JP3521387B2 - 帯材包装機 - Google Patents

帯材包装機

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JP3521387B2
JP3521387B2 JP2000208831A JP2000208831A JP3521387B2 JP 3521387 B2 JP3521387 B2 JP 3521387B2 JP 2000208831 A JP2000208831 A JP 2000208831A JP 2000208831 A JP2000208831 A JP 2000208831A JP 3521387 B2 JP3521387 B2 JP 3521387B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、長手方向の両縁
部が糊付けされた短冊状の帯材を被包装物に帯掛けする
帯材包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等を収納する容器や束ねられ
た複数の品物等の被包装物に、帯材を巻装して帯掛けす
る包装機は、短冊状に形成された帯材の両端縁部を被包
装物に巻装して重ね合わせた後で、加熱接着して帯掛け
することことが多く行なわれていた。一方、被包装物の
うち、特に食品等を収納する容器は、ポリ塩化ビニール
で形成されていることが多く、加熱接着する従来の方法
では、加熱部材が直接容器に当たるために、加熱温度に
よっては容器を損傷させてしまう虞があった。そのため
に、帯材の両縁部に糊付けを行なって、帯材を被包装物
に巻装した後で両縁部を貼りつけるようにして帯掛けす
る方法が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の糊付け
による帯掛けは、帯材を把持する部位に糊付けがされて
いるため、糊付け部位を把持した状態で被包装物に巻き
付けて帯掛けすることが困難であることから、一般的に
は手作業で行なわれることが多かった。そのために生産
性が向上できずにコストが高くなっていた。
【0004】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、糊付けされた帯材を自動的に被包装物に帯掛けす
ることによって、生産性を向上して廉価なコストで生産
できる帯材包装機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる帯材
包装機では、上記の課題を解決するために、以下のよう
に構成するものである。即ち、長手方向両縁部に糊付け
された短冊状の帯材を被包装物に帯掛けする帯材包装機
であって、前記帯材が切断装置で短冊状に切断された
後、前記帯材を前記被包装物の包装位置に搬送する帯材
搬送手段と、前記包装位置において、前記帯材の各糊付
け部位の内側でそれぞれ前記帯材を挟持しかつ回動可能
に軸支される上下一対のローラからなるローラ体と、前
記被包装物を、左右一対のローラ体に挟持された前記帯
材の下方から各ローラ体の上面を越える位置まで、前記
帯材を押し上げながら上方に移動する被包装物押上手段
と、前記被包装物の上昇端で、上昇端の位置にある前記
被包装物の下面に沿って移動する帯材端搬送手段と、前
記被包装物の上昇端で、前記被包装物を水平方向に移動
する被包装物搬送手段と、前記帯材端搬送手段と対向す
る位置に配置され、前記被包装物搬送手段で搬送された
被包装物を支持する被包装物支持手段と、を有して構成
され、前記被包装物が左右一対のローラ体に挟持された
帯材の下方から前記被包装物押上手段によって押し上げ
られた後、前記帯材端搬送手段の移動により前記帯材の
一方の縁部が、一方のローラ体から脱着されて前記被包
装物の下面に粘着され、その後、前記被包装物が、前記
被包装物搬送手段の駆動で前記被包装物支持手段に支持
されるように搬送されることによって、前記帯材の他方
の縁部が、他方のローラ体から脱着されて前記被包装材
の下面に粘着されるように構成されることを特徴とする
ものである。
【0006】また好ましくは、前記帯材搬送手段が、切
断前の帯材を搬送する繰出搬送部と切断されて短冊状に
形成された帯材を搬送する本搬送部とを有し、切断前の
帯材と短冊状の帯材とが、いずれも帯材の両面を挟持す
るベルト手段によって行なわれることがよい。
【0007】また、前記帯材端搬送手段が複数の並設さ
れた回動ローラを有し、前記帯材端搬送手段が前記帯材
の一方の縁部を搬送する際、前記回動ローラにより前記
被包装物を摺動可能に支持すればなお好ましい。
【0008】さらに、前記被包装物搬送手段が、前記被
包装物の上面を押圧する弾性部材と、前記弾性部材を保
持する保持部材とを有し、前記弾性部材が前記被包装物
の上面を押圧するとともに、前記弾性部材が前記保持部
材に対して回転することにより、前記被包装物が前記被
包装物支持手段側に移動されることが望ましい。
【0009】また、前記被包装物支持手段が複数の並設
された回動ローラを有し、搬送された前記被包装物を摺
動可能に支持されていればなおよい。
【0010】また、前記切断手段が、切断前の帯材を切
断する一対のカッターと、前記一対のカッターを押圧可
能に形成する1個のカム部材と、を有し、前記カム部材
が、前記一対のカッターを切断前の帯材の搬送路に対し
て上方位置と下方位置との間を移動可能に作動するとと
もに、前記本搬送部の帯材入口側を開口可能に作動する
ように構成され、前記カム部材が前記一対のカッターを
前記上方の位置に移動させる際に、前記本搬送部の帯材
入口側を開口させて、前記切断前の帯材を前記本搬送部
の帯材入口内に挿入可能とし、前記カム部材が前記一対
のカッターを前記下方の位置に移動させる際に、前記本
搬送部の帯材入口側をまず下降させて前記切断前の帯材
を把持させ、その後、前記一対のカッターで前記切断前
