JP3519871B2 - 硬化性組成物、及びその製造方法 - Google Patents

硬化性組成物、及びその製造方法

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JP3519871B2 JP15745696A JP15745696A JP3519871B2 JP 3519871 B2 JP3519871 B2 JP 3519871B2 JP 15745696 A JP15745696 A JP 15745696A JP 15745696 A JP15745696 A JP 15745696A JP 3519871 B2 JP3519871 B2 JP 3519871B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬化性組成物、及び
その製造方法に関し、さらに詳細には、鉄、ステンレ
ス、アルミニウム、及びその他の基板、粉粒体、線状物
等の製品に適用して耐汚染性、耐擦傷性、耐熱性、耐候
性、密着性に優れた塗膜の形成等に有用な硬化性組成
物、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無機系ハ−ドコ−ト用組成物としてテト
ラアルコキシシランオリゴマ−が使用されており、近
年、耐擦傷性、耐薬品性、貯蔵安定性を改善したものも
提案されている。
【0003】テトラアルコキシシランを原料として製造
したハードコート用組成物は、従来の有機樹脂やシリコ
−ンを成分とするコ−ティング剤に比較して硬度に優
れ、従来の無機系コ−ティング剤に比較して可撓性に優
れ、薄膜化に適することが報告されている。しかしなが
ら、テトラアルコキシシランを原料としてなるハードコ
ート用組成物は、従来のコ−ティング剤に比較して耐汚
染性にも優位性が認められるが、その性能は必ずしも充
分なものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、テトラアルコ
キシシラン化合物、及び/又はその部分加水分解縮合物
を理論上100%加水分解縮合可能な量以上の水を加
え、好ましくはこれらを熟成することで充分な加水分解
縮合反応を進行させた後、シロキサン化合物を添加して
得られた組成物を塗布することによって得られる塗膜
は、高硬度、耐溶剤性を保ちながら耐汚染性が著しく向
上するものであることを発見し、本発明を完成させるに
至ったもので、その目的とするところは、上記問題を解
決した硬化性組成物及びその製造方法をを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、下記一般式(A)
【0006】
【化13】 (但し、Xは炭素数1〜8の炭化水素基)で示される有
機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物と、
これらを理論上100%加水分解縮合可能な量以上の水
と、及びシロキサン化合物とを配合してなる硬化性組成
物を提案するもので、シロキサン化合物が下記一般式
(B)
【0007】
【化14】 {但、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12
のアリ−ル基、炭素数7〜13のアラルキル基、又は炭
素数7〜13のアルカリ−ル基;aは0〜2の整数を示
す。R1は水素又は炭素数1〜6のアルキル基;R2はカ
ルボニル基、炭素数1〜6の分岐状若しくは線状アルキ
レン基、又は炭素数1〜6の分岐状若しくは線状オキシ
アルキレン基であり、R2がアルキレン基である場合は
R1は水素、R2がオキシアルキレン基又はカルボニル基
の場合はR1は炭素数1〜6のアルキル基である。R3は
(I)炭素数1〜6のアルキル基、又は(II)下記式
(C)
【0008】
【化15】 (但し末端の酸素原子はR3の隣接したケイ素原子に結
合し、下記式(D)
【0009】
【化16】 で示されるごとくR3は隣接するケイ素原子と環状構造
を形成する。eは3〜5の整数を示し、R及びR1は先
に定義されたものと同一である。)であり、bは(I)
が選択された場合0〜2、(II)が選択された場合1
の値を有し、dは(I)が選択された場合3−bを、
(II)が選択された場合1をそれぞれ示す。cは0か
ら20の整数を示す。Qは炭素数2〜10の線状もしく
は分岐状アルキレン、酸素、又は下記式(E)
【0010】
【化17】 (R4は炭素数2〜10の線状もしくは分岐状アルキレ
ン、fは1〜100の整数を示し、Rは先に定義された
ものと同一。)である。}であること、一般式(A)で
示される有機ケイ素化合物がテトラメトキシシランであ
ること、 一般式(A)で示される有機ケイ素化合物の
部分加水分解縮合物がテトラメトキシシラン・オリゴマ
−であること、一般式(A)で示される有機ケイ素化合
物の部分加水分解縮合物がテトラメトキシシラン・オリ
ゴマ−であって、且つモノマ−含量が1重量%以下であ
ることを含む。
【0011】また本発明は、下記一般式(A)
【0012】
【化18】 (但し、Xは炭素数1〜8の炭化水素基)で示される有
機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物とこ
れらを理論上100%加水分解縮合可能な量以上の水と
の熟成物と、シロキサン化合物とを配合してなる硬化性
組成物で、シロキサン化合物が下記一般式(B)
【0013】
【化19】 {但、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12
のアリ−ル基、炭素数7〜13のアラルキル基、又は炭
素数7〜13のアルカリ−ル基;aは0〜2の整数を表
す。R1は水素又は炭素数1〜6のアルキル基;R2はカ
ルボニル基、炭素数1〜6の分岐状若しくは線状アルキ
レン基、又は炭素数1〜6の分岐状若しくは線状オキシ
アルキレン基であり、R2がアルキレン基である場合は
R1は水素、R2がオキシアルキレン基又はカルボニル基
の場合はR1は炭素数1〜6のアルキル基である。R3は
(I)炭素数1〜6のアルキル基、又は(II)下記式
(C)
【0014】
【化20】 (但し、末端の酸素原子はR3の隣接したケイ素原子に
結合し、下記式(D)
【0015】
【化21】 で示されるごとくR3は隣接するケイ素原子と環状構造
を形成する。eは3〜5の整数を示し、R及びR1は先
に定義されたものと同一である。)であり、bは(I)
が選択された場合0〜2、(II)が選択された場合1
の値を有し、dは(I)が選択された場合3−bを、
(II)が選択された場合1をそれぞれ示す。cは0か
ら20の整数を示す。Qは炭素数2〜10の線状もしく
