JP3518811B2 - 1,1−ジフルオロエチレンの高圧重合方法 - Google Patents

1,1−ジフルオロエチレンの高圧重合方法

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JP3518811B2 JP2001293927A JP2001293927A JP3518811B2 JP 3518811 B2 JP3518811 B2 JP 3518811B2 JP 2001293927 A JP2001293927 A JP 2001293927A JP 2001293927 A JP2001293927 A JP 2001293927A JP 3518811 B2 JP3518811 B2 JP 3518811B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F14/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F14/18Monomers containing fluorine
    • C08F14/22Vinylidene fluoride

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリフッ化ビニリデ
ン(PVDF)を製造するための1,1−ジフルオロエ
チレン(VF2)の連続高圧重合方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】1,1−ジフルオロエチレンの工業的重
合は水性媒体中で乳化液または懸濁液の状態で行われて
いる。これらの重合法は回分法である。乳化重合の場合
には生成したPVDFラテックス粒子を安定化させるた
めに重合媒体中に乳化剤を加える必要がある。ポリマー
を適当な純度にするためには、この乳化剤は次の段階で
除去する必要がある。乳化重合で用いられるいくつかの
乳化剤はペルフルオロ分子である。これらの分子は水性
植物群中に蓄積される傾向があることが研究によって分
かっている。これらは無害であると考えられているが、
生体蓄積の長期的影響に関してはまだ何もわかっていな
い。
【0003】懸濁重合の場合にはPVDF粒子を安定化
させるために保護コロイドを混ぜる。多くの研究室で別
のプロセスが研究されている。すなわち、乳化/懸濁重
合法とは違って、安定化用添加物を用いずに、超臨界C
2(ScCO2)中で重合を行う連続法である。この重
合ではScCO2に不溶なPVDFが沈殿し、粉末を形
成する。しかし、このプロセスは(乳化重合法の場合と
は違って)制御された狭い粒径分布を有する粉末を得る
ことができないため、粉末をPVDFの顆粒に変えるた
めの粉末処理段階を追加する必要がある。
【0004】微量の過酸化物と圧力作用のみでVF2を
PVDFに変える高圧法も存在する。この高圧重合を用
いると他のプロセスで挙げた上記の問題を解決すること
ができる。すなわち、(1)この高圧法では安定化用添
加物(保護コロイドまたは界面活性剤)が不要であり、
(2)粉末処理段階がない。この高圧法の他の利点はS
cCO2中での連続法りも生産効率が高い点にある。本
発明はこの形式のプロセスに関するものである。
【0005】フランス国特許第1,260,852号に
は水等の中性反応媒体の存在下または反応媒体の非存在
下でVF2を高圧重合する方法が開示されている。その
第1形態では、オートクレーブに脱イオン水および脱酸
素水を入れ、35gのVF2に対して0.8gの過酸化
物の比率で過酸化物とVF2を加える。オートクレーブ
を閉じて加熱すると圧力は約40〜60バールになる。
反応時間は約18時間である。次いで、オートクレーブ
を冷却し、PVDFを回収する。第2形態では第1形態
と同様に重合を行うが水を添加しない。圧力と反応時間
は同じである。この第2形態は連続操作に適していると
記載されている。すなわち、オートクレーブを圧力下に
ある出発材料のVF2に接続し、ポリマーへの変換が起
こるときに新しいVF2をオートクレーブに入れる。変
形例では触媒を連続的または回分式に添加する。この従
来法はオートクレーブの容積、導入した成分および温度
にによって生じる高い圧力(自然発生的な圧力)を利用
している。重合したVF2を補償するために新しいVF
2を注入することによってこの従来法を連続式にするこ
とができるということは、VF2を供給する注入ポンプ
の圧力によって反応圧力が決まるプロセスとは全く関係
がない。VF2の酸素含有率に関しては全く記載がな
い。
