JP3522902B2 - ウレイド基含有アルコキシシランの製造方法 - Google Patents
ウレイド基含有アルコキシシランの製造方法Info
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面処理剤及び結合剤
として好適な高純度のウレイド基含有アルコキシシラン
を効率よく製造することができる方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ウレイド基含有アルコキシシラン
の製造方法としては、イソシアナト基含有有機ケイ素
化合物とアンモニアとを反応させる方法(特公昭46−
5303号公報参照)、アミノ基含有有機ケイ素化合
物とイソシアン酸とを反応させる方法(特開昭56−5
7792号公報参照)、アミノ基含有有機ケイ素化合
物と尿素とを反応させる方法(特開昭63−18868
8号公報参照)、アミノ基含有有機ケイ素化合物とカ
ルバメートとを反応させる方法(特開昭46−5303
号公報参照)等が知られている。これらの方法の中で
も、前記の方法は、低温・高圧の反応が行える特殊な
装置を用いなくとも、効率よく前記のウレイド基含有ア
ルコシキシランを製造できる点で好ましい。ところで、
従来のの方法は、反応容器にカルバメートとアミノ基
含有アルコキシシランとを同時に仕込み、130 ℃で還流
加熱反応するものである。しかし、この方法では、反応
生成物中に、前記のウレイド基含有アルコキシシランの
加水分解縮合ダイマーや、ウレイド基縮合ダイマーが多
く生成し、高純度のウレイド基含有アルコキシシランが
得られないという欠点がある。また、この方法で得られ
たウレイド基含有アルコキシシランを、例えばシランカ
ップリング剤として用いると、低純度のため接着改良性
が不十分になるという問題がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特殊
な装置を用いなくても、効率よく、しかも高純度のウレ
イド基含有アルコキシシランを得ることができる方法を
提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、 ウレタンと
下記一般式(1): 【0005】 【化3】 (式中、R1 は非置換又は置換の一価炭化水素基であ
り、R2 は水素原子、メチル基又はエチル基であり、a
は0〜2の整数であり、nは1〜6の整数である)で表
されるアミノ基含有アルコキシシランとを反応させる工
程を有する下記一般式(2): 【0006】 【化4】 (式中、R1 、R2 、a及びnは前記と同じである)で
示されるウレイド基含有アルコキシシランの製造方法で
あって、前記のウレタンが含水量500ppm(重量基
準)以下のものであり、前記のウレタンに対し0.01〜0.
5 重量%量の有機錫化合物の存在下に、80〜120 ℃で前
記の反応を行うことを特徴とする、高純度のウレイド基
含有アルコキシシランの製造方法である。以下、本発明
を詳細に説明する。 【0007】本発明の製造方法は、前記一般式(2)で
示されるウレイド基含有アルコキシシランの製造方法で
ある。前記一般式(2)のR1 の非置換又は置換の1価
炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ドデシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基;
ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル
基、ブテニル基、イソブテニル基、ヘキセニル基、シク
ロヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニリル基等のアリ
ール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロ
ピル基、メチルベンジル基等のアラルキル基;並びにこ
れらの基の炭素原子に結合している水素原子の一部又は
全部がフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、シアノ基
などで置換された基、例えば、クロロメチル基、2−ブ
ロモエチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−ト
