JP3516427B2 - 刷版供給装置 - Google Patents

刷版供給装置

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JP3516427B2
JP3516427B2 JP05534697A JP5534697A JP3516427B2 JP 3516427 B2 JP3516427 B2 JP 3516427B2 JP 05534697 A JP05534697 A JP 05534697A JP 5534697 A JP5534697 A JP 5534697A JP 3516427 B2 JP3516427 B2 JP 3516427B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、刷版供給装置に関
し、より特定的には、供給しようとする刷版に傷が付く
ことを防ぐ機構を備えた刷版供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、レーザービームを照射して印刷用
の版(以下、刷版)上に画像を記録する画像記録装置が
広く用いられるようになった。この種の画像記録装置で
用いられる刷版は通常、アルミ素材の薄い板の一方の面
に感光剤が塗布されたもの(以下、アルミベースの刷
版)、あるいはポリエステル素材の薄い板の一方の面に
感光剤が塗布されたもの(以下、ポリエステルベースの
刷版)であり、レーザービームの走査を受けることによ
りその面(以下、感光面)が感光して、そこに画像が記
録される。画像記録装置の処理能力は年々向上してお
り、それに伴い、上記の画像記録装置に刷版を供給する
刷版供給装置にも、より高い信頼性が求められるように
なっている。 【0003】露光前の刷版は、専用の容器内に複数束ね
て収納されており、刷版供給装置は、その容器から刷版
を1枚ずつ取り出して搬送し、画像記録装置に供給する
動作を繰り返し行う。図6は、従来の刷版供給装置にお
いて、容器に収納された刷版が取り出される動作の一例
を示す図である。図6に示すように、容器は、床面に対
して平行に設けられ、その上面が開放されている。容器
の中には、複数の刷版が、それぞれの感光面が上側にな
るように重ねられた状態で、収納されている。 【0004】容器に収納された複数の刷版は、吸盤によ
って、最上位のものから順次的に取り出される。その
際、吸盤は、刷版の上端寄りの位置に吸着し、吸着後、
鉛直上向きに移動する。そのため、取り出されつつある
刷版の下端が、次に取り出されるべき刷版の感光面上で
引きずられる。なお、容器が床面に対して傾斜して設け
られていたり、吸盤が水平あるいは斜めに移動するよう
な場合にも、取り出されつつある刷版の下端が、次に取
り出されるべき刷版の感光面上で引きずられることは、
十分あり得る。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】アルミベースの刷版の
場合、刷版と刷版との間に、刷版の感光面を保護するた
めの合紙が挿入されているため、上記のように、取り出
されつつある刷版の下端が、次に取り出されるべき刷版
の感光面上で引きずられても、その感光面に傷が付くこ
とはない。しかし、合紙が欠落して、刷版と刷版とが連
続して収納されているような場合には、傷が付くことが
ある得る。また、ポリエステルベースの刷版の場合、ア
ルミベースの刷版と異なり、合紙が挿入されていないた
め、感光面を傷つけてしまう可能性が極めて高い。とこ
ろが、取り出されつつある刷版の下端が、次に取り出さ
れるべき刷版の感光面上で引きずられて、その感光面に
傷が付くことを防ぐことができるような刷版供給装置
は、従来、提供されていなかった。 【0006】従って、本発明の目的は、複数の刷版が収
納された容器から、刷版を順次的に取り出す際、取り出
されつつある刷版の端部によって、次に取り出されるべ
き刷版の感光面が傷付けられるのを防ぐことができる刷
版供給装置を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、刷版を露光装置に供給する刷版供給装置であっ
て、複数の刷版が、それぞれの感光面が上側になるよう
