JP3517372B2 - 耐熱ブロックおよび耐熱ブロックの壁内張り施工法 - Google Patents
耐熱ブロックおよび耐熱ブロックの壁内張り施工法Info
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- JP3517372B2 JP3517372B2 JP09173099A JP9173099A JP3517372B2 JP 3517372 B2 JP3517372 B2 JP 3517372B2 JP 09173099 A JP09173099 A JP 09173099A JP 9173099 A JP9173099 A JP 9173099A JP 3517372 B2 JP3517372 B2 JP 3517372B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却炉、溶融炉、
加熱炉または熱処理炉等の各種工業炉の炉壁内面、さら
には耐熱構造が必要とされる壁の内面に装着される耐熱
ブロックおよび耐熱ブロックの壁内張り施工法の改良に
関する。
加熱炉または熱処理炉等の各種工業炉の炉壁内面、さら
には耐熱構造が必要とされる壁の内面に装着される耐熱
ブロックおよび耐熱ブロックの壁内張り施工法の改良に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、上記工業炉にあっては、炉壁を形
成する鉄皮を保護するために、炉壁（鉄皮）の内面にセ
ラミックファイバー、アルミナファイバー、シリカファ
イバー等の耐熱性に優れた無機繊維ブランケットを多数
積層して成る耐熱ブロックが内張りされている。
成する鉄皮を保護するために、炉壁（鉄皮）の内面にセ
ラミックファイバー、アルミナファイバー、シリカファ
イバー等の耐熱性に優れた無機繊維ブランケットを多数
積層して成る耐熱ブロックが内張りされている。
【０００３】炉壁への前記耐熱ブロックの内張り施工法
として、図６に示すように、耐熱ブロックをボルト・ナ
ットによる固定手段で炉壁に内張り施工する方法（特開
昭６１−２９６７９号公報参照）が提案されている。
として、図６に示すように、耐熱ブロックをボルト・ナ
ットによる固定手段で炉壁に内張り施工する方法（特開
昭６１−２９６７９号公報参照）が提案されている。
【０００４】図６において、Ａは耐熱ブロック、１は耐
熱ブロックを構成する積層無機繊維ブランケット、Ｂは
耐熱ブロックを炉壁に装着するために耐熱ブロックに埋
設状に設けられた支持金具である。この支持金具Ｂは取
付け孔を有するコ字形の受座部材２と、それに固着され
た串部材３とから成る。前記無機繊維ブランケット１は
串部材３に貫通され、積層圧縮されている。４は耐熱ブ
ロックＡの外から前記受座部材２の取付け孔に向けて形
成された空洞部、５は空洞部のくずれ防止用として、段
ボール、プラスチックなどの可燃性材料で作られた筒部
材、６は耐熱ブロックの囲い用可燃性当て板であり、そ
の外側に巻き回したプラスチックテープ等の紐材で強く
緊縛することで、積層した無機繊維ブランケット１は圧
縮状態に保持されている。
熱ブロックを構成する積層無機繊維ブランケット、Ｂは
耐熱ブロックを炉壁に装着するために耐熱ブロックに埋
設状に設けられた支持金具である。この支持金具Ｂは取
付け孔を有するコ字形の受座部材２と、それに固着され
た串部材３とから成る。前記無機繊維ブランケット１は
串部材３に貫通され、積層圧縮されている。４は耐熱ブ
ロックＡの外から前記受座部材２の取付け孔に向けて形
成された空洞部、５は空洞部のくずれ防止用として、段
ボール、プラスチックなどの可燃性材料で作られた筒部
材、６は耐熱ブロックの囲い用可燃性当て板であり、そ
の外側に巻き回したプラスチックテープ等の紐材で強く
緊縛することで、積層した無機繊維ブランケット１は圧
縮状態に保持されている。
【０００５】７は炉壁を形成している鉄皮、８は鉄皮に
予め内張りされた無機繊維のバックアップ材、９は鉄皮
