JP2778658B2 - ダイカストマシンの射出装置 - Google Patents

ダイカストマシンの射出装置

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JP2778658B2
JP2778658B2 JP4248481A JP24848192A JP2778658B2 JP 2778658 B2 JP2778658 B2 JP 2778658B2 JP 4248481 A JP4248481 A JP 4248481A JP 24848192 A JP24848192 A JP 24848192A JP 2778658 B2 JP2778658 B2 JP 2778658B2
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稔 栗山
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,溶湯の保温性を高める
とともに,射出スリーブの膨張を小さくし,プランジャ
チップとの隙間を一定値以下に抑えバックフラッシュを
防止できる射出スリーブを備えたダイカストマシンの射
出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイカストマシンの射出装置に用いられ
る射出スリーブの従来技術としては,例えば,実公平2
−22130号公報や特願平2−49343号に記載さ
れている構造のものがある。実公平2−22130号公
報に開示されている技術は,プランジャチップを摺動自
在に内挿する円筒をセラミックス製とし,中空断熱ホル
ダによりこの円筒の両端部のみを保持するとともに,円
筒の軸方向にプリコンプレッションを与えることによ
り,射出スリーブの溶湯保温性を向上させるとともに軸
方向応力によるセラミックス製内筒の割れを防止し耐久
性を向上させるものである。特願平2−49343号に
記載されている技術は,プランジャチップを摺動自在に
内挿するセラミックス製の内筒と,この内筒と焼き嵌め
あるいは冷やし嵌めされた中間筒と,中間筒を数カ所で
のみ保持し中間筒の外周面との間で中空部を形成する外
筒と,中間筒と内筒の一端面を押圧するスペーサとから
なる射出スリーブに関するものであり,溶湯を高温度に
保持するとともに内筒と中間筒の締まり嵌めの緩みを防
止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,実公平
2−22130号公報に開示されている技術において
は,セラミックスの内筒はその両端においてのみ外筒に
より保持されているため,内筒の大部分において半径方
向のプリコンプレッションは作用していない。そのた
め,給湯量過多あるいは内筒内面に凝固した合金がこび
り着いた場合には内筒に内圧が発生し,セラミックス製
の内筒が割れることがあった。また,特願平2−493
43号に記載されている技術においては,前記内筒の割
れを防止するため中間筒により内筒を締まり嵌めし中間
筒を温度制御するようにしているが,軸方向の中央部に
おいては半径方向の保持が無い(実公平2−22130
号公報)か,あっても溶湯からの熱移動により昇温する
(特願平2−49343号)ため,昇温した内筒および
中間筒は膨張する。そのためプランジャチップとの隙間
が大きくなりプランジャチップと内筒の隙間に溶湯が進
入する。内筒あるいは及び中間筒の両端における保持部
においては外筒による拘束と昇温度合が低いため中央部
ほどの膨張は無く,プランジャチップの前進にともない
プランジャチップと内筒間の凝固物によるくさび効果の
ため内筒に内圧が発生し,内筒が割れることがあった。
特願平2−49343号に記載されている技術におい
て,中間筒の冷却を強化し内筒各部の膨張度合を同等に
保つことによりプランジャチップと内筒の隙間の差は解
消できるものの,依然としてスリーブの保温効果が失わ
れるといった欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために本発明においては、射出スリーブ内に溶湯を
入れ込み、射出プランジャにて溶湯を金型キャビティ内
へ充填するダイカストマシンの射出装置において、前記
