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本発明は含フッ素重合体の製造方法に関し、詳しくは、環境破壊をもたらすことの少ない重合媒体を用いて耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れる含フッ素重合体を効率よく製造する方法に関する。
含フッ素重合体は、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れる機能材料として種々の産業分野で用いられる。含フッ素重合体は、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等で製造されるが、溶液重合法や懸濁重合法に用いられる重合媒体としては、クロロフルオロカーボン(CFC)等の不活性重合媒体が、高分子量の重合体を与えることや重合速度等の点から通常用いられていた。しかし、特定CFCがオゾン層破壊の原因物質であるとして、使用が禁止されたため、CFCの代替重合媒体が種々提案されてきた。
CFC代替重合媒体としては、ペルフルオロカーボン(PFC)やヒドロフルオロカーボン(HFC)が提案されたが、PFCは、重合媒体として優れるものの、地球温暖化係数が大きく好ましくない。また、一般にHFCはC−H結合を有し、フルオロオレフィンに対する連鎖移動定数が大きく、高分子量の含フッ素重合体が得られない。重合媒体として、特定のHFC(特許文献1を参照。)や特定のアルキル基とフルオロアルキル基を有するエーテル化合物(特許文献2を参照。)が提案されている。
特許文献3には、特定のアルキル基とフルオロアルキル基を有するエーテル化合物を連鎖移動剤として用いる含フッ素重合体の製造方法が開示されている。しかし、該エーテル化合物は、連鎖移動定数が大きく重合媒体として使用できない。連鎖移動定数の小さい、より優れた重合媒体の開発が要請されている。
米国特許第5182342号明細書 特開平11−92507号公報 米国特許第6399729号明細書
本発明の目的は、オゾン破壊係数や地球温暖化係数が小さく、重合速度が大きい重合媒体を用いて、高分子量で、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性に優れる含フッ素重合体を効率よく製造する方法を提供することである。
本発明は、重合媒体の中でフッ素モノマーをラジカル重合する含フッ素重合体の製造方法において、該重合媒体が、R−O−R(ここで、R及びRはポリフルオロアルキル基であり、RとR両方が水素原子を有し、RとRの合計の炭素原子数は3〜8である。)で表されるヒドロフルオロアルキルエーテルであることを特徴とする含フッ素重合体の製造方法を提供する。
また、本発明は、前記製造方法により製造された含フッ素重合体と重合媒体とのスラリーに水を加え、20〜150℃の温度で撹拌下に該重合媒体を分離しつつ、該含フッ素重合体を造粒することを特徴とする含フッ素重合体の造粒物の製造方法を提供する。
本発明の含フッ素重合体の製造方法によれば、オゾン破壊係数や地球温暖化係数が小さく、重合速度が大きい重合媒体を用いて、高分子量で、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性に優れる含フッ素重合体を効率よく製造できる。
本発明における重合媒体は、R−O−R(ここで、R及びRはポリフルオロアルキル基であり、RとRの少なくとも一方は水素原子を有し、RとRの合計の炭素原子数は3〜8である。)で表されるヒドロフルオロアルキルエーテル(以下、HFEという。)である。ポリフルオロアルキル基としては、直鎖状又は分岐状の、ヒドロフルオロアルキル基又はペルフルオロアルキル基が好ましい。RとRのどちらか一方がペルフルオロアルキル基の場合は、もう一方はヒドロフルオロアルキル基である。RとRとがともにペルフルオロアルキル基であると地球温暖化係数が高い。また、RとRは同一又は異なるポリフルオロアルキル基であってよい。
とRが有するフッ素原子の合計数は、水素原子の合計数よりも多いことが好ましい。水素原子数が多いと連鎖移動定数が大きくなるので、水素原子数はより少ないことが連鎖移動定数が小さく好ましい。R及びRが有するフッ素原子の合計数は、水素原子とフッ素原子の合計数に対して60%以上が好ましく、65%以上がより好ましい。
とRの合計の炭素原子数は3〜8である。RとRの炭素原子数が少なすぎると沸点が低く重合媒体としての取り扱い性が充分でなく、多すぎると沸点が高く含フッ素重合体と重合媒体との分離が困難になる。好ましくはRとRの合計の炭素原子数は4〜6個である。HFEとしては、CFCHOCFCHF、CHFCFCHOCFCHF、CFCFCHOCFCHFからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、CFCHOCFCHF及び/又はCHFCFCHOCFCHFがより好ましく、CHFCFCHOCFCHFが最も好ましい。
