JP3523466B2 - ダイカスト用ノズル装置 - Google Patents

ダイカスト用ノズル装置

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JP3523466B2
JP3523466B2 JP28252297A JP28252297A JP3523466B2 JP 3523466 B2 JP3523466 B2 JP 3523466B2 JP 28252297 A JP28252297 A JP 28252297A JP 28252297 A JP28252297 A JP 28252297A JP 3523466 B2 JP3523466 B2 JP 3523466B2
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淳 金山
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河口湖精密株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛合金やマグネ
シウム合金等の溶融金属のスプルーレス射出成形のため
のダイカスト用ノズル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図28はダイカスト成形装置の一般的な
構造を示す断面図である。図28において、ダイカスト
機械の機械ノズル4及び金型7は、水平に対して約10
度の傾きを持っており、更に、機械ノズル4の溶湯射出
部4aが溶解炉1内の溶融金属(溶湯9)の溶湯面9a
の高さより高い位置に配置されており、溶湯射出部4a
からの湯だれを防止する構造になっている。
【0003】このダイカスト成形装置により製品を成形
する場合には、はじめに、溶解炉1内で溶かされた溶湯
9を、スリーブ2の中で往復運動するプランジャー3で
送り出し、機械ノズル4内を通過させて金型7内に射出
する。この金型7は固定型7aと可動型7bとからな
り、機械ノズル4から射出された溶湯は固定型7aのス
プルーブッシュ6を通過し、固定型7aと可動型7bで
形成された製品成形部8’に供給される。この製品成形
部8’に供給された溶湯は金型7により冷却され凝固す
る。その後、可動型7bを矢印Aの方向に動かして金型
7を開き、図29に示すような製品部8a、ランナー部
8b、スプルー部8cとが一体となった成形品8を取り
出す。
【0004】上記ダイカスト装置におけるスプルーブッ
シュ6は、図28及び図30に示すように、外周部を循
環する冷却水31により冷却されていて、金型7が開い
たときの冷却不足によるスプルー部8cの中途切断を防
止するように構成されていた。
【0005】一方、機械ノズル4は、溶湯が機械ノズル
内で凝固しないように外周部が機械ノズルヒータ5によ
り加熱されていた。また、この機械ノズルの射出部4a
は、溶湯が漏れないようにスプルーブッシュ6の機械ノ
ズルタッチ部6aに押し当てられた状態にセットされて
いるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
機械ノズル4から射出される溶湯は冷却されたスプルー
ブッシュ6を通過する際に熱を奪われ、金型7の製品成
形部8’に到達するまでにかなり低い温度になってしま
う。このため、製品成形部8’の微細な部分、極薄部分
には非常に充填しにくくなり、充填不足が発生すること
が多いという課題があった。
【0007】また、上記従来技術におけるスプルーブッ
シュ6は常に冷却されているため、スプルーブッシュ6
と接触する機械ノズル4の溶湯射出部4aの温度が低下
し、溶湯が凝固し易くなり、ノズル詰まりの原因となる
という課題もあった。尚、このノズル詰まりを防止する
ため、機械ノズル4から射出される溶湯の温度を高くす
ることも考えられるが、溶湯の温度をあまり高く保つ
と、ノズルの溶損、金型の溶湯充填部の肌荒れ、溶湯の
ドロス発生の原因となり、好ましいものではなかった。
【0008】本発明は、上記従来例の課題に鑑みなされ
たもので、射出された溶湯の温度を下げることなく金型
の製品成形部に供給することにより、充填不足及びノズ
ル詰まりを無くしたダイカスト用ノズル装置を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
に係るダイカスト用ノズル装置においては、ノズル本体
の先端部の溶湯射出部にセラミックス等の断熱性の良い
材料でできた断熱ノズルチップが固定されており、溶湯
の流路を形成している。また、断熱ノズルチップと金型
の嵌合は、室温時も成形時の温度上昇時も常に隙間嵌め
となっていて、断熱ノズルチップの破損を防止する構造
となっている。更に、ノズル本体と断熱ノズルチップの
間には、溶湯の通過を防止するため、圧縮可能な耐熱ガ
スケットが設けられている。この耐熱ガスケットは、断
熱ノズルチップをノズル本体に固定する際にそれらの間
に挟み込まれて圧縮される。また、断熱ノズルチップ
は、外径方向に突出部を有し、この突出部がリング状の
止めネジにより金型に固定されて、断熱ノズルチップが
金型に固定される構造を取る。更に、ノズル本体は断熱
ノズルチップという断熱材料を介して金型内に固定され
配設され、直接接触することがないようになってい
て、ノズル本体と金型の断熱を確実なものとしている。
【0010】また、本発明における請求項2に係るダイ
カスト用ノズル装置においては、ノズル本体の先端部に
溶湯射出部としてのノズルチップが固定されて、このノ
ズルチップにより断熱リングが狭持されてノズル本体に
