JP3519413B2 - 音響再生システム - Google Patents

音響再生システム

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JP3519413B2
JP3519413B2 JP52698497A JP52698497A JP3519413B2 JP 3519413 B2 JP3519413 B2 JP 3519413B2 JP 52698497 A JP52698497 A JP 52698497A JP 52698497 A JP52698497 A JP 52698497A JP 3519413 B2 JP3519413 B2 JP 3519413B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2499/00Aspects covered by H04R or H04S not otherwise provided for in their subgroups
    • H04R2499/10General applications
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
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  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の属する技術分野 本発明は、複数の音源、例えば複数のスピーカーを有
する音響再生システムにおいて空間的な広がりを与える
技術に関する。複数のスピーカーを有する自動車用音響
再生システムに関して開示しているが、他に適用しても
同様に有用なものであると確信する。
背景技術 複数の音響再生器、例えば複数のスピーカーから再生
される音場を信号処理を用いて拡張する技術について
は、種々の文献が存在する。例えば、アメリカ特許第4,
893,342号、第4,910,779号、第4,975,954号、第5,034,9
83号、第5,136,651号、第5,333,200号、及びこれらの特
許に引用されている文献に開示されているシステムであ
る。
例えば、アメリカ特許第4,975,954号及び第5,333,200
号には、1つの共通の環境に音を放出する複数の音源間
でのクロストークを減少させることができるシステムが
開示されている。このような環境が存在するのは、複数
のスピーカーが備えられたリスニングルームや自動車の
客室の内部であって、それらのスピーカーは、例えば1
つの共通のプログラムに含まれる異なった周波数成分を
再生する。
発明の開示 1組のフィルタを合成する方法は、第1のスピーカー
及び第2のスピーカーを第1の位置及び第2の位置にそ
れぞれ配置するステップと、音響プログラムの第1の成
分を第1のスピーカーによって再生すべくこれに接続す
るステップと、前記音響プログラムの第2の成分を第2
のスピーカーによって再生すべくこれに接続するステッ
プとを備える。第1のマイクロフォン及び第2のマイク
ロフォンが第3の位置及び第4の位置にそれぞれ配置さ
れ、再生された第1及び第2の音響成分がその位置で聞
こえるようにして、前記第1及び第2のマイクロフォン
に入射した音をそれぞれ第1及び第2のマイクロフォン
信号に変換する。前記音響プログラムの第1及び第2の
成分と前記第1及び第2のマイクロフォン信号とから第
1の伝達関数セットを生成する。前記第1のスピーカー
及び第2のスピーカーの一方を、少なくとも前記第1の
位置または第2の位置のいずれかと異なる第5の位置に
配置して、前記第1及び第2のスピーカーのいずれかの
音像をその位置に生成しようとする。前記第1の成分を
前記第1のスピーカーによって再生すべくこれに接続す
る。前記第2の成分を前記第2のスピーカーによって再
生すべくこれに接続する。前記第1及び第2のマイクロ
フォンに入射する前記第1及び第2の成分から、第3及
び第4のマイクロフォン信号をそれぞれ生成する。前記
第1及び第2の成分と第3及び第4のマイクロフォン信
号とからそれぞれ、第2の伝達関数セットを生成する。
前記第1及び第2の伝達関数セットから、前記1組のフ
ィルタを合成する。
一例として、前記第1のスピーカー及び第2のスピー
カーを第1の位置及び第2の位置にそれぞれ配置するス
テップと、前記第1のマイクロフォン及び第2のマイク
ロフォンを第3の位置及び第4の位置にそれぞれ配置す
るステップとは、前記第1及び第2のスピーカーを、前
記第3及び第4の位置に関して非対称な第1及び第2の
位置にそれぞれ配置するステップをともに備えている。
さらに例示すると、前記第1のマイクロフォン及び第
2のマイクロフォンを第3の位置及び第4の位置にそれ
ぞれ配置するステップは、ダミーヘッドを用意し、その
ダミーヘッドのほぼ左側及び右側の耳殻の位置に前記第
1及び第2のマイクロフォンをそれぞれ取り付けるステ
ップをともに備えている。
また一例として、前記第1及び第2のスピーカーの一
方を第5の位置に配置するステップは、前記第1及び第
2のスピーカーを第5及び第6の位置にそれぞれ配置す
るステップを備え、その位置は前記第1及び第2のスピ
ーカーの音像をそれぞれ生成しようとする位置である。
この第5及び第6の位置は、前記第1及び第2の位置と
いずれも異なる。
さらに例示すると、前記第1の伝達関数は、前記第2
の伝達関数より前に生成される。
あるいは一例として、前記第2の伝達関数は、前記第
