JPH1141930A - 平滑回路 - Google Patents

平滑回路

Info

Publication number
JPH1141930A
JPH1141930A JP19145497A JP19145497A JPH1141930A JP H1141930 A JPH1141930 A JP H1141930A JP 19145497 A JP19145497 A JP 19145497A JP 19145497 A JP19145497 A JP 19145497A JP H1141930 A JPH1141930 A JP H1141930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
capacitor
transistor
rectifier circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19145497A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Matsumoto
匡彦 松本
Yoshihiro Matsumoto
義寛 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP19145497A priority Critical patent/JPH1141930A/ja
Publication of JPH1141930A publication Critical patent/JPH1141930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rectifiers (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路構成が簡易で、ノイズが少なく、また
小形、軽量で、エネルギ−効率が良く、さらにIEC1
000−3−2に基づいたガイドラインのクラスAで規
定する規格値に設定しやすい平滑回路を提供する。 【解決手段】 交流電圧を直流電圧に整流して定電力
負荷に出力する整流回路の出力端には、MOSFETと
第一のコンデンサとからなる第一の直列回路が接続され
る。また、整流回路の出力端には、第二のダイオ−ドと
第二のコンデンサとからなる第二の直列回路が接続され
る。第二のコンデンサには、第一の抵抗と第二の抵抗と
からなる分圧回路が並列接続される。第一の抵抗と第二
の抵抗の接続点はMOSFETのゲ−トに接続され、一
定の基準電圧が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
やインバ−タ等に用いられる平滑回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4を用いて、従来の一般にチョ−クイ
ンプット型平滑回路と呼ばれている平滑回路1について
説明する。平滑回路1は、整流回路2と、インダクタ3
と、平滑コンデンサ4とから構成される。整流回路2
は、例えば単相ブリッジ回路のような整流回路であり、
交流電源5の出力端に接続される。交流電源5は、例え
ば50Hzあるいは60Hzのような低周波の交流電源
を発生し、発生した交流電圧は整流回路2によって整流
される。整流回路2の出力端には、直列接続されたイン
ダクタ3と平滑コンデンサ4とからなる直列回路が接続
される。インダクタ3と平滑コンデンサ4は、整流回路
2によって整流された電圧を平滑化する。
【0003】平滑化された直流電圧は、定電力負荷6に
供給される。定電力負荷6は、電圧が低下すると電流が
増加して一定の電力を消費する負荷であり、具体的には
DC−DCコンバ−タのような電力変換器である。
【0004】このように構成される平滑回路1におい
て、インダクタ3は平滑コンデンサ4の充電電流のピ−
ク値を抑制するので、平滑コンデンサ4に電流が流れる
時間、すなわち整流回路2の導通幅を広げることができ
る。この結果、IEC(国際電気標準会議)1000草
案、パ−ト3、セクション2(以下「IEC1000−
3−2」という)に基づいたガイドラインのクラスDで
規定する規格値以下に高調波電流を抑制することができ
る。なおIEC1000−3−2に規定する規格におい
ては、各クラスごとに、高調波次数およびワット当たり
の最大許容高調波電流の定格負荷条件に対しての高調波
電流の限度値および入力電流の波形を規定する包絡線に
対する波形の形状が定められている。
【0005】次に、図5を用いて、特開平7−2410
78号公報に記載されたコンデンサインプット型の平滑
回路7について説明する。平滑回路7は、整流回路2
