JP3420017B2 - ダイカスト用ノズル装置 - Google Patents
ダイカスト用ノズル装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属のスプル
ーレス射出成形のためのダイカスト用ノズル装置に関す
る。
ーレス射出成形のためのダイカスト用ノズル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図23はダイカスト成形装置の一般的な
構造を示す断面図である。図23において、ダイカスト
機械の機械ノズル4及び金型7は、水平に対して約10
度の傾きを持っており、更に、機械ノズル4の溶湯射出
部4aが溶解炉1内の溶融金属(溶湯9)の溶湯面9a
の高さより高い位置に配置されており、溶湯射出部4a
からの湯だれを防止する構造になっている。
構造を示す断面図である。図23において、ダイカスト
機械の機械ノズル4及び金型7は、水平に対して約10
度の傾きを持っており、更に、機械ノズル4の溶湯射出
部4aが溶解炉1内の溶融金属(溶湯9)の溶湯面9a
の高さより高い位置に配置されており、溶湯射出部4a
からの湯だれを防止する構造になっている。
【0003】このダイカスト成形装置により製品を成形
する場合には、はじめに、溶解炉1内で溶かされた溶湯
9を、スリーブ2の中で往復運動するプランジャー3で
送り出し、機械ノズル4内を通過させて金型7内に射出
する。この金型7は固定型7aと可動型7bとからな
り、機械ノズル4から射出された溶湯は固定型7aのス
プルーブッシュ6を通過し、固定型7aと可動型7bで
形成された製品成形部8’に供給される。この製品成形
部8’に供給された溶湯は金型7により冷却され凝固す
る。その後、可動型7bを矢印Aの方向に動かして金型
7を開き、図24に示すような製品部8a、ランナー部
8b、スプルー部8cとが一体となった成型品8をとり
だす。
する場合には、はじめに、溶解炉1内で溶かされた溶湯
9を、スリーブ2の中で往復運動するプランジャー3で
送り出し、機械ノズル4内を通過させて金型7内に射出
する。この金型7は固定型7aと可動型7bとからな
り、機械ノズル4から射出された溶湯は固定型7aのス
プルーブッシュ6を通過し、固定型7aと可動型7bで
形成された製品成形部8’に供給される。この製品成形
部8’に供給された溶湯は金型7により冷却され凝固す
る。その後、可動型7bを矢印Aの方向に動かして金型
7を開き、図24に示すような製品部8a、ランナー部
8b、スプルー部8cとが一体となった成型品8をとり
だす。
【0004】上記ダイカスト装置におけるスプルーブッ
シュ6は、図23及び図25に示すように、外周部を循
環する冷却水31により冷却されていて、金型7が開い
たときの冷却不足によるスプルー部8cの中途切断を防
止するように構成されていた。
シュ6は、図23及び図25に示すように、外周部を循
環する冷却水31により冷却されていて、金型7が開い
たときの冷却不足によるスプルー部8cの中途切断を防
止するように構成されていた。
【0005】一方、機械ノズル4は、溶湯が機械ノズル
内で凝固しないように外周部が機械ノズルヒータ5によ
り加熱されていた。また、この機械ノズルの射出部4a
は、溶湯が漏れないようにスプルーブッシュ6の機械ノ
ズルタッチ部6aに押し当てられた状態にセットされて
いるものであった。
内で凝固しないように外周部が機械ノズルヒータ5によ
り加熱されていた。また、この機械ノズルの射出部4a
は、溶湯が漏れないようにスプルーブッシュ6の機械ノ
ズルタッチ部6aに押し当てられた状態にセットされて
いるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
機械ノズル4から射出される溶湯は冷却されたスプルー
ブッシュ6を通過する際に熱を奪われ、金型7の製品成
形部8’に到達するまでにかなり低い温度になってしま
う。このため、製品成形部8’の微細な部分、極薄部分
には非常に充填しにくくなり、充填不足が発生すること
が多いという課題があった。
機械ノズル4から射出される溶湯は冷却されたスプルー
ブッシュ6を通過する際に熱を奪われ、金型7の製品成
形部8’に到達するまでにかなり低い温度になってしま
う。このため、製品成形部8’の微細な部分、極薄部分
には非常に充填しにくくなり、充填不足が発生すること
が多いという課題があった。
【0007】また、溶解炉1内の溶湯面9aより、機械
ノズルの溶湯射出部4aは高い位置にあるため、機械ノ
ズル4内及びスプルーブッシュ6内は、溶湯が金型7内
に射出される迄は、空気で充満した状態となっている。
溶湯射出時、溶湯はこの空気を巻き込みながら、金型内
に押し込まれるため、製品成形部に空気が残りやすく、
製品成形部の細部の充填不足の要因になるとともに、鋳
巣発生の原因となるという課題があった。
ノズルの溶湯射出部4aは高い位置にあるため、機械ノ
ズル4内及びスプルーブッシュ6内は、溶湯が金型7内
に射出される迄は、空気で充満した状態となっている。
溶湯射出時、溶湯はこの空気を巻き込みながら、金型内
に押し込まれるため、製品成形部に空気が残りやすく、
製品成形部の細部の充填不足の要因になるとともに、鋳
巣発生の原因となるという課題があった。
【0008】さらに、上記実施例におけるスプルーブッ
シュ6は常に冷却されているため、スプルーブッシュ6
と接触する機械ノズル4の溶湯射出部4aの温度が低下
し、溶湯が凝固し易くなり、ノズル詰まりの原因となる
という課題もあった。尚、このノズル詰まりを防止する
ため、機械ノズル4から射出される溶湯の温度を高くす
ることも考えられるが、溶湯の温度をあまり高く保つ
と、ノズルの溶損、金型の溶湯充填部の肌荒れ、溶湯の
ドロス発生の原因となり、好ましいものではなかった。
シュ6は常に冷却されているため、スプルーブッシュ6
と接触する機械ノズル4の溶湯射出部4aの温度が低下
し、溶湯が凝固し易くなり、ノズル詰まりの原因となる
という課題もあった。尚、このノズル詰まりを防止する
ため、機械ノズル4から射出される溶湯の温度を高くす
ることも考えられるが、溶湯の温度をあまり高く保つ
と、ノズルの溶損、金型の溶湯充填部の肌荒れ、溶湯の
ドロス発生の原因となり、好ましいものではなかった。
【0009】本発明は、上記従来例の課題に鑑みてなさ
れたもので、溶湯の流れる経路の空気の量を少なくし
て、溶湯射出時の溶湯への空気の巻き込みを少なくする
とともに、射出された溶湯の温度を下げることなく金型
