JP3522322B2 - 運搬装置 - Google Patents

運搬装置

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JP3522322B2
JP3522322B2 JP01889294A JP1889294A JP3522322B2 JP 3522322 B2 JP3522322 B2 JP 3522322B2 JP 01889294 A JP01889294 A JP 01889294A JP 1889294 A JP1889294 A JP 1889294A JP 3522322 B2 JP3522322 B2 JP 3522322B2
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輝幸 和気
直昭 藤本
道洪 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は荷物の運搬装置に関し、
更に詳細には、トンネル工事において、地上から立坑を
通り坑内に資機材を搬入する場合に好適な運搬装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】トンネル工事における各種資機材の作業
現場への搬入は、地上から立坑を通って坑内へ運搬する
ことで行なわれている。例えば、シールド工事におい
て、トラック等により運搬されたセグメントは、揚重機
によりワイヤを介して地上から立坑内に降ろされ、坑内
に運搬される。そして、坑内では台車等に前記セグメン
トを積載し、この台車を走行させて切羽側まで運搬する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来では、
荷物を運搬させる移動軌跡が、上下方向や横方向のよう
に異なった方向に延在する複数の運搬路の組み合わせか
らなる場合、各運搬路の延在方向に対応させた別々の装
置を用いて荷物の運搬を行なっており、そのため、荷物
の運搬作業効率が悪く、また、荷物の運搬の無人化も図
り難い問題があった。本発明は前記事情に鑑み案出され
たものであって、本発明の目的は、荷物を運搬させる移
動軌跡が、異なった方向に延在する複数の運搬路の組み
合わせからなる場合であっても、単一の運搬装置により
荷物を所望の箇所に運搬できるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る運搬装置は、水平方向に間隔をおいて設置
された左右のレール上を同一の速度、向きで走行する左
右の走行体と、平面視した場合に前記レールの延在方向
と直交する方向で水平方向に延在し前記左右の走行体に
掛け渡された軸と、前記軸を介して設けられた支持体
と、前記左右の走行体に対して前記支持体を揺動させ
動駆動手段とを備え、前記支持体は、前記左右の走行
体の間及び左右のレールの間で前記軸に揺動可能に支持
された揺動フレームと、この揺動フレームの下方で荷物
を支持する荷物支持手段とを有し、前記揺動フレームの
左右の側面で前記軸が挿通された箇所には、前記軸が挿
通される孔と前記軸を中心とした外周上に歯部を有する
環板状の従動歯車が固設され、前記揺動駆動手段は左右
の走行体に夫々設けられ、前記従動歯車に噛合しモータ
の動力により回転する駆動歯車を備え、前記従動歯車、
駆動歯車を介して前記モータの動力により前記支持体を
常に鉛直状態に保つように構成され、前記走行体が水平
方向に延在するレール上に位置した状態では、前記荷物
支持手段および該荷物支持手段で支持された荷物は前記
左右のレールの下方に位置し、前記走行体が鉛直方向に
延在するレール上に位置した状態では、前記荷物支持手
段および該荷物支持手段で支持された荷物は前記左右の
レールの間に位置するように構成されていることを特徴
とする。
【0005】また、本発明は、前記支持体が、前記揺動
フレームの下部に上下動可能に支持された上下動フレー
ムと、この上下動フレームの下部に旋回可能に支持され
た旋回フレームを備え、前記荷物支持手段は前記旋回フ
レームの下方に設けられ該旋回フレームの下方で荷物を
支持するように構成され、前記走行体が水平方向に延在
するレール上に位置した状態では、前記上下動フレーム
及び旋回フレームは前記荷物支持手段、前記荷物と共に