は分岐状アルキレン、酸素、又は下記式(E)
【0016】
【化22】 (R4は炭素数2〜10の線状もしくは分岐状アルキレ
ン、fは1〜100の整数を示し、Rは先に定義された
ものと同一。)である。}であること、一般式(A)で
示される有機ケイ素化合物がテトラメトキシシランであ
ること、 一般式(A)で示される有機ケイ素化合物の
部分加水分解縮合物がテトラメトキシシラン・オリゴマ
−であること、一般式(A)で示される有機ケイ素化合
物の部分加水分解縮合物がテトラメトキシシラン・オリ
ゴマ−であって、且つモノマ−含量が1重量%以下であ
ることを含む。
【0017】更に本発明は、下記一般式(A)
【0018】
【化23】 (但しXは炭素数1〜8の炭化水素基)で示される有機
ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物並びに
これを理論上100%加水分解縮合可能な量以上の水を
含む液を熟成後、シロキサン化合物を配合することを特
徴とする硬化性組成物の製造方法である。
【0019】また更に本発明は、 下記一般式(A)
【0020】
【化24】 (但しXは炭素数1〜8の炭化水素基)で示される有機
ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物並びに
これを理論上100%加水分解縮合可能な量以上の水を
含む液を熟成後、請求項2に記載のシロキサン化合物を
配合することを特徴とする硬化性組成物の製造方法であ
る。
【0021】更に本発明は、慣性半径10オングストロ
ーム以下の微小粒子を含有する液に、シロキサン化合物
を配合してなる硬化性組成物である。
【0022】また本発明は、慣性半径10オングストロ
ーム以下の微小粒子を含有する液に、上記のシロキサン
化合物を配合してなる硬化性組成物である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0024】まず、本発明においては、下記一般式
(A)で示される有機ケイ素化合物及び/又はその部分
加水分解縮合物を必須成分とする。
【0025】
【化25】 上記一般式(A)において、Xは炭素数が1〜8の炭化
水素である。これらのうち、Xが炭素数1〜3のアルキ
ル基である場合、すなわちテトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、又はテトラプロポキシシランの場合
は特に高硬度のコーティング膜を得ることができ、好ま
しいものである。更に、これらの中でもテトラメトキシ
シランを用いた場合、得られるコーティング膜は極めて
高硬度のものである。
【0026】なお、テトラメトキシシランは、四塩化ケ
イ素とメタノールとの反応、金属ケイ素及びメタノール
との反応などの方法により製造されるものを用いること
ができ、更にこれらの部分加水分解縮合物を用いること
ができる。しかし、原料を精製することにより容易に不
純物を除去できること、及び塩酸が副生しないので製造
装置の腐食の問題が無いことなどから、特に不純物を問
題とする用途等については、ケイ素及びメタノールを反
応させる方法によって製造されるテトラメトキシシラ
ン、及び/又はその部分加水分解縮合物を用いることが
好ましい。この場合には、例えば塩素含有量が1〜2p
pm以下の硬化性組成物を容易に製造することができ
る。
【0027】なお、テトラメトキシシラン以外の有機ケ
イ素化合物を製造する場合も、上記の方法に準じ、各種
のアルコールを用いた反応や、又はテトラメトキシシラ
ン及び/又はその部分加水分解縮合物を各種のアルコー
ルを用いてエステル交換反応させる等の方法により製造
できる。
【0028】また、有機ケイ素化合物としてテトラメト
キシシランを用いる場合、テトラメトキシシランのモノ
マーは目の角膜を侵し、またその蒸気すらも障害をもた
らす等の強い毒性があることが示唆されている。更に、
活性が高いため作業中に発熱して突沸する場合もあり、
またモノマーを多量に含有するコーティング用硬化性組
成物は保存中にモノマーが反応して徐々にその性能が変
化することが考えられる。しかし、有機ケイ素化合物と
して、テトラメトキシシランを部分加水分解して得られ
るテトラメトキシシランの部分加水分解縮合物(以下、
「テトラメトキシシラン・オリゴマー」と記載する。)
を用いる場合には、これらの問題は確実に防止され、得
られるコーティング用硬化性組成物は長期にわたって優
れたコーティング膜特性が発揮されると共に、毒性も低
減され、更に作業性も優れたものである。
【0029】有機ケイ素化合物の部分加水分解縮合物を
得るための加水分解縮合反応自体は公知の方法が採用で
きる。例えば、有機ケイ素化合物として、テトラメトキ
シシランを用いる場合には、テトラメトキシシランのモ
ノマーに所定量の水を加え、酸触媒の存在下に通常室温
乃至100℃に保ちながら、副生するアルコールを留去
することにより製造することができる。反応の際、溶媒
としてメタノール等のアルコールを用いてもよい。この
反応により、テトラメトキシシランは加水分解され、更
に縮合反応が進行して、液状のテトラメトキシシラン・
オリゴマー(通常は平均重合度2〜8程度、大部分は3
〜7)が部分加水分解縮合物として得られる。
【0030】加水分解の程度は、反応に用いる水の量を
制御することにより適宜調節することができる。有機ケ
イ素化合物の加水分解可能基(アルコキシ基)の全てを
加水分解縮合するのに必要な水の量(すなわちこれらの
基のモル数の1/2のモル数に相当する水の量)に対す
る実際の添加水量の百分率で加水分解の程度を示す。
【0031】本発明においては、例えばテトラメトキシ
シランの加水分解の程度は通常20〜80%程度、好適
には30〜60%程度が好ましい。加水分解の程度が2
0%未満の場合はモノマー残存率が高くなり、生産性が
低下する。又、80%を越える場合はテトラメトキシシ
ラン・オリゴマーがゲル化し易くなる。
【0032】上記のようにして得られた部分加水分解縮
合物中にはモノマーが通常2〜10%程度含有されてい
る。モノマーが含有されていると、前述のようにコーテ
ィング用硬化性組成物の貯蔵安定性に欠けて保存中に増
粘し、使用時にコーティング膜の形成が困難になる場合
がある。従って、モノマー含有量が1重量%以下、好ま
しくは0.3重量%以下になるようにモノマーを除去す
ることが好ましい。モノマーの除去は、フラッシュ蒸留
法、真空蒸留法、イナートガス吹き込み法等の方法によ
って行える。
【0033】テトラメトキシシラン以外の有機ケイ素化
合物を用いて部分加水分解縮合物を得る場合も、上記方
法に準じた操作によって加水分解反応等を行うことがで
きる。
