JP3515753B2 - 貴金属粘土用成形型及び貴金属粘土用指輪成形型 - Google Patents

貴金属粘土用成形型及び貴金属粘土用指輪成形型

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貴金属粘土(純銀
粘土や純金粘土、プラチナ粘土等)を用いてハンドメイ
ドによりアクセサリを作る際に使用する成形型及び指輪
成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、貴金属粘土を用いて、例えば指輪
やペンダントヘッド等のアクセサリを作る場合、貴金属
粘土を板状や棒状や塊状に延ばすなどしたのち、カッタ
ーナイフ等で輪郭を切断すると共に表面に所定のデザイ
ンを細工し、次にこれを順次、乾燥処理、焼成処理、仕
上げ処理することにより完成させるという手順になる。
この場合、主に、初心者向きアイテムとして、輪郭成形
や表面デザイン細工を簡単にするために成形型を用いる
ことがある。この成形型は、台部材に形成した成形凹部
に貴金属粘土を充填させるだけで簡単に輪郭成形及び表
面デザインを施すことができるという利点があるが、従
来の成形型は、台部材としてシリコンやゴム等の柔軟材
料が用いられ、この台部材の表面に成形凹部が単に凹設
されただけのものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】成形型を使用する場
合、成形凹部内に貴金属粘土を多めに入れた状態で、ロ
ーラ棒を成形型の表面上で転がすことにより、貴金属粘
土を伸延させながら成形凹部内に充填させていく方法
が、作業を簡単にする上で一般的に行われている。
【0004】しかしながら、従来のように、成形凹部が
柔軟材料による台部材の表面に単に凹設されただけのも
のでは、ローラ棒を転がす際に、成形型が変形して成形
品に形崩れが生じることがあるし、又、特に、成形凹部
から溢れた貴金属粘土が成形型の表面にバリとして張り
出すため、成形凹部から脱型したのちの後処理でバリを
切除する手間が必要になるという問題があった。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、成形型が変形して成形品に形崩
れが生じるといったことがなく、又、成形凹部から張り
出したバリを成形と同時に切除することができるように
した貴金属粘土用成形型及び貴金属粘土用指輪成形型を
提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の貴金属粘土用成形型は(請求項1)、硬
質台部材に貴金属粘土を充填させる成形凹部が形成さ
れ、この成形凹部の周縁に輪郭立壁が立設され、この輪
郭立壁の上端が尖状縁に形成されている構成とした。
【0007】又、本発明の貴金属粘土用指輪成形型(請
求項2)は、硬質台部材に貴金属粘土を充填させる帯状
成形凹部が形成され、この帯状成形凹部の対向側縁に輪
郭立壁が立設され、この輪郭立壁の上端が尖状縁に形成
されている構成とした。この貴金属粘土用指輪成形型に
おいて、帯状成形凹部の長さを、貴金属粘土の縮み代を
計算に入れた指輪号数によって表示した目盛が設けられ
ている態様(請求項3)がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により詳述する。図1は本発明の実施の第1形態にかか
る貴金属粘土用指輪成形型の斜視図、図2はこの貴金属
粘土用指輪成形型の使用状態を示す幅方向断面図、図3
はこの貴金属粘土用指輪成形型の使用状態を示す長さ方
向断面図である。尚、この貴金属粘土用指輪成形型は、
純銀粘土用の成形型で、この純銀粘土は、純銀の粉末
(約80%〜90%)と、バインダ及び水(約20%〜
10%)を混ぜた金属質の粘土で、三菱マテリアル株式
会社製のものが一般に知られている。
【0009】この貴金属粘土用指輪成形型Aは、離型性
に優れたABS樹脂を材料とした硬質台部材1の表面に
貴金属粘土(純銀粘土S)を充填させる帯状成形凹部2
が形成され、この帯状成形凹部2の対向側縁に輪郭立壁
3,3が立設され、この輪郭立壁3,3の上端が尖状縁
30,30に形成されたものである。前記帯状成形凹部
2の両端には、輪郭立壁3を形成しない開放部20,2
0に形成され、かつ帯状成形凹部2の底面には、成形品
に表面デザインとしての筋状突起を形成させるための筋
溝21が形成されている。又、帯状成形凹部2の両端部
分において、輪郭立壁3の外面から硬質台部材1の表面
にかけて、帯状成形凹部2の長さを表示する目盛4,4
が刻設され、この目盛4は、焼成による純銀粘土Sの縮
み代を計算に入れた指輪号数が、内側から10号、15
号、20号、25号、30号に順に表示されている。
【0010】この成形型Aを使用した指輪の成形手順の
一例を説明する。まず、図1で示すように、純銀粘土S
を棒状に丸めて帯状成形凹部2の中に置くもので、この
際、純銀粘土Sの量が帯状成形凹部2の内容量よりも多
くなるようにする。次に、純銀粘土Sを指で帯状成形凹
部2の内部にある程度押し広げたのち(この指による押
し広げは必ずしも必要でない)、図2及び図3で示すよ
うに、ローラ棒Rを帯状成形凹部2の上で長さ方向に転
がすことにより、純銀粘土Sを伸延させながら帯状成形
凹部2内に充填させていくと共に、充填した純銀粘土S
の表面を平らに均すものである。
【0011】この場合、帯状成形凹部2の両側方には、
帯状成形凹部2から溢れた純銀粘土Sが輪郭立壁3,3
を乗り越えて張り出すことになるが、図2に示すよう
に、輪郭立壁3,3によってローラ棒Rと硬質台部材1
の表面との間に空間5が生じ、かつ輪郭立壁3の上端が