【0006】米国特許第2,435,537号にも上記
特許と同様な方法が開示されているが、同じく40部の
VF2に対して50部の水の存在下で重合が行われる。
圧力は1000バールにすることができる。実施例は全
てオートクレーブでの回分式である。このプロセスは連
続的に行うこともできると記載されているが、触媒を分
散するためと、熱を放散して反応を制御するために水等
の不活性媒体を常に用いることが勧められている。酸素
が重合に悪影響を与えると述べられているが、VF2の
酸素含有率は明確にされておらず、酸素含有率を低下さ
せる手段に関しては記載がない。
【0007】フランス国特許第2,650,593号お
よび第2,689,134号には、VF2とエチレンと
のコポリマーまたはVF2とフルオロアクリレートとの
コポリマーの高圧合成方法が開示されている。国際出願
第WO98/28351号には、超臨界CO2中(75
℃、276バール)でのVF2の連続重合が開示されて
いる。この方法でPVDFコポリマーを製造することが
できる。実施例では518g/時の流量のCO2に対し
てフルオロモノマーの流量を200g/時にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者達は、有機溶
媒も水も用いず、しかもScCO2媒体中で行わない、
コモノマーがアクリレートではなくフルオロモノマーで
ある、PVDFのホモポリマーまたはコポリマーの連続
製造方法を見出した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、下記
(a)〜(d)を特徴とする、フリーラジカルの作用に
よって開いて重合可能なビニル基を有する化合物の中か
らコモノマーが選択され、このコモノマーは上記ビニル
基に直接結合した少なくとも一つのフッ素原子、フルオ
ロアルキル基またはフルオロアルコキシ基を有する、P
VDFのホモポリマーまたはコポリマーの連続製造方法
にある: (a)VF2と、必要に応じて用いられるコモノマー
と、ラジカル開始剤とを300〜3000バールの圧力
に維持された反応器中に導入し、反応器は主としてVF
2と、必要に応じて用いられるコモノマーと、PVDF
とを含んでおり、(b)反応混合物流を(a)段階の反
応器から取り出して分離器へ導入し、(c)分離器で溶
融したPVDFを回収し、連続的に排出し、(c1)必
要な場合には(c)段階からのPVDF流を顆粒化装置
へ導入し、(d)分離器でVF2および必要に応じて用
いられるコモノマーを回収し、(a)段階へ再循環させ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一つの有利な実施例で
は、(a)段階で導入される新しいVF2および再循環
される残りのVF2の酸素含有率が5ppm以下、好ま
しくは1ppm以下、さらに好ましくは0.1〜0.8
ppmである。本発明方法は(a)段階で導入する前に
新しいVF2を脱酸素する追加の段階を有するのが有利
である。この段階はVF2の流れを(i)十分な量の活
性サイトが元素の周期律表の8〜11族元素である触媒
と(ii)所望の酸素含有率を得るのに十分な時間だけ接
触させて行う。
【0011】本発明はさらに、VF2の酸素含有率を低
下させる処理を行う独立した段階に関するものでもあ
る。この段階はVF2を重合または共重合する上記プロ
セスとは異なるプロセスに先行させて行うのが有利であ
る。この脱酸素化法はVF2とコモノマーとの混合物に
も、VF2コモノマー単独にも用いることができる。本
発明はさらに、酸素含有率が5ppm以下、好ましくは
1ppm以下、さらに好ましくは0.1〜0.8ppm
である、化合物としての、VF2、VF2とコモノマー
との混合物またはコモノマー単独(またはコモノマー混
合物)に関するものでもある。本発明はさらに、Mw/
Mn比が1.5〜1.9であるPVDFに関するもので
もある。
【0012】本発明方法には多くの利点がある: (1)水または有機溶媒が存在しない。すなわち、水の
再循環/処理や溶媒の再循環を必要としないきれいなプ
ロセスである。 (2)ポリマーから水または溶媒を除去する必要がない
「乾いた」プロセスである。すなわち、エネルギーの点
で経済的である。 (3)界面活性剤やその他の添加物によって汚染されな
いので、ポリマーがより純粋である。 (4)環境下で生体内に蓄積されることがあるペルフル
オロ界面活性剤を全く用いない。すなわち、環境にやさ
しいプロセスである。 (5)ScCO2プロセスとは違って粉末を取扱うこと
がない。すなわち、サイクロンを取り付ける必要がな