に重ねられた状態で、収納された容器を備え、容器の上
面には、開閉可能なシャッタが設けられ、シャッタは、
複数の刷版のうち、最上位の刷版の一端が持ち上げられ
た後、閉じられ、シャッタが閉じられる向きは、持ち上
げられつつある最上位の刷版の一端から他端へ向かう向
きであり、シャッタが閉じられるタイミングは、他端
が、次の刷版の感光面上で引きずられ始める前に、閉じ
られつつある当該シャッタの端部によって持ち上げられ
るようなタイミングであることを特徴としている。 【0008】上記のように、第1の発明では、容器に、
複数の刷版が、それぞれの感光面が上側になるように重
ねられた状態で、収納されている。容器の上面には、開
閉可能なシャッタが設けられており、そのシャッタは、
容器に収納された複数の刷版のうち、最上位の刷版の一
端が持ち上げられると、閉じられる。シャッタが閉じら
れる向きは、持ち上げられつつある最上位の刷版の一端
から他端へ向かう向きであり、また、シャッタが閉じら
れるタイミングは、その他端が、次の刷版の感光面上で
引きずられ始める前に、閉じられつつあるシャッタの端
部によって持ち上げられるようなタイミングである。 【0009】これにより、シャッタが、一端を把持され
て取り出されつつある刷版と次の刷版との間に割り込
み、その結果、他端は、閉じられたシャッタ上で引きず
られることになる。従って、次の刷版の感光面に傷が付
くことがなくなる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係る刷版供給装置の要部を示す断面図であ
る。また、図2は、図1の装置が用いられる画像記録シ
ステムを示す斜視図である。図2のシステムは、刷版供
給装置10(図1の装置)、露光装置20および現像装
置30を備えている。以下には、図2のシステムの動作
について説明する。刷版供給装置10には、刷版を収納
するための刷版ケース101が装着されており、刷版供
給装置10は、その刷版ケース101から刷版を順次的
に取り出して、露光装置20に供給する。 【0011】刷版ケース101に収納される刷版は、従
来の技術の項目において説明したものと同様の、アルミ
ベースの刷版またはポリエステルベースの刷版である。
露光装置20には、前後に移動可能な露光テーブル20
1が設けられており、供給された刷版は、その露光テー
ブル201上に固定され、現像装置30側へ向けて所定
の速度で移動される。その際、刷版は、レーザビームに
よる平面走査を受け、感光する。感光した刷版は、現像
装置30側に排出される。現像装置30は、排出された
刷版を取り込み、現像する。 【0012】図1に示すように、刷版供給装置10は、
刷版ケース101、吸着パッド102、金属センサ10
3、経路切り換えガイド104、ガイド105〜10
8、搬送用ベルト109、ニップ用ローラ110、刷版
排出用ローラ111、合紙排出用ローラ112、モータ
113、チェーン114および115、ベルト116、
ローラ117〜120および回収箱121を備えてい
る。刷版ケース101は、取り外しが可能であって、そ
の上面にシャッタ101aが設けられている。シャッタ
101aは、図示しないモータによって駆動されること
により開閉する。 【0013】吸着パッド102と、ベルト116と図示
しないモータとで取り出し部が構成される(なお、取り
出し部には、参照番号を付与していない)。取り出し部
は、吸着パッド102が図示しないモータによりベルト
116を介して駆動されることによって、刷版ケース1
01に収納された刷版および合紙を、最上位のものから
順次的に取り出す。 【0014】搬送用ベルト109と、ガイド105およ
び106と、刷版排出用ローラ111と、ローラ117
〜119とで刷版用搬送経路が構成される(なお、刷版
用搬送経路には、参照番号を付与していない)。ガイド
107および108と、合紙排出用ローラ112と、ロ
ーラ120とで合紙搬送用経路が構成される(なお、合
紙用搬送経路には、参照番号を付与していない)。 【0015】金属センサ103は、取り出された薄板を
検査して、金属素材を検知する。経路切り換えガイド1
04と、図示しないソレノイドとで経路切り換え部が構
成される(なお、経路切り換え部には、参照番号を付与