リフルオロプロピル基、クロロフェニル基、フルオロフ
ェニル基、シアノエチル基、3,3,4,4,5,5,
6,6,6−ノナフルオロヘキシル基などが挙げられ
る。特に好ましい基は、メチル基、エチル基である。前
記一般式(2)のR2 は水素原子、メチル基又はエチル
基である。前記一般式(2)のaは0〜2の整数であ
り、nは1〜6の整数、好ましくは3〜6の整数であ
る。 【0008】本発明の製造方法は、含水量500ppm
(重量基準、以下同じ)以下のウレタン(カルバミン酸
エチル)と前記一般式(1)で表されるアミノ基含有ア
ルコキシシランとを前記のウレタンに対し0.01〜
0.5重量%量の有機錫化合物の存在下に、80〜12
0℃で反応させる方法である。ウレタン 本発明の製造方法において、前記のアミノ基含有アルコ
キシシランとの反応に供する前記のウレタンの含水量
は、500ppm以下、好ましくは300ppm以下で
ある。この含水量が多すぎると、得られた前記一般式
(2)のウレイド基含有アルコキシシランは下記反応式
に示すように加水分解して縮合する。従って、最終生成
物には該縮合ダイマーが混入するため、高純度のウレイ
ド基含有アルコキシシランを得ることができない。 【0009】 【化5】 (式中、R1 、R2 、a及びnは前記と同じである) 含水量500ppm 以下のウレタンは、入手当初から含水
量が500ppm 以下のもでもよいが、通常、前記のアミ
ノ基含有アルコキシシランとの反応前に脱水したウレタ
ンを用いる。この脱水方法としては、例えば、ウレタン
を有機溶媒の存在下に共沸脱水する方法、再結晶する方
法等が挙げられる。中でも脱水効果が優れ、工程が容易
な点で共沸脱水する方法が好ましい。前記有機溶媒とし
ては、例えば、トルエン、ベンゼン、キシレン、オクタ
ン、ノナン、デカン等が挙げられる。共沸脱水の条件と
しては、特に制限はなく通常の共沸脱水の条件でよく、
例えば、カルバミン酸エチルをトルエンで共沸脱水する
場合には、105〜110℃で1〜4時間程度反応容器
中で還流脱水すればよい。 【0010】アミノ基含有アルコキシシラン 本発明の製造方法に用いるアミノ基含有アルコキシシラ
ンは、前記一般式(1)で表され、式中、R1 、R2 、
a及びnは前記と同じである。このアミノ基含有アルコ
キシシランの具体例としては、例えば、アミノメチルト
リメトキシシラン、アミノメチルトリエトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、アミノメチルモノエチルジ
メトキシシラン、アミノメチルモノエチルジエトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルモノメチルジメチキシシラ
ン、γ−アミノプロピルモノエチルジエトキシシラン等
が挙げられる。前記のウレタンの使用量は、該アミノ基
含有アルコキシシランの等モル量程度、通常、1.0〜
1.1倍モル量でよく、好ましくは1.02〜1.05
倍モル量である。 【0011】有機錫化合物 本発明の製造方法に用いる有機錫化合物は、前記反応の
触媒として作用し、この使用量は得られるウレイド基含
有アルコキシシランの純度に影響を与える重要な因子で
ある。有機錫化合物としては、例えば、ジブチル錫オキ
サイド、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレ
ート、ブチル錫トリ−2−エチルヘキソエート、カプリ
ル酸第1錫、ナフテン酸錫、オレイン酸錫等が挙げられ
る。有機錫化合物の使用量は前記ウレタンに対して0.01
〜0.5 重量%である必要があり、好ましくは0.1〜
0.3重量%である。この使用量が多すぎると、得られ
た前記一般式(2)のウレイド基含有アルコキシシラン
は下記反応式に示すように縮合する。従って、最終生成
物には該縮合ダイマーが混入するため、高純度のウレイ
ド基含有アルコキシシランを得ることができない。 【0012】 【化6】 (式中、R1 、R2 、a及びnは前記と同じである) また、この使用量が少なすぎると反応速度が遅くなる。 【0013】ウレタンとアミノ基含有アルコキシシラン
の反応 本発明の製造方法は、前記のように混合したウレタンと
アミノ基含有アルコキシシランとを有機錫化合物の存在
下に80〜120 ℃、好ましくは100 〜120 ℃で反応させ、
前記一般式(2)で表されるウレイド基含有アルコキシ
