JP2005021061A - 乗用型苗移植機 - Google Patents

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JP2005021061A
JP2005021061A JP2003189020A JP2003189020A JP2005021061A JP 2005021061 A JP2005021061 A JP 2005021061A JP 2003189020 A JP2003189020 A JP 2003189020A JP 2003189020 A JP2003189020 A JP 2003189020A JP 2005021061 A JP2005021061 A JP 2005021061A
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Japan
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seedling
planting
seedlings
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seedling planting
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English (en)
Inventor
Eiichiro Kinoshita
木下  栄一郎
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】多条植えを可能とし、かつ、苗移植作業を能率良く且つ容易に行える乗用型苗移植機を提供することを課題とする
【構成】畝部左右の溝部に沿って走行する走行装置2と、苗を畝部に植え付けする苗植付け体4…と、該苗植付け体4…に上方から苗を落下させて供給する苗供給装置5とを備え、前記苗供給装置5は、苗を収容する複数の苗収容体45…と、該苗収容体45…を前記苗植付け体4…の上方を通過する状態で機体平面視非円形で左右横方向に長いループ状の移動軌跡でもって周回動させる苗収容体移動機構46と、前記苗収容体45…の底蓋44…を前記苗植付け体4…の上方位置で開放する底蓋開放機構47とからなり、該苗供給装置5の左右端部側が畝部左右の溝部の上方に位置するよう配置すると共に、この左右端部側の後側に苗補給作業を行う作業者用座席6,6を設置した。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、玉ねぎやねぎ等の野菜苗を移植する乗用型苗移植機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、苗収容体を機体平面視円形軌跡で周回動させる所謂ターンテーブル方式の苗供給装置を備え、ターンテーブルから近い位置にある苗載置台上の苗を前記ターンテーブル上の複数の苗収容体に機体の走行と共に歩行する作業者が一株づつ供給することにより、前記苗収容体からその下方にある苗植付け体に苗を供給して圃場に苗を植え付けていくようにした歩行型苗移植機が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−227593号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2001−85325号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のターンテーブル方式とは異なり、苗収容体を機体平面視横長円形軌跡で周回動させる無端周回方式の苗供給装置によれば、苗収容体の周回軌跡を長く形成でき、そのぶん苗収容体を多く装備できて、苗収容体への苗供給作業を余裕をもって行えるという利点がある。
【0006】
本発明は、このような無端周回方式の苗供給装置を利用することによって、多条植えを可能とし、かつ、苗移植作業を能率良く且つ容易に行える乗用型苗移植機を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じた。
