JP2001126633A - 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法 - Google Patents

画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法

Info

Publication number
JP2001126633A
JP2001126633A JP30081799A JP30081799A JP2001126633A JP 2001126633 A JP2001126633 A JP 2001126633A JP 30081799 A JP30081799 A JP 30081799A JP 30081799 A JP30081799 A JP 30081799A JP 2001126633 A JP2001126633 A JP 2001126633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
image display
display device
potential
face plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30081799A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoya Onishi
智也 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP30081799A priority Critical patent/JP2001126633A/ja
Publication of JP2001126633A publication Critical patent/JP2001126633A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クーロン引力を起因とする電極の剥がれを防
止して、安定した画像表示を可能とする品質性に優れた
画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法を提供する。 【解決手段】 メタルバック1009の電位とは異なる
電位に規定されるフェイスプレート電極1011を、フ
ェイスプレート1007とメタルバック1009との間
に設けるべく、ITOの透明導電膜により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、フィール
ドエミッションディスプレイ(FED)や陰極線管(C
RT)などの電子線を利用した画像表示装置及び画像表
示装置の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CRTをはじめとする画像表示装置は、
より一層の大判化が求められ研究が盛んに行なわれてい
る。ここで、大判化に伴って、装置の薄型化・軽量化・
低コスト化が重要な課題となっている。
【0003】しかしながら、CRTは高電圧で加速した
電子を偏向電極で偏向し、フェイスプレート上の発光体
としての蛍光体を励起する構造であるため、大判化を行
なうと原理的に奥行きが必要となり、薄型・軽量のもの
を提供する事が困難である。
【0004】発明者らは上記の問題を解決し得る画像表
示装置として、表面伝導型電子放出素子、ならびにこの
表面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装置について
研究を行なってきた。
【0005】発明者らは、たとえば、図16に示す電気
的な配線方法によるマルチ電子ビーム源の応用を試みて
きた。すなわち、表面伝導型放出素子を2次元的に多数
個配列し、これらの素子を図示のように単純マトリクス
状に配線したマルチ電子ビーム源である。
【0006】図中、4001は表面伝導型放出素子を模
式的に示したものであり、4004は行方向配線、40
03は列方向配線である。なお、図示の便宜上、6×6
マトリクスで示しているが、マトリクスの規模はむろん
これに限ったわけではなく、所望の画像表示を行うのに
足りるだけの素子を配列し配線するものである。
【0007】図17はこのマルチ電子ビーム源を用いた
陰極線管の構造を示しており、マルチ電子ビーム源40
02を備えた、リアプレート(外容器底)4005およ
び外容器枠4007と、蛍光体層4008を備えたフェ
イスプレート4006と、フェイスプレート4006と
接するように設けられたメタルバック4009と、から
なる構造をとっている。
【0008】また、フェイスプレート4006に接した
メタルバック4009には高圧導入端子4011を通じ
て、高圧電源4010から高圧が印加される構成となっ
ている。
【0009】このように、表面伝導型放出素子を単純マ
トリクス配線したマルチ電子ビーム源においては、所望
の電子ビームを出力させるため、行方向配線4004お
よび列方向配線4003に適宜の電気信号を印加する。
【0010】たとえば、マトリクス中の任意の1行の表
面伝導型放出素子を駆動するには、選択する行の行方向
配線4004には選択電圧Vsを印加し、同時に非選択
の行の行方向配線4004には非選択電圧Vnsを印加
する。
【0011】また、これと同期して列方向配線4003
に電子ビームを出力するための駆動電圧Veを印加す
る。
【0012】この方法によれば、選択する行の表面伝導
型放出素子には、Ve−Vsの電圧が印加され、また非
選択行の表面伝導型放出素子にはVe−Vnsの電圧が
印加される。
【0013】これらVe,Vs,Vnsの電圧の大きさ
を適宜調整すれば、選択する行の表面伝導型放出素子だ
けから所望の強度の電子ビームが出力され、また、列方
向配線の各々に異なる駆動電圧Veを印加すれば、選択
する行の素子の各々から異なる強度の電子ビームが出力
される。
【0014】また、表面伝導型放出素子の応答速度は高
速であるため、駆動電圧Veを印加する時間の長さを変
えれば、電子ビームが出力される時間の長さも変えるこ
とができる。
【0015】上記のような電圧印加によりマルチ電子ビ
ーム源4002から出力された電子ビームは、高電圧V
aを印加されているメタルバック4009に照射され、
ターゲットである蛍光体を励起して発光させる。
【0016】したがって、たとえば画像情報に応じた電
圧信号を適宜印加するように構成することによって画像
表示装置となる。
【0017】このように、上記画像表示装置は、メタル
バック4009に高電圧を印加し、リアプレート400
5とフェイスプレート4006の間に電界を生じさせ電
子を加速し、蛍光体を励起させ発光させる事により画像
を形成する構成である。
【0018】画像表示装置の薄型化を実現するために
は、画像表示パネルの厚さを薄くしなければならず、そ
のためリアプレート4005とフェイスプレート400
6の距離を小さくしなければならない。
【0019】したがって、リアプレート4005とフェ
イスプレート4006の間には、かなり高い電界が生じ
ることになる。
【0020】また、メタルバック4009は金属膜で構
成されるものであるが、蛍光体膜全体に高電圧を印加す
る目的のため、また、蛍光体の帯電を防止する目的のた
め、さらに蛍光体から後方(リアプレート方向)に出た
光を鏡面効果により前方に取り出すという目的を持つた
めに連続膜であるのが好ましい。
【0021】さらに、加速された電子がメタルバック4
009を通して蛍光体を励起しなければならないので、
メタルバック4009は薄い膜状であるのが好ましい。
【0022】ここで、蛍光体は一般に粉体であるため、
蛍光体膜はポーラスになり表面にはかなりの凹凸が存在
する。
【0023】また、蛍光体の混色防止や、ビーム位置が
多少ずれても色ずれを起こさないようにするためや、外
光を吸収し画像のコントラストを向上する、などの理由
で設けられる黒色部材(ブラックマトリクス等)にも、
上記蛍光体膜と同様にかなりの凹凸が存在する。
【0024】そのために蛍光体膜上に直接金属を成膜し
たのでは連続膜にならないので、一般的にメタルバック
作製の工程としてフィルミング工程が用いられている。
【0025】このフィルミング工程とは、蛍光体層など
の表面にアクリルなどの樹脂フィルムを作製し、蛍光体
層などの表面を平坦化する工程であり、平坦化されたフ
ィルム上に真空蒸着法などで金属膜を成膜することによ
り、メタルバックを連続膜として作製する事ができ、平
坦度も改善される。
【0026】なお、上記樹脂膜は、金属膜を作製した後
