JP3513271B2 - 携帯通信装置及び前記携帯通信装置に接続されるデータ端末 - Google Patents

携帯通信装置及び前記携帯通信装置に接続されるデータ端末

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JP3513271B2
JP3513271B2 JP17479195A JP17479195A JP3513271B2 JP 3513271 B2 JP3513271 B2 JP 3513271B2 JP 17479195 A JP17479195 A JP 17479195A JP 17479195 A JP17479195 A JP 17479195A JP 3513271 B2 JP3513271 B2 JP 3513271B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通話機能を有する
携帯通信装置、及び前記携帯通信装置に接続され前記携
帯通信装置を介してデータ通信を行なうデータ端末に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車電話機、携帯電話機等の無線電話
システムが近年急速に拡大し、これと相まってファック
ス、パソコン通信も行なわれるようになってきている。
現在、使用されている携帯電話などには、使用環境等の
条件により通常のスピーカおよびマイクでは対応しきれ
ない場合などを考慮して、イヤホンマイク端子が装備さ
れている。
【0003】このイヤホンマイク端子にデータ端末を接
続してデータ通信を行なっていた。
【0004】図12は従来のハンディホンのイヤホンマ
イク部分の接続構成を示す概略図である。イヤホンマイ
クプラグ50はイヤホン52用の受話とマイク53用の
送話とGNDの3ピン端子であり、ハンディホン54の
イヤホンマイク端子51に装着できるように構成されて
いる。このイヤホンマイク端子51には、アンプ55、
コンデンサ56、および抵抗57を介して受話回路が、
コンデンサ58、抵抗59、およびアンプ60を介して
送話回路がそれぞれ構成されている。
【0005】図13は従来のハンディホンの構成を示す
回路図である。
【0006】操作部72の操作信号に基づき制御回路6
9は復調回路67および変調回路74を制御する。アン
テナ65を介して受信された電波は受信回路66で増幅
された後、復調回路67で音声信号に復調される。音声
信号はアンプ68で増幅され、スピーカ62より出力さ
れる。一方、マイク63に入力した音声信号はアンプ7
3で増幅された後、変調回路74で変調され送信回路7
5を介して送信される。イヤホンマイク端子61にイヤ
ホンマイクプラグ78を差し込むと、イヤホンマイクプ
ラグ78との接点76、77がイヤホンマイクプラグ7
8の太さにより押し上げられ図14のようにスピーカ6
2の入力側とマイク63の出力側が切り放される。そし
て、イヤホンマイクプラグ78の送話側と受話側の端子
がアンプ68、73と接続され、イヤホンマイクによる
通話が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記従来
例では、イヤホンマイク端子にファックス等の端末装置
を接続して通信する要請が高まっているが携帯電話の用
途として通話目的がメインであるため、携帯電話とファ
クシミリを携帯電話のイヤホンマイク端子を利用して接
続しておき、そのシステムに自動受信機能がある場合電
話がかかってきてもファクシミリとなってしまう。さら
に携帯電話とファクシミリを携帯電話のイヤホンマイク
端子を利用して接続した状態では、上述した様な構成の
ため携帯電話で通話したい場合接続したケーブルを外さ
なくてはならなかった。
【0008】また、特開平6−85961号公報(公開
日’94.3.25)では、携帯電話が有するファクシ
ミリ端末を接続するための専用差し込み口を使って、携
帯電話とファクシミリ端末を接続していた。
【0009】しかし、特開平6−85961号公報もの
は、ファクシミリ端末専用の差し込み口を設けたもので
あり、上述の如く、イヤホンジャックを用いてファクシ
ミリ端末を接続するものではない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は携帯電話装置に
データ通信端末を直接接続した際に適切な処理を行える