の帯材を切断するように作動されていればよい。
【0011】
【発明の効果】本発明の帯材包装機によれば、帯材搬送
手段で包装位置に搬送され、糊付け部位の内側で左右一
対のローラ体に、それぞれ両端を挟持された帯材は、被
包装物押上手段により、被包装物の上面を巻装するよう
に被包装物とともに上方に押し上げられる。これによっ
て、帯材の両縁部は、左右一対のローラ体で挟持されな
がら内方に向かって移動されて各ローラ体付近に接近す
る。
【0012】この状態で帯材端搬送手段が、被包装物の
下面に沿って被包装物の側面から帯材の一方側を押し込
むことによって、帯材の一方の縁部が、挟持されていた
一方のローラ体から脱着され、さらに帯材端搬送手段の
移動によって被包装物の下面に粘着されることとなる。
【0013】この際、帯材の一方の縁部が引っ張られる
ことによって、帯材の縁部を挟持している上下一対の各
ローラが回転するために、帯材の一方の縁部に付着され
ている糊付け部位がローラ体を抵抗なく挿通できること
から、帯材の一方の縁部は、上下一対の各ローラに粘着
されることなく容易にローラ体から脱着される。
【0014】そして、帯材の一方の縁部を粘着した被包
装物が、ローラ体の上方の位置で被包装物支持手段側に
向かって移動されることによって、帯材は、被包装物支
持手段の上面に沿って案内されながら被包装物の下面に
巻き付けられ、それに伴って、帯材の他方の縁部が引っ
張られて前述と同様に他方のローラ体に粘着させること
なく他方のローラ体から脱着される。脱着された帯材の
他方の縁部は、被包装物がさらに移動されることによっ
て被包装物支持手段に案内されて、被包装物の下面に粘
着されることとなり、被包装物に帯掛けすることが可能
となる。
【0015】従って、左右一対のローラ体に挟持された
帯材に対して、被包装物を順次移動するように駆動する
ことによって、自動化を容易に達成することが可能とな
り生産性を向上させることができる。
【0016】また、切断前の帯材は、繰出搬送部におい
てベルト手段で帯材の両面を挟持されて搬送され、切断
装置で切断された短冊状の帯材は、本搬送部においてベ
ルト手段で帯材の両面を挟持されて搬送されるために、
短冊状の帯材を確実に左右一対のローラ体に挟持できる
ように搬送される。
【0017】また、帯材端搬送手段は、上昇端に移動さ
れた被包装物の下面に沿って帯材の一方の縁部を搬送す
るとともに、搬送する際に複数の回動ローラで被包装物
を摺動可能に支持できることから、帯材端搬送手段の搬
送と同時に、被包装物を支持している被包装物押上手段
の支持を解除することによって、帯材の一方の縁部を容
易に粘着させることができる。しかも回動ローラの回転
により、帯材端搬送手段の搬送による被包装物への摩擦
抵抗は極めて小さいことから、帯材端搬送手段の移動の
際に被包装物を定位置に留めることができ、帯材の一方
の縁部を所定の位置に確実に粘着させることができる。
【0018】さらに、被包装物が上昇されると被包装物
の上面が、被包装物搬送手段の弾性部材によって押圧さ
れ、この状態で弾性部材が保持部材に対して回転する
と、上面が押圧された被包装物は、弾性部材の回転方向
に沿って移動される。従って、被包装物の移動に伴っ
て、他方のローラ体に挟持されていた帯材の他方の縁部
が引っ張られることから、帯材の他方の縁部は、他方の
ローラ体から容易に脱着される。
【0019】また、被包装物支持手段が回動ローラを有
することによって、被包装物搬送手段で移動される被包
装物は、回動ローラとの間で抵抗なく移動されて安定し
た作動を行なうことができる。
【0020】さらに、切断前の帯材が、繰出搬送部から
本搬送部に搬送される際、本搬送部の帯材入口側は、カ
ム手段によって一対のカッターとともに上方に移動され
て、切断前の帯材を挿入できるよう作動されている。そ
して、帯材の先端部が本搬送部の帯材入口側に挿入され
ると、カム手段が作動されて本搬送部の帯材入口側を閉
じるように作動される。一方、カム手段によって切断前
の帯材の搬送路に対して上方位置に移動されているカッ
ターは、本搬送部の帯材入口側が切断前の帯材を把持し
た後で、帯材の搬送路より下方に移動するように作動さ
れる。そのため、カッターは本搬送部で把持されて緊張
状態を維持した帯材を切断することになることから、安
定した切断が確保できるとともに、本搬送部において切
断された短冊状の帯材を撓みなく把持して搬送すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。本形態の帯材包装機(以下、
本装置Mという)は、幅方向に沿ってミシン目が形成さ
れたロール状に巻装されたフィルムF0を繰り出して、
ミシン目に沿って切断した帯材としての短冊フィルムF
を、被包装物としてのプラスチック容器(以下、トレイ
Tという)に帯掛けするものであり、本装置Mは、図1
に示すように、機枠1と、機枠1に支持されるとともに
両縁部が糊付けされたロール状のフィルムF0を搬送部
10に繰り出す繰出部3と、フィルムF0(または短冊
フィルムF)の両端を把持して間欠的に搬送する搬送部
10と、搬送されたフィルムF0を短冊状に切断する切
断部50と、切断部50で切断された短冊フィルムFを
トレイTに帯掛けする包装部60とから構成されてい
る。
【0022】繰出部3は、ロール状のフィルムF0を送
り出し可能に配置する巻き芯4と、ガイドローラ7を介
して垂直方向に送り出されたフィルムF0を水平方向に
案内するガイドローラ8と、を有して構成されている。
【0023】搬送部10は、図2及び図4に示すよう
に、切断部50まで搬送する繰出搬送部11と切断され
た短冊フィルムFを搬送する本搬送部31とから構成さ
れている。
【0024】繰出搬送部11は、両端部下方に配置され
る左右一対の短駆動ベルト12(12R・12L)と、
フィルムF0を間にして一対の短駆動ベルト12の上方