【0034】本発明においては、上記の有機ケイ素化合
物及び/又はその部分加水分解縮合物に、これを理論上
100%加水分解縮合可能な量(以下、「加水分解10
0%当量」の水と言う。)以上の水を配合する。すなわ
ち、有機ケイ素化合物の全ての加水分解縮合可能な基
(すなわちアルコキシ基)を加水分解縮合するのに必要
な量以上の水を配合する。有機ケイ素化合物の部分加水
分解縮合物を用いる場合も同様であり、残存するアルコ
キシ基を加水分解縮合するのに必要な量以上の水を配合
するものである。
【0035】水の配合量は加水分解100%当量以上の
量であればいずれの量でもよいが、実用的には加水分解
100%当量の1〜4倍、更に好ましくは1〜2倍、特
に好ましくは1〜1.5、中でも特に好ましくは1〜
1.2が望ましい。水の配合量が加水分解100%当量
の4倍を越えると、硬化性組成物の保存安定性が低下す
ることがある。又、加水分解100%当量未満では、硬
度等のコーティング膜物性が充分ではないことがある。
【0036】水の種類には特に制限はないが、例えば水
道水を用いることができ、又その目的、用途によっては
脱塩素水、超純水等を用いることができる。例えば、酸
により特に腐食し易い軟鋼、銅、アルミニウム等の基材
に用いる場合、耐熱皮膜、耐湿皮膜、耐薬品皮膜等の耐
バリヤー皮膜などを、電子基材や、電気絶縁皮膜等の用
途に用いる場合は脱塩素水を用いることが好ましい。
又、半導体等のように不純物の混入が望ましくない場合
は、水として超純水を用いることが好ましい。
【0037】本発明においては、更に希釈剤を添加する
ことができる。希釈剤を添加することにより、得られる
硬化性組成物の保存安定性が向上する。
【0038】希釈剤としては、目的に応じて、水又は有
機溶媒を用いることができる。
【0039】希釈剤として水を用いる場合には、上記添
加水量を増加してもよく、又得られた硬化性組成物を任
意の量の水で希釈してもよい。
【0040】希釈剤として有機溶媒を用いる場合は、ア
ルコール類、グリコール誘導体、炭化水素類、エステル
類、ケトン類、エーテル類等の1種、又は2種以上を混
合して使用する。
【0041】アルコールとしては、メタノール、エタノ
ール、nープロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、nーブタノール、イソブタノール、オクタノール、
アセチルアセトンアルコール等の炭素数が1〜8のもの
が好ましい。
【0042】グリコール誘導体としては、エチレングリ
コール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノnープロピルエーテル、エチレングリコールモノ
nーブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート等の炭素数2〜7のものが好ましい。
【0043】炭化水素類としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ケロシン等が好ましい。
【0044】エステル類としては、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチ
ル等の炭素数3〜6のものが好ましい。
【0045】ケトン類としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン
等の炭素数が3〜6のものが好ましい。
【0046】エーテル類としては、エチルエーテル、ブ
チルエーテル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、
ジオキサン、フラン、テトラヒドロフラン等の炭素数が
3〜8のものが好ましい。
【0047】これらの有機溶媒の中で、アルコール、特
に炭素数が1〜4のメタノール、エタノール、イソプロ
パノール、又はブタノールが取扱の容易性の点、硬化性
組成物の保存安定性が良い点、更には得られるコーティ
ング膜の特性が優れている点から好ましいものである。
【0048】特に、メタノール、及びエタノールを希釈
剤として用いることにより、極めて高硬度のコーティン
グ膜を得ることができる。
【0049】希釈剤としてアルコール等の有機溶媒を用
いる場合、溶媒の配合量は有機ケイ素化合物、及び/又
はその部分加水分解縮合物100重量部に対して50〜
5000重量部が好ましく、特に100〜1000重量
部が好ましい。50重量部未満の場合は、硬化性組成物
の保存安定性が低下し、ゲル化し易くなる傾向にある。
5000重量部を越える場合は、コーティング膜の厚さ
が極端に薄くなる。
【0050】希釈剤として水を用いる場合、水の配合量
は、例えば有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分
解縮合物100重量部に対し、先に述べた加水分解10
0%当量の水と合計して20〜400重量部が適当であ
る。
【0051】希釈剤として水を用いる場合は、メタノー
ル、エタノール等の有機溶媒を用いる場合と比べて硬化
性組成物のゲル化が起こりやすいので、pH3以下、好
ましくはpH1〜2に保つことによりゲル化を防ぐこと
ができる。本発明においては後述するように硬化触媒を
添化することもできるが、この場合、上記のゲル化を防
ぐために上記のpH範囲に保つべく、用いる触媒の種
類、及び添加量を、希釈水量に応じて適宜選択する。
【0052】本発明においては、前述のように、更に必
要に応じて硬化触媒を添加することもできる。
【0053】硬化触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸、燐
酸等の無機酸;酢酸、パラトルエンスルホン酸、安息香
酸、フタル酸、マレイン酸、シュウ酸等の有機酸;水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、ア
ンモニア等のアルカリ触媒;有機金属;金属アルコキシ
ド;ジブチル錫ジラウリレート、ジブチル錫オクチエー
ト、ジブチル錫ジアセテート等の有機錫化合物;アルミ
ニウムトリス(アセチルアセトネート)、チタニウムテ
トラキス(アセチルアセトネート)、チタニウムビス
(ブトキシ)ビス(アセチルアセトネート)、チタニウ
ムビス(イソプロポキシ)ビス(アセチルアセトネー
ト)、ジルコニウムテトラキス(アセチルアセトネー
ト)、ジルコニウムビス(ブトキシ)ビス(アセチルア
セトネート)、ジルコニウムビス(イソプロポキシ)ビ
ス(アセチルアセトネート)等の金属キレート化合物;
ホウ素ブトキシド、ホウ酸等のホウ素化合物が例示でき
る。
【0054】しかし、コーティング用硬化性組成物の貯
