JP3517559B2 - コイニングによる抵抗溶接用リング溝の成形方法 - Google Patents

コイニングによる抵抗溶接用リング溝の成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、異種金属、例えば
冷凍サイクルに用いられる電磁弁や電動弁等の黄銅製の
ボディと銅パイプとの抵抗溶接が容易に行えるようにす
るために、一方のボディに形成される抵抗溶接用リング
溝の形成方法に係り、特に冷媒の流通孔の周りに形成す
るリング溝であっても、コイニング加工によってもリン
グ溝が変形することのないコイニングによる抵抗溶接用
リング溝の形成方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、異種金属の抵抗溶接は融点の
相違から極めて困難なものとされ、一般的にはろー付け
による接合が行われていた。ところが、最近では冷凍サ
イクルに用いられる電磁弁や電動弁等の黄銅製のボディ
のパイプ接続部分にリング溝を形成することにより、銅
パイプであっても抵抗溶接によって接合強度が強くかつ
気密性の高い固相溶着ができるようになっている。 【0003】図3は、パイプ接合のための溝加工が施さ
れた従来の黄銅製のボディ1に銅パイプ5が抵抗溶接さ
れた縦断面図である。黄銅製のボディ1の中心部には、
冷媒の流通孔2が設けられている。細幅のリング溝4
は、前記流通孔2の周りに切削加工によって設けられて
おり、後述する銅パイプ5を圧入の状態で固相溶着でき
るようになっている。 【0004】銅パイプ5は、前記ボディ1のリング溝4
に臨みやすくするために、溶接側端部の外面に面取りが
設けられている。符号5aで示す突起は、抵抗溶接時に
銅パイプがリング溝4にてしごかれて出来る瘤である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の銅パ
イプ5は、通常0.7mmの肉厚のものが用いられてお
り、一方、これに対応する黄銅製ボディ1に設けられる
リング溝4は、幅0.4、深さ1.0mmと非常に細く
する必要があった。しかしながら、前述のリング溝4は
切削加工によって行われているため、切削バイトは非常
に細く(刃幅0.4mmに対して刃先の長さは約2.5
倍と長くなる)なるため、バイトが製作しにくく、また
折れやすいため、部品の加工コストが高くなるという問
題点があった。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、異種金属の抵
抗溶接に際して、従来切削加工によって形成されていた
黄銅製ボディのリング溝の加工に換え、プレスによるコ
イニング加工によってリング溝を形成するに際して、コ
イニング加工時にリングパンチの刃部によって余肉が流
通孔側へ押し出されてリング溝を変形させるが、この変
形を成形パンチで整形することにより、安価なコストで
ボディにリング溝を形成できる加工方法の提供を目的と
するものである。 【0007】つまり、本発明のコイニングによる抵抗溶
接用リング溝の成形方法は、黄銅製ボディ1の中心部に
設けられている冷媒の流通孔2の周りに、コイニング加
工によって細幅のリング溝4を形成するようにした抵抗
溶接用リング溝を形成するに際して、始めに、前記黄銅
製ボディ1の流通孔2に、整形パンチ11下端部の膨出
部11aをボディに形成されるリング溝の深さよりも下
方に達する位置まで臨ませ、次に、前記ボディ1上面の
流通孔2の周りにリングパンチ12の刃部12aを押し
当て、このリングパンチの刃部12aによって押し付け
られたリング溝4上端部分の余肉1aが下穴部に集積す
る応力が最も小さくなる流通孔2側へ押し出されて内側
に変形した状態にて細幅のリング溝4を成形し、その
後、前記リング溝4にリングパンチの刃部12aが嵌ま
り込んだ状態にて前記整形パンチ11を上方に引き上
げ、整形パンチの膨出部11aによるしごき加工によっ
て、前記コイニング加工時に生じるリング溝開口付近の
内側への広がりを整形し、細幅のリング溝4がえられる
ようにしたことを特徴とするものである。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は、本発明のコイニングによ
るリング溝の成形工程を示す断面図である。この図にお
いて、成形金型10は、上型台板に垂下状に固定された
ダイホルダー(何れも図示しない。)を介して適宜なボ
ルトにより固定されているリングパンチ11と、該リン
グパンチ11の中心孔に内挿されリングパンチから独立
して上下方向に可動整形パンチ11とで構成されてい
る。尚、黄銅製ボディ1は、プレス機の下型台板(図示
しない。)上に適宜な治具によって固定されている。 【0009】前記整形パンチ11は、軸の下方部分に、
前記ボディに形成されるリング溝4の深さよりも広幅の
ヌスミ部11bが設けられると共にその下端に膨出部1
1aが設けられている。 【0010】前記リングパンチ12は、中心部に整形パ
ンチを挿通させる孔が設けられると共にこの孔の周縁部
にはリング状の刃部12aが設けられている。 【0011】次に、本発明によるコイニングによる抵抗
溶接用リング溝の成形方法を図1の工程図に基づいて詳
細に説明する。(1) プレスの下台板上に適宜な治具を用
いて黄銅製ボディ1をセットし、始めに、前記黄銅製ボ
ディ1の流通孔2に、整形パンチ11下端部の膨出部1
1aをボディに形成されるリング溝の深さよりも下方に
達する位置まで臨ませる。(図1の(A)の状態)(2)
次に、前記ボディ1上面の流通孔2の周りにリングパン
チ12の刃部12aを押し当てて細幅のリング溝4を形
成する。なお、このコイニング加工においては、リング
パンチの刃部12aによって押し付けられたリング溝4
上端部分の余肉1aが下穴部に集積する応力が最も小さ
くなる流通孔2側へ押し出されて内側に変形させるよう
にしている。(図1の(B)の状態)この理由は、例え
ば前記成形パンチ11に変わるストレートな芯金(図示
なし)を用いてコイニング加工すると、刃部12aの根
本に過大な応力が生じて刃部12aの折損が著しく多く
なるためである。(3) その後、前記リング溝4にリング
パンチの刃部12aが嵌まり込んだ状態にて前記整形パ
ンチ11を上方に引き上げ、整形パンチの膨出部11a
によるしごき加工を行う。(図1の(C)の状態)この
しごき加工によって、図2に示す如く、前記コイニング
加工時に生じたリング溝4上端部の内側への膨出部分が
整形され、細幅のリング溝4が得られるようになってい
る。 【0012】 【発明の効果】本発明のコイニングによる抵抗溶接用リ
ング溝の成形方法は、従来の切削加工に換え、プレスに
よるコイニング加工を行うに際して、コイニング加工時
に生じたリング溝4上端部の内側への膨出を成形パンチ
によるしごきによって整形するという加工方法であるか
ら、成形パンチを折損させることなく細幅のリング溝4
が得られるようになっている。従って、プレスによるコ
イニングであるため、生産性が著しく向上して安価に部
品が提供できるという有益な発明である。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明のコイニングによるリング溝の成形工
程を示す断面図 。 【図2】 本発明により成形加工されたボディの断面
図。 【図3】 従来の方法によってリング溝が形成された黄
銅製のボディに銅パイプが抵抗溶接された縦断面図 。 【符号の説明】 1 黄銅製ボディ、 1a 余肉、 2 流通孔、4 リング
溝、 5 銅パイプ、 10 成形金型、11 整形パン
チ、 11a 膨出部、 11b ヌスミ部、12 リング
パンチ、 12a 刃部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−6032(JP,A) 特開 昭56−165528(JP,A) 特開 昭58−13481(JP,A) 特開 平10−128550(JP,A) 特開 昭57−47531(JP,A) 特開 平1−206105(JP,A) 特開 平6−179033(JP,A) 実開 昭61−182610(JP,U) 特公 昭51−42062(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 22/02 B21D 41/02 B21D 17/00 B21J 5/02 B23K 11/34

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】黄銅製ボディ1の中心部に設けられている
    冷媒の流通孔2の周りに、コイニング加工によって細幅
    のリング溝4を形成するようにした抵抗溶接用リング溝
    を形成するに際して、始めに、前記黄銅製ボディ1の流
    通孔2に、整形パンチ11下端部の膨出部11aをボデ
    ィに形成されるリング溝の深さよりも下方に達する位置
    まで臨ませ、次に、前記ボディ1上面の流通孔2の周り
    にリングパンチ12の刃部12aを押し当て、このリン
    グパンチの刃部12aによって押し付けられたリング溝
    4上端部分の余肉1aが下穴部に集積する応力が最も小
    さくなる流通孔2側へ押し出されて内側に変形した状態
    にて細幅のリング溝4を成形し、その後、前記リング溝
    4にリングパンチの刃部12aが嵌まり込んだ状態にて
    前記整形パンチ11を上方に引き上げ、整形パンチの膨
    出部11aによるしごき加工によって、前記コイニング
    加工時に生じるリング溝開口付近の内側への広がりを整
    形し、細幅のリング溝4がえられるようにしたことを特
    徴とするコイニングによる抵抗溶接用リング溝の成形方
    法。
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