で対向するように配置される左右一対の短フリーベルト
13(13R・13L)と、各短駆動ベルト12を駆動
する駆動ローラ14(14R・14L)と、各短駆動ベ
ルト12に巻装されて各短駆動ベルト12と前後方向に
対向して配置される従動ローラ15(15R・15L)
と、各短フリーベルト13に巻装され各駆動ローラ14
と各従動ローラ15との上方にそれぞれ配置されるフリ
ーローラ16、16(16R・16L)と、図1に示す
ように、各駆動ローラ14、各従動ローラ15、各駆動
ローラ14及び各従動ローラ15を支持する左右一対の
支持ブラケット17(17R・17L)、各フリーロー
ラ16を支持する左右一対の支持ブラケット18(18
R・18L)と、図4に示すように、各駆動ローラ14
を間欠回転可能に駆動する駆動モータ19(19R・1
9L)と、を備えて構成されている。
【0025】本形態の繰出搬送部11では、各短駆動ベ
ルト12L、各短フリーベルト13は平ベルトで形成さ
れ、フィルムF0の縁部(糊付け部位でもよく、糊付け
部位の内側付近でもよい)を各短駆動ベルト12と各短
フリーベルト13で把持して搬送可能に構成され、ま
た、各駆動ローラ14が繰出搬送部11の出口側に配置
され、各従動ローラ15は入口側に配置されている。さ
らに、各駆動モータ19は後述の長尺支持部材22に支
持されて各駆動ローラ14とはそれぞれベルトで連結さ
れている。
【0026】本搬送部31は、図2及び図4に示すよう
に、繰出搬送部11の前方(図1中、右方)で、繰出搬
送部11から延長するように配置され、かつ包装部60
を通過するために繰出搬送部11より長尺状に構成され
ている。
【0027】本搬送部31は、繰出搬送部11の各短駆
動ベルト12及び各短フリーベルト13と略同一直線上
に配置される左右一対の長駆動ベルト32(32R・3
2L)、左右一対の長フリーベルト33(33R・33
L)と、各長駆動ベルト32を駆動する駆動ローラ34
(34R・34L)と、各長駆動ベルト32に巻装され
て各長駆動ベルト32と前後方向に対向して配置される
従動ローラ35(35R・35L)と、各長フリーベル
ト33に巻装され各駆動ローラ34と各従動ローラ35
との上方に配置されるフリーローラ36・36(36R
・36L)と、図1に示すように、各駆動ローラ34、
各従動ローラ35、各駆動ローラ34及び各従動ローラ
35を支持する左右一対の支持ブラケット37(37R
・37L)、各フリーローラ36・36を支持する左右
一対の支持ブラケット38(38R・38L)と、図4
に示すように、各駆動ローラ34を間欠回転可能に駆動
する駆動モータ39(39R・39L)と、を備えて構
成されている。
【0028】さらに、長フリーベルト33を支持する左
右一対の支持ブラケット38は、図5〜6に示すよう
に、各支持ブラケット38の入口側で、入口側のフリー
ローラ36を支持する入口部381(381R・382
L)が、各支持ブラケット38の本体部382(382
R・382L)に対して、上方に回動するように二体で
構成されている。各入口部381は、後述するカムで駆
動される搬送入口部駆動機構によって、開閉可能に駆動
される。
【0029】そして、繰出搬送部11から繰り出される
帯材F0の先端部が本搬送部31に搬送されるときに
は、左右一対の入口部381がそれぞれ入口側のフリー
ローラ36を伴って上方に移動され、帯材F0が開口さ
れている左右一対の長駆動ベルト32と長フリーベルト
33間に挿入されると、左右一対の入口部381は閉じ
て長駆動ベルト32と長フリーベルト33とで帯材F0
を把持するように作動される。
【0030】本形態の本搬送部31においても、各長駆
動ベルト32、各長フリーベルト33は平ベルトで形成
され、フィルムF0の縁部(糊付け部位以外の内側また
は外側付近でもよい)を各長駆動ベルト32と各長フリ
ーベルト33で把持して搬送可能に構成され、また、各
駆動ローラ34が本搬送部31の出口側に配置され、従
動ローラ35は入口側に配置されている。さらに、各駆
動モータ39は後述の長尺支持部材22に支持されて各
駆動ローラ34とはそれぞれベルトで連結されている。
【0031】また、繰出搬送部11と本搬送部31に
は、図2に示すように、フィルムF0(または短冊フィ
ルムF)の幅に合わせて前後方向に左右一対の短駆動ベ
ルト12(短フリーベルト13)間、左右一対の長駆動
ベルト32(長フリーベルト33)間の幅を調整する幅
調整部21が設けられている。幅調整部21は、左右一
対の短駆動ベルト12(または短フリーベルト13)間
と長駆動ベルト32(長フリーベルト33)間が、搬送
部10の搬送方向中心線に対して、それぞれ前後方向に
相対向して移動できるものであれば、特にその構成を限
定するものではない。
【0032】実施形態では、一端が一対の支持ブラケッ
ト17(または18)に支持され、他端が一対の支持ブ
ラケット37(または38)の先端部に支持された左右
一対の長尺支持部材22(22R・22L)を備えてい
る。一対の長尺支持部材22には、それぞれ支持ブロッ
ク23(23R・23L)、24(24R・24L)が
装着され、各支持ブロック23、24をねじ対偶で挿通
するねじシャフト25(25R・25L)、26(26
R・26L)が機枠1に支持されて配置されている。
【0033】左右一対のねじシャフト25Rと25Lと
は、中央部でハウジング28で連結され、それぞれハン
ドル27(27R・27L)で操作されて幅調整を行な
うように構成されている。
【0034】また、左右一対のねじシャフト26Rと2
6Lとは中央部でハウジング29で連結され、ねじシャ
フト26Rはねじシャフト25Rと図示しないチェーン
・スプロケットで連結されてねじシャフト25Rの回転
と同時に回転され、ねじシャフト26Lは、ねじシャフ
ト25Lと図示しないチェーン・スプロケットで連結さ
れてねじシャフト25Lの回転と同時に回転される。