前記左右のレールの下方に位置し、前記走行体が鉛直方
向に延在するレール上に位置した状態では、前記上下動
フレーム及び旋回フレームは前記荷物支持手段、前記荷
物と共に前記左右のレールの間に位置するように構成さ
れていることを特徴とする。また、本発明は、前記走行
体が、レールに固設されたラックに噛合するピニオン
と、このピニオンを回転駆動するモータを備えることを
特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記走行体が、装置全体
の荷重をレール上で受ける輪体と、レールの側面に当接
し装置全体の走行方向を規制する輪体を備えることを特
徴とする。また、本発明は、前記揺動フレームに対して
上下動フレームを上下動させる上下駆動手段が設けられ
ていることを特徴とする。また、本発明は、前記旋回フ
レームを旋回させる旋回駆動手段が設けられていること
を特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、シールド工事において、セグメントを
地上から坑内に運搬する場合に適用した実施例について
説明する。図1はセグメントを運搬する運搬装置と、運
搬路及び運搬状態を示す説明図である。1は地上、3は
立坑、5は坑内、7は運搬装置を示し、地上1から立坑
3を通って坑内5にレール9が設置され、運搬装置7は
このレール9に沿って走行し、運搬装置7によりセグメ
ント11が地上1から坑内5の切羽側に運搬される。前
記レール9は、地上1に設置されトラック等によりセグ
メント11が搬入される箇所から立坑3に至る地上側運
搬路9Aと、地上側運搬路9Aに第1湾曲路9Bを介し
て接続され立坑3内を上下に延在する立坑内運搬路9C
と、立坑内運搬路9Cに第2湾曲路9Dを介して接続さ
れ坑内5を延在する坑内運搬路9Eとで構成されてい
る。尚、図中(イ)乃至(ホ)は、運搬装置7が地上側
運搬路9A、第1湾曲路9B、立坑内運搬路9C、第2
湾曲路9D、坑内運搬路9Eに夫々位置した時の該運搬
装置7の姿勢とセグメント11の運搬状況を示してい
る。
【0008】図2は運搬装置の正面図、図3は同側面図
を示す。図2に示すように、前記レール9はH型鋼によ
り構成され、左右に間隔をおいて二本設けられ、各レー
ル9(左右のレール9)のフランジ901には、該レー
ル9の長手方向に沿ってラック13が取着されている。
運搬装置7は、前記左右のレール9に夫々配設された左
右の走行体15と、左右の走行体15間に配設され資機
材を支持する支持体17等で構成されている。
【0009】図4は支持体および右側の走行体部分の正
面図、図5は走行体部分の拡大図、図6は走行体の平面
図、図7は支持体側から視た左側の走行体部分の側面
図、図8は走行体内部の平面図を示す。前記各走行体1
5は夫々走行フレーム21を備え、各走行フレーム21
には、レール9に沿って運搬装置7を走行させる走行駆
動手段23と、レール9に沿って運搬装置7の走行方向
を案内する案内輪25と、前記支持体17を揺動させる
揺動駆動手段27等を備え、両走行体15間には左右に
延在する軸29が掛け渡されている。前記走行駆動手段
23は、図5及び図6に示すように、前記ラック13に
噛合するピニオン2301と、ピニオン2301を回転
駆動する電動モータ2303及び減速機2305、歯車
機構2306により構成され、前記ピニオン2301
は、前記軸29に軸受2307を介して回転可能に支持
されている。前記左右の走行体15の各モータ2303
は制御装置により同期して同一の速度、向きで回転駆動
され、立坑内運搬路9Cを下降する時には、制御装置に
より電動モータ2303が発電制動され、これにより運
搬装置7の速度が一定に保たれる。
【0010】前記案内輪25は、レール9のフランジ9
01を転動する上輪体2501と、レール9のフランジ
901の下面に当接可能な下輪体2503と、レール9
のリブ905を転動する横輪体2505とで構成され、
案内輪25は走行フレーム21の前後に夫々配設されて
いる。従って、この実施例では、前記ピニオン2301
によりレール9に沿った推進力が運搬装置7に与えら
れ、前記案内輪25により運搬装置7の荷重をレール9
上で受けると共に、運搬装置7の走行方向が案内され
る。
【0011】前記揺動駆動手段27は、図6及び図8に