く、粉末を捕集して顆粒に変える段階がなく、粉末爆発
および静電気の問題がないのでプロセスが単純になる。 (6)ScCO2プロセスの場合よりも生産効率が良く
なる(実施例1参照)。
【0013】PVDF中のVF2とコモノマーの比率、
従って、(a)段階で導入される新しいVF2と新しい
コモノマーの比率は、コモノマーの重量比率が0〜50
%、好ましくは0〜30%である。
【0014】コモノマーの例としてはフッ化ビニル、ト
リフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン(C
TFE)、1,2−ジフルオロエチレン、テトラフルオ
ロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロセスピレン
(HFP)、ペルフルオロ(アルキルビニル)エーテ
ル、例えばペルフルオロ(メチルビニル)エーテル(P
MVE)、ペルフルオロ(エチルビニル)エーテル(P
EVE)およびペルフルオロ(プロピルビニル)エーテ
ル(PPVE)、ペルフルオロ(1,3−ジオキソ
ル)、ペルフルオロ(2,2−ジメチル−1、3−ジオ
キソル)(PDD)、化学式:CF2=CFOCF2CF
(CF3)OCF2CF2X(ここで、XはSO2F、CO
2H、CH2OH、CH2OCNまたはCH2OPO3H)
の化合物、化学式:F(CF2nCH2OCF=CF
2(ここで、nは1,2,3,4または5である)の化
合物、化学式:R1CH2OCF=CF2(ここで、R1
水素またはF(CF2zであり、zは1,2,3または
4である)の化合物、化学式:R3OCF=CH2(ここ
で、R3はF(CF2z-であり、zは1,2,3または
4である)の化合物、ペルフルオロブチルエチレン(P
FBE)、3,3,3−トリフルオロプロペンおよび2
−トリフルオロメチル−3,3,3−トリフルオロ−1
−プロペンが挙げられる。複数のコモノマーを用いるこ
ともできる。
【0015】反応器には少なくとも90重量%のVF2
と、必要に応じて用いる一つ(または複数の)のコモノ
マーと、PVDFとが入っている。有機溶媒、水または
ScCO2は入っていない。反応器の圧力は500〜3
000バール、好ましくは1500〜2500バールに
するのが有利である。反応器の容積は滞留時間が好まし
くは1分〜1時間になるような容積にする。
【0016】ラジカル開始剤自体は周知である。使用可
能なラジカル開始剤にはtert−ブチルペルピバレート、
t−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキ
シド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、ジ
−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキ
シド、ジクミルペルオキシド、1,3−ビス(t−ブチ
ルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、アセチルペルオ
キシド、ベンゾイルペルオキシド、イソブチリルペルオ
キシド、ビス(3,5,5−トリメチル)ヘキサノイル
ペルオキシドおよびメチルエチルケトンペルオキシドが
ある。この開始剤は溶媒に溶解することができる。溶媒
の例としてはヘプタンおよびイソドデカンが挙げられ
る。
【0017】開始剤の流量は新しいVF2の流量または
新しいVF2と新しいコモノマーとの合計の流量の2〜
1000ppm(重量)、好ましくは2〜100ppm
(重量)である。VF2と必要に応じて用いるコモノマ
ーの流量はPVDFの製造を補償するように調節され、
温度は反応器の冷却装置によって調節する。開始剤の流
量はモノマーをPVDFに変換できるように調節され
る。温度は50℃〜300℃、好ましくは90℃〜22
0℃に維持するのが好ましい。結晶化度を低下させるた
めには150℃以上の温度で運転する。この点について
は後で説明する。
【0018】使用する装置は低密度ポリエチレン(LD
PE)の合成をする装置と同じである。オートクレーブ
および管状反応器を用いるプロセスは当業者に周知の
「高圧」重合法に含まれる。これら2つの方法では高圧
下、一般に100〜350MPaで、生成するポリエチ
レンの溶融温度より高い温度でエチレンをラジカル重合
する。管状反応器を用いる方法では管状反応器内で重合
する。管状反応器は内径が一般に1〜10cmで、長さ
が一般に0.1〜3kmの円筒で、反応混合物は速い線
速度、一般に毎秒2mで移動し、反応時間は例えば0.
