等による間隔
規定部材1010は、縦方向に幅100μm、ピッチ2
90μmのストライプを240本、横方向に幅300μ
m、ピッチ650μmのストライプを720本有するパ
ターンとした。尚、間隔規定部材1010は、縦方向・
横方向共に20μmの厚さで形成した。
【0099】本実施例ではスクリーン印刷法により上記
ブラックマトリックスを作製したが、もちろんこれに限
定されるものではなく、たとえばフォトリソグラフィー
法をもちいて作製してもよいが、膜厚が厚く形成できる
事とコストの関係上スクリーン印刷法を用いる事が好ま
しい。
【0100】また、ブラックマトリクスの材料として、
ガラスペーストと黒色顔料を含んだ黒色顔料ペーストを
用いたが、もちろんこれに限定されるものではなく、た
とえばカーボンブラックなどを用いてもよいが、スクリ
ーン印刷で作製する事や、膜厚が20μmと厚いため上
記黒色顔料ペーストを用いた。
【0101】またブラックマトリクスは、本実施例では
図9の(a)のように、マトリクス状に作製したが、も
ちろんこれに限定される訳ではなく、ストライプ状配列
やデルタ状配列やそれ以外の配列であっても良い。
【0102】次に、図9の(a)に示すように、ブラッ
クマトリクスの開口部に、赤色・青色・緑色の蛍光体ペ
ーストを用いてスクリーン印刷法により、3色の蛍光体
を1色づつ3回に分けて作製する。
【0103】本実施例ではスクリーン印刷法を用いて蛍
光体膜を作製したが、もちろんこれに限定される訳では
なく、たとえばフォトリソグラフィー法などにより作製
しても良い。また蛍光体はCRTの分野で用いられてい
るP22の蛍光体とし、赤色(P22−RE3;Y22
S:Eu3+)、青色(P22−B2;ZnS:Ag,A
l)、緑色(P22−GN4;ZnS:Cu,Al)の
もので、平均粒径はそれぞれメジアン径Dmedで7μ
mのものを用いたが、もちろんこれに限定される訳では
なく、その他の蛍光体を用いても良い。
【0104】また蛍光体層の膜厚は、平均して20μm
程度になるように作製した。ここで、図2の(b)に示
すように、蛍光体膜1008の膜厚が十分平坦にならな
いような場合には、充分な平坦度をもつ平板ガラスにイ
ソプロピルアルコール(IPA)を吸収させた不織布を
もうけ、これによりフェースプレート上の蛍光体膜およ
びブラックマトリクスを加圧し、図2の(c)に示すよ
うに、平坦度を増してもよい。
【0105】ついで、この基板を450℃で4時間焼成
する事により、ペースト中に含まれる樹脂分を熱分解除
去し、対角画面サイズ10インチ、アスペクト比4:
3、画素数720×240からなるフェースプレートを
得た(図2の(c))。
【0106】ここで蛍光体層およびブラックマトリクス
の厚さを蝕針式表面粗さ測定器を用いて測定したとこ
ろ、一画素中の蛍光体膜の平均厚さとそこに隣接するブ
ラックマトリクスの平均厚さの差が、蛍光体の平均粒径
である7μmをこえるような場所は観測されなかった。
また、測定領域を全画素に渡って行っても、蛍光体の平
均粒径である7μmを超えるような場所は観測されなか
った。
【0107】尚、この測定時の高さの基準となる面を、
上記フェースプレート1007の第1の主面として計測
した。
【0108】次に、このフェースプレート上にメタルバ
ックを作製する方法について説明する。上記のようにし
て作製したフェースプレートをスピンコーター上に配置
し、純水にコロイダルシリカを溶解させた溶液を、フェ
ースプレート基板を回転させながら塗布し、蛍光体層1
000の凹凸部を湿潤させた。
【0109】続いてポリメタクリレートをトルエンに溶
解した溶液を、フェースプレート基板を回転させながら
全面に均一になるようにスプレーにより塗布し、温風を
基板に吹きかける事により乾燥させ、蛍光体膜1008
およびブラックマトリクスとしての間隔規定部材101
0上に、樹脂フィルムを作製する事によって、表面の平
坦化を行なった。
【0110】ここで、平坦化のための工程として、蛍光
体層1000を湿潤した後にポリメタクリレートをトル
エンに溶解した溶液を塗布したが、もちろんこれに限定
されるものではなく、他の溶剤系ラッカー液を用いても
良いし、その他の方法としてたとえばアクリルエマルジ
ョンを蛍光体に塗布し乾燥させるという工程を行なって
も良い。
【0111】この後、平坦化されたフェースプレート1
007にオングストロームのアルミニウム膜を導電性膜
1009として、真空蒸着法により作製した。次にこの
フェースプレート1007を焼成炉内に搬入し、450
℃まで加熱する事により樹脂フィルムを熱分解除去した
(図2の(d))。
【0112】このようにして得られたフェースプレート
1007を、走査電子顕微鏡(SEM)で観察し、メタ
ルバックと蛍光体およびブラックマトリクスとの接触部
を観察した。この際、高加速電圧で観察すると厚さ10
00オングストロームのメタルバックが観察しにくいの
で、加速電圧2kVで観察した。
【0113】SEMでメタルバックを観察すると、接触
部のメタルバックは蛍光体膜もしくはブラックマトリク
スの表面形状に沿った形状になっており、上記接触部が