ように、携帯電話装置において、接続線を介して音声の
入出力を行なう外部音声装置を接続、もしくは、接続線
を介してデータ通信を行なう外部データ通信端末を接続
可能な接続手段と、無線回線を介して受信された信号が
データ通信に関する信号か否かを識別する識別手段と、
前記接続手段に前記外部データ通信端末が接続されてい
るか否かを判別する判別手段と、前記識別手段による識
別に応じて、オペレータ呼び出し、もしくは、前記判別
手段による判別を行い、前記オペレータ呼び出しが行わ
れた場合は、該オペレータ呼び出しに対する応答が行わ
れると通話のための処理を行い、前記判別手段による判
別が行われ、前記接続手段に前記外部データ通信端末が
接続されていると判別された場合は、前記無線回線を介
して受信されたデータが前記接続手段を介して前記外部
データ装置に送られるようにして、前記外部データ通信
端末を用いたデータ通信が行われるよう制御する制御手
段を有することを特徴とする携帯電話装置を提供する。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明をさら
に詳しく説明する。
【0014】図1は本発明によるファクシミリ通信と携
帯電話の通話の自動切り換えを行なうFAX/TEL切
り替え方式を採用したシステム構成を示す図で、携帯電
話とファックス端末を接続した状態を示す図面である。
【0015】携帯電話機1のイヤホンマイク端子3にフ
ァックス端末2のイヤホンマイクプラグが接続されてい
る。この状態で携帯電話機1とファックス端末2の電源
を投入して起き、着信があった場合携帯電話機1が回線
を捕捉しFAX/TEL切り換えによってFAXであれ
ば自動的にファックス端末が受信可能となり、TELで
あれば携帯電話機1のベル(リンガ部43)がなってオ
ペレータに知らせる状態となる。
【0016】4は、操作部であり、各種操作のためのキ
ースイッチがある。5は表示部であり、操作部4による
操作内容等の表示を行なう。6はスピーカ、7はマイク
である。
【0017】また、携帯電話機1に、着信に応じて、通
話とファクシミリのデータ通信を自動的に切り換えるF
AX/TEL切り替えモードと、ファクシミリ受信を優
先に行なう自動受信モード(FAX優先)と、通話を優
先して行なう手動受信モード(TEL優先)の3モー
ド、または、この組み合わせによる切り替え動作ができ
る操作キー8を設け、指定したモードの動作を行なうこ
とができる。
【0018】この上記した3モードの切り替えは、携帯
電話機1がイヤホンマイク端子3にファックス端末2の
イヤホンマイクプラグが接続されているかを判断し、接
続されていない場合には、FAX/TEL切り替えや自
動受信モードにモード設定できない様にしても良いし、
イヤホンマイクプラグが接続されていない場合に、FA
X/TEL切り替えモードや自動受信モードにモード設
定すると携帯電話機1のスピーカや表示部で操作者に対
して警告をする様にしても良い。
【0019】図2は本実施例によるシステムの構成を示
すブロック図である。図2の上段部分には携帯電話機1
の構成が、図2の下段部分にはファックス端末2の構成
がそれぞれ示されている。
【0020】イヤホンマイク端子3のイヤホン側の端子
3aはコンデンサ6とスピーカ、イヤホン切換回路40
を介してスピーカアンプ4に接続されている。スピーカ
5は5aを通し、スピーカ、イヤホン切換回路40を介
してスピーカアンプ4に接続されている。また、イヤホ
ンマイク端子3のマイク側の端子3bはコンデンサ7と
イヤホンマイク、マイク切換回路41を介してマイクア
ンプ9に接続されている。マイク8は8aを通し、イヤ
ホンマイク、マイク切換回路41を介してマイクアンプ
9に接続されている。
【0021】制御回路11は、携帯電話機1を統括的に
メモリ12に記憶されている内容に基づいて制御してお
り、回線に対する発信、相手電話番号送出、通話、切
断、保留、着信制御、FAX/TEL切り替えを行な
う。また、制御回路11は、イヤホンマイク端子3にイ
ヤホンマイクプラグ29が接続されているかどうかの判
断をする。この判断は、図3に示す様に、図2のCの電
位がH(ハイレベル)からL(ローレベル)に変化する
と、その変化を検出して、イヤホンマイクプラグが接続
されたと判断する。
【0022】CNG無音検出部42は、無線回線を捕捉
した後に前記検出部においてファクシミリ信号であるC