1〜5分にすることができる。
【0019】管状反応器の圧力は例えば200〜350
MPaにすることができる。オートクレーブを用いる方
法では、単一反応帯域の場合、長さ/直径比が一般に1
〜25のオートクレーブで重合する。複数の反応帯域を
有し、反応混合物を長手方向へ流す場合には、各帯域の
長さ/直径比は一般に0.5〜6にする。オートクレー
ブ反応器の圧力は例えば100〜250MPaにするこ
とができる。流れを加速させる化合物を反応器またはそ
の出口に添加しても本発明から逸脱するものではない。
この生成物は例えば超臨界CO2にすることができる
が、このこととScCO2中での重合とは全く関係がな
い。具体的にいえば、この添加量は反応器に入れたフル
オロモノマーとPVDFとの質量に対して0〜10重量
%である。
【0020】VF2の酸素含有率に関していうと、酸素
が存在するとラジカル重合にかなりの影響がでる可能性
があることが一般に知られている。これは乳化重合、懸
濁重合または塊重合かどうか、低圧法(P<500バー
ル)か、高圧法(P>500バール)かに関係ない。具
体的には酸素はラジカル重合に関与し、開始剤または重
合抑止剤のいずれかの役目をする。O2の関与する機構
についての詳細な説明が必要な場合にはChemica
l Review、1991年、91巻(2)、99〜
117頁を参照されたい。しかし、どのプロセスでも重
合を損なう可能性のある量の酸素がVF2に含まれてい
たことは知られていなかった。
【0021】例えば、VF2は1−クロロ−1,1−ジ
フルオロエタンのクラッキングで製造される: CH3−CF2Cl → HCl+VF2 このプロセスでは残留酸素が5ppm以下のVF2を得
ることはできない。このプロセスで得られたVF2は一
般に10〜15ppmの酸素を含む。この酸素含有率は
重合、特に高圧重合にとってはあまりに高い。従って、
VF2中および必要に応じて用いるコモノマー中の残留
酸素を除去するための単純で経済的な単一操作を使用す
るのが望ましい。
【0022】用いる触媒は活性サイトが無機の担体上に
分散した固体触媒であり、必要に応じて触媒の化学的活
性を高める役目をする促進剤をさらに含んでいる。この
活性サイトは周期律表の第8〜11族に属する元素であ
る。固体触媒は種々の形(円筒、薄片、ビーズ等)をし
た顆粒の状態である。活性サイトの担体は無機にするの
が好ましく、アルミナ、シリカ、ゼオライトまたはアル
ミノケイ酸塩、あるいは不均一触媒作用で当業者に周知
なその他の任意の担体にすることができる。この触媒は
0.05〜5重量%の活性元素を含む。
【0023】最適な触媒活性を確保するためには担体が
多孔質であるのが好ましい。触媒の細孔容積は0.00
1〜1000ml/g、好ましくは0.01〜100m
l/gである。触媒の比表面積によって、触媒が活性サ
イトを成分流に曝される能力を評価できる。比表面積は
2/gで表される。活性比表面積は1〜10,000
2/g、好ましくは1〜1000m2/gである。気体
の流量を固体触媒の量に関係付ける量(空間速度として
知られる)を定義することができる。この量はNm3
3/時またはkg/触媒kg/時で表すことができ、
0.01〜1000kg/kg/時、好ましくは0.1
〜100kg/kg/時である。
【0024】本発明方法は酸素含有率を100ppmか
ら5ppm以下、好ましくは1ppm以下に下げる、特
に30ppmから0.2ppmまたは0.8ppmに下
げるのが有用である。このような低い酸素含有率では影
響を受けないので、本発明方法は任意の圧力で行うこと
ができる。高圧にする利点はVF2を触媒と接触させる
装置がよりコンパクトになる点にある。通常は入手可能
な脱酸素したVF2に適した圧力を用いる。
【0025】温度は0〜200℃にすることができる
が、50〜100℃にするのが有利である。元素は銅で
あるのが好ましい。元素が銅の場合の酸素の除去機構は
下記の化学反応式に基づく: 2Cu+O2→2CuO 4Cu+2O2→Cu2
【0026】酸素の除去はモノマーをカートリッジに通