の製品成形部に供給することにより、充填不足及び鋳巣
を少なくすると共にノズル詰まりを無くしたダイカスト
用ノズル装置を提供するものである。
れたもので、溶湯の流れる経路の空気の量を少なくし
て、溶湯射出時の溶湯への空気の巻き込みを少なくする
とともに、射出された溶湯の温度を下げることなく金型
の製品成形部に供給することにより、充填不足及び鋳巣
を少なくすると共にノズル詰まりを無くしたダイカスト
用ノズル装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明におけるダイカス
ト用ノズル装置においては、ノズル本体の溶湯射出部の
外周部と金型の間に、断熱リングが設けられている。ま
た、ノズル本体及び断熱リングと金型の嵌合は、室温時
も成形時の温度上昇時も常に隙間嵌めとなっていて、断
熱リングの破損を防止する構造となっている。更に、ノ
ズル本体と断熱リングの間には、溶湯の通過を防止する
ため、圧縮可能な耐熱ガスケットが設けられている。こ
の耐熱ガスケットは、断熱リングをノズル本体に固定す
る際にそれらの間で圧縮される。また、ノズル本体は、
断熱材料を用いたガイドリングを介して金型に固定され
ている。また、ノズル本体と金型は断熱材料を介して配
設され、直接接触することがないようになっていて、ノ
ズル本体と金型の断熱を確実なものとしている。そし
て、更に、ノズル本体内部には溶湯を常時保つための逆
止め弁機構が設けられている。
ト用ノズル装置においては、ノズル本体の溶湯射出部の
外周部と金型の間に、断熱リングが設けられている。ま
た、ノズル本体及び断熱リングと金型の嵌合は、室温時
も成形時の温度上昇時も常に隙間嵌めとなっていて、断
熱リングの破損を防止する構造となっている。更に、ノ
ズル本体と断熱リングの間には、溶湯の通過を防止する
ため、圧縮可能な耐熱ガスケットが設けられている。こ
の耐熱ガスケットは、断熱リングをノズル本体に固定す
る際にそれらの間で圧縮される。また、ノズル本体は、
断熱材料を用いたガイドリングを介して金型に固定され
ている。また、ノズル本体と金型は断熱材料を介して配
設され、直接接触することがないようになっていて、ノ
ズル本体と金型の断熱を確実なものとしている。そし
て、更に、ノズル本体内部には溶湯を常時保つための逆
止め弁機構が設けられている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明におけるダイカスト用ノズ
ル装置のノズル本体は、機械ノズルとの接触により機械
ノズルから熱供給され、かつ金型と断熱されている。こ
のため、ノズル本体はホットノズルとなり、従来例のよ
うなスプルーブッシュによる溶湯の温度低下がなくな
る。また、溶湯がノズル本体内に、逆止め弁機構により
常に充満しているため、溶湯射出時の溶湯への空気の巻
き込みが少なくなり、金型の製品成形部の微細な形状部
及び極薄部への溶湯の充填が容易となると共に、鋳巣が
少なくなる。
ル装置のノズル本体は、機械ノズルとの接触により機械
ノズルから熱供給され、かつ金型と断熱されている。こ
のため、ノズル本体はホットノズルとなり、従来例のよ
うなスプルーブッシュによる溶湯の温度低下がなくな
る。また、溶湯がノズル本体内に、逆止め弁機構により
常に充満しているため、溶湯射出時の溶湯への空気の巻
き込みが少なくなり、金型の製品成形部の微細な形状部
及び極薄部への溶湯の充填が容易となると共に、鋳巣が
少なくなる。
【0012】特に、ノズル本体と金型の間に溶湯が流入
すると、溶湯を介して熱がノズル本体から金型に逃げ、
ノズル本体をダイカスト成形に適した温度に保つことが
できなくなるため、このようなノズル本体と金型の間へ
の溶湯の流入を確実に防ぐことが必要である。このた
め、本発明においては、後述するように、断熱リングと
ガイドリング及び、耐熱ガスッケトの圧縮により、金型
とノズル本体の間へ溶湯が流入することを防止してお
り、これにより確実に断熱している。
すると、溶湯を介して熱がノズル本体から金型に逃げ、
ノズル本体をダイカスト成形に適した温度に保つことが
できなくなるため、このようなノズル本体と金型の間へ
の溶湯の流入を確実に防ぐことが必要である。このた
め、本発明においては、後述するように、断熱リングと
ガイドリング及び、耐熱ガスッケトの圧縮により、金型
とノズル本体の間へ溶湯が流入することを防止してお
り、これにより確実に断熱している。
【0013】即ち、金型とノズル本体の間への溶湯の流
入防止は次のようにして行われる。金型に配設されるノ
ズル本体は、その本体部にノズルチップを固定する構造
になっており、これらを固定する際に耐熱ガスケットが
断熱リングとノズル本体との間で押圧される。また、ノ
ズル本体に直接断熱リングを固定した場合には、その間
で耐熱ガスケットを圧縮している。これにより、耐熱ガ
スケットが圧縮され、金型とノズル本体の間に溶湯が流
入することを防止している。また、ノズル本体が機械ノ
ズルにノズルタッチしていると、機械ノズルからノズル
本体に熱が伝わり、ノズル本体は加熱される。この結
果、ノズル本体の溶湯射出部分は、機械ノズルとほとん
ど等しい温度、即ち、ダイカスト成形に適した温度にな
る。
入防止は次のようにして行われる。金型に配設されるノ
ズル本体は、その本体部にノズルチップを固定する構造
になっており、これらを固定する際に耐熱ガスケットが
断熱リングとノズル本体との間で押圧される。また、ノ
ズル本体に直接断熱リングを固定した場合には、その間
で耐熱ガスケットを圧縮している。これにより、耐熱ガ
スケットが圧縮され、金型とノズル本体の間に溶湯が流
入することを防止している。また、ノズル本体が機械ノ
ズルにノズルタッチしていると、機械ノズルからノズル
本体に熱が伝わり、ノズル本体は加熱される。この結
果、ノズル本体の溶湯射出部分は、機械ノズルとほとん
ど等しい温度、即ち、ダイカスト成形に適した温度にな
る。
【0014】また、ノズル本体内の溶湯の常時保持は次
のようにして行われる。溶湯が金型内に充填され、金型
が開き成形製品が取り出されると、ノズル本体内の溶湯
は、溶解炉の溶湯面まで戻ろうとするが、ノズル本体内
に設けられた逆止め弁機構により、これが妨げられ、溶
湯はノズル本体内に保持される。
のようにして行われる。溶湯が金型内に充填され、金型
が開き成形製品が取り出されると、ノズル本体内の溶湯
は、溶解炉の溶湯面まで戻ろうとするが、ノズル本体内
に設けられた逆止め弁機構により、これが妨げられ、溶
湯はノズル本体内に保持される。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るダイカスト用