請求項1記載の発明は、畝部左右の溝部に沿って走行する左右の走行装置2,2を備えて畝部を跨いだ状態で自走可能な走行機体1と、上下動するよう設けて上位で上方から苗を受入れ下位で受入れた苗を畝部に植え付けする苗植付け体4…と、該苗植付け体4…に上方から苗を落下させて供給する苗供給装置5とを備えた乗用型苗移植機において、前記苗供給装置5は、上下に開口する筒状体43…と該筒状体43…の下側の開口部43a…を開閉する底蓋44…とを有し互いにループ状に連結する複数の苗収容体45…と、該苗収容体45…を前記苗植付け体4…の上方を通過する状態で機体平面視左右横方向に長いループ状移動軌跡で周回動させる苗収容体移動機構46と、前記苗収容体45…の底蓋44…を前記苗植付け体4…の上方位置で開放する底蓋開放機構46とを備え、該苗供給装置5の左右端部側が畝部左右の溝部の上方に位置するよう配置すると共に、苗供給装置5の左右端部側の後側に苗補給作業を行う作業者用座席6,6を設置したことを特徴とする乗用型苗移植機の構成とする。
【0008】
走行機体は左右の走行装置によって畝部を跨いだ状態で走行する。走行中、苗植付け体は上下動し、上位に位置するときに苗供給装置から落下供給された苗を上方から苗を受入れて、下位に位置するときに受入れた苗を圃場の土中に植え付ける。苗供給装置は、上下に開口する筒状体と該筒状体の下側の開口部を開閉する底蓋とを有した苗収容体が複数備えられて互いにループ状に連結し、苗収容体移動機構によって苗植付け体の上方を通過する状態で機体平面視長円形で左右横方向に長いループ状移動軌跡でもって周回動する。そして、底蓋開放機構により苗植付け体の上方位置で苗収容体の底蓋が開放される。従って、苗収容体の中に収容された苗は、苗収容体の周回動によって苗植付け体の上方位置まで移送されそこで落下し苗植付け体に供給される。
【0009】
苗供給装置への苗補給は、苗供給装置の左右端部側後方に配した座席位置から作業者によって各苗収容体毎に一株づつ供給される。
苗供給装置は左右横方向に長く、しかも、その左右端部が畝部を跨ぐ左右溝部の上方に及ぶ位置まで長く延出されるので、それだけ苗収容体を多く装備することができて複数以上の多条植が可能となる。また、二人の作業者によって苗供給作業を行うので、多条植であっても作業を能率よく遂行することができる。更に、作業者用座席は、苗供給装置の左右端部の後方に配置するので、溝部からの乗り降りが容易であり、機体の左右バランスも良好に保持でき、走行が安定し苗の植付を正確にする。
【0010】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、上記のように構成したものなので、多条植えを可能とし、且つ、苗供給作業を余裕をもって楽に行えるので、苗移植作業を能率良く且つ容易に行うことができ、また、機体の左右バランスも良く、機体の安定した走行が可能で苗の植付が適正に行える。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態としての乗用型苗移植機を以下に説明する。
乗用型苗移植機は、畝部左右の溝部に沿って走行する左右の走行装置2,2を備えて畝部を跨いだ状態で自走可能な走行機体1に、昇降駆動するリンク機構3と連結して昇降動作する開閉可能なくちばし状の苗植付け体4,4,4,4を左右方向に四体備えて4条植を可能とし、且つ、各苗植付け体4,4…に上方から苗を落下させて供給する苗供給装置5を左右横方向に沿わせて設けると共に、該苗供給装置の左右端部後方には苗の補給作業を行う作業者用座席6,6を配設した構成としている。
【0012】
走行装置2は、図示例では、無限軌道装置とする左右一対の走行クローラからなり、エンジン7から変速装置及びミッションケース8内のミッション装置を介して回転駆動される構成である。なお、図示されていないが、作業者用座席6,6の前側に、機体の前進及び後進制御を司る変速レバーや機体左右の方向制御を司る操向レバー等が配備される。
【0013】
次に、リンク機構3及び苗植付け体4について説明する。
リンク機構3は、ミッションケース8内の作業部系変速伝動部C2を経た苗移植作業部駆動用の動力を受けて伝動する伝動機構を内装する植付け伝動ケース9に装着している。図例のように植付け伝動ケース9は、第一ケース部9aと第二ケース部9bとからなる。これら第一ケース部9a、第二ケース部9b内にリンク機構3を昇降駆動するための動力を伝達する伝動機構を内装している。なお、第一ケース部9a内に内装した伝動機構には、リンク機構3及び苗植付け体4,4…をその昇降動最上位の位置で或はその近傍位置で設定時間停止させる間欠駆動機構Zと、リンク機構3及び苗植付け体4,4…の昇降動を停止させるクラッチ機構とを備える。間欠駆動機構Zによって停止する時間は、該間欠駆動機構Zの伝動上手側に設けた株間変更用変速部C3によって調節され、この調節によって苗植付け体4,4…による苗植付株間が変更調節されるようになっている。