良好に観察する事が出来る。
【0114】SEMの観察により、20μm×20μm
の範囲にある接触部の数および接触面積を測定した。測
定は選択したブラックマトリクスの開口部からそこに隣
接する8箇所のブラックマトリクス開口部とそれらに囲
まれた範囲で行ない、その測定をフェースプレートの全
面から無作為にN=10箇所取り出して行なった。
【0115】その結果を表1に示す。観察の結果、メタ
ルバックの接触部が20μm×20μmの範囲で2ヶ所
未満のところはなく、フェースプレートに良好に接触し
ている事が観察された。
【0116】また、上記のフェースプレートを真空チャ
ンバ中でフェースプレートより十分大きい電極に対向し
て一定のギャップをあけて固定し、メタルバックにDC
で高電圧を印加し徐々に印加電圧を上昇させ、放電を開
始した電圧を測定し電界強度(以後、放電開始電界強度
と呼ぶ事にする。)を求めた。
【0117】ただし、ここで電界強度はメタルバックに
印加した電圧をリアプレートとフェースプレートのギャ
ップ距離で割ったものとする。測定の結果、放電開始電
界強度は7.7kV/mmであった(結果を表1に示
す)。このようにして、メタルバックが良好に接触して
いるフェースプレートを得る事が出来た。
【0118】
【表1】
【0119】次に、本実施例で作成したフェースプレー
トを用いて作成した画像形成装置の構成と製造法につい
て、図8を用いて説明する。
【0120】前述のように図8は、本実施例に用いた表
示パネルの斜視図であり、内部構造を示すためにパネル
の1部を切り欠いて示している。
【0121】図中、1005はリアプレート、1006
は外枠、1007はフェースプレートであり、1005
〜1007により表示パネルの内部を真空に維持するた
めの気密容器を形成している。また、1000は蛍光体
層、1009はメタルバックとしての導電性膜である。
【0122】気密容器を組み立てるにあたっては、各部
材の接合部に十分な強度と気密性を保持させるため封着
する必要があるが、本実施例では、フリットガラスを接
合部に塗布し、大気中あるいは窒素雰囲気中で、摂氏4
00〜500度で10分以上焼成することにより封着を
達成した。
【0123】リアプレート1005には、電子源基板1
001が固定されているが、該基板上には表面伝導型の
電子放出素子1002がN×M個形成されている。
(N,Mは2以上の正の整数であり、目的とする表示画
素数に応じて適宜設定される。本実施例においては、N
=720,M=240とした。)
【0124】前記N×M個の表面伝導型放出素子は、M
本の行方向配線1003とN本の列方向配線1004に
より単純マトリクス配線されている。前記、1001〜
1004によって構成される部分をマルチ電子ビーム源
と呼ぶ。
【0125】本実施例においては、気密容器のリアプレ
ート1005にマルチ電子ビーム源の電子源基板100
1を固定する構成としたが、マルチ電子ビーム源の電子
源基板1001が十分な強度を有するものである場合に
は、気密容器のリアプレートとしてマルチ電子ビーム源
の電子源基板1001自体を用いてもよい。
【0126】また、本実施例においては、電子放出素子
として表面伝導型電子放出素子を用いたが、本発明は、
これに限られるものではない。例えば前述した電界放出
型電子放出素子(FE)やMIM型電子放出素子、熱電
子源などを用いることもできる。
【0127】本実施例では、蛍光体膜のパターンとし
て、図9の(a)に示したブラックマトリクスのタイプ
を用いたが、本発明は、このようなストライプ状の配列
に限られるものではなく、たとえば図9の(b)に示す
ようなデルタ状配列や、それ以外の配列であってもよ
い。
【0128】また、Dx1〜DxmおよびDy1〜Dy
nおよびHvは、当該表示パネルと不図示の電気回路と
を電気的に接続するために設けた気密構造の電気接続用
端子である。Dx1〜Dxmはマルチ電子ビーム源の行
方向配線1003と、Dy1〜Dynはマルチ電子ビー
ム源の列方向配線1004と、Hvはフェースプレート
のメタルバックとしての導電性膜1009と電気的に接
続している。
【0129】また、前記封着工程により封着した容器内
部は高真空に排気する必要がある。このため、容器を組
み立てた(封着)後、不図示の排気管と真空ポンプとを
接続し、気密容器内を約1.33×10-5〔Pa〕程度
の真空度まで排気した。
【0130】その後、排気管を封止するが、気密容器内
の真空度を維持するために、封止後に気密容器内の所定
の位置にゲッター膜(不図示)を形成した。ゲッター膜
とは、たとえばBaを主成分とするゲッター材料をヒー
ターもしくは高周波加熱により加熱し蒸着して形成した
膜であり、該ゲッタ−膜の吸着作用により気密容器内は
約1.33×10-3ないしは1.33×10-5〔Pa〕
程度の真空度に維持される。
【0131】このようにして形成した画像形成装置を駆
動したところ、長時間にわたり、メタルバックの剥がれ
によるとみられる放電のない、安定で高輝度な画像が得
られた。
【0132】(実施例2)次に図3および図9を用い
て、本実施例2について説明する。実施例1と同様の厚