すだけでよい。カートリッジに入れる触媒は銅またはパ
ラジウム元素を含む固体触媒にするのが好ましい。工業
的規模では処理しなければならないモノマーの流量(容
量)が大きくなるので、カートリッジの代わりに容量の
大きい装置を用いる。この装置は例えば1本のカラムあ
るいは直列または並列で運転される2本またはそれ以上
の数のカラム組立体にすることができる。カラムを並列
に運転する場合は、モノマーの脱酸素を行いながら、別
のカラムで触媒の再生段階を行うことができる。
【0027】モノマーを脱酸素するための他の解決策
は、脱酸素剤のカートリッジをVF2の容器に直接組み
込むことである。この場合にはモノマーが容器から出る
度に脱酸素が半連続式に行われる。この種の触媒は周知
であり、研究室のグローブボックスで中性気体(アルゴ
ン、窒素)を処理するのに用いられている。この触媒は
例えば酸素に弱い有機金属化合物(例えば有機金属アル
ミニウム誘導体)を取扱う際に必要である。この触媒は
炭素と水素しか含まない気体のモノマー、例えばエチレ
ンまたはプロピレンから痕跡量の酸素を除去するのにも
用いられる。特に、チーグラー・ナッタ型の触媒を用い
てエチレンを重合するには痕跡量の酸素にしたモノマー
を用いる必要がある。
【0028】例としてはBASF社から市販のR3−1
5 T5×3型の触媒が挙げられる。この脱酸素は上記
PVDFの高圧製造法だけでなく、他のPVDF製造法
でも有用である。
【0029】本発明の主要プロセスに従う高圧重合の場
:1,1−ジフルオロエチレンを塊重合してPVDF
を作る方法は高圧重合法であり、重合が不用意に反応器
内で起こったり、圧縮段階のポンプ内で早期に起らない
ようにするために痕跡量の酸素を全て除去する必要があ
る。特に、意図的に重合媒体に添加される有機ラジカル
開始剤と同様に、酸素はラジカル開始剤の役目をする。
従って、酸素の存在は重合プロセスの運転およびその安
全性を損なうものである。
【0030】例えば、VF2の塊重合を1850バール
で行うときには、7ppm当量の純粋なtert−ブチルペ
ルピバレート(アトフィナから製品コードLUP 11
で市販)を注入する必要がある。しかし、モノマーが1
0ppmの残留酸素を含む場合は、LUP 11の量が
54ppmになり、重合に必要とされる量よりもはるか
に多くなる。酸素含有率を1ppmの残留酸素に下げる
と、LUP11の当量は5.4ppmになる。
【0031】乳化重合の場合:VF2の乳化重合の場合
には、過剰量の酸素が重合を遅らせ、さらには重合を阻
止することがある。複数の試験から20ppm以上の酸
素含有率では重合が完全に抑止されることが分かってい
る。VF2の重合を過硫酸アンモニウムを用い、乳化状
態で行う場合には、鎖末端は開始剤の断片になってい
る。これらの末端は壊れやすく、加熱すると硫酸を発生
し、ポリマーが分解する。同様に、開始剤として過炭酸
塩を用いると、分解副生成物としてアルデヒドが生成す
る。このアルデヒドによって、ポリマーを高温で押出ま
たは変換したときに、ポリマーが変色することがある。
従って、必要とされる開始剤の量が少なければ少ないほ
ど、乳化重合で作ったPVDFはそれに比例して安定し
たものになる。すなわち、開始剤をできるだけ用いない
ようにするためには残留酸素含有率を低下させる必要が
ある。
【0032】例えば、VF2を乳化重合する場合には、
一般に10kgのPVDFに対して1gの過硫酸カリウ
ムを用いる。これは1gのPVDFに対して7.7×1
-7モルのラジカルアニオンに等しい。モノマーが10
ppmの残留酸素を含む場合の理論量は1gのPVDF
に対して4.3×10-7モルのOラジカル(最終固形
分は約40%)になる。抑制機構に拘泥しないが、濃度
は量と同じ程度になることが分かる。従って、1ppm
以下の残留酸素を含むVF2を用いることによって得ら
れる利点、特に重合中に添加され、初期の脱気操作を行
っていないVF2の場合の利点は理解できよう。
【0033】本発明の別の観点から、本発明ではメルト
フローインデックス(MFI)の高いPVDF(または
対応コポリマー)の製造が可能である。特に、乳化重合