蔵安定性、及び得られるコーティング膜の硬度、可撓性
等の性質が優れている点から、酢酸、マレイン酸、シュ
ウ酸、フマル酸等の有機酸、金属キレート化合物、ホウ
素化合物及び金属アルコキシド等の1又は2以上を用い
ることが好ましい。
【0055】なお、望ましい触媒の種類は、用いる希釈
剤、及びコーティングの施される基材の種類、用途によ
り適宜選択することができる。
【0056】例えば、触媒として塩酸、硝酸等の強酸を
用いる場合、液状で、保存性がよく、また次に述べる熟
成に要する時間が短縮できる上、得られるコーティング
膜の硬度が優れたものになる等の利点を有するが、硬化
性組成物をコーティングする基材が腐食し易い場合には
避けた方が良い場合もある。これに対して、例えばマレ
イン酸は腐食等の虞が少なく、しかも熟成時間が比較的
短時間であり、得られるコーティング膜の硬度や、液状
で硬化性組成物の貯蔵安定性等の特性が特にすぐれたも
のとなるので、好ましいものである。
【0057】また、希釈剤としてメタノール、又はエタ
ノールを用いる場合は、上記酸触媒のほか、触媒として
前記の金属アセチルアセトネート化合物等を用いても、
液状における硬化性組成物の保存安定性が損なわれるこ
ともなく、充分な硬度を有するコーティング膜を得るこ
とができる。
【0058】これらの触媒の添加量は、触媒としての機
能を発揮し得る量であれば特に制限はないが、通常有機
ケイ素化合物、及び/又はその部分加水分解縮合物10
0重量部に対し、0.1〜10重量部程度の範囲から選
択され、好ましくは0.5〜5重量部である。
【0059】これらの触媒の添加方法は、特に制限がな
く、例えば触媒を予め水に溶解させたものを添加した
り、攪拌しながら直接添加する等の方法により均一な配
合物を得ることができる。なお、水その他の溶媒により
分解され易い触媒を添加する場合は、触媒を予め有機ケ
イ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物に添加し
ておき、使用に際して水、その他の溶媒と配合すること
が好ましい。また更には、使用時に触媒をその他の成分
に添加することもできる。
【0060】本発明においては、好ましい硬化性組成物
の形態としてこれらの成分を配合して得られる液(以下
「配合液」という)を熟成させ、これにより熟成物を得
るものである。
【0061】かかる熟成工程を経ることにより、有機ケ
イ素化合物、及び/又はその部分加水分解縮合物の加水
分解、縮合による部分架橋反応が充分に進行し、後述す
る微小粒子が形成されるもので、これにより得られるコ
ーティング膜の特性が優れたものとなることが推定され
る。
【0062】配合液の熟成は、配合液を単に放置するこ
とにより行われるが、攪拌をしてもよい。放置時間は、
上記の部分架橋反応が所望の膜特性を得るのに充分な程
度進行するのに必要な時間であり、これは用いる希釈剤
の種類、及び触媒の種類により影響される。例えば、希
釈剤としてメタノール及び/又はエタノールを用いる場
合は、塩酸の場合は室温で約1時間以上、マレイン酸の
場合では数時間以上、好ましくは8時間〜2日間程度で
ある。
【0063】又、希釈剤として水を用いる場合は、pH
3以下、好ましくはpH1〜2とし、1〜180分間、
好ましくは5〜20分間攪拌しながら加水分解すること
によって、透明で均一な液状の熟成物を得る。その後、
更に1〜2時間放置し、熟成の完全を期することが好ま
しい。
【0064】熟成に要する時間は周囲の温度にも影響さ
れる。極寒地では、20℃付近まで加熱する等の手段を
採用した方がよいこともある。一般に、高温ではより速
く熟成されるが、100℃以上に加熱するとゲル化が起
き易いので50〜60℃に加熱することが好ましい。
【0065】熟成を充分に行うことにより、得られるコ
ーティング膜の白化や、剥離を防止することができる。
一般に、加水分解による発熱がが終了した後、放冷して
室温に戻し、部分架橋反応が終了する程度の時間放置す
れば、熟成は充分に達成される。 このようにして熟成
工程を経て得られた本発明の配合液(熟成物)中には、
慣性半径10オングストローム以下の微小粒子(以下
「反応性超微粒シリカ」という)が形成される。これ
は、小角X線散乱等の手段で容易に確認することができ
る。すなわち、微小粒子の存在により、入射X線の回折
強度分布が、入射X線方向に中心散乱と呼ばれる散漫な
散乱、即ち小角X線散乱を示す。散乱強度Iは、次のG
uinierの式により与えられる。
【0066】
【数1】I=Cexp(−H2Rg2/3) [但、I:散乱強度、H:散乱ベクトル(=2πsin
2θ/λ)、Rg:微小粒子の慣性半径、C:Cons
t.、λ:入射X線波長、2θ:ひろがり角)] 上記
Guinierの式の両辺の常用対数を採ると、
【0067】
【数2】logI=logC−(H2Rg2/3) となる。従って、微小粒子が存在する場合、散乱強度を
測定し、散乱ベクトルに対する両対数グラフをプロット
し、直線の傾きを求めることにより、微小粒子の慣性半
径を求めることができる。
【0068】なお、慣性半径の測定に際しては、測定対
象液の濃度等により多少測定誤差を生じることがある。
本発明における反応性超微粒シリカは、正確を期するた
めにシリカ換算濃度を0.3重量%として測定した際に
も慣性半径は10オングストローム以下である。特に加
水分解100%当量以上の水を加えて加水分解を行う際
に希釈剤としてエタノール等の有機溶媒の存在下で行っ
た場合、得られる反応性超微粒シリカは上記測定条件に
よっても慣性半径が6オングストローム以下の、極めて
微小なものである。
【0069】上記反応性超微粒シリカは、GPCで測定
した重量平均分子量が、標準ポリスチレン換算で100
0〜3000程度のものである。また、これらのうち多
くは、重量平均分子量が1300〜2000程度のもの
である。加水分解100%当量の水を加えて加水分解縮
合を行う際の条件、特に希釈剤の有無、及び種類によ
り、得られる反応性超微粒シリカの分子量は多少異な
る。
【0070】例えば、希釈剤としてアルコール等の有機
溶媒の存在下で加水分解を行った場合、重量平均分子量
は1300〜1800、好ましくは1600〜1800
程度の範囲内で安定に生成する。(なお、上記分子量
は、GPCによる測定値をもとにして、標準ポリスチレ
ン換算により求めた重量平均分子量である。) 上記のように、本発明における反応性超微粒シリカは、
その分子量に対して相対的に極めて小さな慣性半径を有
していることから、超緻密な構造を採っていると推定さ
れる、特異な形態のシリカである。
【0071】また、上記シリカはヒドロキシ基、アルコ
キシ基等の反応性官能基を多数有する。例えば、テトラ
