JP3515945B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

Info

Publication number
JP3515945B2
JP3515945B2 JP2000207325A JP2000207325A JP3515945B2 JP 3515945 B2 JP3515945 B2 JP 3515945B2 JP 2000207325 A JP2000207325 A JP 2000207325A JP 2000207325 A JP2000207325 A JP 2000207325A JP 3515945 B2 JP3515945 B2 JP 3515945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
seedling
planting
eccentric
eccentric motion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000207325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002017120A (ja
Inventor
健吉 野坂
守 安松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2000207325A priority Critical patent/JP3515945B2/ja
Publication of JP2002017120A publication Critical patent/JP2002017120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3515945B2 publication Critical patent/JP3515945B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苗トレイより同時に
2株分の玉ネギ等の野菜苗を取出して2条の植付けを行
う移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1つの苗トレイより同時に2株分の苗を
取出して2条の植付けを行う移植機においては、苗トレ
イに対応させる左右一対の苗取出爪(苗取出具)の間隔
巾と、植付条間に対応させる左右一対の植付爪(植付体
又は植付カップ)の間隔巾は異なり、通常、前者巾が狭
く後者巾が広くなっており、このため苗受継ぎ(苗受渡
し)が正確でなく、苗転びによる苗姿勢のくずれ、これ
に基因する植付精度の狂いが生じ易いものであった。
【0003】そこで、「苗載台の苗トレイから左右1対
の苗取出爪によって取出した苗を左右一対の苗植付爪に
受継いで植付ける移植機において、左右苗植付爪の苗受
継位置の左右間隔巾を小、また苗植付位置の左右間隔巾
を大とさせて、苗取出爪によって苗載台の苗トレイから
同時に取出した2条用の2株の苗を良好に苗植付爪に受
継ぐと共に、適正な植付条間で適正姿勢に苗を植付け
て、植付精度を向上させる」ように構成した移植機が特
開2000−125618号公報によって提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述公報で開示の移植
機は、走行機体の一部であるミッションケースに連動連
結されている伝動ケースの下部に、左右方向に突出する
出力軸のそれぞれによってギヤ等を内蔵したロータリケ
ースを回転させ、クランクアームを介して昇降ガイドレ
ースに沿って植付アームを前後揺動させながら昇降さ
せ、植付爪を楕円形状の植付け軌跡で上下運動させるこ
とで植付け作業をしており、所謂伝動ケースを中央ケー
スとするセンタードライブ方式となっている。
【0005】このため、左右外側に昇降ガイドレールを
設けてロータリケース等を支持しなければならず巾方向
(左右方向)に大きく構成され、左右一対のロータリケ
ースを採用していることから、重量過大となって枕地等
での回行が不便となり歩行形移植機としては不向であっ
た。そこで本発明は、左右方向巾をコンパクトに構成可
能で、しかも、千鳥植えも可能な移植機、特に歩行形に
して有益な移植機を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上方の苗受継
位置Xでは左右間隔巾L1を小、下方の苗植付位置Yで