ノズル装置を金型22に組み込み、ダイカスト機械に取
り付けた状態を示す断面図であり、図2は図1に示すダ
イカスト用ノズル装置の詳細な構成を示す要部拡大断面
図、図3は図2に示すダイカスト用ノズル装置の射出方
向から見た側面図、図4は図2に示すダイカスト用ノズ
ル装置のノズルタッチ方向から見た側面図、図5は図2
に示すノズルチップ21のノズルタッチ方向から見た側
面図である。
ノズル装置を金型22に組み込み、ダイカスト機械に取
り付けた状態を示す断面図であり、図2は図1に示すダ
イカスト用ノズル装置の詳細な構成を示す要部拡大断面
図、図3は図2に示すダイカスト用ノズル装置の射出方
向から見た側面図、図4は図2に示すダイカスト用ノズ
ル装置のノズルタッチ方向から見た側面図、図5は図2
に示すノズルチップ21のノズルタッチ方向から見た側
面図である。
【0016】図1及び図2に示すように、金型22の固
定型22aには略円筒形の取付穴22dが設けられてお
り、この取付穴22d内にノズル本体11が収容されて
いる。このノズル本体11は、略円筒形状をなす本体部
41とその先端41a内に固定されるノズルチップ21
とから構成されている。このノズルチップ21は、先端
の外周にフランジ状の係止部21aを有し、また他方の
端部の開口部内にはスリ割り溝21dが設けられてい
て、その端部外周にはネジ部21bが形成されており、
このネジ部21bを本体部41の先端41a内周に形成
されたネジ部に螺合することにより本体部41に固定さ
れている。このような本体部41とノズルチップ21か
らなるノズル本体11は、耐熱鋼又は耐熱鋼よりも熱伝
導率の高い、例えば熱伝導率0.25cal/sec・
cm・℃以上のタングステン合金からなる。また、この
ノズル本体11の本体部41の機械ノズルタッチ部41
c付近の外周には突出部41dが設けられており、また
先端41a側の端面には後述する耐熱ガスケットに適合
する環状の凹部41eが設けられている。また、ノズル
チップ21の溶湯流入部に設けられているスリ割り溝2
1cは、溶湯流入時(射出時)に後述する逆止めボール
50がノズルチップ21の溶湯流入部を塞ぎ、溶湯がノ
ズルチップ21内を通過できなくなることを防止するた
めに設けられている。
定型22aには略円筒形の取付穴22dが設けられてお
り、この取付穴22d内にノズル本体11が収容されて
いる。このノズル本体11は、略円筒形状をなす本体部
41とその先端41a内に固定されるノズルチップ21
とから構成されている。このノズルチップ21は、先端
の外周にフランジ状の係止部21aを有し、また他方の
端部の開口部内にはスリ割り溝21dが設けられてい
て、その端部外周にはネジ部21bが形成されており、
このネジ部21bを本体部41の先端41a内周に形成
されたネジ部に螺合することにより本体部41に固定さ
れている。このような本体部41とノズルチップ21か
らなるノズル本体11は、耐熱鋼又は耐熱鋼よりも熱伝
導率の高い、例えば熱伝導率0.25cal/sec・
cm・℃以上のタングステン合金からなる。また、この
ノズル本体11の本体部41の機械ノズルタッチ部41
c付近の外周には突出部41dが設けられており、また
先端41a側の端面には後述する耐熱ガスケットに適合
する環状の凹部41eが設けられている。また、ノズル
チップ21の溶湯流入部に設けられているスリ割り溝2
1cは、溶湯流入時(射出時)に後述する逆止めボール
50がノズルチップ21の溶湯流入部を塞ぎ、溶湯がノ
ズルチップ21内を通過できなくなることを防止するた
めに設けられている。
【0017】ノズル本体11の内部の貫通穴41i内に
は耐熱鋼又は耐熱合金又はセラミックからなる球状の逆
止めボール50が移動可能な状態で配設されており、貫
通穴41iの一部に設けられた略円錐台の外周面状のテ
ーパ部41hにはまり込み、貫通穴41iを密封するよ
うに構成されている。
は耐熱鋼又は耐熱合金又はセラミックからなる球状の逆
止めボール50が移動可能な状態で配設されており、貫
通穴41iの一部に設けられた略円錐台の外周面状のテ
ーパ部41hにはまり込み、貫通穴41iを密封するよ
うに構成されている。
【0018】断熱リング12は、セラミックなどの耐熱
性の良い熱伝導率の低い材料で、しかも押圧に耐え得る
機械的強度を持った材料で形成されている。この断熱リ
ング12は、取付穴22dの流出側開口部22cに適合
する外形を有し、その射出側の端面12aにはノズルチ
ップ21の係止部21aに適合する環状の凹部12bが
設けられている。この断熱リング12は、図2に示すよ
うに、この断熱リング12を貫通するノズルチップ21
を本体部41に固定する際に、ノズルチップ21の係止
部21aと本体部41の端面との間に挟まれて固定され
ている。尚、図3に示すように、ノズルチップ21の溶
湯流出側の端面にはスリ割り32が設けられていて、ド
ライバー等により回転できるようになっている。また、
このスリ割り32の代わりに、六角棒スパナに適合する
六角穴を形成しても良いもので、これに類する他のもの
であっても良い。
性の良い熱伝導率の低い材料で、しかも押圧に耐え得る
機械的強度を持った材料で形成されている。この断熱リ
ング12は、取付穴22dの流出側開口部22cに適合
する外形を有し、その射出側の端面12aにはノズルチ
ップ21の係止部21aに適合する環状の凹部12bが
設けられている。この断熱リング12は、図2に示すよ
うに、この断熱リング12を貫通するノズルチップ21
を本体部41に固定する際に、ノズルチップ21の係止
部21aと本体部41の端面との間に挟まれて固定され
ている。尚、図3に示すように、ノズルチップ21の溶
湯流出側の端面にはスリ割り32が設けられていて、ド
ライバー等により回転できるようになっている。また、
このスリ割り32の代わりに、六角棒スパナに適合する
六角穴を形成しても良いもので、これに類する他のもの
であっても良い。
【0019】耐熱ガスケット14は、ある程度耐熱性の
ある金や銅等の柔らかい材料、ステンレス、インコネ
ル、ハステロイ等で作られた金属Oリング、金属Cリン
グ、金属Uリング等からなるものであり、ノズル本体1
1の本体部41の凹部41e内に収めることが可能な大
きさで、押圧されていない状態でわずかに凹部41eか
ら突出する厚みを有するように形成されている。この耐
熱ガスケット14は、前述したように、ノズルチップ2
1により断熱リング12が本体部41に固定されるとき