に溶接等で固着されたソケット型スタッド・ボルト、１
０はスタッド・ボルトに予め螺着されたストッパー用ナ
ットである。
予め内張りされた無機繊維のバックアップ材、９は鉄皮
に溶接等で固着されたソケット型スタッド・ボルト、１
０はスタッド・ボルトに予め螺着されたストッパー用ナ
ットである。
【０００６】前記耐熱ブロックＡの炉壁への内張り施工
は、下記の手順で行われる。 〔１〕耐熱ブロックＡを炉壁に対向させ、支持金具Ｂの
受座部材２の取付け孔（図示してない）にスタッド・ボ
ルト９を挿入させる。 〔２〕耐熱ブロックＡの外から空洞部４に案内ロッド１
１を挿入し、その先端の雄ネジ部１１ａをスタッド・ボ
ルト９の雌ネジ部（図示してない）に螺合させて連結す
る。 〔３〕ボックスレンチ１２に取付け用ナット１３を支持
させ、ナット１３を案内ロッド１１に挿通させながら押
し進め、スタッド・ボルト９に螺合させて締付け、受座
部材３をナット１０，１３間で挟持することで、耐熱ブ
ロックをスタッド・ボルトに支持させる。 〔４〕このあと、ボックスレンチ１２および案内ロッド
１１を引き出し、空洞部４内に無機繊維材を充填する穴
埋め作業を行う。
は、下記の手順で行われる。 〔１〕耐熱ブロックＡを炉壁に対向させ、支持金具Ｂの
受座部材２の取付け孔（図示してない）にスタッド・ボ
ルト９を挿入させる。 〔２〕耐熱ブロックＡの外から空洞部４に案内ロッド１
１を挿入し、その先端の雄ネジ部１１ａをスタッド・ボ
ルト９の雌ネジ部（図示してない）に螺合させて連結す
る。 〔３〕ボックスレンチ１２に取付け用ナット１３を支持
させ、ナット１３を案内ロッド１１に挿通させながら押
し進め、スタッド・ボルト９に螺合させて締付け、受座
部材３をナット１０，１３間で挟持することで、耐熱ブ
ロックをスタッド・ボルトに支持させる。 〔４〕このあと、ボックスレンチ１２および案内ロッド
１１を引き出し、空洞部４内に無機繊維材を充填する穴
埋め作業を行う。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の耐熱ブロッ
クを用いて炉壁に内張り施工する方法によれば、ボルト
・ナットによる固定手段により、耐熱ブロックを炉壁に
強固に支持させることができる。
クを用いて炉壁に内張り施工する方法によれば、ボルト
・ナットによる固定手段により、耐熱ブロックを炉壁に
強固に支持させることができる。
【０００８】しかし、上記構成の耐熱ブロックを用いた
炉壁への内張り施工にあっては、取付け用ナット１３が
バックアップ材のファイバーショット等によりスタッド
・ボルトに入りにくく、施工性が悪い。
炉壁への内張り施工にあっては、取付け用ナット１３が
バックアップ材のファイバーショット等によりスタッド
・ボルトに入りにくく、施工性が悪い。
【０００９】また、耐熱ブロックの装着後、耐熱ブロッ
クに形成してある空洞部に断熱繊維材を充填する穴埋め
作業を必要とするので、施工性はより煩雑なものとな
る。
クに形成してある空洞部に断熱繊維材を充填する穴埋め
作業を必要とするので、施工性はより煩雑なものとな
る。
【００１０】本発明は、上述した問題を解消するために
なされたものであって、施工性の改善向上が得られる耐
熱ブロックおよび耐熱ブロックの壁内張り施工法を提供
することを主たる目的としている。
なされたものであって、施工性の改善向上が得られる耐
熱ブロックおよび耐熱ブロックの壁内張り施工法を提供
することを主たる目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の耐熱ブロックは、多数の無機繊維ブランケ
ットが支持金具で積層保持されて成る耐熱ブロックであ
って、前記支持金具は壁側に設けられたスタッドを挿入
させるための取付け孔を有し、かつスタッド挿入方向で
はスタッドに押し退けられ、スタッドに係合しないが、
スタッドの引き抜き方向では反撥弾力でスタッドの外周
に形成された溝部に係合して支持金具の引き抜きを阻止