【0035】切断部50は、繰出搬送部11と本搬送部
31との間でフィルムF0をミシン目に沿って2か所で
切断するように構成され、図7〜8に示すように、カッ
ター51(51R・51L)と、一対の長尺支持部材2
2の外方で長尺支持部材22に支持されてカッター51
を支持する支軸52(52R・52L)と、カッター5
1をフィルムF0のミシン目に当てるようにカッター5
1を押圧するカム53と、を備えて構成されている。
【0036】各カッター51は、支軸52に回動可能に
支持される支持部511と、カム53に押圧される背部
512を有し支持部511から長フリーベルト33を跨
いで長フリーベルト33の内側に向かって屈折されるレ
バー部513と、レバー部513の先端でフィルムF0
を切断する刃部514と、を有して形成され、刃部51
4がカム53によってフィルムF0の上方から下方に向
かって揺動するように装着されている。
【0037】カム53は、回動軸54に対して偏心した
位置に装着されて一対のカッター51の背部512を押
圧できるように長尺円柱状に形成されている。そして回
動軸54の一端には図示しない駆動モータが連結されて
いる。従って、回動軸54を中心にカム53が回転する
することによって、カム53の外周面がカッター51の
背部512を押圧してカッター51を下方位置に移動さ
せる。なお、カッター51は図示しない捩りコイルばね
によってカム53を押圧するように付勢されている。そ
のため、刃部514が上方に移動する際には、カッター
51の背部512は、捩りコイルばねの作用でカム53
に付勢されて当接された状態にある。
【0038】さらに、カム53は、支持ブラケット38
の左右一対の入口部381に連結される搬送入口部駆動
機構40を駆動する。左右一対の搬送入口部駆動機構4
0(40R・40L)は、図5〜6に示すように、一対
の各長尺支持部材22(22R・22L)に立ち上がる
ように支持された固定レバー41(41R・41L)
と、各固定レバー41の上部に一端が軸支されて揺動可
能な揺動アーム42(42R・42L)と、一端が各揺
動アーム42に連結され他端が本搬送部38の各入口部
381(381R・381L)に連結された連結レバー
43(43R・43L)と、各長尺支持部材22に一端
が掛着され他端が揺動アーム42に掛着されて、揺動ア
ーム42を下方に付勢するコイルばね44(44R・4
4L)と、を有し、各揺動アーム42の先端部がコイル
ばね44によってカム53の上面を押圧するように構成
されている。
【0039】そして、支持ブラケット38の一対の入口
部381が上方の位置にあるときには、カム53の頂点
531(軸心との最長位置)は上昇位置(図5における
X1の位置)にあり、カッター51の刃部514、揺動
アーム42の先端部は上方位置にあり、入口部381は
開口状態を示している。カム53が回転して、頂点53
1が中央位置(図5におけるX2の位置)にあるときに
は、揺動アーム42の先端部は下降し支持ブラケット3
8の入口部381を閉じてフィルムF0を把持する。こ
の際、カッター51はフィルムF0の上方に位置して切
断する直前にある。カム53の頂点531が下方位置
(図5におけるX3)に達すると、カッター51の刃部
514がさらに下降してフィルムF0を切断する。そし
て、揺動アーム42は、図5におけるX2の位置に留ま
っている。
【0040】なお、それぞれのカッター51は、搬送部
10の幅調整部21の操作で搬送部10の幅方向の調整
移動に伴って位置調整される。
【0041】包装部60は、本搬送部31で搬送された
短冊フィルムFを、長駆動ベルト32R・32L及び長
フリーベルト33R・33Lより内側で挟持する左右一
対のローラ体61(61R・61L)と、左右一対のロ
ーラ体61で挟持された短冊フィルムFの下方で、搬送
されたトレイTを支持するトレイ押上部70と、左右一
対のローラ体61で挟持された短冊フィルムFの上方に
配置されたトレイ搬送部90と、トレイ搬送部90と各
ローラ体61との間に配置されるフィルム端搬送部7
5、トレイ支持部80と、を備えて構成されている。
【0042】各ローラ体61は、図9〜10に示すよう
に、短冊フィルムFの搬送方向に軸心を有して短冊フィ
ルムFの両端を挟持して配置され、上下一対の上下ロー
ラ62(62R・62L)・63(63R・63L)か
ら構成されている。左右一対の上ローラ62には、外周
面にウレタンコーティングが施され、左右一対の下ロー
ラ63には、外周面にテフロン(登録商標)加工がなさ
れている。そして、各上ローラ62は本搬送部31の上
側の支持ブラケット38の内側面にブラケット68(6
8R・68L)を介して軸64に回動可能に支持され、
各下ローラ63は下側の支持ブラケット37の内側面に
ブラケット69(69R・69L)を介して軸65に回
動可能に支持されている。さらに各ローラ62・63は
搬送されてきた短冊フィルムFを挟持しやすいように、
両端部が中央部に対して小径となるようなテーパ161
状に形成されている。
【0043】また、各上ロール62の前方(図1中右方
向)には、各上ロール62の前端面を付勢するコイルば
ね66(66R・66L)が軸64に外嵌して配置され
ることによって、上ロール62の回動を規制して、脱着
される短冊フィルムFに張力を付与している。
【0044】トレイ押上部70は、トレイTの下面を支
持する複数の突き上げピン71と突き上げピン71を装
着する昇降可能な支持台72とを有して構成されてい
る。突き上げピン71は、図3に示すように、軸部71
a、軸部71aに対してフィルムFの搬送方向と直交す
る方向に屈折可能に装着される支持部71bとを有し、
支持部71bがトレイTを支持している状態でフィルム
端搬送部75がフィルム搬送路側に向かって移動するこ
とにより、フィルム端搬送部75の押圧で屈折されて、