NG信号か、無音であるか、また音声信号であるかを検
出する。ここで、CNG信号か、無音であれば、それを
制御部11に知らせる動作を行なう。
【0023】次に、着信信号発生回路10は、制御回路
11の制御の下に着信信号を出力し、その出力はイヤホ
ンマイク端子3のイヤホン側に接続されている。イヤホ
ンマイク端子3のイヤホン側は応答を検出するために制
御回路11に接続されている。また、音声信号であれば
制御部11よりリンガ部43を起動しオペレータに知ら
せる動作を行なう。
【0024】制御回路11は、無線回線から着信がある
と、CNG無音検出部において、CNGまたは無音の検
出動作を行ない検出すると制御部11に知らせ制御部1
1から着信信号発生回路10からオン−オフ−オン制御
する。また、イヤホンマイク端子のイヤホン側がH(ハ
イレベル)からL(ローレベル)に変化すると、その変
化を検出して受信起動の制御を行なう。
【0025】メモリ12は、上述した制御回路11の各
制御の制御内容が記憶されているROMと、演算用のワ
ークエリアのためのRAMから構成されている。
【0026】操作部14は、携帯電話1を操作するため
の各種の操作キーが設けてあり、上述したモード切り換
えの操作キーもこの操作部13にある。
【0027】つぎにファックス端末の構成を説明する。
【0028】ファックス端末2は送信および受信のため
に操作するための操作部よりなる操作部18がパネルに
設けられている。操作部18の各ボタンの押し下げ情報
は制御部17に入力される。制御部17はファックス端
末2を統括的に制御しており、データ送信時には駆動部
21を動作させて図示しない原稿等を読み取り部20で
読み取り、読み取ったデータを変調回路22に送出す
る。また、データ受信時には受信した情報を印字部19
によってハードコピーする。着信信号検出回路13の出
力がFAX受信の場合スイッチ26を一定時間閉じる。
ファックス端末2は電話回線に接続するための電話回線
用端子27の他に、携帯電話1に接続するためのイヤホ
ンマイクプラグ29を備えている。イヤホンマイクプラ
グ29のイヤホン側すなわち受信側はコンデンサ14、
アンプ15を介して復調回路16に接続されている。復
調回路16で復調された受信データは制御部17に入力
される。着信信号検出回路13はこのイヤホンマイクプ
ラグ29のイヤホン側に接続され、FAX起動信号の検
出を行なう。FAX起動信号を検出すると受信動作を行
ない、前記スイッチを動作させて動作の状態、終了など
を携帯電話1に知らせる。
【0029】一方、送信時のデータは変調回路22によ
って変調され、アンプ23で適正レベルまで増幅され
る。そしてアンプ23の変調信号がコンデンサ24を介
して上記イヤホンマイクプラグ29のマイク側に出力さ
れる。
【0030】電話回線用端子27はリレー接点25およ
びトランス28を介してアンプ15の入力側とアンプ2
3の出力側に接続されている。ファックス端末2は携帯
電話1によるファックス通信では無く通常のファックス
通信を行なう場合は電話回線用端子37に電話回線が接
続される。
【0031】制御部17による制御は、制御部17内の
ROMの内容によって行なわれることになり、演算等の
処理はRAMで行なわれる。
【0032】次に、無線回線より着信があった場合の動
作について説明する。
【0033】無線回線より着信があった場合には制御回
路11は、無線回線を捕捉し、CNG無音検出部42に
より、CNGか無音かまたは音声信号かを検出する。音
声信号であれば、制御部11によりリンガ部43を起動
しオペレータを呼び出す。オペレータがオフフックした
ら切り替え回路40、41をスピーカ、マイク側に切り
替え通話を行なう。また、CNGか無音であれば、制御
部11より着信信号発生回路10を起動して、さらに切
り替え回路40、41をイヤホンマイク端子側に切り替
える。つぎにイヤホンマイク端子3からファックス端末
2に起動をかける。ここでファックス端末2は着信検出
回路13において着信信号を検出すると受信動作を行な
うと同時にスイッチ26を一定の間隔で閉じ、携帯電話
1に信号を着信したことを知らせるとAの電位がH−L
−Hに変わるそれによって応答検出信号が制御部11に
受信動作を開始したことを知らせる。
【0034】そして受信動作が終了するとスイッチ26
を一定の時間閉じることによって受信動作が終了したこ