固定されている。また、断熱リングと金型、及び断熱リ
ングとノズルチップの嵌合は、それぞれ室温時も成形時
の温度上昇時も常に隙間嵌めとなっていて、断熱リング
の破損を防止する構造となっている。更に、ノズル本体
と断熱リングの間には、溶湯の通過を防止するため、圧
縮可能な耐熱ガスケットが設けられている。この耐熱ガ
スケットは、断熱リングをノズルチップを介してノズル
本体に狭持固定する際にそれらの間に挟み込まれて圧縮
される。また、断熱リングは、外径方向に突出部を有
し、この突出部がリング状の止めネジにより金型に固定
されて、断熱リングが金型に固定される構造を取る。
に、ノズル本体は断熱リングという断熱材料を介して金
型内に固定されて配設され、直接接触することがないよ
うになっていて、ノズル本体と金型の断熱を確実なもの
としている。
【0011】更に、本発明における請求項3に係るダイ
カスト用ノズル装置においては、断熱性の材料でできた
断熱ノズル本体をリング状の止めネジで金型に取り付け
ている。また、断熱ノズル本体と金型の嵌合は、室温時
も成形時の温度上昇時も常に隙間嵌めとなっていて、断
熱ノズル本体の破損を防止する構造となっている。更
に、断熱ノズル本体と金型の間には、溶湯の通過を防止
するため、圧縮可能な耐熱ガスケットが設けられてい
る。
【0012】更にまた、本発明における請求項4に係る
ダイカスト用ノズル装置においては、断熱リングの端部
外径方向の突出部とノズル本体の外径方向の突出部とを
連ねて、更に、断熱スペーサを挟んでリング状の止めネ
ジを金型に嵌合固定することにより断熱リングとノズル
本体を金型に固定する構造を取る。また、断熱リングと
金型、及び断熱リングとノズル本体の嵌合は、それぞれ
室温時も成形時の温度上昇時も常に隙間嵌めとなってい
て、断熱リングの破損を防止する構造となっている。更
に、ノズル本体と断熱リングの間には、溶湯の通過を防
止するため、圧縮可能な耐熱ガスケットが設けられてい
る。更に、ノズル本体は断熱リングと断熱スペーサに挟
まれて金型内に配設されているので、ノズル本体と金型
が直接接触することがなく、ノズル本体と金型の断熱は
確実なものとなっている。
【0013】更に、本発明における請求項5に係るダイ
カスト用ノズル装置においては、ノズル本体が本体止め
ネジで内部に固定された断熱リングを、リング状の止め
輪で金型に取り付けている。また、断熱リングと金型、
及び断熱リングとノズル本体の嵌合は、それぞれ室温時
も成形時の温度上昇時も常に隙間嵌めとなっていて、断
熱リングの破損を防止する構造となっている。更に、ノ
ズル本体と断熱リングの間には、溶湯の通過を防止する
ため、圧縮可能な耐熱ガスケットが設けられている。更
に、ノズル本体は断熱リングを介して金型内に配設され
ているので、ノズル本体と金型が直接接触することがな
く、ノズル本体と金型の断熱は確実なものとなってい
る。
【0014】また、本発明における請求項6に係るダイ
カスト用ノズル装置は、ノズル本体に温度制御可能な加
熱手段を設けたものである。
【0015】また、本発明における請求項7に係るダイ
カスト用ノズル装置は、ノズル本体に耐熱鋼よりも熱伝
導率のよい耐熱金属材料を用いたものである。
【0016】また、本発明における請求項8に係るダイ
カスト用ノズル装置は、ノズル本体とノズルチップに耐
熱鋼よりも熱伝導率のよい耐熱金属材料を用いたもので
ある。
【0017】また、本発明における請求項9に係るダイ
カスト用ノズル装置は、耐熱ガスケットを断熱ノズルチ
ップと金型の間に圧縮して取り付けたものである。
【0018】また、本発明における請求項10に係るダ
イカスト用ノズル装置は、耐熱ガスケットを断熱リング
と金型の間に圧縮して取り付けたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明におけるダイカスト用ノズ
ル装置のノズル本体は、機械ノズルとの接触により機械
ノズルから熱供給され、かつ金型と断熱されている。こ
のため、ノズル本体はホットノズルとなり、従来例のよ
うなスプルーブッシュによる溶湯の温度低下がなくな
り、金型の製品成形部の微細な形状部及び極薄部への溶
湯の充填が容易になり、充填不足がなくなる。また、ノ
ズル本体が断熱性の熱伝導率の小さい材料でできている
場合、溶湯は、ノズル本体を通過するときに失う熱量が
非常に少なく、溶湯の温度低下は従来技術における冷却
されているスプルーブッシュ通過時の温度低下に比べて
はるかに小さい。この結果、金型の製品成形部の微細な
形状部及び極薄部への溶湯の充填が容易になる。
【0020】特に、ノズル本体と金型の間に溶湯が流入
すると、溶湯を介して熱がノズル本体から金型に逃げ、
ノズル本体をダイカスト成形に適した温度に保つことが
できなくなるため、このようなノズル本体と金型の間へ
の溶湯の流入を確実に防ぐことが必要である。このた
め、本発明においては、後述するように、各部間におい
て耐熱ガスケットを圧縮することにより、金型とノズル
本体の間へ溶湯が流入することを防止しており、これに
より確実に断熱している。
【0021】即ち、金型とノズル本体の間への溶湯の流
入防止は次のようにして行われる。金型に配設されるノ
ズル本体と断熱ノズルチップが固定される構造のもの
は、断熱ノズルチップを固定する際に、耐熱ガスケット
が断熱ノズルチップとノズル本体との間で圧縮される。
これにより、耐熱ガスケットが圧縮され、金型とノズル
本体の間に溶湯が流入することを防止している。
【0022】また、金型に配設されるノズル本体にノズ
ルチップにより断熱リングが固定される構造のものは、
ノズルチップで断熱リングを固定する際に、耐熱ガスケ