シランを得る。この反応温度が高すぎると、前記の有機
錫化合物の使用量が多すぎる場合と同様の反応が起こ
り、最終生成物に縮合ダイマーが混入するため、高純度
のウレイド基含有アルコキシシランを得ることができな
い。逆に、この反応温度が低すぎると反応速度が遅くな
る。ウレタンとアミノ基含有アルコキシシランとの反応
は、反応溶媒中で不活性ガス雰囲気下に行うのが好まし
い。反応溶媒としては、沸点が120 ℃以下の芳香族系炭
化水素又は脂肪族系炭化水素を好適に用いることがで
き、具体的には、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、オクタン、ノナン、デカン等が挙げられる。 【0014】本発明の製造方法では、一般式(2)で表
されるウレイド基含有アルコキシシランを高純度で得る
ことができる。従って、本発明の製造方法で得たウレイ
ド基含有アルコキシシランは、例えば、シランカップリ
ング剤として用いた場合には、優れた接着改質性を示
す。また、例えばガラス繊維、シリカ等のケイ素無機質
物質と、例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹
脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹脂等の合成樹脂とを含
む樹脂複合物に、該ウレイド基含有アルコキシシラン樹
脂添加剤として添加した場合には、該樹脂複合物に優れ
た物理的強度を付与することができる。 【0015】 【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。 【0016】(実施例1)攪拌機、冷却管、エステルア
ダプター及び温度計を備えた1リットルの四つ口フラス
コ内を窒素ガスで置換した後、このフラスコ内にカルバ
ミン酸エチル91.7g(1.03 モル) とトルエン264 gを投
入した。次にこのフラスコをオイルバスを用いて加熱し
2時間還流脱水を行った(脱水後のカルバミン酸エチル
の含水率:208.3 ppm )。次に、このフラスコ内にγ−
アミノプロピルトリエトキシシラン221.4 g(1.0モル)
を投入し、次いでジブチル錫オキサイド0.2 g(前記カ
ルバミン酸エチルに対して0.2 %)を投入した。そし
て、トルエンを溜去しながら反応を行い(フラスコ内温
度:120 ℃以下)、フラスコ内の温度が120 ℃に達した
ところで 100mmHgで減圧ストリップを行った。流出物が
なくなったところで2mmHgで減圧ストリップをさらに1
時間行った。その後、フラスコを冷却し白色ワックス状
の反応生成物を265.8 g得た(理論値の100.7 重量
%)。この反応生成物の赤外吸収スペクトル分析、核磁
気共鳴スペクトル分析及び元素分析を行ったところ次の
結果を得た。13 C−NMR分析: δ160ppm (s) C=O 元素分析: C H Si N 計算値 45.45 9.09 10.61 10.61 分析値 45.44 9.08 10.62 10.60 前記の結果から、この反応生成物は下記式で示されるウ
レイド基含有アルコキシシランであることを確認した。 【0017】 【化7】 なお、得られた反応生成物中のγ−アミノプロピルトリ
エトキシシランの残存率は0.23重量%であり(中和滴定
法で測定)、カルバミン酸エチルの残存率は0.15重量%
であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。また、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(スタンダー
ド:ポリスチレン)により、ウレイド基含有アルコキシ
シランの純度は98.3面積%であり、不純物の加水分解縮
合ダイマーの含有率は0.15面積%であることが判明し
た。 【0018】(比較例1)温度計、蒸留ビグローカラ
ム、蒸留ヘッド及び受器(容量 500ml)を接続したの蒸
留ポットに、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン11
0.5 g(0.5モル) 、カルバミン酸エチル44.5g(0.5モ
ル) 及びトルエン216 gを投入した。この蒸留ポットを
オイルバスで加熱し、105 〜110 ℃で流出する溜分を5
ml溜去した後、130 ℃で1時間加熱還流した。次に、こ
