JP3514071B2 - 平滑回路 - Google Patents

平滑回路

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JP3514071B2
JP3514071B2 JP13515097A JP13515097A JP3514071B2 JP 3514071 B2 JP3514071 B2 JP 3514071B2 JP 13515097 A JP13515097 A JP 13515097A JP 13515097 A JP13515097 A JP 13515097A JP 3514071 B2 JP3514071 B2 JP 3514071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
やインバ−タ等に用いられる平滑回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8を用いて、従来の一般にコンデンサ
インプット型平滑回路と呼ばれている平滑回路1につい
て説明する。平滑回路1は、整流回路2と、平滑コンデ
ンサ3とから構成される。整流回路2は、例えば単相ブ
リッジ回路のような整流回路であり、交流電源4の出力
端に接続される。交流電源4は、例えば50Hzあるい
は60Hzのような低周波の交流電圧を発生する。整流
回路2は交流電源4によって発生した交流電圧を整流す
る。得られた直流電圧は、定電力負荷5に供給される。
平滑コンデンサ3は整流回路2の出力端に接続され、整
流回路2によって得られる直流電圧を平滑化する。な
お、定電力負荷5は、電圧が低下すると電流が増加して
一定の電力を消費する負荷であり、具体的にはDC−D
Cコンバ−タのような電力変換器である。このように構
成される平滑回路1は、回路構成が簡易でコストメリッ
トが大きいという特徴を有する。
【0003】また、定電力負荷5には平滑コンデンサ3
を介して電流が供給されるので、交流電源4が瞬時停電
した場合でも20msec程度の間は所定の電流が供給
される。このため、平滑回路1は、瞬時停電した際の対
策機能を有する。
【0004】次に、図9を用いて、従来の一般にチョ−
クインプット型平滑回路と呼ばれている平滑回路6につ
いて説明する。平滑回路6は、整流回路2と、平滑コン
デンサ3と、インダクタ7とから構成される。整流回路
2は、交流電源4の出力端に接続される。整流回路2の
出力端には、直列接続されたインダクタ7と平滑コンデ
ンサ3とからなる直列回路が接続される。インダクタ7
と平滑コンデンサ3は、整流回路2によって得られる直
流電圧を平滑化する。また、インダクタ7は平滑コンデ
ンサ3の充電電流のピ−ク値を抑制するので、平滑コン
デンサ3に電流が流れる時間、すなわち整流回路2の導
通幅を広げることができる。この結果、IEC(国際電
気標準会議)1000草案、パ−ト3、セクション2
(以下「IEC1000−3−2」という)に基づいた
ガイドラインのクラスDで規定する規格値以下に高調波
電流を抑制することができる。なおIEC1000−3
−2に規定する規格においては、各クラスごとに、高調
波次数およびワット当たりの最大許容高調波電流の定格
負荷条件に対しての高調波電流の限度値および入力電流
の波形を規定する包絡線に対する波形の形状が定められ
ている。
【0005】また、定電力負荷5には平滑コンデンサ3
を介して電流が供給されるので、交流電源4が瞬時停電
した場合でも20msec程度の間は所定の電流が供給
される。このため、上述した平滑回路1と同様、平滑回
路6は、瞬時停電した際の対策の機能を有する。
【0006】次に、図10を用いて、従来の他の平滑回
路8について説明する。平滑回路8は、整流回路2と、
コンデンサ9と、トランジスタ10と、ダイオ−ド11
と、電圧検出回路12と、制御回路13とから構成され
る。
【0007】整流回路2はブリッジ接続された4個のダ
イオ−ドで構成され、交流電源4の出力端に接続され
る。交流電源4は、周波数50Hzまたは60Hz、最
大電圧値Vpが約141Vの商用電源である。整流回路
2の一方の出力端にはコンデンサ9の一端が接続され
る。NPN型のトランジスタ10のエミッタEはコンデ
ンサ9の他端に接続され、トランジスタ10のコレクタ
Cは整流回路2の他方の出力端に接続される。また、ト
ランジスタ10のエミッタEにはダイオ−ド11のアノ
−ドが接続され、トランジスタ10のコレクタCにはダ
イオ−ド11のカソ−ドが接続される。交流電源4の一
方の出力端とトランジスタ10のベ−スBの間には、電
圧検出回路12と、制御回路13とが直列に接続され
る。電圧検出回路12は、交流電源4によって発生した
正弦波電圧Vinを検出する。電圧検出回路12は、検
出した正弦波電圧Vinが所定の基準電圧以下の場合に
は制御回路13に信号を出力するが、検出した正弦波電
圧Vinが所定の基準電圧以上の場合には制御回路13
に信号を出力しない。制御回路13は、電圧検出回路1
2からの信号を受けた場合にのみ、トランジスタ10を
オン制御する。整流回路2の出力端には、負荷14が接
続される。
【0008】このように構成された平滑回路8は、整流
回路2の出力電流の導通角を増大させることにより、高
調波を低減することができる等の種々の特徴を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図8に示す平滑回路1は、瞬時停電した際の対策機能
を有するが、交流電圧のピ−ク時にのみ整流回路2から
平滑コンデンサ3に大きな充電電流が流れるので力率が
悪く、また大きな高調波電流が流れるという欠点があっ
た。従って、IEC1000−3−2に基づいたガイド
ラインのクラスDで規定する規格値以下に高調波電流を
抑制することができなかった。
【0010】上述した図9に示す平滑回路6において
は、瞬時停電した際の対策機能を有し、また、IEC1
000−3−2に基づいたガイドラインのクラスDで規
定する規格値以下に高調波電流を抑制することができ
る。しかしながら、高調波電流を十分に抑制するために
は、大きなインダクタンスを有するインダクタ7を用い
る必要があり、平滑回路6の体積および重量が共に大き
くなるという欠点があった。例えば、出力が100Wの
場合には、インダクタンスが20mH程度のインダクタ
6を使用する必要があり、体積が80cm3、また重量が
200g程度になってしまうという欠点が有った。
【0011】上述した図10に示す平滑回路8において
は、交流電源4の正弦波電圧Vinが最大電圧値Vpと
なる近傍、すなわち整流回路2の出力電圧がコンデンサ
9の充電電圧よりも高くなる場合に、整流回路2からコ
ンデンサ9に充電電流が供給される。すなわち、電圧検
出回路12が制御回路13にオン/オフ信号を送るとき
の基準(スレッシュホ−ルドレベル)として電圧Vt
(Vp>Vt)を設定すると、交流電源4の正弦波電圧
Vinが電圧Vtよりも大きい期間Tの中央部で、コン
デンサ9を充電するためのパルス型の充電電流が流れ
る。また、期間Tでは、整流回路2から負荷14に電流
が直接供給される。従って、期間Tで整流回路2の出力
端に流れる電流の波形は、コンデンサ9の充電電流と、
負荷14に供給される電流が重畳された波形、すなわち
波形の中央部にピ−クが位置する電流波形となる。
【0012】そこで、本発明は上述のような問題を解決
するもので、回路構成が簡易で、小形、軽量で、エネル
ギ−効率が良く、IEC1000−3−2に基づいたガ
イドラインのクラスAで規定する規格値以下に設定しや
すい平滑回路を提供することを第一の目的とする。
【0013】また、第一の目的に加えて、交流電源が瞬
時停電した場合に、負荷に電流を一定時間供給すること
ができる平滑回路を提供することを第二の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。すなわち、請求項