するように作用する係合部材が具備されていることを要
旨としている。
め、本発明の耐熱ブロックは、多数の無機繊維ブランケ
ットが支持金具で積層保持されて成る耐熱ブロックであ
って、前記支持金具は壁側に設けられたスタッドを挿入
させるための取付け孔を有し、かつスタッド挿入方向で
はスタッドに押し退けられ、スタッドに係合しないが、
スタッドの引き抜き方向では反撥弾力でスタッドの外周
に形成された溝部に係合して支持金具の引き抜きを阻止
するように作用する係合部材が具備されていることを要
旨としている。
【００１２】また本発明による耐熱ブロックの壁内張り
施工法は、多数の無機繊維ブランケットが支持金具で積
層保持され、前記支持金具は壁側に設けたソケット型ス
タッド・ボルトを挿入させるための取付け孔を有し、か
つスタッド・ボルト挿入方向ではスタッド・ボルトによ
って押し退けられ、スタッド・ボルトに係合しないが、
スタッド・ボルトの引き抜き方向では反撥弾力でスタッ
ド・ボルトの外周の溝部に係合して引き抜きを阻止する
ように作用する係合部材が具備されている耐熱ブロック
を用い、壁側のスタッド・ボルト先端に形成してある雌
ネジ部に案内ロッドの先端を螺合させて連結し、その案
内ロッドを耐熱ブロックの支持金具の取付け孔から無機
繊維ブランケットの積層目地部に強制的にめり込ませる
ように耐熱ブロックを押し進め、支持金具の取付け孔に
スタッド・ボルトを挿入させ、そこで、前記係合部材を
スタッド・ボルトの外周のネジ溝部に係合させることに
より、持受金具をから抜け出てないように支持させ、次
いで案内ロッドを回動操作して耐熱ブロックの外に引き
出すことを要旨としている。
施工法は、多数の無機繊維ブランケットが支持金具で積
層保持され、前記支持金具は壁側に設けたソケット型ス
タッド・ボルトを挿入させるための取付け孔を有し、か
つスタッド・ボルト挿入方向ではスタッド・ボルトによ
って押し退けられ、スタッド・ボルトに係合しないが、
スタッド・ボルトの引き抜き方向では反撥弾力でスタッ
ド・ボルトの外周の溝部に係合して引き抜きを阻止する
ように作用する係合部材が具備されている耐熱ブロック
を用い、壁側のスタッド・ボルト先端に形成してある雌
ネジ部に案内ロッドの先端を螺合させて連結し、その案
内ロッドを耐熱ブロックの支持金具の取付け孔から無機
繊維ブランケットの積層目地部に強制的にめり込ませる
ように耐熱ブロックを押し進め、支持金具の取付け孔に
スタッド・ボルトを挿入させ、そこで、前記係合部材を
スタッド・ボルトの外周のネジ溝部に係合させることに
より、持受金具をから抜け出てないように支持させ、次
いで案内ロッドを回動操作して耐熱ブロックの外に引き
出すことを要旨としている。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、図１〜図４に示すように、多数の無機繊維ブラン
ケット１が支持金具Ｂで積層保持されて成る耐熱ブロッ
クＡにおいて、支持金具Ｂは取付け孔２ａを有するコ字
形の受座部材２と、それに固着された２本の串部材３で
構成し、前記無機繊維ブランケット１は串部材３に貫通
積層させる。
ては、図１〜図４に示すように、多数の無機繊維ブラン
ケット１が支持金具Ｂで積層保持されて成る耐熱ブロッ
クＡにおいて、支持金具Ｂは取付け孔２ａを有するコ字
形の受座部材２と、それに固着された２本の串部材３で
構成し、前記無機繊維ブランケット１は串部材３に貫通
積層させる。
【００１４】受座部材２には、取付け孔２ａの内側に、
取付け孔２ａの中心軸線に向けて所要の傾き角度をもっ
て張り出された金属板からなる一対の係合部材２ｂ，２
ｂを、その基端部で溶接固定し、前記係合部材２ｂ，２
ｂの先端は、炉壁に設けられるスタッド・ボルト９の径
より小さい間隔をもって対向させて構成する。
取付け孔２ａの中心軸線に向けて所要の傾き角度をもっ
て張り出された金属板からなる一対の係合部材２ｂ，２
ｂを、その基端部で溶接固定し、前記係合部材２ｂ，２
ｂの先端は、炉壁に設けられるスタッド・ボルト９の径