さ2.8mmのソーダライムガラスを洗浄・乾燥させた
後、図9の(a)で示される、ブラックマトリクスの開
口部に当たるところのフェースプレートガラスに、サン
ドブラスト法により深さ約17μmの凹部1011を作
製する(図3の(a))。
【0133】本実施例ではフェースプレート1007の
凹部1011をサンドブラスト法により作製したが、も
ちろんこれに限定される訳ではなく、たとえばウエット
エッチング等で作製してもよい。次にこのフェースプレ
ートを洗浄した。洗浄はまずドライエア吹き付けにより
ゴミ等を吹き飛ばし、しかる後に純水でシャワー洗浄を
行ない、乾燥させた。
【0134】次に、実施例1と同様な方法で、ブラック
マトリックスとしての間隔規制部材1010をフェース
プレートの凹部以外の領域に厚さ3μmで作製した(図
3の(b))。
【0135】ここで、ブラックマトリクスの作製にあた
って、本実施例ではフェースプレートの凹部を作製した
後にブラックマトリクスを作製したが、もちろんこれに
限定された訳ではなく、ブラックマトリクスの材料をフ
ェースプレートの画像領域全面に塗布した後に、フェー
スプレートの凹部を作製し、同時にブラックマトリクス
の開口部を作製しても良い。
【0136】次に、ブラックマトリクスとしての間隔規
制部材1010の表面処理を行い、間隔規定部材101
0’とした(図3の(c))。ブラックマトリクスの平
滑度がたかく、フィルミング工程においてフィルム焼成
後にブラックマトリクスとメタルバックの密着性が悪く
なる場合には、ブラックマトリクスの表面の平滑度を低
くする事が好ましい。
【0137】本実施例では、ブラックマトリクス部をエ
ッチング液で洗う事によって、表面の平滑度を下げ、ブ
ラックマトリクスとメタルバックの密着性を向上した
(図3の(c))が、もちろんこれに限定される訳では
なく、サンドブラスト法により表面処理を行なっても良
いし、ブラックマトリクスの材料中に粒径が蛍光体程度
の黒色粒子を混入し、表面の平滑度を変化させても良
い。
【0138】次に、実施例1と同様な方法で3色の蛍光
体をもちいて、図9の(a)にあるような配置で蛍光体
膜1008を作製した(図3の(d))。
【0139】作製したフェースプレートの膜厚・表面粗
さを蝕針式表面粗さ測定器により測定したところ、一画
素中の蛍光体膜の平均高さと、そこに隣接するブラック
マトリクスの平均高さの差が、蛍光体の平均粒径である
7μmを超えるような場所は観測されなかった。また、
測定領域を全画素に渡って行っても、蛍光体の平均粒径
である7μmを超えるような場所は観測されなかった。
【0140】尚、この測定時の高さの基準となる面を、
上記凹部1011の底部として計測した。次に、実施例
1と同様な方法でフェースプレート上にメタルバックと
しての導電性膜1009を作製し、フェースプレートを
得た(図3の(e))。
【0141】このようにして作製したフェースプレート
を、実施例1と同様にSEMで観察し、20μm×20
μmの範囲にある接触部の数および接触面積を測定し
た。
【0142】その結果を表1に示す。観察の結果、メタ
ルバックの接触部が20μm×20μmの範囲で2ヶ所
未満のところはなく、フェースプレートに良好に接触し
ている事が観察された。
【0143】また実施例1と同様に、放電開始電界強度
を測定したところ、8.3kV/mmであった(結果を
表1に示す)。上記のフェースプレートと実施例1で用
いたものと同様のマルチ電子ビーム源を備えたリアプレ
ートを用いて画像表示装置を作製したところ、実施例1
と同様に、画像表示装置の耐久性および信頼性を向上す
る事が出来た。
【0144】(実施例3)つぎに、図4および図9を用
いて、本実施例3について説明する。実施例1と同様の
厚さ2.8mmのソーダライムガラスからなるフェース
プレート1007を洗浄・乾燥させた後、実施例1と同
様な方法で、厚さ3μmの第1の間隔規定部材(ブラッ
クマトリクス)1010を作製した(図4の(a))。
【0145】次に、実施例1と同様に、ブラックマトリ
クスの開口部に3色の蛍光体を用いて、図9の(a)に
あるような配置で厚さ20μm蛍光体膜1008を作製
した(図4の(b))。ここで、ブラックマトリクス上
に蛍光体が多少積層されても、ブラックマトリクスが光
を吸収するので混色はおこらない。
【0146】次に、ブラックマトリクス上にフェースプ
レートの凹凸を減らすために、第2の間隔規定部材10
12を設ける工程について説明する。この第2の間隔規
定部材1012の主目的は、メタルバック1009の接
触部を増やす事に有り、フェースプレートの凹凸が存在
すると、メタルバックの浮きが発生し易くなるため凹凸
を減らす必要がある。
【0147】また、ここで、第2の間隔規定部材101
2の表面が平滑すぎると、フィルミング工程において、
樹脂フィルムの焼成後にブラックマトリクスとメタルバ
ックの密着性が悪くなる可能性が有る。また逆に、凹凸
が大きすぎるとメタルバックの接触部が減る事や、メタ
ルバックが連続膜にならない可能性があるため、第2の
間隔規定部材1012に用いる材料の平均粒径を考慮し
たほうが好ましい。