メトキシシランのオリゴマー又はモノマーを希釈剤とし
てエタノールの存在下に加水分解100%当量の水を加
えて加水分解を行った場合、得られる反応性超微粒シリ
カは反応性官能基としてヒドロキシル基、メトキシ基、
及びエトキシ基を有するものとなる。例えば、ヒドロキ
シル基のモル数がメトキシ基、及びエトキシ基の合計モ
ル数に対して0.6倍、或は0.7倍、更には0.8倍
以上、またエトキシ基のモル数がメトキシ基の1.5
倍、更には2倍以上である反応性超微粒シリカとするこ
とも容易である。
【0072】このように、多種、多量の反応性官能基を
有する上記反応性超微粒シリカは反応性に富み、これを
含有する配合液又は熟成物に以下に示すシリコーン変性
アクリル共重合体を配合して製造される本発明の硬化性
組成物は、コーティング膜形成に際しては成分間の架橋
反応性に優れており、例えば常温でも硬化可能であり、
屋外におけるコーティング膜形成(成膜)も可能であ
る。
【0073】熟成物には、更に水、その他の各種溶媒又
は分散剤を添加することができる。特に、配合液を得る
際に、希釈剤として水を用い、pHを3以下としている
場合は、硬化性組成物の使用上の便宣を考慮して、水そ
の他の各種溶媒又は分散剤を配合液、又は熟成物に加
え、pHを3〜5の弱酸性とすることが望ましい。pH
3未満の強酸性にすると、基材の腐食、及び取扱の安全
の点で、操作性に不便なことがある。
【0074】また、中性〜アルカリ性にする場合は、ゲ
ル化しやすく、組成物の保存安定性に問題を生じること
がある。
【0075】希釈剤として水を添加し、配合液、又は熟
成物に更に水を加える場合は、水の全配合量は有機ケイ
素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物100重量
部に対して200〜100000重量部となるようにす
ることが好ましく、特に350〜35000重量部とす
ることが望ましい。200重量部未満では、得られる硬
化性組成物の保存安定性が低下し、また得られるコーテ
ィング膜が厚膜になるためクラックが発生し易い傾向に
ある。また、100000重量部を越える場合は、得ら
れるコーティング膜が極端に薄くなり易い。
【0076】なお、希釈剤としてアルコール等の有機溶
媒を用いる場合は、水を希釈剤として用いる場合と比べ
て、微小粒子の周囲のOH濃度が低いため保存安定性の
一層優れたものとなり、このため熟成物にそのまま以下
に述べるシロキサン化合物を添加することができる。
【0077】以下、上述した配合液、又は熟成物に添加
するシロキサン化合物について説明する。
【0078】このシロキサン化合物の内、構造的に最も
単純な化合物としては、例えば下記一般式(F)
【0079】
【化26】 及び、下記一般式(G) R6SiMe3 (G) (R6は先に定義された(R1R2O)と同一又はHO)
が挙げられる。これらの化合物を上述の配合液、熟成物
に添加することにより、上述の配合液、熟成物を単独で
原料としたコ−ティング剤の有する、高硬度、耐溶剤
性、薄膜化等の特性を損なうことなく耐汚染性を著しく
向上させることができる。
【0080】これらの化合物のうち、R5がHO、H及
びCl等の化合物ならびにR6SiMe3は、上述の配合
液に含まれるヒドロキシル基ならびにアルコキシ基と縮
合することができるものは、これらを添加した場合には
化学結合を介して上述の配合液中の反応性超微粒シリカ
を修飾することが可能となるため、これらの化合物を添
加することによって付与される耐汚染性能は、物理・化
学的に安定であり、長期間その性能を維持するのでより
好適に使用することができる。
【0081】さらに詳細に説明すると、シロキサン化合
物として下記一般式(B)で示される化合物を使用する
ことが好ましい。
【0082】
【化27】 {但、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12
のアリ−ル基、炭素数7〜13のアラルキル基、又は炭
素数7〜13のアルカリ−ル基;aは0〜2の整数を示
す。R1は水素又は炭素数1〜6のアルキル基;R2はカ
ルボニル基、炭素数1〜6の分岐状若しくは線状アルキ
レン基、又は炭素数1〜6の分岐状若しくは線状オキシ
アルキレン基であり、R2がアルキレン基である場合は
R1は水素、R2がオキシアルキレン基又はカルボニル基
の場合はR1は炭素数1〜6のアルキル基である。R3は
(I)炭素数1〜6のアルキル基、又は(II)下記式
(C)
【0083】
【化28】 (但し末端の酸素原子はR3の隣接したケイ素原子に結
合し、下記式(D)
【0084】
【化29】 で示されるごとくR3は隣接するケイ素原子と環状構造
を形成する。eは3〜5の整数を示し、R及びR1は先
に定義されたものと同一である。)であり、bは(I)
が選択された場合0〜2、(II)が選択された場合1
の値を有し、dは(I)が選択された場合3−bを、
(II)が選択された場合1をそれぞれ示す。cは0か
ら20の整数を示す。Qは炭素数2〜10の線状もしく
は分岐状アルキレン、酸素、又は下記式(E)
【0085】
【化30】 (R4は炭素数2〜10の線状もしくは分岐状アルキレ
ン、fは1〜100の整数を示し、Rは先に定義された
ものと同一。)である。}で示される化合物を使用する
ことができる。
【0086】一般式(B)で示される化合物は、その反
応方法,及び出発物質の特徴からして、概ね3つの群に
分類することができる。但し、例外のあることは言う迄
もない。以下詳細な説明を行うため便宜上それぞれの群
についての具体的製法並びに具体的化合物の開示を行う
が本発明は、これに制約されるものではない。
【0087】「第1群」下記一般式(c)及び(d)で
示されるヒドロシリル化反応により得られるシロキサン
化合物が本発明に好適に使用できる。
【0088】一般式(c)
【0089】
【化31】 一般式(d)
【0090】
【化32】 一般式(c)及び(d)において、R、R1、R2、R
3、a、b、c、dは一般式(B)で定義されたもので
ある。Qは炭素数2〜10のアルキレン基を、またYは
アルケニル基を表す。
【0091】具体的化合物例としては特開平7−179
480に開示されているものがある。例えば、CH2
CHSi(OMe)3、CH2=CHSiMe(OMe)
2、CH2=CHSi(OEt)3、CH2=CHSiMe
(OEt)2、CH2=CHSiEt(OMe)2、CH2
=CMeSi(OMe)3、CH2=CHCH2Si(O
Me)3、CH2=CHCH2SiMe(OMe)2、CH
2=CMeCH2Si(OMe)3、CH2=CMeCH2
SiMe(OMe)2等が挙げられる。
【0092】その他に、例えば以下のもの等が挙げられ