とを携帯電話1に知らせる。これにより携帯電話1のA
部分の電位がH−Lに変わる。制御回路11はA部分の
電位降下により応答信号を検出し無線回線を開放する。
【0035】図4は、着信時の携帯電話1の動作を示す
フローチャートである。
【0036】図5は、着信時のファックス端末2の動作
を示すフローチャートである。
【0037】以下、図4と図5のフローチャートを用い
て、FAX/TEL切り替えモードに設定されている場
合の図2の各部の動作を説明する。
【0038】まず着信があると、S401で無線回線を
捕捉する。これは、携帯電話機1の制御部11で行な
う。
【0039】次にS402において、CNG無音検出部
42でCNGまたは無音を検出する。CNGまたは無音
を検出すると、S403で切り換え回路40、41をイ
ヤホンマイク端子側に切り換える。そして、S404に
おいて、着信信号発生回路10からファックス端末2に
起動信号を出力させてファックス端末2を起動する。こ
の起動信号を図6の6−1に示す。ファックス端末2は
S501において、着信信号検出回路13にて携帯電話
機1からの起動信号を検出すると、S502において、
制御部17はスイッチ26を一定時間オンする。このス
イッチ26のオンにより、携帯電話機1のA部分の電位
が変化する(ファックス端末2から携帯電話機1へ第1
の応答信号が送られる)。S405において、その第1
の応答信号が電位の変化により制御部11によって検出
される。この時のA部分の電位の変化を図6の6−2に
示す。制御部11は、ファックス端末からの第1の応答
信号を検出すると、切り換え回路40、41をイヤホン
マイク側に保持し、S503において、ファックス端末
2によりファクシミリ受信が行なわれる。S504でフ
ァクシミリ受信が終了すると、S505において、制御
部17はスイッチ26を一定間隔でオンする(第2の応
答信号を携帯電話機1へ送信する)。この第2の応答信
号を図6の6−3に示す。また、ファクシミリ受信中、
携帯電話機1の制御部11は、A部分の電位を監視して
おり、S406で第2の応答信号を検出すると、S40
7で切り換え回路40、41をスピーカ5とマイク8側
に切り換え待機状態に戻し、S408において、無線回
線を開放する。
【0040】また、イヤホンマイク端子3にファクシミ
リ装置以外のイヤホンマイク等の装置が接続されている
場合には、S405で第1の応答信号の検出が行なわれ
ないため、S409で「ファクシミリを接続して下さ
い」等のファクシミリ装置の接続要求の表示を行なう。
【0041】また、S402でCNG無音検出部42で
CNGや無音が検出されなければ、S410でリンガ部
43を鳴らし、オフフックを待つ。S411で操作部1
3でオフフック操作がなされると、S412で通話を行
なう。通話が終了し、操作部13でオンフックの操作が
なされるとS408で無線回線を解放し、終了する。
【0042】上述した動作における携帯電話機1のA部
分の電位の変化を図6の6−4に示す。図に示す様に、
携帯電話機1とファックス端末2間の起動信号、第1応
答信号、第2応答信号の送受信を電位の変化によって行
なうので、電力を無駄に消費することがなく、特に携帯
電話機1と携帯可能なファックス端末2の様にバッテリ
ー電源により動作する装置においては効率的に起動信号
や応答信号の等の通信を行なうことができる。
【0043】また上述した実施例では、FAX/TEL
切り替えモードについて説明をしたが、他のモードの場
合に、イヤホンマイクプラグが接続されると、切り替え
回路40、41は、イヤホンマイク端子3側へ切り替わ
り、従来のイヤホンマイク端子と同様な役割をはたす。
【0044】図7は、他の実施例の構成を示すブロック
図である。
【0045】本図はFAX/TEL切り替えを行なうた
めのCNG無音検出部をファックス本体内に設けた例で
ある。図7の上段部分には、携帯電話1の構成が、図7
の下段部分にはファックス端末2の構成がそれぞれ示さ
れている。図2と同じ符号を付した回路部分は同じ構成
である。
【0046】また、本実施例も前記実施例と同様に3モ
ードを選択でき、モード設定も前記実施例と同様なので
説明は省略する。
【0047】制御回路36は携帯電話1を統括的に制御
しており、回線に対する発信、相手番号送出、捕捉、通
話、切断、保留、着信制御を行なう。
【0048】また、制御回路36は、Cの電位の変化に