ットが断熱リングとノズル本体との間で圧縮される。こ
れにより、耐熱ガスケットが圧縮され、金型とノズル本
体の間に溶湯が流入することを防止している。
【0023】更に、断熱性を有する断熱ノズル本体を止
めネジで固定する構造のものは、断熱ノズル本体を止め
ネジで金型に取り付ける際に、断熱ノズル本体と金型の
間で耐熱ガスケットを圧縮することにより、金型と断熱
ノズル本体の間への溶湯の流入を防止している。
【0024】更にまた、ノズル本体を断熱リング及び断
熱スペーサを介してリング状の止めネジで金型に取り付
ける構造のものは、このノズル本体を断熱リング及び断
熱スペーサを介してリング状の止めネジで金型に取り付
ける際に、ノズル本体と断熱リングの間で耐熱ガスケッ
トを圧縮することにより、金型とノズル本体の間への溶
湯の流入を防止している。
【0025】また、ノズル本体を断熱リング内に本体止
めネジで固定する構造のものは、ノズル本体を断熱リン
グ内に螺着される本体止めネジで固定する際に、ノズル
本体と断熱リングの間で耐熱ガスケットを圧縮すること
により、金型とノズル本体の間への溶湯の流入を防止し
ている。
【0026】一方、断熱性を有する断熱ノズル本体以外
のノズル本体を用いた場合、ノズル本体に温度制御可能
な加熱手段を設けることにより、ノズル本体は、機械ノ
ズルからの熱供給だけでなく、加熱手段の熱によっても
加熱されるので、急速に最適温度になる。このため、金
型取付後の成形開始までの時間を短縮することができ
る。このような加熱手段による加熱は、長いノズル本体
を用いる場合や、融点の高い金属材料を成形する場合に
は特に有効である。
【0027】また、ノズル本体に熱伝導率の良い材料を
用いると、ノズル先端部への熱伝達が短時間で行われ、
この場合にも金型取付後の成形開始時間を短縮すること
ができると共に、成形サイクルの短縮も容易となる。
【0028】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係るダイカスト
用ノズル装置を金型22に組み込み、ダイカスト機械に
取り付けた状態を示す断面図であり、図2は図1に示す
ダイカスト用ノズル装置の詳細な構成を示す要部拡大断
面図、図3は図2に示すダイカスト用ノズル装置の射出
方向から見た側面図、図4は図2に示すダイカスト用ノ
ズル装置のノズルタッチ方向から見た側面図である。
【0029】図1及び図2に示すように、金型22の固
定型22aには略円筒形の取付穴22dが設けられてお
り、この取付穴22d内にノズル本体11が収容されて
いる。このノズル本体11は、略円筒形状をなし、耐熱
鋼又は耐熱鋼よりも熱伝導率の高い、例えば熱伝導率
0.3cal/sec・cm・℃以上のタングステン合
金からなる。また、このノズル本体11の一方の端部に
は機械ノズルタッチ部11cが設けられており、また先
端部11a側の端面には後述する耐熱ガスケットに適合
する環状の凹部11eが設けられている。
【0030】断熱ノズルチップ12は、セラミックなど
の耐熱性の良い熱伝導率の低い材料で、しかも螺合や押
圧に耐え得る機械的強度を持った材料で形成されてい
る。この断熱ノズルチップ12は、取付穴22dの断熱
ノズルリング嵌合部としての流出側開口部22cに適合
する外径を有し、そのノズルタッチ方向の端部外周には
径方向に突出する位置決め用突出部12bが設けられ、
更にノズルタッチ方向の端面12aの中央には軸方向に
突出する円筒形状の固定用突出部12eが設けられてい
る。この固定用突出部12eの外周にはネジ部12fが
形成されている。この断熱ノズルチップ12は、図2に
示すように、その固定用突出部12eのネジ部12fを
ノズル本体11の先端部11a中央に設けられている固
定用凹部11gの内周に設けられているネジ部11hに
螺合することによりノズル本体11に固定されている。
【0031】耐熱ガスケット14は、ある程度耐熱性の
ある金や銅等の柔らかい材料、ステンレス、インコネ
ル、ハステロイ等で作られた金属Oリング、金属Cリン
グ、金属Uリング等からなるものであり、ノズル本体1
1の凹部11e内に収めることが可能な大きさで、押圧
されていない状態でわずかに凹部11eから突出する厚
みを有するように形成されている。この耐熱ガスケット
14は、前述したように、断熱ノズルチップ12がノズ
ル本体11に固定されるときに断熱ノズルチップ12と
ノズル本体11との間で圧縮される。このように圧縮さ
れた耐熱ガスケット14は、溶湯がノズル本体11と断
熱ノズルチップ12の隙間を通って金型22とノズル本
体11の間に流出するのを防止するように作用する。
【0032】外周にネジ部が形成されているリング状の
止めネジ20は耐熱性を有し、固定型22の取付穴22
dの内周に形成されたネジ部に螺合されて断熱ノズルチ
ップ12の位置決め用突出部12bに当接し、この位置
決め用突出部12bを取付穴22d内の段部22eに押
し付けて位置決めすると共に固定するものである。ま
た、図4及び図5に示すように、この止めネジ20のノ
ズルタッチ方向の端面には、これを螺合する際に工具を
係合させるスリ割部20aが設けられている。
【0033】このような図1及び図2に示す構造からな
るダイカスト用ノズル装置において、ダイカスト成形を
開始すると、溶湯がノズル本体11内を通過し、金型2
2の製品成形部10’に充填される。このように金型2
2内に充填された溶湯は、冷却されて凝固する。このと
きに、断熱ノズルチップ12の先端部12dにある溶湯
も冷却されて凝固する。その後、可動型22bが矢印A
の方向に動いて金型22が開くことにより、図6に示す