の蒸留ポットにジブチル錫オキサイド0.5g(カルバミ
ン酸エチルに対し1.1 重量%)を添加し、さらに3時間
加熱還流しながらトルエンを留去した。そして、100 ℃
/1mmHgで減圧ストリップを行い、反応生成物を得た。
得られた反応生成物を実施例1と同様に分析した結果、
γ−アミノプロピルトリエトキシシランの残存率は1.01
重量%であり、カルバミン酸エチルの残存率は0.95重量
%であった。またウレイド基含有アルコキシシランの純
度は80.6面積%であり、不純物の加水分解縮合ダイマー
の含有率は5. 1面積%であった。 【0019】(ウレイド基含有アルコキシシランの使用
例)上記各例で得られたウレイド基含有アルコキシシラ
ンをメタノールで希釈し、この希釈液とストロンチウム
フェライトとをヘンシェルミキサーで混合した。次いで
この混合物を110 ℃で90分乾燥してウレイド基含有アル
コキシシランで表面処理したフェライトを得た。このフ
ェライトに12- ナイロン粉末を加えてヘルシェルミキサ
ーで混合した後、押出機を用いて250 ℃で混練してペレ
ットを得た(フェライト88.5重量%、ウレイド基含有ア
ルコキシシラン0. 7重量%、12- ナイロン10.8重量
%)。次に、このペレットを15kOeの磁界中で磁界
印加時間が5秒間になるように設定して射出成形するこ
とによりプラスチック磁石を作製した。そして、得られ
たプラスチック磁石の曲げ強度(kg/mm 2) を測定し
た。結果を表1に示す。 【0020】 【表1】 【0021】 【発明の効果】本発明の製造方法は、特殊な装置を必要
とせず、効率よく、しかも安価に高純度のウレイド基含
有アルコキシシランを得ることができる。従って、本発
明の製造方法で得られたウレイド基含有アルコキシシラ
ンを例えばシランカップリング剤として使用した場合、
優れた接着改質性を発揮する。
として好適な高純度のウレイド基含有アルコキシシラン
を効率よく製造することができる方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ウレイド基含有アルコキシシラン
の製造方法としては、イソシアナト基含有有機ケイ素
化合物とアンモニアとを反応させる方法(特公昭46−
5303号公報参照)、アミノ基含有有機ケイ素化合
物とイソシアン酸とを反応させる方法(特開昭56−5
7792号公報参照)、アミノ基含有有機ケイ素化合
物と尿素とを反応させる方法(特開昭63−18868
8号公報参照)、アミノ基含有有機ケイ素化合物とカ
ルバメートとを反応させる方法(特開昭46−5303
号公報参照)等が知られている。これらの方法の中で
も、前記の方法は、低温・高圧の反応が行える特殊な
装置を用いなくとも、効率よく前記のウレイド基含有ア
ルコシキシランを製造できる点で好ましい。ところで、
従来のの方法は、反応容器にカルバメートとアミノ基
含有アルコキシシランとを同時に仕込み、130 ℃で還流
加熱反応するものである。しかし、この方法では、反応
生成物中に、前記のウレイド基含有アルコキシシランの
加水分解縮合ダイマーや、ウレイド基縮合ダイマーが多
く生成し、高純度のウレイド基含有アルコキシシランが
得られないという欠点がある。また、この方法で得られ
たウレイド基含有アルコキシシランを、例えばシランカ
ップリング剤として用いると、低純度のため接着改良性
が不十分になるという問題がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特殊
な装置を用いなくても、効率よく、しかも高純度のウレ
イド基含有アルコキシシランを得ることができる方法を
提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、 ウレタンと
下記一般式(1): 【0005】 【化3】 (式中、R1 は非置換又は置換の一価炭化水素基であ
り、R2 は水素原子、メチル基又はエチル基であり、a
は0〜2の整数であり、nは1〜6の整数である)で表
されるアミノ基含有アルコキシシランとを反応させる工
程を有する下記一般式(2): 【0006】 【化4】 (式中、R1 、R2 、a及びnは前記と同じである)で
示されるウレイド基含有アルコキシシランの製造方法で
あって、前記のウレタンが含水量500ppm(重量基
準)以下のものであり、前記のウレタンに対し0.01〜0.