示すように、電動モータ2701及び減速機2703
と、減速機2703の出力軸に取着された歯車2705
と、軸2707により回転可能に支持され前記歯車27
05に噛合する駆動歯車2709等で構成され、左右の
走行体15の各モータ2701は制御装置により同期し
て同一の速度、向きで回転駆動される。
【0012】更に、本実施例では、緊急時に運搬装置7
を停止させる停止手段31が走行体15に設けられてい
る。前記停止手段31は、電磁ブレーキ3101、電磁
ブレーキ3101に連結された減速歯車機構3103、
減速歯車機構3103に連結され前記ラック13に噛合
するピニオン3105で構成され、緊急時に、電磁ブレ
ーキ3101の作動により運搬装置7の走行を停止させ
るものである。
【0013】前記支持体17は、図2及び図3に示すよ
うに、前記両走行体15の間で揺動可能に支持された揺
動フレーム33と、この揺動フレーム33に上下動可能
に支持された上下動フレーム35と、上下動フレーム3
5の下部に旋回可能に支持された旋回フレーム37と、
旋回フレーム37に設けられた荷物支持手段39等を備
える。前記揺動フレーム33は、図4に示し、また、図
9に拡大側面図で示すように、箱型鋼が直方体の各綾線
に沿って配置された枠体3301と、枠体3301の左
右側面に夫々取着された側板3303と、枠体3301
の上下に取着された上板3305、下板3307とで構
成されている。前記各側板3303の内側には、上部の
枠体3301部分からブラケット3309が夫々垂設さ
れ、この両ブラケット3309と左右の側板3303に
わたり前記軸29が挿通されている。
【0014】前記軸29はブラケット3309内で軸受
3311を介して回転可能に支持され、また、左右の側
板3303には、前記軸29を中心として環状の従動歯
車3313が固設され、前記軸29はこの従動歯車33
13の中心孔内を該従動歯車3313に当接することな
く挿通されている。言い換えると、揺動フレーム33の
左右の側面(枠体3301の左右側面に取着された側板
3303)で軸29が挿通された箇所には、軸29が挿
通される孔と軸29を中心とした外周上に歯部を有する
環板状の従動歯車3313が固設されている。前記従動
歯車3313は、図6及び図7に示すように、前記駆動
歯車2709に噛合し、これにより、揺動駆動手段27
のモータ2701の動力により、減速機2703、歯車
2705、駆動歯車2709、従動歯車3313を介し
て揺動フレーム33は軸29を中心として揺動し、支持
体17が、走行体15の姿勢の如何に拘らず常時鉛直状
態に保たれるように構成されている。
【0015】前記支持体17を常時鉛直状態に保つため
のモータ2701の制御は、第1湾曲路9Bや第2湾曲
路9D(図1参照)の夫々両端に磁気等を利用した信号
発生器を取り付け、走行体15が通過する時にこの信号
発生器からの信号を拾い、この信号に基ずいて、走行体
15の走行速度に対応させて揺動フレーム33を揺動さ
せる。或は、走行体15のピニオン2301の回転数を
検出するエンコーダを設け、エンコーダにより検出した
走行距離と、運搬路の全長とを比較しながら現在の走行
箇所を割り出し、各第1湾曲路9B及び第2湾曲路9D
において、走行体15の走行速度に対応して揺動フレー
ム33を揺動させる。或は、前記支持体17に該支持体
17の鉛直度を検出する鉛直度検出センサを設け、この
鉛直度検出センサの検出結果に応じたフィードバック制
御で揺動フレーム33を揺動させる等、種々の方法があ
る。
【0016】前記上板3305及び下板3307の前後
左右に間隔をおいた四箇所には、図4に示すように、筒
状のホルダー3315がその軸心を上下に向けて取着さ
れ、このホルダー3315の内部に軸受が配設されてい
る。また、前記下板3307上には、前記上下動フレー
ム35を上下動させる上下駆動手段41が配設されてい
る。前記上下駆動手段41は、図12に図4のAーA線
矢視図で示すように、電動モータ4101及び減速機4
103と、モータ4101の両側に夫々配設されウォー
ムギヤを収容するギヤボックス4105と、減速機41
03の出力を各ギヤボックス4105内のウォームギヤ
に伝達する傘歯車機構4107を備える。前記ギヤボッ
クス4105内には前記ウォームギヤに噛合するウォー
ムホイールが上下動不能且つ回転可能に支持され、この