に断熱リング12と本体部41との間で圧縮される。
ある金や銅等の柔らかい材料、ステンレス、インコネ
ル、ハステロイ等で作られた金属Oリング、金属Cリン
グ、金属Uリング等からなるものであり、ノズル本体1
1の本体部41の凹部41e内に収めることが可能な大
きさで、押圧されていない状態でわずかに凹部41eか
ら突出する厚みを有するように形成されている。この耐
熱ガスケット14は、前述したように、ノズルチップ2
1により断熱リング12が本体部41に固定されるとき
に断熱リング12と本体部41との間で圧縮される。
【0020】ガイドリング23、24は耐熱性を有し、
ノズル本体11の本体部41にその突出部41dを挟む
ように外嵌され、ガイドリング23が取付穴22d内の
段部22eに係止して位置決めされるものであり、その
外周が取付穴22dの内面に当接して本体部41を支え
て、その機械ノズルタッチ部41cを適正な位置に位置
決めするものである。
ノズル本体11の本体部41にその突出部41dを挟む
ように外嵌され、ガイドリング23が取付穴22d内の
段部22eに係止して位置決めされるものであり、その
外周が取付穴22dの内面に当接して本体部41を支え
て、その機械ノズルタッチ部41cを適正な位置に位置
決めするものである。
【0021】バックプレート15は、ノズル本体11及
びガイドリング23、24が取付穴22dから脱落する
ことを防ぐため、固定型22aの端面にネジ16で固定
されているものである。このバックプレート15には、
ノズル本体11の本体部41の機械ノズルタッチ部41
cの外径よりもわずかに大きい穴15aが設けられてお
り、この穴15aからノズル本体11の機械ノズルタッ
チ部11cがわずかに突出するように設定されている。
びガイドリング23、24が取付穴22dから脱落する
ことを防ぐため、固定型22aの端面にネジ16で固定
されているものである。このバックプレート15には、
ノズル本体11の本体部41の機械ノズルタッチ部41
cの外径よりもわずかに大きい穴15aが設けられてお
り、この穴15aからノズル本体11の機械ノズルタッ
チ部11cがわずかに突出するように設定されている。
【0022】このような図1及び図2に示す状態におい
て、ダイカスト成形を開始すると、溶湯は本体部41の
貫通穴41i内に流れ込み、テーパ部41hにはまり込
んでいる逆止めボール50をノズルチップ21の方向に
動かしてノズル本体11内を通過し、金型22の製品成
形部10’に充填される。その後、可動型22bが矢印
Aの方向に動いて金型22が開くことにより、図6に示
すような製品部10aとランナー部10bとが一体とな
った成型品10が取り出される。このときに、ノズル本
体11は機械ノズルからの熱により加熱されているた
め、図15に示す従来の成型品8の様にスプルー部8c
は形成されない。
て、ダイカスト成形を開始すると、溶湯は本体部41の
貫通穴41i内に流れ込み、テーパ部41hにはまり込
んでいる逆止めボール50をノズルチップ21の方向に
動かしてノズル本体11内を通過し、金型22の製品成
形部10’に充填される。その後、可動型22bが矢印
Aの方向に動いて金型22が開くことにより、図6に示
すような製品部10aとランナー部10bとが一体とな
った成型品10が取り出される。このときに、ノズル本
体11は機械ノズルからの熱により加熱されているた
め、図15に示す従来の成型品8の様にスプルー部8c
は形成されない。
【0023】成型品10が取り出されると、ノズル本体
11内の溶湯は、溶解炉1の溶湯面の高さまで戻ろうと
するが、ノズル本体11内の逆止めボール50が溶湯と
共に移動し、本体部41のテーパ部41hにはまり込ん
で貫通穴41iを密封し、溶湯が溶解炉1の溶湯面の高
さまで戻るのを防止する。この結果、ノズル本体11内
は溶湯で満たされた状態に保持される。本実施例におけ
るテーパ部41hの勾配は、機械ノズル4及び金型22
の水平に対する傾きよりも小さくなっている。このた
め、逆止めボール50は自重によってもテーパ部41h
に転がり込み、逆止めボール50のテーパ部41hへの
はまり込み、密封を確実なものとし、溶湯のノズル本体
内の逆流防止を確実なものとしている。
11内の溶湯は、溶解炉1の溶湯面の高さまで戻ろうと
するが、ノズル本体11内の逆止めボール50が溶湯と
共に移動し、本体部41のテーパ部41hにはまり込ん
で貫通穴41iを密封し、溶湯が溶解炉1の溶湯面の高
さまで戻るのを防止する。この結果、ノズル本体11内
は溶湯で満たされた状態に保持される。本実施例におけ
るテーパ部41hの勾配は、機械ノズル4及び金型22
の水平に対する傾きよりも小さくなっている。このた
め、逆止めボール50は自重によってもテーパ部41h
に転がり込み、逆止めボール50のテーパ部41hへの
はまり込み、密封を確実なものとし、溶湯のノズル本体
内の逆流防止を確実なものとしている。
【0024】また、上記のように成型品10が取り出さ
れると、ノズル本体11のノズルチップ21の温度は本
体部41の熱により急激に成形可能な適正温度に回復す
る。本実施例においては、ノズルチップ21の断面積が
本体部41の断面積よりも十分小さくなるように設定し
ているので、ノズルチップ21と本体部41の熱容量に
差が生じ、本体部41の熱容量の方が大きいため、ノズ
ルチップ41の温度を急激に回復させることができる。
尚、本体部41及びノズルチップ21に熱伝導率の良い
材料を用いると、更に急激な温度の回復が可能となる。
れると、ノズル本体11のノズルチップ21の温度は本
体部41の熱により急激に成形可能な適正温度に回復す
る。本実施例においては、ノズルチップ21の断面積が
本体部41の断面積よりも十分小さくなるように設定し
ているので、ノズルチップ21と本体部41の熱容量に
差が生じ、本体部41の熱容量の方が大きいため、ノズ
ルチップ41の温度を急激に回復させることができる。
尚、本体部41及びノズルチップ21に熱伝導率の良い
材料を用いると、更に急激な温度の回復が可能となる。
【0025】上記ダイカスト成型時に、溶湯がノズルチ
ップ21と断熱リング12の隙間及びノズルチップ21
と本体部41との螺合部分をそれぞれ通って流入してく
るが、耐熱ガスケット14が断熱リング12と本体部4
1との間で圧縮されてそれらの隙間をシールしているの
で、溶湯がノズル本体11と固定型22aとの間に流入
することはない。
ップ21と断熱リング12の隙間及びノズルチップ21
と本体部41との螺合部分をそれぞれ通って流入してく
るが、耐熱ガスケット14が断熱リング12と本体部4