していない)。経路切り換え部では、経路切り換えガイ
ド104が、金属センサ103の検知結果に応じて、図
示しないソレノイドによって駆動され、実線で示す位置
(刷版用位置)と点線で示す位置(合紙用位置)とを相
互に移動する。これにより、取り出された薄板が刷版
(アルミベースの刷版)である場合、刷版用搬送経路が
開放されると共に、合紙用搬送経路が閉鎖される。一
方、合紙である場合には、合紙用搬送経路が開放される
と共に、刷版用搬送経路が閉鎖される。 【0016】ニップ用ローラ110は、図示しないモー
タによって駆動されることにより、実線で示す位置と点
線で示す位置とを相互に移動する。搬送用ベルト109
は、モータ113によりチェーン114を介して駆動さ
れることによって、図中に矢印で示す向きに進行してい
る。刷版排出用ローラ111および合紙排出用ローラ1
12は、モータ113によりチェーン114および11
5を介して駆動されることによって、それぞれ矢印で示
す方向に回転している。 【0017】以下には、図1の刷版供給装置10の動作
について説明する。最初、アルミベースの刷版を供給す
る場合について説明する。いま、刷版ケース101に
は、例えば50枚程度のアルミベースの刷版が、感光面
が上側になるよう、予め収納されている。刷版と刷版と
の間にはそれぞれ、刷版の感光面を保護するための合紙
が挟み込まれている。また、刷版ケース101に設けら
れたシャッタ101aは、最初、閉じた状態(すなわ
ち、シャッタ101aの端部が、図中に点線で示す位置
まで引き下げられた状態)にある。オペレータは、最
初、この刷版ケース101を刷版供給装置10に装着す
る。 【0018】図示しない操作盤上には、アルミベースの
刷版を供給するか、ポリエステルベースの刷版を供給す
るかを設定するための入力スイッチが設けられている。
オペレータは、次に、そのスイッチによりアルミベース
の刷版を供給するよう設定しする。そして、図示しない
電源を投入すると、シャッタ101aが図示しないモー
タにより駆動され、開いた状態(すなわち、シャッタ1
01aの端部が、図中に実線で示す位置まで引き上げら
れた状態)になる。 【0019】次に、吸着パッド102が図示しないモー
タによりベルト116を介して駆動され、図中に実線で
示す位置から、点線で示す位置まで移動する。そして、
吸着が開始され、刷版が吸着パッド102によって把持
されると、吸着パッド102は、再び図示しないモータ
によりベルト116を介して駆動され、実線の位置まで
移動する。その際、吸着パッド102は、円弧を描くよ
うに、かつ間欠的に、移動する(その詳細については、
後述する)。 【0020】吸着パッド102が点線の位置から実線の
位置に移動するまでの間の予め決められたタイミング
で、シャッタ101aは、再び図示しないモータにより
駆動され、閉じられる(その詳細については、後述す
る)。 【0021】吸着パッド102が実線の位置まで移動す
ると、金属センサ103は、吸着パッド102によって
取り出された刷版を検査する。検査の結果、金属素材が
検知されるため、経路切り換えガイド104は、図示し
ないソレノイドにより駆動され、実線で示す位置(刷版
用位置)に移動する。同時に、ニップ用ローラ110
が、図示しないモータにより駆動されることによって、
点線で示す位置まで移動する。 【0022】搬送用ベルト109は、チェーン114を
介してモータ113で駆動されることによって図中に矢
印で示す向きに進行するものである。搬送用ベルト10
9とニップ用ローラ110との間に、吸着パッド102
で取り出された刷版が挟み込まれる。次に、吸着パッド
102が吸引を停止するとともに刷版に触れない位置ま
で退避する。取り出された刷版が、このようにして搬送
用ベルト109とニップ用ローラ110のみによって保
持されるようになると、搬送用ベルト109が図中矢印
で示す方向への進行を開始し刷版は鉛直上方に向けて送
出される。刷版の送出が終了するとニップ用ローラ11
0は図示しないモータで駆動されることにより再び実線
で示す位置まで移動する。 【0023】経路切り換えガイド104が実線で示され
る位置(刷版用位置)にあるため、送出された刷版は、
搬送用ベルト109の進行に伴い、かつガイド105お