または懸濁重合ではメルトフローインデックスの高いP
VDFを製造するには制限があるということは知られて
いる。
【0034】本発明方法はこのメルトフローインデック
スの高い化合物の製造において特に自由度が大きい。
「メルトフローインデックス」とは所定温度、所定荷重
下で所定時間にダイを通って流れる樹脂の質量を意味す
る。すなわち、完全に標準化された測定法である。PV
DFまたはそのコポリマーの場合には、230℃の温度
で直径2.09mmのダイを通って5kgの荷重下で測
定する規格を適用する。MFI値が50、100、20
0さらには400g/10分(ASTM D−1238
に準じて230℃/5kg)のPVDFを調製する。
【0035】分子量は反応器に移動剤を注入して制御す
る。ポリエチレン製造の場合と同様な移動剤を用いるこ
とができる。低密度ポリエチレンの製造法で広く知られ
ている高効率の移動剤が存在する。これらは不安定な水
素原子を含む分子である。例としてはアルコール、アル
デヒド、特にプロパナールまたはブタナールあるいはア
ルカンまたはアルケン、例えばブタン、プロピレン、ヘ
プタンまたはイソドデカンが挙げられる。上記のメルト
フローインデックスの高いPVDFは被覆剤を作るのに
有用である。本発明の他の対象は上記のMFIを有する
化合物としての上記PVDFにある。
【0036】結晶化度の低いPVDFは水の存在下での
乳化重合または懸濁重合で得られ、必然的に重合限界温
度が制限される。この温度は一般に80〜100℃であ
る。VF2を150℃以上の温度で重合するのは容易な
ので、水のない状態で高圧運転できるのが有利である。
この温度ではポリマー鎖に存在する欠陥の数が増え、ポ
リマーの結晶化度、従って融点にも影響がある。欠陥の
数が多くなればなるほど、結晶化度は低下し、融点も低
下する。「転位欠陥」とはポリマー鎖に沿った−CH2
−CF2−CF2−CH2−型の任意の結合を意味する
(−CH2−CF2−CH2−CF2−型の頭−尾結合に対
して頭−頭結合ともよばれる)。欠陥数はフッ素NMR
で測定できる。転位欠陥数は一般にパーセンテージで表
される。
【0037】転位欠陥率は5〜15%、例えば6または
7%以上にすることができる。本発明の他の対象はこの
ような転位欠陥率を有する、化合物としての、PVDF
のホモポリマーにある。PVDFの結晶化度を測定する
別の方法としては融点の測定がある。融点が162℃以
下、好ましくは135〜162℃のPVDFを容易に得
ることができるのが有利である。この温度は例えば15
5℃、実際には150または145℃以下にすることが
できる。本発明の他の対象はこのような融点を有する、
化合物としての、PVDFのホモポリマーにある。
【0038】PVDFの結晶化度を測定するさらに別の
方法としては弾性率の測定がある。極めて有利なこと
に、高圧下で製造したPVDFの弾性率は低いので、そ
の生成物をカイナフレックス(Kynar Flex、
登録商標)(すなわちVF2−HFPコポリマー)の用
途で用いることができるようになるということは理解で
きよう。ASTM D−1708に準じた23℃での弾
性率を650〜1020MPaにすることができる。例
えば、1000、900、800、さらには700MP
a以下にすることができる。本発明の他の対象はこのよ
うな弾性率を有する、化合物としての、PVDFのホモ
ポリマーにある。
【0039】
【実施例】高圧重合の実施例 実施例1 回収分離器と、攪拌器とを備え、サーモスタット制御で
180℃に維持された100cm3容の鋼製の単一帯域
を有するオートクレーブ反応器で高圧重合を行う。この
反応器に直列接続された2つのポンプを用いて1,1−
ジフロロエチレンを連続的に供給する。先ず最初にこの
モノマーを銅触媒を含むカートリッジに通して痕跡量の
残留酸素を全て除去する。このモノマーを第1ポンプで
50バールから300バールに圧縮して第2ポンプに送
り、第2ポンプで300バールから1850バールの圧
力を加える。モノマーの流量は4400g/時である。