1との間で圧縮されてそれらの隙間をシールしているの
で、溶湯がノズル本体11と固定型22aとの間に流入
することはない。
【0026】尚、金型22の温度は、溶湯の温度よりも
はるかに低い温度のため、断熱リング12と金型22と
の隙間17には溶湯が奥まで流れ込む前に凝固するた
め、この隙間を小さくしておけば、ガスケット等を用い
なくても流れ込むことはない。
はるかに低い温度のため、断熱リング12と金型22と
の隙間17には溶湯が奥まで流れ込む前に凝固するた
め、この隙間を小さくしておけば、ガスケット等を用い
なくても流れ込むことはない。
【0027】また、固定型22aとノズル本体11の熱
膨張率の相違は、固定型22aの流出側開口部22cと
断熱リング12との摺動により吸収される。
膨張率の相違は、固定型22aの流出側開口部22cと
断熱リング12との摺動により吸収される。
【0028】図7及び図8は、図2に示す実施例におい
て、ノズル本体11を加熱するための加熱手段として本
体部41の外周部にヒーター18を設けた変更例を示す
要部拡大断面図及び側面図である。このヒーター18は
内部に温度検出部を備えていて、ノズル本体11の温度
コントロールを行っている。18aはヒーター18のリ
ード線であり、温度制御装置(図示せず)に接続されて
いるものである。このようにヒーター18を備えること
により、ノズル本体11の適正温度までの温度上昇を早
めることができ、より効率的な成形が容易となる。即
ち、連続して成形する成形サイクルを極めて短くするこ
とが可能となる。また、固定型22aを厚くすることが
必要で、ノズル本体11を長くせざるを得ない場合に
は、ヒーター等の加熱手段を設けることは特に有効であ
る。更に、融点の高い金属ダイカストほどノズル本体に
加熱手段を設けることは有効である。
て、ノズル本体11を加熱するための加熱手段として本
体部41の外周部にヒーター18を設けた変更例を示す
要部拡大断面図及び側面図である。このヒーター18は
内部に温度検出部を備えていて、ノズル本体11の温度
コントロールを行っている。18aはヒーター18のリ
ード線であり、温度制御装置(図示せず)に接続されて
いるものである。このようにヒーター18を備えること
により、ノズル本体11の適正温度までの温度上昇を早
めることができ、より効率的な成形が容易となる。即
ち、連続して成形する成形サイクルを極めて短くするこ
とが可能となる。また、固定型22aを厚くすることが
必要で、ノズル本体11を長くせざるを得ない場合に
は、ヒーター等の加熱手段を設けることは特に有効であ
る。更に、融点の高い金属ダイカストほどノズル本体に
加熱手段を設けることは有効である。
【0029】図9及び図10は図7に示す変更例におい
てノズル本体11と金型22の固定型22aの間に保護
カバー19を設けた更なる変更例を示す要部拡大断面図
及び側面図である。このように、保護カバー19を設け
ることで、ノズル本体11、断熱リング12等からなる
ノズル装置をユニット化し、ノズルの取り付けと取り外
しを容易としている。尚、この保護カバー19は止めネ
ジ20により固定型22aに固定されている。
てノズル本体11と金型22の固定型22aの間に保護
カバー19を設けた更なる変更例を示す要部拡大断面図
及び側面図である。このように、保護カバー19を設け
ることで、ノズル本体11、断熱リング12等からなる
ノズル装置をユニット化し、ノズルの取り付けと取り外
しを容易としている。尚、この保護カバー19は止めネ
ジ20により固定型22aに固定されている。
【0030】図11及び図12は、図2に示す実施例に
おける断熱リング12及びノズルチップ21の本体部4
1への固定構造を変更した変更例を示す要部拡大断面図
及び側面図である。ノズルチップ21の外周部は本体部
41の先端部に設けられた環状の凹部に係合しており、
断熱リング12はノズルチップ21に外嵌して、止めネ
ジ28で本体部に固定される。この実施例においては、
図2及び図7に示すノズル装置に比べてノズルチップの
先端部21eの断面積を小さくでき、射出成形後製品取
り出しまでのノズルチップからの成型品への放熱を少な
くでき、ノズルチップの温度の回復を容易としている。
図13は図11に示すノズルチップ21の溶湯流入側の
側面図である。ノズルチップ21の溶湯流入側の端面に
は、図2のノズル装置に用いられているノズルチップと
同様にスリ割り溝21dが設けられている。
おける断熱リング12及びノズルチップ21の本体部4
1への固定構造を変更した変更例を示す要部拡大断面図
及び側面図である。ノズルチップ21の外周部は本体部
41の先端部に設けられた環状の凹部に係合しており、
断熱リング12はノズルチップ21に外嵌して、止めネ
ジ28で本体部に固定される。この実施例においては、
図2及び図7に示すノズル装置に比べてノズルチップの
先端部21eの断面積を小さくでき、射出成形後製品取
り出しまでのノズルチップからの成型品への放熱を少な
くでき、ノズルチップの温度の回復を容易としている。
図13は図11に示すノズルチップ21の溶湯流入側の
側面図である。ノズルチップ21の溶湯流入側の端面に
は、図2のノズル装置に用いられているノズルチップと
同様にスリ割り溝21dが設けられている。
【0031】図14は図11に示す変更例における断熱
リング12を更に変更した更なる変更例を示す要部拡大
断面図である。このノズル装置における断熱リング12
は、その内周面にネジ部12eが設けられており、この
ネジ部12eを本体部41の先端部41a付近の外周に
設けられているネジ部41jに螺合することにより本体
部41に固定されている。このノズル装置においては、
ネジ等を使用することなく断熱リング12を本体部41
に固定することができ、部品点数を削減することが可能
となる。
リング12を更に変更した更なる変更例を示す要部拡大
断面図である。このノズル装置における断熱リング12
は、その内周面にネジ部12eが設けられており、この
ネジ部12eを本体部41の先端部41a付近の外周に
設けられているネジ部41jに螺合することにより本体
部41に固定されている。このノズル装置においては、
ネジ等を使用することなく断熱リング12を本体部41
に固定することができ、部品点数を削減することが可能
となる。
【0032】図15は図7の実施例において、耐熱ガス
ケットを断熱リングとノズル本体の間だけでなく、ノズ
ルチップのフランジ部と断熱リングの環状の凹部との間
にも配設した変更例を示す要部拡大断面図である。本実