と、コンデンサ8と、トランジスタ9と、ダイオ−ド1
0と、電圧検出回路11と、制御回路12とから構成さ
れる。
【0006】整流回路2はブリッジ接続された4個のダ
イオ−ドで構成され、交流電源5の出力端に接続され
る。交流電源5は、周波数50Hzまたは60Hz、最
大電圧値Vpが約141Vの商用電源である。整流回路
2の一方の出力端にはコンデンサ8の一端が接続され
る。NPN型のトランジスタ9のエミッタEはコンデン
サ8の他端に接続され、トランジスタ9のコレクタCは
整流回路2の他方の出力端に接続される。また、トラン
ジスタ9のエミッタEにはダイオ−ド10のアノ−ドが
接続され、トランジスタ9のコレクタCにはダイオ−ド
10のカソ−ドが接続される。交流電源5の一方の出力
端とトランジスタ9のベ−スBの間には、電圧検出回路
11と、制御回路12とが直列に接続される。電圧検出
回路11は、交流電源5によって発生した正弦波電圧V
inを検出する。電圧検出回路11は、検出した正弦波
電圧Vinが所定の基準電圧以下の場合には制御回路1
2に信号を出力するが、検出した正弦波電圧Vinが所
定の基準電圧以上の場合には制御回路12に信号を出力
しない。制御回路12は、電圧検出回路11からの信号
を受けた場合にのみ、トランジスタ9をオン制御する。
整流回路2の出力端には、負荷13が接続される。
【0007】平滑回路7を構成するトランジスタ9は、
制御回路12によってオン・オフ制御されてスイッチン
グ動作を行う。すなわち、トランジスタ9のエミッタE
とコレクタCの間に十分な電流が流れるトランジスタ9
の飽和領域が、オン状態として使用される。また、トラ
ンジスタ9のエミッタEとコレクタCの間にほとんど電
流が流れていない状態であるトランジスタ9の遮断領域
が、オフ状態として使用される。このため、トランジス
タ9は、図6のように、等価回路的にはオン・オフ動作
をするスイッチ素子14とみなすことができる。
【0008】次に、図7(a)乃至(g)に示す動作波
形図を用いて、平滑回路7の回路動作についての説明を
する。なお、横軸は、時間軸tである。
【0009】図7(a)のように、交流電源5の正弦波
電圧Vinが上昇し、+Vt(但し、±Vmを正弦波電
圧Vinのピーク値とすると、|Vt|<|Vm|であ
る。)となった時点をt0とする。次に+Vmをピーク
に下降して再び+Vtとなった時点をt1、さらに下降
して極性が変わり−Vtとなった時点をt2、一Vmを
ピークに上昇を始め、再び十Vtとなった時点をt3、
そしてさらに上昇して再び十Vtとなった時点をt4と
する。なお、±Vtは、電圧検出回路11が制御回路1
2に、トランジスタ9を制御するための信号を送るため
に設定された基準電圧である。なお、図7(c)は、整
流回路2の出力電圧Voutを示す。
【0010】t0〜t1の期間では、図7(a)のよう
に、交流電源5の正弦波電圧Vinが+Vtよりも大き
いため、電圧検出回路11は、図7(b)のように、電
圧を検出しない。このため、電圧検出回路11は制御回
路12に信号を出力せず、トランジスタ9は遮断領域の
動作となりオフ制御される。負荷13には、図7(f)
のように、整流回路2から電流i13が直接供給され
る。また、交流電源5の正弦波電圧Vinがコンデンサ
8の充電電圧よりも高くなるとコンデンサ8には、図7
(d)のように、コンデンサ8およびダイオ−ド10の
経路を介して充電電流icがパルス的に供給される。コ
ンデンサ8の充電は、交流電源5の正弦波電圧Vinが
ピ−ク値+Vmのときに完了する。なお、交流電源5の
出力端には、図7(g)のように、電流i13と、充電
電流がicとが重畳された波形の電流i5が流れる。
【0011】t1〜t2の期間では、図7(a)のよう
に、交流電源5の正弦波電圧Vinが+Vtよりも小さ
くなる。このため、図7(b)のように、電圧検出回路
11は電圧を検出し、制御回路12に信号を出力する。
この結果、制御回路12は、トランジスタ9を飽和領域
で動作させるのに充分な大きさの信号を出力し、卜ラン
ジスタ9をオン制御する。このとき、コンデンサ8の充
電電圧は+Vmであり、整流回路2の出力端の電圧より
も高い状態にある。このため、コンデンサ8に充電され
た電荷は、図7(e)のように、オン制御されたトラン
ジスタ8を介して放電する。従って、負荷13には、図
7(f)のように、コンデンサ8から放電電流idが供
給される。
【0012】t2〜t3の期間では、交流電源5の出力
端に流れる電流i5の極性が反転する以外は、t0〜t
1の期間における回路動作と同じである。
【0013】t3〜t4の期間では、t1〜t2の期間
における回路動作と同じである。
【0014】以後、t0〜t4の期間の動作を繰り返