本発明において、重合媒体の使用量は、重合させるモノマーの種類により適宜選択できるが、モノマーの全質量に対して3〜100倍量が好ましく、5〜50倍量がより好ましい。重合媒体は、HFEを単独で使用してもよく、水等の不活性重合媒体と混合して使用してもよい。
本発明における含フッ素重合体としては、フルオロオレフィン、フルオロビニルエーテル、重合性二重結合基を2個有するフッ素モノマー、脂肪族環構造を有するフッ素モノマーからなる群から選ばれる1種以上に基づく重合単位を含有する含フッ素重合体が好ましい。
フルオロオレフィンとしては、分子中に1個以上のフッ素原子を有するオレフィンであり、炭素原子数が2〜10のフルオロオレフィンが好ましい。フルオロオレフィンの具体例としては、テトラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン(VDF)、フッ素ビニル(VF)等のフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、(2−ヒドロペンタフルオロプロピレン)等のフルオロプロピレン、X(CFCH=CH(ここで、XはH又はFを示す。以下同じ)、(CFC=CH等のフルオロブテン、X(CFCH=CH、X(CFCF=CH(ここで、nは3〜8の整数を示す)のポリフルオロアルキルエチレン等が挙げられる。フルオロオレフィンは、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。フルオロオレフィンとしては、TFE、CTFE、VDF、HFP等が好ましい。
フルオロビニルエーテルとしては、CF=CFO(CFCFYO)(式中、Rは炭素原子数1〜6のペルフルオロアルキル基、Yはフッ素原子又はトリフルオロメチル基、mは0〜6の整数を表す)、CHOCOCFCFCFOCF=CF、FSOCFCFOCF(CF)CFOCF=CF等の容易にカルボン酸基やスルホン酸基に変換可能な官能基を有するビニルエーテル(官能性フルオロビニルエーテル:FFVE)が挙げられる。フルオロビニルエーテルは、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。フルオロビニルエーテルの具体例としては、ペルフルオロ(メチルビニルエーテル)、ペルフルオロ(エチルビニルエーテル)、ペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)、CF=CFOCFCF(CF)O(CFCF、CF=CFO(CFO(CFCF、CF=CFO(CFCF(CF)O)(CFCF、CF=CFOCFCF(CF)O(CFCF、CF=CFO(CFCOCH、CF=CFOCFCF(CF)O(CFCOCH、CF=CFOCFCF(CF)O(CFSOF等が好ましい。
重合性二重結合を2個有する含フッ素モノマーとしては、ペルフルオロ(ブテニルビニルエーテル)(BVE)、ペルフルオロ(アリルビニルエーテル)、ペルフルオロ(ビスビニルオキシメタン)等が挙げられる。重合性二重結合を2個有する含フッ素モノマーは、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
脂肪族環構造を有する含フッ素モノマーとしては、ペルフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)(PDD)、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール、ペルフルオロ(2−メチレン−4−メチル−1,3−ジオキソラン)等が挙げられる。脂肪族環構造を有する含フッ素モノマーは、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
また、本発明における含フッ素重合体としては、前記フッ素モノマーとフッ素原子を有しないモノマーを共重合して得た含フッ素共重合体も好ましい。フッ素原子を有しないモノマーとしては、エチレン(E)、プロピレン(P)、イソブテン等のオレフィン、酢酸ビニル等のビニルエステル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル等のビニルエーテル等が挙げられる。