に、焼成によって熱分解して除かれる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0028】上述したように、フィルミング工程を用い
てメタルバックを作製するために、メタルバックの、蛍
光体や黒色部材に対する付着力は弱くなってしまう。
【0029】すなわち、作製プロセス中にメタルバック
と蛍光体や黒色部材との間に存在したフィルム層が焼成
により熱分解され除かれるので、メタルバックと蛍光体
や黒色部材(ブラックストライプ,ブラックマトリクス
等)とは部分的に接触しているのみとなり、メタルバッ
クの付着力が弱くなってしまう。
【0030】これにより、次のような問題が生じてい
た。
【0031】上記のように、リアプレート4005とフ
ェイスプレート4006との間に形成される電界の電界
強度は大きくなる。
【0032】これにより、メタルバック4009には高
電圧が印加されており、ほぼGND電位であるリアプレ
ート4006との間にクーロン引力が発生する。
【0033】したがって、上記のように、メタルバック
4009と蛍光体や黒色部材との付着力が弱い為に、ク
ーロン引力によりメタルバック4009が剥離され、リ
アプレート4005に向けて飛散してしまう。
【0034】その結果、画素抜けにより画質が劣化した
り、飛散したメタルバックが原因となり、リアプレート
4005とフェイスプレート4009との間で放電が起
こり易くなってしまうという問題が発生していた。
【0035】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、クー
ロン引力を起因とする電極の剥がれを防止して、安定し
た画像表示を可能とする品質性に優れた画像表示装置を
提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像表示装置にあっては、低電位に設定され
た電子放出部で発生する電子を加速して引き付けるため
に高電位となるように高電圧が印加される第1電極と、
前記第1電極を介して前記電子放出部とは反対側に設け
られ、前記加速された電子が衝突されて発光する発光体
と、前記第1電極を介して前記電子放出部とは反対側に
設けられ、該第1電極の電位とは異なる電位となるよう
に電圧が印加される第2電極と、を備えたことを特徴と
する。
【0037】従って、第1電極と第2電極との間にクー
ロン引力が発生し、第1電極が電子放出部方向にクーロ
ン引力によって引っ張られる力が緩和される。
【0038】フェイスプレートと、該フェイスプレート
に対向して設けられたリアプレートと、を備え、前記フ
ェイスプレート上に前記発光体,第1電極および第2電
極を設けると共に、前記リアプレート上に電子放出手段
を設けるとよい。
【0039】前記第2電極は、透明電極であるとよい。
【0040】これにより、観測者が第2電極付近の様子
を視認できる。
【0041】前記第2電極は、画像表示領域を全て覆う
ように設けられるとよい。
【0042】これにより、画像表示領域全体にわたって
クーロン引力を緩和できる。
【0043】前記第2電極は、前記フェイスプレートの
表面に形成されるとよい。
【0044】これにより、容易に第2電極を作製でき
る。
【0045】前記第1電極は、前記発光体の膜上にフィ
ルミング工程により形成された金属膜により構成される
とよい。
【0046】これにより、第1電極を平坦的に連続膜と
して形成できる。
【0047】前記第1電極と第2電極には、各々異なる
電源が接続されて、それぞれ異なる電位に規定されると
よい。
【0048】これにより、第1電極と第2電極との間に
クーロン引力を発生できる。
【0049】前記第2電極のみに高圧電源が接続される
とよい。
【0050】これにより、各電極に対してそれぞれ電源
を設ける場合と比較して、軽量化・低コスト化を実現で
きる。
【0051】前記第2電極の電位は、第1電極の電位よ
りも高く設定されるとよい。
【0052】これにより、第1電極と第2電極との間に
クーロン引力を発生できる。
【0053】前記第1電極,第2電極およびリアプレー
トの電位を、それぞれの間の抵抗値によって規定すると
よい。
【0054】これにより、一つの電源で各電位を異なら
せることができる。
【0055】前記第1電極と第2電極との間、あるい
は、第1電極とリアプレートとの間の少なくともいずれ
か一方に、外部抵抗が接続されるとよい。
【0056】これにより、各間の抵抗値の比を設定でき
る。
【0057】前記第1電極と第2電極との間の内部抵抗
と、第1電極とリアプレートとの間の内部抵抗との比に
よって、前記第2電極および第1電極の電位が規定され
るとよい。
【0058】このように、内部抵抗の比によっても、各
電位を異なるように規定できる。
【0059】前記第1電極のみに高圧電源が接続される
とよい。
【0060】これにより、各電極に対してそれぞれ電源
を設ける場合と比較して、軽量化・低コスト化を実現で
きる。
【0061】前記第2電極の電位は、第1電極の電位よ
りも低く設定されるとよい。
【0062】これにより、第1電極と第2電極との間に
クーロン引力を発生できる。
【0063】前記第2電極の電位は、該第2電極と第1
電極及び第2電極とリアプレートとの間の抵抗値の比に
よって規定されるとよい。
【0064】これにより、一つの電源で各電位を異なら
せることができる。
【0065】前記第1電極と第2電極との間、あるい
は、第2電極とリアプレートとの間の少なくともいずれ
か一方に、外部抵抗が接続されるとよい。
【0066】これにより、各間の抵抗値の比を設定でき
る。
【0067】前記第1電極と第2電極との間の内部抵抗
と、第2電極とリアプレートとの間の内部抵抗との比に
よって、前記第2電極および第1電極の電位が規定され
るとよい。
【0068】このように、内部抵抗の比によっても、各
電位を異なるように規定できる。
【0069】前記リアプレートは、接地されるとよい。
【0070】これによっても、各電極の電位を異ならせ
ることができる。
【0071】前記フェイスプレートに、接地電位に規定
された電位規定電極を設けると共に、前記第2電極と電
位規定電極を高抵抗膜で接続するとよい。
【0072】このようにして、電位を規定することもで
きる。
【0073】前記高抵抗膜のシート抵抗値は1×107
〜1×1014(Ω/□)であるとよい。
【0074】装置内部を真空状態に維持すると共に、大
気圧による変形を防止するために耐大気圧支持構造体を
設け、かつ、該耐大気圧支持構造体に高抵抗膜を形成す
るとよい。
【0075】これにより、大気圧による変形を防止でき
ると共に、耐大気圧支持構造体の表面の帯電を防止し
て、各部の電位を安定できる。
【0076】前記高抵抗膜のシート抵抗値は1×107
〜1×1014(Ω/□)であるとよい。
【0077】前記フェイスプレートに外光を吸収させる
ための黒色部材を設けると共に、該黒色部材を形成する
材料に導電性材料を混入させるとよい。
【0078】これにより、黒色部材の抵抗値を下げるこ
とができる。
【0079】前記導電性材料は、カーボンブラックもし
くは金属微粒子であるとよい。
【0080】前記第1電極と第2電極との間の電位差を
Va,静電容量をCa,平均厚さをHaとし、第1電極
とリアプレートとの間の電位差をVb,静電容量をC
b,ギャップの平均距離をHbとした場合に、 |Va|>|Vb|√(CbHa/CaHb) を満たすとよい。
【0081】これにより、第2電極とリアプレートとの
間のクーロン引力を実効的に0にできる。
【0082】画像表示装置は、陰極線管構造をとるとよ
い。
【0083】前記電子放出手段は、マトリクス状に配線
された電子放出素子であるとよい。
【0084】前記電子放出素子は、表面伝導型電子放出
素子であるとよい。
【0085】また、本発明にあっては、低電位に設定さ
れた電子放出部で発生する電子を加速して引き付けるた
めに高電位となるように高電圧が印加される第1電極
と、該第1電極を介して前記電子放出部とは反対側に設
けられ、前記加速された電子が衝突されて発光する発光
体と、を備えた画像表示装置の駆動方法において、前記
第1電極を介して前記電子放出部とは反対側に第2電極
を設け、該第2電極に対して前記第1電極よりも高い電
圧を印加することを特徴とする。
【0086】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0087】(第1の実施の形態)図1,図3および図