1に係る発明は、交流電源に接続された整流回路と、該
整流回路の出力端に接続された自己保持型のスイッチン
グ手段とコンデンサとからなる直列回路と、前記スイッ
チング手段に並列接続されたダイオ−ドと、一定基準電
圧を発生する手段とを備え、前記整流回路の出力電圧が
前記コンデンサの充電電圧よりも高い場合は、前記整流
回路から前記ダイオ−ドを介して前記コンデンサに充電
電流を供給し、前記コンデンサの充電電圧が前記整流回
路の出力電圧よりも高い場合は、前記整流回路から前記
ダイオ−ドを介して前記コンデンサへの充電電流の供給
を停止し、さらに、前記整流回路の出力電圧と前記基準
電圧との電圧差が前記スイッチング手段のトリガ−電圧
を越えると、該トリガー電圧を介して前記スイッチング
手段をオン制御して前記コンデンサの充電電荷を放電さ
せ、前記整流回路の出力端から波形のピ−クを波形の
左端に形成した電流波形を得るものである。
【0015】整流回路の出力電圧がコンデンサの充電電
圧よりも高い場合は、ダイオ−ドを介して整流回路から
コンデンサに充電電流が供給される。この時、スイッチ
ング手段はオフ状態に保たれる。そして、コンデンサの
充電電圧が整流回路の出力電圧より高くなると、ダイオ
−ドを介して整流回路からコンデンサに充電電流が流れ
なくなる。この状態でも、基準電圧がスイッチング手段
のトリガ−電圧を越えない間は、スイッチング手段は依
然としてオフ状態に保たれる。次に、コンデンサの充電
電圧が整流回路の出力電圧より高い状態で、整流回路の
出力電圧と基準電圧との電圧差がトリガ−電圧を越える
と、スイッチング手段がタ−ンオンする。従って、コン
デンサに充電された充電電荷は、スイッチング手段を介
して放電される。この結果、整流回路の出力端に流れる
出力電流の波形のピ−ク位置が、波形の左端に形成され
る。以降、この動作を繰り返す。
【0016】請求項2に係る発明は、交流電源に接続さ
れた整流回路と、該整流回路の出力端に接続された自己
保持型のスイッチング素子と第一のコンデンサとからな
る第一の直列回路と、前記スイッチング素子に並列接続
されて前記第一のコンデンサを充電する第一のダイオ−
ドと、前記整流回路の出力端に接続された第二のダイオ
−ドと第二のコンデンサとからなる第二の直列回路と、
前記第二のコンデンサと並列接続された第一の抵抗と第
二の抵抗とからなる分圧回路とを有し、該第一の抵抗と
第二の抵抗の接続点と前記スイッチング素子の制御端子
とを接続して一定の基準電圧を印加してなる平滑回路で
あって、前記整流回路の出力電圧が前記第一のコンデン
サの充電電圧よりも高い場合は、前記整流回路から前記
第一のダイオ−ドを介して前記第一のコンデンサに充電
電流を供給し、前記第一のコンデンサの充電電圧が前記
整流回路の出力電圧よりも高い場合は、前記整流回路か
ら前記第一のダイオ−ドを介して前記コンデンサへの充
電電流の供給を停止し、さらに、前記整流回路の出力電
圧と前記基準電圧との電圧差が前記スイッチング素子の
トリガ−電圧を越えると、該トリガー電圧を介して前記
スイッチング素子をオン制御して前記第一のコンデンサ
の充電電荷を放電させ、前記整流回路の出力端からの波
形のピ−クを波形の左端に形成した電流波形を得るもの
である。
【0017】スイッチング素子の制御端子には、第二の
コンデンサの充電電圧を第一の抵抗と第二の抵抗とで分
圧して得られる基準電圧が印加される。整流回路の出力
端の電圧が第一のコンデンサの充電電圧よりも低く、か
つ、基準電圧と整流回路の出力電圧との電圧差がトリガ
−電圧を越えると、スイッチング素子はオン制御され
る。また、整流回路の出力端の電圧が第一のコンデンサ
の充電電圧よりも高くなると、スイッチング素子はオフ
制御される。
【0018】請求項3に係る発明は、交流電源に接続さ
れた整流回路と、該整流回路の出力端に接続された自己
保持型のスイッチング素子とコンデンサとからなる第一
の直列回路と、前記スイッチング素子に並列接続されて
前記コンデンサを充電するダイオ−ドと、前記コンデン
サに並列接続された第一の抵抗と第二の抵抗とからなる
分圧回路とを有し、該第一の抵抗と第二の抵抗の接続点
と前記スイッチング素子の制御端子とを接続して一定の
基準電圧を印加してなる平滑回路であって、前記整流回
路の出力電圧が前記コンデンサの充電電圧よりも高い場
合は、前記整流回路から前記ダイオ−ドを介して前記コ
ンデンサに充電電流を供給し、前記コンデンサの充電電
圧が前記整流回路の出力電圧よりも高い場合は、前記整
流回路から前記ダイオ−ドを介して前記コンデンサへの
充電電流の供給を停止し、さらに、前記整流回路の出力
電圧と前記基準電圧との電圧差が前記スイッチング素子
のトリガ−電圧を越えると、該トリガー電圧を介して前
記スイッチング素子をオン制御して前記コンデンサの充
電電荷を放電させ、前記整流回路の出力端からの波形の
ピ−クを波形の左端に形成した電流波形を得ることを特
徴とするものである。
【0019】コンデンサには、ダイオ−ドを介して整流
回路から充電電流が供給される。また、コンデンサの充
電電圧を第一の抵抗と第二の抵抗とで分圧して得られる
電圧がスイッチング素子の制御端子に基準電圧として印
加される。整流回路の出力端の電圧がコンデンサの充電
電圧よりも低く、かつ、基準電圧と整流回路の出力電圧
との電圧差がトリガ−電圧を越えると、スイッチング素
子はオン制御される。また、整流回路の出力端の電圧が
コンデンサの充電電圧よりも高くなると、第一のスイッ
チング素子はオフ制御される。
【0020】請求項4に係る発明は、交流電源に接続さ
れた整流回路と、該整流回路の出力端に接続された自己
保持型の第一のスイッチング手段と第一のコンデンサと
からなる第一の直列回路と、前記第一のスイッチング手
段に並列接続された第一のダイオ−ドと、前記第一の直
列回路に並列接続された自己保持型の第二のスイッチン
グ手段と第二のコンデンサとからなる第二の直列回路
と、前記第二のスイッチング手段に並列接続された充電
回路とを有した瞬停用回路と、第一の基準電圧と、該第
一の基準電圧よりも低電圧の第二の基準電圧を発生する
基準電圧発生回路とを備えた平滑回路であって、前記交
流電源が交流電圧を発生している場合は、前記整流回路
の出力電圧が前記第一のコンデンサの充電電圧よりも高
いと、前記整流回路から前記第一のダイオ−ドを介して
前記第一のコンデンサに充電電流を供給し、前記第一の
コンデンサの充電電圧が前記整流回路の出力電圧よりも
高いと、前記整流回路から前記第一のダイオ−ドを介し
前記第一のコンデンサへの充電電流の供給を停止し、
さらに、前記整流回路の出力電圧と前記第一の基準電圧
との電圧差が前記第一のスイッチング手段のトリガ−電
圧を越えると、該トリガー電圧を介して前記第一のスイ
ッチング手段をオン制御して前記第一のコンデンサの充
電電荷を放電させて、前記整流回路の出力端からの波形
のピ−クを波形の左端に形成した電流波形を得るととも
に、前記第二のコンデンサは前記充電回路を介して前記
整流回路の出力のピ−ク電圧まで充電されるが、前記第
二のスイッチング手段は前記基準電圧発生回路の第二の
基準電圧を介してオン制御されずに第二のコンデンサの
充電電荷は放電されることなく保持され、前記交流電源
が瞬時停電したときは、前記第一のコンデンサの充電電
圧が前記整流回路の出力電圧よりも高くなり、前記第一
の基準電圧が前記第一のスイッチング手段のトリガ−電
圧となって前記第一のスイッチング手段をオン制御して
前記第一のコンデンサの充電電荷が前記第一のスイッチ
ング手段を介して放電されるとともに、前記第二のコン
デンサの充電電荷は前記基準電圧発生回路の第二の基準
電圧に基づいてオン制御された前記第二のスイッチング
手段を介して放電されるものである。
【0021】整流回路の出力電圧が第一のコンデンサの
充電電圧よりも高いと、第一のダイオ−ドを介して整流