フッ素原子を有しないモノマーは、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明における含フッ素重合体としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、TFE/PPVE共重合体(PFA)、TFE/HFP共重合体(FEP)、TFE/E共重合体(ETFE)、TFE/HFP/PPVE共重合体、TFE/HFP/VDF共重合体(THV)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、CTFE/E共重合体(ECTFE)、ポリペルフルオロ(ブテニルビニルエーテル)、TFE/BVE共重合体、BVE/PDD共重合体、ポリペルフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)、TFE/PDD共重合体、TFE/FFVE共重合体、TFE/FFVE/PPVE共重合体、TFE/HFP共重合体、TFE/P共重合体、TFE/P/VDF共重合体等が挙げられる。本発明における含フッ素重合体としては、フッ素樹脂が好ましい。
本発明の製造方法において、溶液重合法、懸濁重合法の重合形式が好ましく採用される。また、使用するラジカル重合開始剤は、重合形式に応じて従来公知のものから適宜選択できる。ラジカル重合開始剤としては、ビス(クロロフルオロアシル)ペルオキシド、ビス(ペルフルオロアシル)ペルオキシド、ビス(ω−ヒドロペルフルオロアシル)ペルオキシド、tert−ブチルペルオキシイソブチレート、tert−ブチルペルオキシピバレート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。ラジカル重合開始剤の使用量は、特に限定されず適宜選択できるが、通常はモノマーの全質量に対して、0.005〜5質量%が好ましく、0.05〜0.5質量%がより好ましい。
本発明の製造方法における重合条件としては、特に限定されず、広い範囲の反応条件が採用できる。重合温度としては、通常は0〜100℃が好ましく、30〜90℃がより好ましい。反応圧力としては、通常は0.2〜10MPaが好ましく、0.5〜20MPaがより好ましい。また、本発明の製造方法には、回分式及び連続式等操作が適宜選択できる。
本発明におけるラジカル重合において、含フッ素重合体の分子量を制御する目的で連鎖移動剤を使用することが好ましい。連鎖移動剤としは、HFEに可溶であることが好ましい。具体例としては、ヘキサン等の炭化水素類、CFCH等のヒドロフルオロカーボン、CFCFCHCl等のヒドロクロロフルオロカーボン、アセトン等のケトン、メタノール、エタノール等のアルコール、メチルメルカプタン等のメルカプタン等が挙げられる。使用量は、連鎖移動剤の連鎖移動定数の大きさにより適宜選択されるが、重合媒体に対して0.01〜50質量%が好ましく、0.01〜20質量%がより好ましい。
本発明において含フッ素重合体の造粒物は、本発明の製造方法より製造された含フッ素重合体と重合媒体とのスラリーに水を加え、20〜150℃の温度で撹拌下に該重合媒体を分離しつつ、該含フッ素重合体を造粒することにより製造される。
含フッ素重合体の造粒物は、乾燥が容易で、ペレット化工程への適用性に優れる。また、造粒工程により重合媒体が効率よく回収できるので好ましい。
造粒物の製造時に、本発明の製造方法で得られたスラリーをそのまま用いることもできるし、該スラリーを濃縮したスラリー、該スラリーに希釈媒体を加えて希釈したスラリーを用いることもできる。希釈媒体は、重合媒体や連鎖移動剤として使用した媒体と同じであっても、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。造粒物の製造時において、含フッ素重合体の製造時に使用した重合媒体及び/又は連鎖移動剤と希釈媒体との合計である媒体の使用量は、含フッ素重合体の100質量部に対して100〜3000質量部が好ましく、1000〜2500質量部がより好ましい。
造粒物の製造時における水の使用量は特に限定されないが、媒体と含フッ素重合体との総容量に対して50〜500容量%が好ましく、100〜300容量%がより好ましい。造粒時の温度は20〜150℃が好ましく、30〜100℃がより好ましい。水及び媒体の分離を容易にするため、減圧下に造粒物を製造することも好ましい。撹拌混合には、通常の撹拌槽、邪魔板付き撹拌槽等を使用できる。撹拌翼は、タービン翼、イカリ型翼等の通常使用される撹拌翼が使用できる。
実施例、比較例中のQ値は、高化式フローテスター(島津製作所製)を用い、溶融した含フッ素重合体を径2.1mm、長さ8mmのノズルから圧力0.7MPaで297℃で押出された量(mm/秒)である。Q値は分子量の指標であり、低い値ほど高分子量である。
[実施例1]