15を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る画像
表示装置について説明する。
【0088】まず、上記従来技術の中でも説明したが、
画像表示装置全体の基本的構成等について簡単に説明す
る。
【0089】図1および図3に示すように、画像表示装
置は、フェイスプレート1007と、これに対向して設
けられたリアプレート1005と、を備えている。
【0090】そして、リアプレート1005には電子放
出手段が設けられており、フェイスプレート1007側
に比べて低電位となるように設定されている。
【0091】一方、フェイスプレート1007には、第
1電極であるメタルバック1009が設けられており、
このメタルバック1009に高電圧を印加することによ
って、リアプレート1005との間に高電界を生じさせ
て、電子放出手段から放出された電子を加速して引き付
けるようにしている。
【0092】そして、このように加速して引き付けた電
子を、メタルバック1009を介して電子放出部とは反
対側に設けられた蛍光体膜1008に衝突させること
で、発光体としての蛍光体を励起させて発光させること
により画像を形成させる構成となっている。
【0093】次に、本実施の形態に係る画像表示装置に
ついて、製造工程を説明しつつ更に詳しく説明する。
【0094】まず、厚さ2.8mmのソーダライムガラ
スに、フェイスプレート電極1011をフェイスプレー
ト1007とメタルバック1009との間に設けるべ
く、ITOの透明導電膜により形成した。
【0095】なお、フェイスプレート電極1011はメ
タルバック1009と同様に画像領域を覆うように作製
した。
【0096】また、上記説明の例では、フェイスプレー
ト電極1011として、電極部付近を観測者が視認でき
るように、透明導電膜であるITOにより作製したが、
もちろんこの材料に限定される訳ではない。
【0097】フェイスプレート電極1011を作製した
後に、ガラスペーストおよび黒色顔料を含んだ黒色顔料
ペーストを用い、図15(a)に示すように、縦方向に
幅100μm,ピッチ282μmのストライプを255
0本、横方向に幅200μm,ピッチ846μmのスト
ライプを480本有するパターンを、縦・横共に20μ
mの厚さでスクリーン印刷法により作製し、黒色部材と
してのブラックマトリクス1010とした。
【0098】なお、本例ではスクリーン印刷法によりブ
ラックマトリクスを作製したが、もちろんこれに限定さ
れるものではなく、たとえばフォトリソグラフィー法を
用いて作製してもよい。
【0099】また、ブラックマトリクス1010の材料
として、ガラスペーストと黒色顔料を含んだ黒色顔料ペ
ーストを用いたが、もちろんこれに限定されるものでは
なく、たとえばカーボンブラックなどを用いてもよい。
【0100】さらに、ブラックマトリクス1010は、
本例では図15(a)に示すようにマトリクス状に作製
したが、もちろんこれに限定される訳ではなく、図15
(b)に示すようなストライプ状配列や図15(c)に
示すようなデルタ状配列やそれ以外の配列であっても良
い。
【0101】次に、図15(a)に示すように、ブラッ
クマトリクス1010の開口部に、赤色(R)・青色
(B)・緑色(G)の蛍光体ペーストを用いてスクリー
ン印刷法により、3色の蛍光体を1色づつ3回に分けて
厚さおよそ20μmで作製した。
【0102】なお、本例ではスクリーン印刷法を用いて
蛍光体膜1008を作製したが、もちろんこれに限定さ
れる訳ではなく、たとえばフォトリソグラフィー法など
により作製しても良い。
【0103】また、本例では、蛍光体はCRTの分野で
用いられているP22の蛍光体とし、赤色(P22−R
E3:Y22S:Eu3+)、青色(P22−B2:Zn
S:Ag,Al)、緑色(P22−GN4:ZnS:C
u,Al)のものを用いたが、もちろんこれに限定され
る訳ではなく、その他の蛍光体を用いても良い。
【0104】次に、ブラウン管の分野では公知であるフ
ィルミング工程により、樹脂中間膜を作製し、その後に
金属蒸着膜を作製し、最後に樹脂中間層を熱分解除去さ
せる事により厚さ1000Åのメタルバック1009を
作製した。
【0105】このようにして作製したフェイスプレート
1007上のフェイスプレート電極1011に高圧電源
1015を接続し、メタルバック1009に別の高圧電
源1015を接続した。
【0106】このようにして得られたフェイスプレート
1007を真空チャンバ中でフェイスプレート1007
よりも十分大きい接地された電極(以後、対向電極と表
記する場合もある)に対向して一定のギャップを開けて
固定した。
【0107】そして、メタルバック1009に高電圧V
bを印加し、フェイスプレート電極1011に高電圧V
a+Vbを印加し、徐々にVaおよびVbを上昇させ
て、メタルバック1009が剥離もしくは放電を開始し
た際の、メタルバック1009とリアプレート1005
との間の電界強度(以後、破壊電界強度と呼ぶ事にす
る。)を求めた。
【0108】ただし、ここで電界強度はメタルバック1
009に印加された電圧を、フェイスプレート1007
とリアプレート1005の平均ギャップ距離で割ったも
のとする。
【0109】なお、VaはVbの0.2%とし、一定の
比率で電圧を上昇させていった。
【0110】以上による測定の結果、破壊電界強度は
8.2[kV/mm]であった(結果を図18の表に示
す)。
【0111】このようにして作製したフェイスプレート
1007を用いて画像表示装置を作製し、駆動したとこ
ろ、メタルバック1009が剥離することのない信頼性
の高い画像表示装置を得ることが出来た。
【0112】次に、本発明の実施の形態に係る画像表示
装置の表示パネルの構成と製造法について、具体的な例
を示して説明する。
【0113】図14は本実施の形態に係る表示パネルの
斜視図であり、内部構造を示すためにパネルの1部を切
り欠いて示している。
【0114】図中、1005はリアプレート(外容器
底)、1006は側壁、1007はフェイスプレートで
あり、これらリアプレート1005,側壁1006およ
びフェイスプレート1007により表示パネルの内部を
真空に維持するための気密容器を形成している。
【0115】ここで、気密容器を組み立てるにあたって
は、各部材の接合部に十分な強度と気密性を保持させる
ように封着する必要があるが、本例では、その一例とし
てフリットガラスを接合部に塗布し、大気中あるいは窒
素雰囲気中で、摂氏400〜500度で10分以上焼成
することにより封着を達成した。
【0116】なお、気密容器内部を真空に排気する方法
については後述する。
【0117】上記気密容器の内部は1.3×10-4Pa
程度の真空に保持されており、画像表示装置の表示面積
が大きくなるにしたがって、気密容器内部と外部の気圧
差によるリアプレート1005およびフェイスプレート
1007の変形あるいは破壊を防止する手段が必要とな
る。
【0118】そこで、リアプレート1005およびフェ
イスプレート1007の肉厚を厚くすることによる方法
も考えられるが、そのような方法では画素表示装置の重
量を増加させるのみならず、斜め方向から見たときに画
像のゆがみや視差を生ずる。
【0119】これに対し、比較的薄いガラス板からなり
大気圧を支えるための耐大気圧支持構造体(スペーサあ
るいはリブと呼ばれる;不図示)を設けることにより、
マルチビーム電子源が形成された基板1001と蛍光膜
1008が形成されたフェイスプレート1007との間
を、通常サブミリないし数ミリに保つことが可能とな
り、前述したように気密容器内部を高真空に保持し、か
つ変形あるいは破壊を防止することができる。
【0120】ここで、スペーサーには以下に示すような
問題が生じる場合がある。
【0121】第1に、スペーサの近傍から放出された電
子の一部がスペーサに衝突することにより、あるいはフ
ェイスプレート上の蛍光膜とメタルバックに衝突した電
子が背面散乱されてスペーサに当たることにより、スペ
ーサに帯電が生じる。
【0122】このスペーサの帯電により冷陰極素子から
放出された電子はその軌道を曲げられてしまい、蛍光体
上の正規の位置とは異なる場所に到達し、スペーサ近傍
の画像が歪んで表示されてしまう。
【0123】第2に、冷陰極素子からの放出電子を加速
するために電子源基板とフェイスプレートとの間には数
千V以上の高電圧(即ち1kV/mm以上の高電界)が
印加されるため、スペーサ表面での沿面放電の発生が懸
念される。