す。
【0015】このように構成された平滑回路7は、整流
回路2の出力電流の導通角を増大させることにより、高
調波を低減することができる等の種々の特徴を有する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図4に示す平滑回路1においては、IEC1000−
3−2に基づいたガイドラインのクラスDで規定する規
格値以下に高調波電流を抑制することができる。しかし
ながら、高調波電流を十分に抑制するためには、大きな
インダクタンスを有するインダクタ3を用いる必要があ
り、平滑回路1の体積および重量が共に大きくなるとい
う欠点があった。例えば、出力が100Wの場合には、
インダクタンスが20mH程度のインダクタ3を使用す
る必要があり、体積が80cm3、また重量が200g
程度になってしまうという欠点が有る。
【0017】また、上述した図5に示す平滑回路7にお
いては、コンデンサ8に整流回路2のピ−ク電圧で充電
された充電電荷が、オン制御されたトランジスタ9を介
して負荷13に放電される。すなわち、トランジスタ9
がタ−ンオンすると、図7(c)の時刻t1における波
形からも明らかなように、整流回路2の出力電圧Vou
tは急峻に立ち上がり、コンデンサ8の充電電圧と等し
くなる。
【0018】一般に、このような急激な電圧変化は、交
流電源5へのノイズ、いわゆるAC帰還ノイズや、定電
力負荷13に対するリップルノイズ等の発生原因とな
る。
【0019】そこで、本発明は上述のような問題を解決
するもので、回路構成が簡易で、小形、軽量で、エネル
ギ−効率が良く、IEC1000−3−2に基づいたガ
イドラインのクラスAで規定する規格値以下に設定しや
すく、ノイズの少ない平滑回路を提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。すなわち、第一
に、交流電源に接続された整流回路と、該整流回路の出
力端に接続されたトランジスタを有する充放電回路およ
びコンデンサとからなる直列回路と、一定基準電圧を発
生する手段とを備え、前記充放電回路を介して前記整流
回路の出力が前記コンデンサの充電電圧と等しい電圧か
ら出力のピ−クの電圧までの期間前記コンデンサに充電
電圧を供給し、前記整流回路の出力電圧と前記基準電圧
との電圧差に基づいて前記トランジスタを活性領域にお
いて動作させ、前記コンデンサの充電電圧が充電電荷の
放電をする期間、負荷に供給する電圧を一定に保つもの
である。
【0021】整流回路の出力電圧がコンデンサの充電電
圧よりも高い場合は、充放電回路を介して整流回路から
コンデンサに充電電流が供給される。この時、充放電回
路を構成するトタンジスタはオフ状態に保たれる。そし
て、コンデンサの充電電圧が整流回路の出力電圧より高
くなると、充放電回路を介して整流回路からコンデンサ
に充電電流が流れなくなる。この時、トランジスタは、
依然としてオフ状態に保たれる。次に、コンデンサの充
電電圧が整流回路の出力電圧より高い状態で、基準電圧
と該基準電圧よりも低い整流回路の出力電圧との電圧差
がトランジスタに印加されるとトランジスタは活性領域
における動作を開始し、コンデンサの充電電荷がわずか
ながらトランジスタを介して放電する。電圧差が所定の
電圧値に達すると、トランジスタは活性領域における所
定の静特性曲線に応じて動作する。この結果、コンデン
サに充電された充電電荷はトランジスタを介して放電
し、コンデンサの充電電圧が直線的に減少する。このと
き、コンデンサの放電電流は一定量流れ、トランジスタ
は所定の静特性曲線に保たれる。この結果、整流回路の
出力電圧は一定に保たれる。以降、この動作を繰り返
す。
【0022】第二に、交流電源に接続された整流回路
と、該整流回路の出力端に接続されたトランジスタと第
一のコンデンサとからなる第一の直列回路と、トランジ
スタに並列接続された第一のダイオ−ドと、前記整流回
路の出力端に接続された第二のダイオ−ドと第二のコン
デンサとからなる第二の直列回路と、前記第二のコンデ
ンサに並列接続された分圧回路とを有し、該分圧回路に
よって得られる基準電圧を前記トランジスタの制御端子
に印加することにより、前記トランジスタを活性領域に
おいて動作させるものである。
【0023】トランジスタの制御端子には、第二のコン
デンサの充電電圧が分圧回路で分圧された基準電圧が印
加される。整流回路の出力端の電圧が第一のコンデンサ
の充電電圧よりも低い状態で、トランジスタの制御端子
の電圧と整流回路の出力電圧の電圧差がトランジスタを
活性領域で動作させる電圧に達すると第一のコンデンサ
に充電された充電電荷はトランジスタを介して放電され