1の伝達関数より前に生成される。
また例示すると、前記第1及び第2のスピーカーを第
1及び第2の位置に配置するステップは、前記第1及び
第2のスピーカーを、車両の客室内にある第1及び第2
の位置にそれぞれ配置するステップを備えている。
さらに一例として、前記第1及び第2のスピーカーの
一方を第5の位置に配置するステップは、前記第1及び
第2のスピーカーのその一方を前記車両の客室外にある
第5の位置に配置するステップを備えている。
本発明の他の態様によれば、1組のフィルタが合成さ
れる。
本発明のさらに他の態様によれば、音響再生システム
は、この方法によって合成される1組のフィルタを組み
込む。
図面の簡単な説明 以下に示す詳細な説明ならびに発明を例示する添付図
面を参照することによって、本発明をもっともよく理解
することができるであろう。これらの図面中、 図1a、bは、本発明によって構成されたシステムの部
分的なブロック図及び一部破断した平面図を示す。
図2a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるデジタルフィルタの1つのチャネルの
伝達関数を示す。
図2c、dは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるデジタルフィルタのクロスチャネル干
渉の伝達関数を示す。
図3a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるデジタルフィルタの1つのチャネルの
伝達関数を示す。
図3c、dは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるデジタルフィルタのクロスチャネル干
渉の伝達関数を示す。
図4a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるデジタルフィルタの1つのチャネルの
伝達関数を示す。
図4c、dは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるデジタルフィルタのクロスチャネル干
渉の伝達関数を示す。
図5a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるデジタルフィルタの1つのチャネルの
伝達関数を示す。
図5c、dは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるデジタルフィルタのクロスチャネル干
渉の伝達関数を示す。
図6a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるイコライザ及びフィルタチャネルの伝
達関数を示す。
図7a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるイコライザ及びフィルタチャネルの伝
達関数を示す。
図8a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるイコライザ及びフィルタチャネルの伝
達関数を示す。
図9a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につい
て、本発明によるイコライザ及びフィルタチャネルの伝
達関数を示す。
図10a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につ
いて、本発明によるイコライザ及びフィルタチャネルの
伝達関数を示す。
図11a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につ
いて、本発明によるイコライザ及びフィルタチャネルの
伝達関数を示す。
図12a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につ
いて、本発明によるイコライザ及びフィルタチャネルの
伝達関数を示す。
図13a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につ
いて、本発明によるイコライザ及びフィルタチャネルの
伝達関数を示す。
図14a、bは、特定のメーカー及び型式の自動車につ
いて、本発明によるイコライザ及びフィルタチャネルの
伝達関数を示す。
発明の実施態様 いま特に、図1a及び図1bを参照すると、自動車用音響
再生システム20は、従来の4つの出力信号、左前(l
f)、右前(rf)、左後(lr)、右後(rr)を自動車の
ヘッドエンド22から受けている。ヘッドエンド22は、一
般に、車両21のダッシュボード23の後ろ側に取り付けら
れる。これら4つの信号は、従来の構成を有する緩衝増
幅器24,26,28,30によってそれぞれ別個に増幅される。
緩衝された出力信号LF,RF,LR,RRは、デジタル信号プロ
セッサ(DSP)32の4つの入力ポートに接続される。DSP
32としては、例えばモトローラ社の56004形4チャネルD
SPが用いられる。DSP32は、ここでの説明にあっては、
デジタルフィルタの集合と考えることができる。これら
のデジタルフィルタの機能は、4つのチャネルLF,RF,L
R,RRを結合するとともに等化することであり、その機能
は、運転席(D)、助手席(FS)、後部左側座席(LR
S)、後部右側座席(RRS)に着席している四人の仮想乗
員の頭部関連伝達関数(head related transfer functi