【0124】特に、上記のようにスペーサが帯電してい
る場合には、スペーサとカソードとの接合部の電界が強
まるため、放電が誘発される可能性がある。
【0125】この問題を解決するために、スペーサに微
少電流を流して帯電を除去する提案がなされており(特
開昭57−118355号公報、特開昭61−1240
31号公報)、そのためスペーサの表面に高抵抗の帯電
防止膜(シート抵抗値が1×107〜1×1014(Ω/
□)の高抵抗膜)が形成される場合がある。
【0126】これにより、スペーサの表面の帯電を防止
して、各部の電位を安定させるできる。
【0127】ここで、リアプレート1005には、基板
1001が固定されているが、この基板1001上には
表面伝導型放出素子1002がN×M個形成されてい
る。なお、N,Mは2以上の正の整数であり、目的とす
る表示画素数に応じて適宜設定されるものであるが、本
例においては、N=2550,M=480とした。
【0128】また、N×M個の表面伝導型放出素子は、
M本の行方向配線1003とN本の列方向配線1004
により単純マトリクス配線されている。
【0129】以上のように、基板1001,表面伝導型
放出素子1002,行方向配線1003および列方向配
線1004によって構成される部分をマルチ電子ビーム
源と呼ぶ。
【0130】ここで、本例においては、気密容器のリア
プレート1005にマルチ電子ビーム源の基板1001
を固定する構成としたが、マルチ電子ビーム源の基板1
001が十分な強度を有するものである場合には、気密
容器のリアプレートとしてマルチ電子ビーム源の基板1
001自体を用いてもよい。
【0131】また、Dx1〜DxmおよびDy1〜Dy
nおよびHvは、当該表示パネルと不図示の電気回路と
を電気的に接続するために設けた気密構造の電気接続用
端子である。
【0132】そして、Dx1〜Dxmはマルチ電子ビー
ム源の行方向配線1003と、Dy1〜Dynはマルチ
電子ビーム源の列方向配線1004と、Hvはフェイス
プレートのメタルバック1009と、それぞれ電気的に
接続されている。
【0133】また、気密容器内部を真空に排気するに
は、気密容器を組み立てた後、不図示の排気管と真空ポ
ンプとを接続し、気密容器内を1.3×10-5[Pa]
程度の真空度まで排気する。
【0134】その後、排気管を封止するが、気密容器内
の真空度を維持するために、封止の直前あるいは封止後
に気密容器内の所定の位置にゲッター膜(不図示)を形
成する。
【0135】ゲッター膜とは、たとえばBaを主成分と
するゲッター材料をヒーターもしくは高周波加熱により
加熱し蒸着して形成した膜であり、該ゲッター膜の吸着
作用により気密容器内は1.3×10-3ないしは1.3
×10-5[Pa]の真空度に維持される。
【0136】以上、本実施の形態に係る表示パネルの基
本構成と製法について説明した。
【0137】次に、上記実施の形態に係る表示パネルに
用いたマルチ電子ビーム源について説明する。
【0138】本発明の実施の形態に係る画像表示装置に
用いるマルチ電子ビーム源は、表面伝導型放出素子を単
純マトリクス配線した電子源であれば、表面伝導型放出
素子の材料や形状あるいは製法に制限はない。
【0139】しかしながら、発明者らは、表面伝導型放
出素子の中では、電子放出部もしくはその周辺部を微粒
子膜から形成したものが電子放出特性に優れ、しかも製
造が容易に行えることを見いだしている。
【0140】したがって、高輝度で大画面の画像表示装
置のマルチ電子ビーム源に用いるには、最も好適である
と言える。そこで、上記実施の形態に係る表示パネルに
おいては、電子放出部もしくはその周辺部を微粒子膜か
ら形成した表面伝導型放出素子を用いた。
【0141】次に、上記第1の実施の形態とは異なる様
々な実施の形態について、順に説明する。以下に示す各
実施の形態では、上記第1の実施の形態と、各電極部の
電位を規定するための構成が異なる場合について示して
いる。
【0142】その他の基本的な構成等については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
【0143】以下に示す実施の形態では、各電極(フェ
イスプレート電極,メタルバック,リアプレート)の電
位を、各電極間の抵抗値によって規定しており、まず、
このように規定することについて説明する。
【0144】各電極間には、「静電容量成分」と「抵抗
成分」が存在し、図2に示すような等価回路で表すこと
ができる。
【0145】このような等価回路でスイッチをONにす
ると、各電極間にはスイッチをONにした瞬間は各電極
間の静電容量の比により分割された電圧がかかる。
【0146】その後、静電容量が充電されていくに伴っ
て、ある時定数τで、各電極間の電圧は各電極間の抵抗
の比により分割された電圧に漸近していく。
【0147】以上のように、抵抗値により規定されると
いうことは、電圧が十分に飽和した後(少なくとも時定
数τの5倍以上)において、各電極の電圧の比が、各電
極間の抵抗値の比にほぼ等しい(±10%以内)ことを
いうものとする。
【0148】また、上記の抵抗値を決める要素として
は、内部抵抗と外部抵抗があり、これらについて説明す
る。
【0149】まず、内部抵抗とは、フェイスプレート,
リアプレート,側壁および大気圧支持構造などの、画像
表示装置を形成するための部材及びその表面抵抗から構
成されるものを指すものとする。
【0150】一方、外部抵抗とは、内部抵抗以外の抵抗
成分を指し、例えば、上記のような部材以外に接続する
抵抗器などにより構成されるものを指すものとする。
【0151】(第2の実施の形態)図4および図5を参
照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0152】まず、上記第1の実施の形態の場合と同様
にして、フェイスプレート電極1011,ブラックマト
リクス1010,蛍光体膜1008およびメタルバック
1009を作製した。
【0153】ここで、ブラックマトリクス1010に使
用した材料について、フェイスプレート1007の蛍光
体とブラックマトリクス1010で構成されるスクリー
ン部分(単に「スクリーン部分」と記述する場合もあ
る。)の抵抗値を低くするために、黒色顔料だけではな
く導電性材料としてカーボンブラックも混入した。
【0154】なお、本実施の形態ではブラックマトリク
ス1010の材料にカーボンブラックを混入したが、も
ちろんこれに限定される訳ではなく、銀の微粒子など導
電性を持つ物を混入しても良い。
【0155】このようにして作製したフェイスプレート
1007のフェイスプレート電極1011に高圧電源1
015を接続し、メタルバック1009とリアプレート
1005に対して、それぞれ引出配線1013,101
4を設け、両者を外部抵抗1016を介して接続した。
【0156】ここで、作製したフェイスプレート100
7のスクリーン部の抵抗値を測定するために、フェイス
プレート電極1011とメタルバック1009に電圧を
印加して、I−V特性を評価した。
【0157】その結果、スクリーン部の抵抗値は1.6
×104[Ω]であった。
【0158】次に、メタルバック1009と対向電極の
間に1.0×107[Ω]の外部抵抗1016を接続
し、作製したフェイスプレート1007と対向電極を真
空チャンバ中で一定の距離にて固定し、フェイスプレー
ト電極1011に電圧を印加した。
【0159】ここで、フェイスプレート1007に10
kVの電圧を印加した時の、フェイスプレート電極10
11とメタルバック1009の間の電圧Vaと、メタル
バック1009と対向電極の間の電圧Vbの経時変化を
図5に示す。
【0160】ここで、飽和時のフェイスプレート電極1
011とメタルバック1009の間の電圧Vaは16
[V]、メタルバック1009とリアプレート1005
の間の電圧Vbは9984[V]であった。
【0161】次に、フェイスプレート電極1011に印
加する電圧を徐々に上昇させて、破壊電界強度を測定し
たところ、6.6[kV/mm]であった(結果を図1
8の表に示す)。
【0162】本実施の形態に係るフェイスプレート10
07と上記第1の実施の形態で用いたものと同様のマル
チ電子ビーム源を備えたリアプレート1005を用いて
画像表示装置を作製して駆動したところ、メタルバック
1009が剥離する事のない信頼性の高い画像表示装置
を得る事が出来た。
【0163】(第3の実施の形態)図6を参照して、本
発明の第3の実施の形態について説明する。
【0164】まず、上記第1の実施の形態の場合と同様