回路から第一のコンデンサに充電電流が供給される。こ
の時、第一のスイッチング手段はオフ状態に保たれる。
そして、第一のコンデンサの充電電圧が整流回路の出力
電圧より高くなると充電電流が流れなくなるが、第一の
スイッチング手段は、依然としてオフ状態に保たれる。
次に、第一のコンデンサの充電電圧が整流回路の出力電
圧より高い状態で、整流回路の出力電圧と第一の基準電
圧との電圧差がトリガ−電圧を越えると、第一のスイッ
チング手段がタ−ンオンする。従って、第一のコンデン
サに充電された充電電荷は、第一のスイッチング手段を
介して放電される。
【0022】また、第二のコンデンサは整流回路の出力
のピ−ク電圧まで充電されるので、第二のコンデンサの
充電電圧は整流回路の出力電圧よりも高くなる。第二の
基準電圧は、第一の基準電圧よりも低く設定される。こ
のため、第一のスイッチング手段と異なり、第二のスイ
ッチング手段は、第二の基準電圧によってはオン制御さ
れない。従って、第二のコンデンサの充電電荷は、放電
されずに保持される。
【0023】次に、交流電源が瞬時停電すると、整流回
路の出力電圧が零となる。このため、第一のコンデンサ
の充電電圧が整流回路の出力電圧よりも高くなるととも
に、第一の基準電圧がトリガ−電圧となり、第一のスイ
ッチング手段はタ−ンオンする。また、第二のコンデン
サの充電電圧が整流回路の出力電圧よりも高くなるとと
もに、第二の基準電圧がトリガ−電圧となり、第二のス
イッチング手段はタ−ンオンする。この結果、第一のコ
ンデンサの充電電荷が第一のスイッチング手段を介して
放電され、また、第二のコンデンサの充電電荷が第二の
スイッチング手段を介して放電される。この結果、交流
電源が瞬時停電したとしても、第一のコンデンサおよび
第二のコンデンサに充電された電荷が負荷に供給され
る。
【0024】請求項5に係る発明は、交流電源に接続さ
れた整流回路と、該整流回路の出力端に接続された自己
保持型の第一のスイッチング素子と第一のコンデンサと
からなる第一の直列回路と、前記第一のスイッチング素
子に並列接続されて前記第一のコンデンサを充電する第
一のダイオ−ドと、前記第一の直列回路に並列接続され
た第二のダイオ−ドと第二のコンデンサとからなる第二
の直列回路と、前記第二のコンデンサと並列接続された
第一の抵抗と第二の抵抗と第三の抵抗とが直列接続され
た分圧回路と、前記第二の直列回路に並列接続された自
己保持型の第二のスイッチング素子と第三のコンデンサ
とからなる第三の直列回路および該第二のスイッチング
素子と並列に接続されて前記第三のコンデンサに充電電
流を流す第三のダイオ−ドを有する瞬停用回路とを備
え、前記第一の抵抗と前記第二の抵抗の接続点と前記第
一のスイッチング素子の制御端子とを接続して該制御端
子に第一の基準電圧を印加し、前記第二の抵抗と前記第
三の抵抗の接続点と前記第二のスイッチング素子の制御
端子とを接続して該制御端子に第二の基準電圧を印加す
平滑回路であって、前記交流電源が交流電圧を発生し
ている場合は、前記整流回路の出力電圧が前記第一のコ
ンデンサの充電電圧よりも高いと、前記第一のダイオ−
ドを介して前記整流回路から前記第一のコンデンサに充
電電流を供給し、前記第一のコンデンサの充電電圧が前
記整流回路の出力電圧よりも高いと、前記第一のダイオ
−ドを介して前記整流回路から前記第一のコンデンサへ
の充電電流の供給を停止し、さらに、前記整流回路の出
力電圧と前記第一の基準電圧との電圧差が前記第一のス
イッチング素子のトリガ−電圧を越えると、該トリガー
電圧を介して前記第一のスイッチング素子をオン制御し
て前記第一のコンデンサの充電電荷を放電させ、前記整
流回路の出力端からの波形のピ−クを波形の左端に形成
した電流波形を得るとともに、前記第三のコンデンサは
前記第三のダイオードを介して前記整流回路の出力のピ
−ク電圧まで充電されるが、前記第二のスイッチング素
子は前記第二の基準電圧を介してオン制御されずに第三
のコンデンサの充電電荷は放電されることなく保持さ
れ、前記交流電源が瞬時停電して交流電圧を発生しない
場合は、前記第一のコンデンサの充電電圧が前記整流回
路の出力電圧よりも高くなり、前記第一の基準電圧が前
記第一のスイッチング素子のトリガ−電圧となって前記
第一のスイッチング素子をオン制御して前記第一のコン
デンサの充電電荷が前記第一のスイッチング素子を介し
て放電されるとともに、前記第二のコンデンサの充電電
圧が前記整流回路の出力電圧よりも高くなり、前記第二
の基準電圧が前記第二のスイッチング素子のトリガ−電
圧となって前記第二のスイッチング素子をオン制御して
前記第三のコンデンサの充電電荷が前記第二のスイッチ
ング素子を介して放電されるものである。
【0025】第二のコンデンサの充電電圧が第一の抵抗
と、第二の抵抗および第三の抵抗の合成抵抗とで分圧さ
れ、第一の基準電圧として第一のスイッチング素子の制
御端子に印加される。また、第二のコンデンサの充電電
圧が第一の抵抗および第二の抵抗の合成抵抗と、第三の
抵抗の抵抗とで分圧され、第二の基準電圧として第二の
スイッチング素子の制御端子に印加される。整流回路の
出力端の電圧が第一のコンデンサの充電電圧よりも低
く、かつ、第一の基準電圧と整流回路の出力電圧との電
圧差がトリガ−電圧を越えると、第一のスイッチング素
子はオン制御される。また、整流回路の出力端の電圧が
第一のコンデンサの充電電圧よりも高くなると、第一の
スイッチング素子はオフ制御される。なお、第三のコン
デンサは、第三のダイオ−ドを介して整流回路の出力の
ピ−ク電圧まで充電される。
【0026】次に、交流電源が瞬時停電すると、整流回
路の出力電圧が零となる。このため、整流回路の出力端
の電圧が第一のコンデンサの充電電圧よりも低くなり、
かつ、第一の基準電圧がトリガ−電圧となり、第一のス
イッチング素子はオン制御される。また、整流回路の出
力端の電圧が第三のコンデンサの充電電圧よりも低くな
り、かつ、第二の基準電圧がトリガ−電圧となり、第二
のスイッチング素子もオン制御される。この結果、第一
のコンデンサの充電電荷が第一のスイッチング手段を介
して放電され、また、第三のコンデンサの充電電荷が第
二のスイッチング手段を介して放電される。
【0027】請求項6に係る発明は、交流電源に接続さ
れた整流回路と、該整流回路の出力端に接続された自己
保持型の第一のスイッチング素子と第一のコンデンサと
からなる第一の直列回路と、前記第一のスイッチング素
子に並列接続されて前記第一のコンデンサを充電するダ
イオ−ドと、前記第一の直列回路に並列接続された自己
保持型の第二のスイッチング素子と第二のコンデンサと
からなる第二の直列回路および該第二のスイッチング素
子の両端を接続して前記第二のコンデンサを充電する経
路を有する瞬停用回路と、前記第二のコンデンサに並列
接続された第一の抵抗と第二の抵抗と第三の抵抗とが直
列接続された分圧回路とを備え、前記第一の抵抗と前記
第二の抵抗の接続点と前記第一のスイッチング素子の制
御端子とを接続して該制御端子に第一の基準電圧を印加
し、前記第二の抵抗と前記第三の抵抗の接続点と前記第
二のスイッチング素子の制御端子とを接続して該制御端
子に第二の基準電圧を印加する平滑回路であって、前記
交流電源が交流電圧を発生している場合は、前記整流回
路の出力電圧が前記第一のコンデンサの充電電圧よりも
高いと、前記ダイオ−ドを介して前記整流回路から前記
第一のコンデンサに充電電流を供給し、前記第一のコン
デンサの充電電圧が前記整流回路の出力電圧よりも高い
と、前記ダイオ−ドを介して前記整流回路から前記第一
のコンデンサへの充電電流の供給を停止し、さらに、前
記整流回路の出力電圧と前記第一の基準電圧との電圧差
が前記第一のスイッチング素子のトリガ−電圧を越える
と、該トリガー電圧を介して前記第一のスイッチング素
子をオン制御して前記第一のコンデンサの充電電荷を放