より小さい間隔をもって対向させて構成する。
【００１５】上記構成の耐熱ブロックＡは、支持金具Ｂ
を形成している受座部材２の取付け孔２ａに壁側のスタ
ッド・ボルト９を挿通させることにより、前記係合部材
２ｂ，２ｂがスタッド・ボルト９の雄ネジ部９ｂに係合
し、スタッド・ボルトから抜け出ない保持される。
を形成している受座部材２の取付け孔２ａに壁側のスタ
ッド・ボルト９を挿通させることにより、前記係合部材
２ｂ，２ｂがスタッド・ボルト９の雄ネジ部９ｂに係合
し、スタッド・ボルトから抜け出ない保持される。
【００１６】
【実施例】図１〜図３に、本発明の一実施例を示す。な
お、図６と同一または類似する部材には同じ符号が付さ
れている。図１〜図３において、Ａは耐熱ブロック、１
は耐熱ブロックを構成する多数の無機繊維ブランケッ
ト、Ｂは耐熱ブロックを炉壁に装着するための支持金具
である。
お、図６と同一または類似する部材には同じ符号が付さ
れている。図１〜図３において、Ａは耐熱ブロック、１
は耐熱ブロックを構成する多数の無機繊維ブランケッ
ト、Ｂは耐熱ブロックを炉壁に装着するための支持金具
である。
【００１７】支持金具Ｂは、取付け孔２ａを有するコ字
形の受座部材２と、それに固着された２本の串部材３か
ら成り、前記無機繊維ブランケット１は前記串部材３に
貫通積層されている。
形の受座部材２と、それに固着された２本の串部材３か
ら成り、前記無機繊維ブランケット１は前記串部材３に
貫通積層されている。
【００１８】受座部材２には、取付け孔２ａの内側に、
取付け孔２ａの中心軸線に向けて所要の傾き角をもって
張り出された金属バネ板からなる一対の係合部材２ｂ，
２ｂが、その基端部で溶接固定されている。前記係合部
材２ｂ，２ｂの先端は、炉壁に設けられるスタッド・ボ
ルトの径より若干小さい間隔をもって対向されている。
また、後記する目的で、受座部材２は、その取付け孔２
ａの部分に前記無機繊維ブランケット１の積層目地部が
存在するように位置づけられている。
取付け孔２ａの中心軸線に向けて所要の傾き角をもって
張り出された金属バネ板からなる一対の係合部材２ｂ，
２ｂが、その基端部で溶接固定されている。前記係合部
材２ｂ，２ｂの先端は、炉壁に設けられるスタッド・ボ
ルトの径より若干小さい間隔をもって対向されている。
また、後記する目的で、受座部材２は、その取付け孔２
ａの部分に前記無機繊維ブランケット１の積層目地部が
存在するように位置づけられている。
【００１９】図５に、前記耐熱ブロックＡの炉壁への内
張り施工手順を示す。まず、図５（イ）に示すように、
炉壁７に設けられたソケット型スタッド・ボルト９に径
の細い（約６ｍｍ程度）案内ロッド１１を連結する。図
４に、その連結部分の詳細を示している。即ち、案内ロ
ッド１１の先端の雄ネジ部１１ａをスタッド・ボルト９
の雌ネジ部９ａに螺合させて連結する。
張り施工手順を示す。まず、図５（イ）に示すように、
炉壁７に設けられたソケット型スタッド・ボルト９に径
の細い（約６ｍｍ程度）案内ロッド１１を連結する。図
４に、その連結部分の詳細を示している。即ち、案内ロ
ッド１１の先端の雄ネジ部１１ａをスタッド・ボルト９
の雌ネジ部９ａに螺合させて連結する。
【００２０】次に図５（ロ）に示すように受座部材２の
取付け孔２ａが案内ロッド１１と向かい合う位置に耐熱
ブロックＡを炉壁に対向させ、矢印の方向に押し進め
る。
取付け孔２ａが案内ロッド１１と向かい合う位置に耐熱
ブロックＡを炉壁に対向させ、矢印の方向に押し進め
る。
【００２１】そこで、図５（ハ）に示すように、案内ロ
ッド１１を受座部材２の取付け孔２ａから無機繊維ブラ
ンケットの積層目地部に強制的にめり込ませるように耐
熱ブロックを押し進め、受座部材２の取付け孔２ａにス
タッド・ボルト９を挿入させる。その際、金属バネ板か
らなる一対の係合部材２ｂ，２ｂは、スタッド・ボルト
９の挿入方向ではスタッド・ボルト９に押し退けられ、
円滑に進行するが、進行を止めた位置で、反撥弾力作用