射出スリーブとして、金属系の内筒と外筒および低熱伝
導率の中間筒をそれぞれ締まり嵌めして配し、かつ、
記内筒および中間筒の外周部、もしくは中間筒および外
筒の内周面に凹溝を設けて接触面積を少なくし、内筒お
よび中間筒を外筒に対して軸方向に固定し、前記外筒の
外周部に冷却装置を設けた構造の射出スリーブを用い
た。
【0005】
【作用】上記構成によれば,外筒を外筒外周に設けた冷
却装置により均等に冷却し内筒内径の膨張を抑制しプラ
ンジャチップと内筒の隙間を最適値になるように制御す
ることができる。同時に,中間筒が低熱伝導率であるこ
とと中間筒と内筒および外筒との接触熱抵抗による断熱
効果のため,内筒を高温で保持することができる。
【0006】
【実施例】次に,図面に示した1実施例によって,この
発明を説明する。図1は,本発明を竪型ダイカストマシ
ンの1種である竪型スクイズキャスティングマシンに適
用した例である。図において,1は固定盤,2は固定金
型,3は金型スリーブ,4は外筒,5は内筒,6はプラ
ンジャチップ,7はドッキングフレーム,8は射出シリ
ンダ,9は傾転用シリンダ,11はスリーブ冷却ジャケ
ット,12はラム,13はラムシリンダ,14は中間
筒,18は上部エンドリング,20は下部エンドリング
である。
【0007】射出装置は傾転用シリング9によって傾転
し,固定盤1をかわした位置で給湯が行なわれる。給湯
後射出装置は傾転用シリンダ9により射出位置に戻さ
れ,その後,ラム12により金型スリーブ3と射出装置
がドッキングした後,溶湯はプランジャチップ6により
キャビティ内に射出される。
【0008】図2および図3に示す射出スリーブ30に
おいて,金属製(例えば熱間工具鋼)の内筒5と低熱伝
導率(例えばジルコニア製セラミックスまたはチタン焼
結合金)の中間筒14,および外筒4(例えば一般構造
用炭素鋼)は焼き嵌めあるいは冷やし嵌めされ,また,
内筒5の外周部と中間筒14の外周部にはそれぞれ一定
間隔に凹状に刻設された凹部25が配されて空気溜部を
形成している。このように,空気溜部を形成して各筒の
締まり嵌め部の接触面積を減らすことにより伝熱面積を
減らし,溶湯Aの保温効果を高めるようにしている。凹
部25は中間筒14の内周部および外筒4の内周部に設
けてもよい。
【0009】射出スリーブ30の先端部には上部エンド
リング18を配設し,下端部には下部エンドリング20
を配設して,金属製の内筒5および低熱伝導率の中間筒
14を軸方向に固定している。外筒4の外周部にはスリ
ーブ冷却ジャケット11が設けられ強制冷却し射出スリ
ーブ30が高温の溶湯Aによって外方へ太鼓状に膨張す
ることを防止するようになっている。
【0010】内筒5と中間筒14を外筒4に対して固定
することにより,注湯によって内筒5および中間筒14
が昇温した場合,外筒4との温度差が生じ内筒5および
中間筒14に軸方向および半径方向のコンプレッション
が作用することになる。このコンプレッションのため,
中間筒14に軸方向および半径方向の応力が作用しても
割れにくくなる。また,内筒5,および中間筒14を外
筒4とを軸方向に焼き嵌めあるいは冷やし嵌めしている
ため,中間筒14により大きいプリコンプレッションが
発生し,より一層中間筒14は割れにくくなる。外筒4
を強制冷却することにより,注湯時に発生する軸方向お
よび半径方向のコンプレッションはさらに大きくなり,
一層中間筒14は割れにくくなる。また,仮に割れても
内筒5と外筒4間に挟持されているため問題はない。中
間筒14を内筒5をより若干長くすることにより,内筒
5,および中間筒14と外筒4との焼き嵌めあるいは冷
やし嵌め時に中間筒14に発生するプリコンプレッショ
ンを大きくすることができる。また,外筒4と内筒5お
よび中間筒14などからなる射出スリーブ30は,カッ
プリング17によりドッキングフレーム7に取付けられ
ている。
【0011】本発明においては,射出スリーブ30内に
約700℃のアルミニウム溶湯Aを入れた場合,外筒4
の外周部のスリーブ冷却ジャケット11内に冷却媒体導
管21を配して,例えば常温空気や冷却水を冷却媒体と
したものを導入して導入冷却媒体量を調整することによ
