JP3521547B2 - 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 - Google Patents
電動パワ−ステアリング装置の制御装置Info
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Description
ング装置の制御装置に関する。
は、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに
発生する操舵トルクと車速を検出し、その検出信号に基
づいてモ−タを駆動して操向ハンドルの操舵力を補助す
るものである。このような電動式パワ−ステアリング装
置の制御は電子制御回路で実行されるが、その制御の概
要は、トルクセンサで検出された操舵トルクと車速セン
サで検出された車速に基づいてモ−タに供給する電流の
大きさを演算し、その演算結果に基づいてモ−タに供給
する電流を制御する。
作されて操舵トルクが発生しているときに、検出された
車速が零あるいは低速の場合は大きな操舵補助力を供給
し、検出された車速が速い場合は小さな操舵補助力を供
給するように操向ハンドルの操舵力と車速に応じて操舵
補助指令値を設定してモ−タに供給する電流を制御する
ことで、走行状態に応じた最適の操舵補助力を与えるこ
とができるものである。さらに車速が速い場合には車両
の安定感を増すべく、モ−タ角速度に比例した値を操舵
補助指令値より減算することにより疑似的に摩擦を与
え、安定感を向上することが行われている。
クや車速、モ−タ角速度などに基づいてモ−タ電流の制
御目標値を演算し、演算結果であるモ−タ電流の制御目
標値と、実際にモ−タに流れる電流の差が零になるよう
に電流フイ−ドバツク制御が行なわれていた。
は、操舵トルクの変動を補償し、且つ、高速の応答特性
が得られるように制御システムの設計が行なわれるとと
もに、これと同時に制御に必要なモ−タ角速度の情報を
得るため、制御回路の出力と実際にモ−タに流れる電流
の検出値から舵角速度を推定する手段が使用されていた
(特開平3−176271号公報参照)。
イ−ドバツク制御システムにおいて、舵角速度を推定す
るには電流フイ−ドバツク制御システムの応答特性を適
度に遅くしなければならない。何故ならば、電流フイ−
ドバツク制御システムの応答特性が速い場合は、モ−タ
に発生する逆起電力に迅速に応答して逆起電力を補償し
てしまい、舵角速度を推定するために必要な逆起電力を
正確に検出することができなくなつてしまうからであ
る。
テムでは、操向ハンドルの戻り特性を改善するために逆
起電力を補償するべく高速の応答特性を与えると、舵角
速度を推定することが困難になり、また、舵角速度を推
定するために応答特性を適度に遅くすれば、操向ハンド
ルの戻り特性の改善や、操舵トルクの変動を十分に補償
することができない結果となる。以上の問題は、実現で
きる周波数特性がサンプリング時間により制限されるデ
ジタル制御系では特に重大である。
補償範囲は極めて広く、例えばバツテリ電圧、モ−タの
端子間抵抗、モ−タトルク定数などの変動に対し、電流
フイ−ドバツク制御システムの設計時の性能を維持する
ことは困難である。上記した定数の変動があると、電流
フイ−ドバツク制御システムの応答が遅くなるばかりで
なく、制御システムの安定性を失い、発振を起こすおそ
れもある。この発明は、上記課題を解決することを目的
とする。
決するもので、少なくともステアリングシヤフトに発生
する操舵トルク信号に基づいてステアリング機構に操舵
補助力を与えるモータの出力を制御する制御手段を備え
た電動パワーステアリング装置の制御装置において、モ
ータ出力の制御目標値である電流指令値を演算する演算
手段と、実際にモータに流れるモータ電流値を検出する
モータ電流検出手段と、制御手段とを備え、前記制御手
段は、前記演算手段で演算されたモータ出力の制御目標
値である電流指令値と、前記モータ電流検出手段により
検出されたモータ電流値に基づいて制御器出力基準にお
ける希望するモータ制御特性と実際のモータ制御特性と
の差を演算してフイードバツク制御することを特徴とす
る。
−タ制御特性と実際のモ−タ制御特性との差に基づいて
舵角速度推定値を演算して前記演算手段に出力するよう
にすることができる。
前記モータ電流検出手段により検出されたモータ電流値