このモノマーの反応器入口での温度は74℃である。酸
素濃度計を用いて測定した酸素含有率は0.6ppmで
ある。
【0040】この反応器にさらに、ヘプタンに希釈した
tert−ブチルペルピバレート溶液(アトフィナから商標
名LUP 11−M−75のイソドデカン溶液として市
販されている)を41cm3/時の流量で導入する。次
いで、純粋なLUP 11の流量を計算して1.5×1
-2g/時にする。開始剤の分解によって1,1−ジフ
ルオロエチレンの重合が開始され、反応混合物が加熱さ
れる。そのときの反応混合物の温度は199℃である。
続いて、このポリマーを膨張容器内で減圧回収する。回
収されたPVDFの質量から重合収率を求めることがで
きる。ASTM D−1238に準じて230℃、5k
gの荷重下でメルトインデックス測定装置を用いてメル
トフローインデックスを測定する。
【0041】変換率:9.4% MFI[230℃、5kg]=6g/10分 重合速度Rpを計算することによって、超臨界CO2中で
のプロセスと比較した高圧プロセスの生産効率を評価す
ることができる:
【0042】
【数1】
【0043】上記実施例では、
【0044】
【数2】
【0045】ScCO2重合の場合の重合速度は国際特
許第98/28351号に記載の実施例を基に同一方法
で計算できる。例えば、この特許の場合には下記にな
る:
【0046】
【数3】
【0047】本発明方法は上記特許に記載の方法の12
0倍も速い。
【0048】実施例2 下記の条件下で実施例1を繰返し、下記結果を得た: 圧力=950バール 1,1−ジフルオロエチレンの流量=5.5kg/時 LUP 11の流量=41×10-2g/時 反応混合物の温度=210℃ 変換率=14% MFI[230℃、5kg]=200g/10分 融点=161.3℃
【0049】実施例3 下記の条件下で実施例1を繰返し、下記結果を得た: 圧力=1450バール 1,1−ジフルオロエチレンの流量=5.5kg/時 LUP 11の流量=7.4×10-2g/時 反応混合物の温度=195℃ 変換率=10.8% MFI[230℃、5kg]=7g/10分 融点=158.4℃
【0050】立体除外クロマトグラフィーによって分子
量をDMF溶液中で測定する。 Mn=171,000g/mol Mw=290,000g/mol Mw/Mn=1.7 製造されたポリマーの多分散性(1.7)が乳化/懸濁
重合で製造された市販のPVDFに通常みられる多分散
性(2〜3)よりも低いことは理解できよう。この化合
物をASTM規格D−1708に従って23℃で評価
し、カイナー(Kynar、登録商標)740グレード
と比較した。
【0051】
【表1】
【0052】実施例3の化合物は弾性率が低いにもかか
わらず、カイナー(Kynar、登録商標)740と同
等の機械的特性(特に限界応力)を有することがわか
る。カイナー(Kynar、登録商標)740はPVD
Fのホモポリマーである。
【0053】実施例4 下記の条件下で実施例1を繰返し、下記結果を得た: 圧力=1850バール 1,1−ジフルオロエチレンの流量=4.3kg/時 反応混合物の温度=189℃ 変換率=9.6% MFI[230℃、5kg]=8g/10分 融点=158℃ Mn=152,000g/mol Mw=320,000g/mol Mw/Mn=2.1
【0054】欠陥率(19F NMRで測定)=6.6% 限界応力=46MPa 限界伸び=8.3% 引張応力=45MPa 弾性率=1000MPa
【0055】脱酸素の実施例 1,1−ジフルオロエチレンを高圧重合反応器に入れ
る。このモノマーは2つの直列な高圧ポンプを用いて2
段階で圧縮する、すなわちポンプ1で40バールから3
00バールに、ポンプ2で300バールから1900バ
ールに圧縮して注入される。先ず最初に、BASF社か
らR3−11の名称で市販の銅を主成分とする触媒(触
媒の質量:2000g)を含む鋼製の円筒形カートリッ
ジ(寸法:長さ630cm、直径168cm)に、上記
モノマーを通して痕跡量の残留酸素を全て除去する。こ
の金属カートリッジは触媒を加熱するための電気加熱系