電させ、前記整流回路の出力端からの波形のピ−クを波
形の左端に形成した電流波形を得るとともに、前記第二
のコンデンサは前記充電する経路を介して前記整流回路
の出力のピ−ク電圧まで充電されるが、前記第二のスイ
ッチング素子は前記第二の基準電圧を介してオン制御さ
れずに第二のコンデンサの充電電荷は放電されることな
く保持され、前記交流電源が瞬時停電して交流電圧を発
生しない場合は、前記第一のコンデンサの充電電圧が前
記整流回路の出力電圧よりも高くなり、前記第一の基準
電圧が前記第一のスイッチ手段のトリガ−電圧となって
前記第一のスイッチング素子をオン制御して前記第一の
コンデンサの充電電荷が前記第一のスイッチング手段を
介して放電されるとともに、前記第二の基準電圧が前記
第二のスイッチング素子のトリガ−電圧となって前記第
二のスイッチング素子をオン制御して前記第二のコンデ
ンサの充電電荷が前記第二のスイッチング素子を介して
放電されるものである。
【0028】第二のスイッチング素子の両端に接続され
た経路を介して充電た第二のコンデンサの充電電圧が第
一の抵抗と、第二の抵抗および第三の抵抗の合成抵抗と
で分圧され、第一のスイッチング素子の制御端子に第一
の基準電圧として印加される。また、第二のコンデンサ
の充電電圧が第一の抵抗および第二の抵抗の合成抵抗
と、第三の抵抗で分圧され、第二のスイッチング素子の
制御端子に第二の基準電圧として印加される。整流回路
の出力端の電圧が第一のコンデンサの充電電圧よりも低
く、かつ、第一の基準電圧と整流回路の出力電圧との電
圧差がトリガ−電圧を越えると、第一のスイッチング素
子はオン制御される。また、整流回路の出力端の電圧が
第一のコンデンサの充電電圧よりも高くなると、第一の
スイッチング素子はオフ制御される。
【0029】次に、交流電源が瞬時停電すると、整流回
路の出力電圧が零となる。このため、整流回路の出力端
の電圧が第一のコンデンサの充電電圧よりも低く、か
つ、第一の基準電圧がトリガ−電圧を越えるので、第一
のスイッチング素子はオン制御される。また、整流回路
の出力端の電圧が第二のコンデンサの充電電圧よりも低
く、かつ、第二の基準電圧がトリガ−電圧を越えるの
で、第一のスイッチング素子はオン制御される。この結
果、第一のコンデンサの充電電荷が第一のスイッチング
手段を介して放電され、また、第二のコンデンサの充電
電荷が第二のスイッチング手段を介して放電される。
【0030】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1を用いて、第一の実施例の平滑回路1
5の構成を説明する。従来と同じ構成部分は同じ番号を
用いて、説明は簡略化する。
【0031】平滑回路15は、整流回路2と、充放電回
路15Aと、基準電圧発生回路15Bとから構成され
る。
【0032】整流回路2は、例えば単相ブリッジ回路の
ような整流回路からなり、例えば周波数50Hzあるい
は60Hzの低周波、最大電圧値Vpが約141Vの交
流電圧を発生する交流電源4の出力端に接続される。整
流回路2は交流電源4によって発生した交流電源を整流
し、得られた直流電源を定電力負荷5に供給する。定電
力負荷5は、電圧が低下すると電流が増加して一定の電
力を消費する負荷である。
【0033】充放電回路15Aは、第一のダイオ−ド1
6と、スイッチング素子17と、第一のコンデンサ18
とから構成される。なお、スイッチング素子17として
は自己保持型のスイッチング機能を有する素子が用いら
れ、以下の説明ではサイリスタ(SCR)を例示として
説明する。
【0034】整流回路2の一方の出力端には、第一のダ
イオ−ド16のアノ−ドと、サイリスタ17のカソ−ド
とが共通接続される。第一のダイオ−ド16のカソ−ド
は、サイリスタ17のアノ−ドに接続される。サイリス
タ17のアノ−ドは、第一のコンデンサ18を介して、
整流回路2の他方の出力端に接続される。
【0035】基準電圧発生回路15Bは、第二のダイオ
−ド19と、第二のコンデンサ20と、第一の抵抗21
と、第二の抵抗22とから構成される。第二のダイオ−
ド19のアノ−ドは、サイリスタ17のカソ−ドに接続
される。第二のダイオ−ド19のカソ−ドは、第二のコ
ンデンサ20を介して整流回路2の他方の出力端に接続
される。第二のコンデンサ20の両端には、直列接続さ
れた第一の抵抗21と第二の抵抗22とからなる分圧回
路が並列接続される。
【0036】第一の抵抗21と第二の抵抗22の接続点
は、サイリスタ17の制御端子であるゲ−トGに接続さ
れる。この結果、サイリスタ17のゲ−トGには、第二
のコンデンサ20の充電電圧を第一の抵抗21と第二の
抵抗22とによって分圧した電圧Vgが印加される。な
お、第一の抵抗21および第二の抵抗22の抵抗値は比
較的大きく設定されるため、第二のダイオ−ド19およ
び第一の抵抗21と第二の抵抗22とからなる直列回路
を介して流れる電流は僅かとなり、無視することができ
る。
【0037】次に、図2(a)乃至(g)に示す動作波
形を用いて、第一の平滑回路15の回路動作について説
明する。なお、横軸は、時間軸tである。
【0038】図2(a)に点線で示される波形Vac
は、第一の平滑回路15が整流回路2のみから構成され
るとした場合における、整流回路2の出力電圧である。
すなわち、交流電源4によって発生した交流電圧が、整
流回路2によって全波整流された時の出力電圧である。
Vgは、サイリスタ17のゲ−トGに印加されるゲ−ト
電圧である。なお、出力電圧Vacの最大電圧値がVp
であるので、第二のコンデンサ20の充電電圧もVpと
なる。このため、ゲ−ト電圧Vgは、Vpが第一の抵抗
21と第二の抵抗22とによって分圧された一定の電圧
値となる。Vsは、一定の電圧値であるゲ−ト電圧Vg
よりも、サイリスタ17をオン制御するためのトリガ−
電圧Vtだけ低く設定された基準電圧である。
【0039】時刻t0で、第一のコンデンサ18の充電
電圧と、整流回路2の出力電圧V2が等しくなる。この
ため、後述するようにオン状態に保たれていたサイリス
タ17のカソ−ド電圧がアノ−ド電圧が等しくなり、サ
イリスタ17はタ−ンオフする。
【0040】時刻t0〜t1の期間では、図2(c)の
ように、整流回路2の出力電圧V2が上昇する。この期
間では、第一のコンデンサ18の充電電圧V18が整流
回路2の出力電圧V2より低いため、図2(e)のよう
に、整流回路2から第一のダイオ−ド16を介して第一
のコンデンサ18に充電電流i2aが供給される。この
結果、図2(b)のように、第一のコンデンサ18の充
電電圧V18が上昇する。また、同時に、図2(g)の
ように、整流回路2から定電力負荷5に電流i2bが直
接供給される。定電力負荷5は、定電力負荷5に印加さ
れる整流回路2の出力電圧V2と、定電力負荷5に流れ
る電流i2bの積が一定となるように電力を消費する負
荷であるため、定電力負荷5に供給される電流i2bは
下にへこんだ波形となる。一方、第二のコンデンサ20
にも、整流回路2から第一のダイオ−ド19を介して充
電電流が供給される。
【0041】時刻t1で、図2(c)のように、整流回
路2の出力電圧V2は最大電圧値Vpに到達する。これ
に伴い、第一のコンデンサ18の充電電圧V18も、図
2(b)のように、最大電圧値Vpに到達する。すなわ
ち、第一のコンデンサ18は、整流回路2の出力電圧V
2をロスすることなく極めて効率良く充電される。ま
た、第二のコンデンサ20の充電電圧も、最大電圧値V
pに到達する。
【0042】時刻t1〜t2の期間では、図2(c)の
ように、整流回路2の出力電圧V2は最大電圧値Vpか
ら徐々に減少する。この結果、第一のコンデンサ18の
充電電圧V18は整流回路2の出力電圧V2よりも高く
なり、図2(e)のように、整流回路2から第一のコン
デンサ18には充電電流i2aが流れなくなる。また、