ウォームホイールの中心には雌ねじが形成されている。
【0017】前記上下動フレーム35は、図13に図4
のBーB線矢視図で示すように、矩形状を呈し、その四
隅寄り部分から上方にガイドロッド3501が立設され
ている。このガイドロッド3501は前記上板3305
及び下板3307の各ホルダー3315の軸受内を挿通
され、これにより上下動フレーム35の上下動が案内さ
れる。また、ギヤボックス4105の下方に位置する上
下動フレーム35箇所には、図10に上下動フレーム及
び旋回フレーム並びに荷物支持手段部分の拡大側面図を
示すように、雄ねじ部材3505が取り付け部材350
3を介して回転不能に立設され、各雄ねじ部材3505
は、ギヤボックス4105の前記ウォームホイールの雌
ねじに螺合して上方に延在し、ギヤボックス4105に
はこの雌ねじ部材3505を覆うように筒状のカバー4
109が立設されている。従って、上下駆動手段41の
モータ4101により、減速機4103、傘歯車機構4
107、ウォームを介してウォームホイールが回転され
ると、雄ねじ部材3505が上下動し、これにより上下
動フレーム35が上下動する。
【0018】前記上下動フレーム35には、図4及び図
13に示し、また、図11に旋回フレーム及び荷物支持
手段部分の拡大正面図を示すように、前記旋回フレーム
37を旋回させる旋回駆動手段43が配設され、また、
上下動フレーム35の下面には支持壁3511が円筒状
に突設されている。前記旋回駆動手段43は、上下動フ
レーム35の上面に配設された電動モータ4301、減
速機4303、歯車機構4305と、この歯車機構43
05に連結され上下動フレーム35の下面に垂設された
ピニオン4307を備え、電動モータ4301の動力は
減速機4303、歯車機構4305を介してピニオン4
307に伝達される。
【0019】前記旋回フレーム37は前記上下動フレー
ム35の下方に配設され、旋回フレーム37の上面に
は、図4及び図10並びに図11に示すように、前記支
持壁3511の外側を覆うように環状の歯車3701が
突設され、また、旋回フレーム37の前後部における左
右端及び中間部に夫々ブラケット3703が垂設され、
旋回フレーム37の前後部の下方に、夫々対応する左右
端及び中間部のブラケット3703を挿通して軸370
5が掛けわたされている。前記環状の歯車3701の内
周部は前記支持壁3511に軸受を介して上下動不能且
つ回転可能に支持され、歯車3701は前記ピニオン4
307に噛合され、旋回駆動手段43のモータ4301
の動力により、減速機4303、歯車機構4305、ピ
ニオン4307、歯車3701を介して旋回フレーム3
7は旋回される。
【0020】前記旋回フレーム37の下面には、図10
及び図11に示すように、荷物を支持する荷物支持手段
39が配設されている。この実施例では、荷物はセグメ
ント11であり、荷物支持手段39はセグメント11を
支持するように構成されている。荷物支持手段39は旋
回フレーム37の下方で前後に夫々配設された左アーム
3901及び右アーム3903と、左アーム3901及
び右アーム3903を互いに離間接近する方向に移動さ
せるアーム移動手段45を備え、左アーム3901及び
右アーム3903の各下端にはセグメント11を掛止さ
せるピン3905が突設されている。前記左アーム39
01及び右アーム3903の上部には軸受部材3907
が取着され、軸受部材3907に前記軸3705が移動
可能に挿通されている。また、図10に示すように、前
後の左アーム3901,3901は互いに連結部材39
09により連結され、同様に前後の右アーム3903,
3903も連結部材3909により連結されている。
【0021】前記アーム移動手段45は、図10及び図
11並びに図14に図4のCーC線矢視図で示すよう
に、旋回フレーム37の下面に支持された電動モータ4
501、減速機4503と、旋回フレーム37の下面の
ほぼ中央部で前後方向に延設され歯車機構4505を介
して減速機4503に連結された駆動軸4507と、駆
動軸4507の前後両端に取着されたピニオン4509
と、駆動軸4507の前後両端の上下に夫々配設され水
平方向に延在する上下一対のラック4511とを備え
る。図10に示すように、前記上下一対のラック451