る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1を用いて、本発明に係る平滑
回路15の構成を説明する。従来と同じ構成部分は同じ
番号を用いて、説明は簡略化する。
【0025】平滑回路15は、整流回路2と、充放電回
路16と、第一のコンデンサ17と、第一のダイオ−ド
18と、第二のコンデンサ19と、第一の抵抗20と、
第二の抵抗21とから構成される。
【0026】なお、以下の説明では、充放電回路16と
してNチャンネル型のトランジスタであるMOSFET
(Metal Oxide Semiconducto
rField Effect Transistor)
22を用いた場合を例示として説明する。MOSFET
22のソ−スSとドレインDの間には、アノ−ドがソ−
スSに接続され、カソ−ドがドレインDに接続された寄
生ダイオ−ド23が存在する。このため、後述するよう
に寄生ダイオ−ド23を介して第一のコンデンサ17に
電流を流すことができるので、第一のコンデンサ17に
電流を流すためのダイオ−ドの接続を省略することがで
き、整流回路2は、例えば単相ブリッジ回路のような整
流回路からなり、例えば周波数50Hzあるいは60H
zの低周波、最大電圧値Vpが約141Vの交流電圧を
発生する交流電源5の出力端に接続される。整流回路2
は、交流電源5によって発生した交流電圧を整流する。
得られた整流電圧は、整流回路2の出力端に接続された
定電力負荷6に供給される。定電力負荷6は、電圧が低
下すると電流が増加して一定の電力を消費する負荷であ
る。整流回路2の一方の出力端には、MOSFET22
のソ−スSが接続される。MOSFET22のドレイン
Dは、第一のコンデンサ17を介して、整流回路2の他
方の出力端に接続される。
【0027】第一のダイオ−ド18のアノ−ドは、MO
SFET22のソ−スSに接続される。第一のダイオ−
ド18のカソ−ドは、第二のコンデンサ19を介して、
整流回路2の他方の出力端に接続される。第二のコンデ
ンサ19には、直列接続された第一の抵抗20と第二の
抵抗21とからなる分圧回路が並列接続される。第一の
抵抗20と第二の抵抗21の接続点は、MOSFET2
2のゲ−トGに接続される。
【0028】また、ツェナ−ダイオ−ド24のアノ−ド
がMOSFET22のソ−スSに接続され、カソ−ドが
MOSFET22のゲ−トGに接続される。この結果、
過電圧がMOSFET22のゲ−トGに印加されるのが
防止され、MOSFET22の酸化膜が過電圧によって
静電破壊されるのを防ぐことができる。
【0029】さらに、定電力負荷6が高周波でスイッチ
ング動作をするDC−DCコンバ−タのような場合に
は、定電力負荷6で発生するスイッチングノイズを吸収
するため、第一のコンデンサ17に比べて容量が小さい
ノイズ除去用の第三のコンデンサ25が定電力負荷6に
並列接続される。
【0030】MOSFET22は、MOSFET22の
ドレインDとソ−スSの間に十分な電流が流れ、かつ抵
抗の小さい状態、すなわちトランジスタにおける飽和領
域に相当する領域(以下、飽和領域という)と、ドレイ
ンDとソ−スSの間にほとんど電流が流れていない状
態、すなわちトランジスタにおける遮断領域に相当する
領域(以下、遮断領域という)の中間状態、すなわちト
ランジスタにおける活性領域に相当する領域(以下、活
性領域という)で使用される。このため、MOSFET
22はオン・オフ動作をするスイッチ素子としてではな
く、図2に示すように、等価回路的には可変抵抗26と
寄生ダイオ−ド23とが並列接続されたものとみなすこ
とができる。なお、MOSFET22のドレインDとソ
−スSの間に流れる電流量は、MOSFET22のゲ−
トGとソ−スSに印加される電圧差Vgsによって制御
される。
【0031】次に、図3(a)乃至(g)に示す動作波
形を用いて、平滑回路15の回路動作について説明す
る。なお、横軸は、時間軸tである。
【0032】図3(a)に点線で示される波形Vac
は、平滑回路15が整流回路2のみから構成されるとし
た場合における、整流回路2の出力電圧である。すなわ
ち、交流電源5によって発生した交流電圧が、整流回路
2によって全波整流された時の出力電圧である。
【0033】Vgは、MOSFET22のゲ−トGに印
加されるゲ−ト電圧Vgである。出力電圧Vacの最大
電圧値がVpであるので、第二のコンデンサ19の充電
電圧はVpとなる。また、第二の抵抗21の抵抗値は比
較的大きな値に設定されるため、ツェナ−ダイオ−ド2
4と第二の抵抗21の経路を介して流れる電流は極めて
小さく、無視することができる。このため、ゲ−ト電圧
Vgは、第二のコンデンサ19の充電電圧Vpが第一の