on,HRTF)と、音響再生システム20の実際のスピーカー
配置とを補償することにより行われる。スピーカーのイ
メージは、DSP32のデジタルフィルタによって、1以上
の位置D,FS,LRS,RRSにいるリスナーにとってより理想的
な位置に形成される。
このような結合及び等化は、特定の自動車メーカー及
び型式についてのスピーカー補償を行うことによって、
DSP32が例えば、左側の座席に座っている各仮想乗員の
左耳の左30度で1フィート前方の位置及び右側の座席に
座っている各仮想乗員の右耳の右30度で1フィート前方
の位置に「左」スピーカーのイメージを生成し、左側の
座席に座っている各仮想乗員の右耳の右30度で1フィー
ト前方の位置及び右側の座席に座っている各仮想乗員の
左耳の左30度で1フィート前方の位置に「右」スピーカ
ーのイメージを生成することによって達成される。な
お、角度30度、距離1フィートは、例を示すためだけに
挙げたものであって、いかなる意味においても請求の範
囲を限定しようとするものではない。適当にモデル化す
ることにより、DSP32のフィルタの伝達関数によって、
スピーカーの角度を20度または45度、若しくはその他の
適当な角度に、距離を6インチまたは2フィート、若し
くはその他の適当な距離とすることができる。なお、イ
メージスピーカーをモデル化する際のスピーカーの配置
がイメージスピーカーからそのイメージスピーカー配置
の伝達関数の生成に使用されているダミーヘッドへの信
号経路と干渉しないのであれば、イメージスピーカーは
自動車の内部に配置する必要はない。また、前記の距離
及び角度は、特定の乗員D,FS,LRS,RRSに対して、左右の
イメージスピーカーについて同一である必要はない。し
かし、バイノーラルオーディオの場合には、従来角度及
び距離は等しい。
ここで、「仮想乗員」という用語を用いているのは、
音響再生システム20の設計目標となる特定のメーカー及
び型式の自動車21に乗せたダミーヘッドを用いたモデル
化によって、DSP32のフィルタが合成される点を強調す
るためである。このダミーヘッドは、各乗員D,FS,LRS,R
RSが自動車21内で占めるような高さ及び位置に配置さ
れ、第1の伝達関数は、その位置にあるダミーヘッドに
対して音響再生システム20から生成される。次いで、各
乗員D,FS,LRS,RRSに対して2つの(左および右の)バイ
ノーラルスピーカーのイメージを生成しようとする実際
の位置にスピーカーを配置する。左右のスピーカーが所
望の位置、あるいは「イメージ」の位置にある状態で、
その位置にあるダミーヘッドに対して第2の伝達関数を
生成する。そして、第1の伝達関数から第2の伝達関数
を実現するフィルタを、アメリカ特許第4,975,954号及
び第5,333,200号等に記載されているアナログ信号処理
技術に類似したデジタル信号処理技術等を用いて合成す
る。フィルタをデジタル的に合成するためのアルゴリズ
ムは、4つの入力ポートLF,RF,LR,RRの1つとDSP32の4
つの出力ポートLF',RF',LR',RR'の1つとの間に接続さ
れる1つのチャネルにプログラムされる。4つの出力ポ
ートLF',RF',LR',RR'は、別々の等化及びフィルタリン
グチャネル50,52,54,56,58,60,62及び64を介して入力さ
れる音響プログラムを再生する個別のスピーカーセット
66,68,70,72,74,76,78及び80にそれぞれ接続される。
各チャネル50及び56は、6極のイコライザ82,84、ハ
イパスフィルタ86,88、ローパスフィルタ90,92を備え、
それらはカスケード接続されている。フィルタ86,88の
コーナ周波数は、例えば20Hzとすることができる。ま
た、フィルタ90,92のコーナ周波数は、例えば20KHzとす
ることができる。イコライザ82,84の極は、特定のメー
カー及び型式の自動車内の特定の位置D,FS,LRS,RRSとい
う特定のリスニング環境について選択する。これらによ
って、スピーカーセット66及び72に入力される信号か
ら、気を散らすような、不愉快な、あるいは望ましくな
い人工的な信号を等化することができる。
各チャネル52,54,60及び62は、4極のイコライザ94,9
6,98及び100と、ハイパスフィルタ102,104,106及び108
とをそれぞれ備え、それらはカスケード接続されてい
る。フィルタ102,104,106及び108のコーナ周波数は、例
えば400Hzとすればよい。イコライザ94,96,98及び100の
極は、音響再生システム20がデザインされる特定のメー
カー及び型式の自動車内の特定の位置D,FS,LRS,RRSとい
う特定のリスニング環境について選択する。また、これ
らによって、スピーカーセット68,70,76及び78にそれぞ
れ入力される信号から、望ましくない人工的な信号を等
化することができる。
各チャネル58及び64は、4極のイコライザ110及び112
と、ハイパスフィルタ114及び116と、ローパスフィルタ
118及び120とをそれぞれ備え、それらはカスケード接続
されている。フィルタ114及び116のコーナ周波数は、例
えば50Hzとすればよい。また、フィルタ118及び120のコ
ーナ周波数は、例えば400Hzとすればよい。イコライザ1
10及び112の極は、特定のメーカー及び型式の自動車内
の特定の位置D,FS,LRS,RRSという特定のリスニング環境
について選択する。また、これらによって、スピーカー
セット74及び80にそれぞれ入力される信号から、望まし