トレイTの支持をフィルム端搬送部75に受け渡すこと
になり、フィルム端搬送部75の押圧解除で、図示しな
いばねによって元の位置に復帰するように構成されてい
る。
【0045】また、本形態においては、図2に示すよう
に、複数の突き上げピン71はフィルム搬送方向に5
列、フィルム搬送方向と直交する方向に4列に配置さ
れ、各突き上げピン71のうち、フィルム搬送方向と直
交する方向に配置された2個の突き上げピン71、71
を、支持台72に装着されたL形ブラケット72aで支
持するようにしている。従って、2個づつの突き上げピ
ン71を支持するL形ブラケット72aは、前部で10
個配置されることになる。そして、各L形ブラケット7
2aを2集団にまとめ、各集団ごと昇降可能に構成する
ことによって、トレイTの大きさが変わっても、いずれ
かの集団あるいは両集団を昇降させることができる。
【0046】一方、図3に示すように、トレイTの上昇
端において、トレイTの下面と各ローラ体61との間
に、一方の側(搬送方向に沿って右側)にはフィルム端
搬送部75が、短冊フィルムFの搬送路に向かって移動
可能に配置され、他方の側(搬送方向に沿って左側)に
は機枠1に支持されたトレイ支持部80が固着されてい
る。そして、フィルム端搬送部75の上方には、機枠1
に支持され短冊フィルムFの搬送方向に直交して配置さ
れた一対のガイドレール81、81上に支持されたブラ
ケット85を介して、トレイ搬送部90を駆動する駆動
モータ94とフィルム端搬送部75を移動させる駆動モ
ータ86とが配置されている。
【0047】トレイ搬送部90は、図3及び図11に示
すように、トレイTの上面を押圧する弾性ベルト91
と、弾性ベルト91を巻装して回転可能に支持する駆動
プーリ92・従動プーリ93と、駆動プーリ92を回転
させる駆動モータ94と、トレイTの上昇で弾性ベルト
91を上昇させるリンク機構96と、を備えて構成され
ている。なお、駆動プーリ92と従動プーリ93とは駆
動プーリ92の支持軸92a、従動プーリ93の支持軸
93aの各両端部を支持する一対の連結プレート95、
95で連結されている。
【0048】弾性ベルト91は、厚みの厚いスポンジ部
材を水平方向に離れて配置された駆動プーリ92・従動
プーリ93との外周面を巻装するように形成され、駆動
プーリ92の回転により駆動プーリ92と従動プーリ9
3との周りを回転する。そして、トレイTの上昇に伴っ
て、リンク機構96で上方に移動されるとともに、トレ
イTの上昇端の位置では、弾性ベルト91の下面がトレ
イTの上面を押圧し、弾性ベルト91の回動でトレイT
を、機枠1に固着されたトレイ支持部80に向かって搬
送するように構成されている。
【0049】リンク機構96は、駆動モータ94の駆動
軸94aと駆動プーリ92の支持軸92aを連結する第
1リンク97と、駆動モータ94の上部枢支部と一方の
連結プレート95に支持されて上方に延設された縦プレ
ート98に枢着して連結する第2リンク99と、を有し
て平行4節リンク機構を構成している。そのため、弾性
ベルト91がリンク機構96によって昇降される際、弾
性ベルト91の下面は、常に水平面を保持している。ま
た、駆動モータ94の駆動軸94aと駆動プーリ92を
連結する駆動ベルト100は、駆動プーリ92の側面に
形成されたフランジ部92bを回転するように取り付け
られ、駆動ベルト100の回転は、駆動プーリ92を支
持軸92aの周りを回転させることになる。
【0050】フィルム端搬送部75は、図2〜3に示す
ように、短冊フィルムFの搬送方向と同方向に向かって
配置されている複数のフリーローラ76と、並設された
複数のフリーローラ76の両端部を支持する連結枠77
と、連結枠77に装着される走行ガイド78と、を備え
ている。走行ガイド78は、機枠1に支持された一対の
ガイドレール81、81上を摺動可能に形成されるとと
もに、駆動モータ94と隣接された駆動モータ86に連
結される連結部79と、を備えている。
【0051】そして、複数のフリーローラ76のうち、
短冊フィルムF側に向かって走行する最先端のフリーロ
ーラ(図3中、左端のフリーローラ)76Aは、トレイ
Tから垂下されている短冊フィルムFをトレイTの下面
に沿って押し出す役目を果たしている。従って、フィル
ム端搬送部75がフィルム搬送路に向かって搬送される
と、フリーローラ76Aが短冊フィルムFを押し出すこ
とによって、短冊フィルムFの一方の縁部を一方のロー
ル体61Lから脱着させて縁部をトレイTの下面に粘着
させる。
【0052】このフィルム端搬送部75の移動の際、ト
レイ押上部70の突き上げピン71は、フリーローラ7
6Aに押圧されて、フィルム端搬送部75の搬送方向に
沿って傾倒され、トレイTの下面を支持している突き上
げピン71に変わって複数のフリーローラ76がトレイ
Tの下面を支持することになる。
【0053】トレイ支持部80は、図2〜3に示すよう
に、機枠1に支持された一対のガイドレール81、81
に固着され、短冊フィルムFの搬送方向と同方向に向か
って配置された複数のフリーローラ82と、複数のフリ
ーローラ82の両端部を支持する連結枠83、83とを
有して構成され、トレイ搬送部90で搬送されたトレイ
Tを複数のフリーローラ82で支持するように構成され
ている。
【0054】また、複数のフリーローラ82のうち、フ
ィルム端搬送部75のフリーローラ76Aと対向してい
るフリーローラ(図3中における右端のフリーローラ)
82Aは、搬送されたトレイTから垂下された短冊フィ
ルムFを、トレイTの下面に沿って当接させる役目を果
たしている。従って、フリーローラ82Aは短冊フィル
ムFの一方の縁部をロール体61Rから脱着して、トレ
イTの下面に粘着するように案内することとなる。
【0055】次に、上記のように構成された本装置の作
用を、主に、図12〜18に基づいて説明する。
【0056】ロール状に巻装されたフィルムFOから繰