サイリスタ17のアノ−ド電圧はカソ−ド電圧よりも高
くなるが、サイリスタ17のカソ−ド電圧がゲ−ト電圧
Vgよりも高いため、サイリスタ17のオフ状態が保た
れる。従って、第一のコンデンサ18の充電電荷は放電
されることなく、図2(b)のように、第一のコンデン
サ18の充電電圧V18はVpに維持されたままとな
る。
【0043】また、定電力負荷5には、図2(g)のよ
うに、引き続いて整流回路2から直接に電流が供給され
る。
【0044】時刻t2で、整流回路2の出力電圧V2が
ゲ−ト電圧Vgと等しくなる。
【0045】時刻t2〜t3の期間では、時刻t1〜t
2の期間と同様に、第一のコンデンサ18の充電電圧V
18は整流回路2の出力電圧V2よりも高く、従って、
図2(e)のように、整流回路2から第一のコンデンサ
11には充電電流i2aは供給されない。また、図2
(c)のように、整流回路2の出力電圧V2はさらに減
少し、サイリスタ17のアノ−ド電圧はカソ−ド電圧よ
りも高くなったままである。しかしながら、サイリスタ
17のゲ−ト電圧Vgがカソ−ド電圧よりも高くなるに
も拘らず、その電圧差がサイリスタ17をタ−ンオンす
るためのトリガ−電圧Vt以下であるため、サイリスタ
17のオフ状態は保たれる。従って、第一のコンデンサ
18の充電電荷は放電されることなく、図2(b)のよ
うに、第一のコンデンサ18の充電電圧V18はVpに
維持される。
【0046】なお、定電力負荷5には、図2(g)のよ
うに、引き続いて整流回路2から直接に電流が供給され
る。
【0047】時刻t3で、サイリスタ17のカソ−ドと
ゲ−トGの間にトリガ−電圧Vtが印加され、第一のサ
イリスタ10がタ−ンオンする。
【0048】時刻t3〜t4の期間では、第一のコンデ
ンサ18の充電電圧V18が整流回路2の出力電圧V2
よりも高いため、第一のコンデンサ18の充電電荷がサ
イリスタ17を介して定電力負荷5に放電する。この結
果、図2(f)のように、第一のコンデンサ18から放
電電流idが流れる。従って、図2(b)のように、第
一のコンデンサ18の充電電圧V18が直線的に減少す
る。また、図2(c)のように、整流回路2の出力電圧
V2が直線的に減少するとともに、図2(d)のよう
に、定電力負荷5に流れる電流i5は直線的に上昇す
る。
【0049】時刻t4で、第一のコンデンサ18の充電
電圧と、整流回路2の出力電圧V2が等しくなる。この
ため、オン状態にあったサイリスタ17のカソ−ド電圧
とアノ−ド電圧とが等しくなり、サイリスタ17はタ−
ンオフする。この結果、図2(f)のように、定電力負
荷5に第一のコンデンサ18からの放電電流idが供給
されなくなる。
【0050】以降、時刻t0〜t4の回路動作を繰り返
す。
【0051】整流回路2の出力電流i2は、図2(h)
のように、電流i2bと、電流i2aとが重畳された波
形の電流となり、時刻t0〜t3の期間における電流波
形のピ−クは波形の左端に位置する。このため、IEC
1000−3−2に基づいたガイドラインのクラスAで
規定する包絡線28を整流回路2の出力電流i2に重ね
合わせると、図3に示すようになる。
【0052】ここで、図3を用いて、IEC1000−
3−2に基づいたガイドラインのクラスAの規定につい
て、具体的に説明する。IEC1000−3−2に基づ
いたガイドラインのクラスAで規定する規格値は、整流
回路2の出力電流i2と基線Lとによって囲まれる面積
S1に、電流i2の波形によって定まる凸形状の包絡線
23を重ね合わせた場合、面積S1のうち包絡線23か
らはみ出した部分の面積S2が面積S1に対して5%以
上であるというものである。なお、包絡線23は、下辺
を共通にして一体に形成された中央部に配置された長方
形部23Aと、その両脇に配置された長方形部23Bと
から構成される。長方形部23Aの高さは電流i2の波
高値に設定され、横幅は交流電源4の出力電圧の1周期
を2πとしたときのπ/3に設定される。また、両脇の
長方形23Bの高さは電流i2の波高値の0.35に設
定され、横幅は交流電源4の出力電圧の1周期を2πと
したときのπ/3に設定される。包絡線23は、包絡線
23の下辺を基線Lに一致させるとともに、長方形部2
3Aの上辺の中央を整流回路2の出力電流i2のピ−ク
と一致させて重ね合わされる。
【0053】上述のように、本発明における平滑回路1
5では、整流回路2の出力電流i2の波形のピ−クが波
形の左端に位置するので、波形のピ−クが波形の中央に
位置するような平滑回路に比べて、面積S1のうち包絡
線28からはみ出す部分の面積S2を右端に大きく確保
することが出来、IEC1000−3−2に基づいたガ
イドラインのクラスAで規定する規格値以下に設定しや
すくなる。
【0054】(実施例2)なお、本発明は、上述した回
路構成に限られない。図4を用いて、第二の実施例の平
滑回路24について説明する。平滑回路24は、整流回
路2と、充放電回路15Aと、基準電圧発生回路24B
とから構成され、第一の実施例の平滑回路15と異なる
部分は基準電圧発生回路24Bのみである。このため、
基準電圧発生回路24Bについてにのみ説明する。
【0055】基準電圧発生回路24Bは、充放電回路1
5Aを構成する第一のコンデンサ18と、第一の抵抗2
1と、第二の抵抗22とから構成される第一のコンデン
サ18の両端には、第一の抵抗21と第二の抵抗22と
からなる直列回路が並列接続される。第一の抵抗21と
第二の抵抗22の接続点は、サイリスタ17のゲ−トG
に接続される。従って、サイリスタ17のゲ−トGに
は、第一のコンデンサ18の充電電圧が第一の抵抗21
と第二の抵抗22とによって分圧された電圧が、ゲ−ト
電圧Vgとして印加される。
【0056】平滑回路24のサイリスタ17は、第一の
コンデンサ18の充電電圧が最大電圧値Vpに維持さ
れ、このときの充電電圧が第一の抵抗21と第二の抵抗
22によって分圧されてゲ−ト電圧Vgとしてゲ−トG
に印加され、かつ、サイリスタ17のアノ−ド電圧がカ
ソ−ド電圧よりも高くなる場合にオン制御される。従っ
て、上述した平滑回路15から第二のダイオ−ド19お
よび第二のコンデンサ20を省略した平滑回路24の回
路動作も、図2(a)〜(h)に示す第一の平滑回路1
5の動作波形と同じとなる。
【0057】この結果、平滑回路24は、実施例1の平
滑回路15に比べて部品点数が減り、回路構成が簡素化
される。
【0058】(実施例3)図5を用いて、第三の実施例
の平滑回路25について説明する。平滑回路25は、整
流回路2と、充放電回路15Aと、基準電圧発生回路2
5Bと、瞬停用回路25Cとから構成される。平滑回路
25と、第一の実施例の平滑回路15と異なる部分は、
基準電圧発生回路25Bを構成する分圧回路の構成と、
瞬停用回路25Cのみである。このため、第一の実施例
の平滑回路15と同じ構成部分の説明は省略し、分圧回
路および瞬停用回路25Cについてのみ説明する。
【0059】分圧回路は、第一の抵抗21と、第二の抵
抗22と、第三の抵抗27とから構成され、二つの基準
電圧Vg1とVg2を発生する。第一の抵抗21と第二
の抵抗22の接続点はサイリスタ17のゲ−トGに接続
され、基準電圧Vg1を与える。また、第二の抵抗22
と第三の抵抗26の接続点は、後述する第二のサイリス
タ27のゲ−トGに接続され、基準電圧Vg2を与え
る。
【0060】瞬停用回路25Cは、第二のスイッチング
素子27と、第三のコンデンサ28と、第三のダイオ−
ド29と、第四の抵抗30とから構成される。なお、第
二のスイッチング素子27としては自己保持型のスイッ
チング機能を有する素子が用いられ、以下の説明ではサ
イリスタ(SCR)を例示として説明する。
【0061】第二のサイリスタ27のカソ−ドは、整流
回路2の一方の出力端に接続される。第二のサイリスタ
27のアノ−ドは、第三のコンデンサ28を介して、整