ような製品部10aとランナー部10bとが一体となっ
た成形品10が取り出される。このときに、ノズル本体
11は機械ノズルからの熱により加熱されているため、
図29に示す従来の成形品8のようにスプルー部8cは
形成されない。
【0034】上記のように、成形品10が取り出される
と、ノズル本体11の先端部11aの温度は機械ノズル
からの熱供給により急激に成形可能な適正温度に回復す
る。尚、ノズル本体11に熱伝導率の良い材料を用いる
と、更に急激な温度の回復が可能となる。
【0035】上記ダイカスト成形時に、溶湯が断熱ノズ
ルチップ12とノズル本体11との間に流入しようとす
るが、耐熱ガスケット14が断熱ノズルチップ12とノ
ズル本体11との間で圧縮されてその隙間をシールして
いるので、溶湯がノズル本体11と固定型22aとの間
に流入することはない。
【0036】尚、金型22の温度は、溶湯の温度よりも
はるかに低い温度のため、断熱ノズルチップ12と金型
22との隙間17は、溶湯が奥まで流れ込む前に凝固す
るため、この隙間を小さくしておけば、ガスケット等を
用いなくても溶湯が流れ込むことはない。
【0037】また、固定型22aとノズル本体11の熱
膨張率の相違は、固定型22aの流出側開口部22cと
断熱ノズルチップ12とが隙間嵌めであるため摺動する
ことにより吸収される。
【0038】図7及び図8は、図2に示す第1実施例に
おいて、ノズル本体11を加熱するための加熱手段とし
てノズル本体11の外周部にヒーター18を設けた変更
例を示す要部拡大断面図及び側面図である。このヒータ
ー18は内部に温度検出部を備えていて、ノズル本体1
1の温度コントロールを行っている。18aはヒーター
18のリード線であり、温度制御装置(図示せず)に接
続されているものである。このようにヒーター18を備
えることにより、ノズル本体11の適正温度までの温度
の上昇を早めることができ、より効率的な成形が容易と
なる。即ち、連続して成形する時間を極めて短くするこ
とが可能になる。また、固定型22aを厚くすることが
必要で、ノズル本体11を長くせざるを得ない場合に
は、ヒーター等の加熱手段を備えることは特に有効であ
る。更に、融点の高い金属材料のダイカストほどノズル
本体に加熱手段を設けることは有効である。
【0039】図9は図2に示す第1実施例における断熱
ノズルチップ12と固定型22aとの間にも耐熱ガスケ
ット23を配設した変更例を示す要部拡大断面図であ
る。この耐熱ガスケット23は、取付穴22d内の段部
22eに形成した環状の凹部22f内に配置されてお
り、断熱ノズルチップ12の外周及び位置決め用突出部
12bと凹部22fの内面との間で圧縮される。前述し
たように、断熱ノズルリング12と固定型22aの断熱
ノズルリング嵌合部としての流出側開口部22cとの隙
間17には、通常、溶湯が流れ込むことはない。しか
し、極薄物部品や微細部分のある部品等を成形するため
金型温度をある程度高い温度に保つと、溶湯が隙間17
の奥まで流れ込み、金型22とノズル本体11との間に
も入り込んで、ノズル本体11の熱が金型22に伝わる
熱リークの要因になることがあった。この変更例におい
ては、耐熱ガスケット23を設けているので、隙間17
から溶湯が流入してもこの溶湯が固定型22aとノズル
本体11との間に流れ込むことを確実に防ぐことができ
る。
【0040】図10、図11及び図12はそれぞれ本発
明の第2実施例に係るダイカスト用ノズル装置を示す要
部拡大断面図、その射出方向から見た側面図及びそのノ
ズルタッチ方向から見た側面図である。尚、前述した第
1実施例と同一部分には同一の符号が付してある。本実
施例においては、第1実施例における断熱ノズルチップ
12を、断熱リング112とノズルチップ121で構成
している。即ち、この第2実施例におけるノズルチップ
121は、ノズル本体11と同一材料で形成され且つノ
ズル本体11の先端部11aに取り付けられる。このノ
ズルチップ121は、先端の外周にフランジ状の係止部
121aを有し、また他方の端部の外周にはネジ部12
1bが形成されており、このネジ部121bをノズル本
体11の先端部11a内に形成された凹部11g内周の
ネジ部11hに螺合することによりノズル本体11に固
定されている。尚、ノズルチップ121の射出方向の端
面に設けられているスリ割り溝121cは、ノズルチッ
プ121をノズル本体11に螺合する際に工具を差し込
むためのものである。
【0041】一方、断熱リング112は、第1実施例に
おける断熱ノズルチップ12と同様の耐熱性の良い材料
からなるもので、その射出側の端面112eにノズルチ
ップ121の係止部121aに適合する環状の凹部11
2fを有している。この断熱リング112は、図10に
示すように、断熱リング112を貫通するノズルチップ
121をノズル本体11に固定する際に、ノズルチップ
121の係止部121aとノズル本体11の端面との間
で狭持されて固定されている。そして、耐熱ガスケット
14は、この断熱リング112がノズル本体11に固定
されるときに断熱リング112とノズル本体11との間
で圧縮される。
【0042】この断熱リング112は、取付穴22dの
断熱リング嵌合部としての流出側開口部22cに適合す
る外径を有し、そのノズルタッチ方向の端部外周には径
方向に突出する位置決め用突出部112bが設けられて
いる。この位置決め用突出部112bは、止めネジ20
が取付穴22dの内周に形成されたネジ部に螺合される
ことにより、この止めネジ20によって取付穴22d内
の段部22eに押し付けられて固定されている。
【0043】このような図10に示す構造からなる第2