に基づいて制御器出力基準における希望するモータ制御
特性と実際のモータ制御特性との差を演算してフイード
バツク制御する。バツテリ電圧やモータの端子間抵抗、
モータのトルク定数などの特性定数が変動しても、希望
するモータ制御特性を維持することができ、制御系の安
定性を失うことがない。
図1は、この発明を実施するに適した電動パワ−ステア
リング装置の構成の概略を説明する図で、操向ハンドル
1の軸2は減速ギア4、ユニバ−サルジョイント5a、
5b、ピニオンラツク機構7を経て操向車輪のタイロツ
ド8に結合されている。軸2には操向ハンドル1の操舵
トルクを検出するトルクセンサ3が設けられており、ま
た、操舵力を補助するモ−タ10がクラツチ9、減速ギ
ア4を介して軸2に結合している。
御回路13は、バツテリ14からイグニツシヨンキ−1
1を経て電力が供給される。電子制御回路13は、トル
クセンサ3で検出された操舵トルクと車速センサ12で
検出された車速に基づいて電流指令演算を行い、演算さ
れた電流指令値に基づいてモ−タ10に供給する電流i
を制御する。
される。クラツチ9は通常の動作状態では結合してお
り、電子制御回路13によりパワ−ステアリング装置の
故障と判断された時、及び電源がOFFとなつている時
に切離される。
ブロツク図である。この実施例では電子制御回路13は
主としてCPUから構成されるが、ここではそのCPU
内部においてプログラムで実行される機能を示してあ
る。例えば、位相補償器21は独立したハ−ドウエアと
しての位相補償器21を示すものではなく、CPUで実
行される位相補償機能を示す。なお、電子制御回路13
をCPUで構成せず、これらの機能要素をそれぞれ独立
したハ−ドウエア(電子回路)で構成できることは言う
までもない。
明する。トルクセンサ3から入力された操舵トルク信号
は、位相補償器21で操舵系の安定を高めるために位相
補償され、電流指令演算器22に入力される。また、車
速センサ12で検出された車速も電流指令演算器22に
入力される。
信号、車速信号、及び後述するモ−タ角速度推定値ωに
基づいて所定の演算式によりモ−タ10に供給する電流
の制御目標値である電流指令値Iを決定する。
比較器、微分補償器、比例演算器及び積分演算器から構
成され、実際にモ−タに流れるモ−タ電流値iが電流指
令値Iに一致するように電流フイ−ドバツク制御を行つ
ていたが、この発明では、制御部30はロバスト制御を
行う制御部としている。これについては後で詳細に説明
することにする。
モ−タ駆動回路41に供給され、モ−タ10を駆動す
る。モ−タ10に流れる実際の電流の大きさiはモ−タ
電流検出回路42により検出され、制御部30にフイ−
ドバツクされる。
示す。モ−タ駆動回路41は制御部30から入力された
電流制御値EをPWM信号と電流方向信号とに分離変換
する変換部44、FET1 〜FET4 、及びそれ等のゲ
−トを開閉駆動するFETゲ−ト駆動回路45等からな
る。なお、昇圧電源46はFET1 、FET2 のハイサ
イド側を駆動する電源である。
リツジ接続されたFET(電界効果トランジスタ)スイ
ツチング素子FET1 〜FET2 のゲ−トを駆動する信
号で、制御部30において演算された電流制御値Eの絶
対値によりPWM信号のデユ−テイ比(FETのゲ−ト
をON/OFFする時間比)が決定される。
方向を指示する信号で、制御部30で演算された電流制
御値Eの符号(正負)により決定される信号である。
のデユ−テイ比に基づいてゲ−トがON/OFFされる
スイツチング素子で、モ−タに流れる電流の大きさを制
御するためのスイツチング素子である。また、FET3
とFET4 は前記した電流方向信号に基づいてゲ−トが
ON或いはOFFされる(一方がONの時、他方はOF
Fとなる)スイツチング素子で、モ−タに流れる電流の
方向、即ちモ−タの回転方向を切り換えるスイツチング
素子である。
FET1 、モ−タ10、FET3 、抵抗R1 を経て流
れ、モ−タ10に正方向の電流が流れる。また、FET
4 が導通状態にあるときは、電流はFET2 、モ−タ1
0、FET4 、抵抗R2 を経て流れ、モ−タ10に負方
向の電流が流れる。
端における電圧降下に基づいて正方向電流の大きさを検
出し、また、抵抗R2 の両端における電圧降下に基づい
て負方向電流の大きさを検出する。検出された実際のモ
−タ電流値iは制御部30にフイ−ドバツクして入力さ
れる(図2参照)。