【0014】
そして、リンク機構3は、左右の苗植付け体4,4…の前側の開閉支点となる軸19の左右二個所で回動自在に連結する第一昇降アーム20と、苗植付け体4の後側の開閉支点となる軸21の左側部に回動自在に連結する第二昇降アーム22とを備える。そして、第一昇降アーム20の下端部は、第二ケース部9bの下部から右側に延びる取付軸に揺動自在に取り付けた第一揺動アーム23の先端部と回動自在に連結し、第二昇降アーム22の下端部は、第二ケース部9bの後部側下部から右側に延びる取付軸に揺動自在に取り付けた第二揺動アーム24の先端部と回動自在に連結する。また、第一昇降アーム20の中間部は、第二ケース部9bの右側部から突出し駆動回転する第一駆動軸25に固定されて駆動回転する第一駆動アーム26の先端部と回動自在に連結し、第二昇降アーム22の中間部は、第二ケース部9bの後部側右側部から突出し駆動回転する第二駆動軸27に固定されて駆動回転する第二駆動アーム28の先端部と回動自在に連結する。従って、第一駆動アーム26と第二駆動アーム28とが植付け伝動ケース9内の伝動機構によって動力が伝達されて駆動回転すると、第一昇降アーム20と第二昇降アーム22が揺動しながら昇降動し、その結果、左右の苗植付け体4,4…の下端部が側面視で上下に長い閉ループ軌跡Tで昇降動する。また、第一駆動アーム26と第二駆動アーム28とは、共に、左側方から見て反時計回りに回転して左右の苗植付け体4,4…の下端部が左側方から見て反時計回りに閉ループ軌跡Tで昇降回動する。従って、作業走行しながら左右の苗植付け体4,4…が上記回転方向で前記軌跡Tを描くように昇降回動すると、軌跡Tの下端部で苗植付け体4,4…の下端部が圃場の畝部Kの土壌中に付き刺さったとき、苗植付け体4が畝部Kに対して前後に大きくずれないようになり、前後に大きく植え跡を残さずに適確な姿勢で苗を植付けることができる。なお、くちばし状の苗植付け体4,4…は、その昇降動最下位まで下降すると前後に開いて苗植付け体4,4…内の苗を畝部Kの土中に放出する。
【0015】
左右の苗植付け体4,4…は、それぞれ下方に向かって延びるくちばし状に形成したもので前後に開閉可能に構成している。このくちばし状部の前側部分である前側くちばし部4F,4Fは、その上部側が後方にアーム状にのびてその先端部が苗植付け体4,4の後側の開閉支点となる軸21に回動自在に連結し、くちばし状部の後側部分である後側くちばし部4B,4Bは、その上部側が前方にアーム状にのびてその先端部が苗植付け体4,4の前側の開閉支点となる軸19に回動自在に連結する。そして、前側くちばし部4F,4F上部の後方にのびるアーム状部と後側くちばし部4B,4B上部の前方にのびるアーム状部とは、それぞれ前側の軸19と後側の軸21との前後中央位置に設けた長孔に横軸方向の軸部を有するナットを嵌めて連結し、前側くちばし部4F,4Fと後側くちばし部4B,4Bの一方側は他方側の動作に連動して回動し両者が前後に開閉動作するようになっている。また、前側くちばし部4Fと後側くちばし部4Bとはスプリングにて苗植付け体4を閉じる方向に付勢するよう互いに連結している。更に、第一昇降アーム20と第一揺動アーム23とが互いに連結する軸部分に、左右の苗植付け体4,4を開閉動作させるための開閉アーム31を回動自在に連結し、その開閉アーム31の先端部と左右の前側くちばし部4F,4Fの各上部から上方に延びる各アーム部を互いに左右に連結する連結軸とを連結ロッド32で連結している。開閉アーム31の中間部には、苗植付け体4,4がその昇降動最下位まで下降したときに、第一昇降アーム20を回動自在に連結している第一駆動アーム26の先端部に固定の軸に固定したカム34と該カム34に開閉アーム31を圧接させるスプリングの作用によって前後揺動して開閉アーム31が前後に回動し、開閉アーム31が後方に回動すると左右の前側くちばし部4F,4Fを後側の回動支点である軸21周りに上方回動し、これとともに後側くちばし部4B,4Bを前側の回動支点である軸19周りに上方回動して、苗植付け体4が開く。そして、苗植付け体4,4…が上昇途中でカム34の開き作用から開放され苗植付け体4,4…が閉じる。
【0016】