よび106により支持されつつ、刷版排出用ローラ11
1に向けて搬送される。刷版排出用ローラ111は、モ
ータ113によりチェーン114および115を介して
駆動されることによって、図中に矢印で示す向きに回転
している。搬送された刷版は、刷版排出用ローラ111
とローラ119との間に噛み込まれ、その前方に設けら
れた図示しない露光装置側に排出される。以上で、1枚
目の刷版の供給が完了する。 【0024】次に、シャッタ101aが図示しないモー
タにより駆動され、再び開いた状態になる。次に、吸着
パッド102が図示しないモータによりベルト116を
介して駆動され、実線の位置から点線の位置まで移動す
る。そして、吸着が開始され、合紙が吸着パッド102
によって把持されると、吸着パッド102は、再び図示
しないモータによりベルト116を介して駆動され、実
線の位置まで移動する。その際、吸着パッド102は、
円弧を描くように、かつ間欠的に、移動する(その詳細
については、後述する)。 【0025】吸着パッド102が点線の位置から実線の
位置に移動するまでの間の予め決められたタイミング
で、シャッタ101aは、再び図示しないモータにより
駆動され、閉じられる(その詳細については、後述す
る)。 【0026】吸着パッド102が実線の位置まで移動す
ると、金属センサ103は、取り出された合紙を検査す
る。検査の結果、金属素材が検知されないため、経路切
り換えガイド104は、図示しないソレノイドにより駆
動され、点線で示す位置(合紙用位置)に移動する。同
時に、ニップ用ローラ110が、図示しないモータによ
り駆動されることによって、点線で示す位置まで移動す
る。 【0027】搬送用ベルト109は、チェーン114を
介してモータ113で駆動されることによって図中に矢
印で示す向きに進行するものである。搬送用ベルト10
9とニップ用ローラ110との間に、吸着パッド102
で取り出された合紙が挟み込まれる。次に、吸着パッド
102が吸引を停止するとともに合紙に触れない位置ま
で退避する。取り出された合紙が、このようにして搬送
用ベルト109とニップ用ローラ110のみによって保
持されるようになると、搬送用ベルト109が図中矢印
で示す方向への進行を開始し合紙は鉛直上方に向けて送
出される。合紙の送出が終了するとニップ用ローラ11
0は図示しないモータで駆動されることにより再び実線
で示す位置まで移動する。 【0028】経路切り換えガイド104が点線の位置
(合紙用位置)にあるため、送出された合紙は、その進
行方向が曲げられ、その後、ガイド107により支持さ
れつつ、合紙排出用ローラ112側に搬送される。合紙
排出用ローラ112は、モータ113によりチェーン1
14および115を介して駆動されることによって、矢
印で示す向きに回転している。搬送された合紙は、この
合紙排出用ローラ112とローラ120との間に噛み込
まれ、ガイド108を経て、回収箱121側に排出され
る。排出された合紙は、自重により、回収箱121の開
放された上面から内底部に向けて落下する。以上で、1
枚目の合紙の回収が完了する。 【0029】次に、2枚目の刷版を上記と同様にして供
給し、さらに、2枚目の合紙を上記と同様にして回収す
る。以降、同様の動作を繰り返すことにより、図1の刷
版供給装置10は、刷版と刷版との間に挟み込まれた合
紙を除去して回収しつつ、刷版を順次的に露光装置へ供
給できる。 【0030】図3は、図2の吸着パッド102が、刷版
または合紙を把持した後、どのような軌跡を描いて移動
するかを示す図である。以下には、吸着パッド102
が、刷版または合紙を把持した後、どのように移動する
かについて、図3を用いて説明する。吸着パッド102
は、図3に示すような軌跡を描いて運動するよう、予め
設定されている。一方、吸着パッド102を駆動するた
めの図示しないモータは、所定の周期で間欠的に動作す
るよう、予め設定されている。なお、そのモータとし
て、パルスモータを用いれば、容易に間欠動作を実現で
きる。吸着パッド102は、刷版または合紙を把持する
と、そのモータによりベルト116を介して駆動され、
その結果、円弧を描きつつ、間欠的に(すなわち、運動