尖状縁30に形成されているため、純銀粘土Sの張り出
し部分をローラ棒Rによって押し切ることができる。こ
れにより、成形と同時にバリを切除することができる
し、又、台部材が硬質台部材1であるため、成形型が変
形することがなく、成形品の形崩れを防止することがで
きる。
【0012】又、帯状成形凹部2の両端部では、純銀粘
土Sが開放部20,20から張り出すことから、ローラ
棒Rによる純銀粘土Sの伸延がスムーズになるし、又、
開放部20,20から張り出した分だけ輪郭立壁3,3
を乗り越える張り出し量を少なくすることができる。
【0013】このようにして、帯状成形凹部2の内部に
純銀粘土Sを充填させることにより、バリのない状態で
輪郭成形することができると共に、表面デザイン(筋溝
21による筋状突起)を施した成形品を成形することが
できる。又、帯状成形凹部2の内部に充填された純銀粘
土Sの両端を、目盛4を目安としてカッタCにより所定
のサイズに切断すれば、純銀粘土Sの縮み代を計算に入
れた成形品を簡単に成形することができる。尚、成形型
Aを使用した成形作業が完了したのちは、この成形型A
から成形品を脱型し、その成形品の両端を接続してリン
グを作り、その後、乾燥処理、焼成処理、仕上げ処理を
順次施すもので、これにより純銀製指輪のハンドメイド
が完了する。
【0014】次に、図4は本発明の実施の第2形態にか
かる貴金属粘土用成形型の斜視図である。この貴金属粘
土用成形型Bは、ペンダントヘッド用の成形型であっ
て、硬質台部材6に貴金属粘土(純銀粘土)を充填させ
る成形凹部7が形成され、この成形凹部7の周縁に輪郭
立壁8が立設され、この輪郭立壁8の上端が尖状縁80
に形成されている。この場合、輪郭立壁8が成形凹部7
の周縁の全周に亘って立設され、かつ成形凹部7の底面
には、成形品に表面デザインとしての円形突起を形成さ
せるための円形凹部71が形成されている。尚、この貴
金属粘土用成形型Bの使用方法は、前記した実施の第1
形態と同様であり、その説明を省略する。
【0015】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、本発明の具体的構成はこれに限定されるもの
ではない。例えば、指輪やペンダントヘッド用以外に、
ブローチ、イアリングやピアス用の装飾本体、ネックレ
スの装飾本体等、アクセサリ全般を対象にすることがで
きるもので、その輪郭及び表面デザインが任意であるこ
とは勿論である。又、台部材の材料についても、ABS
樹脂に限らず、その他の合成樹脂やステンレス、アルミ
等の金属、セラミック等を使用できるが、離型性に優れ
た材質を用いるのが好ましい。又、実施の第2形態にお
いて、輪郭立壁を成形凹部の周縁の全周に亘って立設し
た例を示したが、輪郭立壁の一部に開放部を設けてもよ
いし、逆に、実施の第1形態において、帯状成形凹部の
両端にも輪郭立壁を立設して、帯状成形凹部の周縁の全
周に亘って輪郭立壁を立設させてもよい。また、輪郭立
壁の上端に形成する尖状縁については、鋭利に尖らせる
と、そこがつぶれてしまうため、若干の幅の平面部(例
えば、1mm以下の幅、好ましくは0.5mm幅)を形
成するようにしている。又、輪郭立壁の内面(成形凹部
の内側面)については、脱型時の抜き勾配を持つように
形成するのが好ましい。
【0016】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の貴金
属粘土用成形型(請求項1)にあっては、上記のように
構成したので、成形型が変形して成形品に形崩れが生じ
るといったことがないし、又、成形凹部から張り出した
バリを成形と同時に切除することができ、初心者であっ
ても貴金属粘土を使用したアクセサリーの成形を簡単に
行うことができる。
【0017】又、本発明の貴金属粘土用指輪成形型(請
求項2)にあっては、上記のように構成したので、指輪
の成形が簡単にできるし、指輪号数の目盛を設けること
により(請求項3)、貴金属粘土の焼成に伴なう縮み代
を考慮することなく、所望サイズの指輪を作ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態にかかる貴金属粘土用
指輪成形型の斜視図である。
【図2】この貴金属粘土用指輪成形型の使用状態を示す
幅方向断面図である。
【図3】この貴金属粘土用指輪成形型の使用状態を示す
長さ方向断面図である。
【図4】本発明の実施の第2形態にかかる貴金属粘土用
成形型の斜視図である。
【符号の説明】
A 貴金属粘土用指輪成形型 S 純銀粘土 1 硬質台部材 2 帯状成形凹部 3 輪郭立壁 30 尖状縁 4 目盛 B 貴金属粘土用成形型 6 硬質台部材 7 成形凹部 8 輪郭立壁 80 尖状縁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質台部材に貴金属粘土を充填させる成
    形凹部が形成され、この成形凹部の周縁に輪郭立壁が立
    設され、この輪郭立壁の上端が尖状縁に形成されている
    ことを特徴とした貴金属粘土用成形型。
  2. 【請求項2】 硬質台部材に貴金属粘土を充填させる帯
    状成形凹部が形成され、この帯状成形凹部の対向側縁に
    輪郭立壁が立設され、この輪郭立壁の上端が尖状縁に形
    成されていることを特徴とした貴金属粘土用指輪成形
    型。
  3. 【請求項3】 帯状成形凹部の長さを、貴金属粘土の縮
    み代を計算に入れた指輪号数によって表示した目盛が設
    けられている請求項2記載の貴金属粘土用指輪成形型。
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