抵抗21と第二の抵抗22とによって分圧された一定の
電圧値となる。
【0034】Vcは、ゲ−ト電圧Vgよりも低い一定の
基準電圧である。MOSFET22のゲ−トGとソ−ス
Sの間には、ゲ−ト電圧Vgと基準電圧Vcとの電圧差
Vtが印加される。この結果、MOSFET22は、電
圧差Vtによってあらかじめ定められた活性領域におけ
る静特性曲線にしたがって動作する。なお、ゲ−ト電圧
Vgの値の設定により、電圧差Vtは可変される。従っ
て、MOSFET22が動作する際の、活性領域におけ
る所定の静特性曲線を変えることができる。
【0035】時刻t0で、第一のコンデンサ17の充電
電圧と、整流回路2の出力電圧V2が等しくなる。この
ため、後述するように活性領域で動作していたMOSF
ET22のソ−ス電圧Vsとドレイン電圧Vdが等しく
なり、MOSFET22はタ−ンオフする。
【0036】時刻t0〜t1の期間では、図3(c)の
ように、整流回路2の出力電圧V2が上昇する。この期
間では、第一のコンデンサ17の充電電圧V17が整流
回路2の出力電圧V2より低いため、MOSFET22
はオフ状態が維持される。また、第一のコンデンサ17
には、図3(e)のように、整流回路2から寄生ダイオ
−ド23を介して充電電流i2aが供給される。この結
果、図3(b)のように、第一のコンデンサ17の充電
電圧V17が上昇する。また、同時に、定電力負荷6に
は整流回路2から直接に電流が供給され、図3(f)の
ように、定電力負荷6には電流i6が流れる。定電力負
荷6は、定電力負荷6に印加される整流回路2の出力電
圧V2と、定電力負荷6に流れる電流i6の積が一定と
なるように電力を消費する負荷であるため、定電力負荷
6に供給される電流i6は下にへこんだ波形となる。
【0037】また、第二のコンデンサ19にも、整流回
路2から第二のダイオ−ド18を介して充電電流が供給
される。
【0038】時刻t1で、図3(c)のように、整流回
路2の出力電圧V2は最大電圧値Vpに到達する。これ
に伴い、第一のコンデンサ17の充電電圧V17も、図
3(b)のように、最大電圧値Vpに到達する。すなわ
ち、第一のコンデンサ17は、整流回路2の出力電圧V
2をロスすることなく極めて効率良く充電される。ま
た、第二のコンデンサ19の充電電圧も、最大電圧値V
pに到達する。
【0039】時刻t1〜t2の期間では、図3(c)の
ように、整流回路2の出力電圧V2は最大電圧値Vpか
ら徐々に減少する。この結果、第一のコンデンサ17の
充電電圧V17は整流回路2の出力電圧V2よりも高く
なり、図3(e)のように、整流回路2から第一のコン
デンサ17に供給される充電電流i2aは零となる。ま
た、MOSFET22のドレイン電圧Vdはソ−ス電圧
Vsよりも高くなるが、MOSFET16のソ−ス電圧
Vsがゲ−ト電圧Vgよりも高いため、MOSFET1
6のオフ状態が維持される。従って、第一のコンデンサ
17の充電電荷は放電されることなく、図3(b)のよ
うに、第一のコンデンサ17の充電電圧V17はVpに
維持されたままとなる。定電力負荷6には、図3(f)
のように、引き続いて整流回路2から直接に電流が供給
される。
【0040】時刻t2〜t3の期間では、図3(c)の
ように、整流回路2の出力電圧V2はさらに減少する。
このため、時刻t1〜t2の期間と同様に、第一のコン
デンサ17の充電電圧V17は整流回路2の出力電圧V
2よりも高く、図3(e)のように、整流回路2から第
一のコンデンサ17に供給される充電電流i2aは零と
なる。定電力負荷6には、図3(f)のように、引き続
いて整流回路2から直接に電流が供給される。
【0041】また、MOSFET22のゲ−ト電圧Vg
はソ−ス電圧Vsよりも徐々に高くなるので、MOSF
ET16は活性領域における動作を開始する。しかしな
がら、MOSFET22のゲ−トGとソ−スSの間に印
加される電圧差Vgsが小さく、この期間での第一のコ
ンデンサ17の放電電荷は極めて少ない。このため、図
3(d)のように、第一のコンデンサ17の充電電流i
dはほぼ零とみなすことができ、また、図3(b)のよ
うに、第一のコンデンサ17の充電電圧V17はVpに
維持される。
【0042】時刻t3で、MOSFET22のゲ−トG
とソ−スSとの間には、MOSFET22の活性領域に
おける所定の静特性曲線にしたがってMOSFET22
を動作させるための電圧差Vtが印加される。
【0043】時刻t3〜t4の期間では、MOSFET
22のゲ−トGとソ−スSとの間には一定の電圧差Vt
が引き続き印加される。このため、MOSFET22
は、MOSFET22の活性領域における所定の静特性
曲線にしたがって、図3(d)のように、第一のコンデ