流回路2の他方の出力端に接続される。第二のサイリス
タ27の制御端子であるゲ−トGは、第二の抵抗22と
第三の抵抗26の接続点に接続される。この結果、第二
のサイリスタ27のゲ−トGには、第二のコンデンサ2
0の充電電圧を、第一の抵抗21および第二の抵抗22
とからなる合成抵抗と、第三の抵抗26によって分圧さ
れた電圧がゲ−ト電圧Vg2として印加される。なお、
第二の抵抗22と第三の抵抗26の接続点の電位Vg2
は、第一の抵抗21と第二の抵抗22の接続点の電位V
g1よりも低く設定される。
【0062】第三のダイオ−ド29のアノ−ドは、第二
のサイリスタ27のカソ−ドに接続される。第三のダイ
オ−ド29のカソ−ドは、第四の抵抗30を介して、第
二のサイリスタ27のアノ−ドに接続される。なお、第
四の抵抗30は、第三のコンデンサ28の突入電流を防
止するために設けられる。
【0063】次に、図6(a)乃至(i)に示す動作波
形を用いて、平滑回路25の回路動作について説明す
る。横軸は、時間軸tである。図6(a)乃至(h)に
おける、時刻t0〜t5の期間での平滑回路25の回路
動作は、図2(a)乃至(h)に示した第一の平滑回路
15の回路動作と同じなため、説明は省略する。従っ
て、交流電源4が瞬時停電する、時刻t5以降の回路動
作について説明する。
【0064】なお、交流電源4が定常状態にある場合、
第三のコンデンサ28には、第三のダイオ−ド29およ
び第四の抵抗30を介して整流回路2から電流が供給さ
れる。この結果、第三のコンデンサ28は、整流回路2
の出力のピ−ク電圧Vpまで充電される。しかしなが
ら、第二の抵抗22と第三の抵抗26の接続点の電位V
g2は、第一の抵抗21と第二の抵抗22の接続点の電
位Vg1よりも低く設定されるため、第二のサイリスタ
27をオン制御するトリガ−電圧とはならず、交流電源
4が定常状態にある場合は常にオフ状態に保たれる。従
って、図6(i)のように、第三のコンデンサ28の充
電電圧は、Vpに維持される。
【0065】時刻t5で、交流電源4が瞬時停電したと
すると、図6(a)のように、整流回路2の出力電圧V
acは零となる。従って、整流回路2から定電力負荷5
に電流i2bが直接供給されなくなり、図6(g)のよ
うに、電流i2bは零となる。また、図6(h)のよう
に、整流回路2の出力電流i2は零となる。
【0066】この結果、サイリスタ17のカソ−ド電圧
はアノ−ド電圧よりも低くなり、また、サイリスタ17
のゲ−トGとカソ−ドの間の電圧差はサイリスタ17を
オン制御するためのトリガ−電圧となる。このため、サ
イリスタ17は、タ−ンオンする。同様に、第二のサイ
リスタ27のカソ−ド電圧はアノ−ド電圧よりも低くな
り、また、第二のサイリスタ27のゲ−トGとカソ−ド
の間の電圧差は第二のサイリスタ27をオン制御するた
めのトリガ−電圧となる。従って、第二のサイリスタ2
7も、タ−ンオンする。この結果、図6(c)のよう
に、整流回路2の出力電圧は、第一のコンデンサ18お
よび第三のコンデンサ28の充電電圧Vpと等しくな
る。
【0067】時刻t5以降では、第一のコンデンサ18
の充電電荷はサイリスタ17を介して放電され、第三の
コンデンサ28の充電電荷は第二のサイリスタ27を介
して放電される。この結果、図6(d)のように、定電
力負荷5には電流が供給される。第一のコンデンサ18
の充電電圧は、図6(b)のように、放電にともなって
直線的に小さくなる。また、第三のコンデンサ28の充
電電圧は、図6(i)のように、放電にともなって直線
的に小さくなる。
【0068】従って、交流電源4に瞬時停電が発生した
としても、瞬時停電以降は第一のコンデンサ18および
第三のコンデンサ28の充電電荷が定電力負荷5に供給
される。
【0069】なお、整流回路2の出力電圧V2は、第一
のコンデンサ18あるいは第三のコンデンサ28のいず
れか大きい充電電圧と等しく、図6(c)のように、徐
々に小さくなる。第一のコンデンサ18の容量に比べて
第三のコンデンサ28の容量を充分に大きく設定する
と、時刻t5以降における定電流負荷5への電流は、第
三のコンデンサ28から主として供給される。
【0070】(実施例4)また、本発明は、実施例4の
回路構成に限られない。図7を用いて、第四の実施例の
平滑回路31について説明する。平滑回路31は、整流
回路2と、充放電回路15Aと、基準電圧発生回路31
Bと、瞬停用回路31Cとから構成され、実施例3の平
滑回路25と異なる部分は基準電圧発生回路31Bと、
瞬停用回路31Cのみである。このため、基準電圧発生
回路31Bおよび瞬停用回路31Cについてにのみ説明
する。
【0071】瞬停用回路31Cは、第三の実施例の平滑
回路25の瞬停用回路25Cから、第三のダイオ−ド2
9を省略した構成となっている。
【0072】また、基準電圧発生回路31Bは、瞬停用
回路31Cを構成する第三のコンデンサ28と、第一の
抵抗21と、第二の抵抗22と、第三の抵抗26とから
構成される。
【0073】第三のコンデンサ28の両端には、第一の
抵抗21と、第二の抵抗22と、第三の抵抗26とが直
列接続された分圧回路が並列接続される。第一の抵抗2
1と第二の抵抗22の接続点は、サイリスタ17のゲ−
トGに接続される。従って、サイリスタ17のゲ−トG
には、第三のコンデンサ28の充電電圧が第一の抵抗2
1と、第二の抵抗22および第三の抵抗26の合成抵抗
とによって分圧された電圧が、ゲ−ト電圧Vg1として
印加される。第二のサイリスタ27のゲ−トGには、第
三のコンデンサ28の充電電圧が第一の抵抗21および
第二の抵抗22の合成抵抗と、第三の抵抗26の抵抗と
によって分圧された電圧が、ゲ−ト電圧Vg2として印
加される。
【0074】平滑回路31では、第三の実施例の平滑回
路25において第二のサイリスタ27のアノ−ドとカソ
−ドの間に接続されていた第三のダイオ−ド29が省略
される。しかしながら、突入電流防止用の抵抗である第
四の抵抗30の抵抗値が比較的大きく設定されるため、
第四の抵抗30を介して流れる第三のコンデンサ28の
放電電流は僅かとなり、無視することができる。このた
め、第三のコンデンサ28の充電電圧は、最大電圧値V
pに維持される。
【0075】従って、第三の実施例の平滑回路25から
第二のダイオ−ド19と、第二のコンデンサ20および
第三のダイオ−ド29を省略した平滑回路31の回路動
作も、図6(a)〜(i)に示す第三の実施例の平滑回
路25の動作波形と同じとなる。
【0076】この結果、平滑回路31は、第三の実施例
の平滑回路25に比べて部品点数が減り、回路構成が簡
素化される。
【0077】
【発明の効果】本発明の請求項1乃至請求項6の発明は
上述のように構成されるので、従来のコンデンサインプ
ット型やチョ−クインプット型の平滑回路のように、整
流回路から定電力負荷に電流を供給する際に平滑コンデ
ンサを介さない。このため、整流回路から定電力負荷に
電流を直接供給する期間を長くとることができ、交流電
源を流れる電流の導通角を広げることが出来る。
【0078】本発明の請求項1乃至請求項6の発明は上
述のように構成されるので、整流回路から定電力負荷に
電流を直接供給する期間を長くとることができる。この
ため、交流電源を流れる電流の導通角を広げることが出
来る。
【0079】また、整流回路の出力端の電流波形のピ−
クは、波形の左端に位置する。従って、交流電源によっ
て発生する交流電圧を整流して得られる電流波形はIE
C1000−3−2に基づいたガイドラインのクラスA
で規定する規格値に、また高調波電流はIEC1000
−3−2のガイドラインに基づくクラスAで規定する規
格値以下にすることができる。すなわち、入力電流の波
形を規定する包絡線と、交流電圧を整流して得られる電
流波形を重ね合わせた時に、交流電圧を整流して得られ
る電流波形の5%以上が包絡線の外側にあるという規格