ルが操作されて操舵トルクが発生しているときに、検出
された操舵トルクが大きく、また検出された車速が零あ
るいは低速の場合は電流指令値Iを大きく設定し、検出
された操舵トルクが小さく、また検出された車速が速い
場合は電流指令値Iを小さく設定するから、走行状態に
応じた最適の操舵補助力を与えることができる。
するが、その前に、まず、従来の電流フイ−ドバツク制
御部30fの構成を説明する。
を伝達関数で示したブロツク図であつて、23は比較
器、24は微分要素(KDs)、25は比例要素
(Kp )、26は積分要素(KT /s )、27は加算器
を示し、フイ−ドバツク制御部30fは以上の回路要素
により構成される。また、29は制御対象であるモ−タ
を示しており、29aは比例定数(Ka )、29bはモ
−タ要素(Lはモ−タのインダクンス、Rはモ−タの内
部抵抗、sはラプラス演算子で、1/(Ls +R)でモ
−タ要素を示す)である。
対象の入力側に逆起電力KT ωが印加されているが、こ
れはモ−タの回転により発生する逆起電力の影響を等価
的に示したもので、モ−タの回転により発生する逆起電
力が入力側の電流制御値に現れることを示している。な
お、KT はモ−タの逆起電力定数、ωはモ−タの角速
度、ωa はモ−タの角加速度を示す。
とし、これに制御対象であるモ−タに流れる実際のモ−
タ電流値iをフイ−ドバツクして、両者の差の信号の微
分値、比例値、及び積分値を加算して電流制御値Eを得
る。そしてこの電流制御値により制御対象であるモ−タ
を駆動している。
逆起電力KT ωが電流制御値に現れるが、速い応答特性
をもつフイ−ドバツク制御系の場合には、この逆起電力
KTωが補償されて実際よりも小さい値しか電流制御値
に含まれない。このため、制御対象の入出力信号からモ
−タの逆起電力KT ωを検出し、検出信号に基づいて角
速度や角加速度を推定する手段31を設けても、その推
定が困難となる。
記した従来のフイ−ドバツク制御系に代えて図5に示す
ロバスト制御系で構成し、制御系の応答特性を高めると
同時にモ−タの逆起電力KT ωの検出を可能とし、さら
に、バツテリ電圧の変動や温度変化などの変動要素を補
償して前記した不都合を解決したものである。
を伝達関数で示したブロツク図である。50は制御対象
であるモ−タを示し、50bはモ−タ要素(Lはモ−タ
のインダクンス、Rはモ−タの内部抵抗、sはラプラス
演算子で、1/(Ls +R)でモ−タ要素を示す)であ
る。また、50aは比例定数Kで、バツテリの基準電圧
VBSに対するその時点のバツテリの電圧VBAの比で、バ
ツテリ電圧の変動により生じるPWM信号のデユ−テイ
比に対する印加電圧のゲインを表している。バツテリの
電圧VBAが基準電圧VBSに等しい場合は比例定数K=1
となる。
電流値iの応答特性を定義する為のフイ−ドフオワ−ド
補償器である。
力U1 と後述するフイルタ57の出力とを加算して出力
U2 を出力する加算器であつて、後述する加算器56の
出力da (s) がフイルタ57を経て加算器52にフイ−
ドバツクされて、制御器出力U1 に加算される。これに
より制御対象50のもつ変動分とモ−タの回転により発
生する逆起電力の変動分は補償される。
−タの回転により発生する逆起電力KT ωが加算器52
の出力U2 に加算されて電流制御値Eに現れることを示
し、電流制御値Eに現れる逆起電力KT ωの影響を等値
的に示したものである。なお、KT はモ−タの逆起電力
定数、ωはモ−タの角速度を示す。
タ電流値iに含まれる測定ノイズと電流脈動ノイズなど
のノイズξがモ−タ電流値iに加算され、フ−ドバツク
される影響を等値的に示したものである。但し、以下の
検討ではノイズξは無視するものとする。
回路要素で、この実施例ではモ−タの逆起電力の影響を
防ぐ目的から逆起電力の項を除いた電気的特性の数学モ
デルを採用して設計しており、L*、R*はそれぞれモ
−タのインダクンスの設計値、モ−タの内部抵抗の設計
値である。
路要素52の出力U2 との差、即ち、制御器出力基準に
おける希望するモ−タ制御特性と実際の制御特性の差を
演算するものである。加算器56の出力da(s)は以下の
式(1)で表される。
動分と逆起電力の和であることが分かる。
バツクする制御系の動作を安定させるためのフイルタ
で、その特性はQ(s) で表される。この実施例では一次
のロ−パスフイルタを用いており、図5におけるフイル