実施例において、ダイカスト成形を行った場合にも第1
実施例と同様に、ノズル本体11及びノズルチップ12
1は機械ノズルからの熱により加熱され、スプルー部の
無い成形品を成形することができる。
【0044】また、このノズル装置においても上記ダイ
カスト成形時に、溶湯が断熱リング112とノズル本体
11との間に流入しようとするが、耐熱ガスケット14
が断熱リング112とノズル本体11との間で圧縮され
てその隙間をシールしているので、溶湯がノズル本体1
1と固定型22aとの間に流入することはない。
【0045】また、固定型22aとノズル本体11の熱
膨張率の相違は、固定型22aの流出側開口部22cと
断熱リング112とが隙間嵌めであるため摺動すること
により吸収される。
【0046】更に、図13及び図14に示すように、こ
の第2実施例においても、ノズル本体11を加熱するた
めの加熱手段としてノズル本体11の外周部にヒーター
18を設けることが可能であり、ノズル本体11の適正
温度までの温度の上昇を早めて、より効率的に成形する
ことができる。
【0047】更にまた、図15に示すように、この第2
実施例における断熱リング112と固定型22aとの間
にも耐熱ガスケット23を配設することができる。即
ち、取付穴22d内の段部22eに形成した環状の凹部
22f内に耐熱ガスケット23を配置し、これを断熱リ
ング112の外周及び位置決め用突出部112bと凹部
22fの内面との間で圧縮する。これにより、隙間17
から溶湯が流入してもこの溶湯が固定型22aとノズル
本体11との間に流れ込むことを確実に防ぐことができ
る。
【0048】図16、図17及び図18はそれぞれ本発
明の第3実施例に係るダイカスト用ノズル装置を示す要
部拡大断面図、その射出方向から見た側面図及びそのノ
ズルタッチ方向から見た側面図である。尚、前述した第
1実施例あるいは第2実施例と同一部分には同一の符号
が付してある。本実施例においては、第1実施例におけ
る断熱ノズルチップ12とノズル本体11とを一体化し
て断熱ノズル本体111としている。即ち、この第3実
施例における断熱ノズル本体111は、前述した断熱ノ
ズルチップ12や断熱リング112と同様に、その全長
が短く、且つ機械ノズルの押し圧力や止めネジ20の圧
力に耐えられる機械的強度を持ったセラミック等の熱伝
導率の低い耐熱性のある材料で形成されている。また、
この断熱ノズル本体111は、その射出方向の端部11
1aが取付穴22dの流出側開口部22cに適合する外
径を有し、ノズルタッチ方向の端面に機械ノズルタッチ
部111cを有し、更に略中央の外周には径方向に突出
した位置決め固定用の突出部111dが設けられてい
る。突出部111dは、止めネジ20が取付穴22dの
内周に形成されたネジ部に螺合されることにより、この
止めネジ20によって取付穴22d内の段部22eに押
し付けられて固定されている。
【0049】一方、この第3実施例における耐熱ガスケ
ット14は、取付穴22d内の段部22eに形成した環
状の凹部22f内に配置されており、これを断熱ノズル
本体111の外周及び突出部111dと凹部22fの内
面との間で圧縮している。
【0050】このような図16に示す構造からなる第3
実施例において、ダイカスト成形を行うと、断熱ノズル
本体111が熱伝導率の低い材料でできているため、溶
湯が断熱ノズル本体111を通過するときに失う熱量は
非常に少なくなる。このような断熱ノズル本体111の
通過による溶湯の温度低下は、従来技術のように冷却さ
れているスプルーブッシュ通過時における温度低下に比
べて極めて小さいものとなる。そのため、溶湯が途中で
凝固することもなく、金型22の製品成形部の微細な形
状部及び極薄部への溶湯の充填が容易になり、更に、ス
プルー部の無い成形品を成形することができる。
【0051】また、このノズル装置においても上記ダイ
カスト成形時に、溶湯が固定型22aと断熱ノズル本体
111との間の隙間17に流入しようとするが、耐熱ガ
スケット14が固定型22aと断熱ノズル本体111と
の間で圧縮されてその隙間をシールしているので、溶湯
が断熱ノズル本体111と固定型22aとの間に流入す
ることはない。
【0052】また、固定型22aと断熱ノズル本体11
1の熱膨張率の相違は、固定型22aの流出側開口部2
2cと断熱ノズル本体111とが隙間嵌めであるため摺
動することにより吸収される。
【0053】図19、図20及び図21はそれぞれ本発
明の第4実施例に係るダイカスト用ノズル装置を示す要
部拡大断面図、その射出方向から見た側面図及びそのノ
ズルタッチ方向から見た側面図である。尚、前述した第
1実施例、第2実施例あるいは第3実施例と同一部分に
は同一の符号が付してある。本実施例においては、耐熱
鋼や耐熱鋼よりも熱伝導率の高いタングステン合金等の
熱伝導率の高い材料で形成されたノズル本体211が金
型22に接触しないように断熱リング212を金型との
間に設けている。また、このノズル本体211は、その
射出方向の端部211aが断熱リング212の内径に適
合する外径を有し、ノズルタッチ方向の端面に機械ノズ
ルタッチ部211cを有し、更に略中央の外周には径方
向に突出した位置決め固定用の突出部211dが設けら
れている。
【0054】一方、断熱リング212は、取付穴22d
の断熱リング嵌合部としての流出側開口部22cに適合
する外径を有し、そのノズルタッチ方向の端部外周には
径方向に突出する位置決め用突出部212bが設けられ
ている。また、この断熱リング212のノズルタッチ方
向の端面には環状の凹部212cが設けられており、こ
こに耐熱ガスケット14が配設されている。