ンサ17から一定の放電電流idを流す。この結果、第
一のコンデンサ17の充電電圧V17は、直線的に減少
する。一方、MOSFET22のゲ−トGとソ−スSと
の間の電圧差Vtおよびゲ−ト電圧gが一定であるた
め、図3(c)のように、MOSFET22のソ−ス電
圧Vsは一定電圧に保たれる。この結果、整流回路2の
出力電圧V2は急峻に立ち上がることなく、一定電圧に
保持される。
【0044】時刻t4で、第一のコンデンサ17の充電
電圧と、整流回路2の出力電圧V2が等しくなる。この
ため、活性領域で動作していたMOSFET22のソ−
ス電圧Vsとドレイン電圧Vdが等しくなり、MOSF
ET22はタ−ンオフする。この結果、図3(d)のよ
うに、第一のコンデンサ17から定電流負荷6に供給さ
れていた放電電流idは零となる。
【0045】図3(g)は、整流回路2の出力端を流れ
る電流i2を示す。電流i2は、時刻t0〜t1の期間
における充電電流i2aと、時刻t0〜t3における電
流i6を合わせた波形となる。
【0046】以降、時刻t0〜t4の回路動作を繰り返
す。
【0047】なお、本発明の平滑回路は、上述した回路
構成に限られない。
【0048】すなわち、上述した平滑回路15における
第二の抵抗21を、ツェナ−ダイオ−ドに置き換えても
良い。この場合は、MOSFET16のゲ−トGには、
ツェナ−ダイオ−ドの準方向電圧が一定電圧として印加
される。
【0049】また、上述した平滑回路15では、充放電
回路16としてMOSFET22を用いた場合を例示と
して説明したが、充放電回路16をバイポ−ラNPN型
のトランジスタとダイオ−ドとによって構成しても良
い。この場合、整流回路2の一方の出力端はトランジス
タのエミッタが接続され、トランジスタのコレクタは整
流回路2の他方の出力端に接続される。また、ダイオ−
ドのアノ−ドはトランジスタのエミッタに接続され、ダ
イオ−ドのカソ−ドはトランジスタのコレクタに接続さ
れる。さらに、トランジスタのベ−スは、第一の抵抗2
0と第二の抵抗21の接続点に接続される。
【0050】このような平滑回路における回路動作は、
図3(a)乃至(g)に示す平滑回路15の動作波形と
同じとなるので、回路動作の説明は省略する。
【0051】
【発明の効果】本発明の平滑回路は上述のように構成さ
れるので、第一のコンデンサに充電された電荷が放電さ
れる際に、整流回路の出力端の電圧が急峻に立ち上がる
ことがないため、交流電源へのノイズ、いわゆるAC帰
還ノイズや、定電力負荷に与えるリップルノイズ等を防
止することができる。
【0052】また、従来のチョ−クインプット型の平滑
回路のように、整流回路から定電力負荷に電流を供給す
る際に平滑コンデンサを介さない。このため、整流回路
から定電力負荷に電流を直接供給する期間を長くとるこ
とができ、交流電源を流れる電流の導通角を広げること
が出来る。
【0053】さらに、交流電源によって発生する交流電
圧を整流して得られる電流波形はIEC1000−3−
2に基づいたガイドラインのクラスAで規定する規格値
に、また高調波電流はIEC1000−3−2のガイド
ラインに基づくクラスAで規定する規格値以下にするこ
とができる。すなわち、入力電流の波形を規定する包絡
線と、交流電圧を整流して得られる電流波形を重ね合わ
せた時に、交流電圧を整流して得られる電流波形の5%
以上が包絡線の外側にあるという規格を容易に満足させ
ることができ、かつ高調波電流については高調波次数お
よびワット当たりの最大許容高調波電流の定格負荷条件
に対しての高調波電流の限度値以下に抑えることができ
る。
【0054】さらにまた、整流回路から定電力負荷に電
流を直接供給する時間を長く取ることができ、また、平
滑回路を構成する第一のコンデンサは出力電圧の最大値
Vpまで充電されるので、平滑回路を構成する第一のコ
ンデンサの容量を小さくすることが出来る。従って、第
一のコンデンサを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平滑回路の回路図である。
【図2】本発明に係る平滑回路を構成する充放電回路の
等価回路図である。
【図3】本発明に係る平滑回路の動作波形図である。
【図4】従来のチョ−クインプット型の平滑回路の回路
図である。
【図5】特開平7−241078号公報に記載されたコ
ンデンサインプット型の平滑回路の回路図である。
【図6】特開平7−241078号公報に記載されたコ
ンデンサインプット型の平滑回路を構成するトランジス
タの等価回路図である。
【図7】特開平7−241078号公報に記載されたコ
ンデンサインプット型の平滑回路の動作波形図である。
【符号の説明】