は左右間隔巾L2を大となるように運動する左右一対の
植付体44L、44Rを備えている移植機において、前
述の目的を達成するために次の技術的手段を講じてい
る。すなわち、請求項1に係る移植機は、左右方向の回
転軸67を植付フレーム26に両持支持して備え、この
回転軸67の左右部位に内方下向傾斜軸心廻りでかつ偏
心して回転する左右の偏心運動部69L、69Rを設
け、この左右の偏心運動部69L、69Rのそれぞれ
に、前記植付体44L、44Rを有する左右の昇降リン
ク70L、70Rを上下運動自在として軸支しているこ
とを特徴とするものである。
【0007】このような構成を採用したことにより、苗
トレイTから同時に2株分の苗を左右一対の苗取出具
(苗取出爪)35L,35Rで取り出し、この対の苗を
左右一対の植付体44L,44Rに受継ぎ(苗渡し)す
るとき、左右一対の植付体44L,44Rの左右間隔巾
L1が小さいので苗転び等を招くことなく、苗の姿勢を
良好に保っての受継ぎができ、一方、植付体44L,4
4Rに収められた苗はこの左右一対の植付体44L,4
4Rの左右間隔巾L2が徐々に大とされた下で2条植が
実施できるという基本的作用効果に加えて、回転軸67
はこの両端が軸受68L,68Rによって植付けフレー
ム26に両持支持されていることから、ぶれ運動が抑制
されて該回転軸67に備えた左右の偏心運動部69L,
69Rの駆動で左右の昇降リンク70L,70Rを上下
運動させる動きも正確となって、左右一対の植付体44
L,44Rによる植付も精度が良好としながら植付フレ
ーム26を含む左右方向巾がコンパクトになるのであ
る。
【0008】前述した請求項1において、前記左右一対
の植付体44L、44Rのそれぞれは土中に突入して開
く開閉自在なくちばしを備え、このくちばしを開閉動作
する開閉動作手段54L、54Rを前記昇降リンク70
L、70Rに並設していることが推奨される(請求項
2)。これによって2条植された苗は畝に姿勢よく移植
されるのである。この場合、くちばしは一方又は双方を
開脚運動させて開閉動作させるがその方向は前後方向
(作業進行方向または畝長手方向)に開脚させることも
でき、左右方向(作業進行方向と交差する方向)に開脚
させることもでき、前後方向に開脚するときは、前側の
くちばしのみを開くようにすることが、玉ネギのように
株間を小さくして移植する作物の場合、苗の倒れを防止
できて有利となる。
【0009】前述の請求項1又は2において、前記左右
方向の回転軸67の軸方向中間部位に屈折可能なジョイ
ント61Aを備え、回転軸67の左右端部の一方に入力
部58を備えていることが推奨される(請求項3)。こ
れによって、回転軸67に対するミッションケース5か
らの動力は、所謂サイドドライブ方式となって植付けフ
レーム26に回転軸67を確実に両持支持できるのであ
る。前述の入力部58には、苗受継タイミングを調整す
るための調整部58Aを備えることができ(請求項
4)、また、前述した請求項1〜4のいずれかにおい
て、左右の偏心運動部69L、69Rはこの偏心位相が
180°ずらされていて左右の植付体44L、44Rに
よって左右千鳥植が可能に構成されていることが推奨さ
れる(請求項5)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図10及び図11には、本発明に
係る移植機1の全体側面図と全体平面図を示しており、
該移植機1は、走行体2の後部に移植装置3及び操縦ハ
ンドル4を備えた歩行型であり、畝Rを跨いだ状態で畝
長手方向に走行しながら、ソイルブロック苗(根鉢苗)
を畝Rに所定間隔をおいて自動的に植え付けるようにし
たものである。
【0011】また、この移植機1は、畝長手方向に片道
走行(1方向走行)することで左右2条分の苗を植え付
けるように構成されている。なお、本明細書において
は、移植機1の進行方向を前後方向とし、進行方向に直
交する横方向を左右方向としている。走行体2は、ミッ
ションケース5の前部に架台6を前方突出状に取付固定
し、且つこの架台6にエンジン,燃料タンク、バッテリ
ー等を搭載して主構成された走行機体8と、この走行機
体8の左右両側に備えた前輪9及び後輪(駆動輪)10
とを有しており、該前輪9及び後輪10によって走行体
2を支持しながら畝長手方向に沿って走行可能としてあ
る。
【0012】前記左右の前輪9は、架台6の前部に回動
自在に支持された前輪支軸11の左右端部に支持アーム