り出されたフィルム始端部が繰出搬送部11で把持され
るようにセットされると、繰出搬送部11の左右一対の
駆動モータ19が作動されてフィルムF0を把持した一
対の短駆動ベルト12と短フリーベルト13とが、フィ
ルムF0を本搬送部31側に向かって搬送する。この駆
動モータ19の作動と同時に、本搬送部31の駆動モー
タ39、巻き芯部4の駆動モータ等が作動され、フィル
ムF0は間欠的に搬送される。
【0057】フィルム始端部が、繰出搬送部11から受
け渡されて本搬送部31の一対の長駆動ベルト32、長
フリーベルト33で把持され包装部60側に向かって1
ピッチ分送り出されると、繰出搬送部11と本搬送部3
1で両端が把持されたフィルムF0は、ミシン目に沿っ
て切断装置50のカッター51で切断される。この切断
タイミングは前述の通り、本搬送部31の左右一対の入
口部381がフィルムF0を把持した後で行なわれる。
切断されて短冊状に形成された短冊フィルムFは、本搬
送部31の一対の長駆動ベルト32、一対の長フリーベ
ルト33で把持されて、包装位置Pまで搬送される。包
装位置Pにおいては、それぞれ長駆動ベルト32・長フ
リーベルト33の内側に配置されている左右一対のロー
ラ体61で挟持される。
【0058】この際、短冊フィルムFを挟持しているロ
ーラ体61の上下一対のローラ62・63は入口部がテ
ーパ161状に形成されているため、長駆動ベルト32
と長フリーベルト33とで把持された短冊フィルムF
は、図12に示すように、上下ロール62・63間にス
ムーズに挿入される。なお、各上ロール62は、コイル
ばね64で前端面が付勢されているため、その回転が規
制されて短冊フィルムFを抜けにくく保持している。こ
れによって、短冊フィルムFにかかる張力を調整してい
る。
【0059】短冊フィルムFが一対のロール体61で挟
持されると、図13に示すように、挟持されている短冊
フィルムFの下方で、搬送されて待機されているトレイ
Tが、駆動モータの作動により作動される突き上げピン
71の上昇とともに、短冊フィルムFに向かって上昇
し、さらに短冊フィルムFの中央部を押し上げながら上
昇する。
【0060】一方、両端を挟持されている短冊フィルム
Fの上方には、弾性ベルト91が、その下面をトレイ支
持部80に支持されて配置されている(図12)。上昇
されたトレイTの上面は、短冊フィルムFを巻装した状
態で、弾性ベルト91の下面を押圧すると、弾性ベルト
91の下面は、トレイTの上面に食い込まれながら、ト
レイTとともにリンク機構96により支持されて平行を
保ちながら上昇されトレイ支持部80から離れる。トレ
イTが左右一対のローラ体61の上面を越えた位置に達
すると、トレイTは複数の突き上げピン71と下面が食
い込まれた弾性ベルト91とで上下面が支持されて、そ
の上昇が停止される。
【0061】そして、この状態では、図13に示すよう
に、短冊フィルムFは両縁部が内方に引っ張られて、把
持されていた一対の長駆動ベルト32・長フリーベルト
33から脱着され、一対のローラ体61の外側に僅かに
はみ出た位置に移動された状態で一対のローラ体61に
挟持され、中央部が上方に押し上げられてトレイTの上
面と両側面を巻装している。
【0062】その後、図14に示すように、トレイTの
下面に沿ってフィルム端搬送部75のフリーローラ76
が駆動モータ86によって、フィルム搬送路外からフィ
ルム搬送路内に向かって移動されると、移動する最先端
のフリーローラ76AがトレイTの一方の側面を巻装し
ている短冊フィルムFをトレイTの下面に沿って押し込
む。フリーローラ76Aによって押し込まれる側の短冊
フィルムFの一方の縁部は、さらに引っ張られることに
より、図15に示すように、ローラ体61Lから脱着さ
れ、トレイTの下面に粘着される。
【0063】フィルム端搬送部75が移動されてトレイ
Tの下面を支持する位置に達すると、それまでトレイT
の下面を支持していた突き上げピン71が搬送方向に沿
って傾倒され、トレイTは、突き上げピン71に代わっ
てフィルム端搬送部75の複数のフリーローラ76で支
持されることになる。
【0064】なお、図14に示す状態においては、短冊
フィルムFの縁部、つまり糊付け部位はローラ体61L
に挟持された位置にあるものの、短冊フィルムFの縁部
が引き出されることによって上下ローラ62L・63L
が、コイルばね66Lの付勢力に抗して軸64・65に
対して回転するため、縁部は各ローラ62L・63Lに
粘着することなくローラ体61Lから脱着される。
【0065】なお、左右の一対の上ローラ62に付勢し
ているコイルばね64の押圧力は、短冊フィルムFの搬
送方向に向かって右側の上ローラ62Rより左側の上ロ
ーラ62Lに付勢する押圧力を僅かに大きく設定してお
くことが、短冊フィルムFの右側縁部が先にローラ体6
1Lから脱着するために望ましい。
【0066】次に、図15に示すようにトレイTの下面
に短冊フィルムFの一方の縁部が粘着されると、駆動プ
ーリ92が駆動モータ94により回転される。そして、
それに伴って、弾性ベルト91が駆動プーリ92と従動
プーリ93の外周面に沿って回転されるため、弾性ベル
ト91に押圧されているトレイTが、短冊フィルムFの
一方の縁部を粘着した状態で、トレイ支持部80に向か
って移動される。この移動の際、トレイTの下面はフィ
ルム端搬送部75のフリーローラ76及びトレイ支持部
80のフリーローラ82上を転動することになり、抵抗
なくスムーズに所定位置に搬送される。
【0067】そして、トレイTの移動にともない、図1
6に示すように、他方のローラ体61Rに挟持されてい
る短冊フィルムFの他方の縁部は引っ張られることによ
ってローラ体61Rから脱着し、図17に示すように、
トレイTがさらに移動すると、短冊フィルムFの縁部
は、トレイ支持部80のフリーローラ82Aで案内され
ながら、トレイTの下面に沿って移動され、トレイTの