施例では断熱リングとして金属Oリングを用いている。
図7の実施例では、ノズルチップ21と本体部41の螺
合部を通過した溶湯が断熱リングとノズルチップの接触
面の隙間42を通過しノズルチップ21の端面21fに
達し、金型が開いたときに生じる湯だれの要因となるこ
とがある。図15の実施例では耐熱ガスケット14bを
配設することにより、溶湯が断熱リングとノズルチップ
の接触面の隙間を通過するのを防止し、この湯だれの要
因を無くしている。図16は金属Oリングの拡大断面図
を示している。
ケットを断熱リングとノズル本体の間だけでなく、ノズ
ルチップのフランジ部と断熱リングの環状の凹部との間
にも配設した変更例を示す要部拡大断面図である。本実
施例では断熱リングとして金属Oリングを用いている。
図7の実施例では、ノズルチップ21と本体部41の螺
合部を通過した溶湯が断熱リングとノズルチップの接触
面の隙間42を通過しノズルチップ21の端面21fに
達し、金型が開いたときに生じる湯だれの要因となるこ
とがある。図15の実施例では耐熱ガスケット14bを
配設することにより、溶湯が断熱リングとノズルチップ
の接触面の隙間を通過するのを防止し、この湯だれの要
因を無くしている。図16は金属Oリングの拡大断面図
を示している。
【0033】図17は図7の変更例で逆止めボール50
の代わりにくさび状の逆止めチップ51を用いた実施例
である。この逆止めチップ51は、その一方の端部51
aが本体部41の貫通穴41iより大きい径に設定され
ており、また他方の端部51bがノズルチップ21側の
テーパー部41hの径よりも小さくなるように設定され
ている。従って、図17中右方向から溶湯が流れ込む
と、逆止めチップ51は溶湯と共にノズルチップ21側
へ移動し、その端部51bとテーパー部41hの隙間か
ら溶湯がノズルチップ21内に流れ込む。そして、射出
終了時には、溶湯と共に図17中右方向へ移動し、その
端部51aが貫通穴41iに嵌合してこれを封止するこ
とになる。このような逆止めチップ51は、その逆止め
ボール50よりも外形の加工が容易であるため、ボール
に比較して材質選択の自由度が大きいという利点があ
る。
の代わりにくさび状の逆止めチップ51を用いた実施例
である。この逆止めチップ51は、その一方の端部51
aが本体部41の貫通穴41iより大きい径に設定され
ており、また他方の端部51bがノズルチップ21側の
テーパー部41hの径よりも小さくなるように設定され
ている。従って、図17中右方向から溶湯が流れ込む
と、逆止めチップ51は溶湯と共にノズルチップ21側
へ移動し、その端部51bとテーパー部41hの隙間か
ら溶湯がノズルチップ21内に流れ込む。そして、射出
終了時には、溶湯と共に図17中右方向へ移動し、その
端部51aが貫通穴41iに嵌合してこれを封止するこ
とになる。このような逆止めチップ51は、その逆止め
ボール50よりも外形の加工が容易であるため、ボール
に比較して材質選択の自由度が大きいという利点があ
る。
【0034】図18は図7において、ノズル本体11の
本体部41をノズルチップ固定部43、逆止め部44及
び溶湯導入部45に分割した変更例である。ノズルチッ
プ固定部43は、リング状をなすものであり、その両端
部の内周面にそれぞれ内径の異なるネジ部43a、43
bが設けられており、一方のネジ部43aとノズルチッ
プ21のネジ部21bとを螺合することによりそれらは
連結されている。また、逆止め部44もリング状をなす
ものであり、その内部を貫通する穴にはテーパー部44
hが設けられている。このテーパー部44hは、金型2
2に対して図18中右下がりに大きく傾斜すると共にそ
の最下位置にある溶湯が注入される部分に向かって径が
小さくなるように形成されている。このようなテーパー
部44hを有する逆止め部44は、その両端部の外周面
にネジ部44a、44bを有し、その一方のネジ部44
aとノズルチップ固定部43のネジ部43bとを螺合す
ることにより連結されている。更に、溶湯導入部45
は、筒状をなすもので、その一方の端部の内周面にネジ
部45aが設けられており、このネジ部45aと逆止め
部44のネジ部44bとを螺合させることにより連結さ
れている。このようにノズルチップ固定部42、逆止め
部44及び溶湯導入部45を連結することにより形成さ
れたノズル本体11は、金型22に対しテーパ部44h
のみを大きく傾けることができ、その中に配置された逆
止めボール50のはまり込みを確実なものとすることが
でき、より確実な密封が可能となる。このノズル装置に
おいてノズルチップ固定部43と逆止め部44、逆止め
部44と溶湯導入部45の溶湯のシールは、それらを連
結するときに圧縮される耐熱ガスケット14c、14d
により行われており、本実施例においては耐熱ガスケッ
トとして金属Oリングを用いている。図19は逆止め部
の溶湯導入部側の側面図を示している。
本体部41をノズルチップ固定部43、逆止め部44及
び溶湯導入部45に分割した変更例である。ノズルチッ
プ固定部43は、リング状をなすものであり、その両端
部の内周面にそれぞれ内径の異なるネジ部43a、43
bが設けられており、一方のネジ部43aとノズルチッ
プ21のネジ部21bとを螺合することによりそれらは
連結されている。また、逆止め部44もリング状をなす
ものであり、その内部を貫通する穴にはテーパー部44
hが設けられている。このテーパー部44hは、金型2
2に対して図18中右下がりに大きく傾斜すると共にそ
の最下位置にある溶湯が注入される部分に向かって径が
小さくなるように形成されている。このようなテーパー
部44hを有する逆止め部44は、その両端部の外周面
にネジ部44a、44bを有し、その一方のネジ部44
aとノズルチップ固定部43のネジ部43bとを螺合す
ることにより連結されている。更に、溶湯導入部45
は、筒状をなすもので、その一方の端部の内周面にネジ
部45aが設けられており、このネジ部45aと逆止め
部44のネジ部44bとを螺合させることにより連結さ
れている。このようにノズルチップ固定部42、逆止め
部44及び溶湯導入部45を連結することにより形成さ
れたノズル本体11は、金型22に対しテーパ部44h
のみを大きく傾けることができ、その中に配置された逆
止めボール50のはまり込みを確実なものとすることが
でき、より確実な密封が可能となる。このノズル装置に
おいてノズルチップ固定部43と逆止め部44、逆止め
部44と溶湯導入部45の溶湯のシールは、それらを連
結するときに圧縮される耐熱ガスケット14c、14d
により行われており、本実施例においては耐熱ガスケッ