12を介して設けられており、一方、前記左右の後輪1
0は、ミッションケース5の左右両側から外方へ突出
し、且つ左右方向の軸心回りに回動自在に支持された後
輪支軸13の外端部に伝動ケース14を介して設けられ
ている。エンジンの動力はミッションケース5に入力さ
れ、ミッションケース5から左右の後輪支軸13内の伝
動軸及び伝動ケース14内の伝動機構等を介して後輪1
0に走行系動力が伝動されるようになっている。また、
ミッションケース5からは、後方に突出された第1PT
O軸18と、左右両側に突出した第2PTO軸19とか
ら動力が取り出せるようになっている。
【0013】前輪支軸11と後輪支軸13とは左右両側
に備えた連動ロッド15を介して連動連結されており、
架台6上の油圧シリンダ16を作動することで連動部材
17及び前記連動ロッド15を介して前輪支軸11と後
輪支軸13とが連動して回動し、これにより畝間(谷
間)を走行する左右の前後輪9,10が同時に昇降して
走行機体8等が畝Rに対して昇降するように構成されて
いて、畝Rの高さに対応可能である。前記移植装置3
は、走行機体8の後部に装着された移植フレーム26に
設けられており、苗を畝Rに植え付ける植付部27と、
この植付部27に苗を供給する苗供給部28とから主構
成される。
【0014】移植フレーム26は、前部がミッションケ
ース5に取付固定された固定フレーム26Aと、前部が
第2PTO軸19にこの軸心回りに回動自在に取り付け
られた可動フレーム(植付けフレーム)26Bとから構
成され、固定フレーム26Aに苗供給部28が備えられ
ていると共にハンドル4を取付固定する取付枠29が備
えられ、可動フレーム26Bに植付部27が備えられて
いる。苗供給部28は、多数の苗が育苗された苗トレイ
Tを載置する苗載せ台30と、所定の位置で苗トレイT
のポット部Pから苗を取り出して植付部27へと搬送す
る苗分送装置31とを有している。
【0015】なお、前記苗トレイTは、プラスチック製
又は合成ゴム製等で、薄肉に形成されて可撓性を有し、
図2に示すように、縦横に所定ピッチで碁盤目状に配列
された多数のポット部Pを備え、ポット部Pに床土を充
填し、そこへ播種し育苗することでソイルブロック苗
(根鉢苗・セル苗)が育成されている。苗載せ台30
は、図9に示すように、苗トレイTを載置する載置板3
0Aと、該載置板30Aの左右側部に設けられた側板3
0Bとにより主構成されて前下がり傾斜状に配置され、
固定フレーム26A及び取付枠29の前後に左右方向に
設けられたレール32A,32Bにより左右移動自在に
支持されている。
【0016】また、苗供給部28には、苗トレイTを間
欠的に横配列方向(左右方向)に横送りする横送り手段
33と、苗トレイTを縦配列方向に縦送りする縦送り手
段34とを有し、横送り手段33により苗載せ台30を
間欠左右送りすることで、横一列のポット部Pから苗分
送装置31によりソイルブロック苗を取出可能とすると
ともに、横一列のポット部Pから苗を取り出した後、縦
送り手段34によってポット部1ピッチ分苗トレイTを
縦送りすることで、次の横一列のポット部Pから苗を取
出可能としている。
【0017】図2及び図11で示すように、前記苗分送
装置31は苗載せ台30の前方側に配置されており、2
条植えに対応するべく1つの苗トレイTに対して左右一
対の苗取出具35を備えており、更に、この一対の苗取
出具35のそれぞれに対して、この苗取出具35を支持
すると共に動作させる爪作動機構36を備えている。各
苗取出具35は、先端部に左右一対の針状の爪35Aを
備えていて該爪35Aをポット部P内に突き刺してソイ
ルブロック苗を保持可能とし、左右苗取出具35は、横
配列方向のポット部P数の半分のピッチ分間隔をおいて
並設されており、左右一方(右側)の苗取出具35でポ
ット部Pの横配列方向の一側(右側)半分のポット部P
から苗を取り出し、他方(左側)の苗取出具35(35
L、35R)で、ポット部Pの横配列方向の他側(左
側)半分のポット部Pから苗を取り出すようになってい
て、同時に2株分の苗を取り出して左右一対の植付体4
4(44L,44R)に受継ぎ(分送)可能とされてい
る。
【0018】爪作動機構36は、左右苗取出具35の左
右方向(並設方向)外方側に配置されており、左右一方
(右側)の爪作動機構36は、第1PTO軸18から伸
縮自在接手形の伝動軸37を介して動力が入力されて駆
動し、左右他方の爪動作機構36は、一方の爪動作機構