くない人工的な信号を等化することができる。
もう1つのチャネル122は、緩衝増幅器24,26,28,30の
出力端子にそれぞれ現れる信号LF,RF,LR,RRの和から形
成されている。このチャネル122は、これらの信号を加
算する加算回路124と、4極イコライザ126と、ハイパス
フィルタ128と、ローパスフィルタ130とを備えており、
それらはカスケード接続されてちる。フィルタ128のコ
ーナ周波数は、例えば20Hzとすればよい。また、フィル
タ130のコーナ周波数は、例えば300Hzとすればよい。イ
コライザ126の極は、特定のメーカー及び型式の自動車
内の特定の位置D,FS,LRS,RRSという特定のリスニング環
境について選択する。また、これらによって、スピーカ
ーセット132に入力される信号から、望ましくない人工
的な信号を等化することができる。
各チャネル50,52,54,56,58,60,62,64及び122は、電圧
制御増幅器(VCA)134を備えている。すべてのVCA134の
制御電圧入力は、周波数電圧変換器150の出力ポートに
接続され、変換器150の入力ポートは自動車の電気系バ
スの速度−周波数ライン152に接続されている。多くの
自動車には、このようなラインが設けられている。この
ようなラインがある場合、例えば自動車の速度に比例す
る率のパルスが流されており、例えば自動車の速度計入
力に供給されることがある。その場合、その速度計の入
力点で利用することができるかも知れない。
各チャネル50,52,54,56,58,60,62及び64はまた、1以
上の基本的な(basic)電力増幅器154を備えている。各
増幅器154の定格出力電力は、その負荷に対して例えば
約40Wである。増幅器154の負荷にあって、スピーカーセ
ット132は、例えば2つの直径20cmサブウーファ156,158
を備え、各々自動車の後部ドアに取り付けられる。これ
らサブウーファ156,158は、それぞれ専用の電力増幅器1
54によって給電される。
例えば、各スピーカーセット66,72,74及び80は、2Ω
及び6Ωのボイスコイルを有する直径14cmないし15cmの
ミッドウーファを備え、その前部スピーカー(セット66
及び72のスピーカー)は左側及び右側キックパネルにそ
れぞれ取り付けられ、また後部スピーカー(セット74及
び80のスピーカー)は左側及び右側後部ドアにそれぞれ
取り付けられている。各スピーカーセット66,72,74及び
80はまた、例えば25mmドームツイータを備え、左前部、
右前部、左後部、及び右後部の各ドアにそれぞれ取り付
けられている。
実施例では、各スピーカーセット68及び76は、それぞ
れ68−L、68−R、及び76−L、76−Rのペアをそれぞ
れ備える。それぞれのスピーカーは、直径6.5cmのミッ
ドレンジ/ツイータで、左前部及び右前部ヘッドライナ
ー(それぞれ68−L、68−R)、左後部及び右後部ヘッ
ドライナー(それぞれ76−L、76−R)にそれぞれ取り
付けられている。
また実施例によれば、各スピーカーセット70,78は、
直径6.5cmのミッドレンジ/ツイータスピーカーを備
え、それぞれ中央前部及び中央後部ヘッドライナーに取
り付けられている。
音響再生システム20には、ダッシュボード23にスイッ
チパネル160を設け、自動車21の運転者Dの希望によっ
てDSP32をバイパスできるようにしてもよい。
本実施例ではDSPを用いたフィルタリング技術を採用
したが、本発明により構成されるシステムは、アナログ
合成技術によっても同様に実現できるものである。さら
に、図示の実施例では3つのヘッドライナースピーカー
を採用しているが、例えばスピーカー70,78の位置にあ
る1個のヘッドライナースピーカーによってRF'及びRR'
信号を伝送することができる。この場合、LF'及びLR'信
号は、例えばスピーカー66,72及び74,80,156,158の位置
にあるスピーカーによって伝送される。またその代わり
に、各スピーカー70及び78を2つの独立したスピーカー
に分割してもよく、その場合、1つは運転者または左側
乗員に対してより指向させるとともに、1つは右側乗員
に対してより指向させ、ヘッドライナーにある8個のス
ピーカー(前部に4個、後部に4個である。)全体を補
償させてもよい。
イメージスピーカーの配置は、その位置にスピーカー
を配置してそれを通じて車室内に音響プログラムを再生
することによってモデル化しているので、車室内での反
響等好ましくない人工的な成分がDSP32のフィルタアル
ゴリズムによって大部分本質的に補償される。ある種の
アプリケーションについては、これらの人工的成分を独
立して補償する必要さえないかも知れない。なお、図示
の実施例においては、すべてのスピーカーセット66,68,
72,74,76,78,80及び132に、すべての3−Dオーディオ
キュー(3−D audio cue)が供給されるわけではな
い。例えば、異なるスピーカーセットには、異なる周波
数範囲が割り当てられる。むしろ、これらのスピーカー
セットは、帯域幅を広げ、空間的な広がりを拡大し、そ
して360度の音場空間を創出するのに十分なキューを与
えているのである。しかし、この応用が教示する技術を
展開することによって、全周波数で音像を生成するスピ
ーカーに対して与えられるすべての3−Dキューを、す
べてのスピーカーに供給することができるのは明らかで
ある。
図2aは、1997年式BMW700シリーズの車体について、入
力ポートLFとイコライザ82及び94との間におけるDSP32