と停止とを交互に繰り返しながら)、移動する。 【0031】吸着パッド102が刷版を把持した際、そ
の刷版の裏面に、例えば静電気の作用などにより、合紙
が付着していることがある。同様に、吸着パッド102
が合紙を把持した際にも、その合紙の裏面に刷版が付着
していることがある。吸着パッド102が、上記のよう
に、円弧を描きつつ、間欠的に移動することにより、把
持された刷版の裏面に付着した合紙、あるいは把持され
た合紙の裏面に付着した刷版は、自己の持つ慣性によっ
て、高い確率で剥がれ落ちる。 【0032】ここで重要なことは、吸着パッド102が
間欠的に移動し、しかもその軌跡が円弧状である点であ
る。いま、把持された刷版の裏面に合紙が付着している
とすると、吸着パッド102がそのように移動すること
により、付着した合紙は、間欠移動による振動に加え
て、遠心力を受ける。そのため、付着した合紙は、振動
のみを受ける場合に比べ、より高い確率で剥がれ落ちる
ことになる。 【0033】なお、吸着パッド102は、上記のように
間欠的に移動する代わりに、所定の振幅で往復運動しな
がら、移動してもよい。ただし、この場合、移動に時間
がかかるため、刷版供給装置10の供給速度が相対的に
遅くなる。 【0034】図4は、図1の装置において、刷版または
合紙が取り出された直後、シャッタ101aが閉じられ
る動作を説明するための図である。以下には、刷版また
は合紙が取り出された直後、刷版ケース101に設けら
れたシャッタ101aが閉じられる動作について、図4
を用いて説明する。最初、シャッタ101aは開かれて
おり、吸着パッド102が、刷版ケース101に収納さ
れた刷版および合紙のうち、最上位のものに吸着する
(図4(a))。 【0035】吸着パッド102が刷版または合紙を把持
した状態で移動を開始すると、シャッタ101aは、図
示しないモータにより駆動され、閉じられる。シャッタ
101aが閉じられるタイミングは、引き下げられつつ
あるシャッタ101aの端部が、移動されつつある刷版
または合紙の上端部分に接触することなく、その直下を
通過するように、選ばれる(図4(b))。 【0036】そのようなタイミングでシャッタ101a
を閉じることにより、現在取り出されつつある刷版また
は合紙と、次に取り出されるべき合紙または刷版との間
に、シャッタ101aが割り込む状態となり、その結
果、取り出されつつある刷版または合紙の下端部分が、
引き下げられつつあるシャッ101aの端部によって持
ち上げられる(図4(c))。 【0037】取り出しが完了し、吸着パッド102の吸
着が解除されると、取り出された刷版または合紙は、図
中に矢印で示す向きに搬送される。その際、搬送されつ
つある刷版または合紙の下端部分は、閉じられたシャッ
タ101aの上を引きずられる(図4(d))。すなわ
ち、上記のようにシャッタ101aを閉じたことによ
り、搬送されつつある刷版または合紙の下端部分が、次
に取り出されるべき合紙または刷版の表面上で引きずら
れることがなくなる。 【0038】刷版と合紙とが刷版ケース101内に交互
に収納されていれば、搬送されつつある刷版または合紙
の下端部分が、次に取り出されるべき合紙または刷版の
表面上で引きずられても、刷版の感光面に傷が付くこと
はない。しかし、合紙が欠落して刷版と刷版とが連続し
て収納されているような場合には、搬送されつつある刷
版の下端部が、次に取り出されるべき刷版の感光面を傷
つけてしまうことがあり得る。図1の装置では、刷版ケ
ース101から刷版または合紙を取り出す毎に、上記の
ようなタイミングでシャッタ101aを閉じるようにし
たことにより、次に取り出されるべき刷版の感光面に傷
が付くのを防ぐことができる。 【0039】次に、ポリエステルベースの刷版を供給す
る場合について説明する(図1参照)。いま、刷版ケー
ス101には、例えば50枚程度のポリエステルベース
の刷版が、感光面が上側になるよう、予め収納されてい
る。刷版と刷版との間には、アルミベースの刷版と異な
り、合紙は挟み込まれていない。 【0040】図示しない操作盤上には、アルミベースの
刷版を供給するか、ポリエステルベースの刷版を供給す
るかを設定するための入力スイッチが設けられている。
オペレータは、そのスイッチによりポリエステルベース