5 重量%量の有機錫化合物の存在下に、80〜120 ℃で前
記の反応を行うことを特徴とする、高純度のウレイド基
含有アルコキシシランの製造方法である。以下、本発明
を詳細に説明する。 【0007】本発明の製造方法は、前記一般式(2)で
示されるウレイド基含有アルコキシシランの製造方法で
ある。前記一般式(2)のR1 の非置換又は置換の1価
炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ドデシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基;
ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル
基、ブテニル基、イソブテニル基、ヘキセニル基、シク
ロヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニリル基等のアリ
ール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロ
ピル基、メチルベンジル基等のアラルキル基;並びにこ
れらの基の炭素原子に結合している水素原子の一部又は
全部がフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、シアノ基
などで置換された基、例えば、クロロメチル基、2−ブ
ロモエチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−ト
リフルオロプロピル基、クロロフェニル基、フルオロフ
ェニル基、シアノエチル基、3,3,4,4,5,5,
6,6,6−ノナフルオロヘキシル基などが挙げられ
る。特に好ましい基は、メチル基、エチル基である。前
記一般式(2)のR2 は水素原子、メチル基又はエチル
基である。前記一般式(2)のaは0〜2の整数であ
り、nは1〜6の整数、好ましくは3〜6の整数であ
る。 【0008】本発明の製造方法は、含水量500ppm
(重量基準、以下同じ)以下のウレタン(カルバミン酸
エチル)と前記一般式(1)で表されるアミノ基含有ア
ルコキシシランとを前記のウレタンに対し0.01〜
0.5重量%量の有機錫化合物の存在下に、80〜12
0℃で反応させる方法である。ウレタン 本発明の製造方法において、前記のアミノ基含有アルコ
キシシランとの反応に供する前記のウレタンの含水量
は、500ppm以下、好ましくは300ppm以下で
ある。この含水量が多すぎると、得られた前記一般式
(2)のウレイド基含有アルコキシシランは下記反応式
に示すように加水分解して縮合する。従って、最終生成
物には該縮合ダイマーが混入するため、高純度のウレイ
ド基含有アルコキシシランを得ることができない。 【0009】 【化5】 (式中、R1 、R2 、a及びnは前記と同じである) 含水量500ppm 以下のウレタンは、入手当初から含水
量が500ppm 以下のもでもよいが、通常、前記のアミ
ノ基含有アルコキシシランとの反応前に脱水したウレタ
ンを用いる。この脱水方法としては、例えば、ウレタン
を有機溶媒の存在下に共沸脱水する方法、再結晶する方
法等が挙げられる。中でも脱水効果が優れ、工程が容易
な点で共沸脱水する方法が好ましい。前記有機溶媒とし
ては、例えば、トルエン、ベンゼン、キシレン、オクタ
ン、ノナン、デカン等が挙げられる。共沸脱水の条件と
しては、特に制限はなく通常の共沸脱水の条件でよく、
例えば、カルバミン酸エチルをトルエンで共沸脱水する
場合には、105〜110℃で1〜4時間程度反応容器
中で還流脱水すればよい。 【0010】アミノ基含有アルコキシシラン 本発明の製造方法に用いるアミノ基含有アルコキシシラ
ンは、前記一般式(1)で表され、式中、R1 、R2 、
a及びnは前記と同じである。このアミノ基含有アルコ
キシシランの具体例としては、例えば、アミノメチルト
リメトキシシラン、アミノメチルトリエトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、アミノメチルモノエチルジ
メトキシシラン、アミノメチルモノエチルジエトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルモノメチルジメチキシシラ
ン、γ−アミノプロピルモノエチルジエトキシシラン等
が挙げられる。前記のウレタンの使用量は、該アミノ基
含有アルコキシシランの等モル量程度、通常、1.0〜
1.1倍モル量でよく、好ましくは1.02〜1.05
倍モル量である。 【0011】有機錫化合物 本発明の製造方法に用いる有機錫化合物は、前記反応の