【0148】また、この第2の間隔規定部材1012が
光吸収性をもつと、蛍光体から発せられた光が吸収さ
れ、フェースプレート1007の第2の主面側に取り出
される光の効率が低下するので、上記材料の拡散反射率
が70%以上あるのが好ましい。
【0149】そこで、本実施例では上記の理由を考慮
し、平均粒径4μmの酸化マグネシウム粉末を用いた。
これを樹脂バインダーに分散し、酸化マグネシウムペー
ストを作製し、ガラス基板上に厚さ20μmの膜を作製
し、拡散反射率を測定したところ85%程度の良好な値
を示した。本実施例では上記第2の間隔規定部材101
2の材料として平均粒径4μmの酸化マグネシウム粉末
を用いたが、もちろんこれに限定される訳ではなく、上
記のような要求を満たすものなら、たとえば窒化ボロン
などを用いても良い。上記酸化マグネシウムペーストを
用いて、ブラックマトリクス上にスクリーン印刷法によ
り第2の間隔規定部材を作製した(図4の(c))。
【0150】本実施例では、スクリーン印刷法により上
記第2の間隔規定部材1012を作製したが、もちろん
これに限定される訳ではなく、たとえばフォトリソグラ
フィー法などにより作製しても良い。
【0151】ここで、実施例1と同様に蛍光体膜100
8および第2の間隔規定部材1012の膜厚が十分平坦
にならないような場合には、充分な平坦度をもつ平板ガ
ラスにイソプロピルアルコール(IPA)を吸収させた
不織布をもうけ、これによりフェースプレート上の蛍光
体膜およびブラックマトリクス上の第2の間隔規定部材
を加圧し平坦度を増してもよい。
【0152】ついで、この基板を450℃で4時間焼成
する事により、ペースト中に含まれる樹脂分を熱分解除
去しフェースプレートを得た。
【0153】作製したフェースプレートの膜厚・表面粗
さを蝕針式表面粗さ測定器により測定したところ、一画
素中の蛍光体膜の平均高さと、そこに隣接するブラック
マトリクスの平均高さの差が、蛍光体の平均粒径である
7μmを超えるような場所は観測されなかった。また、
測定領域を全画素に渡って行っても、蛍光体の平均粒径
である7μmを超えるような場所は観測されなかった。
【0154】尚、この測定時の高さの基準となる面は、
フェースプレート1007の第1の主面として計測し
た。
【0155】次に、実施例1と同様な方法でフェースプ
レート上にメタルバックとしての導電性部材1009を
作製し、フェースプレートを得た(図4の(d))。
【0156】このようにして作製したフェースプレート
を、実施例1と同様にSEMで観察し、20μm×20
μmの範囲にある接触部の数および接触面積を測定し
た。その結果を表1に示す。
【0157】観察の結果、メタルバックの接触部が20
μm×20μmの範囲で2ヶ所未満のところはなく、フ
ェースプレートに良好に接触している事が観察された。
また実施例1と同様に、放電開始電界強度を測定したと
ころ、7.3kV/mmであった(結果を表1に示
す)。
【0158】上記のフェースプレートと実施例1で用い
たものと同様のマルチ電子ビーム源を備えたリアプレー
トを用いて画像表示装置を作製したところ、実施例1と
同様に、画像表示装置の耐久性および信頼性を向上する
事が出来た。また、ブラックマトリクス上に酸化マグネ
シウムの積層物を設け光の利用効率を向上させた事によ
り、実施例1と同様の条件で駆動したところ、画像表示
装置の輝度が10%程度向上した。
【0159】(実施例4)次に、図5および図9を用い
て、実施例4について説明する。実施例1と同様の厚さ
2.8mmのソーダライムガラスを洗浄・乾燥させた
後、実施例1と同様な方法で、厚さ3μmのブラックマ
トリクスとしての間隔規定部材1010を作製した(図
5の(a))。
【0160】次に、ブラックマトリクスの開口部に、図
9の(a)に示すような配列で、3色の蛍光体膜100
8を作製した。蛍光体膜の作製は、スクリーン印刷法に
よりおこない、3色の蛍光体を1色づつ3回に分けて作
製する。ここで、2色目までは実施例3と同様に作製し
た(図5の(b))。
【0161】3色目は、フェースプレートの凹凸が少な
くなるように、ブラックマトリクスとしての間隔規定部
材1010上にも積層した(図5の(c))。
【0162】ここで、実施例1と同様に蛍光体の膜厚が
十分平坦にならないような場合には、充分な平坦度をも
つ平板ガラスにイソプロピルアルコール(IPA)を吸
収させた不織布をもうけ、これによりフェースプレート
上の蛍光体膜を加圧し平坦度を増してもよい。
【0163】ついで、この基板を450℃で4時間焼成
する事により、ペースト中に含まれる樹脂分を熱分解除
去し、フェースプレートを得た。
【0164】このようにして作製したフェースプレート
の膜厚・表面粗さを蝕針式表面粗さ測定器により測定し
たところ、一画素中の蛍光体膜の平均高さと、そこに隣
接するブラックマトリクスの上の蛍光体の平均高さの差
が、蛍光体の平均粒径である7μmを超えるような場所
は観測されなかった。また、測定領域を全画素に渡って
行っても、蛍光体の平均粒径である7μmを超えるよう
な場所は観測されなかった。
【0165】尚、この測定時の高さの基準となる面は、