よりイヤホンマイクプラグの接続状態を検出し、FAX
/TEL切り替えモードや、自動受信モードに設定され
ると切り換え回路40、41をイヤホンマイク端子3側
に切り替える。
【0049】着信信号発生回路35は制御回路36の制
御の下に着信信号を出力し、その出力はイヤホンマイク
端子3のイヤホン側に接続されている。イヤホンマイク
端子3のイヤホン側は応答を検出するために制御回路3
6に接続されている。制御回路36は無線回線から着信
があると、着信信号発生回路35を制御して出力され
る。また、イヤホンマイク端子のマイク側は、抵抗37
を介して電源+Bに接続され、さらに応答検出信号Bを
検出するために制御回路36に接続されている。制御回
路36は応答検出信号BがH−Lに変化すると、その変
化を検出して切替回路40、41の制御やリンガ部43
の起動制御を行なう。
【0050】メモリ12は、上述した制御回路36の各
制御を行なう制御内容が記憶されているROMと、演算
用のワークエリアのためのRAMから構成されている。
【0051】操作部13は、携帯電話1を操作するため
の各種操作キーが設けてあり、モード切換等の操作キー
もこの操作部13にある。
【0052】つぎにファックス端末の構成を説明する。
【0053】ファックス端末2の操作部18、制御部4
5、駆動部21、読み取り部20、印字部19、復調回
路16、増幅部15、23、コンデンサ14、24、電
話回路用端子27、切り替えスイッチ25、トランス2
8の構成は図2と同様である。イヤホンマイク端子のイ
ヤホン側に着信に対し応答を示すためのスイッチ39が
接続されている。さらにコンデンサ14とアンプ15を
介して後にCNG無音検出部を設けている。また、マイ
ク側には、前記検出部においてCNGまたは、無音を検
出したことによって制御部45の起動により動作させる
スイッチ38が接続されている。制御部45の制御は、
制御部内のROMの内容について行なわれており、演算
等の処理はRAMで行なわれる。
【0054】ここで、FAX/TEL切り替えモードに
設定されている場合に無線回線より着信があった場合の
動作は、制御部36で回線を捕捉し、着信信号発生回路
35より、イヤホンマイク端子3を介して着信信号検出
回路13で検出される。この時切り替え回路40、41
はイヤホンマイク端子3に切り替わっている。つぎにC
NG無音検出部において、CNGか、無音か、音声かを
検出し、音声信号であれば制御部45よりスイッチ38
を一定の間隔で閉じることにより、携帯電話1の応答検
出信号BがH−L−Hとなり制御部36に応答する。そ
れによって制御部36は、リンガ部43を起動しオペレ
ータを呼び出し、オペレータがオフフックすると切替回
路40、41はスピーカマイク側に切り替わり通話を行
なう。CNGか無音の場合は制御部45よりスイッチ3
8を一定時間閉じることにより、携帯電話1の応答検出
信号BがH−Lとなり制御部36に応答する。それによ
って着信信号発生回路35から受信動作を開始するため
の信号を与えるとともに切替回路40、41はイヤホン
マイク端子側のままにする。着信信号検出回路13で信
号を検出すると受信動作を開始する。そして受信動作が
完了すると再度スイッチ39より携帯電話1に信号を与
えることによって応答検出信号Aより制御部36に与え
動作を終了する。
【0055】図8は着信時の携帯電話1の動作を示すフ
ローチャートである。
【0056】図9は着信時のファックス端末2の動作を
示すフローチャートである。
【0057】以下、図8と、図9を用いて図7の動作に
ついて説明する。
【0058】まず、無線回線から着信があると、S80
1で携帯電話機1の制御部36は、無線回線を捕捉す
る。そして、S802において、制御部36は、着信信
号発生回路35により、信号線の電位を変化させること
によってファックス端末2を起動するための起動信号を
発生させる。この時の起動信号を図10の10−1に示
す。一方、ファックス端末2では、S901において、
携帯電話機1からの起動信号を着信信号検出回路13に
より検出する。着信信号検出回路13は、携帯電話機1
との接続線の電位が図10の10−1のパターンで変化
したことを検出すると制御部45に検出信号を出力す
る。起動信号が検出されると、S902において、制御
部45は、スイッチ39を図10の10−2に示す様に