る。
【0093】一般式(c)で用いるアルケニルシラン類
としては、
【0094】
【化33】 一般式(d)に用いるヒドロシロキサン類としては
【0095】
【化34】 (cは一般式(B)で定義されたものと同一) 一般式(d)におけるアルケニルシロキサンは、一般式
(c)において示されたヒドロシロキサン類のHをアル
ケニル基で置換したもので、並びに一般式(d)におけ
るヒドロシランは一般式(c)において示されたアルケ
ニル基をHで置換したもので表すことができる。
【0096】ヒドロシリル化反応は一般に白金触媒によ
り円滑に進行するが、中でも例えば塩化白金酸のイソプ
ロピルアルコール溶液、1,2−ジビニルテトラメチル
ジシロキサン白金等が好適に使用出来る。
【0097】「第2群」下記一般式(e)及び(f)で
示されるヒドロシリル化反応から得られるシロキサン化
合物が好適に使用できる。
【0098】一般式(e)
【0099】
【化35】
【0100】
【化36】 一般式(f)
【0101】
【化37】
【0102】
【化38】 一般式(e)及び(f)において、R、R1、R2、R
3、R4、a、b、c、d、fは一般式(B)で定義され
たものである。Qは
【0103】
【化39】 (R4は炭素数2〜10の線状もしくは分岐状アルキレ
ン、fは1〜100の整数を示し、Rは先に定義された
ものと同一。)を、またYはアルケニル基を表す。
【0104】一般式(e)における両末端ヒドロシロキ
サンの具体的化合物としては例えば以下のものが挙げら
れる
【0105】
【化40】 (hは2〜100の整数を表し、j、kは1〜50の整
数を表す。) 一般式(e)におけるアルケニルシランは「第1群」に
おいて説明したものと同様の具体的化合物を挙げること
ができる。
【0106】一般式(f)における両末端アルケニルシ
ロキサンの具体的化合物例としては、例えば以下のもの
が挙げられる。
【0107】
【化41】 (hは2〜100の整数を表し、j、kはそれぞれ1〜
50の整数を表す。) 一般式(f)におけるヒドロシランは「群1」において
説明したものと同様のものが挙げられる。
【0108】ヒドロシリル化反応は一般に白金触媒によ
り円滑に進行するが、中でも例えば塩化白金酸のイソプ
ロピルアルコール溶液、1,2−ジビニルテトラメチル
ジシロキサン白金等が好適に使用することが出来る。
【0109】「第3群」下記一般式(g)及び(h)で
示される縮合反応から得られるシロキサン化合物が好適
に使用できる。
【0110】
【化42】
【0111】
【化43】 一般式(g)及び(h)において、R、R1、R2、R
3、a、b、c、dは一般式(B)で定義されたもので
ある。
【0112】具体的化合物例としては、一般式(g)に
おけるクロロシラン及び一般式(h)におけるヒドロキ
シシランは、それぞれ「第1群」で説明されたアルケニ
ルシランのアルケニル基をCl基及びOH基で置換され
たもので表すことができ、一般式(g)におけるヒドロ
キシシロキサン及び一般式(h)におけるクロロシロキ
サンは「第1群」で説明されたヒドロシロキサンのHを
それぞれOH及びClで置換されたもので表すことがで
きる。
【0113】これらのトリアルキルシロキシ基包含化合
物において、その製造方法は「第1群」及び「第2群」
においては一般的なヒドロシリル化反応において製造す
ることができる。ヒドロシリル化反応においては溶媒と
して一般的な有機溶剤、例えばトルエン、ヘキサン等を
使用することもできるが、無溶媒でも特に不都合が生じ
ることはない。反応温度は0〜200℃が好ましく、よ
り好適には30〜120℃である。反応による発熱が大
きい場合には、どちらか一方の原料を滴下することが好
ましい。
【0114】また、特に「第2群」において説明される
反応では、反応中間体として
【0115】
【化44】 及び
【0116】
【化45】 を経由するが、これら中間体は蒸留後、次の反応に用い
ることもできるし、蒸留せずに反応粗液のまま次の反応
に使用することもできる。
【0117】「第3群」における縮合反応は、無溶媒又
は活性水素を含まない有機溶剤中、好ましくは塩酸中和
剤の存在下、具体的には例えばトリエチルアミン等の存
在下に、好適には室温から100℃の温度範囲におい
て、より好適には30〜70℃の温度において実施され
る。
【0118】この様にして得られたシロキサン化合物を
前述の配合液又は熟成物に添加する。
【0119】シロキサン化合物の添加量は、有機ケイ素
化合物及び/又はその部分加水分解縮合物100重量部
に対し、0.1〜30重量部、好ましくは0.5〜15
重量部、特に好ましくは0.5〜10重量部である。
0.1重量部未満では得られるコ−ティング膜の耐汚染
特性の向上が得られず、30重量部を越える場合はコー
ティング膜の白化が頻繁に起きる傾向にある。
【0120】また、上記のシロキサン化合物は、単独で
も、あるいは2種以上を併用することも差し支えない。
シロキサン化合物の使用に際しては、予め配合しても、
熟成を経た配合液に添加してもよい。
【0121】このシロキサン化合物の、配合液への添加
に際しては、必要に応じて、溶媒、分散媒、硬化触媒等
を併せて、又は追って、添加することができる。
【0122】上記のようにして製造した硬化性組成物に
は、更に各種の通常添加される添加物を通常の配合量で
配合することができる。
【0123】このようにして得られた本発明の硬化組成
物をポリマ−、金属、セラミック等の基材や線材に含浸
法、スピンコ−タ−法、スプレ−法等で造膜したり、粉
体と混合して造膜する。室温で脱溶剤処理として1〜1
0分間放置後、20℃以上で加熱硬化する。造膜に加熱
炉を用いる場合は、ガス炉、電気炉等の汎用炉を利用で
きる。
【0124】尚、常温乾燥により膜硬化を行う場合に
は、加熱するよりもやや長時間を要するが、通常半日程
度放置すれば充分である。
【0125】本発明の硬化組成物は、液状で保存安定性
が良く、開放下でも2週間以上増粘も無く造膜すること
もでき、且つ造膜後のコーティング膜硬度も高く、例え
ば鉛筆硬度9H以上のコーティング膜も容易に得ること
ができる。また耐汚染性の指標となる、水に対する接触
角は、上記シロキサン化合物を添加しない場合に比較し
て飛躍的に大きいという特長を有する。
【0126】
【実施例】以下、実施例によりさらに本発明を具体的に
説明する。なお、特に記載の無い限り%は重量基準であ
る。
【0127】参考例1 (オリゴマ−の合成) 攪拌機と還流コンデンサ−及び温度計を付けた500ml
の四つ口フラスコに、テトラメトキシシラン234gと
メタノ−ル74gを加えて混合した後、0.05%塩酸
22.2gを加え、内温度65℃で2時間加水分解反応