により係合部材２ｂ，２ｂの先端はスタッド・ボルト９
の雄ネジ部９ｂのネジ溝に入って係合する（図４参
照）。この係合作用により、耐熱ブロックＡの支持金具
Ｂは引き抜きが阻止され、耐熱ブロックは固く保持され
る。なお、スタッド・ボルト９には、ストッパー用ナッ
ト１０が螺合されている。このストッパー用ナット１０
によって耐熱ブロックを緩みなく、また水平に固定する
ことができる。
ッド１１を受座部材２の取付け孔２ａから無機繊維ブラ
ンケットの積層目地部に強制的にめり込ませるように耐
熱ブロックを押し進め、受座部材２の取付け孔２ａにス
タッド・ボルト９を挿入させる。その際、金属バネ板か
らなる一対の係合部材２ｂ，２ｂは、スタッド・ボルト
９の挿入方向ではスタッド・ボルト９に押し退けられ、
円滑に進行するが、進行を止めた位置で、反撥弾力作用
により係合部材２ｂ，２ｂの先端はスタッド・ボルト９
の雄ネジ部９ｂのネジ溝に入って係合する（図４参
照）。この係合作用により、耐熱ブロックＡの支持金具
Ｂは引き抜きが阻止され、耐熱ブロックは固く保持され
る。なお、スタッド・ボルト９には、ストッパー用ナッ
ト１０が螺合されている。このストッパー用ナット１０
によって耐熱ブロックを緩みなく、また水平に固定する
ことができる。
【００２２】このあと、図５（ニ）に示すように、案内
ロッド１１を回動操作して、耐熱ブロックＡの外に引き
出し、耐熱ブロックの装着作業を終える。
ロッド１１を回動操作して、耐熱ブロックＡの外に引き
出し、耐熱ブロックの装着作業を終える。
【００２３】前記係合部材２ｂに用いる金属バネ板は、
ＳＵＳ３０４鋼板の使用が好ましく、バネ固定部の温度
を７００℃以下とした場合、バネ板厚さ０．０５ｍｍの
もので約１年の耐久性があり、０．５ｍｍ板厚で１０年
位の耐久性がある。また、より高い耐久性を求めるなら
ば、金属板バネ板として、ＳＵＳ３１０Ｓ鋼板を用いる
ことが好ましい。
ＳＵＳ３０４鋼板の使用が好ましく、バネ固定部の温度
を７００℃以下とした場合、バネ板厚さ０．０５ｍｍの
もので約１年の耐久性があり、０．５ｍｍ板厚で１０年
位の耐久性がある。また、より高い耐久性を求めるなら
ば、金属板バネ板として、ＳＵＳ３１０Ｓ鋼板を用いる
ことが好ましい。
【００２４】上記耐熱ブロックの内張り施工では、スタ
ッド・ボルトのネジ溝を係合部材の係合部に利用してい
るが、ネジ溝のような螺旋による傾きがなく、かつ溝を
深くした環状溝を設けたスタッドを用いれば、係合部材
による係合作用をより強化することができる。また、前
記案内ロッドの繊維ブランケット目地部への挿入端部を
尖鋭にすることで、目地部への挿入を更に円滑化するこ
とができる。
ッド・ボルトのネジ溝を係合部材の係合部に利用してい
るが、ネジ溝のような螺旋による傾きがなく、かつ溝を
深くした環状溝を設けたスタッドを用いれば、係合部材
による係合作用をより強化することができる。また、前
記案内ロッドの繊維ブランケット目地部への挿入端部を
尖鋭にすることで、目地部への挿入を更に円滑化するこ
とができる。
【００２５】また、上記耐熱ブロックの構成において、
前記受座部材２の取付け孔２ａの下側にあたる無機繊維
ブランケット部分を座ぐり加工により除去して空所部に
しておくことで、スタッド・ボルトの繊維ブランケット
部分への挿入抵抗を軽減することができる。
前記受座部材２の取付け孔２ａの下側にあたる無機繊維
ブランケット部分を座ぐり加工により除去して空所部に
しておくことで、スタッド・ボルトの繊維ブランケット
部分への挿入抵抗を軽減することができる。
【００２６】上記実施例では、案内ロッドを用いて耐熱
ブロックをスタッド・ボルトに案内する方法を適用して
いるが、案内ロッドを使用しないで、耐熱ブロックをス
タッド・ボルトに装着することもできる。
ブロックをスタッド・ボルトに案内する方法を適用して
いるが、案内ロッドを使用しないで、耐熱ブロックをス
タッド・ボルトに装着することもできる。