【0055】この断熱リング212は、ノズル本体21
1の端部211aに隙間嵌めで外嵌され、その後、取付
穴22dに嵌め込まれて、断熱リング212の位置決め
用突出部212bとノズル本体211の突出部211d
が連なる。そして、リング状の断熱スペーサ15を挟ん
止めネジ20が取付穴22dの内周に形成されたネジ
部に螺合されることにより、断熱スペーサ15及びノズ
ル本体211の突出部211d、断熱リング212の位
置決め用突出部212bが射出方向に押圧され、取付穴
22d内の段部22eに押し付けられて、断熱リング2
12とノズル本体211が固定型22aに固定される。
このように断熱リング212とノズル本体211が固定
される際に、その間で耐熱ガスケット14は圧縮され
る。
【0056】このような図19に示す構造からなる第4
実施例において、ダイカスト成形を行った場合にも第1
及び第2実施例と同様に、ノズル本体211は機械ノズ
ルからの熱により加熱され、スプルー部の無い成形品を
成形することができる。
【0057】また、このノズル装置においても上記ダイ
カスト成形時に、溶湯が断熱リング212とノズル本体
211との間に流入しようとするが、耐熱ガスケット1
4が断熱リング212とノズル本体211との間で圧縮
されてその隙間をシールしているので、溶湯がノズル本
体211と固定型22aとの間に流入することはない。
【0058】また、固定型22aとノズル本体211の
熱膨張率の相違は、固定型22aの流出側開口部22c
と断熱リング212とが隙間嵌めであるため摺動するこ
とにより吸収される。
【0059】更に、図22及び図23に示すように、こ
の第4実施例においても、ノズル本体211を加熱する
ための加熱手段としてノズル本体211の外周部にヒー
ター18を設けることが可能であり、ノズル本体211
の適正温度までの温度の上昇を早めて、より効率的に成
形することができる。
【0060】更にまた、図24に示すように、この第4
実施例における断熱リング212と固定型22aとの間
にも耐熱ガスケット23を配設することができる。即
ち、取付穴22d内の段部22eに形成した環状の凹部
22f内に耐熱ガスケット23を配置し、これを断熱リ
ング212の外周及び位置決め用突出部212bと凹部
22fの内面との間で圧縮する。これにより、隙間17
から溶湯が流入してもこの溶湯が固定型22aとノズル
本体211との間に流れ込むことを確実に防ぐことがで
きる。
【0061】図25、図26及び図27はそれぞれ本発
明の第5実施例に係るダイカスト用ノズル装置を示す要
部拡大断面図、そのノズルタッチ方向から見た側面図及
び止め輪の正面図である。尚、前述した第1実施例、第
2実施例、第3実施例あるいは第4実施例と同一部分に
は同一の符号が付してある。本実施例においても第4実
施例と同様に、耐熱鋼や耐熱鋼よりも熱伝導率の高いタ
ングステン合金等の熱伝導率の高い材料で形成されたノ
ズル本体311が金型22に接触しないように断熱リン
グ312を金型との間に設けている。このノズル本体3
11は、その射出方向の端部311aが断熱リング31
2の射出方向の端部312aの内径に適合する外径を有
し、また本体部311bのノズルタッチ方向の端面に機
械ノズルタッチ部311cを有し、更に略中央の外周に
は径方向に突出した位置決め固定用の突出部311dが
設けられている。
【0062】一方、断熱リング312は、その射出方向
の端部312aが取付穴22dの断熱リング嵌合部とし
ての流出側開口部22cに適合する外径を有し、そのノ
ズルタッチ方向側の本体部312bが取付穴22dの内
径に適合する外径を有するように形成されている。ま
た、この断熱リング312の本体部312b内部のノズ
ルタッチ方向に面する壁部312eには環状の凹部31
2cが設けられており、ここに耐熱ガスケット14が配
設されている。
【0063】この断熱リング312は、ノズル本体31
1の端部311aに隙間嵌めで外嵌されており、リング
状の本体止めネジ32が断熱リング312の本体部31
2bの内周に形成されたネジ部に螺合されることによ
り、ノズル本体311の突出部311dが射出方向に押
圧され、本体部312b内の壁部312eに押し付けら
れて固定されている。このように断熱リング312とノ
ズル本体311とが嵌合される際に、その間で耐熱ガス
ケット14は圧縮される。このように内部にノズル本体
311が取り付けられた耐熱ガスケット312は、取付
穴22d内に嵌め込まれる。そして、取付穴22dのノ
ズルタッチ方向の開口部内周に設けられた環状の溝22
gに、半径方向にたわませることにより止め輪34を嵌
め込み、断熱リング312が脱落することを防止する。
【0064】このような図25に示す構造からなる第5
実施例において、ダイカスト成形を行った場合にも第
1、第2及び第4実施例と同様に、ノズル本体311は
機械ノズルからの熱により加熱され、スプルー部の無い
成形品を成形することができる。
【0065】また、このノズル装置においても上記ダイ
カスト成形時に、溶湯が断熱リング312とノズル本体
311との間に流入しようとするが、耐熱ガスケット1
4が断熱リング312とノズル本体311との間で圧縮
されてその隙間をシールしているので、溶湯がノズル本
体311と固定型22aとの間に流入することはない。
特に、本実施例においては、ノズル本体311の全体が
断熱リング312内に収納されているため、このノズル
本体311と固定型22aとの断熱はより確実なものと
なっている。
【0066】また、固定型22aとノズル本体311の
熱膨張率の相違は、固定型22aの流出側開口部22c
と断熱リング312とが隙間嵌めであるため摺動するこ