一定時間オンすることによって、携帯電話機1に第1の
応答信号を送出する。このとき、携帯電話機の制御部3
6は、ファックス端末2へ起動信号を出力した後、ファ
ックス端末2との接続線の電位の変化を検出することに
よってファックス端末2からの第1の応答信号の検出を
行なっており、S803で第1の応答信号を検出する
と、切り換え回路40、41をイヤホンマイク端子側に
保持する。
【0059】次に、ファックス端末2の制御部45は、
S903において、起動信号を検出してから所定時間内
にCNG無音検出部42によりCNG信号または所定時
間の無音状態が検出されたか否かを判定し、CNG信号
または無音状態が検出されると、S904において、図
10の10−3に示される様にスイッチ38を一定時間
オンすることによって第2の応答信号を携帯電話機1に
出力する。携帯電話機1では、S804において、上述
の第1の応答信号と同様に検出し、制御部36は、第2
の応答信号を検出すると、切り換え回路40、41をイ
ヤホンマイク端子側に保持する。ファックス端末2は、
S905において、ファクシミリ受信を行ない、S90
6で、ファクシミリ受信が終了すると、制御部45は、
S907において、スイッチ38を図10の10−4に
示すパターンでオンオフすることによって第3の応答信
号を携帯電話機1に出力する。携帯電話機1の制御部3
6は、S805において、接続線の電位の変化を検出す
ることによって、第3の応答信号を検出すると、無線回
線を開放する。
【0060】また、ファックス端末2は、S903にお
いて、CNG信号または無音状態を検出しなければ、制
御部45は、S908でスイッチ38を図10の10−
5に示すパターンでオンオフすることによって、第4の
応答信号を携帯電話機1へ出力する。S807におい
て、携帯電話機1の制御部36は、接続線の電位の変化
を検出することによって第4の応答信号を検出すると、
S808で切り替え回路40、41をスピーカとマイク
側に切り替えて、S809で、リンガ部43を起動して
オペレータを呼び出す。
【0061】S810で、操作部13の操作によってオ
フフックがなされると、S811で通話を行ない、通話
が終了して、操作部13で、オンフック操作が行なわれ
ると、S813で、切り替え回路40、41をイヤホン
マイク端子13側へ切り替えて、S806で無線回線を
開放して通信を終了する。
【0062】また、イヤホンマイク端子3にファクシミ
リ装置以外のイヤホンマイク等の装置が接続されている
場合には、S803の第1の応答信号が検出されないの
で、S814で「ファクシミリを接続して下さい」等の
ファクシミリの接続要求の表示を行なう。
【0063】図11は、上述した動作中の着信時の携帯
電話機1とファックス端末2間の接続線の電位の変化を
示した図である。図中、11−1は、携帯電話機1が無
線回線からの着信を検出してからファックス端末2が携
帯電話機1からの起動信号に応答するまでの電位の変化
を示し、11−2は、CNGまたは無音状態を検出して
ファクシミリ受信した場合の電位の変化を示し、11−
3は、携帯電話機1により通話を行なった場合の電位の
変化を示したものである。
【0064】以上、携帯電話機(携帯通信装置)に接続
するデータ端末装置としてファックス端末の例について
説明したが、パソコン端末についても同様に実施でき
る。また着信信号発生回路が発生する着信信号は一定時
間オンさせる例について説明したが、一定間隔でオンさ
せる信号でもよい。また、組み合わせによって様々な信
号パターンを形成できる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、携帯電話装置にデータ
通信端末を直接接続した際に、適切な処理を行える。特
に請求項1によれば、携帯電話装置が、無線回線からの
信号とデータ通信端末の接続状態に応じて、通話とデー
タ通信とを適切に切替えることができる。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるFAX/TEL切り替え方式を採
用したシステム構成を示す図である。
【図2】本実施例によるシステムのFAX/TEL切り
替え方式の実施例を示す回路ブロック図である。
【図3】本実施例によるイヤホンマイク端子にイヤホン
マイクプラグが接続されたことを判断するためのイヤホ
ンマイク端子の電位の変化を示す図である。