の刷版を供給するよう設定しする。そして、図示しない
電源を投入すると、シャッタ101aが図示しないモー
タにより駆動され、開いた状態になる。 【0041】次に、吸着パッド102が図示しないモー
タによりベルト116を介して駆動され、図中に実線で
示す位置から、点線で示す位置まで移動する。そして、
吸着が開始され、刷版が吸着パッド102によって把持
されると、吸着パッド102は、再び図示しないモータ
によりベルト116を介して駆動され、実線の位置まで
移動する。その際、吸着パッド102は、円弧を描くよ
うに、かつ間欠的に、移動する(その詳細は、前述した
ものと同様である)。 【0042】吸着パッド102が点線の位置から実線の
位置に移動するまでの間の予め決められたタイミング
で、シャッタ101aは、再び図示しないモータにより
駆動され、閉じられる(その詳細は、前述したものと同
様である)。 【0043】ポリエステルベースの刷版では、刷版と刷
版との間に合紙が挟み込まれていないのであるから、金
属センサ103は、吸着パッド102によって搬送され
た刷版を検査する動作を行わない。また、経路切り換え
ガイド104は、図示しないソレノイドにより駆動さ
れ、実線で示す位置(刷版用位置)に移動し、その後、
その位置に固定される。 【0044】搬送用ベルト109は、チェーン114を
介してモータ113で駆動されることによって図中に矢
印で示す向きに進行するものである。搬送用ベルト10
9とニップ用ローラ110との間に、吸着パッド102
で取り出された刷版が挟み込まれる。次に、吸着パッド
102が吸引を停止するとともに刷版に触れない位置ま
で退避する。取り出された刷版が、このようにして搬送
用ベルト109とニップ用ローラ110のみによって保
持されるようになると、搬送用ベルト109が図中矢印
で示す方向への進行を開始し刷版は鉛直上方に向けて送
出される。刷版の送出が終了するとニップ用ローラ11
0は図示しないモータで駆動されることにより再び実線
で示す位置まで移動する。 【0045】経路切り換えガイド104が実線で示され
る位置(刷版用位置)にあるため、送出された刷版は、
搬送用ベルト109の進行に伴い、かつガイド105お
よび106により支持されつつ、刷版排出用ローラ11
1に向けて搬送される。刷版排出用ローラ111は、モ
ータ113によりチェーン114および115を介して
駆動されることによって、図中に矢印で示す向きに回転
している。搬送された刷版は、刷版排出用ローラ111
とローラ119との間に噛み込まれ、図示しない露光装
置側に排出される。 【0046】以上で、1枚目の刷版の供給が完了する。
以降、同様の動作を繰り返すことにより、図1の刷版供
給装置10は、ポリエステルベースの刷版を順次的に露
光装置へ供給できる。 【0047】また、刷版ケース101から刷版を取り出
す毎に、上記のようなタイミングでシャッタ101aを
閉じるようにしたことにより、次に取り出されるべき刷
版の感光面に傷が付くのを防ぐことができる。なお、ポ
リエステルベースの刷版の場合、アルミベースの刷版の
場合と異なり、刷版と刷版との間に合紙が挟み込まれて
いないため、取り出されて搬送されつつある刷版の下端
部が、次に取り出されるべき刷版の感光面を傷つけてし
まう可能性が相対的に高い。従って、ポリエステルベー
スの刷版を供給する場合、次に取り出されるべき刷版の
感光面に傷が付くのを防ぐ効果は、アルミベースの刷版
を供給する場合に比べて、より顕著である。 【0048】ところで、図1の装置では、アルミベース
の刷版を供給するか、ポリエステルベースの刷版を供給
するかを、オペレータが図示しないスイッチを切り換え
て設定している。そのため、仮にオペレータが設定ミス
を犯した場合、合紙が正しく除去されなかったり、ポリ
エステルベースの刷版が合紙と誤判され、回収箱121
側に搬送されるような不都合が生じる。そこで、以下に
は、上記のような設定ミスを防ぐことができるような他
の刷版供給装置について、図面を参照しながら説明す
る。 【0049】図5は、本発明の他の実施形態に係る刷版
供給装置の要部を示す断面図である。なお、図5の装置
(刷版供給装置50)は、図1の画像記録システムにお
いて、刷版供給装置10に代えて設けられるものであ