内容積1.2リットルのステンレス鋼製反応容器を脱気し、重合媒体CFCHOCFCHFの1312g、連鎖移動剤1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパンの13.5g、(ペルフルオロブチル)エチレン(PFBE)の1.8g、TFEの85g、Eの5.9gを仕込んだ。温度を50℃に保持して、重合開始剤ビス(ペルフルオロブチリル)ペルオキシドの1質量%濃度のペルフルオロシクロヘキサン溶液(重合開始剤溶液)を仕込み反応を開始させた。反応中、系内にTFEとEの混合ガス(組成TFE/E=53/47(モル比))を導入し、反応圧力を0.88MPaに保持した。重合開始剤溶液は重合速度がほぼ一定になるように断続的に仕込み、合計で12cc仕込んだ。3.2時間後に含フッ素重合体のスラリーの約1400gを得た。該スラリー全量と水の1600mlとを、6枚のタービン翼と二枚の邪魔板を備えた4リットルの造粒槽に仕込み、昇温温度2℃/分にて90℃に加熱しつつ、400rpmの回転数で撹拌下に重合媒体及び連鎖移動剤を1時間かけて分離し、該含フッ素重合体を造粒した。水を除去、乾燥後、80gの造粒物を得た。造粒物の粒子径は1.0mm程度であった。該含フッ素重合体の共重合組成は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位/PFBEに基づく重合単位=53.3/46.7/0.8(モル比)であった。該含フッ素重合体のQ値は5.2mm/秒、融点は271℃、熱分解開始点は350℃であった。300℃で圧縮成形してフィルムを得た。フィルムの引張強度は46MPa、引張伸度は420%であった。
[実施例2]
CFCHOCFCHFに代えてCHFCFCHOCFCHFの1312gを用いる以外は実施例1と同様に重合して、3.3時間後に含フッ素重合体のスラリーの約1400gを得た。実施例1と同様に造粒を行い78gの造粒物を得た。該含フッ素重合体の共重合組成は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位/PFBEに基づく重合単位=53.2/46.8/0.8(モル比)であった。該含フッ素重合体のQ値は5.9mm/秒、融点は270℃、熱分解開始点は345℃であった。300℃で圧縮成形しフィルムを得た。フィルムの引張強度は47MPa、引張伸度は425%であった。
[比較例1]
CFCHOCFCHFに代えてCHCHOCFCFHの1312gを用いる以外は実施例1と同様に重合して、4時間後に含フッ素重合体のスラリーの約1400gを得た。実施例1と同様に造粒して69gの造粒物を得た。該含フッ素重合体の共重合組成は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位/PFBEに基づく重合単位=53.2/46.8/0.8(モル比)であった。該含フッ素重合体は、Q値は高すぎて測定できなかった。また、融点は269℃、熱分解開始点は361℃であった。300で圧縮成形したフィルムは、脆かった。
[参考例1]
CFCHOCFCHFに代えてCFClCFClを仕込む以外は実施例1と同様に重合し、2時間半後に含フッ素共重合体のスラリーの約1400gを得た。該含フッ素重合体の共重合組成は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位/PFBEに基づく重合単位=53.0/47.0/0.8(モル比)であった。該含フッ素共重合体は、Q値4.5mm/秒、融点が274℃、熱分解開始点が352℃であり、300℃で成形してフィルムを得た。フィルムの引張強度は43MPa、引張伸度は450%であった。
本発明の含フッ素重合体の製造方法によれば、オゾン破壊係数及び地球温暖化係数がはるかに小さい重合媒体を用いて、種々の特性に優れる含フッ素重合体が製造できる。

Claims (3)

  1. 重合媒体の中でフッ素モノマーをラジカル重合する含フッ素重合体の製造方法において、該重合媒体が、R−O−R(ここで、R及びRはポリフルオロアルキル基であり、RとR両方が水素原子を有し、RとRの合計の炭素原子数は3〜8である。)で表されるヒドロフルオロアルキルエーテルであることを特徴とする含フッ素重合体の製造方法。
  2. 前記ヒドロフルオロアルキルエーテルがCFCHOCFCHF、CHFCFCHOCFCHF、CFCFCHOCFCHFからなる群から選ばれる1種以上である請求項1に記載の含フッ素重合体の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の製造方法により製造された含フッ素重合体と重合媒体とのスラリーに水を加え、20〜150℃の温度で撹拌下に該重合媒体を分離しつつ、該含フッ素重合体を造粒することを特徴とする含フッ素重合体の造粒物の製造方法。
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