にして、フェイスプレート電極1011,ブラックマト
リクス1010,蛍光体膜1008およびメタルバック
1009を作製した。
【0165】そして、作製したフェイスプレート100
7のフェイスプレート電極1011に高圧電源1015
を接続し、フェイスプレート電極1011とメタルバッ
ク1009に対してそれぞれ引出配線1012,101
3を設け、両者を1.0×105[Ω]の外部抵抗10
16を介して接続した。
【0166】次に、メタルバック1009と対向電極の
間に不図示の大気圧支持構造(スペーサと表記する場合
もある。)を介してフェイスプレート1007の対向電
極を真空チャンバ中で一定の距離にて固定し、メタルバ
ック1009と対向電極の間の抵抗値をスクリーン部の
抵抗値と同様にして測定したところ、3.5×10
7[Ω]であった。
【0167】次に、フェイスプレート電極1011に1
0kVの電圧を印加し、飽和時の電圧を測定したとこ
ろ、Vaは29[V]、Vbは9971[V]であっ
た。
【0168】次に、フェイスプレート電極1011に印
加する電圧を徐々に上昇させて、破壊電界強度を測定し
たところ、11.8[kV/mm]であった(結果を図
18の表に示す)。
【0169】本実施の形態に係るフェイスプレート10
07と上記第1の実施の形態で用いたものと同様のマル
チ電子ビーム源を備えたリアプレート1005を用いて
画像表示装置を作製し、駆動したところ、メタルバック
1009が剥離する事のない信頼性の高い画像表示装置
を得る事が出来た。
【0170】(第4の実施の形態)図7を参照して、本
発明の第4の実施の形態について説明する。
【0171】まず、上記第1の実施の形態の場合と同様
にして、フェイスプレート電極1011,ブラックマト
リクス1010,蛍光体膜1008およびメタルバック
1009を作製した。
【0172】そして、作製したフェイスプレート100
7のフェイスプレート電極1011に高圧電源1015
を接続し、フェイスプレート電極1011とメタルバッ
ク1009に対してそれぞれ引出配線1012,101
3を設け、両者を7.7×105[Ω]の外部抵抗10
16を介して接続した。
【0173】次に、メタルバック1009と対向電極の
間に2.0×108[Ω]の外部抵抗1016を接続
し、作製したフェイスプレート1007と対向電極を真
空チャンバ中で一定の距離にて固定し、フェイスプレー
ト電極1011に10kVの電圧を印加して飽和時の電
圧を測定したところ、Vaは38[V]、Vbは996
2[V]であった。
【0174】次に、フェイスプレート電極1011に印
加する電圧を徐々に上昇させて、破壊電界強度を測定し
たところ、15.0[kV/mm]であった(結果を図
18の表に示す)。
【0175】本実施の形態に係るフェイスプレート10
07と上記第1の実施の形態で用いたものと同様のマル
チ電子ビーム源を備えたリアプレート1005を用いて
画像表示装置を作製し、駆動したところ、メタルバック
1009が剥離する事のない信頼性の高い画像表示装置
を得る事が出来た。
【0176】(第5の実施の形態)図8を参照して、本
発明の第5の実施の形態について説明する。
【0177】まず、上記第1の実施の形態の場合と同様
にして、フェイスプレート電極1011,ブラックマト
リクス1010,蛍光体膜1008およびメタルバック
1009を作製した。
【0178】ここで、ブラックマトリクス1010に使
用した材料について、スクリーン部分の抵抗値を低くす
るために、黒色顔料だけではなく導電性材料としてカー
ボンブラックも混入した。
【0179】なお、本実施の形態ではブラックマトリク
ス1010の材料にカーボンブラックを混入したが、も
ちろんこれに限定される訳ではなく、銀の微粒子など導
電性を持つ物を混入しても良い。
【0180】このようにして作製したフェイスプレート
1007のフェイスプレート電極1011に高圧電源1
015を接続し、メタルバック1009とリアプレート
1005に対して、それぞれ引出配線1013,101
4を設け、両者を外部抵抗1016を介して接続した。
【0181】ここで、作製したフェイスプレート100
7のスクリーン部の抵抗値を測定したところ、スクリー
ン部の抵抗値は8.1×104[Ω]であった。
【0182】次に、メタルバック1009と対向電極の
間に不図示の大気圧支持構造(スペーサと表記する場合
もある。)を介してフェイスプレート1007と対向電
極を真空チャンバ中で一定の距離にて固定し、メタルバ
ック1009と対向電極の間の抵抗値をスクリーン部の
抵抗値と同様にして測定したところ、3.5×10
7[Ω]であった。
【0183】次に、フェイスプレート電極1011に1
0kVの電圧を印加し、飽和時の電圧を測定したとこ
ろ、Vaは23[V]、Vbは9977[V]であっ
た。
【0184】次に、フェイスプレート電極1011に印
加する電圧を徐々に上昇させて、破壊電界強度を測定し
たところ、9.5[kV/mm]であった(結果を図1
8の表に示す)。
【0185】本実施の形態に係るフェイスプレート10
07と上記第1の実施の形態で用いたものと同様のマル
チ電子ビーム源を備えたリアプレート1005を用いて
画像表示装置を作製し、駆動したところ、メタルバック
1009が剥離する事のない信頼性の高い画像表示装置
を得る事が出来た。
【0186】(第6の実施の形態)図9を参照して、本
発明の第6の実施の形態について説明する。
【0187】まず、上記第1の実施の形態の場合と同様
にして、フェイスプレート電極1011,ブラックマト
リクス1010,蛍光体膜1008およびメタルバック
1009を作製した。
【0188】ここで、ブラックマトリクス1010に使
用した材料について、スクリーン部分の抵抗値を低くす
るために、黒色顔料だけではなく導電性材料としてカー
ボンブラックも混入した。
【0189】なお、本実施の形態ではブラックマトリク
ス1010の材料にカーボンブラックを混入したが、も
ちろんこれに限定される訳ではなく、銀の微粒子など導
電性を持つ物を混入しても良い。
【0190】このようにして作製したフェイスプレート
1007のスクリーン部の抵抗値を測定したところ、ス
クリーン部の抵抗値は1.6×105[Ω]であった。
【0191】そして、上記のように作製したフェイスプ
レート1007のメタルバック1009に高圧電源10
15を接続し、フェイスプレート電極1011に引出配
線1012を設け、接地電位との間に4.0×10
7[Ω]の外部抵抗1016を接続し、作製したフェイ
スプレート1007と対向電極を真空チャンバ中で一定
の距離にて固定して、フェイスプレート電極1011に
10kVの電圧を印加し飽和時の電圧を測定したとこ
ろ、Vaは40[V]、Vbは10000[V]であっ
た。
【0192】次に、フェイスプレート電極1011に印
加する電圧を徐々に上昇させて、破壊電界強度を測定し
たところ、15.3[kV/mm]であった(結果を図
18の表に示す)。
【0193】本実施の形態に係るフェイスプレート10
07と上記第1の実施の形態で用いたものと同様のマル
チ電子ビーム源を備えたリアプレート1005を用いて
画像表示装置を作製し、駆動したところ、メタルバック
1009が剥離する事のない信頼性の高い画像表示装置
を得る事が出来た。
【0194】(第7の実施の形態)図10を参照して、
本発明の第7の実施の形態について説明する。
【0195】まず、上記第1の実施の形態の場合と同様
にして、フェイスプレート電極1011,ブラックマト
リクス1010,蛍光体膜1008およびメタルバック
1009を作製した。
【0196】そして、作製したフェイスプレート100
7のメタルバック1009に高圧電源1015を接続
し、フェイスプレート電極1011とメタルバック10
09に対して、それぞれ引出電線1012,1014を
設け、両者を5.0×104[Ω]の外部抵抗1016
を介して接続した。
【0197】また、フェイスプレート1007の画像領
域外には接地電位に規定した電極1017が設けられて
おり、フェイスプレート電極1011に対して高抵抗膜
1018を介して接続されている。
【0198】ここで、高抵抗膜の材質は、所定のシート
抵抗値(1×107〜1×1014(Ω/□))が得ら
れ、十分な安定性を有するものであれば特に限定されな
い。例えばグラファイト微粒子を適当な密度で分散させ
た膜が適用できる。
【0199】そして、フェイスプレート電極1011と
接地電位との間の抵抗値を測定したところ、4.4×1