を容易に満足させることができ、かつ高調波電流につい
ては高調波次数およびワット当たりの最大許容高調波電
流の定格負荷条件に対しての高調波電流の限度値以下に
抑えることができる。
【0080】さらに、整流回路から定電力負荷に電流を
直接供給する期間を長くとることができるので、また、
充放電回路を構成するコンデンサは出力電圧の最大値V
pまで充電されるので、充放電回路を構成するコンデン
サの容量を小さくすることが出来る。従って、コンデン
サを小型化することができる。
【0081】本発明の請求項4乃至請求項6の平滑回路
は、上述した特徴のほか、交流電源が瞬時停電した際
に、充放電回路を構成するコンデンサおよび瞬停用回路
を構成するコンデンサから定電力負荷に電流が供給され
る。このため、瞬時停電の間、規格値内の電圧を負荷に
供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一の実施例の平滑回路の回路図
である。
【図2】本発明に係る第一の実施例の平滑回路の動作波
形図である。
【図3】本発明に係る第一の実施例の平滑回路につい
て、IEC1000−3−2のガイドラインに基づくク
ラスAの規格をあてはめた図である。
【図4】本発明に係る第二の実施例の平滑回路の回路図
である。
【図5】本発明に係る第三の実施例の平滑回路の回路図
である。
【図6】本発明に係る第三の実施例の平滑回路の動作波
形図である。
【図7】本発明に係る第四の実施例の平滑回路の回路図
である。
【図8】従来のコンデンサインプット型平滑回路を示す
回路図である。
【図9】従来のチョ−クインプット型平滑回路を示す回
路図である。
【図10】従来の他の平滑回路を示す回路図である。
【符号の説明】
2 整流回路 4 交流電源 5 定電力負荷 16 第一のダイオ−ド 17 スイッチング素子 18 第一のコンデンサ 19 第二のダイオ−ド 20 第二のコンデンサ 21 第一の抵抗 22 第二の抵抗 V2 整流回路の出力電圧 V18 第一のコンデンサの充電電圧 Vac 交流電源で発生した交流電圧を全波整流した場
合の出力電圧 Vg スイッチング素子のゲ−トに印加されるゲ−ト電
圧 Vt スイッチング素子をオンするためのトリガ−電圧 i2 整流回路の出力電流 i2a 整流回路から第一のコンデンサに供給される充
電電流 i2b 整流回路から定電力負荷に供給される電流 i5 定電力負荷に流れる電流 id 第一のコンデンサの放電電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/155 H02J 9/06 H02M 7/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続された整流回路と、該整
    流回路の出力端に接続された自己保持型のスイッチング
    手段とコンデンサとからなる直列回路と、前記スイッチ
    ング手段に並列接続されたダイオ−ドと、一定基準電圧
    を発生する手段とを備え、前記整流回路の出力電圧が前
    記コンデンサの充電電圧よりも高い場合は、前記整流回
    路から前記ダイオ−ドを介して前記コンデンサに充電電
    流を供給し、前記コンデンサの充電電圧が前記整流回路
    の出力電圧よりも高い場合は、前記整流回路から前記ダ
    イオ−ドを介して前記コンデンサへの充電電流の供給を
    停止し、さらに、前記整流回路の出力電圧と前記基準電
    圧との電圧差が前記スイッチング手段のトリガ−電圧を
    越えると、該トリガー電圧を介して前記スイッチング手
    段をオン制御して前記コンデンサの充電電荷を放電さ
    せ、前記整流回路の出力端から波形のピ−クを波形の
    左端に形成した電流波形を得ることを特徴とする平滑回
    路。
  2. 【請求項2】 交流電源に接続された整流回路と、該
    整流回路の出力端に接続された自己保持型のスイッチン
    グ素子と第一のコンデンサとからなる第一の直列回路
    と、前記スイッチング素子に並列接続されて前記第一の
    コンデンサを充電する第一のダイオ−ドと、前記整流回
    路の出力端に接続された第二のダイオ−ドと第二のコン
    デンサとからなる第二の直列回路と、前記第二のコンデ
    ンサと並列接続された第一の抵抗と第二の抵抗とからな
    る分圧回路とを有し、該第一の抵抗と第二の抵抗の接続
    点と前記スイッチング素子の制御端子とを接続して一定
    の基準電圧を印加してなる平滑回路であって、前記整流
    回路の出力電圧が前記第一のコンデンサの充電電圧より
    も高い場合は、前記整流回路から前記第一のダイオ−ド
    を介して前記第一のコンデンサに充電電流を供給し、前
    記第一のコンデンサの充電電圧が前記整流回路の出力電
    圧よりも高い場合は、前記整流回路から前記第一のダイ
    オ−ドを介して前記コンデンサへの充電電流の供給を停
    止し、さらに、前記整流回路の出力電圧と前記基準電圧
    との電圧差が前記スイッチング素子のトリガ−電圧を越
    えると、該トリガー電圧を介して前記スイッチング素子
    をオン制御して前記第一のコンデンサの充電電荷を放電
    させ、前記整流回路の出力端からの波形のピ−クを波形
    の左端に形成した電流波形を得ることを特徴とする平滑
    回路。
  3. 【請求項3】 交流電源に接続された整流回路と、該
    整流回路の出力端に接続された自己保持型のスイッチン
    グ素子とコンデンサとからなる第一の直列回路と、前記
    スイッチング素子に並列接続されて前記コンデンサを充
    電するダイオ−ドと、前記コンデンサに並列接続された
    第一の抵抗と第二の抵抗とからなる分圧回路とを有し、
    該第一の抵抗と第二の抵抗の接続点と前記スイッチング
    素子の制御端子とを接続して一定の基準電圧を印加して
    なる平滑回路であって、前記整流回路の出力電圧が前記
    コンデンサの充電電圧よりも高い場合は、前記整流回路
    から前記ダイオ−ドを介して前記コンデンサに充電電流
    を供給し、前記コンデンサの充電電圧が前記整流回路の
    出力電圧よりも高い場合は、前記整流回路から前記ダイ
    オ−ドを介して前記コンデンサへの充電電流の供給を停
    止し、さらに、前記整流回路の出力電圧と前記基準電圧
    との電圧差が前記スイッチング素子のトリガ−電圧を越
    えると、該トリガー電圧を介して前記スイッチング素子
    をオン制御して前記コンデンサの充電電荷を放電させ、
    前記整流回路の出力端からの波形のピ−クを波形の左端
    に形成した電流波形を得ることを特徴とする平滑回路。
  4. 【請求項4】 交流電源に接続された整流回路と、該
    整流回路の出力端に接続された自己保持型の第一のスイ
    ッチング手段と第一のコンデンサとからなる第一の直列
    回路と、前記第一のスイッチング手段に並列接続された
    第一のダイオ−ドと、前記第一の直列回路に並列接続さ
    れた自己保持型の第二のスイッチング手段と第二のコン
    デンサとからなる第二の直列回路と、前記第二のスイッ
    チング手段に並列接続された充電回路とを有した瞬停用
    回路と、第一の基準電圧と、該第一の基準電圧よりも低
    電圧の第二の基準電圧を発生する基準電圧発生回路とを
    備えた平滑回路であって、前記交流電源が交流電圧を発
    生している場合は、前記整流回路の出力電圧が前記第一
    のコンデンサの充電電圧よりも高いと、前記整流回路か
    ら前記第一のダイオ−ドを介して前記第一のコンデンサ
    に充電電流を供給し、前記第一のコンデンサの充電電圧
    が前記整流回路の出力電圧よりも高いと、前記整流 回路