36からチェーン伝動手段38、39及び連動ロッド4
0を介して動力が入力されて駆動し、これにより左右苗
取出具35が同期して動作するようになっている。そし
て、各爪作動機構36の駆動によって、各苗取出具35
の爪35Aが苗トレイTのポット部Pと植付部27との
間で図5で示す運動軌跡Qを描いて往復揺動し、ポット
部P内の苗を取り出すとともに植付部27に対して移送
するように構成している。
【0019】なお、左右苗取出具35の左右外側に爪作
動機構36を設けることで、左右苗取出具35の間隔を
可及的に狭くすることができ、これにより、1つの苗ト
レイTから各苗取出具35で苗を取出し可能となって装
置のコンパクト化が図れ、また、狭い左右条間で苗を植
え付ける玉ねぎ等の作物に対応することが可能である。
そして、左右苗取出具35の間には爪動作機構36等の
装置類が無く、空間を形成しているため、苗の茎葉部等
が左右苗取出具35間で装置類等に引っ掛からないよう
に考慮されている。
【0020】左右一方(右側)の爪作動機構36には、
分岐伝動軸41が突設されており、図11に示すよう
に、分岐伝動軸41からチェーン伝動機構42を介して
横送り手段33の入力軸に動力が伝達されるようになっ
ている。植付部27は、図1に示すように、畝Rに植え
穴を形成すると共にそこに苗を放出する左右一対の植付
体44(44L、44R)と、この左右一対の植付体4
4を上部の苗供給位置(上方の苗受継位置)Xでは左右
間隔巾L1が小で、下部の苗放出位置(下方の苗植付位
置)Yでは左右間隔巾L2が大となるように上下移動さ
せる揺動機構45と、植え穴に放出された苗の左右両側
から根本部分に土を引き寄せて苗の床土部を押し固める
覆土手段46とから主構成されている。また、植付体4
4の後方には、該植付体44に付着した泥土を掻き落と
すスクレーパ装置47が設けられている(図6参照)。
【0021】図1〜図7を参照して左右一対の植付体4
4L,44Rを上方の苗受継位置Xでは左右間隔巾L1
が小で、下方の植付位置Yでは左右間隔巾L2が大とな
るように上下運動させる植付駆動手段(植付揺動手段)
45について説明する。この植付駆動手段45は、植付
フレーム26Bに回転自在に設けた駆動アーム48と、
植付フレーム26Bに略上下方向揺動自在に支持された
2本の略平行な基礎リンク49と、この基礎リンク49
の先端に設けた揺動体50と、前記駆動アーム48の先
端に基部を連結しかつ中途部を揺動体50の基礎リンク
連結位置より上側で連結した上リンク51と、この上リ
ンク51の先端に設けられていて植付体44を支持した
昇降体52と、前記揺動体50と昇降体52とを連結す
る下リンク53と、植付体44が畝突入位置にきたとき
にこの植付体44に開放動作を行わせる開閉動作手段5
4(54L、54R)とを有して上・下リンク51,5
3に並設している。
【0022】前記可動フレーム26B上には、ミッショ
ンケース5から突出した第2PTO軸19とユニバーサ
ルジョイント55を介して連結された第1軸56と、こ
の第1軸56から図3ではチェーン伝動手段57を介し
て又図4ではベベルギヤによる伝動手段57を介して動
力が伝達される第2軸(入力軸)58と、この第2軸5
8から一対のギヤ59を介して動力が伝達されるクラン
ク軸60が支持されている。クランク軸60は、左右一
対あってユニバーサルジョイント61Aを有するジョイ
ント軸61介して互いに連結されており、可動フレーム
26Bの左右側部だけでなく、左右上部を連結する連結
体26Cの支持部26Dにも回転自在に支持されてい
る。
【0023】前記左右各クランク軸60は、中途部が駆
動アーム48を有してクランク形状になっており、駆動
アーム48の先端の偏心軸62に上リンク51の前端が
連結されている。2本の略平行な基礎リンク49は、各
基部がピン63を介して可動フレーム26Bに固定のブ
ラケット64に枢支されている。前記2本のピン63は
略垂直に配置してもよいが、若干前傾状に配置されてい
る。揺動体50はピン65を介して2本の基礎リンク4
9の先端を互いに連結し、下側のピン65に下リンク5
3の前端を連結している。また、揺動体50の上部に
は、上側のピン65から偏心して若干上側にピン66を
設け、このピン66に上リンク51の前後方向中途部
(前端近く)に設けた突出部51Aを枢支連結してい
る。
【0024】従って、基礎リンク49及び揺動体50は
四節リンク機構を構成し、上下リンク51,53及び昇