フェースプレート1007の第1の主面として計測し
た。
【0166】また、このフェースプレートを光学顕微鏡
により観察したところ、ブラックマトリクス上には最後
に印刷した蛍光体が8割以上の面積を占めて存在してい
た。
【0167】次に、実施例1と同様な方法でフェースプ
レート上にメタルバックとしての導電性膜1009を作
製し、フェースプレートを得た(図5の(d))。
【0168】このようにして作製したフェースプレート
を、実施例1と同様にSEMで観察し、20μm×20
μmの範囲にある接触部の数および接触面積を測定し
た。その結果を表1に示す。観察の結果、メタルバック
の接触部が20μm×20μmの範囲で2ヶ所未満のと
ころはなく、フェースプレートに良好に接触している事
が観察された。
【0169】また実施例1と同様に、放電開始電界強度
を測定したところ、6.5kV/mmであった(結果を
表1に示す)。上記のフェースプレートと実施例1で用
いたものと同様のマルチ電子ビーム源を備えたリアプレ
ートを用いて画像表示装置を作製したところ、実施例1
と同様に、画像表示装置の耐久性および信頼性を向上す
る事が出来た。
【0170】(実施例5)次に、図6および図9の
(c)を用いて、第5の実施例について説明する。実施
例1と同様の厚さ2.8mmのソーダライムガラスから
なるフェースプレート1007を洗浄・乾燥させた後、
実施例1と同様な方法で、厚さ3μmのブラックストラ
イプとしての間隔規定部材1010を作製した(図6の
(a)、図9の(c))。
【0171】次に、ブラックストライプとしての間隔規
定部材1010の開口部に、図9(c)に示すような配
列で、3色の蛍光体膜を作製した。蛍光体膜の作製は、
スクリーン印刷法によりおこない、3色の蛍光体を1色
づつ3回に分けて作製する。また、蛍光体を印刷するパ
ターンはブラックマトリクスの開口部の位置にドットと
して印刷するのではなく、各蛍光体膜が、図9の(c)
に示すように、ストライプ状になるように印刷する。
【0172】まず、一色目の蛍光体膜1008を印刷す
る際に、そこに隣接するブラックストライプ上にも、略
半分程度はみだすように印刷を行なった(図6の
(b))。
【0173】続いて2色目の蛍光体膜1008’を印刷
する際に、隣接するブラックストライプのうち、一色目
の蛍光体膜が覆っている部分に関しては、2色目の蛍光
体膜1008’を重ねるようにし、もう一方のブラック
ストライプ上には略半分程度はみだすように印刷を行な
った(図6の(c))。
【0174】続いて3色目の蛍光体膜1008’’を印
刷する際には、隣接するブラックストライプに重ねるよ
うにして印刷した(図6の(d))。
【0175】ここで、実施例1と同様に蛍光体膜100
8,1008’,1008’’の膜厚が十分平坦になら
ないような場合には、充分な平坦度をもつ平板ガラスに
イソプロピルアルコール(IPA)を吸収させた不織布
をもうけ、これによりフェースプレート上の蛍光体膜を
加圧し平坦度を増してもよい。
【0176】ついで、この基板を450℃で4時間焼成
する事により、ペースト中に含まれる樹脂分を熱分解除
去し、フェースプレートを得た。
【0177】このようにして作製したフェースプレート
の膜厚・表面粗さを蝕針式表面粗さ測定器により測定し
たところ、一画素中の蛍光体膜の平均高さと、そこに隣
接するブラックストライプの上の蛍光体の平均高さの差
が、蛍光体の平均粒径である7μmを超えるような場所
は観測されなかった。また、測定領域を全画素に渡って
行っても、蛍光体の平均粒径である7μmを超えるよう
な場所は観測されなかった。
【0178】尚、この測定時の高さの基準となる面は、
フェースプレート1007の第1の主面として計測し
た。また、このフェースプレートを光学顕微鏡により観
察したところ、ブラックストライプ上は両隣の画素の蛍
光体に覆われていた。
【0179】次に、実施例1と同様な方法でフェースプ
レート上にアルミからなるメタルバック1009を作製
し、フェースプレートを得た(図6の(e))。
【0180】このようにして作製したフェースプレート
を、実施例1と同様にSEMで観察し、20μm×20
μmの範囲にある接触部の数および接触面積を測定し
た。その結果を表1に示す。観察の結果、メタルバック
の接触部が20μm×20μmの範囲で2ヶ所未満のと
ころはなく、フェースプレートに良好に接触している事
が観察された。また実施例1と同様に、放電開始電界強
度を測定したところ、6.7kV/mmであった(結果
を表1に示す)。上記のフェースプレートと実施例1で
用いたものと同様のマルチ電子ビーム源を備えたリアプ
レートを用いて画像表示装置を作製したところ、実施例
1と同様に、画像表示装置の耐久性および信頼性を向上
する事が出来た。
【0181】(実施例6)次に、図7および図9を用い
て、本発明第6の実施例について説明する。実施例1と
同様の厚さ2.8mmのソーダライムガラス1007を
洗浄・乾燥させた後、実施例2と同様な方法で、図9の
(c)で示されるブラックストライプとしての間隔規定
部材1010の領域に深さ約3μmの凹部1016を作