1は、前記ピニオン4509に噛合する部分が旋回フレ
ーム37から垂設された支持部材4513により移動可
能に支持されている。
【0022】旋回フレーム37の前部で左側に位置する
軸受部材3907と、旋回フレーム37の前部でピニオ
ン4509の下部に噛合するラック4511の端部が連
結され、また、旋回フレーム37の前部の右側に位置す
る軸受部材3907と、旋回フレーム37の前部でピニ
オン4509の上部に噛合するラック4511の端部が
連結され、ピニオン4509の回転により上下のラック
4511,4511が互いに逆方向に移動し、これに伴
い旋回フレーム37の前部において左アーム3901と
右アーム3903が互いに離間接近する方向に移動す
る。上記のラック4511と軸受部材3907の連結構
造は、旋回フレーム37の後部においても同様である。
従って、アーム移動手段45のモータ4501の動力に
より、減速機4503、歯車機構4505、駆動軸45
07、ピニオン4509、ラック4511を介して、旋
回フレーム37の前後において、左アーム3901と右
アーム3903が互いに離間接近する方向に同期して移
動することになる。
【0023】次に、作用について説明する。トラック1
3等により搬入されたセグメント11は、地上側運搬路
9Aの適宜箇所に待機する運搬装置7により把持され
る。セグメント11の把持は、図1及び図3に示すよう
に、レール9の下方の地盤上にセグメント11をその長
手方向をレール9の長手方向に平行させて載置してお
き、左右のアーム3901,3903を離した状態で運
搬装置7を走行させ、セグメント11の上方で停止させ
る。次に、上下駆動手段41により上下動フレーム35
を下降させ、次に、アーム移動手段45により左右のア
ーム3901,3903を近付ける方向に移動させ、ピ
ン3905をセグメント11の下方に位置させる。次
に、上下動フレーム35を上昇させ、ピン3905をセ
グメント11の下面に掛止させ、更なる上下動フレーム
35の上昇によりセグメント11を持ち上げる。
【0024】次に、走行駆動手段23によりピニオン2
301を回転駆動し、図1中(イ)で示すように、レー
ル9に沿って運搬装置7を走行させる。運搬装置7が地
上側運搬路9Aから第1湾曲路9Bに差し掛かると、運
搬装置7の走行速度に応じて揺動駆動手段27のモータ
2701が作動し始め、揺動フレーム33が軸29を中
心として揺動し、図1中(ロ)で示すように、第1湾曲
路9Bにおいて支持体17及びセグメント11の鉛直状
態が保たれる。
【0025】そして、運搬装置7は、第1湾曲路9Bか
ら立坑内運搬路9Cに至り、立坑内運搬路9Cでは、図
1中(ハ)で示すように、走行体15が、支持体17と
同様にレール9と平行な鉛直状態となる。運搬装置7が
立坑内運搬路9Cから第2湾曲路9Dに至ると、図1中
(ニ)で示すように、第2湾曲路9Dにおいて前記第1
湾曲路9Bの場合と同様に、揺動フレーム33が揺動
し、第2湾曲路9Dにおいて支持体17及びセグメント
11の鉛直状態が保たれる。
【0026】やがて、運搬装置7は第2湾曲路9Dから
坑内運搬路9Eに至り、図1中(ホ)で示すように、坑
内運搬路9Eを走行する。すなわち、走行体15が水平
方向に延在するレール9上に位置した状態では、荷物支
持手段39および該荷物支持手段39で支持されたセグ
メント11(荷物)は左右のレール9の下方に位置す
る。より詳細には、走行体15が水平方向に延在するレ
ール9上に位置した状態では、上下動フレーム35及び
旋回フレーム37は荷物支持手段39、セグメント11
(荷物)と共に左右のレール9の下方に位置する。ま
た、走行体15が鉛直方向に延在するレール9上に位置
した状態では、荷物支持手段39および該荷物支持手段
39で支持されたセグメント11(荷物)は左右のレー
ル9の間に位置する。より詳細には、走行体15が鉛直
方向に延在するレール9上に位置した状態では、上下動
フレーム35及び旋回フレーム37は荷物支持手段3
9、セグメント11(荷物)と共に左右のレール9の間
に位置する。運搬装置7がセグメント11組付箇所に至
ると、走行駆動手段23のモータ2303が停止され、
該箇所に運搬装置7が停止し、セグメント11が坑内5
に降ろされる。セグメント11を降ろす場合には、ま
ず、セグメント11が所望の向きとなるように、旋回駆
動手段43により旋回フレーム37を旋回させる。次
に、上下駆動手段41により上下動フレーム35を下降
させ、セグメント11を適宜箇所に載置する。次に、ア
ーム移動手段45により左右のアーム3901,390
3を離間する方向に移動させ、ピン3905をセグメン
ト11の外側に位置させる。次に、上下動フレーム35
を上昇させ、左右のアーム3901,3903の下端を
坑内5の底部から上昇させる。そして、走行駆動手段2
3によりピニオン2301を回転駆動し、地上1のセグ
メント搬入箇所に向けて運搬装置7を走行させる。以上
の動作の繰り返しにより、セグメント11の坑内5への
搬入が行なわれる。
【0027】本実施例によれば、地上側運搬路9A、第
1湾曲路9B、立坑内運搬路9C、第2湾曲路9D、坑
内運搬路9E等のような向きの異なった経路を走行する
場合であっても、セグメント11の支持状態を安定させ
つつ単一の運搬装置7により運搬でき、セグメント11
の運搬効率を格段と高めることができ、また、無人化を
図る上で極めて有利となる。
【0028】また、走行体15に支持された支持体17
の姿勢を、揺動駆動手段27により強制的に鉛直状態を
保たせるようにしたので、走行方向が変わる場合であっ
ても、セグメント11の揺れを防止しつつ走行でき、従
って、セグメント11が周囲に当たる等の問題も生ぜず
安全にセグメント11を運搬でき、また、狭い立坑3内
や狭い坑内5を運搬する場合に特に好適である。
【0029】更に、揺動フレーム33の側面に歯車33
13を固設し、この歯車3313に噛合する歯車270
9,2705により揺動フレーム33を揺動させるよう
にしたので、場所を取らずに揺動フレーム33を確実に
揺動させることができ、運搬装置7の小型化を図る上で
有利となる。
【0030】また、支持体17は左右の走行体15で支
持され、左右の走行体15に配設された各案内輪25
が、左右に間隔をおいたレール9を夫々転動しつつ移動
するので、レール9の長手方向と交差する方向における
支持体17の振れは極めて少なく、狭い立坑3内や狭い
坑内5でセグメント11を運搬する場合により一層有利
となる。
【0031】更に、支持体17に上下動フレーム35や
旋回フレーム37を設けたので、電動ホイストやジャッ
キ等を用いることなく、セグメント11の積み上げや積
み降ろし等のような取り回しを簡単に行なうことができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明に係
る運搬装置によれば、荷物を運搬する移動軌跡が、異な
った方向に延在する複数の運搬路の組み合わせからなる
場合であっても、単一の運搬装置により荷物を所望の箇
所に運搬でき、従って、荷物の運搬作業効率を格段と高
めることができ、また、荷物の運搬の自動化無人化を図
る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】運搬装置、運搬路、運搬状態を示す説明図であ
る。
【図2】運搬装置の正面図である。
【図3】運搬装置の側面図である。
【図4】支持体および右側の走行体部分の正面図であ
る。
【図5】走行体部分の拡大図である。
【図6】走行体の平面図である。
【図7】支持体側から視た左側の走行体部分の側面図で
ある。
【図8】走行体内部の平面図である。
【図9】揺動フレーム部分の拡大側面図である。
【図10】上下動フレーム、旋回フレーム、荷物支持手
段部分の拡大側面図である。
【図11】旋回フレーム及び荷物支持手段部分の拡大正
面図である。
【図12】図4のAーA線矢視図である。
【図13】図4のBーB線矢視図である。
【図14】図4のCーC線矢視図である。
【符号の説明】
7 運搬装置 9 レール 15 走行体 17 支持体 21 走行フレーム 23 走行駆動手段 27 揺動駆動手段 29 軸 33 揺動フレーム 35 上下動フレーム 37 旋回フレーム 39 荷物支持手段 41 上下駆動手段 43 旋回駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和気 輝幸 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 藤本 直昭 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 木村 道洪 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 杉崎 武 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 潮田 洋一 東京都品川区南大井6丁目28番6号 ト モエ電機工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−233097(JP,A) 特開 平5−18198(JP,A) 特開 平2−306872(JP,A) 実開 昭54−3828(JP,U) 実開 平3−89800(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21F 13/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向に間隔をおいて設置された左右の
    レール上を同一の速度、向きで走行する左右の走行体
    と、平面視した場合に前記レールの延在方向と直交する方向
    水平方向に延在し前記左右の走行体に掛け渡された軸
    と、前記軸を介して設けられた支持体 と、 前記左右の走行体に対して前記支持体を揺動させる揺
    駆動手段とを備え、前記支持体は、前記左右の走行体の間及び左右のレール
    の間で前記軸に揺動可能に支持された揺動フレームと、
    この揺動フレームの下方で荷物を支持する荷物支持手段
    とを有し、 前記揺動フレームの左右の側面で前記軸が挿通された箇
    所には、前記軸が挿通される孔と前記軸を中心とした外
    周上に歯部を有する環板状の従動歯車が固設され、 前記揺動駆動手段は左右の走行体に夫々設けられ、前記
    従動歯車に噛合しモータの動力により回転する駆動歯車
    を備え、前記従動歯車、駆動歯車を介して前記モータの
    動力により前記支持体を常に鉛直状態に保つように構成
    され、 前記走行体が水平方向に延在するレール上に位置した状
    態では、前記荷物支持手段および該荷物支持手段で支持
    された荷物は前記左右のレールの下方に位置し、前記走
    行体が鉛直方向に延在するレール上に位置した状態で
    は、前記荷物支持手段および該荷物支持手段で支持され
    た荷物は前記左右のレールの間に位置するように構成さ
    れている、 ことを特徴とする運搬装置。
  2. 【請求項2】前記支持体は、前記揺動フレームの下部に
    上下動可能に支持された上下動フレームと、この上下動
    フレームの下部に旋回可能に支持された旋回フレームを
    備え、前記荷物支持手段は前記旋回フレームの下方に設
    けられ該旋回フレームの下方で荷物を支持するように構
    成され、前記走行体が水平方向に延在するレール上に位
    置した状態では、前記上下動フレーム及び旋回フレーム
    は前記荷物支持手段、前記荷物と共に前記左右のレール
    の下方に位置し、前記走行体が鉛直方向に延在するレー
    ル上に位置した状態では、前記上下動フレーム及び旋回
    フレームは前記荷物支持手段、前記荷物と共に前記左右
    のレールの間に位置するように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の運搬装置。
  3. 【請求項3】前記走行体は、レールに固設されたラック
    に噛合するピニオンと、このピニオンを回転駆動するモ
    ータを備える請求項1または2に何れかに記載の運搬装
    置。
  4. 【請求項4】 前記走行体は、装置全体の荷重をレール
    上で受ける輪体と、レールの側面に当接し装置全体の走
    行方向を規制する輪体を備える請求項1,2または3
    何れかに記載の運搬装置。
  5. 【請求項5】 前記揺動フレームに対して上下動フレー
    ムを上下動させる上下駆動手段が設けられている請求項
    記載の運搬装置。
  6. 【請求項6】 前記旋回フレームを旋回させる旋回駆動
    手段が設けられている請求項2記載の運搬装置。
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