降体52は、揺動体50を基準にして四節リンク機構を
構成し、駆動アーム48の回転は、上リンク51の先端
を同伴回転し、揺動体50は略上下方向に揺動する基礎
リンク49によって拘束されていて、突出部51Aを介
して上リンク51の姿勢を制御する。ここに、左右のク
ランク軸60およびジョイント軸61は左右方向の回転
軸67を構成しており、この回転軸67が植付フレーム
26Bに軸受68L,68Rを介して両持支持されてお
り、左右のクランク軸60は内方下向傾斜軸心廻りに回
転するように支持されている。
【0025】また、左右のクランク軸60および対の駆
動アーム48を連結する偏心ピン(偏心軸)62は左右
の偏心運動部69L、69Rを構成しており、この左右
の偏心運動部69L、69Rをそれぞれに植付体44
L、44Rを有する上・下リンク51,53からなる左
右の昇降リンク70L、70Rを上下運動自在として軸
支しているのである。前記昇降体52は前上部にピン7
1を介して上リンク51の後部が連結され、それから離
れた下部にピン72を介して下リンク53の後部が連結
されている。
【0026】植付体44は、下端先細りの外形くちばし
状に形成され、前カップ44Fと後カップ44Rとの前
後2分割されている。前後カップ44F、44Rは、そ
れぞれに枢支軸73F,73Rが設けられており、この
枢支軸73F、73Rを介して昇降体52に揺動自在に
支持されている。前カップ44Fの枢支軸73Fには前
作動部材74Fが設けられており、後カップ44Rには
後作動部材74Rが設けられており、前作動部材74F
に設けた係合ピン75が後作動部材74Rに設けた係合
溝76と係合しており、前作動部材74Fを回動するこ
とにより、係合ピン75を介して後作動部材74Rが逆
方向に回動するようになっている。
【0027】前記前作動部材74Fとブラケット64と
の間には開閉動作手段54が設けられている。この開閉
動作手段54は前端がブラケット64に枢支された第1
リンク54Aと、この第1リンク54Aの後部と前作動
部材74Fとを連結する第2リンク54Bとを有し、両
リンク54A、54Bは屈折部54Cで屈折自在に連結
されているとともに第2リンク54Bは長さ調整可能に
構成されている。この開閉動作手段54は、昇降体52
と同伴昇降する作動部材74(前後作動部材74F、7
4R)の姿勢を、昇降位置に応じて制御して、植付体4
4に開閉動作をさせる。
【0028】図5〜7において、77は植付体44が略
上限位置にきたことを検出する検出スイッチであり、可
動フレーム26B側に設けられ、クランク軸60に設け
た作動片78で作動する。79はクランク軸60と可動
フレーム26Bとの間に設けられたブレーキ手段を示
し、また、スクレーパ装置47は、可動フレーム26B
に固定の支持体80にゴム等の弾性板で形成された2個
のスクレ−パ81,82を設けて構成されている。図1
および図5で示すように左右一対の苗取出具35によっ
て苗トレイTから取出された2株の苗は、くちばしが閉
じられている左右一対の植付体44L,44Rが小巾L
1である受継ぎ位置Xにてこの植付体44L、44Rの
それぞれに投入(供給・受渡し)され、このくちばし閉
の姿勢で左右一対の植付体44L,44Rが昇降リンク
70L、70Rの降下運動によって降下されるとき、左
右の偏心運動部69L、69Rが内方下向傾斜の軸心廻
りで回転するので左右一対の植付体44L,44Rの間
隔巾は徐々に広くなり、畝Rにくちばしを突入させると
きは間隔巾L2となるとともに開閉動作手段54によっ
てくちばしを開いて畝Rに苗が2条植されるのである。
【0029】2条植した左右一対の植付体44L,44
Rは上昇工程に移行し、この上昇工程のときスクレーパ
装置47によって内・外に付着した泥等をスクレープし
ながらかつ左右間隔巾を徐々に狭くして上方の受継位置
に至り、この上下運動(図5の矢示参照)するときの左
右一対の植付体44L,44Rの軌跡Q1は縦細長でか
つ上方にて一部クロスする所謂8の字形となっている。
入力部である入力軸58において、スプロケットホイー
ル又はギヤを大小に交換させることによって苗受継タイ
ミングを調整可能な調整部58Aを構成しており、ここ
に、回転軸67の左右端部の一方に入力部58を備えて
いるのである。
【0030】また、図3,図4に示した左右の偏心運動
部69L、69Rはその偏心方向を同位相とさせている
が、ジョイント61Aのスプライン接合部61Bを抜差