下面に粘着されている一方の縁部と重合された位置で粘
着される。この他方の縁部のトレイT下面への粘着位置
は、特に限定するものではなく、すでに粘着されている
一方の縁部と重合しない位置でもよい。
【0068】なお、短冊フィルムFの他方の縁部がロー
ラ体61Rから脱着される際においても、短冊フィルム
Fの糊付け部位はローラ体61Rに挟持された位置にあ
るものの、短冊フィルムFの縁部が引き出されることに
よって上下ロール62R・63Rが、コイルばね66の
付勢力に抗して軸64・65に対して回転するため、縁
部は各ローラ62R・63Rに粘着することなくローラ
体61Rから脱着される。
【0069】そして、図18に示すようにトレイ支持部
80からトレイTを取り出すことによって、1個のトレ
イTの帯掛け作業が終了する。
【0070】上述のように、本搬送部31で包装位置P
に搬送され、糊付け部位の内側で各ローラ体61に、そ
れぞれ両端を挟持された短冊フィルムFは、トレイ押上
部70により、トレイTの上面を巻装するようにトレイ
Tとともに上方に押し上げられる。これによって、短冊
フィルムFの両縁部は、内方に向かって移動されて各ロ
ーラ体61で挟持される。
【0071】この状態でフィルム端搬送部75が、トレ
イTの下面に沿ってトレイTの側面から短冊フィルムF
の一方側を押し込むことによって、短冊フィルムFの一
方の縁部が、挟持されていた一方のローラ体61Lから
脱着され、さらにフィルム端搬送部75の移動によって
トレイTの下面に粘着されることとなる。
【0072】この際、短冊フィルムFの一方の縁部が引
っ張られることによって、短冊フィルムFの縁部を挟持
しているローラ体61Lが回転するために、短冊フィル
ムFの両縁部に付着されている糊付け部位がローラ体6
1L間を抵抗なく挿通できることから、ローラ体61L
に粘着されることなく容易にローラ体61Lから脱着さ
れる。
【0073】そして、短冊フィルムFの一方の縁部を粘
着したトレイTが、ローラ体61の上方の位置でトレイ
支持部80側に向かって移動されることによって、短冊
フィルムFは、トレイ支持部80の上面に沿って案内さ
れながらトレイTの下面に巻き付けられ、それに伴っ
て、短冊フィルムFの他方の縁部が引っ張られ、前述と
同様にローラ体61Rに粘着させることなくローラ体6
1Rから脱着される。脱着された短冊フィルムFの他方
の縁部は、トレイTがさらに移動されることによってト
レイ支持部80のフリーローラ82Aに案内されて、ト
レイTの下面に粘着されることとなり、トレイTに帯掛
けすることが可能となる。
【0074】従って、ローラ体61に挟持された短冊フ
ィルムFに対して、トレイTを順次移動するように駆動
することによって、自動化を容易に達成することが可能
となり生産性を向上させることができる。
【0075】また、切断前の帯材F0は、繰出搬送部1
1において短駆動ベルト12と短フリーベルト13とで
フィルムF0帯材の両面を挟持されて搬送され、切断装
置50で切断された短冊フィルムFは、本搬送部31に
おいて長駆動ベルト32と長フリーベルト33とで短冊
フィルムFの両面を挟持されて搬送されるために、短冊
フィルムFを確実に左右一対のローラ体61で挟持され
る。
【0076】また、フィルム端搬送部75は、上昇端に
移動されたトレイTの下面に沿って短冊フィルムFの一
方の縁部を搬送するとともに、搬送する際に複数のフリ
ーローラ76でトレイTを摺動可能に支持できることか
ら、フィルム端搬送部75の搬送と同時に、トレイTを
支持している突き上げピン71の支持を解除することに
よって、縁部に形成された糊付け部位を粘着する際の妨
げをなくして、短冊フィルムFの一方の縁部を容易に粘
着させることができる。しかもフリーローラ76の回転
により、フィルム端搬送部75の搬送によるトレイTへ
の摩擦抵抗は極めて小さいことから、フィルム端搬送部
75の移動の際にトレイTをその位置に維持させること
ができ、短冊フィルムFの一方の縁部を所定の位置に確
実に粘着させることができる。
【0077】さらに、トレイTが上昇されるとトレイT
の上面が、弾性ベルト91によって押圧され、この状態
で弾性ベルト91が駆動プーリ92・従動プーリ93に
対して回転すると、上面が押圧されたトレイTは、弾性
ベルト91の回転方向に沿って移動される。従って、ト
レイTの移動に伴って、ローラ体61Rに挟持されてい
た短冊フィルムFの他方の縁部が引っ張られることか
ら、短冊フィルムFの縁部は、ローラ体61Rから容易
に脱着される。
【0078】また、トレイ支持部80がフリーローラ8
2を有することによって、移動されてトレイ支持部80
に支持されたトレイTは、トレイ支持部80との間で抵
抗なく移動されて安定した作動を行なうことができる。
【0079】さらに、切断前のフィルムF0が、繰出搬
送部11から本搬送部31に搬送される際、本搬送部3
1の入口部381は、カム53によって一対のカッター
51とともに上方に移動されて、切断前のフィルムF0
を挿入できるよう作動されている。そして、フィルムF
0の先端部が入口部381内に挿入されると、カム53
が作動されて入口部381を閉じるように作動される。
一方、カム53によって切断前のフィルムF0の搬送路
に対して上方位置に移動されているカッター51は、入
口部381が切断前のフィルムF0を把持した後で、フ
ィルムF0の搬送路より下方に移動するように作動され
る。そのため、カッター51は本搬送部31で把持され
て緊張状態を維持したフィルムF0を切断することにな
ることから、安定した切断が確保できるとともに、本搬
送部30において切断された短冊フィルムFを撓みなく
把持して搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一形態の帯材包装機を示す簡略正
面図
【図2】同簡略平面図
【図3】同簡略側面図