トとして金属Oリングを用いている。図19は逆止め部
の溶湯導入部側の側面図を示している。
【0035】図20は図2の変更例で、ノズル本体11
の本体部を逆止め部46と溶湯流入部47に分割し、テ
ーパ部46hを金型の開き方向に対して垂直にした実施
例の要部拡大図である。この逆止め部46は、その両端
部の内周面にそれぞれネジ部46a、46bを有し、ノ
ズルチップ21のネジ部21bと溶湯導入部47の外周
面に形成されたネジ部47aがそれぞれ螺合されて連結
されている。そして、この逆止め部46の内部には、ノ
ズルチップ21の貫通穴21iと溶湯導入部47の貫通
穴47iにそれぞれ連通すると共に互いに金型の開き方
向に対して垂直方向にずれた所に配設されている導出穴
46cと導入穴46dが設けられている。また、この導
出穴46cと導入穴46dの間には、金型の開き方向に
対して垂直に形成された連通穴46eが設けられてお
り、この連通穴46eにテーパー部46hが設けられて
いる。尚、逆止めボール50は、逆止め部46の外面か
ら導出穴46c及び連通穴46eにかけて設けられたボ
ール投入穴46fから内部に入れられている。そして、
このボール投入穴46fには、ボール投入後、ネジ蓋4
8が取り付けられる。このような構成からなるノズル本
体11においては、逆止めボール50のテーパ部46h
へのはまり込みが、逆止めボール50の自重も加わりよ
り確実となり、封止が確実となる。図21は逆止め部の
溶湯流入部側の側面図を示している。
の本体部を逆止め部46と溶湯流入部47に分割し、テ
ーパ部46hを金型の開き方向に対して垂直にした実施
例の要部拡大図である。この逆止め部46は、その両端
部の内周面にそれぞれネジ部46a、46bを有し、ノ
ズルチップ21のネジ部21bと溶湯導入部47の外周
面に形成されたネジ部47aがそれぞれ螺合されて連結
されている。そして、この逆止め部46の内部には、ノ
ズルチップ21の貫通穴21iと溶湯導入部47の貫通
穴47iにそれぞれ連通すると共に互いに金型の開き方
向に対して垂直方向にずれた所に配設されている導出穴
46cと導入穴46dが設けられている。また、この導
出穴46cと導入穴46dの間には、金型の開き方向に
対して垂直に形成された連通穴46eが設けられてお
り、この連通穴46eにテーパー部46hが設けられて
いる。尚、逆止めボール50は、逆止め部46の外面か
ら導出穴46c及び連通穴46eにかけて設けられたボ
ール投入穴46fから内部に入れられている。そして、
このボール投入穴46fには、ボール投入後、ネジ蓋4
8が取り付けられる。このような構成からなるノズル本
体11においては、逆止めボール50のテーパ部46h
へのはまり込みが、逆止めボール50の自重も加わりよ
り確実となり、封止が確実となる。図21は逆止め部の
溶湯流入部側の側面図を示している。
【0036】図22は図20の変更例で金型をダイカス
ト機械に取り付けたときに逆止め部のテーパ部が鉛直に
なるように予め連通穴46eを傾斜させて形成したもの
であって、逆止めボールのテーパ部へのはまり込みを図
20の実施例よりも確実なものとしている。
ト機械に取り付けたときに逆止め部のテーパ部が鉛直に
なるように予め連通穴46eを傾斜させて形成したもの
であって、逆止めボールのテーパ部へのはまり込みを図
20の実施例よりも確実なものとしている。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、従来使用されていたス
プルーブッシュを廃止し、金型から断熱されたホットノ
ズルを用いているので、溶湯の射出がスムーズになり、
微細製品の成形を容易にすることができる。特に、逆止
め弁機構により、溶湯がノズル本体内に常に充満してい
るため、溶湯射出時の溶湯への空気の巻き込みが少なく
なり、金型の製品成形部の微細な形状部及び極薄部への
溶湯の充填が容易となると共に、鋳巣が少なくなり、品
質を向上させることができる。
プルーブッシュを廃止し、金型から断熱されたホットノ
ズルを用いているので、溶湯の射出がスムーズになり、
微細製品の成形を容易にすることができる。特に、逆止
め弁機構により、溶湯がノズル本体内に常に充満してい
るため、溶湯射出時の溶湯への空気の巻き込みが少なく
なり、金型の製品成形部の微細な形状部及び極薄部への
溶湯の充填が容易となると共に、鋳巣が少なくなり、品
質を向上させることができる。
【図1】本発明のダイカスト用ノズル装置を金型に組み
込み、ダイカスト機械に取り付けた状態を示す断面図で
ある。
込み、ダイカスト機械に取り付けた状態を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示すダイカスト用ノズル装置の詳細な構
成を示す要部拡大断面図である。
成を示す要部拡大断面図である。
【図3】図2に示すダイカスト用ノズル装置の射出方向
の側面図である。
の側面図である。
【図4】図2に示すダイカスト用ノズル装置のノズルタ
ッチ方向の側面図である。
ッチ方向の側面図である。
【図5】図2に示すノズルチップ21の溶湯流入方向の
側面図である
側面図である
【図6】図1等に示すダイカスト用ノズル装置にて成形
した成型品を示す側面図である。
した成型品を示す側面図である。
【図7】図2に示す実施例において、ノズル本体を加熱
するための加熱手段として本体部の外周部にヒーターを
設けた変更例を示す要部拡大断面図である。
するための加熱手段として本体部の外周部にヒーターを
設けた変更例を示す要部拡大断面図である。
【図8】図7に示すダイカスト用ノズル装置の側面図で
ある。
ある。
【図9】図7においてノズル本体と金型の固定型の間に
保護カバーを設けた変更例を示す要部拡大断面図であ
る。
保護カバーを設けた変更例を示す要部拡大断面図であ
る。
【図10】図9に示すダイカスト用ノズル装置のノズル
タッチ方向の側面図である。
タッチ方向の側面図である。
【図11】図7に示す実施例における断熱リング及びノ
ズルチップの固定構造を変更した変更例を示す要部拡大
断面図である。
ズルチップの固定構造を変更した変更例を示す要部拡大
断面図である。
【図12】図11に示すダイカスト用ノズル装置の側面
図である。
図である。
【図13】図11に示すノズルチップの側面図である
【図14】図11に示す実施例における断熱リング及び
ノズルチップの固定構造を変更した更なる変更例を示す
要部拡大断面図である。
ノズルチップの固定構造を変更した更なる変更例を示す
要部拡大断面図である。