触媒として作用し、この使用量は得られるウレイド基含
有アルコキシシランの純度に影響を与える重要な因子で
ある。有機錫化合物としては、例えば、ジブチル錫オキ
サイド、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレ
ート、ブチル錫トリ−2−エチルヘキソエート、カプリ
ル酸第1錫、ナフテン酸錫、オレイン酸錫等が挙げられ
る。有機錫化合物の使用量は前記ウレタンに対して0.01
〜0.5 重量%である必要があり、好ましくは0.1〜
0.3重量%である。この使用量が多すぎると、得られ
た前記一般式(2)のウレイド基含有アルコキシシラン
は下記反応式に示すように縮合する。従って、最終生成
物には該縮合ダイマーが混入するため、高純度のウレイ
ド基含有アルコキシシランを得ることができない。 【0012】 【化6】 (式中、R1 、R2 、a及びnは前記と同じである) また、この使用量が少なすぎると反応速度が遅くなる。 【0013】ウレタンとアミノ基含有アルコキシシラン
の反応 本発明の製造方法は、前記のように混合したウレタンと
アミノ基含有アルコキシシランとを有機錫化合物の存在
下に80〜120 ℃、好ましくは100 〜120 ℃で反応させ、
前記一般式(2)で表されるウレイド基含有アルコキシ
シランを得る。この反応温度が高すぎると、前記の有機
錫化合物の使用量が多すぎる場合と同様の反応が起こ
り、最終生成物に縮合ダイマーが混入するため、高純度
のウレイド基含有アルコキシシランを得ることができな
い。逆に、この反応温度が低すぎると反応速度が遅くな
る。ウレタンとアミノ基含有アルコキシシランとの反応
は、反応溶媒中で不活性ガス雰囲気下に行うのが好まし
い。反応溶媒としては、沸点が120 ℃以下の芳香族系炭
化水素又は脂肪族系炭化水素を好適に用いることがで
き、具体的には、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、オクタン、ノナン、デカン等が挙げられる。 【0014】本発明の製造方法では、一般式(2)で表
されるウレイド基含有アルコキシシランを高純度で得る
ことができる。従って、本発明の製造方法で得たウレイ
ド基含有アルコキシシランは、例えば、シランカップリ
ング剤として用いた場合には、優れた接着改質性を示
す。また、例えばガラス繊維、シリカ等のケイ素無機質
物質と、例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹
脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹脂等の合成樹脂とを含
む樹脂複合物に、該ウレイド基含有アルコキシシラン樹
脂添加剤として添加した場合には、該樹脂複合物に優れ
た物理的強度を付与することができる。 【0015】 【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。 【0016】(実施例1)攪拌機、冷却管、エステルア
ダプター及び温度計を備えた1リットルの四つ口フラス
コ内を窒素ガスで置換した後、このフラスコ内にカルバ
ミン酸エチル91.7g(1.03 モル) とトルエン264 gを投
入した。次にこのフラスコをオイルバスを用いて加熱し
2時間還流脱水を行った(脱水後のカルバミン酸エチル
の含水率:208.3 ppm )。次に、このフラスコ内にγ−
アミノプロピルトリエトキシシラン221.4 g(1.0モル)
を投入し、次いでジブチル錫オキサイド0.2 g(前記カ
ルバミン酸エチルに対して0.2 %)を投入した。そし
て、トルエンを溜去しながら反応を行い(フラスコ内温
度:120 ℃以下)、フラスコ内の温度が120 ℃に達した
ところで 100mmHgで減圧ストリップを行った。流出物が
なくなったところで2mmHgで減圧ストリップをさらに1
時間行った。その後、フラスコを冷却し白色ワックス状
の反応生成物を265.8 g得た(理論値の100.7 重量
%)。この反応生成物の赤外吸収スペクトル分析、核磁
気共鳴スペクトル分析及び元素分析を行ったところ次の
結果を得た。13 C−NMR分析: δ160ppm (s) C=O 元素分析: C H Si N 計算値 45.45 9.09 10.61 10.61 分析値 45.44 9.08 10.62 10.60 前記の結果から、この反応生成物は下記式で示されるウ
レイド基含有アルコキシシランであることを確認した。 【0017】 【化7】 なお、得られた反応生成物中のγ−アミノプロピルトリ