苗植付け体4,4…の上部には、苗植付け体4,4…内に苗を案内する筒状の案内体35,35を取り付けている。
次に、前記苗植付け体4,4…に上方から苗を落下させて供給する苗供給装置5について説明する。
【0017】
即ち、前記苗供給装置5は、上下に開口する筒状体43…と該筒状体43…の下側の開口部43a…を開閉する底蓋44…とを有し互いにループ状に連結する複数の苗収容体45…と、該苗収容体45…を前記苗植付け体4,4…の上方を通過する状態で機体平面視非円形のループ状の移動軌跡で周回動させる苗収容体移動機構46と、前記苗収容体45…の底蓋44…を苗植付け体4,4の上方位置で開放する底蓋開放機構47を設けた構成としている。
【0018】
この苗移植機は、以下のように作用するものとなる。畝部Kを跨ぐ走行装置2,2によって機体が自走する。走行中、苗植付け体4,4…は上下動し、上位に位置するときに苗供給装置5から落下供給された苗を上方から苗を受入れて、下位に位置するときに受入れた苗を圃場に放出して苗を圃場に移植する。苗供給装置5は、上下に開口する筒状体43…と該筒状体43…の下側の開口部43a…を開閉する底蓋44…とを有した苗収容体45…が複数備えられて互いにループ状に連結し、苗収容体移動機構46によって苗植付け体4,4…の上方を通過する状態で機体平面視非円形で左右横方向に長いループ状移動軌跡でもって周回動する。そして、底蓋開放機構47により苗植付け体4,4…の上方位置で苗収容体45…の底蓋44…が開放される。従って、苗収容体45…の中に収容された苗は、苗収容体45…の周回動によって苗植付け体4,4…の上方位置まで移送されそこで落下し苗植付け体4,4…に供給される。よって、苗供給作業は余裕をもって行え、作業能率の向上が図れる。
【0019】
そして、苗供給装置5は、前記苗収容体45…の各筒状体43…外周部から突設する連結片48…を上下方向のピン軸49でもって回動自在に連結する状態として前記複数の苗収容体45…を互いに連結した構成としている。
また、前記苗収容体45…の各筒状体43…の開口部43a…を開閉する底蓋44…は、上下方向のピン軸49を回動支点として横方向水平に揺動開閉(横開き)するよう構成してある。これにより、底蓋が上下方向に揺動開閉するものに比較して、前記苗植付け体4,4…上部の筒状案内体35,35を筒状体43…の開口部43a…側により近づけることができ、苗の案内作用を正確にし、苗植付け体4,4…に対する苗供給が一層適正に行われて適確な苗の移植ができるものとなる。更に、底蓋44はスプリング50にて常時開く方向に付勢した構成としている。
【0020】
そして、また、この苗移植機において、前記苗植付け体4,4は左右方向に複数体並べて設け、前記苗供給装置5は、苗収容体45…が機体平面視で左右方向に直線的に移動する区間SSを有する軌跡で周回動する構成とし、且つ、苗収容体45…が左右方向に直線的に移動する区間SSで左右に並列する複数の苗植付け体4,4…の上方を通過するように配置した構成として、圃場に苗を複数条(本例は4条)づつ移植されるものとしている。
【0021】
更に、この苗供給装置5は、苗収容体45…の周回移動経路の左右端部が、少なくとも畝部Kを跨ぐ左右溝部U,Uの上方に至る位置にまで及ぶように長く延出させて配置する構成としている。これによって、苗収容体をそれだけ多く装備することができて複数以上の多条植が可能となる。
【0022】
ところで、苗植付け体4,4を左右に二体並べて設けて同時に2条植付け可能に構成した場合は、右側の苗植付け体4に落下供給する苗収容体45と左側の苗植付け体4に落下供給する苗収容体45とが交互になるように連結し、且つ、右側の苗植付け体4に落下供給する苗収容体45が右側の苗植付け体4の上方に位置するとき、左側の苗植付け体4に落下供給する苗収容体45が丁度左側の苗植付け体4の上方に位置する状態となるように構成し、更に、苗植付け体4,4の植付昇降動作が一動作する間に苗収容体45が2個分周回移動するように構成する。これにより、苗収容体45…が左右の苗植付け体4,4の上方を左右方向に直列的に通過しながら左右両方の苗植付け体4,4に対して苗供給漏れが生じることなく同時に苗を供給でき、且つ、左右の苗植付け体4,4の上方を通過した後に苗が供給されなかった苗収容体45…が生じないよう余すことなく左右両方の苗植付け体4,4に対して苗を供給できるものとなり、苗供給作業が余裕をもって行え、且つ、左右に並ぶ二体の苗植付け体4,4に対して確実に苗を供給できて2条植えが適確に行える。