フィルタチャネルの適切な伝達関数の大きさ(dB(ボル
ト/ボルト))を、周波数の対数に対して示している。
図2bは、1997年式BMW700シリーズの車体について、入力
ポートLFとイコライザ82及び94との間におけるDSP32フ
ィルタチャネルの適切な伝達関数の位相(度)を、周波
数の対数に対して示している。図2cは、上記の車体につ
いて、入力ポートLFとイコライザ82及び96との間におけ
るDSP32フィルタチャネルの適切な伝達関数の大きさ
を、周波数の対数に対して示している。図2dは、上記の
車体について、入力ポートLFとイコライザ82及び96との
間におけるDSP32フィルタチャネルの適切な伝達関数の
位相(度)を、周波数の対数に対して示している。
図3aは、上記の車体について、入力ポートRFとイコラ
イザ84及び96との間におけるDSP32フィルタチャネルの
適切な伝達関数の大きさを、周波数の対数に対して示し
ている。図3bは、上記の車体について、入力ポートRFと
イコライザ84及び96との間におけるDSP32フィルタチャ
ネルの適切な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に
対して示している。図3cは、上記の車体について、入力
ポートRFとイコライザ82及び94との間におけるDSP32フ
ィルタチャネルの適切な伝達関数の大きさを、周波数の
対数に対して示している。図3dは、上記の車体につい
て、入力ポートRFとイコライザ82及び94との間における
DSP32フィルタチャネルの適切な伝達関数の位相(度)
を、周波数の対数に対して示している。
図4aは、上記の車体について、入力ポートLRとイコラ
イザ98及び110との間におけるDSP32フィルタチャネルの
適切な伝達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対し
て示している。図4bは、上記の車体について、入力ポー
トLRとイコライザ98及び110との間におけるDSP32フィル
タチャネルの適切な伝達関数の位相(度)を、周波数の
対数に対して示している。図4cは、上記の車体につい
て、入力ポートLRとイコライザ100及び112との間におけ
るDSP32フィルタチャネルの適切な伝達関数の大きさ(d
B)を、周波数の対数に対して示している。図4dは、上
記の車体について、入力ポートLRとイコライザ100及び1
12との間におけるDSP32フィルタチャネルの適切な伝達
関数の位相(度)を、周波数の対数に対して示してい
る。
図5aは、上記の車体について、入力ポートRRとイコラ
イザ100及び112との間におけるDSP32フィルタチャネル
の適切な伝達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対
して示している。図5bは、上記の車体について、入力ポ
ートRRとイコライザ100及び112との間におけるDSP32フ
ィルタチャネルの適切な伝達関数の位相(度)を、周波
数の対数に対して示している。図5cは、上記の車体につ
いて、入力ポートRRとイコライザ98及び110との間にお
けるDSP32フィルタチャネルの適切な伝達関数の大きさ
(dB)を、周波数の対数に対して示している。図5dは、
上記の車体について、入力ポートRRとイコライザ98及び
110との間におけるDSP32フィルタチャネルの適切な伝達
関数の位相(度)を、周波数の対数に対して示してい
る。
図6aは、上記の車体に対するイコライザ82の適切な伝
達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対して示して
いる。図6bは、上記の車体に対するイコライザ82の適切
な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に対して示し
ている。
図7aは、上記の車体に対するイコライザ94の適切な伝
達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対して示して
いる。図7bは、上記の車体に対するイコライザ94の適切
な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に対して示し
ている。
図8aは、上記の車体に対するイコライザ96の適切な伝
達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対して示して
いる。図8bは、上記の車体に対するイコライザ96の適切
な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に対して示し
ている。
図9aは、上記の車体に対するイコライザ84の適切な伝
達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対して示して
いる。図9bは、上記の車体に対するイコライザ84の適切
な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に対して示し
ている。
図10aは、上記の車体に対するイコライザ110の適切な
伝達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対して示し
ている。図10bは、上記の車体に対するイコライザ110の
適切な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に対して