【図15】図7に示す実施例において、耐熱ガスッケト
を追加した変更例を示す要部拡大断面図である。
を追加した変更例を示す要部拡大断面図である。
【図16】金属Oリングの拡大断面図である。
【図17】図7に示す実施例における逆止めボールを逆
止めチップに変更した実施例の要部拡大断面図である。
止めチップに変更した実施例の要部拡大断面図である。
【図18】図7に示す実施例において本体部を逆止め部
及び溶湯流入部の2部品に分割した変更例を示す要部拡
大断面図である。
及び溶湯流入部の2部品に分割した変更例を示す要部拡
大断面図である。
【図19】図17に示す実施例における逆止め部の溶湯
流入方向の側面図である。
流入方向の側面図である。
【図20】図2に示す実施例において本体部を逆止め部
及び溶湯流入部に分割し、逆止め部のテーパ部を可動型
の移動方向に対して垂直にした実施例の要部拡大断面図
である。
及び溶湯流入部に分割し、逆止め部のテーパ部を可動型
の移動方向に対して垂直にした実施例の要部拡大断面図
である。
【図21】図19に示す実施例における逆止め部の溶湯
流入部方向の側面図である。
流入部方向の側面図である。
【図22】図20の実施例の逆止め部のテーパ部を鉛直
にした変更例を示す要部拡大断面図である。
にした変更例を示す要部拡大断面図である。
【図23】従来のダイカスト用ノズル装置を示す断面図
である。
である。
【図24】図23のダイカスト用ノズル装置にて成形し
た成型品を示す側面図である。
た成型品を示す側面図である。
【図25】図23に示すダイカスト用ノズル装置に使用
されているスプルーブッシュを示す断面図である。
されているスプルーブッシュを示す断面図である。
1 溶解炉
2 スリーブ
3 プランジャー
4 機械ノズル
4a 溶湯射出部
5 機械ノズルヒーター
6 スプルーブッシュ
6a 機械ノズルタッチ部
7、22 金型
7a、22a 固定型
7b、22b 可動型
8、10 成型品
8a、10a 製品部
8b、10b ランナー部
8c スプルー部
8’、10’ 製品成形部
9 溶湯
9a 湯面
11 ノズル本体
11a 先端部
11b 段部
11d 凹部
11e ネジ部
12 断熱リング
12a 端面
12b、12d 凹部
12c、12f 段部
12e ネジ部
13 ガイドリング
14 耐熱ガスケット
15 バックプレート
15a 穴
16 止めネジ
17 隙間
18 ヒーター
18a リード線
19 保護カバー
20 止めネジ
21 ノズルチップ
21a 係止部
21b ネジ部
21c スリ割り溝
21d 先端部
21e 端面
22c 開口部
22d 取付穴
22e 段部
23、24 ガイドリング
31 冷却水
32 スリ割り
41 本体部
41a 先端
41c 機械ノズルタッチ部
41d 突出部
41e 凹部
41f 先端部
41g 係止部
41h、46h テーパ部
42 隙間
43 ノズルチップ固定部
44、46 逆止め部
45、47 溶湯導入部
48 ネジ蓋
50 逆止めボール
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B22D 17/02
Claims (7)
- 【請求項1】 内部に溶湯を保つための逆止め弁機構を
備えたノズル本体と、 金型と前記ノズル本体との断熱を保ち前記金型と前記ノ
ズル本体に隙間嵌めで嵌合する断熱リングと、 前記金型と前記ノズル本体の断熱と前記金型内の前記ノ
ズル本体の位置を保つためのガイドリングと、 前記ノズル本体と前記金型の間に溶融金属が流入する事
を防止するための圧縮性の耐熱ガスケットとを有し、 前記断熱リングを前記耐熱ガスケットを圧縮して、ノズ
ル本体に固定し、該ノズル本体を前記ガイドリングを介
して前記金型に固定したことを特徴とするダイカスト用
ノズル装置。 - 【請求項2】 前記ノズル本体は、逆止め弁機構を備え
た本体部と、該本体部の先端に固定されるノズルチップ
とからなることを特徴とする請求項1記載のダイカスト
用ノズル装置。 - 【請求項3】 前記ノズル本体は、逆止め弁機構を備え
た逆止め部と溶湯流入部より構成される本体部と、該本
体部の先端に固定されるノズルチップとからなることを
特徴とする請求項1記載のダイカスト用ノズル装置。 - 【請求項4】 前記ノズル本体は、ノズルチップ固定部
と逆止め弁機構を備えた逆止め部と溶湯流入部より構成
される本体部と、該本体部の先端に固定されるノズルチ
ップとからなることを特徴とする請求項1記載のダイカ
スト用ノズル装置。 - 【請求項5】 前記ノズル本体に温度制御可能な加熱手
段を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記
載のダイカスト用ノズル装置。 - 【請求項6】 前記ノズル本体に耐熱鋼よりも熱伝導率
のよい耐熱金属材料を用いたことを特徴とする請求項
1、2、3、4又は5記載のダイカスト用ノズル装置。 - 【請求項7】 前記ノズル本体は、その射出部の断面積
が中央部の断面積よりも小さくなるように形成されてい
ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記
載のダイカスト用ノズル装置。
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JP09499097A JP3420017B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | ダイカスト用ノズル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09499097A JP3420017B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | ダイカスト用ノズル装置 |
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JPH10263780A JPH10263780A (ja) | 1998-10-06 |
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JP09499097A Expired - Fee Related JP3420017B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | ダイカスト用ノズル装置 |
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