【図4】図1の搬送部を示す簡略図
【図5】図1の本搬送部における搬送入口駆動機構を示
す簡略正面図
【図6】同簡略平面図
【図7】図1におけるカッターを示す斜視図
【図8】同簡略側面図
【図9】図3におけるローラ体を示す簡略側面図
【図10】図9におけるVIII−VIII断面図
【図11】図1におけるトレイ搬送部を示す簡略平面図
【図12】短冊フィルムをローラ体で挟持した状態を示
す作用図
【図13】トレイが上昇された状態を示す作用図
【図14】フィルム端搬送部が移動する状態を示す作用
【図15】フィルム端搬送部が移動されて短冊フィルム
一方の縁部がトレイの下面に粘着された状態を示す作用
【図16】トレイがトレイ支持部に向かって移動される
状態を示す作用図
【図17】短冊フィルムの他方の縁部がトレイの下面に
粘着された状態を示す作用図
【図18】帯掛けされたトレイを示す斜視図
【符号の説明】
M…本装置(帯材包装機) F…短冊フィルム F0…フィルム(帯材) T…トレイ(被包装物) 1…機枠 3…繰出部 10…搬送部 11…繰出搬送部 31…本搬送部(帯材搬送手段) 32…長駆動ベルト(ベルト手段) 33…長フリーベルト(ベルト手段) 50…切断装置 51…カッター 60…包装部 61…ローラ体 75…フィルム端搬送部(帯材端搬送手段) 80…トレイ支持部(支持手段) 90…トレイ搬送部(被包装物搬送手段) 91…弾性ベルト(弾性部材) 92…駆動プーリ(保持部材) 93…従動プーリ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 20/04 B65B 11/22 B65H 20/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向両縁部に糊付けされた短冊状の
    帯材を被包装物に帯掛けする帯材包装機であって、 前記帯材が切断装置で短冊状に切断された後、前記帯材
    を前記被包装物の包装位置に搬送する帯材搬送手段と、 前記包装位置において、前記帯材の各糊付け部位の内側
    でそれぞれ前記帯材を挟持しかつ回動可能に軸支される
    上下一対のローラからなるローラ体と、 前記被包装物を、左右一対のローラ体に挟持された前記
    帯材の下方から各ローラ体の上面を越える位置まで、前
    記帯材を押し上げながら上方に移動する被包装物押上手
    段と、 前記被包装物の上昇端で、上昇端の位置にある前記被包
    装物の下面に沿って移動する帯材端搬送手段と、 前記被包装物の上昇端で、前記被包装物を水平方向に移
    動する被包装物搬送手段と、 前記帯材端搬送手段と対向する位置に配置され、前記被
    包装物搬送手段で搬送された被包装物を支持する被包装
    物支持手段と、 を有して構成され、 前記被包装物が左右一対のローラ体に挟持された帯材の
    下方から前記被包装物押上手段によって押し上げられた
    後、前記帯材端搬送手段の移動により前記帯材の一方の
    縁部が、一方のローラ体から脱着されて前記被包装物の
    下面に粘着され、 その後、前記被包装物が、前記被包装物搬送手段の駆動
    で前記被包装物支持手段に支持されるように搬送される
    ことによって、前記帯材の他方の縁部が、他方のローラ
    体から脱着されて前記被包装材の下面に粘着されるよう
    に構成されることを特徴とする帯材包装機。
  2. 【請求項2】 前記帯材搬送手段が、切断前の帯材を搬
    送する繰出搬送部と切断されて短冊状に形成された帯材
    を搬送する本搬送部とを有し、切断前の帯材と短冊状の
    帯材とが、いずれも帯材の両面を挟持するベルト手段に
    よって行なわれることを特徴とする請求項1記載の帯材
    包装機。
  3. 【請求項3】 前記帯材端搬送手段が複数の並設された
    回動ローラを有し、前記帯材端搬送手段が前記帯材の一
    方の縁部を搬送する際、前記回動ローラにより前記被包
    装物を摺動可能に支持することを特徴とする請求項1記
    載の帯材包装機。
  4. 【請求項4】 前記被包装物搬送手段が、前記被包装物
    の上面を押圧する弾性部材と、前記弾性部材を保持する
    保持部材とを有し、前記弾性部材が前記被包装物の上面
    を押圧するとともに、前記弾性部材が前記保持部材に対
    して回転することにより、前記被包装物が前記被包装物
    支持手段側に移動されることを特徴とする請求項1また
    は3記載の帯材包装機。
  5. 【請求項5】 前記被包装物支持手段が複数の並設され
    た回動ローラを有し、搬送された前記被包装物を摺動可
    能に支持することを特徴とする請求項1,3または4記
    載の帯材包装機。
  6. 【請求項6】 前記切断手段が、切断前の帯材を切断す
    る一対のカッターと、前記一対のカッターを押圧可能に
    形成する1個のカム部材と、を有し、 前記カム部材が、前記一対のカッターを切断前の帯材の
    搬送路に対して上方位置と下方位置との間を移動可能に
    作動するとともに、前記本搬送部の帯材入口側を開口可
    能に作動するように構成され、 前記カム部材が前記一対のカッターを前記上方の位置に
    移動させる際に、前記本搬送部の帯材入口側を開口させ
    て、前記切断前の帯材を前記本搬送部の帯材入口内に挿
    入可能とし、 前記カム部材が前記一対のカッターを前記下方の位置に
    移動させる際に、前記本搬送部の帯材入口側をまず下降
    させて前記切断前の帯材を把持させ、その後、前記一対
    のカッターで前記切断前の帯材を切断するように作動さ
    れることを特徴とする請求項2記載の帯材包装機。
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