2 整流回路 5 交流電源 6 定電力負荷 16 充放電回路 17 第一のコンデンサ 18 第二のダイオ−ド 19 第二のコンデンサ 20 第一の抵抗 21 第二の抵抗 22 MOSFET 23 寄生ダイオ−ド V2 整流回路の出力電圧 V17 第一のコンデンサの充電電圧 i2a 整流回路から第一のコンデンサに供給される充
電電流 i6 定電力負荷に流れる電流 id 第一のコンデンサの放電電流 Vac 交流電源で発生した交流電圧を全波整流した場
合の出力電圧 Vg MOSFETのゲ−トGに印加されるゲ−ト電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続された整流回路と、該整
    流回路の出力端に接続されたトランジスタを有する充放
    電回路およびコンデンサとからなる直列回路と、一定基
    準電圧を発生する手段とを備え、前記充放電回路を介し
    て前記整流回路の出力が前記コンデンサの充電電圧と等
    しい電圧から出力のピ−クの電圧までの期間前記コンデ
    ンサに充電電圧を供給し、前記整流回路の出力電圧と前
    記基準電圧との電圧差に基づいて前記トランジスタを活
    性領域において動作させ、前記コンデンサの充電電圧が
    充電電荷の放電をする期間、負荷に供給する電圧を一定
    に保つことを特徴とする平滑回路。
  2. 【請求項2】 交流電源に接続された整流回路と、該整
    流回路の出力端に接続されたトランジスタと第一のコン
    デンサとからなる第一の直列回路と、前記トランジスタ
    に並列接続された第一のダイオ−ドと、前記整流回路の
    出力端に接続された第二のダイオ−ドと第二のコンデン
    サとからなる第二の直列回路と、前記第二のコンデンサ
    に並列接続された分圧回路とを有し、該分圧回路によっ
    て得られる基準電圧を前記トランジスタの制御端子に印
    加することにより、前記トランジスタを活性領域におい
    て動作させることを特徴とする平滑回路。
JP19145497A 1997-07-16 1997-07-16 平滑回路 Pending JPH1141930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19145497A JPH1141930A (ja) 1997-07-16 1997-07-16 平滑回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19145497A JPH1141930A (ja) 1997-07-16 1997-07-16 平滑回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1141930A true JPH1141930A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16274910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19145497A Pending JPH1141930A (ja) 1997-07-16 1997-07-16 平滑回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1141930A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011027816A1 (ja) * 2009-09-05 2011-03-10 加賀コンポーネント株式会社 電源回路および発光装置
JP2014212629A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 富士通コンポーネント株式会社 パルスモータ駆動回路及びパルスモータ駆動方法
EP3095179A1 (en) * 2014-01-13 2016-11-23 Philips Lighting Holding B.V. Buffering capacitor for diode bridge rectifier with controlled decharging current
JP2018501769A (ja) * 2015-01-14 2018-01-18 ユニバーシティ オブ プリマスUniversity Of Plymouth 電気変換
JP2018093686A (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 サンケン電気株式会社 直流電源装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011027816A1 (ja) * 2009-09-05 2011-03-10 加賀コンポーネント株式会社 電源回路および発光装置