エトキシシランの残存率は0.23重量%であり(中和滴定
法で測定)、カルバミン酸エチルの残存率は0.15重量%
であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。また、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(スタンダー
ド:ポリスチレン)により、ウレイド基含有アルコキシ
シランの純度は98.3面積%であり、不純物の加水分解縮
合ダイマーの含有率は0.15面積%であることが判明し
た。 【0018】(比較例1)温度計、蒸留ビグローカラ
ム、蒸留ヘッド及び受器(容量 500ml)を接続したの蒸
留ポットに、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン11
0.5 g(0.5モル) 、カルバミン酸エチル44.5g(0.5モ
ル) 及びトルエン216 gを投入した。この蒸留ポットを
オイルバスで加熱し、105 〜110 ℃で流出する溜分を5
ml溜去した後、130 ℃で1時間加熱還流した。次に、こ
の蒸留ポットにジブチル錫オキサイド0.5g(カルバミ
ン酸エチルに対し1.1 重量%)を添加し、さらに3時間
加熱還流しながらトルエンを留去した。そして、100 ℃
/1mmHgで減圧ストリップを行い、反応生成物を得た。
得られた反応生成物を実施例1と同様に分析した結果、
γ−アミノプロピルトリエトキシシランの残存率は1.01
重量%であり、カルバミン酸エチルの残存率は0.95重量
%であった。またウレイド基含有アルコキシシランの純
度は80.6面積%であり、不純物の加水分解縮合ダイマー
の含有率は5. 1面積%であった。 【0019】(ウレイド基含有アルコキシシランの使用
例)上記各例で得られたウレイド基含有アルコキシシラ
ンをメタノールで希釈し、この希釈液とストロンチウム
フェライトとをヘンシェルミキサーで混合した。次いで
この混合物を110 ℃で90分乾燥してウレイド基含有アル
コキシシランで表面処理したフェライトを得た。このフ
ェライトに12- ナイロン粉末を加えてヘルシェルミキサ
ーで混合した後、押出機を用いて250 ℃で混練してペレ
ットを得た(フェライト88.5重量%、ウレイド基含有ア
ルコキシシラン0. 7重量%、12- ナイロン10.8重量
%)。次に、このペレットを15kOeの磁界中で磁界
印加時間が5秒間になるように設定して射出成形するこ
とによりプラスチック磁石を作製した。そして、得られ
たプラスチック磁石の曲げ強度(kg/mm 2) を測定し
た。結果を表1に示す。 【0020】 【表1】 【0021】 【発明の効果】本発明の製造方法は、特殊な装置を必要
とせず、効率よく、しかも安価に高純度のウレイド基含
有アルコキシシランを得ることができる。従って、本発
明の製造方法で得られたウレイド基含有アルコキシシラ
ンを例えばシランカップリング剤として使用した場合、
優れた接着改質性を発揮する。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 山本 昭
群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10
信越化学工業株式会社 シリコーン電
子材料技術研究所内
(56)参考文献 特開 昭56−57792(JP,A)
特開 昭63−188688(JP,A)
特公 昭48−17372(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C07F 7/00
CA(STN)
REGISTRY(STN)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ウレタンと下記一般式(1): 【化1】 (式中、R1 は非置換又は置換の一価炭化水素基であ
り、R2 は水素原子、メチル基又はエチル基であり、a
は0〜2の整数であり、nは1〜6の整数である)で表
されるアミノ基含有アルコキシシランとを反応させる工
程を有する下記一般式(2): 【化2】 (式中、R1 、R2 、a及びnは前記と同じである)で
示されるウレイド基含有アルコキシシランの製造方法で
あって、 前記のウレタンが含水量500ppm(重量基準)以下
のものであり、前記のウレタンに対し0.01〜0.5 重量%
量の有機錫化合物の存在下に、80〜120 ℃で前記の反応
を行うことを特徴とする、高純度のウレイド基含有アル
コキシシランの製造方法。
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