製した(図7の(a))。次に実施例2と同様な方法で
基板洗浄および乾燥を行なった。
【0182】次に実施例1と同様な方法で厚さ3μmの
ブラックストライプとしての間隔規定部材1010をフ
ェースプレートの凹部1016に充填した(図7の
(b))。
【0183】次に、ブラックストライプとしての間隔規
定部材1010の開口部に、図9(c)に示すような配
列で、3色の蛍光体膜を作製した。各蛍光体膜の作製
は、スクリーン印刷法によりおこない、3色の蛍光体を
1色づつ3回に分けて作製する。
【0184】まず、一色目の蛍光体膜1008を印刷す
る際に、そこに隣接するブラックストライプとしての間
隔規定部材1010上にも、略7割程度はみだすように
印刷を行なった(図7の(c))。
【0185】続いて2色目の蛍光体膜1008’を印刷
する際に、隣接するブラックストライプのうち、一色目
の蛍光体膜1008が覆っている側に関しては、2色目
の蛍光体膜1008’を覆うようにし、もう一方のブラ
ックストライプ上には略7割程度はみだすように印刷を
行なった。
【0186】続いて3色目の蛍光体膜1008’’を印
刷する際には、隣接するブラックストライプとしての間
隔規定部材1010の蛍光体膜で覆われていない部分を
全て覆うようにして印刷した(図7の(d))。
【0187】ここで、実施例1と同様に蛍光体膜100
8,1008’,1008’’の膜厚が十分平坦になら
ないような場合には、充分な平坦度をもつ平板ガラスに
イソプロピルアルコール(IPA)を吸収させた不織布
をもうけ、これによりフェースプレート上の蛍光体膜を
加圧し平坦度を増してもよい。
【0188】ついで、この基板を450℃で4時間焼成
する事により、ペースト中に含まれる樹脂分を熱分解除
去し、フェースプレートを得た。
【0189】このようにして作製したフェースプレート
の膜厚・表面粗さを蝕針式表面粗さ測定器により測定し
たところ、一画素中の蛍光体膜の平均高さと、そこに隣
接するブラックストライプの上の蛍光体膜の平均高さの
差が、蛍光体の平均粒径である7μmを超えるような場
所は観測されなかった。また、測定領域を全画素に渡っ
て行っても、蛍光体の平均粒径である7μmを超えるよ
うな場所は観測されなかった。
【0190】尚、この測定時の高さの基準となる面は、
フェースプレート1007に形成された凹部1016の
底面として計測した。また、このフェースプレート10
07を光学顕微鏡により観察したところ、ブラックスト
ライプ上は両隣の絵素の蛍光体膜に覆われていた。
【0191】次に、実施例1と同様な方法でフェースプ
レート上にメタルバックとしての導電性膜1009を作
製し、フェースプレートを得た(図7の(e))。
【0192】このようにして作製したフェースプレート
を、実施例1と同様にSEMで観察し、20μm×20
μmの範囲にある接触部の数および接触面積を測定し
た。その結果を表1に示す。観察の結果、メタルバック
の接触部が20μm×20μmの範囲で2ヶ所未満のと
ころはなく、フェースプレートに良好に接触している事
が観察された。
【0193】また実施例1と同様に、放電開始電界強度
を測定したところ、7.2kV/mmであった(結果を
表1に示す)。上記のフェースプレートと実施例1で用
いたものと同様のマルチ電子ビーム源を備えたリアプレ
ートを用いて画像表示装置を作製したところ、実施例1
と同様、画像表示装置の耐久性および信頼性を向上する
事が出来た。
【0194】(比較例)次に図9及び図10により、本
発明の比較例を説明する。図10は、本発明の比較例の
フェースプレートおよびメタルバックの作製工程を示す
模式的断面図である。実施例1と同様の厚さ2.8mm
のソーダライムガラスからなるフェースプレート100
7を洗浄・乾燥させた後、実施例1と同様な方法で、厚
さ3μmのブラックマトリクスとしての間隔規定部材1
010を作製した(図10の(a))。
【0195】次に、実施例1と同様にブラックマトリク
スとしての間隔規定部材1010の開口部に、図9の
(a)に示すような配列で、3色の蛍光体膜1008を
厚さ20μmで作製した(図10の(b))。
【0196】ついで、この基板を450℃で4時間焼成
する事により、ペースト中に含まれる樹脂分を熱分解除
去し、フェースプレートを得た。
【0197】このようにして作製したフェースプレート
の膜厚・表面粗さを蝕針式表面粗さ測定器により測定し
たところ、一画素中の蛍光体膜の平均高さと、そこに隣
接するブラックマトリクスの平均高さの差が、大部分で
蛍光体の平均粒径である7μmを超えていた。
【0198】尚、この測定時の高さの基準となる面は、
フェースプレート1007の第1の主面として計測し
た。
【0199】次に、実施例1と同様な方法でフェースプ
レート上にメタルバックとしての導電性膜1009を作
製し、フェースプレートを得た(図10の(c))。
【0200】このようにして作製したフェースプレート
を、実施例1と同様にSEMで観察し、20μm×20
μmの範囲にある接触部の数および接触面積を測定し
た。その結果を表1に示す。観察の結果、メタルバック