示している。
図11aは、上記の車体に対するイコライザ98の適切な
伝達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対して示し
ている。図11bは、上記の車体に対するイコライザ98の
適切な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に対して
示している。
図12aは、上記の車体に対するイコライザ100の適切な
伝達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対して示し
ている。図12bは、上記の車体に対するイコライザ100の
適切な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に対して
示している。
図13aは、上記の車体に対するイコライザ112の適切な
伝達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対して示し
ている。図13bは、上記の車体に対するイコライザ112の
適切な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に対して
示している。
図14aは、上記の車体に対するイコライザ126の適切な
伝達関数の大きさ(dB)を、周波数の対数に対して示し
ている。図14bは、上記の車体に対するイコライザ126の
適切な伝達関数の位相(度)を、周波数の対数に対して
示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シヴリー,ロジャー,イー. アメリカ合衆国・インディアナ州 46143・グリーンウッド・ウェイブラン ド レーン 845 (56)参考文献 特開 平5−83799(JP,A) 特開 平6−46499(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04S 5/02 B60R 11/02

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のスピーカー及び第2のスピーカーを
    第1の位置及び第2の位置にそれぞれ配置するステップ
    と、 音響プログラムの第1の成分を前記第1のスピーカーに
    よって再生すべくこれに接続するステップと、 前記音響プログラムの第2の成分を前記第2のスピーカ
    ーによって再生すべくこれに接続するステップと、 第1のマイクロフォン及び第2のマイクロフォンを第3
    の位置及び第4の位置にそれぞれ配置し、再生された第
    1及び第2の音響成分がその位置で聞こえるようにし
    て、前記第1及び第2のマイクロフォンに入射した音を
    第1及び第2のマイクロフォン信号に変換するステップ
    と、 前記音響プログラムの第1及び第2の成分と前記第1及
    び第2のマイクロフォン信号とから第1の伝達関数セッ
    トを生成するステップと、 前記第1のスピーカー及び第2のスピーカーの一方を、
    少なくとも前記第1の位置または第2の位置のいずれか
    と異なる第5の位置に配置して、前記第1及び第2のス
    ピーカーのいずれかの音像をその位置に生成しようとす
    るステップと、 前記第1の成分を前記第1のスピーカーによって再生す
    べくこれに接続するステップと、 前記第2の成分を前記第2のスピーカーによって再生す
    べくこれに接続するステップと、 前記第1及び第2のマイクロフォンに入射する前記第1
    及び第2の成分から、第3及び第4のマイクロフォン信
    号をそれぞれ生成するステップと、 前記第1及び第2の成分と第3及び第4のマイクロフォ
    ン信号とからそれぞれ、第2の伝達関数セットを生成す
    るステップと、 前記第1及び第2の伝達関数セットからフィルタセット
    を合成するステップとを備えた1組のフィルタを合成す
    る方法。
  2. 【請求項2】前記第1のスピーカー及び第2のスピーカ
    ーを第1の位置及び第2の位置にそれぞれ配置するステ
    ップと、前記第1のマイクロフォン及び第2のマイクロ
    フォンを第3の位置及び第4の位置にそれぞれ配置する
    ステップとは、前記第1及び第2のスピーカーを、前記
    第3及び第4の位置に関して非対称な第1及び第2の位
    置にそれぞれ配置するステップをともに備えている請求
    の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記第1のマイクロフォン及び第2のマイ
    クロフォンを第3の位置及び第4の位置にそれぞれ配置
    するステップは、ダミーヘッドを用意し、そのダミーヘ
    ッドのほぼ左側及び右側の耳殻の位置に前記第1及び第
    2のマイクロフォンをそれぞれ取り付けるステップをと
    もに備えている請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2のスピーカーのいずれか
    一方を第5の位置に配置するステップは、前記第1及び
    第2のスピーカーを第5及び第6の位置にそれぞれ配置
    するステップを備え、その位置は前記第1及び第2のス
    ピーカーの音像をそれぞれ生成しようとする位置であっ
    て、第5及び第6の位置は前記第1及び第2の位置とい