7[Ω]であった。
【0200】次に、作製したフェイスプレート1007
と対向電極を真空チャンバ中で一定の距離にて固定し、
フェイスプレート電極1011に10kVの電圧を印加
し飽和時の電圧を測定したところ、Vaは11[V]、
Vbは10000[V]であった。
【0201】次に、フェイスプレート電極1011に印
加する電圧を徐々に上昇させて、破壊電界強度を測定し
たところ、4.6[kV/mm]であった(結果を図1
8の表に示す)。
【0202】本実施の形態に係るフェイスプレート10
07と上記第1の実施の形態で用いたものと同様のマル
チ電子ビーム源を備えたリアプレート1005を用いて
画像表示装置を作製し、駆動したところ、メタルバック
1009が剥離する事のない信頼性の高い画像表示装置
を得る事が出来た。
【0203】(第8の実施の形態)図11を参照して、
本発明の第8の実施の形態について説明する。
【0204】まず、上記第1の実施の形態の場合と同様
にして、フェイスプレート電極1011,ブラックマト
リクス1010,蛍光体膜1008およびメタルバック
1009を作製した。
【0205】そして、作製したフェイスプレート100
7のフェイスプレート電極1011に高圧電源1015
を接続し、フェイスプレート電極1011とメタルバッ
ク1009に対して、それぞれ引出配線1012,10
13を設け、両者を1.0×105[Ω]の外部抵抗1
016を介して接続した。
【0206】このようにして作製したフェイスプレート
1007のメタルバック1009に高圧電源1015を
接続し、また、フェイスプレート電極1011に引出配
線1012を設けて、接地電位との間に3.0×107
[Ω]の外部抵抗1016を介して接続した。
【0207】そして、作製したフェイスプレート100
7と対向電極を真空チャンバ中で一定の距離にて固定
し、フェイスプレート電極1011に10kVの電圧を
印加して飽和時の電圧を測定したところ、Vaは33
[V]、Vbは10000[V]であった。
【0208】次に、フェイスプレート電極1011に印
加する電圧を徐々に上昇させて、破壊電界強度を測定し
たところ、13.6[kV/mm]であった(結果を図
18の表に示す)。
【0209】本実施の形態に係るフェイスプレート10
07と上記第1の実施の形態で用いたものと同様のマル
チ電子ビーム源を備えたリアプレート1005を用いて
画像表示装置を作製し、駆動したところ、メタルバック
1009が剥離する事のない信頼性の高い画像表示装置
を得る事が出来た。
【0210】(第9の実施の形態)図12を参照して、
本発明の第9の実施の形態について説明する。
【0211】まず、上記第1の実施の形態の場合と同様
にして、フェイスプレート電極1011,ブラックマト
リクス1010,蛍光体膜1008およびメタルバック
1009を作製した。
【0212】ここで、ブラックマトリクス1010に使
用した材料について、スクリーン部分の抵抗値を低くす
るために、黒色顔料だけではなく導電性材料としてカー
ボンブラックも混入した。
【0213】なお、本実施の形態ではブラックマトリク
ス1010の材料にカーボンブラックを混入したが、も
ちろんこれに限定される訳ではなく、銀の微粒子など導
電性を持つ物を混入しても良い。
【0214】このようにして作製したフェイスプレート
1007のスクリーン部の抵抗値を測定したところ、ス
クリーン部の抵抗値は1.6×105[Ω]であった。
【0215】また、フェイスプレート1007の画像領
域外には接地電位に規定した電極1017が設けられて
おり、フェイスプレート電極1011に対して高抵抗膜
1018を介して接続されている。
【0216】ここで、高抵抗膜の材質は、所定のシート
抵抗値(1×107〜1×1014(Ω/□))が得ら
れ、十分な安定性を有するものであれば特に限定されな
い。例えばグラファイト微粒子を適当な密度で分散させ
た膜が適用できる。
【0217】そして、フェイスプレート電極1011と
接地電位との間の抵抗値を測定したところ、4.4×1
7[Ω]であった。
【0218】次に、作製したフェイスプレート1007
の対向電極を真空チャンバ中で一定の距離にて固定し、
フェイスプレート電極1011に10kVの電圧を印加
し飽和時の電圧を測定したところ、Vaは37[V]、
Vbは10000[V]であった。
【0219】次に、フェイスプレート電極1011に印
加する電圧を徐々に上昇させて、破壊電界強度を測定し
たところ、15.1[kV/mm]であった(結果を図
18の表に示す)。
【0220】本実施の形態に係るフェイスプレート10
07と上記第1の実施の形態で用いたものと同様のマル
チ電子ビーム源を備えたリアプレート1005を用いて
画像表示装置を作製し、駆動したところ、メタルバック
1009が剥離する事のない信頼性の高い画像表示装置
を得る事が出来た。
【0221】(比較例)上記各実施の形態と従来技術と
を比較するために、図13に示す比較例について説明す
る。
【0222】上記第1の実施の形態と同様の厚さ2.8
mmのソーダライムガラスに、フェイスプレート電極1
011を作製せずに、第1の実施の形態と同様にブラッ
クマトリクス1010および蛍光体膜1008をスクリ
ーン印刷法により作製した。
【0223】次に、メタルバック1009に引出配線1
014を設け、高圧電源1015を接続した。
【0224】そして、作製したフェイスプレート100
7と対向電極を真空チャンバ中で一定の距離にて固定
し、メタルバック1009に印加する電圧を徐々に上昇
させて、破壊電界強度を測定したところ、3.5[kV
/mm]であった(結果を図18の表に示す)。
【0225】本比較例に係るフェイスプレート1007
と上記第1の実施の形態で用いたものと同様のマルチ電
子ビーム源を備えたリアプレート1005を用いて画像
表示装置を作製し、駆動したところ、上記各実施の形態
と比較して、クーロン引力によりメタルバック1009
が剥がれて画素抜けが生じたり、放電が頻発したりな
ど、耐久性および信頼性が各実施の形態に比べ劣った。
【0226】ここで、各電極の電位の相違等に基づくク
ーロン引力等に関して、上述した図2の等価回路を参照
しつつ、さらに詳しく説明する。
【0227】図2に示すように、フェイスプレート電極
とメタルバックとの間の電圧をVa,静電容量をCa,
平均厚さをHa,働くクーロン力をFaとし、また、メ
タルバックとリアプレートとの間の電圧をVb,静電容
量をCb,平均厚さをHb,働くクーロン力をFbとお
く。
【0228】すると、それぞれに働くクーロン力は、 Fa=Qa×Ea=CaVa2/Ha Fb=Qb×Eb=CbVb2/Hb となる。ここで、Qa,Qbはそれぞれの容量に充電さ
れた電荷量であり、Ea,Ebはそれぞれの間の電界を
示すものである。
【0229】ここで、メタルバックがリアプレート方向
にかかる引力は、 Fb−Fa となる。
【0230】従って、Faが0よりも大きく、大きけれ
ば大きいほど、メタルバックがリアプレートに引き寄せ
られる力を実効的に小さくすることができ、FaがFb
よりも大きいと、メタルバックがリアプレートに引き寄
せられる力は0よりも小さくなるため、メタルバックが
リアプレートに引き寄せられる力がかからなくなること
になる。
【0231】以上から、Faが大きいほど良く、特に、 |Va|>|Vb|√(CbHa/CaHb) を満たせば、メタルバックとリアプレートとの間のクー
ロン力を実効的に0にし、メタルバックの剥離を低減で
きることが分かる。
【0232】これらに関して、より具体的に上記各実施
の形態に対応して、以下に説明する。
【0233】上記各実施の形態に係る画像表示装置につ
いて、フェイスプレート電極1011とメタルバック1
009との間の静電容量Caと、メタルバック1009
と対向電極との間の静電容量Cbを測定したところ、い
ずれの画像表示装置もCaが0.8[μF]、Cbが
1.1[pF]であった。
【0234】これより、√(CbHa/CaHb)を計
算すると、3.7×10-3であった。
【0235】これを用いて、Vbに対するVaの領域を
次の2つに分ける。 0<|Va|<|Vb|√(CbHa/CaHb)
=3.7Vb |Va|≧|Vb|√(CbHa/CaHb)=
3.7Vb
【0236】以上の分類を上記各実施の形態についてそ
れぞれ行ない、その結果についても、図18の表図に示
した。
【0237】なお、上記各実施の形態においては、大気
圧支持構造を有する場合と有しない場合があったが、特