を行った。
【0128】次いでコンデンサ−を流出管に取り替え、
内温度が130℃になるまで昇温し、メタノ−ルを留出
させた。このようにして部分加水分解縮合物を得た(部
分加水分解率40%)。重合度2〜8のオリゴマ−が確
認され、重量平均分子量は550であった。テトラメト
キシシラン・オリゴマ−中のモノマ−量は5%であっ
た。 引き続き130℃に加熱したフラスコにテトラメ
トキシシラン・オリゴマ−を入れ、気化したモノマ−を
不活性ガスと共に系外に排出しながら、150℃まで昇
温し、3時間保持した。こうして得られたモノマ−除去
後のテトラメトキシシラン・オリゴマ−中のモノマ−量
は0.2%であった。
【0129】参考例2 (ビニルトリメトキシシランと
トリス(トリメチルシロキシ)シランのヒドロシリル化
反応によるトリアルキルシロキシ基包含化合物の合成) 攪拌機、冷却管、温度計、滴下ロ−トを取り付けた1L
四つ口フラスコに、トリス(トリメチルシロキシ)シラ
ン533g(1.8mol)と、ビニルトリメトキシシ
ラン98g(0.66mol)を入れ、90℃に昇温し
た。塩化白金酸の10%イソプロピルアルコ−ル溶液2
00μLを添加して発熱を認めた後、ビニルトリメトキ
シシラン195g(1.32mol)を15分間かけて
滴下した。滴下終了後90℃で2時間攪拌し、さらに1
20℃で3時間攪拌を続け、次いで冷却した。
【0130】ガスクロマトグラフィ−分析(以下GCと
称す)の結果、以下の構造を有する目的生成物が89%
の純度で得られたことが確認された。
【0131】得られた反応液を減圧蒸留することによ
り、純度97%の下記化合物を725g得た。純度の決
定はGC分析によった。
【0132】
【化46】 (CH3O)3SiCH2CH2Si[OSi(CH333 参考例3(テトラメチルジシロキサンとビニルトリメト
キシシランのヒドロシリル化反応 攪拌機、冷却管、温度計、滴下ロ−トを取り付けた50
0mL四つ口フラスコに、テトラメチルジシロキサン2
00g(1.49mol)を入れ、60℃に昇温した。
次いでビニルトリメトキシシラン220.7g(1.4
9mol)に白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン
錯体の3%キシレン溶液を70μL添加した混合物を2
00分間かけて滴下した。滴下終了後70℃以上で30
分攪拌を続け、冷却した。
【0133】GC分析の結果、以下の(a)及び(b)
の構造をとる目的生成物が純度63%で得られたことを
確認した。
【0134】
【化47】 得られた反応液を減圧蒸留し、GC分析において目的生
成物が99%以上の純度で216g得られていることを
確認した。
【0135】参考例4(トリス(トリメチルシロキシ)
ビニルシランと参考例3で得られた生成物のヒドロシリ
ル化反応によるシロキサン化合物の合成) 攪拌機、冷却管、温度計、滴下ロ−トを取り付けた30
0mL四つ口フラスコに、参考例3で得られた生成物7
0.6g(0.25mol)を入れて70℃に昇温し
た。次いでGC純度99%のトリス(トリメチルシロキ
シ)ビニルシラン80.5g(0.25mol)と白金
−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体の3%イソプ
ロピルアルコ−ル溶液13μLの混合液を85分間かけ
て滴下し、滴下終了後70℃で200分間攪拌し、その
後冷却した。
【0136】GC分析の結果、以下の構造をとる目的生
成物が収率94%で得られたことが確認された。
【0137】なお、化合物(c)及び(d)の比率は、
GC分析では不明であった。
【0138】
【化48】 実施例1〜4、比較例1 参考例1で得られたテトラメトキシシラン・オリゴマ−
30.8gにエタノ−ル62.4gを添加し、次いでア
ルミニウムトリス(アセチルアセトネ−ト)0.3g及
び脱塩素水6.57gを添加した。水の添加量はテトラ
メトキシシラン・オリゴマ−を理論上完全に加水分解縮
合可能な量に対し114%である。室温で3日放置し熟
成した。ついで参考例2で得られたトリアルキルシロキ
シ基包含化合物を上記熟成液に対してそれぞれ0、1、
3、5及び10%添加し、1日間放置し、コ−ティング
液を得た。 (コ−ティング膜の作成)アルミニウム基材(JIS1
100、厚さ0.1mm)を得られたコ−ティング液に
浸漬し、引き上げ速度14mm/分で引き上げた。次い
で電気炉を用いて150℃で1時間加熱硬化した。得ら
れた硬化膜の水との接触角並びに鉛筆硬度を測定した。
結果を表1に示した。鉛筆硬度は9H〜4Hと高く、ト
リアルキルシロキシ基を添加していない場合に比較し
て、耐汚染性の指標となる水との接触角は53度から8
6度以上へ飛躍的に向上した。 実施例5〜7、比較例2 参考例4で得られたトリアルキルシロキシ基包含化合物
を使用した以外は実施例1と同様にして硬化膜を作成
し、水との接触角と鉛筆硬度の測定を行った。結果を表
2に示した。鉛筆硬度は9H〜5Hと高く、水との接触
角もシロキサン化合物を添加することで無添加時の53
度から89度以上へ著しく向上した。
【0139】
【表1】 * :テトラメトキシシランオリゴマー/シロキサン化合物(重量比)
【0140】
【表2】 * :テトラメトキシシランオリゴマー/シロキサン化合物(重量比)。
【0141】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる有機
ケイ素化合物及び/又はその加水分解縮合物、又はこれ
らの熟成物にシロキサン化合物を配合してなる硬化性組
成物は、高硬度でかつ撥水性に優れたハ−ドコ−ト用組
成物として有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−12583(JP,A) 特開 平9−165450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/00 - 83/16 C09D 183/00 - 183/16

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(A) 【化1】 (但し、Xは炭素数1〜8の炭化水素基)で示される有
    機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物と、
    これらを理論上100%加水分解縮合可能な量以上の水
    と、及びシロキサン化合物とを配合してなる硬化性組成
    物。
  2. 【請求項2】 シロキサン化合物が下記一般式(B) 【化2】 {但、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12