の接触部が20μm×20μmの範囲で3割未満のとこ
ろがブラックマトリクス上で多数見られ、メタルバック
が浮いた状態になっているのが見受けられた。
【0201】また実施例1と同様に、放電開始電界強度
を測定したところ、4.5kV/mmであった(結果を
表1に示す)。上記のフェースプレートと実施例1で用
いたものと同様のマルチ電子ビーム源を備えたリアプレ
ートを用いて画像表示装置を作製し前記実施例と比較し
たところ、クーロン力によりメタルバックがはがれ画素
抜けが生じたり、放電が頻発したりと耐久性および信頼
性が実施例に比べ劣った。
【0202】
【発明の効果】以上で説明したように本発明によれば、
画像表示装置のリアプレートとフェースプレートの間の
電界強度が例えば1kV/mm以上のように大きくなる
構造であっても、導電性膜がフェースプレートと良好に
接触していることから、導電性膜に高電圧を印加した際
に導電性膜にかかるクーロン引力によって、導電性膜が
剥離してしまうといった事が起こらないので、導電性膜
剥離による画素抜けや、剥離した導電性膜がリアプレー
トに達する事が原因で放電が起こるといった事がなく、
耐久性および信頼性の向上した画像形成装置を得る事が
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態の
フェースプレート及び導電性部材としてのメタルバック
を示す模式的断面図である。
【図2】図1に示されるフェースプレート及びメタルバ
ックの作成工程の模式的断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の画像形成装置のフェ
ースプレート及びメタルバックの作成工程の模式的断面
図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の画像形成装置のフェ
ースプレート及びメタルバックの作成工程の模式的断面
図である。
【図5】本発明の第4の実施形態の画像形成装置のフェ
ースプレート及びメタルバックの作成工程の模式的断面
図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の画像形成装置のフェ
ースプレート及びメタルバックの作成工程の模式的断面
図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の画像形成装置のフェ
ースプレート及びメタルバックの作成工程の模式的断面
図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態の
表示パネルの一部分を切り欠いて示した斜視図である。
【図9】図8に示される表示パネルのフェースプレート
の蛍光体配列を示した平面図である。
【図10】本発明の比較例のフェースプレートおよびメ
タルバックの作製工程を示す模式的断面図である。
【図11】表面伝導型電子放出素子をマトリクス配線接
続した回路図である。
【図12】従来の画像表示装置の表示パネルの一部を切
り欠いて示した斜視図である。
【符号の説明】
1000 蛍光体層 1001 電子源基板 1002 電子放出素子 1003 行方向配線 1004 列方向配線 1005 リアプレート 1006 外枠 1007 フェースプレート 1008,1008’,1008’’ 蛍光体膜 1009 導電性膜(メタルバック) 1010,1010’ 間隔規定部材 1011 凹部 1012 間隔規定部材 1016 凹部 4001 表面伝導型放出素子 4002 行方向配線 4003 列方向配線 4004 抵抗 4005 リアプレート 4006 フェースプレート 4007 外枠 4008 蛍光体膜 4009 導電性部材(メタルバック) 4010 高圧電源 4011 高圧導入端子 4021 マルチ電子ビーム源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/10 - 29/34 H01J 31/12

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出素子を有するリアプレートと、
    多数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と該蛍光体層上に配置
    された導電性膜とを有するフェースプレートとを備え
    前記リアプレートと前記フェースプレートとの間に、
    4.5kV / mmよりも大きく8 . 3kV / mmよりも小
    さい電界強度が印加される画像形成装置であって、 前記蛍光体層の平均厚さをd、前記蛍光体粒子の平均粒
    径をrpとした時に、前記蛍光体層の厚さDが、いずれ
    の場所においても、 d−rp≦D≦d+rpを満たすことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記蛍光体層は、蛍光体粒子の集合体か
    らなる蛍光体膜と該蛍光体膜に隣接する間隔規定部材と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記蛍光体膜の平均厚さをtp、前記間