に大気圧支持構造の有無によって本発明の内容が限定さ
れる物ではない。
【0238】たとえば大気圧支持構造の記述がない実施
の形態においても大気圧支持構造を用いても良いし、大
気圧支持構造の記述があっても必要がなければ大気圧支
持構造を用いずとも良い。
【0239】肝要な事は、各電極間の抵抗値の比であ
り、それを決定付ける構成については、本実施の形態に
挙げた物に限定される物ではない。
【0240】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、第2電
極を備えたので、第1電極と第2電極との間にクーロン
引力を発生させて、第1電極が電子放出部方向にクーロ
ン引力によって引っ張られる力を緩和することができる
ため、第1電極の剥がれを防止して、画素抜けや放電を
防止することができ、耐久性が向上し、安定した画像表
示が可能となり品質性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像表示装置の模式
的断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像表示装置につい
てRC回路に近似させた等価回路図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置
の模式的断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る画像表示装置
の模式的断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る画像表示装置
の電圧の経時変化図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装置
の模式的断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る画像表示装置
の模式的断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る画像表示装置
の模式的断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る画像表示装置
の模式的断面図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態に係る画像表示装
置の模式的断面図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態に係る画像表示装
置の模式的断面図である。
【図12】本発明の第9の実施の形態に係る画像表示装
置の模式的断面図である。
【図13】比較例に係る画像表示装置の模式的断面図で
ある。
【図14】本発明の実施の形態に係る画像表示装置の表
示パネルの一部を切り欠いた斜視図である。
【図15】ブラックマトリクスの配列図である。
【図16】表面伝導型電子放出素子をマトリクスは緯線
接続した模式図である。
【図17】従来技術に係る画像表示装置の表示パネルの
一部を切り欠いた斜視図である。
【図18】本発明の各実施の形態における画像表示装置
の電圧比と破壊電界強度の関係を示す表図である。
【符号の説明】
1001 基板 1002 表面伝導型放出素子 1003 行方向配線 1004 列方向配線 1005 リアプレート 1007 フェイスプレート 1008 蛍光体膜 1009 メタルバック 1010 ブラックマトリクス 1011 フェイスプレート電極 1012,1013,1014 引出配線 1015 高圧電源 1016 外部抵抗 1017 電極 1018 高抵抗膜

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低電位に設定された電子放出部で発生する
    電子を加速して引き付けるために高電位となるように高
    電圧が印加される第1電極と、 前記第1電極を介して前記電子放出部とは反対側に設け
    られ、前記加速された電子が衝突されて発光する発光体
    と、 前記第1電極を介して前記電子放出部とは反対側に設け
    られ、該第1電極の電位とは異なる電位となるように電
    圧が印加される第2電極と、を備えたことを特徴とする
    画像表示装置。
  2. 【請求項2】フェイスプレートと、該フェイスプレート
    に対向して設けられたリアプレートと、を備え、 前記フェイスプレート上に前記発光体,第1電極および
    第2電極を設けると共に、 前記リアプレート上に電子放出手段を設けることを特徴
    とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】前記第2電極は、透明電極であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】前記第2電極は、画像表示領域を全て覆う
    ように設けられることを特徴とする請求項1,2または
    3に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】前記第2電極は、前記フェイスプレートの
    表面に形成されることを特徴とする請求項2,3または
    4に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】前記第1電極は、前記発光体の膜上にフィ
    ルミング工程により形成された金属膜により構成される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の
    画像表示装置。
  7. 【請求項7】前記第1電極と第2電極には、各々異なる
    電源が接続されて、それぞれ異なる電位に規定されるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の画
    像表示装置。
  8. 【請求項8】前記第2電極のみに高圧電源が接続される
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の
    画像表示装置。
  9. 【請求項9】前記第2電極の電位は、第1電極の電位よ
    りも高く設定されることを特徴とする請求項8に記載の
    画像表示装置。
  10. 【請求項10】前記第1電極,第2電極およびリアプレ
    ートの電位を、それぞれの間の抵抗値によって規定する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】前記第1電極と第2電極との間、あるい
    は、第1電極とリアプレートとの間の少なくともいずれ
    か一方に、外部抵抗が接続されることを特徴とする請求
    項10に記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】前記第1電極と第2電極との間の内部抵
    抗と、第1電極とリアプレートとの間の内部抵抗との比
    によって、前記第2電極および第1電極の電位が規定さ
    れることを特徴とする請求項10に記載の画像表示装
    置。
  13. 【請求項13】前記第1電極のみに高圧電源が接続され
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載
    の画像表示装置。
  14. 【請求項14】前記第2電極の電位は、第1電極の電位
    よりも低く設定されることを特徴とする請求項13に記
    載の画像表示装置。
  15. 【請求項15】前記第2電極の電位は、該第2電極と第
    1電極及び第2電極とリアプレートとの間の抵抗値の比
    によって規定されることを特徴とする請求項14に記載
    の画像表示装置。
  16. 【請求項16】前記第1電極と第2電極との間、あるい
    は、第2電極とリアプレートとの間の少なくともいずれ
    か一方に、外部抵抗が接続されることを特徴とする請求
    項15に記載の画像表示装置。
  17. 【請求項17】前記第1電極と第2電極との間の内部抵
    抗と、第2電極とリアプレートとの間の内部抵抗との比
    によって、前記第2電極および第1電極の電位が規定さ
    れることを特徴とする請求項15に記載の画像表示装
    置。
  18. 【請求項18】前記リアプレートは、接地されることを
    特徴とする請求項11または16に記載の画像表示装
    置。
  19. 【請求項19】前記フェイスプレートに、接地電位に規