る。図5の装置は、刷版ケース101にさらに金属セン
サ101bが設けられている点を除き、図1の装置と同
一の構成を有している。金属センサ101bは、刷版ケ
ース101内を検査して、金属素材を検知する。 【0050】以下には、図5の刷版供給装置50の動作
について説明する。ただし、図1の装置と同様の動作
は、その詳しい説明を省略する。オペレータは、アルミ
ベースの刷版またはポリエステルベースの刷版が、例え
ば50枚程度収納された刷版ケース101を、図5の装
置に装着する。このとき、刷版ケース101に設けられ
た金属センサ101bが作動して、刷版ケース101内
を検査する。 【0051】検査の結果、金属センサ101bが金属素
材を検知した場合、アルミベースの刷版の供給を行うよ
う自動的に設定がなされ、刷版と刷版との間に挟み込ま
れた合紙を除去して回収しつつ、刷版を順次的に露光装
置へ供給する動作を開始する。その動作は、前述した図
1の装置の動作と同様である。一方、金属センサ101
bが金属素材を検知しない場合には、ポリエステルベー
スの刷版を供給するよう、自動的に設定がなされ、刷版
を順次的に露光装置へ供給する動作を開始する。その動
作は、前述した図1の装置の動作と同様である。 【0052】このように、図5の装置では、刷版ケース
101が装着された際、その刷版ケース101内を検査
して、金属素材を検知する。そして、その検知結果に基
づいて、アルミベースの刷版の供給を行うか、ポリエス
テルベースの刷版の供給を行うかが、自動的に設定され
る。これにより、オペレータは、図1の装置のように、
供給開始時、アルミベースの刷版の供給を行うかポリエ
ステルベースの刷版の供給を行うかを手動で設定する必
要がないため、オペレータの負担が軽減されるのに加え
て、オペレータの設定ミスを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係る刷版供給装置の要部
を示す断面図である。 【図2】図1の刷版供給装置10が用いられる画像記録
システムを示す斜視図である。 【図3】図1の吸着パッド102が、刷版または合紙を
把持した後、どのような軌跡を描いて移動するかを示す
図である。 【図4】図1の装置において、刷版または合紙が取り出
された直後、シャッタ101aが閉じられる動作を説明
するための図である。 【図5】本発明の他の実施形態に係る刷版供給装置の要
部を示す断面図である。 【図6】従来の刷版供給装置において、容器に収納され
た刷版が取り出される動作の一例を示す図である。 【符号の説明】 10、50 刷版供給装置 20 露光装置 30 現像装置 101 刷版ケース 102 吸着パッド 103、101b 金属センサ 104 経路切り換えガイド 105〜108 ガイド 109 搬送用ベルト 110 ニップ用ローラ 111 刷版排出用ローラ 112 合紙排出用ローラ 113 モータ 114、115 チェーン 116 ベルト 117〜120 ローラ 121 回収箱101a シャッタ 201 露光テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/20 511 B65H 1/00 - 3/68

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 刷版を露光装置に供給する刷版供給装置
    であって、 複数の刷版が、それぞれの感光面が上側になるように重
    ねられた状態で、収納された容器を備え、 前記容器の上面には、開閉可能なシャッタが設けられ、 前記シャッタは、前記複数の刷版のうち、最上位の刷版
    の一端が持ち上げられた後、閉じられ、 前記シャッタが閉じられる向きは、持ち上げられつつあ
    る前記最上位の刷版の一端から他端へ向かう向きであ
    り、 前記シャッタが閉じられるタイミングは、前記他端が、
    次の刷版の感光面上で引きずられ始める前に、閉じられ
    つつある当該シャッタの端部によって持ち上げられるよ
    うなタイミングであることを特徴とする、刷版供給装
    置。
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