タの特性Q(s) =1/(T1s+1)は、伝達関数で表され
たフイルタの特性Q(s) の一例を示している。
イ−ドバツクすることにより、制御対象の変動と逆起電
力を押さえ、定義した数学モデルの特性と一致させるよ
うに構成されている。以下、これについて説明する。
れた場合、モ−タ電流値i(s) は以下の式(2)で表さ
れる。
る。ここで、Δ(s) は数学モデルと実際の特性との差を
乗法的摂動モデルを用いて表したときの摂動分である。
的に1の場合は、モ−タ電流値i(s) は以下の式(4)
で表される。
と、内部抵抗の設計値R*しか含まれていないから、特
性Q(s) のフイルタのカツトオフ周波数までは、Q(s)
はほぼ1になるので、制御対象の摂動分と逆起電力をほ
ぼ完全に補償でき、且つ設計時の特性に一致させること
ができることを示している。
ある為の十分条件として、以下の式(5)に示す最小ゲ
イン定理がある。
いるときの相補感度関数、即ち、図5においてL*=
L、R*=R、K=1のときの、ノイズξから電流値i
に至るまでの伝達特性である。この実施例ではT(s) =
Q(s) であるから、以下の式(6)になるように特性Q
(s) のフイルタの時定数T1 を決定すればよい。
内部抵抗R、及び定数Kの変動幅を考慮して上記式
(3)で定義されるΔ(s) の範囲を定め、Δ(s) の全範
囲において上記式(6)が満たされるように特性Q(s)
のフイルタの時定数T1 を定めれば、ロバスト安定性を
確保することができる。
ズξの電流値iに及ぼす影響も考慮して決定することが
できる。即ち、ノイズξから電流値iに至るまでの伝達
特性は、フイルタの特性Q(s) に等しいから、特性Q
(s) のフイルタはノイズフイルタとしても働くことが分
かる。従つてノイズξを考慮してフイルタの時定数T1
を決定することにより、ノイズフイルタを省くことがで
き、コストを低減させることができる。
イルタの特性Q(s) のカツトオフ周波数以下であれば、
更に図6の(a)に示す等価ブロツク図で表すことがで
き、図6の(b)に示す等価ブロツク図のように簡略化
して表すことができる。即ち、図5のフイ−ドフォワ−
ド補償器51の特性式の分子に数学モデルの逆特性を与
え、分母に前記フイルタの時定数T1 よりも大きい時定
数T2 を与えることにより、時定数T2 で定義される応
答特性を実現することができる。
角加速度ωa の推定値を演算する演算部について説明す
る。58はモ−タ角速度、及びモ−タ角加速度の推定値
を演算する演算手段で、制御器出力基準における希望す
るモ−タ制御特性と実際の制御特性の差を演算する加算
器56の出力da(s)がフイルタ57を通過した後の信号
を入力とし、入力信号da(s)に含まれる角速度成分ωを
求める。
da(s)は制御対象の摂動分と逆起電力の和で表される。
したがつて、da(s)を用いてモ−タ角速度ωを推定する
ためには、制御対象の変動分を補償しなければならな
い。先に説明したとおり、変動を受けるパラメ−タは
L、R、K、KT であり、この実施例では特にパラメ−
タR、K、KT の変動分が式(1)の中で支配的であ
る。そこで、パラメ−タR、K、KT を求めて補正すれ
ばよい。
時点のバツテリの電圧VBAの比を表す比例定数であるか
ら、バツテリ電圧で変動する。またRはモ−タの内部抵
抗、KT はモ−タの逆起電力定数であるから、モ−タの
巻線温度により変動する。以下、パラメ−タR、K、K
T の補正方法の一例について述べる。
ツテリの基準電圧VBSと電圧検出手段により検出したバ
ツテリの電圧VBAの比を演算して得ることができる。
は、温度の関数として以下の式で与えられる。したがつ
て、R及びKT はモ−タの巻線温度tを検出し、以下の
式により演算して求めることができる。
R*及びKT *は基準温度における内部抵抗及び逆起電
力定数を示す。
ら得られるが、更に特性F(s) のロ−パスフイルタを通
過させるものとして、以下の式(7)により求めること
ができる。
フ周波数をノイズξと(L*−L/K)i(s) の項の周
波数帯域に対し十分に低く設定しているため、ノイズξ
と(L*−L/K)i(s) の項は省略している。なお、
モ−タの角加速度ωa を推定したい場合は、前記モ−タ
の角速度の推定値ωを微分して得ることができる。
り、次のような利点がある。即ち、この発明の制御系で
はモ−タの角速度ωの情報を含む加算器56の出力da