    定された電位規定電極を設けると共に、 前記第2電極と電位規定電極を高抵抗膜で接続すること
    を特徴とする請求項2〜18のいずれか一つに記載の画
    像表示装置。
  20. 【請求項20】前記高抵抗膜のシート抵抗値は1×10
    7〜1×1014(Ω/□)であることを特徴とする請求
    項19に記載の画像表示装置。
  21. 【請求項21】装置内部を真空状態に維持すると共に、
    大気圧による変形を防止するために耐大気圧支持構造体
    を設け、かつ、該耐大気圧支持構造体に高抵抗膜を形成
    することを特徴とする請求項1〜18のいずれか一つに
    記載の画像表示装置。
  22. 【請求項22】前記高抵抗膜のシート抵抗値は1×10
    7〜1×1014(Ω/□)であることを特徴とする請求
    項21に記載の画像表示装置。
  23. 【請求項23】前記フェイスプレートに外光を吸収させ
    るための黒色部材を設けると共に、該黒色部材を形成す
    る材料に導電性材料を混入させることを特徴とする請求
    項2〜22のいずれか一つに記載の画像表示装置。
  24. 【請求項24】前記導電性材料は、カーボンブラックも
    しくは金属微粒子であることを特徴とする請求項23に
    記載の画像表示装置。
  25. 【請求項25】前記第1電極と第2電極との間の電位差
    をVa,静電容量をCa,平均厚さをHaとし、第1電
    極とリアプレートとの間の電位差をVb,静電容量をC
    b,ギャップの平均距離をHbとした場合に、 |Va|>|Vb|√(CbHa/CaHb) を満たすことを特徴とする請求項2〜24のいずれか一
    つに記載の画像表示装置。
  26. 【請求項26】陰極線管構造をとることを特徴とする請
    求項1〜25のいずれか一つに記載の画像表示装置。
  27. 【請求項27】前記電子放出手段は、マトリクス状に配
    線された電子放出素子であることを特徴とする請求項2
    〜26のいずれか一つに記載の画像表示装置。
  28. 【請求項28】前記電子放出素子は、表面伝導型電子放
    出素子であることを特徴とする請求項27に記載の画像
    表示装置。
  29. 【請求項29】低電位に設定された電子放出部で発生す
    る電子を加速して引き付けるために高電位となるように
    高電圧が印加される第1電極と、該第1電極を介して前
    記電子放出部とは反対側に設けられ、前記加速された電
    子が衝突されて発光する発光体と、を備えた画像表示装
    置の駆動方法において、 前記第1電極を介して前記電子放出部とは反対側に第2
    電極を設け、該第2電極に対して前記第1電極よりも高
    い電圧を印加することを特徴とする画像表示装置の駆動
    方法。
JP30081799A 1999-10-22 1999-10-22 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法 Withdrawn JP2001126633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30081799A JP2001126633A (ja) 1999-10-22 1999-10-22 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30081799A JP2001126633A (ja) 1999-10-22 1999-10-22 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001126633A true JP2001126633A (ja) 2001-05-11

Family

ID=17889473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30081799A Withdrawn JP2001126633A (ja) 1999-10-22 1999-10-22 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001126633A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005027174A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Kabushiki Kaisha Toshiba 画像表示装置
US7679280B2 (en) 2004-02-18 2010-03-16 Canon Kabushiki Kaisha Substrate having a light emitter and image display device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005027174A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Kabushiki Kaisha Toshiba 画像表示装置
US7161288B2 (en) 2003-09-11 2007-01-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Image display device with support assembly
US7679280B2 (en) 2004-02-18 2010-03-16 Canon Kabushiki Kaisha Substrate having a light emitter and image display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7449826B2 (en) Image display device with voltage applier
JP3195290B2 (ja) 画像形成装置
WO2000051158A1 (fr) Generateur de faisceau d'electron et dispositif d'imagerie
JPH1116521A (ja) 電子装置及びそれを用いた画像形成装置
US7034449B2 (en) Image display apparatus and method of manufacturing the same
JP3754885B2 (ja) フェースプレートの製造方法、画像形成装置の製造方法及び画像形成装置
JP3703287B2 (ja) 画像形成装置
US6522064B2 (en) Image forming apparatus and method of manufacture the same
JP3466870B2 (ja) 画像形成装置の製造方法
EP1619713A1 (en) Image disply unit and production method for spacer assembly used in image display unit
JP4590092B2 (ja) 画像表示装置
JP2001126633A (ja) 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法
US7923913B2 (en) Image display apparatus
JP3099003B2 (ja) 画像形成装置
US20070229407A1 (en) Display device
JP3647342B2 (ja) 画像形成装置
JP3524418B2 (ja) 電子線発生装置および、該電子線発生装置を用いた画像形成装置
JP2000208075A (ja) 画像表示装置
JP3256132B2 (ja) 画像表示装置
JP2000243319A (ja) 画像形成装置
JP2001143617A (ja) プレートの製造方法、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置
JP2002015686A (ja) 電子線装置、画像形成装置及びその製造方法
JP3689608B2 (ja) 画像形成装置の製造方法
JP2001282178A (ja) 画像形成装置
JP2000251804A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070109