【００２７】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による耐熱
ブロックのおよびその耐熱ブロックの壁内張り施工法に
よれば、下記の効果が得られる。 １）耐熱ブロックを壁面に向けて押しつけるだけで、耐
熱ブロックを壁面に保持させることができる。 ２）またバネ板からなる係合部材の作用により、耐熱ブ
ロックは壁面に押しつけられるので、耐熱ブロックと壁
面との密着性を高いものとできる。 ３）耐熱ブロックは押し込み式であるから、施工時間の
大幅な短縮が可能である。 ４）案内ロッドを用いても、径の細いものでよいから、
これを取り除いた後も、繊維ブランケットの復元によ
り、穴埋め作業は不要である。
ブロックのおよびその耐熱ブロックの壁内張り施工法に
よれば、下記の効果が得られる。 １）耐熱ブロックを壁面に向けて押しつけるだけで、耐
熱ブロックを壁面に保持させることができる。 ２）またバネ板からなる係合部材の作用により、耐熱ブ
ロックは壁面に押しつけられるので、耐熱ブロックと壁
面との密着性を高いものとできる。 ３）耐熱ブロックは押し込み式であるから、施工時間の
大幅な短縮が可能である。 ４）案内ロッドを用いても、径の細いものでよいから、
これを取り除いた後も、繊維ブランケットの復元によ
り、穴埋め作業は不要である。
【図１】本発明の一実施例を示す耐熱ブロックの一部切
断斜視図である。
断斜視図である。
【図２】支持金具の斜視図である。
【図３】支持金具の正面図である。
【図４】案内ロッド、スタッド・ボルトおよび支持金具
の組み付け状態を示す断面図である。
の組み付け状態を示す断面図である。
【図５】本発明の一実施例による耐熱ブロックの炉壁内
張り施工手順を示す説明図である。
張り施工手順を示す説明図である。
【図６】従来の耐熱ブロックを炉壁内張り施工した構造
の断面図である。
の断面図である。
Ａ 耐熱ブロック
１ 無機繊維ブランケット
Ｂ 支持金具
２ 受座部材
２ａ 取付け孔
２ｂ 係合部材
３ 串部材
４ 空洞部
５ 筒部材
６ 当て板
６ａ プラスチックテープ
７ 鉄皮
８ パックアップ材
９ スタッド・ボルト
９ａ 雄ネジ部
９ｂ 雌ネジ部
１０ ストッパー用ナット
１１ 案内ロッド
１１ａ 雄ネジ部
１２ ボックスレンチ
１３ 取付け用ナット
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F27D 1/00
F27D 1/14
Claims (4)
- 【請求項１】 多数の無機繊維ブランケットが支持金具
で積層保持されて成る耐熱ブロックであって、前記支持
金具は壁側に設けられたスタッドを挿入させるための取
付け孔を有し、かつスタッド挿入方向ではスタッドに押
し退けられ、スタッドに係合しないが、スタッドの引き
抜き方向では反撥弾力でスタッドの外周に形成された溝
部に係合して支持金具の引き抜きを阻止するように作用
する係合部材が具備されていることを特徴とする耐熱ブ
ロック。 - 【請求項２】 前記係合部材は、支持金具の取付け孔の
内側に、取付け孔の中心軸線に向けて所要の傾き角をも
って張り出された一対の金属バネ板からなり、金属バネ
板の張り出し先端の間隔がスタッドの径より小さくされ
ている請求項１に記載の耐熱ブロック。 - 【請求項３】 多数の無機繊維ブランケットが支持金具
で積層保持され、前記支持金具は壁側に設けたソケット
型スタッド・ボルトを挿入させるための取付け孔を有
し、かつスタッド・ボルト挿入方向ではスタッド・ボル
トによって押し退けられ、スタッド・ボルトに係合しな
いが、スタッド・ボルトの引き抜き方向では反撥弾力で
スタッド・ボルトの外周の溝部に係合して引き抜きを阻
止するように作用する係合部材が具備されている耐熱ブ
ロックを用い、壁側のスタッド・ボルト先端に形成して
ある雌ネジ部に案内ロッドの先端を螺合させて連結し、
その案内ロッドを耐熱ブロックの支持金具の取付け孔か
ら無機繊維ブランケットの積層目地部に強制的にめり込