    隔規定部材の平均厚さをtbとした時に、 tp−rp≦tb≦tp+rpを満たすことを特徴とす
    る請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記間隔規定部材は、第1の間隔規定部
    材と該第1の間隔規定部材とは異なる材料からなる第2
    の間隔規定部材とからなり、前記第2の間隔規定部材
    は、前記第1の間隔規定部材上に積層されてなることを
    特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の間隔規定部材は、粒子の集合
    体からなり、前記第2の間隔規定部材を構成する粒子の
    平均粒径をrzとした時に、 0.5×rp<rz<2×rpを満たすことを特徴とす
    る請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記間隔規定部材は、隣接する蛍光体膜
    に覆われていることを特徴とする請求項2から5のいず
    れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記蛍光体膜は、3色の蛍光体膜を有
    し、前記間隔規定部材を覆う前記蛍光体膜は、前記3色
    のうちの1色の蛍光体膜により、前記間隔規定部材の8
    割以上を占めることを特徴とする請求項6に記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 前記蛍光体膜のうちの互いに隣接する蛍
    光体膜は、相異なる2種類の蛍光膜からなり、前記2種
    類の蛍光膜が、前記間隔規定部材を覆う面積比は、(4
    〜9.5):(6〜0.5)の範囲であることを特徴と
    する請求項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 電子放出素子を有するリアプレートと、
    多数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と該蛍光体層上に配置
    された導電性膜とを有するフェースプレートとを備え
    前記リアプレートと前記フェースプレートとの間に、
    4.5kV / mmよりも大きく8 . 3kV / mmよりも小
    さい電界強度が印加される画像形成装置に用いられるフ
    ェースプレートの製造方法であって、 フェースプレート上に、蛍光体層を形成する工程と、 前記蛍光体層上に樹脂フィルム形成する工程と、 前記樹脂フィルム上に導電性膜を形成する工程と、 前記樹脂フィルムを熱分解除去する工程と、を有してお
    り、 前記蛍光体層は、前記蛍光体層の平均厚さをd、前記蛍
    光体粒子の平均粒径をrpとした時に、前記蛍光体層の
    厚さDが、いずれの場所においても、d−rp≦D≦d
    +rpを満たすように形成されることを特徴とするフェ
    ースプレートの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記蛍光体層を形成する工程は、複数
    の開口部を有する第1の間隔規定部材を前記フェースプ
    レート上に形成する工程と、該複数の開口部の各々を埋
    めるように3原色の蛍光体膜を配置する工程と、前記第
    1の間隔規定部材上に第2の間隔規定部材を形成する工
    程とを含むことを特徴とする請求項に記載のフェース
    プレートの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の間隔規定部材は、フォトリ
    ソグラフィー法を用いて形成されることを特徴とする請
    求項10に記載のフェースプレートの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の間隔規定部材は、スクリー
    ン印刷法により形成されることを特徴とする請求項10
    または11に記載のフェースプレートの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の間隔規定部材は、酸化マグ
    ネシウムまたは窒化ボロンからなることを特徴とする請
    求項10乃至12のいずれかに記載のフェースプレート
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 電子放出素子を有するリアプレート
    と、多数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と該蛍光体層上に
    配置された導電性膜とを有するフェースプレートとを備
    えた画像形成装置の製造方法であって、前記フェースプ
    レートが請求項乃至13のいずれかに記載の製造方法
    を用いて製造されることを特徴とする画像形成装置の製
    造方法。
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