で囲まれている。Hermann Moritz製の酸
素濃度計EC180を用いてカートリッジの入口および
出口での残留酸素含有率を測定し、触媒の効力を評価す
る。
【0056】実施例5 1,1−ジフルオロエチレンの流量:4500g/時す
なわち2.25kg/時/触媒のkg、 カートリッジの温度:22℃ カートリッジの圧力:40バール 入口のO2含有率:16ppm 出口のO2含有率:15ppm
【0057】実施例6 1,1−ジフルオロエチレンの流量:4500g/時す
なわち2.25kg/時/触媒のkg カートリッジの温度:50℃ カートリッジの圧力:40バール 入口のO2含有率:16ppm 出口のO2含有率:0.6ppm これらの2つの実施例から1,1−ジフルオロエチレン
の脱酸素を効率的に行うことができ、さらに、カートリ
ッジを加熱することによって触媒の効力を高めることが
できることがわかる。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)〜(d)を特徴とする、フリ
    ーラジカルの作用によって開いて重合可能なビニル基を
    含む化合物の中からコモノマーが選択され、このコモノ
    マーは上記ビニル基に直接結合された少なくとも一つの
    フッ素原子、フルオロアルキル基またはフルオロアルコ
    キシ基を含み、このコモノマーの比率がポリマー全体の
    0〜50重量%である、PVDFのホモポリマーまたは
    コポリマーの連続製造方法: (a)VF2と、必要に応じて用いられるコモノマー
    と、ラジカル開始剤とを300〜3000バールの圧力
    に維持された反応器中に導入し、反応器は主としてVF
    2と、必要に応じて用いられるコモノマーと、PVDF
    とを含んでおり、 (b)反応混合物流を(a)段階の反応器から取り出し
    て分離器へ導入し、 (c)分離器で溶融したPVDFを回収し、連続的に排
    出し、 (c1)必要な場合には(c)段階からのPVDF流を
    顆粒化装置へ導入し、 (d)分離器でVF2および必要に応じて用いられるコ
    モノマーを回収し、(a)段階へ再循環させる。
  2. 【請求項2】 圧力1500〜2500バールにす
    請求項記載の方法。
  3. 【請求項3】 ラジカル開始剤がtert−ブチルペルピバ
    レートである請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 開始剤の流量が新しいVF2の全部また
    は新しいVF2と新しいコモノマーとの全体の2〜10
    0ppm(重量)である請求項1〜のいずれか一項に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応器の温度を50〜300℃にする請
    求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 温度を90〜220℃にする請求項
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 流れを良くする化合物を反応器中のフル
    オロモノマーおよびPVDFの重量に対して0〜10重
    量%の量で反応器中または反応器出口に添加する請求項
    1〜のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 新しいVF2と必要に応じて用いるコモ
    ノマーとを(a)段階で導入する前に脱酸素する追加の
    段階を含み、この段階では新しいVF2および必要に応
    じて用いるコモノマーを(i)十分な量の活性サイトが
    元素周期律表の第8〜11族元素である触媒と(ii)所
    望の酸素含有率を得るのに十分な時間だけ接触させる請
    求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
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