って,外筒4が所望する温度になるように温度制御を行
なう。このように,外筒4を一定温度以下に制御するこ
とによって外筒4の温度上昇によって生じる射出スリー
ブ30の太鼓状の膨張形状(外方に向かって膨らむ状
態)を防止できる。
【0012】また,前記した外筒4の外周部にスリーブ
冷却ジャケット11を配して外筒4を感温素子により計
測し一定温度以下に制御するとともに,中間筒14には
低熱伝導率の材質を用いて内筒5から外筒4に向かう伝
熱を防止すべく伝熱抵抗帯を形成している。さらに,前
記した内筒5から中間筒14への熱流については内筒5
の外周部に凹部25が,また中間筒14から外筒4への
熱流については中間筒14の外周部に凹部26がそれぞ
れ配設されて伝熱面積を減らすとともに,凹部25,2
6に滞留する空気によって断熱効果を有するものとなっ
ている。
【0013】しかも,プランジャチップ用ロッド6aの
中央部にプランジャチップ6を冷却するための水管16
を設け,水管16内を下方から上方に向かって流れた冷
却水が前記水管16の外周のチップジョイント23間に
設けられた隙間を通って流下するようになっている。し
たがって,冷却水を通水することでプランジャチップ6
の膨張を防止し,前記した射出スリーブ30の内筒5の
膨張防止と相まって溶湯Aをスムーズにキャビティ内に
射出できる。
【0014】本発明においては,このように,トリプル
の断熱効果によって内筒5を高温に保持でき,射出スリ
ーブ30内のアルミニウム溶湯の保温効果を大いに高め
ることができる。
【0015】なお,本実施例においては,スリーブ冷却
ジャケット11内にコイル状の冷却媒体導管21を配し
たが,これに限定せず,螺旋状の溝を設けてもよく,あ
るいは何の冷却管も配しない空間部状にしてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明においては、ダイカストマシンの射出装置
に、射出スリーブとして、金属系の内筒と外筒および低
熱伝導率の中間筒をそれぞれ締まり嵌めして配し、か
つ、前記内筒および中間筒の外周部、もしくは中間筒お
よび外筒の内周面に凹溝を設けて接触面積を少なくし、
内筒および中間筒を外筒に対して軸方向に固定し、前記
外筒の外周部に冷却装置を設けた構造の射出スリーブを
備えさせたことにより、内筒内径の膨張を抑制しプラン
ジャチップと内筒の隙間を最適値となるように制御する
ことができ、同時に中間筒が低熱伝導率であることと中
間筒と内筒および外筒との接触熱抵抗による断熱効果の
ため、内筒を高温で保持することができる。さらには、
内筒が金属系であるためセラミックスのように割れるこ
とが無い。また、中間筒にセラミックスを用いた場合
に、万一セラミックスが割れても引続き支障なく使用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出スリーブをダイカストマシン
の射出装置に実施した例である。
【図2】本発明に係る射出スリーブの要部拡大縦断面図
である。
【図3】図2の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 固定盤 2 固定金型 3 金型スリーブ 4 外筒 5 内筒 6 プランジャチップ 7 ドッキングフレーム 8 射出シリンダ 9 傾転用シリンダ 11 スリーブ冷却ジャケット 14 中間筒 18 上部エンドリング 20 下部エンドリング 21 冷却媒体導管 25,26 凹部 30 射出スリーブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイカストマシンの射出装置に、金属系
    の内筒と外筒および低熱伝導率の中間筒をそれぞれ締ま
    り嵌めして配し、かつ、前記内筒および中間筒の外周
    部、もしくは中間筒および外筒の内周面に凹溝を設けて
    接触面積を少なくし、内筒および中間筒を外筒に対して
    軸方向に固定し、前記外筒の外周部に冷却装置を設けた
    構造の射出スリーブを備えていることを特徴とするダイ
    カストマシンの射出装置。
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