とにより吸収される。
【0067】更に、図示はしていないが、この第5実施
例においても、ノズル本体211を加熱するための加熱
手段としてノズル本体211の外周部に図22等に示す
ようなヒーター18を設けることが可能である。
【0068】更にまた、図示はしていないが、この第5
実施例における断熱リング312と固定型22aとの間
にも図24等に示すような耐熱ガスケット23を配設す
ることができる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、従来使用されていたス
プルーブッシュを廃止し、金型から断熱されたホットノ
ズルを用いているので、溶湯の射出がスムーズになり、
微細製品の成形を容易にすることができる。特に、従来
の装置では成形が困難であった極薄製品の成形も容易に
行うことができる。
【0070】また、従来の装置による小物部品の成形に
おいては、成形品のスプルー部が占める割合が多く、製
品部が占める割合が少なくなり、製品部の品質が不安定
となりがちであるが、本発明によれば、スプルー部がな
くなるため、非常に安定した成形が可能となる。更に、
リターン材もスプルー部の分だけ少なくなり、再溶解の
コストも削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るダイカスト用ノズル
装置を金型に組み込み、ダイカスト機械に取り付けた状
態を示す断面図である。
【図2】図1に示すダイカスト用ノズル装置の詳細な構
成を示す要部拡大断面図である。
【図3】図2に示すダイカスト用ノズル装置の射出方向
の側面図である。
【図4】図2に示すダイカスト用ノズル装置のノズルタ
ッチ方向の側面図である。
【図5】図2に示す止めネジの側面図である。
【図6】図1等に示すダイカスト用ノズル装置にて成形
した成形品を示す側面図である。
【図7】図2に示す第1実施例において、ノズル本体を
加熱するための加熱手段として本体部の外周部にヒータ
ーを設けた変更例を示す要部拡大断面図である。
【図8】図7に示すダイカスト用ノズル装置の側面図で
ある。
【図9】図2に示す第1実施例において耐熱ガスケット
を追加した変更例を示す要部拡大断面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係るダイカスト用ノズ
ル装置の要部拡大断面図である。
【図11】図10に示すダイカスト用ノズル装置の射出
方向の側面図である。
【図12】図10に示すダイカスト用ノズル装置のノズ
ルタッチ方向の側面図である。
【図13】図10に示す第2実施例において、ノズル本
体を加熱するための加熱手段として本体部の外周部にヒ
ーターを設けた変更例を示す要部拡大断面図である。
【図14】図13に示すダイカスト用ノズル装置の側面
図である。
【図15】図10に示す第2実施例において耐熱ガスケ
ットを追加した変更例を示す要部拡大断面図である。
【図16】本発明の第3実施例に係るダイカスト用ノズ
ル装置の要部拡大断面図である。
【図17】図16に示すダイカスト用ノズル装置の射出
方向の側面図である。
【図18】図16に示すダイカスト用ノズル装置のノズ
ルタッチ方向の側面図である。
【図19】本発明の第4実施例に係るダイカスト用ノズ
ル装置の要部拡大断面図である。
【図20】図19に示すダイカスト用ノズル装置の射出
方向の側面図である。
【図21】図19に示すダイカスト用ノズル装置のノズ
ルタッチ方向の側面図である。
【図22】図19に示す第4実施例において、ノズル本
体を加熱するための加熱手段として本体部の外周部にヒ
ーターを設けた変更例を示す要部拡大断面図である。
【図23】図22に示すダイカスト用ノズル装置のノズ
ルタッチ方向の側面図である。
【図24】図19に示す第4実施例において耐熱ガスケ
ットを追加した変更例を示す要部拡大断面図である。
【図25】本発明の第5実施例に係るダイカスト用ノズ
ル装置を示す要部拡大断面図である。
【図26】図25に示すダイカスト用ノズル装置のノズ
ルタッチ方向から見た側面図である。
【図27】図25に示すダイカスト用ノズル装置におけ
る止め輪の正面図である。
【図28】従来のダイカスト用ノズル装置を示す断面図
である。
【図29】図25に示すダイカスト用ノズル装置にて成
形した成形品を示す側面図である。
【図30】図25に示すダイカスト用ノズル装置に使用
されているスプルーブッシュを示す断面図である。
【符号の説明】
1 溶解炉 2 スリーブ 3 プランジャー 4 機械ノズル 4a 溶湯射出部 5 機械ノズルヒーター 6 スプルーブッシュ 6a 機械ノズルタッチ部 7 金型 7a 固定型 7b 可動型 8、10 成形品 8a、10a 製品部 8b、10b ランナー部 8c スプルー部 8’、10’ 製品成形部 9 溶湯 9a 湯面 11 ノズル本体 11a 先端部 11c 機械ノズルタッチ部 11e 凹部 11g 固定用凹部 11h ネジ部 12 断熱ノズルチップ 12a 端面 12b 位置決め用突出部 12e 固定用突出部 12f ネジ部 14 耐熱ガスケット 15 断熱スペーサ 17 隙間 18 ヒーター 18a リード線 20 止めネジ 20a スリ割部 22 金型 22a 固定型 22b 可動型 22c 流出側開口部 22d 取付穴 22e 段部 22f 凹部 22g 溝 31 冷却水 32 本体止めネジ 34 止め輪 111 断熱ノズル本体 111a 端部 111c 機械ノズルタッチ部 111d 突出部 112 断熱リング 112b 位置決め用突出部 112e 端面 112f 凹部 121 ノズルチップ 121a 係止部 121b ネジ部 121c スリ割り溝 211 ノズル本体 211a 端部 211c 機械ノズルタッチ部 211d 突出部 212 断熱リング 212b 位置決め用突出部 212c 凹部 311 ノズル本体 311a 端部 311b 本体部 311c 機械ノズルタッチ部 311d 突出部 312 断熱リング 312a 端部 312b 本体部 312c 凹部