【0023】
また、本例のように、苗植付け体4,4,4,4を左右方向に四体並べて4条植付け可能に構成した場合は、苗植付け体4,4,4,4の植付昇降動作が一動作する間に苗収容体45が4個分周回移動するように構成する。これにより、左右方向に並ぶ四体の苗植付け体4,4,4,4に対して確実に苗を供給できて4条植えが適確に行える。
【0024】
なお、左側の左右一対の2条分苗植付け体4Lと、右側の左右一対の2条分苗植付け体4Rとが交互に上下動するように構成しておくと、2条分づつの千鳥植えが可能となる。
以下に、苗供給装置5の苗収容体移動機構46の構成について説明する。即ち、ループ状に連結した苗収容体45…を巻き掛ける移動作用体51,51を機体の左右に設け、該移動作用体51,51を駆動回転する構成として、ループ状に連結した苗収容体45…を機体平面視で左右に長い長円軌跡を描かせて周回移動する構成としている。移動作用体51,51の外周には、その外周に巻き掛けられた苗収容体45…の円筒外周部に係合する凹部52…を苗収容体45…の連結間隔に対応する間隔で複数形成して、苗収容体45…を確実に移動させられるように設けている。移動作用体51,51の駆動構成は、苗植付け体4,4を間欠駆動する前記間欠駆動機構Zの伝動上手側で前記株間変更用変速部C3の伝動下手側の伝動経路から動力を取出して移動作用体51,51を連続回転駆動し、苗収容体45…を連続的に周回移動させるように構成している。具体的には、植付け伝動ケース9の第一ケース部9aの左側部から連続回転する回転軸53aを突出させ、該回転軸53aに自在継手Ujを介して伝動軸53bを連結し、該伝動軸53bにて機体左側に設けたウオームギヤ54に伝動し、該ウオームギヤ54から上方に突出させた回転軸55に一体回転するように取付けた左側の移動作用体51を駆動回転する構成としている。また、回転軸55にはスプロケットを一体回転するように取付け、該スプロケットと、右側の移動作用体51の回転軸57に一体回転するように取付けたスプロケット58とに伝動チェン59を巻き掛けて、左右の移動作用体51,51の両方を駆動回転する構成としている。
【0025】
苗供給装置5を駆動する動力は、前記のとおり、苗植付け体4,4…を間欠駆動する前記間欠駆動機構Zの伝動上手側で、前記株間変更用変速部C3の伝動下手側の伝動経路から取出している。これにより、苗植付け体4,4…は間欠的に駆動し、苗供給装置5は連続的に駆動する構成とした苗移植機にあって、苗植付け体4,4…が昇降軌跡Tの上位において間欠的に停止する時間を変更して苗植付株間を変更可能とするよう株間変更用変速部C3を間欠駆動機構Zの伝動上手側に設けた構成において、上記のように苗供給装置5を駆動する動力を取出す構成としたので、間欠駆動する苗植付け体4,4の間欠停止時間を変更して苗植付株間を変更しても、それに対応して、連続的に駆動される苗供給装置5の動作速度も変更されるので、苗供給装置5から苗植付け体4,4…への苗の供給が良好に行われ、作物等の種類に応じて、適宜、苗植付株間を変更調節しても良好に苗移植作業が行えるものとなる。
【0026】
また、苗供給装置5への伝動を入り切りするクラッチ手段CL1を、苗供給装置5を駆動する動力を前記間欠駆動機構Zの伝動上手側で、前記株間変更用変速部C3の伝動下手側から移動作用体51を回転駆動する回転軸55への伝動経路に設け、一方、苗植付け体4,4…への伝動を継続して切ることを可能とするクラッチ手段CL2を前記間欠駆動機構Zに設けている。そして、苗供給装置5側のクラッチ手段CL1と苗植付け体4,4…側のクラッチ手段CL2は、機体側適所に設ける一つの人為操作具(例えば操作レバー等)によって同時に切り操作及び入り操作されるように構成することができる。前記間欠駆動機構Zには、苗植付け体4,4を一サイクル植付け動作させて自動的に停止させる一回転停止機構とこの一回転停止機構による苗植付け体4,4を一サイクル植付け動作の開始操作を行う一回転開始機構を備えて、その一回転開始機構の作動タイミングが前記株間変更用変速部C3によって調節される構成となる。従って、前記一回転開始機構の作用部と一回転停止機構の非作用部との位置関係を作用しあわない位置に変更操作するだけで、苗植付け体4,4を設定位置で継続的に停止できる。このように、間欠駆動機構Zを利用して前記クラッチ手段CL2を構成すれば、苗植付け体4,4を設定位置で停止でき、且つ、構成の簡略化が図れる。