    から前記第一のダイオ−ドを介して前記第一のコンデン
    サへの充電電流の供給を停止し、さらに、前記整流回路
    の出力電圧と前記第一の基準電圧との電圧差が前記第一
    のスイッチング手段のトリガ−電圧を越えると、該トリ
    ガー電圧を介して前記第一のスイッチング手段をオン制
    御して前記第一のコンデンサの充電電荷を放電させて、
    前記整流回路の出力端からの波形のピ−クを波形の左端
    に形成した電流波形を得るとともに、前記第二のコンデ
    ンサは前記充電回路を介して前記整流回路の出力のピ−
    ク電圧まで充電されるが、前記第二のスイッチング手段
    は前記基準電圧発生回路の第二の基準電圧を介してオン
    制御されずに第二のコンデンサの充電電荷は放電される
    ことなく保持され、前記交流電源が瞬時停電したとき
    は、前記第一のコンデンサの充電電圧が前記整流回路の
    出力電圧よりも高くなり、前記第一の基準電圧が前記第
    一のスイッチング手段のトリガ−電圧となって前記第一
    のスイッチング手段をオン制御して前記第一のコンデン
    サの充電電荷が前記第一のスイッチング手段を介して放
    電されるとともに、前記第二のコンデンサの充電電荷は
    前記基準電圧発生回路の第二の基準電圧に基づいてオン
    制御された前記第二のスイッチング手段を介して放電さ
    れることを特徴とする平滑回路。
  5. 【請求項5】 交流電源に接続された整流回路と、該
    整流回路の出力端に接続された自己保持型の第一のスイ
    ッチング素子と第一のコンデンサとからなる第一の直列
    回路と、前記第一のスイッチング素子に並列接続されて
    前記第一のコンデンサを充電する第一のダイオ−ドと、
    前記第一の直列回路に並列接続された第二のダイオ−ド
    と第二のコンデンサとからなる第二の直列回路と、前記
    第二のコンデンサと並列接続された第一の抵抗と第二の
    抵抗と第三の抵抗とが直列接続された分圧回路と、前記
    第二の直列回路に並列接続された自己保持型の第二のス
    イッチング素子と第三のコンデンサとからなる第三の直
    列回路および該第二のスイッチング素子と並列に接続さ
    れて前記第三のコンデンサに充電電流を流す第三のダイ
    オ−ドを有する瞬停用回路とを備え、前記第一の抵抗と
    前記第二の抵抗の接続点と前記第一のスイッチング素子
    の制御端子とを接続して該制御端子に第一の基準電圧を
    印加し、前記第二の抵抗と前記第三の抵抗の接続点と前
    記第二のスイッチング素子の制御端子とを接続して該制
    御端子に第二の基準電圧を印加する平滑回路であって、
    前記交流電源が交流電圧を発生している場合は、前記整
    流回路の出力電圧が前記第一のコンデンサの充電電圧よ
    りも高いと、前記第一のダイオ−ドを介して前記整流回
    路から前記第一のコンデンサに充電電流を供給し、前記
    第一のコンデンサの充電電圧が前記整流回路の出力電圧
    よりも高いと、前記第一のダイオ−ドを介して前記整流
    回路から前記第一のコンデンサへの充電電流の供給を停
    止し、さらに、前記整流回路の出力電圧と前記第一の基
    準電圧との電圧差が前記第一のスイッチング素子のトリ
    ガ−電圧を越えると、該トリガー電圧を介して前記第一
    のスイッチング素子をオン制御して前記第一のコンデン
    サの充電電荷を放電させ、前記整流回路の出力端からの
    波形のピ−クを波形の左端に形成した電流波形を得ると
    ともに、前記第三のコンデンサは前記第三のダイオード
    を介して前記整流回路の出力のピ−ク電圧まで充電され
    るが、前記第二のスイッチング素子は前記第二の基準電
    圧を介してオン制御されずに第三のコンデンサの充電電
    荷は放電されることなく保持され、前記交流電源が瞬時
    停電したときは、前記第一のコンデンサの充電電圧が前
    記整流回路の出力電圧よりも高くなり、前記第一の基準
    電圧が前記第一のスイッチング素子のトリガ−電圧とな
    って前記第一のスイッチング素子をオン制御して前記第
    一のコンデンサの充電電荷が前記第一のスイッチング素
    子を介して放電されるとともに、前記第二のコンデンサ
    の充電電圧が前記整流回路の出力電圧よりも高くなり、
    前記第二の基準電圧が前記第二のスイッチング素子のト
    リガ−電圧となって前記第二のスイッチング素子をオン
    制御して前記第三のコンデンサの充電電荷が前記第二の
    スイッチング素子を介して放電されることを特徴とする
    平滑回路。
  6. 【請求項6】 交流電源に接続された整流回路と、該
    整流回路の出力端に接続された自己保持型の第一のスイ
    ッチング素子と第一のコンデンサとからなる第一の直列
    回路と、前記第一のスイッチング素子に並列接続されて
    前記第一のコンデンサを充電するダイオ−ドと、前記第
    一の直列回路に並列接続された自己保持型の第二のスイ
    ッチング素子と第二のコンデンサとからなる第二の直列
    回路および該第二のスイッチング素子の両端を接続して
    前記第二のコンデンサを充電する経路を有する瞬停用回
    路と、前記第二のコンデンサに並列接続された第一の抵
    抗と第二の抵抗と第三の抵抗とが直列接続された分圧回
    路とを備え、前記第一の抵抗と前記第二の抵抗の接続点
    と前記第一のスイッチング素子の制御端子とを接続して
    該制御端子に第一の基準電圧を印加し、前記第二の抵抗
    と前記第三の抵抗の接続点と前記第二のスイッチング素
    子の制御端子とを接続して該制御端子に第二の基準電圧
    を印加する平滑回路であって、前記交流電源が交流電圧
    を発生している場合は、前記整流回路の出力電圧が前記
    第一のコンデンサの充電電圧よりも高いと、前記ダイオ
    −ドを介して前記整流回路から前記第一のコンデンサに
    充電電流を供給し、前記第一のコンデンサの充電電圧が
    前記整流回路の出力電圧よりも高いと、前記ダイオ−ド
    を介して前記整流回路から前記第一のコンデンサへの充
    電電流の供給を停止し、さらに、前記整流回路の出力電
    圧と前記第一の基準電圧との電圧差が前記第一のスイッ
    チング素子のトリガ−電圧を越えると、該トリガー電圧
    を介して前記第一のスイッチング素子をオン制御して前
    記第一のコンデンサの充電電荷を放電させ、前記整流回
    路の出力端からの波形のピ−クを波形の左端に形成した
    電流波形を得るとともに、前記第二のコンデンサは前記
    充電する経路を介して前記整流回路の出力のピ−ク電圧
    まで充電されるが、前記第二のスイッチング素子は前記
    第二の基準電圧を介してオン制御されずに第二のコンデ
    ンサの充電電荷は放電されることなく保持され、前記交
    流電源が瞬時停電したときは、前記第一のコンデンサの
    充電電圧が前記整流回路の出力電圧よりも高くなり、前
    記第一の基準電圧が前記第一のスイッチ手段のトリガ−
    電圧となって前記第一のスイッチング素子をオン制御し
    て前記第一のコンデンサの充電電荷が前記第一のスイッ
    チング手段を介して放電されるとともに、前記第二の基
    準電圧が前記第二のスイッチング素子のトリガ−電圧と
    なって前記第二のスイッチング素子をオン制御して前記
    第二のコンデンサの充電電荷が前記第二のスイッチング
    素子を介して放電されることを特徴とする平滑回路。
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