    のアリ−ル基、炭素数7〜13のアラルキル基、又は炭
    素数7〜13のアルカリ−ル基;aは0〜2の整数を示
    す。R1は水素又は炭素数1〜6のアルキル基;R2はカ
    ルボニル基、炭素数1〜6の分岐状若しくは線状アルキ
    レン基、又は炭素数1〜6の分岐状若しくは線状オキシ
    アルキレン基であり、R2がアルキレン基である場合は
    R1は水素、R2がオキシアルキレン基又はカルボニル基
    の場合はR1は炭素数1〜6のアルキル基である。R3は
    (I)炭素数1〜6のアルキル基、又は(II)下記式
    (C) 【化3】 (但し末端の酸素原子はR3の隣接したケイ素原子に結
    合し、下記式(D) 【化4】 で示されるごとくR3は隣接するケイ素原子と環状構造
    を形成する。eは3〜5の整数を示し、R及びR1は先
    に定義されたものと同一である。)であり、bは(I)
    が選択された場合0〜2、(II)が選択された場合1
    の値を有し、dは(I)が選択された場合3−bを、
    (II)が選択された場合1をそれぞれ示す。cは0か
    ら20の整数を示す。Qは炭素数2〜10の線状もしく
    は分岐状アルキレン、酸素、又は下記式(E) 【化5】 (R4は炭素数2〜10の線状もしくは分岐状アルキレ
    ン、fは1〜100の整数を示し、Rは先に定義された
    ものと同一。)である。}である請求項1に記載の硬化
    性組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(A)で示される有機ケイ素化合
    物がテトラメトキシシランである請求項1又は2に記載
    の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(A)で示される有機ケイ素化合
    物の部分加水分解縮合物がテトラメトキシシラン・オリ
    ゴマ−である請求項1乃至3のいずれかに記載の硬化性
    組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(A)で示される有機ケイ素化合
    物の部分加水分解縮合物がテトラメトキシシラン・オリ
    ゴマ−であって、且つモノマ−含量が1重量%以下であ
    る請求項4に記載の硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 下記一般式(A) 【化6】 (但し、Xは炭素数1〜8の炭化水素基)で示される有
    機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物とこ
    れらを理論上100%加水分解縮合可能な量以上の水と
    の熟成物と、シロキサン化合物とを配合してなる硬化性
    組成物。
  7. 【請求項7】 シロキサン化合物が下記一般式(B) 【化7】 {但、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12
    のアリ−ル基、炭素数7〜13のアラルキル基、又は炭
    素数7〜13のアルカリ−ル基;aは0〜2の整数を表
    す。R1は水素又は炭素数1〜6のアルキル基;R2はカ
    ルボニル基、炭素数1〜6の分岐状若しくは線状アルキ
    レン基、又は炭素数1〜6の分岐状若しくは線状オキシ
    アルキレン基であり、R2がアルキレン基である場合は
    R1は水素、R2がオキシアルキレン基又はカルボニル基
    の場合はR1は炭素数1〜6のアルキル基である。R3は
    (I)炭素数1〜6のアルキル基、又は(II)下記式
    (C) 【化8】 (但し、末端の酸素原子はR3の隣接したケイ素原子に
    結合し、下記式(D) 【化9】 で示されるごとくR3は隣接するケイ素原子と環状構造
    を形成する。eは3〜5の整数を示し、R及びR1は先
    に定義されたものと同一である。)であり、bは(I)
    が選択された場合0〜2、(II)が選択された場合1
    の値を有し、dは(I)が選択された場合3−bを、
    (II)が選択された場合1をそれぞれ示す。cは0か
    ら20の整数を示す。Qは炭素数2〜10の線状もしく
    は分岐状アルキレン、酸素、又は下記式(E) 【化10】 (R4は炭素数2〜10の線状もしくは分岐状アルキレ
    ン、fは1〜100の整数を示し、Rは先に定義された
    ものと同一。)である。}である請求項6に記載の硬化
    性組成物。
  8. 【請求項8】 一般式(A)で示される有機ケイ素化合
    物がテトラメトキシシランである請求項6又は7に記載
    の硬化性組成物。
  9. 【請求項9】 一般式(A)で示される有機ケイ素化合
    物の部分加水分解縮合物がテトラメトキシシラン・オリ
    ゴマ−である請求項6乃至8のいずれかに記載の硬化性
    組成物。
  10. 【請求項10】 一般式(A)で示される有機ケイ素化
    合物の部分加水分解縮合物がテトラメトキシシラン・オ
    リゴマ−であって、且つモノマ−含量が1重量%以下で
    ある請求項9に記載の硬化性組成物。
  11. 【請求項11】 下記一般式(A) 【化11】 (但しXは炭素数1〜8の炭化水素基)で示される有機
    ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物並びに
    これを理論上100%加水分解縮合可能な量以上の水を
    含む液を熟成後、シロキサン化合物を配合することを特
    徴とする硬化性組成物の製造方法。
  12. 【請求項12】 下記一般式(A) 【化12】 (但しXは炭素数1〜8の炭化水素基)で示される有機
    ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物並びに
    これを理論上100%加水分解縮合可能な量以上の水を
    含む液を熟成後、請求項2に記載のシロキサン化合物を
    配合することを特徴とする硬化性組成物の製造方法。
  13. 【請求項13】 慣性半径10オングストローム以下の
    微小粒子を含有する液に、シロキサン化合物を配合して
    なる硬化性組成物。
  14. 【請求項14】 慣性半径10オングストローム以下の
    微小粒子を含有する液に、請求項2に記載のシロキサン
    化合物を配合してなる硬化性組成物。
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