JP2014212629A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 富士通コンポーネント株式会社 パルスモータ駆動回路及びパルスモータ駆動方法
EP3095179A1 (en) * 2014-01-13 2016-11-23 Philips Lighting Holding B.V. Buffering capacitor for diode bridge rectifier with controlled decharging current
JP2017505598A (ja) * 2014-01-13 2017-02-16 フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ 制御された放電電流を有するダイオードブリッジ整流器のバッファリングコンデンサ
US10177678B2 (en) 2014-01-13 2019-01-08 Philips Lighting Holding B.V. Buffering capacitor for diode bridge rectifier with controlled decharging current
RU2689304C2 (ru) * 2014-01-13 2019-05-27 Филипс Лайтинг Холдинг Б.В. Буферизующий конденсатор для выпрямителя с диодным мостом с управляемым током разрядки
JP2018501769A (ja) * 2015-01-14 2018-01-18 ユニバーシティ オブ プリマスUniversity Of Plymouth 電気変換
JP2018093686A (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 サンケン電気株式会社 直流電源装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2004095682A1 (ja) 力率改善回路
US10361624B2 (en) Multi-cell power converter with improved start-up routine
US4138715A (en) Resonant switching converter
JP3528920B2 (ja) スイッチング電源装置
JP3528921B2 (ja) スイッチング電源装置
US5740022A (en) Power factor improving circuit
KR100424444B1 (ko) 승압형 컨버터를 위한 무손실 스너버 회로
JPH1141930A (ja) 平滑回路
JP4730498B2 (ja) スイッチング電源装置
KR100420964B1 (ko) 역률보상 단일단 컨버터
US6798674B2 (en) Half-bridge converter with high power factor
JP3180577B2 (ja) 直流電源装置
JP4269588B2 (ja) スイッチング電源装置
WO2021028990A1 (ja) Dc-dcコンバータ
JPH10210740A (ja) 同期整流器
JP3514071B2 (ja) 平滑回路
JPH0686553A (ja) 電源回路
JP2021058064A (ja) 整流電圧平滑回路、交流直流変換回路及び電力変換回路
JP4715985B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4289000B2 (ja) 力率改善回路
JPH04368471A (ja) 電源装置
JP4306234B2 (ja) スイッチング電源装置
Nammalvar et al. Three phase high power Quality two stage boost rectifier
JP4329451B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2964839B2 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050112

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050628