【図4】実施例の携帯電話の動作を示すフローチャート
である。
【図5】実施例のファックス端末の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】本実施例において携帯電話機1とファックス端
末2間で通信される信号を示した図である。
【図7】他の実施例によるシステムのFAX/TEL切
り替え方式の他の実施例を示す回路ブロック図である。
【図8】他の実施例の携帯電話の動作を示したフローチ
ャートである。
【図9】他の実施例のファックス端末の動作を示したフ
ローチャートである。
【図10】他の実施例において携帯電話機1とファック
ス端末2間で通信される信号を示した図である。
【図11】他の実施例において携帯電話機1とファック
ス端末2間で通信される信号を示した図である。
【図12】従来のハンディホンのイヤホンマイク接続部
の構成を説明するための概略図である。
【図13】従来の移動通信機の回路の一例を示す回路図
である。
【図14】従来の移動通信機のイヤホンマイクプラグが
差し込まれた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機 2 ファックス端末 3 イヤホンマイク端子 5 スピーカ 8 マイク 10 着信信号発生回路 11 制御部(携帯電話) 12 メモリ回路 13 着信信号検出回路 14 操作部 16 復調回路 17 制御部(ファックス端末) 22 変調回路 29 イヤホンマイクプラグ 40 切換回路 41 切換回路 42 CNG無音検出回路 43 リンガ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話装置において、 接続線を介して音声の入出力を行なう外部音声装置を接
    続、もしくは、接続線を介してデータ通信を行なう外部
    データ通信端末を接続可能な接続手段と、 無線回線を介して受信された信号がデータ通信に関する
    信号か否かを識別する識別手段と、 前記接続手段に前記外部データ通信端末が接続されてい
    るか否かを判別する判別手段と、 前記識別手段による識別に応じて、オペレータ呼び出
    し、もしくは、前記判別手段による判別を行い、前記オ
    ペレータ呼び出しが行われた場合は、該オペレータ呼び
    出しに対する応答が行われると通話のための処理を行
    い、前記判別手段による判別が行われ、前記接続手段に
    前記外部データ通信端末が接続されていると判別された
    場合は、前記無線回線を介して受信されたデータが前記
    接続手段を介して前記外部データ装置に送られるように
    して、前記外部データ通信端末を用いたデータ通信が行
    われるよう制御する制御手段を有することを特徴とする
    携帯電話装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記識別手段はデータ通信の手順信号、もしくは、所定
    時間の無音状態を識別することを特徴とする携帯電話装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記外部データ装置からの データ通信の終了を示す信号
    と前記データ通信端末を起動させるための起動信号に対
    する応答信号を検出する検出手段と、無線通信回線の開放を行なう回線制御手段と、を有し、 前記判別手段は、前記応答信号の検出に応じて前記外部
    データ通信端末が接続されているか否かを判別し、 前記回線制御手段は、前記データ通信の終了を示す信号
    が検出された場合、または、前記外部データ装置が接続
    されていないと判別された場合に、 無線通信回線を開放
    することを特徴とする携帯電話装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記識別手段により前記データ通信に関する信号が識別
    された場合、前記データ通信端末を起動させるための起
    動信号を前記接続線を介して前記データ通信端末に出力
    し、該出力に対する応答により、前記判別手段は前記接
    続手段に前記外部データ通信端末が接続されているか否
    かを判別することを特徴とする携帯電話装置。
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