しするとともに、このプライン接合部61Bの位相を1
80°ずらすことによって偏心運動部69L、69Rを
位相ずれさせ、ここに、左右一対の植付体44L,44
Rの一方が受継ぎ位置にあるとき、他方が植付位置とな
り、これによって所謂千鳥状の2条植を行うことができ
る。但し、この千鳥植のとき、左右一対の苗取出具35
についてもその駆動部等に位相をずらす手段が備えられ
ている。
【0031】なお、本発明は乗用形移植機にも適用でき
るし、苗は玉ネギ以外のキャベツ、レタス等であっても
構わない。更に、玉ネギの植付条間(図1の間隔巾L2
に相当する)は、植付地方によって相違している(例え
ば九州佐賀地方では24cm、他の地方では20c
m)。この植付条間を変更するのに、従来では植付フレ
ーム、動力伝達の軸長さ等を変更(交換)することによ
って対応していた。これではその変更作業が面倒でかつ
複雑であった。
【0032】そこで本発明の実施の形態では図8(1)
(2)および図9(1)(2)に示す構成を採用した。
図8・9において、昇降リンク70L、70R(図では
一方だけを示している)の内側にピン71,72を介し
て植付体44L、44Rを備えたものにおいて、図8
(1)(2)で示すようにピン71,72の軸長をカラ
71A、72Aを介在することによってリンク中心と植
付体中心の水平長さL3を変えることによって、図9
(1)(2)に示したものでは条間が大(24cm)で
あるのに対し、図8(1)(2)では条間が小(20c
m)とされているのである。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば苗
の受継ぎ(受渡し)が確実でありながら、左右方向巾を
コンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主要部を示す一部展開背面図である。
【図2】本発明の主要部を示す平面図である。
【図3】本発明の主要部の第1例を示す平面図である。
【図4】本発明の主要部の第2例を示す平面図である。
【図5】本発明の主要部を示す作動側面図であり、苗受
継状態を示している。
【図6】図5の植付体を示す側面図である。
【図7】本発明の主要部を示す作動側面図であり、植付
状態を示している。
【図8】植付体を示し、(1)は背面図、(2)は平面
図であり、条間が狭いときの図である。
【図9】植付体を示し、(1)は背面図、(2)は平面
図であり、条間が広いときの図である。
【図10】移植機の全体側面図である。
【図11】移植機の全体平面図である。
【符号の説明】
1 移植機 9 前輪 10 後輪 26 植付フレーム 44 植付体 54 開閉動作手段 67 回転軸 70 昇降リンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−304717(JP,A) 特開 平10−164916(JP,A) 特開 平7−194211(JP,A) 特開2000−125618(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方の苗受継位置(X)では左右間隔巾
    (L1)を小、下方の苗植付位置(Y)では左右間隔巾
    (L2)を大となるように運動する左右一対の植付体
    (44L)(44R)を備えている移植機において、左右一対の偏心運動部(69L)(69R)が設けら
    れ、各偏心運動部(69L)(69R)は、左右方向外
    方に位置するクランク軸(60)と対の揺動アーム(4
    8)と対の揺動アーム(48)を連結する偏心ピン(6
    2)とをクランクを形成するようにそれぞれ備え、 この
    一対の偏心運動部(69L)(69R)のそれぞれに、
    前記植付体(44L)(44R)を有する左右の昇降リ
    ンク(70L)(70R)が上下運動自在として軸支さ
    れ、 前記一対の偏心運動部(69L)(69R)が、左右方
    向内方に向けて互いに逆向きに下降傾斜するように配置
    されて、一対の偏心運動部(69L)(69R)の左右
    方向内端部同士が互いに屈折可能に連結され、前記一対
    の偏心運動部(69L)(69R)の一方のクランク軸
    (60)に回転動力を伝達する入力部(58)が、偏心
    運動部(69L)(69R)の左右方向外方側に設けら
    れている ことを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 左右一対の植付体(44L)(44R)