ませるように耐熱ブロックを押し進め、支持金具の取付
け孔にスタッド・ボルトを挿入させ、そこで、前記係合
部材をスタッド・ボルトの外周のネジ溝部に係合させる
ことにより、持受金具をスタッド・ボルトから抜け出て
ないように支持させ、次いで案内ロッドを回動操作して
耐熱ブロックの外に引き出すことを特徴とする耐熱ブロ
ックの壁内張り施工法。 - 【請求項４】 前記係合部材は、支持金具の取付け孔の
内側に、取付け孔の中心軸線に向けて所要の傾き角をも
って張り出された一対の金属バネ板からなり、金属バネ
板の張り出し先端の間隔がスタッド・ボルトの径より小
さくされている請求項３に記載の耐熱ブロックの壁内張
り施工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09173099A JP3517372B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 耐熱ブロックおよび耐熱ブロックの壁内張り施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09173099A JP3517372B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 耐熱ブロックおよび耐熱ブロックの壁内張り施工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000283657A JP2000283657A (ja) | 2000-10-13 |
| JP3517372B2 true JP3517372B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=14034641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09173099A Expired - Lifetime JP3517372B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 耐熱ブロックおよび耐熱ブロックの壁内張り施工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3517372B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11029090B2 (en) | 2016-03-24 | 2021-06-08 | Ngk Insulators, Ltd. | Industrial furnace and method of utilizing heat therefrom |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5216291B2 (ja) * | 2007-09-28 | 2013-06-19 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | セラミックファイバーブロック |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP09173099A patent/JP3517372B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11029090B2 (en) | 2016-03-24 | 2021-06-08 | Ngk Insulators, Ltd. | Industrial furnace and method of utilizing heat therefrom |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000283657A (ja) | 2000-10-13 |
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