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体と、 金型と隙間嵌めで嵌合し、前記ノズル本体に固定される
    断熱ノズルチップと、 前記ノズル本体と前記金型の間に溶融金属が流入するこ
    とを防止するための圧縮性の耐熱ガスケットと、前記断熱ノズルチップを金型に固定するするための止め
    ネジと、 を有し、 前記断熱ノズルチップ前記耐熱ガスケットを圧縮して
    前記ノズル本体の溶湯流出側に固定され、該断熱ノズル
    チップの外径方向の突出部を前記止めネジを介して金型
    に固定することによって前記ノズル本体を金型に固定
    したことを特徴とするダイカスト用ノズル装置。
  2. 【請求項2】 ノズル本体と、 該ノズル本体に固定されるノズルチップと、 金型と前記ノズル本体及びノズルチップとの断熱を保つ
    と共に、前記金型内の前記ノズル本体と前記ノズルチッ
    プとに狭持固定され、且つ前記金型及びノズルチップに
    隙間嵌めで嵌合する断熱リングと、 前記ノズル本体と前記金型の間に溶融金属が流入するこ
    とを防止するための圧縮性の耐熱ガスケットと、前記断熱リングを金型に固定するするための止めネジ
    と、 を有し、 前記ノズルチップを前記ノズル本体に固定することによ
    り、前記断熱リング前記耐熱ガスケットを圧縮すると
    共に前記ノズルチップと前記ノズル本体に狭持固定さ
    れ、該断熱リングの外径方向の突出部を前記止めネジを
    介して金型に固定することによって前記ノズル本体を
    に固定したことを特徴とするダイカスト用ノズル装
    置。
  3. 【請求項3】 金型と隙間嵌めで嵌合する断熱性の材料
    でできた断熱ノズル本体と、 該断熱ノズル本体と前記金型の間に溶融金属が流入する
    ことを防止するための圧縮性の耐熱ガスケットと、 前記断熱ノズル本体を前記金型に固定するための止めネ
    ジと、を有し前記耐熱ガスケットを前記金型と前記ノズ
    ル本体の間に圧縮して配設し、前記断熱ノズル本体を前
    記止めネジで前記金型に固定したことを特徴とするダイ
    カスト用ノズル装置。
  4. 【請求項4】 ノズル本体と、 金型及び前記ノズル本体と隙間嵌めで嵌合する断熱リン
    グと、 前記ノズル本体と前記金型の間に溶融金属が流入するこ
    とを防止するための圧縮性の耐熱ガスケットと、 前記金型と前記ノズル本体との断熱を保ちながら前記ノ
    ズル本体及び断熱リングを金型に固定するための断熱ス
    ペーサ及び止めネジと、を有し、前記ノズル本体の端部外径方向の突出部と前記断熱リン
    グの外径方向の突出部とを連ねて、前記断熱スペーサを
    挟んで前記止めネジを金型に嵌合固定することにより、
    前記断熱リングと前記ノズル本体の間に配設した前記耐
    熱ガスケットを圧縮し、前記断熱リングと前記ノズル本
    体を 金型に固定したことを特徴とするダイカスト用ノズ
    ル装置。
  5. 【請求項5】 ノズル本体と、 金型及び前記ノズル本体と隙間嵌めで嵌合する断熱リン
    グと、 前記ノズル本体と前記金型の間に溶融金属が流入するこ
    とを防止するための圧縮性の耐熱ガスケットと、 前記ノズル本体を前記断熱リング内に固定する本体止め
    ネジと、 前記金型内に取り付けられる止め輪と、を有し、 前記耐熱ガスケットを前記断熱リングと前記ノズル本体
    の間に圧縮して配設し、前記ノズル本体を前記本体止め
    ネジで前記断熱リングに固定し、更に前記止め輪を前記
    金型内に取り付けることにより前記断熱リングを前記金
    型内に固定したことを特徴とするダイカスト用ノズル装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ノズル本体に温度制御可能な加熱手
    段を設けたことを特徴とする請求項1、2、4又は5記
    載のダイカスト用ノズル装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズル本体に耐熱鋼よりも熱伝導率
    のよい耐熱金属材料を用いたことを特徴とする請求項
    1、4、5又は6記載のダイカスト用ノズル装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズル本体と前記ノズルチップに耐
    熱鋼よりも熱伝導率のよい耐熱金属材料を用いたことを
    特徴とする請求項2又は6記載のダイカスト用ノズル装
    置。
  9. 【請求項9】 前記耐熱ガスケットを前記断熱ノズルチ
    ップと前記金型の間に圧縮して取り付けたことを特徴と
    する請求項1、6又は8記載のダイカスト用ノズル装
    置。
  10. 【請求項10】 前記耐熱ガスケットを前記断熱リング
    と前記金型の間に圧縮して取り付けたことを特徴とする
    請求項2、4、5、6又は8記載のダイカスト用ノズル
    装置。
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