    ずれも異なる請求の範囲第1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記第1の伝達関数セットを生成するステ
    ップ及び前記第2の伝達関数セットを生成するステップ
    にあっては、まず第1の伝達関数セットを生成し、次い
    で第2の伝達関数セットを生成する請求の範囲第1項に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】前記第1の伝達関数セットを生成するステ
    ップ及び前記第2の伝達関数セットを生成するステップ
    にあっては、まず第2の伝達関数セットを生成し、次い
    で第1の伝達関数セットを生成する請求の範囲第1項に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】前記第1及び第2のスピーカーを第1及び
    第2の位置に配置するステップは、前記第1及び第2の
    スピーカーを、車両の客室内にある第1及び第2の位置
    にそれぞれ配置するステップを備えている請求の範囲第
    1項、第2項、第3項、第4項、第5項または第6項に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】前記第1及び第2のスピーカーのいずれか
    一方を第5の位置に配置するステップは、前記第1及び
    第2のスピーカーのその一方を前記車両の客室外にある
    第5の位置に配置するステップを備えている請求の範囲
    第7項に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記第1及び第2のスピーカーのいずれか
    一方を第5の位置に配置するステップは、前記第1及び
    第2のスピーカーを前記車両の客室外にある第5及び第
    6の位置にそれぞれ配置するステップを備えている請求
    の範囲第8項に記載の方法。
  10. 【請求項10】請求の範囲第1項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタ。
  11. 【請求項11】請求の範囲第2項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタ。
  12. 【請求項12】請求の範囲第3項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタ。
  13. 【請求項13】請求の範囲第4項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタ。
  14. 【請求項14】請求の範囲第5項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタ。
  15. 【請求項15】請求の範囲第6項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタ。
  16. 【請求項16】請求の範囲第7項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタ。
  17. 【請求項17】請求の範囲第8項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタ。
  18. 【請求項18】請求の範囲第9項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタ。
  19. 【請求項19】請求の範囲第1項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタを組み込んだ音響再生システム。
  20. 【請求項20】請求の範囲第2項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタを組み込んだ音響再生システム。
  21. 【請求項21】請求の範囲第3項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタを組み込んだ音響再生システム。
  22. 【請求項22】請求の範囲第4項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタを組み込んだ音響再生システム。
  23. 【請求項23】請求の範囲第5項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタを組み込んだ音響再生システム。
  24. 【請求項24】請求の範囲第6項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタを組み込んだ音響再生システム。
  25. 【請求項25】請求の範囲第7項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタを組み込んだ音響再生システム。
  26. 【請求項26】請求の範囲第8項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタを組み込んだ音響再生システム。
  27. 【請求項27】請求の範囲第9項の方法によって合成さ
    れる1組のフィルタを組み込んだ音響再生システム。
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