一方、苗供給装置5は連続的に駆動するため、前記クラッチ手段CL1は間欠駆動機構Zの伝動上手側に設けることになり、苗植付け体4,4側の前記クラッチCL2を上記ように間欠駆動機構Zを利用すると当該クラッチCL2と共用できない。しかしながら、苗供給装置5側のクラッチ手段CL1と苗植付け体4,4側のクラッチ手段CL2を一つの人為操作具によって同時に切り操作及び入り操作するように構成することによって、苗植付け体4,4側の前記クラッチCL2を上記ように間欠駆動機構Zを利用する利点を生かしながら、連続的に駆動される苗供給装置5の停止及び駆動再開を、苗植付け体4,4の停止及び駆動再開のタイミングに合わせて行うことができる。
【0027】
以下、苗供給装置5の苗収容体45…の底蓋44…を苗植付け体4,4の上方位置で開放する底蓋開放機構47について説明する。
まず、前記のとおり、苗収容体45…の周回移動軌跡の下方には、苗収容体45…の周回移動中で且つ苗植付け体4,4の上方位置以外で、苗収容体45…を、上下方向のピン軸49回りに開放動作する底蓋44が閉じた状態となるようにして案内するガイド体67を周回移動軌跡に沿って設けている。このガイド体67には、苗植付け体4,4の上方位置において、底蓋44が横方向に回動して開放動作可能となるように底蓋44の横側方対応部に上向切欠部68a及び下向切欠部68bを設けた構成としている。また、前記底蓋44は、前記ガイド体67により該底蓋44が閉じた状態で摺接案内される上向折曲案内部44aを有した底板44と、下向折曲案内部44bを有した底蓋44とからなる構成のものとし、そして、これらを各苗収容体45…に対して交互に配置連結した構成としている。しかして、底蓋44は、ガイド体67により摺接案内されているときは閉じた状態にあり、底蓋44がガイド体67の上向切欠部68a及び下向切欠部68bの対応部に達すると、摺接ガイド作用が解除されることによって直ちにピン軸49回りに揺動開放されることになる。
【0028】
尚、上記乗用型苗移植機には、苗供給装置5に供給する苗を予備的に置いておくための苗収容棚10を機体上部で苗供給装置5の後方側位置における作業台11上に設置している。作業者は、この苗収容棚10から苗をまとめて取って苗供給装置5に補給していく。
【0029】
また、前記苗供給装置5や座席6,6等を装備する作業台11の上方空間を防風ネット12によって包囲する構成としている。
図中、13は畝部Kの左右の法面に接地転動する案内ローラで、この案内ローラ13,13によって機体の進行方向を畝に沿わせるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型苗移植機の側面図。
【図2】乗用型苗移植機の要部の平面図。
【図3】乗用型苗移植機の伝動構成を示す説明図。
【図4】苗収容体の連結構成を示す平面図図。
【図5】苗供給装置の一部を示す斜視図。
【図6】苗供給装置の一部を示す斜視図。
【図7】苗供給装置の一部を示す平面図。
【図8】苗供給装置の一部を示す切断側面図。
【符号の説明】
2:走行装置
4:苗植付け体
5:苗供給装置
6:作業者用座席
43:筒状体
43a:筒状体の下側開口部
44:底蓋
45:苗収容体
46:苗収容体移動機構
47:底蓋開放機構

Claims (1)

  1. 畝部左右の溝部に沿って走行する左右の走行装置2,2を備えて畝部を跨いだ状態で自走可能な走行機体1と、上下動するよう設けて上位で上方から苗を受入れ下位で受入れた苗を畝部に植え付けする苗植付け体4…と、該苗植付け体4…に上方から苗を落下させて供給する苗供給装置5とを備えた乗用型苗移植機において、前記苗供給装置5は、上下に開口する筒状体43…と該筒状体43…の下側の開口部43a…を開閉する底蓋44…とを有し互いにループ状に連結する複数の苗収容体45…と、該苗収容体45…を前記苗植付け体4…の上方を通過する状態で機体平面視左右横方向に長いループ状移動軌跡で周回動させる苗収容体移動機構46と、前記苗収容体45…の底蓋44…を前記苗植付け体4…の上方位置で開放する底蓋開放機構46とを備え、該苗供給装置5の左右端部側が畝部左右の溝部の上方に位置するよう配置すると共に、苗供給装置5の左右端部側の後側に苗補給作業を行う作業者用座席6,6を設置したことを特徴とする乗用型苗移植機。
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