(s)を求め、それをフイ−ドバツクすることによりモ−
タ電圧の制御を行つている。したがつてda(s)を求める
過程で、例えば、従来の電流フイ−ドバツク制御系のよ
うにda(s)の値を変化させるような要素がないため、正
確なモ−タの角速度ωを推定することができる。
おける操舵トルクの変動、即ちモ−タ電流値の変動につ
いては、式(2)(5)で示されるように補償される。
また、応答性の速さについては、図6で示したように、
特性Q(s) のフイルタの時定数T1 よりも大きい時定数
T2 で定める任意の範囲で設定することができ、実用上
十分な応答特性を実現することができる。
は異なり、式(2)で示したようにバツテリ電圧、モ−
タ端子間抵抗、モ−タトルクの変動に対し、特性Q(s)
のフイルタのカツトオフ周波数までは設計性能を維持
し、且つ式(5)で示したように安全性も確保できると
いう重要な利点を有する。
するときの処理について説明する。上記制御系をCPU
で実現する手段は複数の手段が考えられるが、ここでは
ブロツク毎に実現する方法について説明する。
す等価ブロツク図に置き換え、これを離散時間系に変換
すべくz変換を行う。
ある。
に示す等価ブロツク図の伝達関数に代入する。
(1+a2 z-1) と表すことができる。
タとして解釈できるから、前記z変換後の式から公知の
方法によりプログラムで記述可能な式を導く。例えば、 da'( z-1) =b1 ・da(k)+b2 ・da(k-1)−a1 d
a'(k-1) と表すことができる。ここで、k はk番目のサンプル、
k-1 はk-1番目のサンプルを表す。他のブロツクについ
ても同様に変換を行う。
PUのプログラムで実現する処理は図8のフロ−チヤ−
トのようになる。
を伝達関数で示してあるが、具体的な回路構成は、伝達
関数で示した特性を持つ回路要素であれば適宜の回路要
素を使用することができる。
ワ−ステアリング装置の制御装置は、制御系に入力され
る電流指令値と出力であるモ−タ電流値に基づいて、制
御器出力基準における希望するモ−タ制御特性(モ−タ
の設計特性)と実際のモ−タ制御特性との差を演算し、
その差を補正するようにフイ−ドバツクするものである
から、バツテリ電圧やモ−タの端子間抵抗、モ−タのト
ルク定数などの特性定数が温度その他の環境の変化その
他の原因により変動しても、希望するモ−タ制御特性を
維持することができ、制御系の安定性を失うことがな
い。
うに、検出されたモ−タ電流値を制御器の入力側に直接
フイ−ドバツクするものでないから、制御系の応答特性
を下げることなく確実にモ−タの角速度や角加速度を推
定することができる。さらに、制御器自体がノイズフイ
ルタとして機能するから、モ−タ電流検出回路から紛れ
込む測定ノイズを除くためのノイズフイルタを省くこと
ができるなど、従来の制御装置には見られない顕著な効
果を奏するものである。
説明する図。
図。
示したブロツク図。
図。
たブロツク図。
ク図。
ロ−チヤ−ト。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくともステアリングシヤフトに発生
する操舵トルク信号に基づいてステアリング機構に操舵
補助力を与えるモータの出力を制御する制御手段を備え
た電動パワーステアリング装置の制御装置において、 モータ出力の制御目標値である電流指令値を演算する演
算手段と、 実際にモータに流れるモータ電流値を検出するモータ電
流検出手段と、 制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記演算手段で演算されたモータ出力
の制御目標値である電流指令値と、前記モータ電流検出
手段により検出されたモータ電流値に基づいて制御器出
力基準における希望するモータ制御特性と実際のモータ
制御特性との差を演算してフイードバツク制御すること
を特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記希望するモータ制
御特性と実際のモータ制御特性との差に基づいて舵角速
度推定値を演算して前記演算手段に出力することを特徴
とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置の制
御装置。
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