    のそれぞれは土中に突入して開く開閉自在なくちばしを
    備え、このくちばしを開閉動作する開閉動作手段(54
    L)(54R)を前記昇降リンク(70L)(70R)
    に並設していることを特徴とする請求項1記載の移植
    機。
  3. 【請求項3】 前記一対の偏心運動部(69L)(69
    R)の左右方向内端部同士を屈折可能に連結するジョイ
    ント(61A)を備えていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の移植機。
  4. 【請求項4】 入力部(58)には、苗受継タイミング
    を調整可能な調整部(58A)を備えていることを特徴
    とする請求項1記載の移植機。
  5. 【請求項5】 左右の偏心運動部(69L)(69R)
    はこの偏心位相が180°ずらされていて左右の植付体
    (44L)(44R)によって左右千鳥植が可能に構成
    されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の移植機。
JP2000207325A 2000-07-07 2000-07-07 移植機 Expired - Fee Related JP3515945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000207325A JP3515945B2 (ja) 2000-07-07 2000-07-07 移植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000207325A JP3515945B2 (ja) 2000-07-07 2000-07-07 移植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002017120A JP2002017120A (ja) 2002-01-22
JP3515945B2 true JP3515945B2 (ja) 2004-04-05

Family

ID=18704099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000207325A Expired - Fee Related JP3515945B2 (ja) 2000-07-07 2000-07-07 移植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3515945B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002017120A (ja) 2002-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6222442B2 (ja) 移植機
JP4573037B2 (ja) 野菜苗移植機
JP3515945B2 (ja) 移植機
JP4753858B2 (ja) 移植機の苗取り出し装置
JP2016029892A (ja) 移植機
JP2005021061A (ja) 乗用型苗移植機
JP3637293B2 (ja) 移植機
JP3867422B2 (ja) 苗移植機
JP4200299B2 (ja) 苗移植機
JP4753857B2 (ja) 移植機の苗取り出し装置
JP2002125421A (ja) 移植機
JP2006304696A (ja) 苗移植機
JP3514705B2 (ja) 移植機の植付装置
JP2004008155A (ja) 野菜移植機
JP3870077B2 (ja) 甘薯苗の移植機
JP3892779B2 (ja) 移植機の苗取り出し方法及びその装置
JP3621661B2 (ja) 移植機
JP4082645B2 (ja) 苗移植機
JP3942749B2 (ja) 野菜移植機の移植装置
JP2006149281A (ja) 苗移植機
JP3945934B2 (ja) 苗移植機
KR100486956B1 (ko) 모 이식기
JP2003047308A (ja) 苗移植機
JP3564785B2 (ja) 苗植装置
JP3820200B2 (ja) 移植機の苗取り出し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees