JPH09168281A - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

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JPH09168281A
JPH09168281A JP32531495A JP32531495A JPH09168281A JP H09168281 A JPH09168281 A JP H09168281A JP 32531495 A JP32531495 A JP 32531495A JP 32531495 A JP32531495 A JP 32531495A JP H09168281 A JPH09168281 A JP H09168281A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平滑コンデンサの充電電流の高調波成分を減
じて力率を改善し、ヨーロッパの高調波規制等にも対応
できる直流電源装置を提供する。 【解決手段】 平滑用のコンデンサ5,6を直列関係で
充電するためのダイオード9と、インピーダンス回路で
ある抵抗13をコンデンサ5,6間に備える。この抵抗
13により充電電流の最大値を抑え、コンデンサ5,6
の充電電流の高調波成分を減じ、力率を改善することが
できる。また、コンデンサ5,6の放電は、ダイオード
10,11を介して並列関係で放電する。直列充電から
並列放電までの間、全波整流電圧がコンデンサ5,6の
両端の電圧よりも高く、この期間を長くして入力電流の
導通角を広げることができる。コンデンサ5,6の放電
時には抵抗13は作用しないので、抵抗13での損失を
最小限に抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源から直流
負荷に電力を供給する直流電源装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電源において発生する高調波電流
が問題になっている。その対策法として、大別して、能
動素子を用いて入力電流を正弦波に近づけるものと、受
動素子を用いて入力電流波形を整形し、力率を上げるも
のがある。このうち前者の方がより高調波を抑制でき
る。しかし、コンバータを2つ必要とし、コストがかか
り、また、大きなサイズとなるなど欠点か多く、出力の
大きな電源以外は後者の受動素子で対応するのが有利で
ある。
【0003】従来、受動素子を用いて高調波対応する技
術としては、古くから用いられているチョークインプッ
ト方式と、例えば、特開昭54−158644号公報な
どに代表される部分平滑方式等がある。
【0004】図8は、従来のチョークインプット方式の
電源回路の一例を示す回路図である。図中、1は交流電
源、2は整流回路、3は負荷、7,8は出力端子、21
はコンデンサ、22はチョークコイルである。ここでチ
ョークコイル22がないものがいわゆるコンデンサイン
プット型の電源であり、整流回路2の入力端子に交流電
源1が接続され、出力端子7,8の両端にコンデンサ2
1および負荷3が接続されている。このコンデンサ21
によって整流回路2から出力される全波整流電圧を平滑
化して負荷3に供給する。チョークインプット方式で
は、正極側の出力端子7のコンデンサ21の前段にチョ
ークコイル22を挿入する。このチョークコイル22に
よって、入力電流波形をなまらせることにより力率を改
善することができる。しかし、このチョークインプット
方式では力率約70%程度であり、例えば約85%程度
の高い力率は望めない。また、コンデンサ21の充電時
にはチョークコイル22に大きな入力電流が流れるた
め、チョークコイル22が非常に大きくそして重くなる
という欠点がある。
【0005】一方、部分平滑方式とは、平滑コンデンサ
の両端の電圧を従来のコンデンサインプット型電源より
も低くすることによって、全波整流電圧の方が平滑コン
デンサの両端の電圧よりも高くなる期間を長くして入力
電流の導通角を広げ、力率を改善するというものであ
る。
【0006】図9は、従来の部分平滑方式の電源回路の
一例を示す回路図である。図中、図8と同様の部分には
同じ符号を付してある。5,6はコンデンサ、9〜11
はダイオードである。図9に示した例は、特開昭54−
158644号公報に第7図として掲載されている回路
である。整流回路2の出力端子7,8に、コンデンサ5
および6をダイオード9を挟んで直列に接続するととも
に、ダイオード10をダイオード9およびコンデンサ6
と並列に接続し、また、ダイオード11をコンデンサ5
およびダイオード9と並列に接続している。この回路で
は、充電時にはダイオード9を介して2個の平滑コンデ
ンサ5,6が直列関係となって充電される。また、放電
時はコンデンサ5とダイオード10、ダイオード11と
コンデンサ6が並列関係となって放電される。このと
き、コンデンサ5,6の両端の電圧は、従来のコンデン
サインプット型の電源の場合の半分となる。そのため、
整流回路2から出力される全波整流電圧が1/2となる
まで入力電流が流れ、導通角を広げることができる。
【0007】図10は、従来の部分平滑方式の電源回路
の別の例を示す回路図である。図中、図8、図9と同様
の部分には同じ符号を付してある。31は変圧器、32
は第2の整流回路、33はダイオードである。図10に
示した回路は部分平滑方式の類似回路であり、特開昭5
9−81899号公報の第6図に記載されているもので
ある。この回路では、整流回路2の出力端子7,8の両
端にダイオード33およびコンデンサ21を接続してい
る。また、変圧器31で電圧を降下させて第2の請求回
路32で全波整流し、コンデンサ21の両端に与えてい
る。このような回路によれば、コンデンサ21の充電は
変圧器31で降圧し整流回路32で整流した全波整流電
圧によって行なわれ、放電は、整流回路2の全波整流電
圧が整流回路32のピーク電圧を下回った後にダイオー
ド33を介して行なわれる。そのため、整流回路2から
出力される全波整流電圧が、整流回路32のピーク電圧
を下回るまで入力電流が流れるため、入力電流の導通角
を広げることができる。この回路では、変圧器31によ
って、コンデンサ21の電位を任意に設定することがで
きる。
【0008】このような従来の部分平滑方式では、チョ
ークインプット方式より導通角を広げることができる。
しかし、この部分平滑方式でも、コンデンサ5,6の充
電時にはコンデンサインプット型の電源と同様な電流波
形が観測される。そのため、コンデンサの充電電流が多
くの高調波成分を含んでおり、力率は期待するほどには
向上しない。また、これらの部分平滑方式の電源回路
は、この高調波成分のために、例えば、国際規格である
IEC1000−3−2やヨーロッパ規格であるEN1
000−3−2といった高調波規制に対応できないとい
った問題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、平滑用のコンデンサの充電
電流の高調波成分を減じて力率を改善し、例えば、上述
の国際規格やヨーロッパ規格等における高調波規制にも
対応できる直流電源装置を提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、交流電源から入力される交流入力電圧を整流して整
流電圧を出力する整流回路と、この整流回路の整流電圧
を平滑して負荷に出力する平滑回路を備えた直流電源装
置において、前記平滑回路は、第1の平滑コンデンサと
充電用回路と第2の平滑コンデンサをこの順に直列接続
した回路を前記整流回路の出力端子間に接続するととも
に、前記充電用回路と前記第2の平滑コンデンサに並列
に接続され前記第1の平滑コンデンサを放電するための
第1の放電用ダイオードと、前記第1の平滑コンデンサ
と前記充電用回路に並列に接続され前記第2の平滑コン
デンサを放電するための第2の放電用ダイオードを有
し、前記充電用回路は、前記整流回路からの整流電圧に
より第1の平滑コンデンサおよび第2の平滑コンデンサ
を直列関係で充電するための充電用ダイオードと、充電
電流の最大値を抑えるインピーダンス回路を備えている
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の直流電源装置において、前記インピーダンス回路はイ
ンダクタンス素子を含むことを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の直流電源装置において、さらに、前記負荷に流れる負
荷電流を検出する負荷電流検出回路を設け、前記インピ
ーダンス回路は前記付加電流検出回路で検出された負荷
電流に応じてインピーダンスを変化させることを特徴と
するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の直流電源装置の
第1の実施の形態を示す回路構成図である。図中、1は
交流電源、2は整流回路、3は負荷、4は平滑回路、
5,6はコンデンサ、7,8は出力端子、9〜11はダ
イオード、12は充電用回路、13は抵抗である。整流
回路2は、交流電源1から入力される交流入力電圧を全
波整流して全波整流電圧VINを出力する。平滑回路4
は、整流回路2から出力される全波整流電圧VINを平滑
して負荷3に出力電圧VDCを出力する。
【0014】平滑回路4は、平滑用のコンデンサ5,6
と、充電用回路12と、ダイオード10,11により構
成されている。コンデンサ5、充電用回路12、コンデ
ンサ6はこの順で直列に接続され、整流回路2の出力端
子7,8に接続されている。ダイオード10は充電用回
路12およびコンデンサ6と並列に接続されており、コ
ンデンサ5の放電時に導通する。また、ダイオード11
はコンデンサ5および充電用回路12と並列に接続され
ており、コンデンサ6の放電時に導通する。充電用回路
12は、ダイオード9と、インピーダンス回路として抵
抗13が直列に接続されている。ダイオード9は、コン
デンサ5,6の充電時に導通する。なお、抵抗13はダ
イオード9のどちら側に配置してもよい。
【0015】また、抵抗13は、充電時の電流を抑制す
るように作用するため、AC投入時の突入電流を抑える
効果も有している。このことにより、一般的にコンデン
サインプット型の電源に見られるトライアックを用いた
突入電流制限回路は不要になり、これに伴いトライアッ
ク導通時のいわゆる二次突入電流もなくなる。
【0016】次に、上述の本発明の直流電源装置の第1
の実施の形態における動作の一例を説明する。図2は、
本発明の直流電源装置の第1の実施の形態における充電
電流の説明図、図3は、同じく放電電流の説明図、図4
は、同じく各部の電圧および入力電流の波形図である。
図4において、(a)は全波整流電圧VINの電圧波形、
(b)はコンデンサ5,6の端子間電圧波形、(c)は
コンデンサ5,6の端子間電圧の和の波形、(d)は出
力電圧VDCVの電圧波形、(e)は入力電流波形をそれ
ぞれ示している。また、Aはコンデンサ5,6の放電期
間を、Bは平滑回路4が機能しない期間を、Cはコンデ
ンサ5,6の充電期間を示している。
【0017】まず、コンデンサ5,6の充電時には、図
2に矢印で示すように、コンデンサ5、抵抗13、ダイ
オード9、コンデンサ6の直列回路によって充電が行な
われる。そのため、各コンデンサ5,6は、従来のコン
デンサインプット型の電源の場合のコンデンサの充電電
圧の半分の電圧で充電される。このコンデンサ5,6の
端子間電圧を図4(b)に示している。破線で示した図
4(c)はコンデンサ5,6の端子間電圧の和であり、
従来のコンデンサインプット型電源で平滑コンデンサに
充電される電圧に相当する。
【0018】コンデンサ5,6は充電時には直列関係に
あるので、全波整流電圧VINがコンデンサ5,6の端子
間電圧の和を上回る間、充電が行なわれる。図4ではこ
の期間を期間Cとして示している。充電とともに各コン
デンサ5,6の端子間電圧は上昇し、コンデンサ5,6
の端子間電圧の和は全波整流電圧VINとなる。この期間
Cの出力電圧VDCも全波整流電圧VINである。
【0019】この期間Cにおいては、コンデンサ5,6
の充電のために大きな入力電流が流れ、図4(e)の期
間Cに示すような波形となる。しかし、充電電流の最大
値は抵抗13によって抑えられるので、従来のように急
峻な大電流が流れることはなく、高周波の発生を抑制す
ることができる。なお、この充電電流のピーク値は抵抗
13の定数によって制御することができる。
【0020】さて、時間が経過して全波整流電圧VIN
コンデンサ5,6の端子間電圧の和よりも低くなると、
当然コンデンサ5,6には充電されなくなる。このと
き、従来のコンデンサインプット型の電源では、コンデ
ンサから負荷3にエネルギーを供給するが、本発明では
図3に示すようにコンデンサ5およびダイオード10の
直列回路と、ダイオード11とコンデンサ6の直列回路
が並列に接続された回路で放電が行なわれる。そのた
め、図4(b)に示すコンデンサ5,6の端子間電圧よ
りも全波整流電圧VINが高い期間は、入力電流によって
負荷3にエネルギーが供給される。この期間が図4に示
す期間Bである。この区間Bにおける出力電圧VDCは全
波整流電圧VINである。また、入力電流の波形は負荷の
状態によって異なるが、定電力負荷の場合は出力電圧V
DCとの積が一定になるから、図4(e)に示すような波
形になる。
【0021】さらに全波整流電圧VINが低下してコンデ
ンサ5,6の端子間電圧よりも低くなると、コンデンサ
5,6が放電を開始し、負荷3にエネルギーを供給す
る。上述のように、図3に示すようなコンデンサ5,6
の並列関係によって放電が行なわれる。このときは、抵
抗13を介さずに放電が行なわれるので、放電時の損失
は少ない。このコンデンサ5,6が放電を行なう期間が
図4に示した期間Aである。この期間Aの出力電圧VDC
はコンデンサ5,6の端子間電圧となる。また、当然こ
の期間Aにおける入力電流は0Aである。コンデンサ
5,6の放電は、全波整流電圧VINが各コンデンサ5,
6の端子間電圧を上回るまで行なわれる。
【0022】以上のように、この実施の形態における出
力電圧VDCの波形は、図4(d)に示すように、図4
(a)に示した全波整流電圧VINと図4(b)に示した
コンデンサ5,6の端子間電圧の高い方をトレースした
ものとなる。また、入力電流の波形は、負荷3が定電力
負荷の場合は図4(e)に示した入力電流波形となる。
従来のコンデンサインプット型の電源では、入力電源は
図4(e)における期間Cしか流れないから、それと比
べれば本実施の形態での入力電流の導通角は広がってお
り、なおかつ期間Cでの入力電流のピークも抵抗13が
抑えるため、高周波成分が減少し、力率が格段に改善さ
れることがわかる。
【0023】図5は、本発明の直流電源装置の第1の実
施の形態において抵抗13の定数を変化させたときの力
率の負荷特性を示すグラフてある。図5に示したグラフ
の測定に用いた直流電源装置は、フォワードタイプで出
力24.5Vである。図5において、○は抵抗13が0
Ωの時のグラフを示し、□は抵抗13が22Ω、△は抵
抗13が33Ωのときのグラフを示している。図5から
わかるように、抵抗13が0Ω、すなわち抵抗13のな
い従来の電源回路に比べ、抵抗13を挿入した第1の実
施の形態で示した直流電源装置の方が、力率が格段によ
くなっている。図5に示した抵抗13が22Ω、33Ω
の例では、出力電流が1〜1.5A以上で85%以上の
力率が得られている。
【0024】図6は、本発明の直流電源装置の第2の実
施の形態を示す回路構成図である。図中、図1と同様の
部分には同じ符号を付して説明を省略する。14はチョ
ークコイルである。この第2の実施の形態では、充電用
回路12内にチョークコイル14を直列に挿入してい
る。このチョークコイル14によって、コンデンサ5,
6の充電時、すなわち図2における期間Cにおいて、コ
ンデンサ5,6の充電電流波形をならませて充電電流の
導通角を広げている。従来のチョークインプット型の電
源と異なり、入力電流全てがインダクタンス素子に流れ
るわけではなく、コンデンサ5,6の充電電流しか流れ
ないため、従来のチョークインプット方式で用いていた
チョークよりも巻線径を小さくすることができ、チョー
クの小型化あるいは同一形状で高いリアクタンスを期待
できる。なお、充電用回路12内のダイオード9、抵抗
13、チョークコイル14の並び順は任意である。
【0025】図7は、本発明の直流電源装置の第3の実
施の形態を示す回路構成図である。図中、図1と同様の
部分には同じ符号を付して説明を省略する。15は可変
インピーダンス回路、16は負荷電流検出回路である。
上述の第1の実施の形態においては、図5に示すよう
に、負荷が大きくなり出力電流が大きくなるにつれて力
率がよくなっていることがわかる。一方、直流電源装置
の変換効率は、負荷が大きくなるにつれてコンデンサ
5,6の充電時における抵抗13での消費電力が増える
から低下する。そこで、この第3の実施の形態では、力
率と効率のバランスをとるために、充電用回路12内に
可変インピーダンス回路15を設けた例を示している。
この可変インピーダンス回路15は、負荷電流検出回路
16による負荷電流の検出結果に基づき、インピーダン
スを変化させる。例えば、負荷電流が大きいとき、イン
ピーダンスを低下させて電源における変換効率を向上さ
せ、負荷電流が小さいとき、インピーダンスを大きくし
て力率を向上させるように制御することができる。
【0026】負荷電流検出回路16における負荷電流の
検出方法は問わないが、例えば、スイッチングを行なっ
ているFETの電流検出抵抗の両端の電圧などから簡単
に検出できる。もちろん可変インピーダンス回路15の
インピーダンスの制御は、負荷3側の要求に応じて細か
くも粗くもできる。
【0027】本発明は、上述の各実施の形態に示した抵
抗やチョークコイル、可変インピーダンス回路、あるい
はこれらの組み合わせの他、充電用回路12内のインピ
ーダンス回路にどのようなインピーダンス素子を適用し
てもよい。例えば、負荷側の要求に合えば、サーミスタ
などを用いるなどして、負荷電流を検出することなしに
インピーダンスをコントロールできる場合もある。
【0028】また、上述の各実施の形態では整流回路と
してブリッジ型の全波整流回路を示したが、本発明はこ
れに限らず、中間タップ型の全波整流回路や、半波整流
回路など、種々の整流回路について適用することが可能
である。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、平滑コンデンサの充電時にのみ作用するイン
ピーダンス回路を設けることにより、充電時の入力電流
のピークを抑え、高調波電流を減じて、例えば、国際規
格であるIEC1000−3−2やヨーロッパ規格であ
るEN1000−3−2等による高調波規制に対応可能
な直流電源装置を構成できる。また、充電用回路内のイ
ンピーダンスによってAC投入時の突入電流が抑えられ
ているので、従来の整流回路の前段に設けられていた突
入電流抑制用の回路などを省略することができ、低コス
トの直流電源装置を実現することができる。さらに、平
滑コンデンサの放電を並列関係で行なうことにより、入
力電流の導通角を広げることができるなど、種々の効果
がある。
【0030】インピーダンス回路としては、抵抗の他、
請求項2に記載の発明のようなインダクタンス素子を用
いることができる。このインダクタンス素子により、2
個の平滑コンデンサの充電電流の導通角を広げることが
でき、また、より高調波電流を減じることができる。こ
こで、このインダクタンス素子には2個の平滑コンデン
サの充電電流しか流れないため、従来のチョークインプ
ット方式で用いていたチョークよりも小型のものでよ
く、あるいは同一形状で高いリアクタンスを期待でき
る。
【0031】請求項3に記載の直流電源装置によれば、
負荷の状態を検知する回路を設けて、負荷に応じてイン
ピーダンス回路のインピーダンスを変化させることによ
って、力率と変換効率を両立させた直流電源装置を得る
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の直流電源装置の第1の実施の形態を
示す回路構成図である。
【図2】 本発明の直流電源装置の第1の実施の形態に
おける充電電流の説明図である。
【図3】 本発明の直流電源装置の第1の実施の形態に
おける放電電流の説明図である。
【図4】 本発明の直流電源装置の第1の実施の形態に
おける各部の電圧および入力電流の波形図である。
【図5】 本発明の直流電源装置の第1の実施の形態に
おいて抵抗13の定数を変化させたときの力率の負荷特
性を示すグラフてある。
【図6】 本発明の直流電源装置の第2の実施の形態を
示す回路構成図である。
【図7】 本発明の直流電源装置の第3の実施の形態を
示す回路構成図である。
【図8】 従来のチョークインプット方式の電源回路の
一例を示す回路図である。
【図9】 従来の部分平滑方式の電源回路の一例を示す
回路図である。
【図10】 従来の部分平滑方式の電源回路の別の例を
示す回路図である。
【符号の説明】
1…交流電源、2…整流回路、3…負荷、4…平滑回
路、5,6…コンデンサ、7,8…出力端子、9〜11
…ダイオード、12…充電用回路、13…抵抗、14…
チョークコイル、15…可変インピーダンス回路、16
…負荷電流検出回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から入力される交流入力電圧を
    整流して整流電圧を出力する整流回路と、この整流回路
    の整流電圧を平滑して負荷に出力する平滑回路を備えた
    直流電源装置において、前記平滑回路は、第1の平滑コ
    ンデンサと充電用回路と第2の平滑コンデンサをこの順
    に直列接続した回路を前記整流回路の出力端子間に接続
    するとともに、前記充電用回路と前記第2の平滑コンデ
    ンサに並列に接続され前記第1の平滑コンデンサを放電
    するための第1の放電用ダイオードと、前記第1の平滑
    コンデンサと前記充電用回路に並列に接続され前記第2
    の平滑コンデンサを放電するための第2の放電用ダイオ
    ードを有し、前記充電用回路は、前記整流回路からの整
    流電圧により第1の平滑コンデンサおよび第2の平滑コ
    ンデンサを直列関係で充電するための充電用ダイオード
    と、充電電流の最大値を抑えるインピーダンス回路を備
    えていることを特徴とする直流電源装置。
  2. 【請求項2】 前記インピーダンス回路はインダクタン
    ス素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の直流電
    源装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記負荷に流れる負荷電流を検
    出する負荷電流検出回路を設け、前記インピーダンス回
    路は前記付加電流検出回路で検出された負荷電流に応じ
    てインピーダンスを変化させることを特徴とする請求項
    1に記載の直流電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012089827A (ja) * 2010-09-22 2012-05-10 Citizen Holdings Co Ltd Led駆動回路
JP2013069552A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Panasonic Corp 発光素子点灯装置及びそれを用いた照明器具
JP2014093528A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Lg Innotek Co Ltd 発光素子制御装置
JP2014171382A (ja) * 2013-02-24 2014-09-18 Richard Landry Gray 力率改善回路機能向上装置
CN104113201A (zh) * 2014-07-07 2014-10-22 魏其萃 高功率因数低总谐波失真准有源功率因数校正电路及方法
US9131564B2 (en) 2011-07-29 2015-09-08 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lighting device and illumination apparatus using same

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